JP2580053Y2 - 樹脂モールドモータの構造 - Google Patents

樹脂モールドモータの構造

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JP2580053Y2
JP2580053Y2 JP1992037303U JP3730392U JP2580053Y2 JP 2580053 Y2 JP2580053 Y2 JP 2580053Y2 JP 1992037303 U JP1992037303 U JP 1992037303U JP 3730392 U JP3730392 U JP 3730392U JP 2580053 Y2 JP2580053 Y2 JP 2580053Y2
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yoke
synthetic resin
permanent magnet
resin
rotor
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賢治 松島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、小型の樹脂モールドモ
ータの構造に関し、特に永久磁石とこれを固定するヨー
クとを合成樹脂で一体成形した樹脂モールドモータのハ
ウジングの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の樹脂モールドモータの構
造は図2に示すように構成されたものが知られている。
すなわち、同図(a)は従来の樹脂モールドモータの側
断面図、(b)は同じくハウジングの平断面図である。
これらの図において、1は円筒状のヨークであり、この
ヨーク1の内周面に4個の永久磁石2がヨーク1の中心
から等角度に配設されている。そして、これらヨーク1
と永久磁石2とは合成樹脂3によって一体成形されて、
略円筒状のハウジングを構成している。
【0003】合成樹脂3で形成されたハウジングの上端
部中央部には、小径円筒部3aが設けられており、この
円筒部3aには軸受ベアリング4が収納されている。ロ
ータ5は、電機子鉄心6と、この電機子鉄心6に巻回さ
れたコイル7と、整流子8と、出力軸9とから構成され
て電機子鉄心6が前記永久磁石2に近接するようにして
出力軸9が前記軸受ベアリング4に回転自在に支持され
て、ハウジング内に収納されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の樹脂モールドモータにおいては、ヨーク1が円筒形
状を呈してハウジングを構成する合成樹脂3の全周に内
在する構造となっており、このため、使用環境温度差が
大きい場合、ヨーク1と合成樹脂3との熱膨張率の違い
により、これら両者が伸縮したときにヨーク1との境界
部に部分的に応力が集中してヨーク1外周の樹脂に割れ
が発生したり、ヨーク1の内周面と永久磁石2との接合
面が剥離するといった不都合が生じる。この不都合を解
消するために、従来では、合成樹脂3の肉厚を増やして
ヨーク1外周の樹脂割れを防止しているが、合成樹脂の
肉厚を増やすことによりモータ全体の重量およびサイズ
が増加するといった問題が発生する。また、ヨーク1の
内周面と永久磁石2との接合面の剥離を防止するため
に、ヨーク1の内径および真円精度を高めて永久磁石2
との密着性を向上させているが、ヨーク1の内径および
真円精度を高めることにより、コストがアップするとい
った問題が発生する。
【0005】したがって、本考案は、上記したような従
来の不都合あるいは問題に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、モータの小型、軽量化がで
き、かつコストダウンを達成し、しかもハウジングの樹
脂割れおよび剥離を防止した樹脂モールドモータを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案に係る樹脂モールドモータの構造は、鉄心に
巻線が施されたロータと、このロータの周囲に配設され
た円筒状のヨークと、このヨークの内周面に周方向に形
成した間隙を隔てて固定された複数の永久磁石とからな
り、この永久磁石と前記ヨークとを合成樹脂で一体成形
することにより、前記永久磁石間の間隙およびヨークの
外周に永久磁石とヨークとを保持する合成樹脂よる保持
部を形成した樹脂モールドモータであって、前記ヨーク
を前記ロータの回転軸方向に沿ったスリットにより複数
に分割し、これらスリット間に合成樹脂による充填部を
形成したものである。
【0007】
【作用】本考案においては、ヨークをロータの回転軸方
向に沿ったスリットにより分割したので、熱膨張により
樹脂が伸縮してもその応力は分割したスリットにより分
散されて、ヨークとの境界部の応力を小さくできる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本考案に係る樹脂モールドモータの構造を
示し、(a)は側断面図、(b)はハウジングの平断面
図である。これらの図において、従来技術と同一の構成
については同一の符号を付し詳細な説明を省略する。本
考案の特徴とするところは、円筒状のヨーク1をロータ
5の回転軸方向に沿ったスリット1aによって4個に分
割した点にある。そして、4個に分割されたヨーク1
は、ヨーク1の円周方向の中心部が各永久磁石2間の間
隙2aに位置するように、換言すれば、スリット1aが
永久磁石2の円周方向の中心部に位置するように配設さ
れている。各永久磁石2間の間隙2aおよびスリット1
aには、合成樹脂3によっで一体成形する際に合成樹脂
よる保持部が形成され、スリット1a内には合成樹脂に
よる充填部が形成される。
【0009】このように構成されることにより、熱膨張
により合成樹脂3が伸縮した場合、その発生応力をヨー
ク1と合成樹脂3との境界面積の分割分比の割合で小さ
くできるので、ヨーク1外周の樹脂割れの発生を防ぐこ
とができ、これにより合成樹脂3の肉厚を増やすことが
なくなる。また、ヨーク1の内周面と永久磁石2との接
合面の剥離も防ぐことができ、これによりヨーク1の内
径および真円精度を特別に高める必要がなくなる。ま
た、スリット1aが永久磁石2の円周方向の中心部に位
置するように配設したので、永久磁石2とヨーク1とで
形成される磁気回路の漏れが最小限に防止できる。
【0010】なお、本実施例では、ヨーク1を4個に分
割したが、これに限定されず、増減できることは勿論で
あり、永久磁石2の数によっても種々設計変更が可能で
あり、要は磁気回路の漏れを極力小さくするようにして
行えばよい。そして、この場合ヨーク1の分割数を増や
すことによりプレス加工がより簡易となり、かつヨーク
1の内径寸法の精度も緩和されるので、コストダウンに
つながる。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、永
久磁石と共に合成樹脂で一体成形したヨークをロータの
回転軸方向に沿ったスリットにより分割したので、熱膨
張により樹脂が伸縮した場合、その発生応力は分散され
て、ヨーク外周の樹脂割れの発生を防ぐことができる。
また、ヨークの内周面と永久磁石との接合面の剥離も防
ぐことができので、ヨークの内径および真円精度を特別
に高める必要がなくなり、ヨークの製作が容易となり、
コストダウンを図ることができる。また、合成樹脂の肉
厚を増やすことがなく、かつヨークを分割してスリット
部を設けたので、モータ全体の軽量化および小型化を図
ることも可能となる。また、熱膨張により、スリット部
に形成した合成樹脂の充填部が熱収縮しても、永久磁石
間の間隙に形成した合成樹脂による保持部も同じように
熱収縮するので、永久磁石に外力が加わることがなく、
このため永久磁石に割れが発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る樹脂モールドモータの構造を示
し、(a)は側断面図、(b)はハウジングの平断面図
である。
【図2】従来の樹脂モールドモータの構造を示し、
(a)は側断面図、(b)はハウジングの平断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ヨーク 1a スリット 2 永久磁石 3 合成樹脂 5 ロータ 6 電機子鉄心 7 電機子巻線

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心に巻線が施されたロータと、このロ
    ータの周囲に配設された円筒状のヨークと、このヨーク
    の内周面に周方向に形成した間隙を隔てて固定された複
    数の永久磁石とからなり、この永久磁石と前記ヨークと
    を合成樹脂で一体成形することにより、前記永久磁石間
    の間隙およびヨークの外周に永久磁石とヨークとを保持
    する合成樹脂による保持部を形成した樹脂モールドモー
    タであって、前記ヨークを前記ロータの回転軸方向に沿
    ったスリットにより複数に分割し、これらスリット間に
    合成樹脂による充填部を形成したことを特徴とする樹脂
    モールドモータの構造。
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JPH0591182U JPH0591182U (ja) 1993-12-10
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JPWO2012127516A1 (ja) * 2011-03-18 2014-07-24 三菱電機株式会社 モータおよびアクチュエータ、ならびにモータの製造方法
JP6768177B2 (ja) * 2018-06-15 2020-10-14 三菱電機株式会社 ブラシ付き電動機及びその製造方法

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