JP2584369Y2 - 樹脂軸受け装置 - Google Patents

樹脂軸受け装置

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JP2584369Y2
JP2584369Y2 JP1992069491U JP6949192U JP2584369Y2 JP 2584369 Y2 JP2584369 Y2 JP 2584369Y2 JP 1992069491 U JP1992069491 U JP 1992069491U JP 6949192 U JP6949192 U JP 6949192U JP 2584369 Y2 JP2584369 Y2 JP 2584369Y2
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resin bearing
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幸守 宮沢
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、小型モータなどに用い
られる樹脂製の軸受け装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂製の軸受け本体をモータ軸受けとし
て使用する軸受け装置の場合に、軸受け本体を金属製の
ケースなどに直接圧入したり、軸受け本体を他の樹脂へ
圧入してから金属製のケースに圧入することによって、
ケースに対し軸受け装置を固定しているが、圧入時の応
力により、軸受け孔の内径が変形させられている。軸受
け孔の内径が変形すると、下記の問題がある。
【0003】軸受け孔の内径に余裕をもたせることに
なるが、軸受けのクリアランス(軸と軸受け孔の内径と
のギャップ)が大きくなり、軸受け孔部分で軸受けと軸
との間の振動に伴うノイズが発生する。
【0004】軸受けのクリアランスが大きいと、ロー
タ軸が軸受け孔の内部で動く範囲が大きくなり、ステー
タとロータとの間のエアギャップも不均一になるため、
モータの性能が低下する。
【0005】
【考案の目的】したがって、本考案の目的は、樹脂製の
軸受け本体をモータ軸受けとして使用する樹脂軸受け装
置において、軸受け孔の内径の変形を少なくし、上記従
来技術の欠点を解決することである。
【0006】
【考案の解決手段】上記目的のもとに、本考案は、軸受
け本体の外側部分をケースに圧入し、中心の軸受け孔部
分で軸を回転自在に支持してなる樹脂製の軸受け本体
おいて、軸受け本体に、軸の支持部とケースとの間で、
軸方向に両側から不連続な環状の溝を形成し、この溝の
部分で圧入時の応力を吸収するようにしている。
【0007】
【実施例】図1は、小型モータ1に本考案の樹脂軸受け
装置2、3を組み込んだ例を示している。上記小型モー
タ1は、はめ合わせ型式の磁性体のカップ状のケース
4、5によって組み立てられている。一方のケース5
は、中心位置で円周上に沿って不連続な状態で切り起こ
された部分により、複数の極歯6を形成している。また
ケース4、5の内部に、樹脂製のボビン7の内部に埋め
込まれたコイル8が固定されている。上記極歯6および
コイル8は、小型モータ1のステータ9を構成してい
る。
【0008】本考案の樹脂軸受け装置2、3は、ケース
4、5の中心の取り付け孔10、11に対し圧入されて
おり、それぞれロータ12の軸13を両端部で回転自在
に支持している。この軸13は、例えば樹脂製の回転体
14と、その外周にはめ込まれ円周方向にNS極に交互
に着磁された永久磁石15と一体化し、ロータ12を構
成している。なお、軸13の回転は、ピニオン16によ
って、外部の駆動対象に伝達されるようになっている。
【0009】図2および図3は、本考案の樹脂軸受け装
置2、3を拡大して示している。樹脂軸受け装置2、3
は、それぞれ樹脂製の軸受け本体21、22の外周面の
圧入部17、18によって上記取り付け孔10、11に
それぞれ圧入されており、圧入部17、18よりも大き
く、ケース4、5の外周面に当接するつば19、20の
部分でケース4、5の内部に入り込まないようになって
いる。
【0010】これらの軸受け本体21、22は、中心部
分の支持部35、36で、軸13を挿入するための軸受
け孔23、24を形成している。一方の軸受け本体21
の軸受け孔23は、軸13を外部に導き出すために、貫
通孔となっているが、他方の軸受け本体22の軸受け孔
24は、軸13の端部を軸受け本体21の外部に露出さ
せないために、閉塞部25によって閉じられており、必
要に応じ給油孔26を有している。
【0011】そして、軸受け本体21、22は、軸13
の支持部35、36とケース4、5にはまる圧入部1
7、18との間で、軸方向に両側から入り込む環状の溝
27、28、29、30を形成している。これらの環状
の溝27、28、29、30は軸13を中心として異な
る距離つまり異なる直径で設けられており、ラジアル方
向に互いに重なり合っている。
【0012】なお、これらの環状の溝27、28、2
9、30は、一部欠如した環状すなわち円周方向に不連
続な状態とし、不連続部分で半径方向の連結部31、3
2、33、34でつないで変形しやすいようになってい
【0013】軸受け本体21、22がそれぞれ取り付け
孔10、11にケース4、5の外側から圧入によって挿
入されると、圧入部17、18に中心方向の応力が加え
られるが、その応力は、環状の溝27、28、29、3
0によってそれぞれ吸収される。また中心の軸受け孔2
3、24にロータ12の軸13が挿入されたときも、こ
れらの軸受け孔23、24に内径を大きくする方向の応
力が加えられる。しかし、このときの応力も、内側の溝
29、30によって吸収される。
【0014】そして、これらの溝27、28、29、3
0の内径方向の応力、溝29、30の外径方向の応力
は、それぞれの溝27、28、溝29、30の部分で吸
収されしかもこれらの溝27、28、29、30がラジ
アル方向に重なり合っているため、互いに干渉せず、こ
この部分でほとんど遮断される。したがって、軸受け本
体21、22の圧入部17、18の部分の縮径方向の応
力や軸受け孔23、24の拡径方向の応力は、それぞれ
溝27、28、29、30で独立して吸収され、ほとん
ど互いに干渉することがない。これによって、軸受け本
体21、22の変形が最小限度に抑えられる。
【0015】
【本考案と公知技術との対比】ちなみに、実公昭41−
13369号公報に、弾性軸受けが開示されている。そ
の軸受けの場合、軸の支持部と筒体との間で、軸方向に
一方向から環状の溝が形成されているだけのため、軸受
け内径の変形防止が不完全である。
【0016】これに対し、本考案では、溝28、29、
30、31が軸方向に両側から形成されているので、軸
受け内径の変形防止が確実であり、上記のものに比較し
て、滑らかな回転が得られる。
【0017】さらに、上記弾性軸受けでは、軸の支持部
の長さよりも若干長い環状の溝を形成するために、軸受
けが軸方向に延長されており、軸受けが大型化する。し
かし本考案のものでは、そのような欠点はない。
【0018】
【考案の効果】本考案では、以下の効果が得られる。
受け本体の外側圧入の部分の変形がそれよりも中心側の
2つの溝の部分で吸収されるため、軸受け孔の内径の変
形が少なくでき、この結果、軸受け孔と軸とのクリアラ
ンスを小さくできるので、軸受け部分のノイズの発生が
抑えられ、モータを静音化できる。また、軸と軸受けと
の間のクリアランスが小さくなり、芯出し精度が良好と
なるため、ステータとロータとのエアギャップが均一に
でき、モータの性能を向上させることできる。
【0019】 特に、環状の溝が軸の中心から異なる距離
に設けられ、かつラジアル方向で重なり合う状態で設け
られているため、軸受け本体のケースに対する圧入部の
縮径方向の応力や、軸受け孔の拡径方向の応力は、それ
ぞれの溝の部分で独立した状態で吸収され、互いに干渉
しないため、軸受け本体の中心部分および外周部分の応
力が有効に吸収され、軸受け本体の変形が最小限度に抑
えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型モータに本考案の樹脂軸受け装置を組み込
んだ状態の断面図である。
【図2】本考案の樹脂軸受け装置の断面図である。
【図3】本考案の樹脂軸受け装置の断面図である。
【図4】本考案の樹脂軸受け装置の図2の切断線A−A
に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 小型モータ 2 樹脂軸受け装置 3 樹脂軸受け装置 4 ケース 5 ケース 10 取り付け孔 11 取り付け孔 17 圧入部 18 圧入部 21 軸受け本体 22 軸受け本体 23 軸受け孔 24 軸受け孔 27 溝 28 溝 29 溝 30 溝 35 支持部 36 支持部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部分に設けた軸受け孔によって小型
    モータの軸を回転自在に支持する支持部と、この支持部
    よりラジアル方向外側で小型モータのケースに圧入する
    圧入部とを有してなる樹脂製の軸受け本体に、前記軸の
    支持部と前記ケースの圧入部との間で、軸方向に両側か
    ら環状の溝を形成するとともに、それぞれの環状の溝を
    軸の中心から異なる距離に設け、かつラジアル方向で重
    なり合う状態で設けることを特徴とする樹脂軸受け装
    置。
  2. 【請求項2】 上記環状の溝を不連続な円弧状とする
    とを特徴とする請求項1記載の樹脂軸受け装置。
JP1992069491U 1992-09-10 1992-09-10 樹脂軸受け装置 Expired - Fee Related JP2584369Y2 (ja)

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JPH0628343U JPH0628343U (ja) 1994-04-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4751746B2 (ja) * 2006-03-27 2011-08-17 日本電産サンキョー株式会社 水力発電装置およびその製造方法
JP6113573B2 (ja) * 2013-05-08 2017-04-12 Nok株式会社 センターベアリングサポート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04124324U (ja) * 1991-04-26 1992-11-12 光洋精工株式会社 軸受装置
JPH058032U (ja) * 1991-07-15 1993-02-02 群馬日本電気株式会社 コレツト軸受

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