JP2002010545A - 永久磁石回転子 - Google Patents
永久磁石回転子Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業性の向上を図ることが可能な永久磁石回
転子を得る。 【解決手段】 環状に形成された環状永久磁石１と、環
状永久磁石１に嵌合され嵌合面の環状永久磁石の磁極間
と対応する位置に軸方向に延在する複数の溝２ａが形成
された回転子軸２と、回転子軸２の溝内に充填される熱
可塑性樹脂部材とを備える。
転子を得る。 【解決手段】 環状に形成された環状永久磁石１と、環
状永久磁石１に嵌合され嵌合面の環状永久磁石の磁極間
と対応する位置に軸方向に延在する複数の溝２ａが形成
された回転子軸２と、回転子軸２の溝内に充填される熱
可塑性樹脂部材とを備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、環状に形成され
た環状永久磁石を回転子軸の外周に嵌合配置して構成さ
れる永久磁石回転子に係り、特に環状永久磁石と回転子
軸を固着一体化するための構造に関するものである。
た環状永久磁石を回転子軸の外周に嵌合配置して構成さ
れる永久磁石回転子に係り、特に環状永久磁石と回転子
軸を固着一体化するための構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の従来の永久磁石回転子は、例え
ば特開平８−４７１８８号公報等に示されるように、ま
ず、回転子軸と環状永久磁石の各嵌合面を洗浄し、次い
で回転子軸の嵌合面に接着剤をはけ塗りして環状永久磁
石内に挿入する。この時、環状永久磁石および回転子軸
間に形成される接着層の厚みは、磁気特性上は薄い方が
良いが、接着強度等が考慮されて０．１ｍｍ程度に設定
されている。そして、加熱硬化された後冷却させること
により形成されている。
ば特開平８−４７１８８号公報等に示されるように、ま
ず、回転子軸と環状永久磁石の各嵌合面を洗浄し、次い
で回転子軸の嵌合面に接着剤をはけ塗りして環状永久磁
石内に挿入する。この時、環状永久磁石および回転子軸
間に形成される接着層の厚みは、磁気特性上は薄い方が
良いが、接着強度等が考慮されて０．１ｍｍ程度に設定
されている。そして、加熱硬化された後冷却させること
により形成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の永久磁石回転子
は以上のように、環状永久磁石と回転子軸の嵌合面間に
固着剤を介在させることにより、固着一体化するように
しているので、例えば固着剤として加熱硬化型のエポキ
シ接着剤を適用した場合、まず、１２０℃で２時間保持
した後、昇温、冷却を行う必要があるため、ワークや炉
の大きさによって異なるが昇温、冷却に要する時間を含
めると約３時間は必要になり、固着一体化工程に要する
時間が長くなり作業性が悪いという問題点があった。
は以上のように、環状永久磁石と回転子軸の嵌合面間に
固着剤を介在させることにより、固着一体化するように
しているので、例えば固着剤として加熱硬化型のエポキ
シ接着剤を適用した場合、まず、１２０℃で２時間保持
した後、昇温、冷却を行う必要があるため、ワークや炉
の大きさによって異なるが昇温、冷却に要する時間を含
めると約３時間は必要になり、固着一体化工程に要する
時間が長くなり作業性が悪いという問題点があった。
【０００４】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、固着一体化工程に要する時間を
短縮し、作業性の向上を図ることが可能な永久磁石回転
子を提供することを目的とするものである。
ためになされたもので、固着一体化工程に要する時間を
短縮し、作業性の向上を図ることが可能な永久磁石回転
子を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項１に係
る永久磁石回転子は、環状に形成された環状永久磁石
と、環状永久磁石に嵌合され嵌合面の環状永久磁石の磁
極間と対応する位置に軸方向に延在する複数の溝が形成
された回転子軸と、回転子軸の溝内に充填される熱可塑
性樹脂部材とを備えたものである。
る永久磁石回転子は、環状に形成された環状永久磁石
と、環状永久磁石に嵌合され嵌合面の環状永久磁石の磁
極間と対応する位置に軸方向に延在する複数の溝が形成
された回転子軸と、回転子軸の溝内に充填される熱可塑
性樹脂部材とを備えたものである。
【０００６】又、この発明の請求項２に係る永久磁石回
転子は、請求項１において、溝をあり溝としたものであ
る。
転子は、請求項１において、溝をあり溝としたものであ
る。
【０００７】又、この発明の請求項３に係る永久磁石回
転子は、請求項１において、環状永久磁石と回転子軸と
の間の隙間は０．１ｍｍ程度に形成したものである。
転子は、請求項１において、環状永久磁石と回転子軸と
の間の隙間は０．１ｍｍ程度に形成したものである。
【０００８】又、この発明の請求項４に係る永久磁石回
転子は、請求項１ないし３のいずれかにおいて、熱可塑
性樹脂部材を環状永久磁石の端面まで延出させるように
したものである。
転子は、請求項１ないし３のいずれかにおいて、熱可塑
性樹脂部材を環状永久磁石の端面まで延出させるように
したものである。
【０００９】又、この発明の請求項５に係る永久磁石回
転子は、請求項４において、環状永久磁石の外周面に円
筒状の非磁性ステンレス部材を嵌合し、延出された熱可
塑性樹脂部材と共に環状永久磁石の表面を被覆するよう
にしたものである。
転子は、請求項４において、環状永久磁石の外周面に円
筒状の非磁性ステンレス部材を嵌合し、延出された熱可
塑性樹脂部材と共に環状永久磁石の表面を被覆するよう
にしたものである。
【００１０】又、この発明の請求項６に係る永久磁石回
転子は、請求項１ないし３のいずれかにおいて、熱可塑
性樹脂部材を環状永久磁石の端面から外周面に渡って延
出させ環状永久磁石の表面を被覆するようにしたもので
ある。
転子は、請求項１ないし３のいずれかにおいて、熱可塑
性樹脂部材を環状永久磁石の端面から外周面に渡って延
出させ環状永久磁石の表面を被覆するようにしたもので
ある。
【００１１】
【発明の実施の形態】実施の形態１．以下、この発明の
実施の形態を図に基づいて説明する。図１はこの発明の
実施の形態１における永久磁石回転子の構成を示す斜視
図、図２は図１における永久磁石回転子の構成を示す断
面図、図３は図１における永久磁石回転子の組立の一工
程を示す斜視図、図４は図１における永久磁石回転子の
環状永久磁石と回転子軸との間に熱可塑性樹脂部材を充
填するための金型の構成を示す断面図、図５はこの発明
の実施の形態１における永久磁石回転子の図２における
とは異なる構成を示す断面図である。
実施の形態を図に基づいて説明する。図１はこの発明の
実施の形態１における永久磁石回転子の構成を示す斜視
図、図２は図１における永久磁石回転子の構成を示す断
面図、図３は図１における永久磁石回転子の組立の一工
程を示す斜視図、図４は図１における永久磁石回転子の
環状永久磁石と回転子軸との間に熱可塑性樹脂部材を充
填するための金型の構成を示す断面図、図５はこの発明
の実施の形態１における永久磁石回転子の図２における
とは異なる構成を示す断面図である。
【００１２】図において、１は周方向にＳ極、Ｎ極が交
互に並べて形成された環状永久磁石、２はこの環状永久
磁石１に０．１ｍｍ程度の隙間を介して嵌合される回転
子軸で、嵌合される外周面の環状永久磁石１のＳ極、Ｎ
極の中間部、すなわち磁極間と対応する位置に軸方向に
延在して複数の溝２ａが形成されている。３は回転子軸
２の各溝２ａを介して環状永久磁石１および回転子軸２
間に充填される熱可塑性樹脂部材で、これら１ないし３
により永久磁石回転子１０が構成されている。４は熱可
塑性樹脂部材３を充填するための金型で、図４に示すよ
うに永久磁石回転子１０を収納保持する下金型５、およ
びこの下金型５内に連通するゲート６ａを有する上金型
６で構成されている。
互に並べて形成された環状永久磁石、２はこの環状永久
磁石１に０．１ｍｍ程度の隙間を介して嵌合される回転
子軸で、嵌合される外周面の環状永久磁石１のＳ極、Ｎ
極の中間部、すなわち磁極間と対応する位置に軸方向に
延在して複数の溝２ａが形成されている。３は回転子軸
２の各溝２ａを介して環状永久磁石１および回転子軸２
間に充填される熱可塑性樹脂部材で、これら１ないし３
により永久磁石回転子１０が構成されている。４は熱可
塑性樹脂部材３を充填するための金型で、図４に示すよ
うに永久磁石回転子１０を収納保持する下金型５、およ
びこの下金型５内に連通するゲート６ａを有する上金型
６で構成されている。
【００１３】次に、上記のように構成された実施の形態
１における永久磁石回転子の製造方法について説明す
る。まず、それぞれ別工程を経て製造された回転子軸２
に、図３に矢印で示すように環状永久磁石１を嵌合させ
る。次いで、図４に示すように下金型５内に一体化され
た環状永久磁石１および回転子軸２を収納する。そし
て、この下金型５の上部に上金型６を装着し、これら両
金型５、６を一体化して封止し金型４を構成した後、金
型４内に上金型６のゲート６ａより予め３００℃程度に
加温された熱可塑性樹脂部材３を約５秒程度射出させ
る。
１における永久磁石回転子の製造方法について説明す
る。まず、それぞれ別工程を経て製造された回転子軸２
に、図３に矢印で示すように環状永久磁石１を嵌合させ
る。次いで、図４に示すように下金型５内に一体化され
た環状永久磁石１および回転子軸２を収納する。そし
て、この下金型５の上部に上金型６を装着し、これら両
金型５、６を一体化して封止し金型４を構成した後、金
型４内に上金型６のゲート６ａより予め３００℃程度に
加温された熱可塑性樹脂部材３を約５秒程度射出させ
る。
【００１４】すると、この熱可塑性樹脂部材３は回転子
軸２の各溝２ａにまず流れ込み、軸方向に導かれて環状
永久磁石１および回転子軸２の間に形成された０．１ｍ
ｍ程度の隙間全域にわたって充填される。そして、この
ようにして熱可塑性樹脂部材３が各溝２ａおよび環状永
久磁石１、回転子軸２の間の隙間に充填されると、この
ままの状態で約１分程度冷却した後、下金型５および上
金型６を分解して完成された永久磁石回転子１０を取り
出す。なおこの時、金型４の温度は１２０℃程度になっ
ている。
軸２の各溝２ａにまず流れ込み、軸方向に導かれて環状
永久磁石１および回転子軸２の間に形成された０．１ｍ
ｍ程度の隙間全域にわたって充填される。そして、この
ようにして熱可塑性樹脂部材３が各溝２ａおよび環状永
久磁石１、回転子軸２の間の隙間に充填されると、この
ままの状態で約１分程度冷却した後、下金型５および上
金型６を分解して完成された永久磁石回転子１０を取り
出す。なおこの時、金型４の温度は１２０℃程度になっ
ている。
【００１５】このように上記実施の形態１によれば、回
転子軸２の環状永久磁石１との嵌合面の、環状永久磁石
１のＳ極、Ｎ極の中間部、すなわち磁極間と対応する位
置に、複数の溝２ａを軸方向に延在して形成し、これら
各溝２ａを介して環状永久磁石１、回転子軸２間の隙間
内に熱可塑性樹脂部材３を充填することにより固着一体
化しているので、短時間で固着一体化が可能となり、作
業性の向上を図ることができる。又、環状永久磁石１お
よび回転子軸２間の隙間を０．１ｍｍ程度としている
が、溝２ａを形成したことによりこの隙間でも十分に熱
可塑性樹脂部材３の回りを良くし、さらに短時間で固着
一体化が可能になる。
転子軸２の環状永久磁石１との嵌合面の、環状永久磁石
１のＳ極、Ｎ極の中間部、すなわち磁極間と対応する位
置に、複数の溝２ａを軸方向に延在して形成し、これら
各溝２ａを介して環状永久磁石１、回転子軸２間の隙間
内に熱可塑性樹脂部材３を充填することにより固着一体
化しているので、短時間で固着一体化が可能となり、作
業性の向上を図ることができる。又、環状永久磁石１お
よび回転子軸２間の隙間を０．１ｍｍ程度としている
が、溝２ａを形成したことによりこの隙間でも十分に熱
可塑性樹脂部材３の回りを良くし、さらに短時間で固着
一体化が可能になる。
【００１６】なお、回転子軸２の各溝２ａの断面形状を
矩形とした場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、図５に示すように回転子軸７に複数のあ
り溝７ａを形成するようにしても良く、あり溝形状とす
ることにより、熱可塑性樹脂部材３の充填量を同量とす
るために断面積を矩形状の場合と同じにしても、環状永
久磁石１の内面と対向する開口面積を矩形状の場合と比
較して小さくすることができるので、熱可塑性樹脂部材
３を充填する際に環状永久磁石１に作用する成形圧力を
小さくすることができるため、環状永久磁石１の破損を
防止することが可能となり、信頼性の向上を図ることが
できる。そして、特に長尺の回転子に適用すればさらに
有効である。
矩形とした場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、図５に示すように回転子軸７に複数のあ
り溝７ａを形成するようにしても良く、あり溝形状とす
ることにより、熱可塑性樹脂部材３の充填量を同量とす
るために断面積を矩形状の場合と同じにしても、環状永
久磁石１の内面と対向する開口面積を矩形状の場合と比
較して小さくすることができるので、熱可塑性樹脂部材
３を充填する際に環状永久磁石１に作用する成形圧力を
小さくすることができるため、環状永久磁石１の破損を
防止することが可能となり、信頼性の向上を図ることが
できる。そして、特に長尺の回転子に適用すればさらに
有効である。
【００１７】実施の形態２．図６はこの発明の実施の形
態２における永久磁石回転子の構成を示す断面図、図７
はこの発明の実施の形態２における永久磁石回転子の図
６とは異なる構成を示す断面図である。図において、上
記実施の形態１におけると同様な部分は同一符号を付し
て説明を省略する。８は回転子軸２の溝（図示せず）を
介して環状永久磁石１と回転子軸２の間に充填される熱
可塑性樹脂部材で、環状永久磁石１の両端面まで延出し
て硬化されている。
態２における永久磁石回転子の構成を示す断面図、図７
はこの発明の実施の形態２における永久磁石回転子の図
６とは異なる構成を示す断面図である。図において、上
記実施の形態１におけると同様な部分は同一符号を付し
て説明を省略する。８は回転子軸２の溝（図示せず）を
介して環状永久磁石１と回転子軸２の間に充填される熱
可塑性樹脂部材で、環状永久磁石１の両端面まで延出し
て硬化されている。
【００１８】このように上記実施の形態２によれば、充
填される熱可塑性樹脂部材８を環状永久磁石１の両端面
まで延出して硬化するようにしているので、両端面まで
延出して硬化された熱可塑性樹脂部材８が、環状永久磁
石１の軸方向の移動を阻止するため、他の手段を施すこ
となく抜け止めができるようになり原価の低減が可能に
なる。又、図７に示すように充填される熱可塑性樹脂部
材９を、環状永久磁石１の端面から外周面にわたって延
出させ、環状永久磁石１の表面を被覆するようにすれ
ば、他の手段を施すことなく抜け止めができ原価の低減
が可能になることは勿論のこと、環状永久磁石１の表面
を被覆したことによって水分等が内部に浸透して品質を
低下させるのを防止し、信頼性の向上を図ることが可能
になる。
填される熱可塑性樹脂部材８を環状永久磁石１の両端面
まで延出して硬化するようにしているので、両端面まで
延出して硬化された熱可塑性樹脂部材８が、環状永久磁
石１の軸方向の移動を阻止するため、他の手段を施すこ
となく抜け止めができるようになり原価の低減が可能に
なる。又、図７に示すように充填される熱可塑性樹脂部
材９を、環状永久磁石１の端面から外周面にわたって延
出させ、環状永久磁石１の表面を被覆するようにすれ
ば、他の手段を施すことなく抜け止めができ原価の低減
が可能になることは勿論のこと、環状永久磁石１の表面
を被覆したことによって水分等が内部に浸透して品質を
低下させるのを防止し、信頼性の向上を図ることが可能
になる。
【００１９】実施の形態３．図８はこの発明の実施の形
態３における永久磁石回転子の構成を示す断面図であ
る。図において、上記実施の形態２におけると同様な部
分は同一符号を付して説明を省略する。１１は環状永久
磁石１の外周面に嵌合される円筒状の非磁性ステンレス
部材で、環状永久磁石１の端面まで延出された熱可塑性
樹脂部材８と共に環状永久磁石１の表面を被覆してい
る。
態３における永久磁石回転子の構成を示す断面図であ
る。図において、上記実施の形態２におけると同様な部
分は同一符号を付して説明を省略する。１１は環状永久
磁石１の外周面に嵌合される円筒状の非磁性ステンレス
部材で、環状永久磁石１の端面まで延出された熱可塑性
樹脂部材８と共に環状永久磁石１の表面を被覆してい
る。
【００２０】このように上記実施の形態３によれば、環
状永久磁石１の外周面に円筒状の非磁性ステンレス部材
１１を嵌合させ、環状永久磁石１の端面まで延出された
熱可塑性樹脂部材８と共に、環状永久磁石１の表面を被
覆するようにしているので、水分等が内部に浸透して品
質を低下させるのを防止し得ることは勿論のこと、非磁
性ステンレス部材１１を環状永久磁石１の表面に嵌合さ
せたことにより、比較的に機械強度の低い環状永久磁石
１の表面が損傷するのを防止することができ、さらに信
頼性の向上を図ることが可能になる。
状永久磁石１の外周面に円筒状の非磁性ステンレス部材
１１を嵌合させ、環状永久磁石１の端面まで延出された
熱可塑性樹脂部材８と共に、環状永久磁石１の表面を被
覆するようにしているので、水分等が内部に浸透して品
質を低下させるのを防止し得ることは勿論のこと、非磁
性ステンレス部材１１を環状永久磁石１の表面に嵌合さ
せたことにより、比較的に機械強度の低い環状永久磁石
１の表面が損傷するのを防止することができ、さらに信
頼性の向上を図ることが可能になる。
【００２１】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項１によ
れば、環状に形成された環状永久磁石と、環状永久磁石
に嵌合され嵌合面の環状永久磁石の磁極間と対応する位
置に軸方向に延在する複数の溝が形成された回転子軸
と、回転子軸の溝内に充填される熱可塑性樹脂部材とを
備えたので、固着一体化工程に要する時間を短縮し、作
業性の向上を図ることが可能な永久磁石回転子を提供す
ることができる。
れば、環状に形成された環状永久磁石と、環状永久磁石
に嵌合され嵌合面の環状永久磁石の磁極間と対応する位
置に軸方向に延在する複数の溝が形成された回転子軸
と、回転子軸の溝内に充填される熱可塑性樹脂部材とを
備えたので、固着一体化工程に要する時間を短縮し、作
業性の向上を図ることが可能な永久磁石回転子を提供す
ることができる。
【００２２】又、この発明の請求項２によれば、請求項
１において、溝をあり溝としたので、作業性の向上を図
ることが可能であることは勿論、信頼性の向上を図るこ
とが可能な永久磁石回転子を提供することができる。
１において、溝をあり溝としたので、作業性の向上を図
ることが可能であることは勿論、信頼性の向上を図るこ
とが可能な永久磁石回転子を提供することができる。
【００２３】又、この発明の請求項３によれば、請求項
１において、環状永久磁石と回転子軸との間の隙間は
０．１ｍｍ程度に形成したので、熱可塑性樹脂部材の回
りを良くし、さらに作業性の向上を図ることが可能な永
久磁石回転子を提供することができる。
１において、環状永久磁石と回転子軸との間の隙間は
０．１ｍｍ程度に形成したので、熱可塑性樹脂部材の回
りを良くし、さらに作業性の向上を図ることが可能な永
久磁石回転子を提供することができる。
【００２４】又、この発明の請求項４によれば、請求項
１ないし３のいずれかにおいて、熱可塑性樹脂部材を環
状永久磁石の端面まで延出させるようにしたので、他の
手段を施すことなく抜け止めができるようになり、原価
の低減が可能な永久磁石回転子を提供することができ
る。
１ないし３のいずれかにおいて、熱可塑性樹脂部材を環
状永久磁石の端面まで延出させるようにしたので、他の
手段を施すことなく抜け止めができるようになり、原価
の低減が可能な永久磁石回転子を提供することができ
る。
【００２５】又、この発明の請求項５によれば、請求項
４において、環状永久磁石の外周面に円筒状の非磁性ス
テンレス部材を嵌合し、延出された熱可塑性樹脂部材と
共に環状永久磁石の表面を被覆するようにしたので、水
分等が内部に浸透して品質を低下させるのを防止し、信
頼性の向上を図ることが可能な永久磁石回転子を提供す
ることができる。
４において、環状永久磁石の外周面に円筒状の非磁性ス
テンレス部材を嵌合し、延出された熱可塑性樹脂部材と
共に環状永久磁石の表面を被覆するようにしたので、水
分等が内部に浸透して品質を低下させるのを防止し、信
頼性の向上を図ることが可能な永久磁石回転子を提供す
ることができる。
【００２６】又、この発明の請求項６によれば、請求項
１ないし３のいずれかにおいて、熱可塑性樹脂部材を環
状永久磁石の端面から外周面に渡って延出させ環状永久
磁石の表面を被覆するようにしたので、水分等が浸透し
て品質を低下させるのを防止し得るのは勿論、環状永久
磁石の表面が損傷するのを防止し、さらに信頼性の向上
を図ることが可能な永久磁石回転子を提供することがで
きる。
１ないし３のいずれかにおいて、熱可塑性樹脂部材を環
状永久磁石の端面から外周面に渡って延出させ環状永久
磁石の表面を被覆するようにしたので、水分等が浸透し
て品質を低下させるのを防止し得るのは勿論、環状永久
磁石の表面が損傷するのを防止し、さらに信頼性の向上
を図ることが可能な永久磁石回転子を提供することがで
きる。
【図１】 この発明の実施の形態１における永久磁石回
転子の構成を示す斜視図である。
転子の構成を示す斜視図である。
【図２】 図１における永久磁石回転子の構成を示す断
面図である。
面図である。
【図３】 図１における永久磁石回転子の組立の一工程
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図４】 図１における永久磁石回転子の環状永久磁石
と回転子軸との間に熱可塑性樹脂部材を充填するための
金型の構成を示す断面図である。
と回転子軸との間に熱可塑性樹脂部材を充填するための
金型の構成を示す断面図である。
【図５】 この発明の実施の形態１における永久磁石回
転子の図２におけるとは異なる構成を示す断面図であ
る。
転子の図２におけるとは異なる構成を示す断面図であ
る。
【図６】 この発明の実施の形態２における永久磁石回
転子の構成を示す断面図である。
転子の構成を示す断面図である。
【図７】 この発明の実施の形態２における永久磁石回
転子の図６とは異なる構成を示す断面図である。
転子の図６とは異なる構成を示す断面図である。
【図８】 この発明の実施の形態３における永久磁石回
転子の構成を示す断面図である。
転子の構成を示す断面図である。
１ 環状永久磁石、２，７ 回転子軸、２ａ 溝、７ａ
あり溝、３，８，９ 熱可塑性樹脂部材、４ 金型、
１０ 永久磁石回転子、１１ 非磁性ステンレス部材。
あり溝、３，８，９ 熱可塑性樹脂部材、４ 金型、
１０ 永久磁石回転子、１１ 非磁性ステンレス部材。
Claims (6)
- 【請求項１】 環状に形成された環状永久磁石と、上記
環状永久磁石に嵌合され嵌合面の上記環状永久磁石の磁
極間と対応する位置に軸方向に延在する複数の溝が形成
された回転子軸と、上記回転子軸の溝内に充填される熱
可塑性樹脂部材とを備えたことを特徴とする永久磁石回
転子。 - 【請求項２】 溝はあり溝であることを特徴とする請求
項１記載の永久磁石回転子。 - 【請求項３】 環状永久磁石と回転子軸との間の隙間は
０．１ｍｍ程度に形成されていることを特徴とする請求
項１記載の永久磁石回転子。 - 【請求項４】 熱可塑性樹脂部材は環状永久磁石の端面
まで延出されていることを特徴とする請求項１ないし３
のいずれかに記載の永久磁石回転子。 - 【請求項５】 環状永久磁石の外周面には円筒状の非磁
性ステンレス部材が嵌合され延出された熱可塑性樹脂部
材と共に上記環状永久磁石の表面を被覆していることを
特徴とする請求項４記載の永久磁石回転子。 - 【請求項６】 熱可塑性樹脂部材は環状永久磁石の端面
から外周面に渡って延出され上記環状永久磁石の表面を
被覆していることを特徴とする請求項１ないし３のいず
れかに記載の永久磁石回転子。
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