JP2006518177A - 磁石を磁束リングに、磁束リングをステータ筐体に固定するオーバモールディングを使ったステータアセンブリ - Google Patents

Abstract

電動モータ用ステータアセンブリは、ステータ筐体、ステータ筐体に挿入される拡張可能な磁束リング、及び磁束リングの内表面の複数の磁石を包含する。オーバモールド部材は、射出成形のような方法によって、磁束リングの磁石の周囲に成形される。成形しているときのオーバモールド部材の圧力は、ステータ筐体と係合した磁束リングに圧力をかけて、磁束リングを拡張する。オーバモールド部材は、磁石を磁束リングに、そして磁束リングをステータ筐体に固定する。一つの、磁束リングとステータ筐体は、磁束リングとステータ筐体とを整列するために、別の、磁束リングとステータ筐体との穴と、係合するくぼみを有する。態様において、オーバモールド部材は、整流子エンド又はリアベアリングサポート、フロントベアリングサポート、及びファンバッフルのうちの少なくとも一つを形成するために、成形される。態様において、オーバモールド部材は、目印となる特徴を形成するために、成形される。目印となる特徴が、ステータアセンブリの磁極間の異なる幅のスロットであってもよい。態様において、磁束リングと筐体は、ブランクから打ち抜き、そして併せて巻くことによって、ユニットとして機能する。代わりに、磁束リングブランクが、磁束リングを形成するために最初に巻かれ、そして筐体ブランクが、磁束リングを巻く軸として、磁束リングの周囲に巻かれる。

Description

本発明は、電動モータに関するものであって、より具体的には、電動モータ用ステータアセンブリに関する。

永久磁石電動モータ用ステータアセンブリの組立において、磁石は、ステータアセンブリの内に保持される。例えば、ブラッシ型永久磁石電動モータにおいて、磁石は、ステータ筐体、又はステータ筐体内の分離磁束リングに保持される。これには、一般的に、磁束リング又はステータ筐体に、個別の磁石をそれぞれ、接着あるいは付着する必要がある。

様々なタイプの接着剤が、金属表面に磁石を付着するために使われてきた。電動モータへの突然の衝撃が、磁石と、磁束リング又はステータ筐体との間の接合を破壊することは、起こり得る。これは、ステータアセンブリ内の磁石の運動によって起こる。磁石自体でさえも、壊れるだろう。結果として、電動モータは、確実に機能を停止させる。

磁束リング又はステータ筐体に、アンカを備えることは、既存の技術である。そこで磁性部材が、磁束リング又はステータ筐体に射出成形され、アンカによって所定の場所に保持される。このようなアンカシステムは、特許文献１と、特許文献2とで開示される。しかし、上記で明らかにした特許出願に記述される、アンカリングシステムの欠点は、射出成形した磁性材料を使用する必要があることである。これは明らかに、単位磁束当たりの磁性材料が、最も高価になるタイプである。

米国特許第６５２２０４２号明細書 米国出願第０９／７６４００４号明細書 国際公開第ＷＯ０２／０６８２３５号明細書

本発明は、電動モータ用ステータアセンブリを提供する。

ステータアセンブリは、ステータ筐体、ステータ筐体に挿入される分割磁束リング、及び磁束リングの内表面の多数の磁石を備えている。オーバモールディングは、磁石を磁束リングに固定し、ステータ筐体に磁束リングを固定するために、磁束リングに半径方向の力を及ぼす。さらに、オーバモールディングは、磁束リングの継目を充填し、磁束リングの崩壊を防止する。

本発明の態様において、オーバモールディングを成形するために使用される部材は、磁束リングと磁石が、ステータ筐体に設置された後で、磁束リングの磁石の周囲に射出成形されるプラスチックである。射出成形される時のプラスチックの圧力は、磁束リングに半径方向の圧力を及ぼし、ステータ筐体に抗して磁束リングを拡張するので、磁束リングをステータ筐体に固定する。オーバモールディングはまた、磁石を磁束リングに固定する。

本発明の態様において、磁束リングは、ステータ筐体と整列し、そしてさらに、磁束リングとステータ筐体との、一つのくぼみと、磁束リングとステータ筐体との、別の穴との係合によって、ステータ筐体に固定される。

本発明の態様において、リアベアリングサポート、フロントベアリングサポート、及びファンバッフルのうちの少なくとも一つは、オーバモールディングを成形するために、使用される材料が成形されるときに、オーバモールディングで、一体化成形される。

本発明の態様において、オーバモールディングは、ステータアセンブリがマグネタイザに設置される場合のように、ステータアセンブリを同調するための、ステータアセンブリの目印となる特徴を提供する、ステータアセンブリの磁極間に異なった幅のスロットを形成する。

本発明の態様において、磁束リングと筐体は、ブランクから磁束リングと筐体を打ち抜き、併せて巻くことによって、ユニットとして機能する。代わりに、磁束リングブランクが、磁束リングを形成するため最初に巻かれ、そして筐体ブランクが、磁束リングを巻く軸として、磁束リングの周囲に巻かれる。

本発明の態様において、電動モータは、本発明に従って、電機子とステータアセンブリを有する。

本発明の態様において、電動工具は、トランスミッションに連結するアウトプットを有する電動モータを包含する、筐体を有する。電動モータは、本発明に従って、電機子とステータアセンブリを有する。

本発明のさらなる適用分野が、この後に提供する詳細な記述から明らかになるだろう。詳述と具体例は、本発明の好ましい実施形態を示す一方で、単に、説明目的のためであって、本発明の範囲を限定するものではないことが、理解されるだろう。

本発明は、詳細な記述と添付図面とにより、十分理解されるであろう。

好ましい実施形態の次の記述は、事実上、単に例示であり、本発明、その出願、又は使用を限定するものでない。

図1を参照して、電動工具１０が示される。電動工具１０は、ドリルとして説明されるが、どんなタイプの電動工具が、本発明に従って使用されてもよい。電動工具１０は、モータ１４を取り囲む筐体１２を有する。起動部材１６は、モータと電源１８に接続される。電源１８は、電源コード（AC電流）を有するか、あるいはバッテリ（DC電流）（示されていない）のいずれかを有する。モータ１４は、トランスミッション２２とチャック２４を包含するアウトプット２０と連結される。チャック２４は、工具（示されていない）を保持することが出来る。

モータは、ステータアセンブリ３０を包含する。ステータアセンブリ３０は、ステータ筐体３２、磁束リング３４、及び磁石３６を包含する。磁束リング３４は、拡張可能な又は分割した磁束リングである。電機子４０は、シャフト４２、ロータ４４、及びシャフト４２に連結する整流子５０を包含する。ロータ４４は、積層薄板４６と巻き線４８を包含する。モータ１４はまた、エンドプレート５２と５４を包含する。エンドプレート５２は、シャフト４２の一端を支持するフロントベアリング５６を包含する。シャフト４２は、アウトプット２０の一部分である小歯車６０と連結される。ブラシ６２と６４は、整流子５０と結合する。リアベアリング７０はまた、シャフト４２の回転のバランス取るために、エンドプレート５４と連結される。

図2-6を参照して、ステータアセンブリ３０が、さらに詳しく述べられる。ステータ筐体３２と磁束リング３４は、例示として、冷延鋼板のような柔らかい磁性材料から作られる。磁束リング３４は、半径方向中心に向かって延伸する、アンカ８０を有する。磁石３６は、アンカ８０の間の、磁束リング３４の内表面８２の周囲に配置される。特許文献3でより詳しく記述されているように、オーバモールディング８４は、磁石３６を磁束リング３４に固定する。

磁束リング３４は、継目に沿って拡張する継目８６を有し、不連続である。継目８６は、ステータ筐体３２の中に挿入するために、磁束リング３４が圧縮することを可能にする。磁束リング３４が、ステータアセンブリ３０に組み込まれる場合、好ましくは、継目８６は、磁気損失を最小にするために、ステータアセンブリ３０の磁極Ｐ₁、Ｐ₂の一つの上に配置される。図2-6の構造において、磁束リング３４は、ステータ筐体３２の穴９０と係合する、突起又はくぼみ８８を包含する。代わりに、図８に示すように、ステータ筐体３２は、磁束リング３４の穴９４と係合する、突起又はくぼみ９２を包含する。くぼみ８８、９２と穴９０，９４の係合は、ステータアセンブリ３０の組立中に、磁束リング３４の好ましい整列を提供する。くぼみ８８、９２と穴９０，９４は、例示として、磁束リング３４が圧縮を受ける場合は、ステータ筐体３２において、磁束リング３４のくぼみ８８又は穴９４に、規定どおりの十分な変位を与えるために、継目８６と90度の角度になっていて、磁束リング３４が圧縮を受けない場合は、くぼみ８８は、穴９０（又は、くぼみ９２の近くの穴９４）の中に強制的に入れられる。代わりに、くぼみ８８、９２と穴９０，９４は、磁気損失を低減するために、磁極Ｐ₁、Ｐ₂の一方の上に、完全に集められる。オーバモールディング８４は、極Ｐ₁の磁石３６の周囲のオーバモールディング８４と、極Ｐ₂の磁石３６の周囲のオーバモールディング８４との間の、磁束リング３４の直径方向で向き合う両側に、スロット９５、９６があるように形成される。スロット９５、９６は、例示として、極Ｐ₁とＰ₂との間の、磁束リング３４の内表面８２の軸方向に沿って伸びている。スロット９５、９６は、オーバモールディング８４の隙間であっても、又はオーバモールディング８４の厚みが薄い領域であってもよい。例示の実施形態において、ステータアセンブリ３０は、一対の磁極を持っていて、極Ｐ₁及びＰ₂の一方がＮ極であり、他方がＳ極となっている。ステータアセンブリ３０は、ＮとＳ極の一対以上を持つことが出来ることが、理解されるだろう。

ステータアセンブリ３０の組立をするために、ステータ筐体３２と磁束リング３４は、別々に作られる。これについて、ステータ筐体３２は、例示として、図5に示すような、連結突起３３を有する。磁束リング３４は、少し圧縮されて、図6に示すようなステータ筐体３２に挿入される。上述したように、くぼみ８８、９２は、穴９０，９４に係合される。磁石３６は、磁束リング３４の内表面８２に抗して配置され、アンカ８０の間に位置する。磁石３６は、組立て中に、磁束リング３４の内表面８２に抗して保持されるために、少し着磁されるかもしれない。

プラスチックのような、オーバモールド部材８３は、オーバモールディング８４を形成するために、ステータアセンブリ３０の中に射出成形される。射出成形工程中、オーバモールド部材８３の圧力は、磁石３６と磁束リング３４を押し、ステータ筐体３２に抗して磁束リング３４を拡張する。オーバモールド部材８３は、磁束リング３４の継目８６を充填し、磁石３６を取り囲む。ステータ筐体３２に抗して、磁束リング３４を拡張することは、ステータ筐体３２に磁束リング３４を保持するための保持力を供給する。さらに、オーバモールディング８４が、磁束リング３４の継目８６を充填するので、ステータ筐体３２の磁束リング３４の圧縮は、オーバモールド部材８３が硬化した後に抑制され、従って、ステータ筐体３２から磁束リング３４の移動を防止する。オーバモールディング８４によって位置を固定された、くぼみ８８、９２と穴９０，９４との係合は、さらに、磁束リング３４をステータ筐体３２に固定する。オーバモールディング８４の直径と真の位置とは、電機子４０（図１）の累積許容値を減少するために、ステータ筐体３２の内径と密接な関係を維持している。磁束リング３４とステータ筐体３２との、くぼみ／穴の配置は、一つ以上であることが、理解されるだろう。

本発明の態様において、スロット９５は、スロット９６よりも幅が広い。このことは、ステータアセンブリ３０が組立てられた後で、磁石３６を着磁するために使用されるマグネタイザ（図示していない）の中に、ステータアセンブリ３０を置くことが出来る方向が、二つに限られる。すなわち、スロット９５と９６の幅の相違が、ステータアセンブリ３０をマグネタイザに同調する、目印となる特徴を供与する。もしもスロット９５と９６の幅が等しいとすると、ステータアセンブリ３０は、四方向でマグネタイザに設置することが出来ることになる。すなわち、ステータアセンブリ３０のいずれかの端部が、180度を別々にする二方向で、マグネタイザに設置することが出来ることになる。オーバモールディング８４に目印となる特徴を形成することによって、ステータアセンブリ３０の各々の端部が、唯一の方向で、マグネタイザに設置出来るので、ステータアセンブリ３０が、マグネタイザに設置出来る方向は、二つに減少する。このことは、より堅固なマグネタイザ設備で、ステータアセンブリ３０の検知が為され、間違った方向で、ステータアセンブリ３０をマグネタイザに設置することによる、後方着磁の可能性を排除する。2極以上を有するステータアセンブリにおいて、好ましくは、極間の唯一つのスロット幅が、ステータアセンブリをマグネタイザに同調するために、極間の残りのスロット幅とは異なるだろうことが、理解されるであろう。

本発明の態様において、ステータ筐体３２と磁束リング３４は、代わりの組立方法によって、ユニットとして先行組立される。より詳細には、ステータ筐体３２と磁束リング３４は、鋼材のブランクのような、別のブランクから形成され、これについて、磁束リング３４とステータ筐体３２の継目端部は、ステータ筐体３２では、図５に示す連結突起３３、磁束リング３４では、図７に示す連結突起３７のような、連結突起を有するように形成される。一つあるいはそれ以上の穴９４が、磁束リングに打抜かれ、ステータ筐体３２に打抜かれたくぼみ９２と係合している。又、その逆も同様である。ステータ筐体３２と磁束リング３４は、穴とくぼみが係合され、フラットで、巻く前の状態で合わさっている。ステータ筐体３２と磁束リング３４は巻かれ、そして磁束リング３４の継目が連結し、同様にステータ筐体３２の継目が連結する。穴とくぼみは、巻き工程中、ステータ筐体３２と磁束リング３４の整列を維持する。

代わりに、磁束リング３４が、最初に巻かれ、ステータ筐体３２が、磁束リング３４の周囲に巻かれてもよい。この場合において、磁束リング３４は、巻きの軸としての役目をする。さらに、穴とくぼみは、ステータ筐体３２が磁束リング３４の周囲に巻かれる時に、整列を維持する。別の代わりに従って、ステータ筐体３２と磁束リング３４は、部分組立品を形成するために、併せてスポット溶接されてもよい。ステータ筐体３２と磁束リング３４が、併せて組立てられるかどうかのいかんにかかわらず、オーバモールド部材８３の射出は、磁石３６を磁束リング３４に固定するばかりでなく、磁束リング３４に及ぼされている圧力を介して、磁束リング３４をステータ筐体３２に固定している。

本発明のステータアセンブリ３０は、電動工具１０の組立と製作の両方で、十分な利点を提供する。特に、ステータアセンブリ３０は、併せて部品を固定するための溶接機の必要性を排除する。オーバモールド部材８３の射出によって引き起こる、ステータ筐体３２に抗する磁束リング３４の拡張は、磁束リング３４をステータ筐体３２に固定し、またオーバモールディング８４は、磁石３６を磁束リング３４に固定する。さらに、くぼみ／穴の配列の連結は、磁束リング３４をステータ筐体３２に固定する。さらに、オーバモールド部材８３の射出成形は、累積許容値を減少し、組立の容易性を改善する。結果として、製造装置と床面積が減少し、コストの節約をもたらす。減少した累積許容値の他の利点は、磁石が、電機子４０により接近して配置できるので、モータの性能が最大になる。スロット９５、９６の相違する幅により提供される目印となる特徴は、マグネタイザの中の、ステータアセンブリ３０の配置を改善する。

図9と10において、一般的に符号１００で示されるステータアセンブリ３０の、さらなる実施形態を有する電動モータ９８が、示される。ステータアセンブリ１００は、図2-6のステータアセンブリ３０に示されるような、ステータ筐体３２、磁束リング３４、及び永久磁石３６を包含する。ステータアセンブリ１００は、さらに、一体化成形された、整流子エンド又はリアベアリングサポート１０２と、一体化形成されたファンバッフル１０４を包含する。電機子４０（図1）のような電機子は、ステータアセンブリ１００に収納されている。ファン１１２は、電機子４０のシャフト４２の一端に取付けられ、ファンバッフル１０４の中に配置される。断熱スリーブ１１４は、例示として、シャフト４２と積層薄板４６との間、及びシャフト４２と整流子５０との間に、配置されてもよい。エンドプレート５２（図1）のような、エンドプレート（図9と10に示していない）は、ファンバッフル１０４に取付けられる。

リアベアリングサポート１０２は、オーバモールド部材８３から一体化成形されるキャップ１０６を包含する。キャップ１０６は、リアベアリング７０(図1)を収納するための、ポケット１０８を包含する。オーバモールド部材８３からオーバモールディング８４の一部として、キャップ１０６を一体化成形することは、リアベアリングサポート１０２をステータ筐体３２に固定するための、別の留め具の必要性を排除する。ファンバッフル１０４は、オーバモールド部材８３から、同様に一体化成形される。

図11において、ステータアセンブリ１００の、代わりの実施形態が図示され、一般的に符号１００’によって示される。ステータアセンブリ１００’は、図9と10に示すステータアセンブリ１００と、ほぼ同様だが、唯一リアベアリングサポート１０２が、オーバモールディング８４の一部として、オーバモールド部材８３から一体化成形される。代わりに、ベアリング５６（図1）のような、フロントベアリングを連結するための（図11の想像線で示す）フロントベアリングサポート１０３が、リアベアリングサポート１０２とほぼ同様の方法で、一体化成形されてもよい。

図12において、ステータアセンブリ１００の、別の代わりの実施形態が、図示され、一般的に符号１００”によって示される。ステータアセンブリ１００”は、図9と10に示すステータアセンブリ１００と、ほぼ同様だが、唯一ファンバッフル１０４が、オーバモールディング８４の一部として、オーバモールド部材８３から、一体化成形される。

オーバモールディング８４の一部として、整流子エンドベアリングサポート１０２とファンバッフル１０４とを、一体化成形することによって、さらに、組立とコストの、削減が実現されるかもしれない。

本発明の記述は、事実上、単なる例示である。従って、本発明の要旨から逸脱しない変更は、本発明の範囲にあることを意図している。このような変更は、本発明の精神と範囲からの逸脱するものと、見なされるべきではない。

図1は、本発明に従う電動工具の断面図である。 図2は、図1の電動工具のステータアセンブリの斜視図である。 図3は、図2の矢視3-3から見た、ステータアセンブリの断面図である。 図4は、図2のステータアセンブリの磁束リングの斜視図である。 図5は、図2のステータアセンブリの、ステータ容器又は筐体の斜視図である。 図6は、図5のステータ容器に収納される、図4の磁束リングの斜視図である。 図7は、連結突起を有する磁束リングを示す、図4の磁束リングの変形の斜視図である。 図8は、図2のステータアセンブリの代わりの構造の断面図である。 図9は、図2のステータアセンブリの代わりの構造を有する、電動モータの斜視図である。 図10は、図9の矢視10-10から見た、電動モータの断面図である。 図11は、代わりのステータアセンブリの斜視図である。 図12は、さらに別の代わりの、ステータアセンブリの斜視図である。

Claims (40)

1. 筐体と、
   該筐体内に配置される磁束リングと、
   該磁束リングの内表面の周囲に配置される複数の永久磁石と、
   該複数の磁石を該磁束リングに固定するために、そして該磁束リングを該筐体に固定するために、該複数の磁石の周囲にオーバモールドされる部材と、
   を具備するステータアセンブリ。
2. 該磁束リングが、半径方向内側に延伸するアンカの間に配置される該複数の永久磁石を持つ該アンカを含む、請求項１に記載のステータアセンブリ。
3. 該磁束リングが、組立時に、該筐体に挿入のために該磁束リングを圧縮することが出来る継目と、該筐体に抗して該磁束リングを拡張する、該オーバモールド部材とを含む、請求項1に記載のステータアセンブリ。
4. 該磁束リングの該継目が、該オーバモールド部材の成形時に、該オーバモールド部材で充填され、該オーバモールド部材が、硬化して該磁束リングが圧縮するのを防止する、請求項3に記載のステータアセンブリ。
5. 該ステータアセンブリが、複数の磁極を持ち、該磁束リングの該継目が、該磁極の一つと整列する、請求項3に記載のステータアセンブリ。
6. 該磁束リング及び該筐体との一方が、少なくとも一つの突起を包含し、該磁束リング及び該筐体との他方が、少なくとも一つの穴を包含し、該突起が該磁束リングを該筐体に整列するために、該穴に収納される、請求項3に記載のステータアセンブリ。
7. 該磁束リングと筐体の、該突起と穴が、該磁束リングの該継目に、約90度の角度で配置される、請求項6に記載のステータアセンブリ。
8. 該オーバモールド部材の成形時に、該オーバモールド部材から一体化成形される、リアベアリングサポート、フロントベアリングサポート、及びファンバッフルのうちの少なくとも一つをさらに含む、請求項1に記載のステータアセンブリ。
9. 該オーバモールド部材の成形時に、該オーバモールド部材から一体化成形されるリアベアリングサポートであって、リアベアリングを収納するための、ポケットを有するキャップを包含する該リアベアリングサポートをさらに含む、請求項1に記載のステータアセンブリ。
10. 該オーバモールド部材がプラスチックである、請求項1に記載のステータアセンブリ。
11. 少なくとも一つの目印となる特徴が、該ステータアセンブリの磁極間の該オーバモールド部材に形成される、請求項1に記載のステータアセンブリ。
12. 該目印となる特徴が、該磁極間の該オーバモールド部材に形成さるスロットを含み、該スロットの少なくとも二つの幅は異なっている、請求項11に記載のステータアセンブリ。
13. 該複数の永久磁石が、4つの磁石を包含し、該ステータアセンブリが、互いに隣接する二つの該永久磁石によって画成される第一磁極と、互いに隣接する別の二つの該永久磁石によって画成される第二磁極を有し、該オーバモールド部材が、第一スロットと第二スロットとを有するために成形されていて、第一スロットは、該磁束リングの第一側面の、該第一と第二磁極の該永久磁石の間にあり、第二スロットは、該磁束リングの該第一側面とは直径方向の反対側になる、該磁束リングの第二側面の、該第一と第二磁極の該永久磁石の間にあって、
    該第一と第二スロットが、異なる幅を持つ、請求項1に記載のステータアセンブリ。
14. 筐体と、
    該筐体の中に配置される磁束リングであって、組立時に、該筐体に挿入のために、該磁束リングを圧縮することが出来る継目を有する該磁束リングと、
    該磁束リングの内表面の周囲に配置される複数の永久磁石であって、該永久磁石の各々が、該磁束リングの内表面から半径方向内側に延伸する、少なくとも二つのアンカの間に配置される永久磁石と、
    該複数の永久磁石を該磁束リングに固定するために、該筐体に抗して該磁束リングを拡張して、該磁束リングを該筐体に固定するために、そして該磁束リングの該継目を充填して、該磁束リングを圧縮することから防止するために、該複数の永久磁石の周囲に、オーバモールドされる部材と、
    を具備するステータアセンブリ。
15. 該磁束リング及び該筐体との一方が、少なくとも一つの突起を包含し、該磁束リング及び該筐体との他方が、該少なくとも一つの突起を収納する少なくとも一つの穴を包含し、
    該磁束リングの該継目が、該ステータアセンブリの第一磁極と整列する、
    請求項14に記載のステータアセンブリ。
16. 該磁束リングと筐体の、該突起と穴とが、該磁束リングの該継目と、約90度の角度で配置される、請求項15に記載のステータアセンブリ。
17. 該磁束リングと筐体の、該突起と穴とが、該ステータアセンブリの第二磁極と整列する、請求項15に記載のステータアセンブリ。
18. 少なくとも一つの目印となる特徴が、該ステータアセンブリの磁極間の該オーバモールド部材に形成されていて、オーバモールド部材が成形される場合に、該少なくとも一つの目印となる特徴が、該ステータアセンブリの磁極間の該オーバモールド部材に形成される該スロットを含んでいて、該スロットの少なくとも二つの幅は異なっている、請求項14に記載のステータアセンブリ。
19. 筐体と、
    該筐体内に配置される磁束リングと、
    該磁束リングの内表面の周囲に配置される複数の永久磁石と、
    該複数の永久磁石を該磁束リングに固定するために、該複数の磁石の周囲をオーバモールドする部材と、
    該オーバモールド部材の成形時に、該オーバモールド部材から一体化形成される、リアベアリングサポート、フロントベアリングサポート、及びファンバッフルのうちの少なくとも一つと、
    を具備するステータアセンブリ。
20. 筐体と、
    該筐体内に配置され、トランスミッションと連結されるアウトプットを有する該モータであって、該モータが、ステータアセンブリを有していて、該ステータアセンブリが、磁束リングと複数の永久磁石とオーバモールド部材を有していて、該磁束リングは、ステータ筐体内に配置され、該複数の永久磁石は、該磁束リングの内表面の周囲に配置され、該オーバモールド部材は、該複数の永久磁石を該磁束リングに固定するため、及び該磁束リングを該ステータ筐体に固定するために、該複数の磁石の周囲に配置されている、ステータアセンブリを有するモータと、
    を具備する電動工具。
21. 該磁束リングが半径方向内側に延伸するアンカを包含し、該複数の永久磁石の各々が、少なくとも二つの該アンカの間に配置される、請求項20に記載の電動工具。
22. 該磁束リングが、該ステータアセンブリの組立時に、該筐体に挿入のために該磁束リングを圧縮することを可能にする継目を包含し、該オーバモールド部材が、該磁束リングを該ステータ筐体に抗して拡張する、請求項20に記載の電動工具。
23. 該磁束リングの該継目が、磁該束リングの圧縮を防止する、該オーバモールド部材で充填される、請求項22に記載の電動工具。
24. 該継目が、該ステータアセンブリの磁気極と整列する、請求項22に記載の電動工具。
25. 該磁束リング及び該筐体との一方が、少なくとも一つの突起を含み、該磁束リング及び該筐体との他方が、該筐体の該磁束リングを整列するために該突起が収納される、少なくとも一つの穴を含む、請求項20に記載の電動工具。
26. 該磁束リングと筐体の、該突起と穴が、該磁束リングの該継目と約90度の角度で配置される、請求項25に記載の電動工具。
27. 該ステータアセンブリが、該オーバモールド部材の成形時に、該オーバモールド部材から一体化形成される、リアベアリングホルダ、フロントベアリングホルダ、及びファンバッフルのうちの少なくとも一つを含む、請求項25に記載の電動工具。
28. 該オーバモールド部材がプラスチックである、請求項25に記載の電動工具。
29. 少なくとも一つの目印となる特徴が、該ステータアセンブリの磁極間の該オーバモールド部材に形成されていて、オーバモールド部材が成形される場合に、該少なくとも一つの目印となる特徴が、該ステータアセンブリの磁極間の該オーバモールド部材に形成される該スロットを含んでいて、該スロットの少なくとも二つの幅は異なっている、請求項20に記載の電動工具。
30. 永久磁石ステータアセンブリを組立てる方法であって、
    半径方向内側に延伸する複数のアンカを有する磁束リングを、筐体に挿入する段階と、
    該複数のアンカの間に複数の永久磁石を挿入する段階と、
    部材が、該複数の永久磁石を該磁束リングに固定するために、該複数の永久磁石を少なくとも部分的にオーバモールドし、該磁束リングを該筐体に固定するために、該筐体に抗して該磁束リングを拡張するように、該磁束リングの該複数の永久磁石の周囲に、該部材を射出する段階と、
    を含む方法。
31. 該磁束リングが、該磁束リングを圧縮することが出来きる継目を有していて、該磁束リングを該筐体に挿入する段階が、該筐体に挿入する前に該磁束リングを圧縮する段階と、該磁束リングが圧縮されている間に該筐体に該磁束リングを挿入する段階と、一旦、該筐体に挿入されたら該磁束リングを該筐体に抗して拡張出来る段階と、を含む、請求項30に記載の方法。
32. 該部材が、該磁束リングの該継目を充填して、継目で硬化して、該磁束リングを圧縮から防止するために、該部材を射出することによって、該磁束リングを圧縮から防止する段階をさらに含む、請求項31に記載の方法。
33. 該磁束リング及び該筐体との一方の突起が、該磁束リング及び該筐体との他方の穴に達するために、該磁束リングを該筐体に挿入することによって、該筐体に該磁束リングを整列する段階を、さらに含む、請求項30に記載の方法。
34. リアベアリングホルダ、フロントベアリングホルダ、及びファンバッフルのうちの少なくとも一つを形成するために、該部材を射出する段階を、さらに含む、請求項30に記載の方法。
35. 該ステータアセンブリの磁極間の該部材に、スロットを形成することによって、少なくとも一つの目印となる特徴を、形成するために該部材を射出する段階であって、磁スロットの少なくとも二つの幅は異なっている、該部材を射出する段階をさらに含む、請求項30に記載の方法。
36. 各々が、向き合う両端に連結突起を有して打ち抜かれる別々のブランクから、該筐体と磁束リングとを、打ち抜くこと、
    該筐体と磁束リングとの一方のブランクに、少なくとも一つの穴を打ち抜き、該筐体と磁束リングとの他方のとのブランクに、少なくとも一つの突起を打ち抜くことと、
    互いに係合する、該少なくとも一つの穴と該少なくとも一つの突起とで、該筐体と磁束リングとのブランクを、併せて据付けることであって、
    該筐体ブランクの該突起が連結し、該磁束リングブランクの該突起が連結して、該筐体と磁束リングとのブランクを巻くことと、
    によって、ユニットとして該筐体と磁束リングとを、先行組立てする段階を、さらに含む、請求項30に記載の方法。
37. 該磁束リングと筐体を併せて、スポット溶接する段階を、さらに含む、請求項36に記載の方法。
38. ブランクから該磁束リングを巻くことと、
    ブランクから該筐体を巻くことであって、該筐体のブランクは、該磁束リングの周囲に巻かれ、該磁束リングは巻く軸として作用している、該筐体を巻くことと、
    によって、ユニットとして該筐体と磁束リングとを、先行組立てする段階を、さらに含む、請求項30に記載の方法。
39. 該磁束リングと筐体との一方のブランクが、少なくとも一つの突起を有して打ち抜かれ、該磁束リングと筐体との他方のブランクが、少なくとも一つの穴を有して打ち抜かれ、該磁束リングの周囲に該筐体ブランクを巻く時に、該少なくとも一つの突起が該少なくとも一つの穴に係合する、請求項38に記載の方法。
40. 該磁束リングと、該磁束リングと筐体とを、併せてスポット溶接する段階を、さらに含む、請求項38に記載の方法。

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