JPH062952U - 樹脂モールドモータ - Google Patents

樹脂モールドモータ

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Publication number
JPH062952U
JPH062952U JP4678592U JP4678592U JPH062952U JP H062952 U JPH062952 U JP H062952U JP 4678592 U JP4678592 U JP 4678592U JP 4678592 U JP4678592 U JP 4678592U JP H062952 U JPH062952 U JP H062952U
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JP
Japan
Prior art keywords
yoke
resin
resin housing
permanent magnets
permanent magnet
Prior art date
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Pending
Application number
JP4678592U
Other languages
English (en)
Inventor
賢治 松島
昭良 高橋
Original Assignee
ジェコー株式会社
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH062952U publication Critical patent/JPH062952U/ja
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヨーク、永久磁石を埋設する樹脂ハウジング
の熱膨張に伴なう割れ等を防止し、またモータの小型
化、軽量化やコスト低減化を達成する。 【構成】 薄肉円筒状のヨーク1と、これに内設した状
態で等配して付設される複数個の円弧形状の永久磁石2
を埋設するように、樹脂ハウジング3が形成される。そ
して、ヨークにおける各永久磁石の外側部中央部分に対
応する位置に、スリット溝10が、それぞれ軸線方向に
向って形成される。さらに、各スリット溝は、ヨークの
一端部から切り込まれて形成され、この切り込み部が、
樹脂ハウジングの成型ゲート位置とされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は小型の樹脂モールドモータに関し、特に永久磁石とこれを固定するヨ ークとを合成樹脂で一体成形してなる樹脂モールドモータにおけるヨーク構造に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の樹脂モールドモータとして、概略図3の(a),(b) に示すような構 成によるものが知られている。ここで、同図(a) は従来の樹脂モールドモータの 側断面図、(b) はその要部断面図である。
【0003】 図において、1は略円筒形状を呈するヨークであり、このヨーク1の内周面に は円弧状を呈する四個の永久磁石2が、ヨーク1の中心から等角度間隔をおいて 等配して配設されている。
【0004】 また、これらヨーク1と永久磁石2とは、合成樹脂材によって一体成形される 略円筒形状を呈する樹脂ハウジング3中に埋設された状態とされる。 なお、この樹脂ハウジング3の一端側中央部には小径円筒部3aが設けられて おり、この円筒部3aには軸受ベアリング4が収納されている。
【0005】 5はモータ回転子としてのロータで、このロータ5は、電機子鉄心6と、この 電機子鉄心6に巻回された電気子巻線であるコイル7と、整流子8と、出力軸9 とから構成されている。そして、このロータ5は、電機子鉄心6が前記永久磁石 2に近接するようにして出力軸9が前記軸受ベアリング4に回転自在に支持され た状態で、樹脂ハウジング3内に収納されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の樹脂モールドモータによれば、円筒形状を呈するヨ ーク1の内、外周部が全周にわたって合成樹脂材による樹脂ハウジング3によっ て覆われた埋設状態とされているため、以下のような問題を生じていた。
【0007】 すなわち、ヨーク1を形成する金属材と樹脂ハウジング3を形成する樹脂材と の線膨張率の差によって、使用環境温度差が大きい場合、それぞれが伸縮するこ とにより、温度変化に伴なう応力の発生を避けられず、特に樹脂ハウジング3に おいてヨーク1との境界部に部分的に応力が集中し、ヨーク1外周の樹脂部分に 割れが発生したり、ヨーク1の内周や永久磁石2との接合面が剥離するといった 不具合を生じている。
【0008】 そして、これを解消するために従来は、樹脂ハウジング3の肉厚を厚くしたり し、上述した温度変化による応力を許容し、樹脂部分の割れ等を防止しているが 、このように構成すると、モータ全体が大型化し易く、また重量も増加してしま うものであった。
【0009】 また、樹脂ハウジング3のヨーク1内周面や永久磁石2との接合面での剥離を 防止するためには、ヨーク1の内径および真円精度を高めて永久磁石2との密着 性を向上させているが、ヨーク1の内径および真円精度を高めることにより、コ ストがアップするといった問題もあった。
【0010】 特に、従来の樹脂モールドモータにおいて用いられているヨーク1は、単純な 円筒形状、あるいはこれに機能要求される突起や小さな穴等を設けただけのもの が一般的であり、上述した樹脂材の金属材との熱膨張率差に伴なう問題は勿論、 その重量もかなりのものであり、このような点にも配慮し、前述した問題点を一 掃し得る何らかの対策を講じることが望まれている。
【0011】 本考案は上述したような従来の不具合を解決するためになされたものであって 、樹脂ハウジングの樹脂割れ等を防止し、かつモータの小型、軽量化をも達成す ることが可能となる樹脂モールドモータを得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような要請に応えるために本考案に係る樹脂モールドモータは、薄肉円筒 状のヨークと、これに内設した状態で等配して付設される複数個の円弧形状の永 久磁石と、これらヨークおよび永久磁石を埋設するように形成される樹脂ハウジ ングを備えてなり、前記ヨークにおける前記各永久磁石の外側部中央部分に対応 する位置に、スリット溝を、それぞれ軸線方向に向って形成するようにしたもの である。
【0013】
【作用】
本考案によれば、ヨークの永久磁石に対応する位置にスリット溝を軸線方向に 向って形成し、これにより樹脂ハウジングとヨークの接合面積を分割し得るため 、温度変化時において樹脂材と金属材との熱膨張の差から発生する応力を小さく することが可能で、特に熱膨張により樹脂部分が伸縮しても応力がスリット溝に より分散され、ヨークとの境界部の応力を小さくできるため、樹脂の割れや剥離 等を防止でき、従来のようにハウジングの肉厚を厚くしたりする必要がなく、ま たスリット溝の存在によりヨークも軽量化し得るため、モータの小型、軽量化が 図れる。
【0014】 さらに、本考案によれば、スリット溝を、ヨークの一端部から切り込み形成し ておき、かつその切り込み部分を、樹脂ハウジングの成型ゲート位置とすること により、樹脂ハウジングの成型性を向上させることが可能となる。
【0015】
【実施例】
図1および図2は本考案に係る樹脂モールドモータの一実施例を示すものであ り、これらの図において前述した図3と同一または相当する部分には、同一番号 を付してその説明は省略する。
【0016】 さて、本考案によれば、前述したような構成による樹脂モールドモータにおい て、薄肉円筒状を呈するヨーク1と、このヨーク1に内設した状態で等配して付 設される四個の円弧形状を呈する永久磁石2と、これらヨーク1および永久磁石 3を埋設した状態で形成される樹脂ハウジング3を備えてなり、前記ヨーク1に おける各永久磁石2の外側部中央部分に対応する位置に、ヨークスリットとして のスリット溝10を、それぞれ軸線方向に向って形成したところに特徴を有して いる。
【0017】 ここで、本実施例では、ヨーク1の各永久磁石2の外側部中央部分に対応する 位置に形成されるスリット溝10を、図1の(a) および図2から明らかなように 、少なくともヨーク1の一端部から切り込んだ状態で形成している。
【0018】 このような構成によれば、ヨーク1の永久磁石2に対応する位置にスリット溝 10を軸線方向に向って形成しているため、樹脂ハウジング3を形成するために 樹脂材を充填すると、このスリット溝10部分にも樹脂材が充填されることにな る。そして、このような構造では、樹脂ハウジング3とヨーク1の接合面積を分 割し得るため、温度変化時において樹脂材と金属材との熱膨張の差から発生する 応力を、スリット溝10部分で吸収して小さくすることが可能となる。
【0019】 特に、熱膨張により樹脂部分が伸縮しても応力がスリット溝10により分散さ れ、ヨーク1との境界部の応力を小さくできるため、樹脂の割れや剥離等を防止 でき、従来のように樹脂ハウジング3の肉厚を厚くしたりする必要がなく、従来 に比べヨーク1外周部での樹脂ハウジング3の肉厚を薄くでき、またスリット溝 10の存在によりヨーク1も軽量化し得るため、モータの小型、軽量化が図れる 。
【0020】 ここで、永久磁石2の中央位置は、理論上から見ると磁気回路上での磁気の中 立位置が存在するため、当該部位のスリット溝10による磁気回路への影響は極 小である。
【0021】 さらに、スリット溝10を、ヨーク1の一端部から切り込み形成しておき、か つその切り込み部分を、樹脂ハウジング3の成型ゲート位置とすることにより、 樹脂ハウジング3の成型性を向上させることが可能となる。 すなわち、外周部での樹脂ハウジング3の薄肉化による成型性の問題において 、一般的には樹脂材の射出方向にジェット(外径に突起)を設けるが、本考案に よれば、スリット溝10を切り込み、これをゲート口に合わせることでジェット 効果を得ることが可能であり、上述した従来のような外径での突起を廃止するこ とが可能となる。
【0022】 また、ヨーク1の内周面と永久磁石2との接合面の剥離も防ぐことができ、こ れによりヨーク1の内径および真円精度を特別に高める必要もなくなる。
【0023】 なお、本考案は上述した実施例構造には限定されず、各部の形状、構造等を適 宜変形、変更し得ることは勿論で、種々の変形例が考えられよう。 たとえば上述した実施例では、ヨーク1に4個のスリット溝10を切り込み形 成したが、本考案はこれに限定されず、増減できることは勿論であり、永久磁石 2の数によっても種々設計変更が可能である。要は、磁気回路への影響を極力小 さくするようにして行なえばよい。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る樹脂モールドモータによれば、薄肉円筒状の ヨークと、これに内設した状態で等配して付設される複数個の円弧形状の永久磁 石と、これらヨークおよび永久磁石を埋設するように形成される樹脂ハウジング を備えてなり、ヨークにおける各永久磁石の外側部中央部分に対応する位置に、 スリット溝を、それぞれ軸線方向に向って形成するようにしたので、簡単な構成 にもかかわらず、樹脂ハウジングとヨークの接合面積を分割し得るため、温度変 化時において樹脂材と金属材との熱膨張の差から発生する応力を小さくすること が可能で、特に熱膨張により樹脂部分が伸縮しても応力がスリット溝により分散 され、ヨークとの境界部の応力を小さくできるため、樹脂の割れや剥離等を防止 し、樹脂材の金属材への密着性を向上させることが可能で、従来のようにハウジ ングの肉厚を厚くしたりする必要がなく、またスリット溝の存在でヨークも軽量 化でき、モータの小型、軽量化が図れるという実用上種々優れた効果がある。
【0025】 さらに、本考案によれば、スリット溝を、ヨークの一端部から切り込み形成し ておき、かつその切り込み部分を、樹脂ハウジングの成型ゲート位置とすること により、樹脂ハウジングの成型性を向上させることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る樹脂モールドモータの一実施例を
示し、(a) は一部を断面して示す概略側面図、(b) はそ
のハウジング部分のみを示す要部断面図である。
【図2】本考案を特徴づけるヨークの概略斜視図であ
る。
【図3】従来の樹脂モールドモータを示し、(a) は側断
面図、(b) はそのハウジング部分のみを示す要部断面図
である。
【符号の説明】
1 ヨーク 2 永久磁石 3 樹脂ハウジング 5 ロータ 6 電機子鉄心 7 コイル(電機子巻線) 10 スリット溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉円筒状を呈するヨークと、このヨー
    クに内設した状態で等配して付設される複数個の円弧形
    状を呈する永久磁石と、これらヨークおよび永久磁石を
    埋設した状態で形成される樹脂ハウジングとを備えてな
    り、 前記ヨークにおける各永久磁石の外側部中央部分に対応
    する位置に、スリット溝が、それぞれ軸線方向に向って
    形成されていることを特徴とする樹脂モールドモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂モールドモータにお
    いて、 ヨークの各永久磁石の外側部中央部分に対応する位置に
    形成されるスリット溝は、少なくともヨークの一端部か
    ら切り込まれた状態で形成されていることを特徴とする
    樹脂モールドモータ。
JP4678592U 1992-06-12 1992-06-12 樹脂モールドモータ Pending JPH062952U (ja)

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