JPH06245452A - Ｄｃモータのマグネット用バックヨークおよびその製造方法 - Google Patents
Ｄｃモータのマグネット用バックヨークおよびその製造方法Info
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- JPH06245452A JPH06245452A JP5646493A JP5646493A JPH06245452A JP H06245452 A JPH06245452 A JP H06245452A JP 5646493 A JP5646493 A JP 5646493A JP 5646493 A JP5646493 A JP 5646493A JP H06245452 A JPH06245452 A JP H06245452A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】マグネット位置決め用の凸部を別部品を取り付
けずに形成し、それによって簡単な加工により製造して
安価にし、しかもＤＣモータの外形の大きさに制約を与
えないようにする。 【構成】板厚２ｍｍ以下の鋼板の曲げ加工により円筒状
に形成され、かつプレス加工により、軸方向に延在する
スリ割り継目２ｃが形成され、ハウジング角度位置決め
用の凹部２ｄが外周側に形成されてその内周側にマグネ
ット角度位置決め用の凸部２ａが突出して形成され、か
つハウジング軸方向位置決め用の凹部２ｅが外周側に形
成されてその内周側にマグネット端部位置決め用の凸部
２ｂが突出して形成されている。
けずに形成し、それによって簡単な加工により製造して
安価にし、しかもＤＣモータの外形の大きさに制約を与
えないようにする。 【構成】板厚２ｍｍ以下の鋼板の曲げ加工により円筒状
に形成され、かつプレス加工により、軸方向に延在する
スリ割り継目２ｃが形成され、ハウジング角度位置決め
用の凹部２ｄが外周側に形成されてその内周側にマグネ
ット角度位置決め用の凸部２ａが突出して形成され、か
つハウジング軸方向位置決め用の凹部２ｅが外周側に形
成されてその内周側にマグネット端部位置決め用の凸部
２ｂが突出して形成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、家電、ＯＡ機器に組み
込まれるブラシ付きＤＣモータ等に用いられるＤＣモー
タのマグネット用バックヨークおよびその製造方法に関
する。
込まれるブラシ付きＤＣモータ等に用いられるＤＣモー
タのマグネット用バックヨークおよびその製造方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＤＣモータのマグネット用バック
ヨークとしては、図９に示すようにＤＣモータのハウジ
ング１の外側に薄肉鋼板を巻き付けてバックヨーク２と
したもの、図１０に示すように適当な長さに切削加工さ
れた既製の継目有り鋼管をハウジング１の外側に嵌合さ
せてバックヨーク２としたもの等が知られている。
ヨークとしては、図９に示すようにＤＣモータのハウジ
ング１の外側に薄肉鋼板を巻き付けてバックヨーク２と
したもの、図１０に示すように適当な長さに切削加工さ
れた既製の継目有り鋼管をハウジング１の外側に嵌合さ
せてバックヨーク２としたもの等が知られている。
【０００３】しかし、図９および図１０のバックヨーク
２は、ハウジング１の外側に取り付けるため、ハウジン
グ１の外側に図１１に示すような無駄なスペースＳが生
じる。さらに、図９のバックヨーク２の場合、巻き付け
作業工数が多くなるとともに、巻き付けテンションの管
理が必要となり、またその管理は困難なものである。ま
た、図１０のバックヨーク２の場合、既製の継目有り鋼
管であるため、その仕様にハウジング１の外径を合わせ
ると、ハウジング１内の有効体積が減り、図１１に示す
ブラシ３の長さが短くなる。
２は、ハウジング１の外側に取り付けるため、ハウジン
グ１の外側に図１１に示すような無駄なスペースＳが生
じる。さらに、図９のバックヨーク２の場合、巻き付け
作業工数が多くなるとともに、巻き付けテンションの管
理が必要となり、またその管理は困難なものである。ま
た、図１０のバックヨーク２の場合、既製の継目有り鋼
管であるため、その仕様にハウジング１の外径を合わせ
ると、ハウジング１内の有効体積が減り、図１１に示す
ブラシ３の長さが短くなる。
【０００４】そこで、図１２に示すように適当な長さに
切削加工された既製の継目無し鋼管をバックヨーク２と
し、それをハウジング（図示せず）内に圧入することも
考えられる。
切削加工された既製の継目無し鋼管をバックヨーク２と
し、それをハウジング（図示せず）内に圧入することも
考えられる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
図１２のバックヨーク２の場合には、既製の継目無し鋼
管としてＪＩＳ無継目鋼管を用いることがまず考えられ
るが、その場合、ＪＩＳ無継目鋼管自体が高価である
上、バックヨーク２の内側に図１３に示すような円弧板
状の二つのマグネット４、４の円弧方向の側部の位置決
めを行うマグネット角度位置決め用の凸部２ａ、２ａお
よびマグネット４、４の円弧方向と直交する方向の端部
の位置決めを行うマグネット端部位置決め用の凸部２
ｂ、２ｂを形成するには別部品を取り付ける必要がある
ため、その取付作業に手間がかかり、より高価になる。
また、継目無し鋼管をハウジング１内に圧入するため、
ＤＣモータの外形の大きさをハウジング１の内径が既製
の鋼管の仕様に合うように設計する必要があり、ＤＣモ
ータの外形の大きさに制約を与える。
図１２のバックヨーク２の場合には、既製の継目無し鋼
管としてＪＩＳ無継目鋼管を用いることがまず考えられ
るが、その場合、ＪＩＳ無継目鋼管自体が高価である
上、バックヨーク２の内側に図１３に示すような円弧板
状の二つのマグネット４、４の円弧方向の側部の位置決
めを行うマグネット角度位置決め用の凸部２ａ、２ａお
よびマグネット４、４の円弧方向と直交する方向の端部
の位置決めを行うマグネット端部位置決め用の凸部２
ｂ、２ｂを形成するには別部品を取り付ける必要がある
ため、その取付作業に手間がかかり、より高価になる。
また、継目無し鋼管をハウジング１内に圧入するため、
ＤＣモータの外形の大きさをハウジング１の内径が既製
の鋼管の仕様に合うように設計する必要があり、ＤＣモ
ータの外形の大きさに制約を与える。
【０００６】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、マグネット位置決め用の凸部の形成に別部
品を取り付ける必要がなく、簡単な加工により製造する
ことができるために安価であり、しかもＤＣモータの外
形の大きさに制約を与えることがないＤＣモータのマグ
ネット用バックヨークおよびその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
れたもので、マグネット位置決め用の凸部の形成に別部
品を取り付ける必要がなく、簡単な加工により製造する
ことができるために安価であり、しかもＤＣモータの外
形の大きさに制約を与えることがないＤＣモータのマグ
ネット用バックヨークおよびその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明のＤＣモータのマ
グネット用バックヨークは、略円筒状のハウジング内に
嵌入され、その内側に二つの円弧板状のマグネットが取
り付けられるＤＣモータのマグネット用バックヨークに
おいて、円筒状で、軸方向に延在するスリ割り継目が形
成され、ハウジング角度位置決め用の凹部が外周側に形
成されてその内周側にマグネット角度位置決め用の凸部
が突出して形成され、かつハウジング軸方向位置決め用
の凹部が外周側に形成されてその内周側にマグネット端
部位置決め用の凸部が突出して形成されているものであ
る。
グネット用バックヨークは、略円筒状のハウジング内に
嵌入され、その内側に二つの円弧板状のマグネットが取
り付けられるＤＣモータのマグネット用バックヨークに
おいて、円筒状で、軸方向に延在するスリ割り継目が形
成され、ハウジング角度位置決め用の凹部が外周側に形
成されてその内周側にマグネット角度位置決め用の凸部
が突出して形成され、かつハウジング軸方向位置決め用
の凹部が外周側に形成されてその内周側にマグネット端
部位置決め用の凸部が突出して形成されているものであ
る。
【０００８】また、本発明のＤＣモータのマグネット用
バックヨークの製造方法は、鋼板にプレス加工すること
により、ハウジング角度位置決め用の凹部を凹ませてそ
の裏側にマグネット角度位置決め用の凸部を突出させ、
同様にハウジング軸方向位置決め用の凹部を凹ませてそ
の裏側にマグネット端部位置決め用の凸部を突出させ、
次いで、その鋼板を凸部が内側になるように円筒状に曲
げ加工することにより、スリ割り継目が形成されたバッ
クヨークを製造するものである。
バックヨークの製造方法は、鋼板にプレス加工すること
により、ハウジング角度位置決め用の凹部を凹ませてそ
の裏側にマグネット角度位置決め用の凸部を突出させ、
同様にハウジング軸方向位置決め用の凹部を凹ませてそ
の裏側にマグネット端部位置決め用の凸部を突出させ、
次いで、その鋼板を凸部が内側になるように円筒状に曲
げ加工することにより、スリ割り継目が形成されたバッ
クヨークを製造するものである。
【０００９】
【作用】本発明のＤＣモータのマグネット用バックヨー
クは、ＤＣモータの略円筒状のハウジング内に嵌入さ
れ、外周側のハウジング角度位置決め用の凹部およびハ
ウジング軸方向位置決め用の凹部がハウジングの内周面
のバックヨーク角度位置決め用の突起およびバックヨー
ク軸方向位置決め用の突起に嵌合されて取り付けられ
る。
クは、ＤＣモータの略円筒状のハウジング内に嵌入さ
れ、外周側のハウジング角度位置決め用の凹部およびハ
ウジング軸方向位置決め用の凹部がハウジングの内周面
のバックヨーク角度位置決め用の突起およびバックヨー
ク軸方向位置決め用の突起に嵌合されて取り付けられ
る。
【００１０】このマグネット用バックヨークの内側に
は、二つの円弧板状のマグネットの円弧方向の側部がマ
グネット角度位置決め用の凸部に係止されて、それぞれ
のマグネットの中心線が軸方向に延在するスリ割り継目
と一致する位置およびその位置と対象的な位置に位置決
めされ、かつそれぞれのマグネットの円弧方向と直交す
る方向の端部がマグネット端部位置決め用の凸部に係止
されて各マグネットが円弧方向と直交する方向に位置決
めされて取り付けられる。
は、二つの円弧板状のマグネットの円弧方向の側部がマ
グネット角度位置決め用の凸部に係止されて、それぞれ
のマグネットの中心線が軸方向に延在するスリ割り継目
と一致する位置およびその位置と対象的な位置に位置決
めされ、かつそれぞれのマグネットの円弧方向と直交す
る方向の端部がマグネット端部位置決め用の凸部に係止
されて各マグネットが円弧方向と直交する方向に位置決
めされて取り付けられる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明のＤＣモータのマグネット用バ
ックヨークの第１実施例を図１ないし図３を参照して説
明する。
ックヨークの第１実施例を図１ないし図３を参照して説
明する。
【００１２】この実施例のマグネット用バックヨーク
（以下、バックヨーク２と呼ぶ）は、図１ないし図３に
示すように、円筒状で、軸方向に延在するスリ割り継目
２ｃが形成されたものである。このバックヨーク２の外
周側には凹部２ｄ、２ｄ、２ｅ、２ｅが形成され、その
凹部２ｄ、２ｄ、２ｅ、２ｅの内周側が凸部２ａ、２
ａ、２ｂ、２ｂになっている。凹部２ｄ、２ｄ、２ｅ、
２ｅはハウジング角度位置決め用の凹部２ｄ、２ｄおよ
びハウジング軸方向位置決め用の凹部２ｅ、２ｅであ
る。凸部２ａ、２ａ、２ｂ、２ｂはマグネット角度位置
決め用の凸部２ａ、２ａおよびマグネット端部位置決め
用の凸部２ｂ、２ｂである。また、バックヨーク２の一
方の端部にはバックヨーク位置決め用のＵ字溝２ｆも形
成されている。
（以下、バックヨーク２と呼ぶ）は、図１ないし図３に
示すように、円筒状で、軸方向に延在するスリ割り継目
２ｃが形成されたものである。このバックヨーク２の外
周側には凹部２ｄ、２ｄ、２ｅ、２ｅが形成され、その
凹部２ｄ、２ｄ、２ｅ、２ｅの内周側が凸部２ａ、２
ａ、２ｂ、２ｂになっている。凹部２ｄ、２ｄ、２ｅ、
２ｅはハウジング角度位置決め用の凹部２ｄ、２ｄおよ
びハウジング軸方向位置決め用の凹部２ｅ、２ｅであ
る。凸部２ａ、２ａ、２ｂ、２ｂはマグネット角度位置
決め用の凸部２ａ、２ａおよびマグネット端部位置決め
用の凸部２ｂ、２ｂである。また、バックヨーク２の一
方の端部にはバックヨーク位置決め用のＵ字溝２ｆも形
成されている。
【００１３】このバックヨーク２は、後述のハウジング
１の内側に取り付けるため、ＤＣモータの外側に図１１
に示すような無駄なスペースＳが生じることがなく、ま
たハウジング１内の有効体積が減ったり、後述のブラシ
３の長さが短くなったりするようなことはない。また、
このバックヨーク２は、軸方向に延在するスリ割り継目
２ｃがあるため、後述のハウジング１に圧入する際に単
なる円管ではなくリング状バネとして作用し、圧入力が
減少する。
１の内側に取り付けるため、ＤＣモータの外側に図１１
に示すような無駄なスペースＳが生じることがなく、ま
たハウジング１内の有効体積が減ったり、後述のブラシ
３の長さが短くなったりするようなことはない。また、
このバックヨーク２は、軸方向に延在するスリ割り継目
２ｃがあるため、後述のハウジング１に圧入する際に単
なる円管ではなくリング状バネとして作用し、圧入力が
減少する。
【００１４】次に、この実施例のバックヨーク２を用い
たＤＣモータの一例を図４および図５を参照して説明す
る。
たＤＣモータの一例を図４および図５を参照して説明す
る。
【００１５】このＤＣモータは、図４および図５に示す
ように、略有底円筒状の鋼製のハウジング１と、このハ
ウジング１の開口端部に取り付けられた円盤状のブラケ
ット５と、このブラケット５およびハウジング１の中央
部に取り付けられた軸受６、６と、この軸受６、６に軸
支されたシャフト７と、このシャフト７に取り付けられ
たコア８と、ハウジング１内の開口端部側に取り付けら
れたブラシ３と、ハウジング１の内側に取り付けられた
バックヨーク２と、このバックヨーク２の内側に取り付
けられた二つの円弧板状のマグネット４、４とから構成
されている。そして、上記ハウジング１の内周面には、
バックヨーク２の周方向の位置決めを行うバックヨーク
角度位置決め用の突起１ａ、１ａおよびバックヨーク２
の軸方向の位置決めを行うバックヨーク軸方向位置決め
用の突起１ｂ、１ｂが形成され、かつ有底端部側にバッ
クヨーク位置決め用の円柱突起１ｃが形成されている。
ように、略有底円筒状の鋼製のハウジング１と、このハ
ウジング１の開口端部に取り付けられた円盤状のブラケ
ット５と、このブラケット５およびハウジング１の中央
部に取り付けられた軸受６、６と、この軸受６、６に軸
支されたシャフト７と、このシャフト７に取り付けられ
たコア８と、ハウジング１内の開口端部側に取り付けら
れたブラシ３と、ハウジング１の内側に取り付けられた
バックヨーク２と、このバックヨーク２の内側に取り付
けられた二つの円弧板状のマグネット４、４とから構成
されている。そして、上記ハウジング１の内周面には、
バックヨーク２の周方向の位置決めを行うバックヨーク
角度位置決め用の突起１ａ、１ａおよびバックヨーク２
の軸方向の位置決めを行うバックヨーク軸方向位置決め
用の突起１ｂ、１ｂが形成され、かつ有底端部側にバッ
クヨーク位置決め用の円柱突起１ｃが形成されている。
【００１６】バックヨーク２は、ハウジング１の内側に
圧入され、その外周面のハウジング角度位置決め用の凹
部２ｄ、２ｄおよびハウジング軸方向位置決め用の凹部
２ｅ、２ｅがハウジング１の内周面のバックヨーク角度
位置決め用の突起１ａ、１ａおよびバックヨーク軸方向
位置決め用の突起１ｂ、１ｂに嵌合されて位置決めさ
れ、かつその一方の端部のＵ字溝２ｆがハウジング１の
有底端部側のバックヨーク位置決め用の円柱突起１ｃを
挿入して取り付けられている。
圧入され、その外周面のハウジング角度位置決め用の凹
部２ｄ、２ｄおよびハウジング軸方向位置決め用の凹部
２ｅ、２ｅがハウジング１の内周面のバックヨーク角度
位置決め用の突起１ａ、１ａおよびバックヨーク軸方向
位置決め用の突起１ｂ、１ｂに嵌合されて位置決めさ
れ、かつその一方の端部のＵ字溝２ｆがハウジング１の
有底端部側のバックヨーク位置決め用の円柱突起１ｃを
挿入して取り付けられている。
【００１７】二つのマグネット４、４は、円弧方向の側
部がバックヨーク２内周側のマグネット角度位置決め用
の凸部２ａ、２ａに係止されて、その中心線が上記スリ
割り継目２ｃと一致する位置およびその位置と対象的な
位置に位置決めされ、かつ円弧方向と直交する方向の端
部がバックヨーク２内周側のマグネット端部位置決め用
の凸部２ｂ、２ｂに係止されて円弧方向と直交する方向
に位置決めされて取り付けられている。
部がバックヨーク２内周側のマグネット角度位置決め用
の凸部２ａ、２ａに係止されて、その中心線が上記スリ
割り継目２ｃと一致する位置およびその位置と対象的な
位置に位置決めされ、かつ円弧方向と直交する方向の端
部がバックヨーク２内周側のマグネット端部位置決め用
の凸部２ｂ、２ｂに係止されて円弧方向と直交する方向
に位置決めされて取り付けられている。
【００１８】なお、上記スリ割り継目２ｃのスリ割り幅
は、マグネット４の磁束が十分に通るように小さくする
必要がある。図５に示すバックヨーク２の周方向の角度
φにして、マグネット４の円弧方向の角度θ0 の１〜２
％以下（０．０１θ0 ≦φ≦０．０２θ0 ）とすること
が望ましい。φ＜０．０１θ0 であると、バックヨーク
２をハウジング１に圧入する際にリング状バネとして作
用させることができなくなる。
は、マグネット４の磁束が十分に通るように小さくする
必要がある。図５に示すバックヨーク２の周方向の角度
φにして、マグネット４の円弧方向の角度θ0 の１〜２
％以下（０．０１θ0 ≦φ≦０．０２θ0 ）とすること
が望ましい。φ＜０．０１θ0 であると、バックヨーク
２をハウジング１に圧入する際にリング状バネとして作
用させることができなくなる。
【００１９】また、図６中に矢印で示すように、マグネ
ット４、４の磁束は閉じた磁気回路上に流れると考えら
れるため、φ≦０．０２θ0 の条件が満足されていれば
スリ割り継目２ｃと交差する磁束線は非常に少なく、マ
グネット４の磁束は十分に通る。
ット４、４の磁束は閉じた磁気回路上に流れると考えら
れるため、φ≦０．０２θ0 の条件が満足されていれば
スリ割り継目２ｃと交差する磁束線は非常に少なく、マ
グネット４の磁束は十分に通る。
【００２０】次に、この実施例のバックヨーク２の製造
方法を図１ないし図３を参照して説明する。
方法を図１ないし図３を参照して説明する。
【００２１】板厚２ｍｍ以下の鋼板にプレス加工するこ
とにより、ハウジング角度位置決め用の凹部２ｄを凹ま
せてその裏側にマグネット角度位置決め用の凸部２ａを
突出させ、同様にハウジング軸方向位置決め用の凹部２
ｅを凹ませてその裏側にマグネット端部位置決め用の凸
部２ｂを突出させ、これらを二つづつ形成する。また、
その鋼板にプレス加工することにより一方の端部にバッ
クヨーク位置決め用のＵ字溝２ｆを形成する。次いで、
その鋼板を凸部２ａ、２ａ、２ｂ、２ｂが内側になるよ
うに円筒状に曲げ加工することにより、スリ割り継目２
ｃが形成されたバックヨーク２を製造する。
とにより、ハウジング角度位置決め用の凹部２ｄを凹ま
せてその裏側にマグネット角度位置決め用の凸部２ａを
突出させ、同様にハウジング軸方向位置決め用の凹部２
ｅを凹ませてその裏側にマグネット端部位置決め用の凸
部２ｂを突出させ、これらを二つづつ形成する。また、
その鋼板にプレス加工することにより一方の端部にバッ
クヨーク位置決め用のＵ字溝２ｆを形成する。次いで、
その鋼板を凸部２ａ、２ａ、２ｂ、２ｂが内側になるよ
うに円筒状に曲げ加工することにより、スリ割り継目２
ｃが形成されたバックヨーク２を製造する。
【００２２】なお、このバックヨーク２の材料の鉄板と
しては厚さ２mm以下の鋼板を用いることが望ましい。厚
さ２mm以上の鋼板をプレス加工するには大型プレス加工
機が必要なため、加工所が限られる。
しては厚さ２mm以下の鋼板を用いることが望ましい。厚
さ２mm以上の鋼板をプレス加工するには大型プレス加工
機が必要なため、加工所が限られる。
【００２３】次に、この実施例のバックヨーク２を用い
たＤＣモータの他の例を図７および図８を参照して説明
する。
たＤＣモータの他の例を図７および図８を参照して説明
する。
【００２４】このＤＣモータは、図７および図８に示す
ように、上記のＤＣモータとほぼ同様な形状であるが、
このＤＣモータでは、ブラケット５ａがハウジング１ａ
と同じ金型で作られた同様な略有底円筒状のものであ
り、バックヨーク２の全長を全てハウジング１ａ内に圧
入しないで端部を残すことができ、その端部をブラケッ
ト５ａの基準嵌合部としてハウジング１ａとブラケット
５ａおよび軸受６の軸芯を合わせることができるので、
ハウジング１ａとブラケット５ａとの接合部を精度良く
仕上げる必要がない。また、ハウジング１ａとブラケッ
ト５ａとはボルト９により連結されている。
ように、上記のＤＣモータとほぼ同様な形状であるが、
このＤＣモータでは、ブラケット５ａがハウジング１ａ
と同じ金型で作られた同様な略有底円筒状のものであ
り、バックヨーク２の全長を全てハウジング１ａ内に圧
入しないで端部を残すことができ、その端部をブラケッ
ト５ａの基準嵌合部としてハウジング１ａとブラケット
５ａおよび軸受６の軸芯を合わせることができるので、
ハウジング１ａとブラケット５ａとの接合部を精度良く
仕上げる必要がない。また、ハウジング１ａとブラケッ
ト５ａとはボルト９により連結されている。
【００２５】
【発明の効果】本発明のＤＣモータのマグネット用バッ
クヨークによれば、略円筒状のハウジング内に嵌入さ
れ、その内側に二つの円弧板状のマグネットが取り付け
られるＤＣモータのマグネット用バックヨークにおい
て、円筒状で、軸方向に延在するスリ割り継目が形成さ
れているので、ハウジング内に容易に圧入することがで
き、ハウジング角度位置決め用の凹部が外周側に形成さ
れ、かつハウジング軸方向位置決め用の凹部が外周側に
形成されているので、ハウジング内の所定位置に容易に
位置決めすることができ、かつ、外周側の凹部の内周側
にマグネット角度位置決め用の凸部が突出して形成さ
れ、かつ外周側の凹部の内周側にマグネット端部位置決
め用の凸部が突出して形成されているので、その内側
に、二つの円弧板状のマグネットをそれぞれの中心線が
軸方向に延在するスリ割り継目と一致する位置およびそ
の位置と対象的な位置に容易に位置決めすることができ
る。
クヨークによれば、略円筒状のハウジング内に嵌入さ
れ、その内側に二つの円弧板状のマグネットが取り付け
られるＤＣモータのマグネット用バックヨークにおい
て、円筒状で、軸方向に延在するスリ割り継目が形成さ
れているので、ハウジング内に容易に圧入することがで
き、ハウジング角度位置決め用の凹部が外周側に形成さ
れ、かつハウジング軸方向位置決め用の凹部が外周側に
形成されているので、ハウジング内の所定位置に容易に
位置決めすることができ、かつ、外周側の凹部の内周側
にマグネット角度位置決め用の凸部が突出して形成さ
れ、かつ外周側の凹部の内周側にマグネット端部位置決
め用の凸部が突出して形成されているので、その内側
に、二つの円弧板状のマグネットをそれぞれの中心線が
軸方向に延在するスリ割り継目と一致する位置およびそ
の位置と対象的な位置に容易に位置決めすることができ
る。
【００２６】また、本発明のＤＣモータのマグネット用
バックヨークの製造方法によれば、鋼板をプレス加工す
ることにより上記の外周側の凹部を凹ませてその裏側の
上記の凸部を突出させて形成し、次いで、その鋼板を凸
部が内側になるように円筒状に曲げ加工することによ
り、スリ割り継目が形成されたバックヨークを製造する
ので、本発明のＤＣモータのマグネット用バックヨーク
を簡単かつ安価に製造することができる。
バックヨークの製造方法によれば、鋼板をプレス加工す
ることにより上記の外周側の凹部を凹ませてその裏側の
上記の凸部を突出させて形成し、次いで、その鋼板を凸
部が内側になるように円筒状に曲げ加工することによ
り、スリ割り継目が形成されたバックヨークを製造する
ので、本発明のＤＣモータのマグネット用バックヨーク
を簡単かつ安価に製造することができる。
【００２７】したがって、本発明のＤＣモータのマグネ
ット用バックヨークおよびその製造方法によれば、マグ
ネット角度位置決め用の凸部およびマグネット端部位置
決め用の凸部の形成に別部品を取り付ける必要がなく、
簡単な加工により製造することができるために安価であ
り、しかもＤＣモータの外形の大きさに制約を与えるこ
とがない。
ット用バックヨークおよびその製造方法によれば、マグ
ネット角度位置決め用の凸部およびマグネット端部位置
決め用の凸部の形成に別部品を取り付ける必要がなく、
簡単な加工により製造することができるために安価であ
り、しかもＤＣモータの外形の大きさに制約を与えるこ
とがない。
【図１】本発明のＤＣモータのマグネット用バックヨー
クの一実施例を示す横断面図である。
クの一実施例を示す横断面図である。
【図２】実施例のマグネット用バックヨークの平面図で
ある。
ある。
【図３】実施例のマグネット用バックヨークの下面図で
ある。
ある。
【図４】実施例のマグネット用バックヨークを用いたＤ
Ｃモータの一例を示す縦断面図である。
Ｃモータの一例を示す縦断面図である。
【図５】図４のＤＣモータのＸ−Ｘ線視断面図である。
【図６】ＤＣモータの磁束を示す横断面図である。
【図７】実施例のマグネット用バックヨークを用いたＤ
Ｃモータの他の例を示す平断面図である。
Ｃモータの他の例を示す平断面図である。
【図８】図７のＤＣモータのＹ−Ｙ線視断面図である。
【図９】他の従来のマグネット用バックヨークをＤＣモ
ータに装着した状態を示す外観図である。
ータに装着した状態を示す外観図である。
【図１０】さらに他の従来のマグネット用バックヨーク
をＤＣモータに装着した状態を示す外観図である。
をＤＣモータに装着した状態を示す外観図である。
【図１１】図９および図１０のマグネット用バックヨー
クを装着したＤＣモータの部分縦断面図である。
クを装着したＤＣモータの部分縦断面図である。
【図１２】従来のＤＣモータのマグネット用バックヨー
クの外観図である。
クの外観図である。
【図１３】図１２のマグネット用バックヨークの端部方
向から見た側面図である。
向から見た側面図である。
２ バックヨーク ２ａ マグネット角度位置決め用の凸部 ２ｂ マグネット端部位置決め用の凸部 ２ｃ スリ割り継目 ２ｄ ハウジング角度位置決め用の凹部 ２ｅ ハウジング軸方向位置決め用の凹部
Claims (2)
- 【請求項１】略円筒状のハウジング内に嵌入され、その
内側に二つの円弧板状のマグネットが取り付けられるＤ
Ｃモータのマグネット用バックヨークにおいて、 円筒状で、軸方向に延在するスリ割り継目が形成され、
ハウジング角度位置決め用の凹部が外周側に形成されて
その内周側にマグネット角度位置決め用の凸部が突出し
て形成され、かつハウジング軸方向位置決め用の凹部が
外周側に形成されてその内周側にマグネット端部位置決
め用の凸部が突出して形成されていることを特徴とする
ＤＣモータのマグネット用バックヨーク。 - 【請求項２】鋼板にプレス加工することにより、ハウジ
ング角度位置決め用の凹部を凹ませてその裏側にマグネ
ット角度位置決め用の凸部を突出させ、同様にハウジン
グ軸方向位置決め用の凹部を凹ませてその裏側にマグネ
ット端部位置決め用の凸部を突出させ、次いで、その鋼
板を凸部が内側になるように円筒状に曲げ加工すること
により、スリ割り継目が形成されたバックヨークを製造
するＤＣモータのマグネット用バックヨークの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5646493A JPH06245452A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | Ｄｃモータのマグネット用バックヨークおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5646493A JPH06245452A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | Ｄｃモータのマグネット用バックヨークおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06245452A true JPH06245452A (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=13027832
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5646493A Pending JPH06245452A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | Ｄｃモータのマグネット用バックヨークおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06245452A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001262288A (ja) * | 2000-03-08 | 2001-09-26 | Black & Decker Inc | 永久磁石モータ用磁束リング |
| JP2002233126A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-16 | Ibiden Co Ltd | ブラシレスモータ、歯科用研磨装置 |
| JP2003111317A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Makita Corp | 電動工具 |
| EP1401086A1 (en) * | 2002-09-17 | 2004-03-24 | Calsonic Kansei Corporation | Case, electric motor and method for producing the electric motor |
| JP2006518177A (ja) * | 2002-12-13 | 2006-08-03 | ブラック アンド デッカー インク | 磁石を磁束リングに、磁束リングをステータ筐体に固定するオーバモールディングを使ったステータアセンブリ |
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-
1993
- 1993-02-22 JP JP5646493A patent/JPH06245452A/ja active Pending
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