JP3682447B2 - 回転検出器用ステータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転検出器用ステータに関し、特に、複数の輪状コア板を射出成形機の金型に積層させ、成形モールド材のみによって積層コアを一体化することにより、カシメ、溶接、接着等を用いないで積層型のステータを形成するための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種の回転検出器用ステータとしては、例えば、図3に示されるように、複数の輪状コア板1を転積によって積層させて積層コア2を形成し、この積層コア2の周縁をカシメ3によってかしめることにより、一体化していた。
また、このカシメ3以外としては、溶接、溶着等が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回転検出器用ステータは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、積層コアを一体化するために必要とするカシメ、溶接、溶着の各手段には多大のコストがかかり、コストダウンへの最大のネックとっていた。
また、これらの手段を用いた場合の各輪状コア板に対する歪ガ発生し、この歪による回転検出器としての角度検出精度の低下となっていた。
また、この積層コアの一体化処理に加えてステータ巻線を巻回する時のコイルボビンとしての輪状絶縁カバーを設けなければならず、この輪状絶縁カバーを別体として成形すること及びこれをステータに取付けることは、コスト上及び製造上において多大の負担となっていた。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、複数の輪状コア板を射出成形機の金型に積層させ、成形モールド材のみによって積層コアを一体化することにより、カシメ、溶接、接着等を用いないで積層型のステータを形成するようにした回転検出器用ステータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による回転検出器用ステータは、複数の輪状コア板を積層させて積層コアを形成し、その内方に突出する複数の磁極を有する回転検出器用ステータにおいて、前記各輪状コア板をカシメ、溶着、接着の何れも用いないで積層した積層コアはその表面のみに射出成形によって形成された成形モールド材のみによって一体化されていると共に、前記成形モールド材は前記磁極に巻回するステータ巻線に対する絶縁を行うための輪状絶縁カバー及びこの輪状絶縁カバーの一部に一体に形成された端子ピン保持部及びコネクタ部を一体に有する構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による回転検出器用ステータの好適な実施の形態について説明する。尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1において、符号10で示されるものは、輪状のステータであり、このステータ10の輪状の積層コア2は、複数の輪状コア板1が転積後に積層されて形成され、この積層コア2は内方に向けて突出する複数の磁極11が形成されている。
【0007】
前記積層コア2は、その各端面21及び内周面22が一体の成形モールド材20で覆われ、この積層コア2の各積層コア板1は、カシメ、溶接、溶着等を用いることなくこの成形モールド材20のみによって一体に形成されている。
【0008】
前記成形モールド材20は、前記各磁極11の形状に沿って突出して形成されていると共に、この各磁極11に巻回されるステータ巻線23に対する絶縁用のコイルボビン(すなわち、第1、第2輪状絶縁カバー24,25)として一体に形成されている。
前記成形モールド材20の一部には、端子ピン30を有する端子ピン保持部31が一体に形成され、この端子ピン保持部31の外側にはコネクタピン40を有するコネクタ部41が一体に形成されている。
【0009】
前記成形モールド材20は、図示しない射出成形機によって射出成形されるものであり、まず、前述のように積層された積層コア2を射出成形機の金型キャビティ内に設置又は、このキャビティ内に各輪状コア板1を積層させることによって積層コア2とし、金型を型閉・型締めして溶融樹脂をキャビティ内に射出することにより、積層コア2の表面に前記成形モールド材20が一体に射出成形され、同時に、図2で示されるように、この成形モールド材20によって積層コアの表面のみが覆われて固定されるため、各輪状コア板1はカシメ等を用いることなく強固にかつ確実に一体状に積層・固定される。
【0010】
前述のように成形モールド材20で射出成形した後は、各磁極11に対して、図示しない自動巻線機のニードルを介してステータ巻線23を巻付けて、ステータ巻線23の巻線処理が完了することにより、ステータ10の組立てが完了する。
【0011】
【発明の効果】
本発明による回転検出器用ステータは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、積層コアを射出成形による成形モールド材で一体化するため、カシメ、溶接、溶着等を用いることなく、各輪状コア板の固定ができる。
また、成形による成形モールド材によってコイルボビンとしての輪状絶縁カバーが一体に成形され、従来の輪状絶縁カバーの組立てが不要となる。
また、射出成形によって積層コアが固定されるため、従来のカシメ、溶接等による各輪状コア板の歪の発生がなく、回転角度検出の精度向上を得ることができる。また、輪状絶縁カバーに端子ピン保持部及びコネクタ部が形成されているため、同時成形が可能で、生産性の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による回転検出器用ステータを示す平面図である。
【図2】 図1の断面図である。
【図3】 従来構成の構成図である。
【符号の説明】
1 輪状コア板
2 積層コア
11 磁極
20 成形モールド材
23 ステータ巻線
24,25 第1、第2輪状絶縁カバー
31 端子ピン保持部
Claims (1)
- 複数の輪状コア板(1)を積層させて積層コア(2)を形成し、その内方に突出する複数の磁極(11)を有する回転検出器用ステータにおいて、
前記各輪状コア板(1)をカシメ、溶着、接着の何れも用いないで積層した積層コア(2)はその表面のみに射出成形によって形成された成形モールド材(20)のみによって一体化されていると共に、前記成形モールド材 (20) は前記磁極 (11) に巻回するステータ巻線 (23) に対する絶縁を行うための輪状絶縁カバー (24,25) 及びこの輪状絶縁カバー (24,25) の一部に一体に形成された端子ピン保持部 (31) 及びコネクタ部 (41) を一体に有する構成としたことを特徴とする回転検出器用ステータ。
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