JP3702851B2 - 不揮発性半導体装置の昇圧回路 - Google Patents

不揮発性半導体装置の昇圧回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体記憶装置の電圧発生回路に係り、特に、電源電圧を動作モードに応じて昇圧させる昇圧回路に関するものである。
【0002】
【背景技術】
半導体記憶装置においては、一般的に、メモリセルがマトリクス状に配列されて構成されるメモリセルアレイに対して、行方向と列方向のアドレスを指定することで、各メモリセルに対するリード(読み出し)、プログラム(書き込み)、イレース(消去)等を行うようになっている。
【0003】
各メモリセルに接続された行方向の信号線と列方向の信号線とに印加する電圧を制御することで、特定のメモリセルにアクセスしてリード、プログラム及びイレースのうち所定の動作をすることが可能である。即ち、所定のメモリセルを選択するためには、他のメモリセルに印加する電圧とは異なる電圧を電源電圧から発生させて印加させればよい。
【0004】
ところで、近年、電気的な消去が可能で不揮発性を有する不揮発性半導体記憶装置として、MONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductorまたは-substrate)型が開発されている。このMONOS型不揮発性半導体記憶装置は、文献(Y.Hayashi,et al,2000 Symposiumon VLSI Technology Digest of Technical Papers p.122-p.123)に詳述されているように、各メモリセルがそれぞれ2つのメモリ素子を有する。
【0005】
この文献にも記載されているように、このようなMONOS型不揮発性半導体記憶装置の各メモリ素子に対して、各メモリセルの数に応じた信号線(制御線)でアクセスするためには、各信号線(制御線)に応じた複数種類の電圧値を制御電圧として与える必要がある。しかも、メモリ素子に対する各動作(リード、プログラム、イレースおよびスタンバイ)モード毎に、その動作モードに応じた種々の制御電圧を与える必要がある。
【0006】
このような制御電圧は、電圧発生回路によって発生される。一般に、電圧発生回路は、電源電圧を各動作モードに応じて昇圧させる昇圧回路と、昇圧した電圧から、各動作モードに応じて、必要な複数種類の制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、を備えている。このうち、昇圧回路では、プログラム(書き込み)モード時およびイレース(消去)モード時において、例えば、1.8Vの電源電圧を高電圧の8.0Vに昇圧して出力し、リード(読み出し)モード時およびスタンバイ(待機)モード時においては、低電圧の5.0Vに昇圧して出力する。MONOS型のメモリセルではリード時にも電源電圧よりも高い電圧を必要とする一方、スタンバイ状態からリード状態になる場合のアクセス時間を短くするためにスタンバイ時にも電源電圧よりも高い電圧を発生させておく必要がある。なお、スタンバイモード時におけるこの5.0Vの昇圧電圧を、以下、スタンバイ電圧という場合がある。
【0007】
ところで、上記した動作モードのうち、リードモード,プログラムモード,イレースモードなどのアクティブモード時では、メモリ素子に対するアクセスが発生するので、メモリセルアレイで必要とされる電力は大きいが、メモリ素子に対するアクセスが発生しないスタンバイモード時は、消費電流を抑えることが望ましい。
【0008】
そこで、負荷(メモリセルアレイなど)に供給可能な電流容量の大きい第1の昇圧部と、第1の昇圧部に比較して、供給可能な電流容量は小さいが、消費電流の少ない第2の昇圧部と、を備えた昇圧回路が提案されており、アクティブモード時には、供給可能な電流容量の大きい第1の昇圧部を用いて、電源電圧を昇圧させることにより、メモリセルアレイで必要とされる電力を十分賄うようにし、スタンバイモード時には、第1の昇圧部は停止させ、供給可能な電流容量は小さいが、消費電流は少ない第2の昇圧部を用いて、電源電圧を昇圧させることにより、スタンバイモード時における昇圧回路での消費電流を低減するようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような昇圧回路では、不揮発性半導体記憶装置の電源オン時やリセット時などにおいて、次のような問題があった。
【0010】
すなわち、不揮発性半導体記憶装置の電源オン時やリセット時の直後は、通常、スタンバイモードであるので、上記した昇圧回路では、第1の昇圧部は停止したままで、第2の昇圧部が駆動されることになる。しかし、電源オン時やリセット時において、昇圧回路から出力される昇圧電圧は初め電源電圧に近い電圧であるので、これを速やかにスタンバイ電圧(例えば、5.0V)まで上げる必要があるが、第2の昇圧部では、供給可能な電流容量が小さいため、昇圧電圧を電源電圧からスタンバイ電圧まで上げるのに、長時間を要していた。このため、電源オン時やリセット時から、メモリ素子へのアクセスが可能な状態になるまでの時間(初期アクセス可能時間)が長くなってしまうという問題があった。
【0011】
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、電源オン時やリセット時などにおける初期アクセス可能時間を短縮させることが可能な不揮発性半導体記憶装置の昇圧回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の昇圧回路は、複数の不揮発性メモリ素子によって構成されたメモリセルアレイを備え、動作モードとして、前記不揮発性メモリへのアクセスを行う複数のアクティブモードと、前記不揮発性メモリ素子へのアクセスを行わずに待機するスタンバイモードと、を有する不揮発性半導体記憶装置に用いられ、電源電圧を昇圧して、前記動作モードに応じた昇圧電圧を出力する昇圧回路であって、
前記メモリセルへ供給可能な電流容量が比較的大きく、前記アクティブモード時に駆動され、前記電源電圧を各アクティブモードに応じた電圧に昇圧して、前記昇圧電圧として出力する第1の昇圧部と、
前記メモリセルへ供給可能な電流容量が前記第1の昇圧部よりも小さく、前記スタンバイモード時に駆動され、前記電源電圧をスタンバイモードに応じたスタンバイ電圧に昇圧して、前記昇圧電圧として出力する第2の昇圧部と、
前記第1および第2の昇圧部の駆動を制御することが可能な駆動制御部と、
を備え、
前記不揮発性半導体記憶装置の電源オン時またはリセット時には、前記駆動制御部は、前記動作モードがスタンバイモードであっても、前記第1の昇圧部を駆動して、前記昇圧電圧を前記スタンバイ電圧まで上昇させることを要旨とする。
【0013】
このように、電源オン時またはリセット時に、前記第1の昇圧部を駆動させ、電源電圧の昇圧を行うことにより、第1の昇圧部は第2の昇圧部に比較して、供給可能な電流容量が大きいため、昇圧電圧を例えば電源電圧からスタンバイ電圧まで急速に上昇させることができる。従って、スタンバイ電圧に到達するまでの時間を非常に短くできるため、電源オン時やリセット時から、メモリ素子へのアクセスが可能な状態になるまでの時間(初期アクセス可能時間)を大幅に短縮することができる。
【0014】
本発明の昇圧回路において、前記昇圧電圧が前記スタンバイ電圧に到達したことを検出したら、前記駆動制御部は、前記第1の昇圧部を停止させると共に、前記第2の昇圧部を駆動することが好ましい。
【0015】
昇圧電圧がスタンバイ電圧に到達したら、スタンバイモードの間、このスタンバイ電圧を維持するだけで良いので、供給可能な電流容量の小さい第2の昇圧部を駆動して、電源電圧の昇圧を行わせても、問題はない。しかも、供給可能な電流容量が大きい分、消費電流も大きい第1の昇圧部を停止させて、供給可能な電流容量が小さい分、消費電流も小さい第2の昇圧部を駆動させることにより、スタンバイモード時における昇圧回路での消費電流を低減することができる。
【0016】
本発明の昇圧回路において、該昇圧回路が用いられる前記不揮発性半導体記憶装置は、前記不揮発性メモリ素子が、1つのワードゲートと、2つのコントロールゲートによって制御されるツインメモリセルを構成していても良い。
【0017】
このような構成によれば、ツインメモリセルによるメモリセルアレイに対して、例えば、リード、プログラムまたはイレースなどの複数の動作モードによる動作が可能である。
【0018】
本発明の昇圧回路において、該昇圧回路が用いられる前記不揮発性半導体記憶装置は、前記不揮発性メモリ素子が、酸化膜(O)、窒化膜(N)及び酸化膜(O)から成り、電荷のトラップサイトとして機能するONO膜を備えるようにしても良い。
【0019】
このような構成によれば、MONOS型不揮発性メモリを用いた装置において、電源電圧の昇圧を行うことができる。
【0020】
本発明の昇圧回路において、前記第1および第2の昇圧部は、それぞれ、
発振動作を行って、クロック信号を出力する発振回路と、
該発振回路からの前記クロック信号に基づいて、前記電源電圧を昇圧し、前記昇圧電圧を出力するチャージポンプ回路と、
該チャージポンプ回路からの前記昇圧電圧が、前記動作モードに応じた所定の設定電圧になるように前記発振回路の発振動作を制御するレベルセンス回路と、
を備えると共に、
前記駆動制御部は、前記第1または第2の昇圧回路を停止させる際、その昇圧回路の備える前記発振回路の発振動作を停止させることが好ましい。
【0021】
このような構成を採ることにより、昇圧部を必要に応じて容易に停止させることができる。
【0022】
なお、本発明は、上記した昇圧回路としての態様に限ることなく、その昇圧回路を備えた電圧発生回路としての態様や、その昇圧回路を備えた不揮発性半導体装置としての態様で実現することも可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.不揮発性半導体記憶装置の構成および動作:
B.メモリセルの構成および動作:
C.電圧発生回路の構成および動作:
D.昇圧回路の構成および動作:
D−1.電源オン時またはリセット時の動作:
D−2.スタンバイ電圧到達後の動作:
D−3.動作モード切り換え時の動作:
D−4.実施例の効果:
E.変形例:
【0024】
A.不揮発性半導体記憶装置の構成および動作:
図1は一般的な不揮発性半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図である。この不揮発性半導体記憶装置10は、主として、メモリセルアレイ12と、プリデコーダ14と、行デコーダ16と、列デコーダ18と、列選択回路20と、I/O回路22と、コントロールロジック24と、電圧発生回路26と、を備えている。なお、この他、アドレスバッファ、入出力バッファ、コントロールバッファ、センスアンプ等の種々の回路も備えているが、説明を簡略化するために、図1では省略されている。
【0025】
プリデコーダ14と、行デコーダ16と、列デコーダ18とは、メモリセルアレイ12内の選択対象の不揮発性メモリ素子(選択セル)を特定するアドレス信号をデコードするものである。なお、図1では、21ビットのアドレス信号AD[20−0]がプリデコーダ14に入力される例を示している。
【0026】
列選択回路20は、列デコーダ18によって特定される選択セルに対応するビット線を選択し、I/O回路22内のセンスアンプ等の回路に接続するものである。I/O回路22は、読み出されたデータの出力または書き込みデータの入力を実行するものである。
【0027】
コントロールロジック24は、図示しない各種制御入力に基づいて各種制御信号、例えば、電圧発生回路26に対する制御信号を生成するものである。
【0028】
電圧発生回路26は、コントロールロジック24に制御されて、メモリセルアレイ12に与えられる複数種類の制御電圧を発生するものである。
【0029】
B.メモリセルの構成および動作:
次に、メモリセルアレイ12を構成する記憶素子として用いられるツインメモリセルの構成及びその動作について説明する。図2はツインメモリセルの構造を模式的に示した断面図である。
【0030】
図2に示すように、P型ウェル102上には、複数のツインメモリセル100(…,100[i],100[i+1],…:iは1以上の正数)がB方向(以下、行方向またはワード線方向という)に配列されて構成されている。ツインメモリセル100は、列方向(図2の紙面に垂直な方向)(以下、ビット線方向ともいう)にも複数配列されており、メモリセルアレイ12は、ツインメモリセル100がマトリクス状に配列されて構成される。
【0031】
各ツインメモリセル100は、P型ウェル102上にゲート絶縁膜を介して形成されるワードゲート104と、第1のコントロールゲート106Aを有する第1のメモリ素子(MONOSメモリ素子)108Aと、第2のコントロールゲート106Bを有する第2のメモリ素子(MONOSメモリ素子)108Bとによって構成される。
【0032】
第1,第2のメモリ素子108A,108Bの各々は、P型ウェル102上に、酸化膜(O)、窒化膜(N)及び酸化膜(O)を積層したONO膜109を有し、ONO膜109にて電荷をトラップすることが可能である。第1,第2のメモリ素子108A,108Bの各ONO膜109上には、それぞれ第1,第2のコントロールゲート106A,106Bが形成されている。第1,第2のMONOSメモリ素子108A,108Bの動作状態は、MONOSのM(金属)に相当するポリシリコンにて形成される第1,第2のコントロールゲート106A,106Bによって、それぞれ制御される。なお、第1,第2のコントロールゲート106A,106Bは、シリサイドなどの導電材で構成することもできる。
【0033】
第1,第2のメモリ素子108A,108B相互間には、電気的に絶縁されて、例えばポリシリコンを含む材料によって形成されたワードゲート104が形成されている。ワードゲート104に印加される電圧によって、各ツインメモリセル100の第1,第2のメモリ素子108A,108Bが選択されるか否かが決定される。
【0034】
このように、1つのツインメモリセル100は、スプリットゲート(第1,第2のコントロールゲート106A,106B)を備えた第1,第2のMONOSメモリ素子108A,108Bを有し、第1,第2のMONOSメモリ素子108A,108Bに対して1つのワードゲート104が共用される。
【0035】
第1,第2のMONOSメモリ素子108A,108Bは、独立して電荷のトラップサイトとして機能する。電荷のトラップを制御するワードゲート104は、図2に示すように、B方向(行方向)に間隔をおいて配列されて、ポリサイド等で形成される1本のワード線WLに共通接続されている。ワード線WLに所定の制御電圧を供給することで、同一行の各ツインメモリセル100の第1及び第2のメモリ素子108A,108Bの少なくとも1つを選択可能とすることができる。
【0036】
各コントロールゲート106A,106Bは、列方向に沿って延び、同一列に配列された複数のツインメモリセル100にて共用されて、コントロールゲート線として機能する。行方向に隣接するツインメモリセル100同士の相互に隣接するコントロールゲート106A,106Bは、サブコントロールゲート線SCG(…,SCG[i],SCG[i+1],…)に共通接続されている。サブコントロールゲート線SCGは、例えばワードゲート104、コントロールゲート106A,106B及びワード線WLよりも上層の金属層で形成される。各サブコントロールゲート線SCGに独立して制御電圧を印加することによって、後述するように、各メモリセル100の2つのメモリ素子108A及びメモリ素子108Bを独立して制御することができる。
【0037】
行方向に隣接するメモリセル100同士の相互に隣接するメモリ素子108A,108B相互間には、P型ウェル102内において不純物層110(…,110[i],110[i+1],…)が形成されている。これらの不純物層110は、例えばP型ウェル102内に形成されたn型不純物層であり、列方向に沿って延び、同一列に配列された複数のツインメモリセル100にて共用されて、ビット線BL(…,BL[i],BL[i+1],…)として機能する。
【0038】
ビット線BLに対する制御電圧の印加及び電流検出によって、ワード線WL及びサブコントロールゲート線SCGによって選択された各メモリセル100の一方のメモリ素子に対して、電荷(情報)のリード(読み出し)及びプログラム(書き込み)が可能となる。
【0039】
C.電圧発生回路の構成および動作:
このようなメモリセルアレイに与えられる制御電圧としては、リードモード,プログラムモード,イレースモード,スタンバイモードなどの各動作モードに応じて、異なった種々の電圧が必要となるため、電圧発生回路26は各動作モードにおいて必要な種々の制御電圧を発生する。
【0040】
図3は本発明の一実施例としての昇圧回路を含む電圧発生回路26を示すブロック図である。図3に示すように、電圧発生回路26は、本実施例の昇圧回路260と、制御電圧生成回路268とを備えている。
【0041】
このうち、制御電圧生成回路268は、昇圧回路260から出力される昇圧電圧HVを利用して、コントロールロジック24からの制御信号に基づき、各動作モードにおいて必要な複数種類の電圧を生成する。制御電圧生成回路268は、種々の一般的なレギュレータ回路(図示せず)により構成される。
【0042】
一方、昇圧回路260は、コントロールロジック24からの制御信号などに基づいて、電源電圧Vddを、各動作モードに応じて昇圧して、所望の昇圧電圧HVを出力する。具体的には、昇圧回路260は、プログラム(書き込み)モード時およびイレース(消去)モード時において、例えば、1.8Vの電源電圧Vddを高電圧の8.0Vに昇圧して出力し、リード(読み出し)モード時およびスタンバイ(待機)モード時においては、低電圧の5.0Vに昇圧して出力する。
【0043】
本実施例の昇圧回路260は、図3に示すように、ストロングチャージポンプ262と、ウィークチャージポンプ264と、駆動制御回路266と、を備えている。そして、コントロールロジック24からの制御信号などに基づいて、駆動制御回路266が、ストロングチャージポンプ262およびウィークチャージポンプ264を制御し、リードモード,プログラムモード,イレースモードなどのアクティブモード時には、ストロングチャージポンプ262を駆動して、電源電圧Vddを各動作モードに応じた電圧にそれぞれ昇圧し、スタンバイモード時には、ウィークチャージポンプ264を駆動して、電源電圧Vddをスタンバイ電圧に昇圧し、それぞれ、共通の昇圧電圧HVとして出力する。
【0044】
ストロングチャージポンプ262は、負荷に供給可能な電流容量が大きく、リードモード,プログラムモード,イレースモードなどのアクティブモード時に、それぞれ、メモリセルアレイにおいて必要とされる電力を十分に賄うことができる能力を持っている。一方、ウィークチャージポンプ264は、ストロングチャージポンプ262に比べて供給可能な電流容量が小さく、昇圧電圧としてスタンバイ電圧は維持できるものの、アクティブモード時にメモリセルアレイで必要とされる電力を賄うほどの能力は持っていない。しかしながら、ウィークチャージポンプ264は、ストロングチャージポンプ262に比べ、供給可能な電流容量が小さい分、消費される電流が少なくて済む。
【0045】
また、駆動制御回路266は、コントロールロジック24からの制御信号などをチャージポンプ262,264に与えている。
【0046】
ところで、前述したとおり、半導体記憶装置の電源オン時やリセット時においては、通常、スタンバイモードであるので、ウィークチャージポンプ264の方が駆動されることになるが、ウィークチャージポンプ264では、供給可能な電流容量が小さいため、昇圧電圧HVを電源電圧からスタンバイ電圧まで上げるのに、長時間を要することになる。
【0047】
そこで、本実施例では、駆動制御回路266が、電源オン時やリセット時を示す電源オン/リセット信号ON/RSを外部から入力し、この信号ON/RSに基づいて、電源オン時やリセット時には、例え、スタンバイモードであっても、ウィークチャージポンプ264ではなく、供給可能な電流容量の大きいストロングチャージポンプ262を駆動して、昇圧電圧HVを電源電圧からスタンバイ電圧まで速やかに上げるようにしている。
【0048】
従って、図3におけるストロングチャージポンプ262は、本発明の第1の昇圧部に、ウィークチャージポンプ264は第2の昇圧部に、駆動制御回路266は駆動制御部に、それぞれ相当することになる。
【0049】
D.昇圧回路の構成および動作:
図4は図3における昇圧回路260の具体的な構成を示す回路図である。図4に示すように、昇圧回路260を構成するストロングチャージポンプ262は、主として、発振回路300と、チャージポンプ回路310と、レベルセンサ320と、を備えている。
【0050】
このうち、発振回路300は、アンドゲート338からのイネーブル信号ENB1に応じて、チャージポンプ回路310に供給するクロック信号OSCKを出力する。例えば、イネーブル信号ENB1がローレベル(非アクティブ)であれば、発振回路300の発振動作が停止され、イネーブル信号ENB1がハイレベル(アクティブ)であれば、発振回路300の発振動作が開始される。
【0051】
チャージポンプ回路310は、発振回路300から供給されるクロック信号OSCKに基づいて、電源電圧Vddを昇圧し、昇圧電圧HVを出力する。このチャージポンプ回路310としては、リード,プログラム,イレースモード時などのアクティブモード時に、発生した電圧を後段の負荷(メモリセルアレイ12など)に供給するだけの十分な電流容量を有するものが用いられている。
【0052】
レベルセンサ320は、コントロールロジック24から駆動制御回路266を介して供給されるリード信号RD、プログラム信号PGMおよびイレース信号ERSと、駆動制御回路266から供給される検出信号PWUPと、に基づいて、チャージポンプ回路310の出力電圧(昇圧電圧)HVが、電源オン時またはリセット時(スタンバイモード時)およびリードモード時には5.0Vより高いか低いか、プログラムモード時およびイレースモード時には8.0Vより高いか低いかを検出し、その検出信号ACTをアンドゲート338にフィードバックする。
【0053】
従って、図4における発振回路300が本発明における発振回路に、チャージポンプ回路310が本発明におけるチャージポンプ回路に、レベルセンサ320がレベルセンス回路に、それぞれ相当することになる。
【0054】
レベルセンサ320は、コンパレータ322を有している。コンパレータ322の負入力端子(−)には、基準電圧Vrfが入力されている。一方、コンパレータ322の正入力端子(+)には、昇圧電圧HVを分圧した検出電圧HVrfが入力されている。
【0055】
検出電圧HVrfは、第1の抵抗324と、第2の抵抗326およびこれに直列に接続された第1のトランジスタ330とで構成された第1の分圧回路、または、第1の抵抗324と、第3の抵抗328およびこれに直列に接続された第2のトランジスタ332とで構成された第2の分圧回路によって昇圧電圧HVを分圧した電圧である。
【0056】
第1のトランジスタ330のゲート入力端子には、オアゲート334の出力端子に接続されている。オアゲート334の入力端子には、リードモード時であることを示すリード信号RDと、後述する駆動制御回路266からの検出信号PWUPが入力される。第1のトランジスタ330は、リード信号RDと、検出信号PWUPのいずれかがハイレベル(アクティブ)である場合にオンとなるスイッチとして機能する。同様に、第2のトランジスタ332のゲート入力端子には、オアゲート336の出力端子が接続されている。オアゲート336の入力端子には、プログラムモード時であることを示すプログラム信号PGMと、イレースモード時であることを示すイレース信号ERSが入力される。第2のトランジスタ332は、プログラム信号PGMと、イレース信号ERSのいずれかがハイレベル(アクティブ)である場合にオンとなるスイッチとして機能する。
【0057】
リード信号RDまたは検出信号PWUPがハイレベル(アクティブ)となって、第1のトランジスタ330がオンとなった場合には、第1の抵抗324と、第2の抵抗326によって昇圧電圧HVが分圧されて、検出電圧HVrfとしてコンパレータ322に入力される。また、プログラム信号PGMまたはイレース信号ERSがハイレベル(アクティブ)となって、第2のトランジスタ332がオンとなった場合には、第1の抵抗324と、第3の抵抗328によって昇圧電圧HVが分圧されて、検出電圧HVrfとしてコンパレータ322に入力される。
【0058】
発振回路300と、チャージポンプ回路310と、レベルセンサ320とで構成されるフィードバック回路は、検出電圧HVrfと基準電圧Vrfとが等しくなるように動作する。
【0059】
ここで、第1ないし第3の抵抗324,326,328の抵抗値をR1,Rr,Rpとし、第1,第2のトランジスタ330,332のオン抵抗を無視すると、下式の関係が成立する。
【0060】
HV[low]=Vrf・(1+R1/Rr) …(1)
HV[high]=Vrf・(1+R1/Rp) …(2)
【0061】
上記(1),(2)式からわかるように、第1ないし第3の抵抗324,326,328の抵抗値R1,Rr,Rpを調整することにより、第1のトランジスタ330をオンするときの低電圧の昇圧電圧HV[low]と、第2のトランジスタ332をオンするときの高電圧の昇圧電圧HV[high]を、独立して設定することができる。本実施例では、前述したとおり、電源オン時またはリセット時(スタンバイモード時)、リードモード時には、第1のトランジスタ330をオンとして、低電圧の昇圧電圧HV[low]が5.0Vとなるように設定している。また、プログラムモード時、イレースモード時には、第2のトランジスタ332をオンとして、高電圧の昇圧電圧HV[high]が8.0Vとなるように設定している。
【0062】
以上のように、昇圧回路260は、レベルセンサ320によって検出される昇圧電圧HVの電圧レベルに応じて、発振回路300の発振動作が制御されて、チャージポンプ回路310の動作が制御される。これにより、チャージポンプ回路310の出力電圧(昇圧電圧)HVが、電源オン時またはリセット時(スタンバイモード時)およびリードモード時に対応する低電圧の昇圧電圧HV[low]として5.0V、プログラムモード時およびイレースモード時に対応する高電圧の昇圧電圧HV[high]として8.0Vとなるように動作する。
【0063】
一方、昇圧回路260を構成するウィークチャージポンプ264も、基本的には、ストロングチャージポンプ262と同様に、発振回路(図示せず)と、チャージポンプ回路(図示せず)と、レベルセンサ(図示せず)と、を備えている。
【0064】
但し、ウィークチャージポンプ264においては、発振回路は、駆動制御回路266のインバータ408からのイネーブル信号ENB2が入力されており、このイネーブル信号ENB2に応じて、チャージポンプ回路に供給するクロック信号を出力する。また、チャージポンプ回路は、ストロングチャージポンプ262のチャージポンプ回路310に比較し、後段の負荷(メモリセルアレイ12など)に供給可能な電流容量の小さいものが用いられており、発振回路からのクロック信号に基づいて、電源電圧Vddを昇圧して、昇圧電圧HVを出力する。また、レベルセンサは、チャージポンプ回路の出力電圧(昇圧電圧)HVが、単に、スタンバイ電圧(5.0V)より高いか低いかを検出している。
【0065】
なお、これらチャージポンプ262,264の出力端と基準電位点(GND)との間には、プールキャパシタChvが設けられている。プールキャパシタChvは、昇圧電圧HVをプールするようになっている。
【0066】
また、駆動制御回路266は、立ち上がり期間検出回路400と、オアゲート402と、インバータ404〜408を備えている。立ち上がり期間検出回路400は、外部から供給される電源オン/リセット信号ON/RSとストロングチャージポンプ262から出力され、インバータ404を介した検出信号ACTと、に基づいて、電源オン時またはリセット時から昇圧電圧HVがスタンバイ電圧(5.0V)になるまでの期間(立ち上がり期間)を検出し、検出信号PWUPを出力する。オアゲート402は、コントロールロジック24から出力され、インバータ406を介したスタンバイ信号STBと、立ち上がり期間検出回路400からの検出信号PWUPとの論理和を取り、ストロングチャージポンプ262のアンドゲート338に供給すると共に、インバータ404〜408を介してウィークチャージポンプ264にイネーブル信号ENB2として供給する。
【0067】
D−1.電源オン時またはリセット時の動作:
図5は電源オン時またはリセット時における主要信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【0068】
図5に示すように、半導体記憶装置が電源オンまたはリセットされたことを示す電源オン/リセット信号ON/RSが、外部から駆動制御回路266に入力されると、立ち上がり期間検出回路400は、その立ち下がりのタイミング(時刻t1)をとらえて、立ち上がり期間を示す検出信号PWUPをハイレベル(アクティブ)にする。また、このように、半導体記憶装置が電源オンまたはリセットされた場合、動作モードはスタンバイモードから始まるので、コントロールロジック24からは、スタンバイモード時であることを示すスタンバイ信号STBがハイレベル(アクティブ)となって、駆動制御回路266に入力される。入力されたスタンバイ信号STBは、インバータ406で反転されてローレベルとなってオアゲート402の一方の入力端子に入力されるが、他方の入力端子に入力される検出信号PWUPがハイレベルであるため、オアゲート402の出力端子からはハイレベルの信号が出力され、ストロングチャージポンプ262におけるアンドゲート338の一方の入力端子に入力される。
【0069】
また、電源オンまたはリセットされたことにより、ストロングチャージポンプ262のレベルセンサ320では、コンパレータ322の負入力端子(−)に基準電圧Vrfが供給される。一方、駆動制御回路266からの検出信号PWUPがハイレベルになったことにより、レベルセンサ320では、第1のトランジスタ330がオンとなって、第1の抵抗324と、第2の抵抗326によって昇圧電圧HVが分圧されて、検出電圧HVrfとしてコンパレータ322の正入力端子(+)に入力される。しかしながら、電源オン時またはリセット時には、初め、昇圧電圧HVは電源電圧であるので、検出電圧HVrfが基準電圧Vrfを超えることはなく、従って、コンパレータ322から出力される検出信号ACTはハイレベルとなって、アンドゲート338の他方の入力端子に入力される。
【0070】
この結果、アンドゲート338の出力端子からは、イネーブル信号ENB1がハイレベル(アクティブ)となって出力されるため、発振回路300は、その発振動作を開始する。発振動作が開始されると、チャージポンプ回路310は、発振回路300から供給されるクロック信号OSCKに基づいて、電源電圧Vddの昇圧動作を行うので、ストロングチャージポンプ262から出力される昇圧電圧HVは、電源電圧から上昇し始める。このとき、ストロングチャージポンプ262のチャージポンプ回路310は、ウィークチャージポンプ264のチャージポンプ回路に比較して、供給可能な電流容量が大きいため、昇圧電圧HVはスタンバイ電圧である5.0Vに向かって急速に上昇する。
【0071】
一方、オアゲート402の出力端子から出力される信号がハイレベルであるため、その信号をインバータ408で反転して得られるイネーブル信号ENB2は、ローレベルとなってウィークチャージポンプ264に入力される。従って、ウィークチャージポンプ264の発振回路は、その発振動作を停止したままとなる。
【0072】
よって、電源オン時またはリセット時には、例え、スタンバイモード時であっても、ウィークチャージポンプ264は停止したままで、ストロングチャージポンプ262のみが駆動されることになる。
【0073】
D−2.スタンバイ電圧到達後の動作:
その後、昇圧電圧HVが上昇し、スタンバイ電圧(5.0V)を超えると、そのタイミング(時刻t2)で、コンパレータ322では、検出電圧HVrfが基準電圧Vrfを超えるので、コンパレータ322から出力される検出信号ACTはローレベルとなる。
【0074】
ストロングチャージポンプ262から出力された検出信号ACTは、駆動制御回路266のインバータ404で反転されて、ハイレベルとなって、立ち上がり期間検出回路400に入力される。立ち上がり期間検出回路400は、この反転信号の立ち下がりのタイミング(時刻t2)をとらえて、検出信号PWUPをローレベル(非アクティブ)にする。この結果、スタンバイ信号STBがハイレベル(アクティブ)であって、スタンバイモードが継続していても、オアゲート402の出力端子から出力される信号はローレベルとなるため、アンドゲート338の出力端子から出力されるイネーブル信号ENB1は、ローレベル(非アクティブ)となる。この結果、発振回路300は、その発振動作を停止する。
【0075】
一方、オアゲート402の出力端子から出力される信号がローレベルとなったことにより、その信号をインバータ408で反転して得られるイネーブル信号ENB2は、ハイレベルとなってウィークチャージポンプ264に入力されるため、ウィークチャージポンプ264の発振回路は、その発振動作を開始する。発振動作が開始されると、ウィークチャージポンプ264では、チャージポンプ回路が、発振回路から供給されるクロック信号に基づいて、電源電圧Vddを昇圧し、昇圧電圧HVをスタンバイ電圧(5.0V)に維持する。このとき、ウィークチャージポンプ264のチャージポンプ回路は、ストロングチャージポンプ262のチャージポンプ回路310に比較して、供給可能な電流容量が小さいが、メモリセルアレイ12では、メモリ素子に対するアクセスが発生しておらず、メモリセルアレイ12で必要される電力は小さいので、電流容量が小さくても問題はない。むしろ、電流容量が小さい分、消費電流も少ないため、スタンバイモード時における昇圧回路260での消費電流を低減することができる。
【0076】
このように、昇圧電圧HVがスタンバイ電圧(5.0V)に到達すると、通常のスタンバイモード時の動作に戻り、今度は、ストロングチャージポンプ262が停止され、ウィークチャージポンプ264のみが駆動されることになる。
【0077】
D−3.動作モード切り換え時の動作:
その後、或るタイミング(時刻t3)で、動作モードがスタンバイモードから、例えば、プログラムモードに切り換わると、コントロールロジック24からは、プログラムモード時であることを示すプログラム信号PGM(アクティブ)ととなって、駆動制御回路266を介してストロングチャージポンプ262に入力されると共に、駆動制御回路266に入力されているスタンバイ信号STBはローレベル(非アクティブ)となる。この結果、スタンバイ信号STBは、インバータ406で反転されてハイレベルとなって、オアゲート402の一方の入力端子に入力されるため、他方の入力端子に入力されている検出信号PWUPがローレベルであっても、オアゲート402の出力端子からはハイレベルの信号が出力されて、アンドゲート338の一方の入力端子に入力される。
【0078】
また、プログラム信号PGMがハイレベル(アクティブ)となって入力されたことにより、ストロングチャージポンプ262のレベルセンサ320では、第2のトランジスタ332がオンとなって、第1の抵抗324と、第3の抵抗328によって昇圧電圧HVが分圧されて、検出電圧HVrfとしてコンパレータ322に入力される。スタンバイモードからプログラムモードに切り換わった直後は、検出電圧HVrfが基準電圧Vrfを超えることはないため、コンパレータ322から出力される検出信号ACTはハイレベルとなって、アンドゲート338の他方の入力端子に入力される。
【0079】
この結果、アンドゲート338の出力端子からは、イネーブル信号ENB1がハイレベル(アクティブ)となって出力されるため、発振回路300は、その発振動作を再び開始する。発振動作が開始されると、チャージポンプ回路310は、発振回路300から供給されるクロック信号OSCKに基づいて、電源電圧Vddを昇圧するので、ストロングチャージポンプ262から出力される昇圧電圧HVは、スタンバイ電圧(5.0V)から8.0Vにに向かって上昇し始める。
【0080】
一方、オアゲート402の出力端子から出力される信号がハイレベルとなったことにより、その信号をインバータ408で反転して得られるイネーブル信号ENB2は、ローレベルとなってウィークチャージポンプ264に入力されるため、ウィークチャージポンプ264の発振回路は、その発振動作を停止する。
【0081】
従って、プログラムモード時には、ストロングチャージポンプ262のみが駆動され、ウィークチャージポンプ264は停止することになる。
【0082】
D−4.実施例の効果:
以上説明したように、本実施例によれば、電源オン時またはリセット時に、ストロングチャージポンプ262を駆動させ、電源電圧Vddの昇圧を行うことにより、ストロングチャージポンプ262はウィークチャージポンプ264に比較して、供給可能な電流容量が大きいため、昇圧電圧HVを電源電圧からスタンバイ電圧(5.0V)まで急速に上昇させることができる。従って、スタンバイ電圧に到達するまでの時間を非常に短くできるため、電源オン時やリセット時から、メモリ素子へのアクセスが可能な状態になるまでの時間(すなわち、初期アクセス可能時間)を大幅に短縮することができる。
【0083】
また、昇圧電圧HVがスタンバイ電圧に到達した後は、スタンバイモードの間、このスタンバイ電圧を維持するだけで良いので、供給可能な電流容量の小さいストロングチャージポンプ262を駆動して、電源電圧Vddの昇圧を行わせても、何ら支障はない。しかも、供給可能な電流容量が大きい分、消費電流も大きいストロングチャージポンプ262を停止させて、供給可能な電流容量が小さい分、消費電流も小さいウィークチャージポンプ264を駆動させることにより、スタンバイモード時における昇圧回路での消費電流を低減することができる。
【0084】
E.変形例:
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
【0085】
例えば、不揮発性メモリ素子108A,108Bの構造については、MONOS構造に限定されるものではない。1つのワードゲート104と第1,第2のコントロールゲート106A,106Bにより、2箇所にて独立して電荷をトラップできる他の種々のツインメモリセルを用いた不揮発性半導体記憶装置に、本発明を適用することができる。
【0086】
また、上記実施例では、昇圧電圧HVをスタンバイモード時およびリードモード時には5.0V(すなわち、スタンバイ電圧を5.0V)、プログラムモード時およびイレースモード時には8.0Vにしていたが、本発明はこのような値に限定されるものではなく、種々の値を採ることができる。
【0087】
さらに、上記した実施例においては、駆動制御回路266は、コントロールロジック24とは別体として構成されていたが、駆動制御回路266の機能をコントロールロジック24に持たせるようにしても良い。この場合、コントロールロジック24が、本発明における駆動制御部に相当することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な不揮発性半導体記憶装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】ツインメモリセルの構造を模式的に示した断面図である。
【図3】本発明の一実施例としての昇圧回路を含む電圧発生回路26を示すブロック図である。
【図4】図3における昇圧回路260の具体的な構成を示す回路図である。
【図5】電源オン時またはリセット時における主要信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…不揮発性半導体記憶装置
12…メモリセルアレイ
14…プリデコーダ
16…行デコーダ
18…列デコーダ
20…列選択回路
22…I/O回路
24…コントロールロジック
26…電圧発生回路
100…ツインメモリセル
102…P型ウェル
104…ワードゲート
106A,106B…コントロールゲート
108A,108B…不揮発性メモリ素子
109…ONO膜
110…不純物層
260…昇圧回路
262…ストロングチャージポンプ
264…ウィークチャージポンプ
266…駆動制御回路
268…制御電圧生成回路
300…発振回路
310…チャージポンプ回路
320…レベルセンサ
322…コンパレータ
324…第1の抵抗
326…第2の抵抗
328…第3の抵抗
330…第1のトランジスタ
332…第2のトランジスタ
334…オアゲート
336…オアゲート
338…アンドゲート
400…立ち上がり期間検出回路
402…オアゲート
404〜408…インバータ
ACT…検出信号
AD…アドレス信号
BL…ビット線
Chv…プールキャパシタ
ERS…イレース信号
HV…昇圧電圧
HVrf…検出電圧
OSCK…クロック信号
PGM…プログラム信号
PWUP…検出信号
RD…リード信号
SCG…サブコントロールゲート線
STB…スタンバイ信号
Vdd…電源電圧
Vrf…基準電圧
WL…ワード線
t1…時刻
t2…時刻
t3…時刻

Claims (8)

  1. 複数の不揮発性メモリ素子によって構成されたメモリセルアレイを備え、動作モードとして、前記不揮発性メモリへのアクセスを行う複数のアクティブモードと、前記不揮発性メモリ素子へのアクセスを行わずに待機するスタンバイモードと、を有する不揮発性半導体記憶装置に用いられ、電源電圧を昇圧して、前記動作モードに応じた昇圧電圧を出力する昇圧回路であって、
    前記メモリセルへ供給可能な電流容量が比較的大きく、前記アクティブモード時に駆動され、前記電源電圧を各アクティブモードに応じた電圧に昇圧して、前記昇圧電圧として出力する第1の昇圧部と、
    前記メモリセルへ供給可能な電流容量が前記第1の昇圧部よりも小さく、前記スタンバイモード時に駆動され、前記電源電圧をスタンバイモードに応じたスタンバイ電圧に昇圧して、前記昇圧電圧として出力する第2の昇圧部と、
    前記第1および第2の昇圧部の駆動を制御することが可能な駆動制御部と、
    を備え、
    前記不揮発性半導体記憶装置の電源オン時またはリセット時には、前記駆動制御部は、前記動作モードがスタンバイモードであっても、前記第1の昇圧部を駆動して、前記昇圧電圧を前記スタンバイ電圧まで上昇させることを特徴とする昇圧回路。
  2. 請求項1に記載の昇圧回路において、
    前記昇圧電圧が前記スタンバイ電圧に到達したことを検出したら、前記駆動制御部は、前記第1の昇圧部を停止させると共に、前記第2の昇圧部を駆動することを特徴とする昇圧回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載の昇圧回路において、
    前記昇圧回路が用いられる前記不揮発性半導体記憶装置は、前記不揮発性メモリ素子が、1つのワードゲートと、2つのコントロールゲートによって制御されるツインメモリセルを構成していることを特徴とする昇圧回路。
  4. 請求項1または請求項2に記載の昇圧回路において、
    前記昇圧回路が用いられる前記不揮発性半導体記憶装置は、前記不揮発性メモリ素子が、酸化膜(O)、窒化膜(N)及び酸化膜(O)から成り、電荷のトラップサイトとして機能するONO膜を備えることを特徴とする昇圧回路。
  5. 請求項1または請求項2に記載の昇圧回路において、
    前記駆動制御部は、前記動作モードがアクティブモードである時も、前記第2の昇圧部を駆動することを特徴とする昇圧回路。
  6. 請求項1または請求項2に記載の昇圧回路において、
    前記第1および第2の昇圧部は、それぞれ、
    発振動作を行って、クロック信号を出力する発振回路と、
    該発振回路からの前記クロック信号に基づいて、前記電源電圧を昇圧し、前記昇圧電圧を出力するチャージポンプ回路と、
    該チャージポンプ回路からの前記昇圧電圧が、前記動作モードに応じた所定の設定電圧になるように前記発振回路の発振動作を制御するレベルセンス回路と、
    を備えると共に、
    前記駆動制御部は、前記第1または第2の昇圧回路を停止させる際、その昇圧回路の備える前記発振回路の発振動作を停止させることを特徴とする昇圧回路。
  7. 前記不揮発性半導体装置に用いられる電圧発生回路であって、
    請求項1または請求項2に記載の昇圧回路と、
    該昇圧回路からの前記昇圧電圧から、前記不揮発性メモリ素子に対し前記動作モードに応じた動作を実行させるための制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
    を備える電圧発生回路。
  8. 請求項1または請求項2に記載の昇圧回路を備えた不揮発性半導体装置。
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