JP2585711Y2 - 高速誘導電動機の回転子 - Google Patents
高速誘導電動機の回転子Info
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- JP2585711Y2 JP2585711Y2 JP1991103158U JP10315891U JP2585711Y2 JP 2585711 Y2 JP2585711 Y2 JP 2585711Y2 JP 1991103158 U JP1991103158 U JP 1991103158U JP 10315891 U JP10315891 U JP 10315891U JP 2585711 Y2 JP2585711 Y2 JP 2585711Y2
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- Japan
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- iron core
- rotor
- induction motor
- end plate
- aluminum conductor
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、新規な高速誘導電動機
の回転子に係り、特にエンドリングの強度を補強して高
速回転での耐久性を高めた高速誘導電動機の回転子に関
するものである。
の回転子に係り、特にエンドリングの強度を補強して高
速回転での耐久性を高めた高速誘導電動機の回転子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に誘導電動機の回転子にはか
ご型回転子が用いられる。かご型回転子は、円盤状のけ
い素鋼板を積層して形成された略円柱状の鉄心に、鉄心
周辺部に沿って等間隔に鉄心を軸方向に貫通するアルミ
製等の導体棒を挿通させ、これら導体棒を鉄心の両端に
おいて環状のアルミ製等のエンドリングで一体的に連結
したものである。
ご型回転子が用いられる。かご型回転子は、円盤状のけ
い素鋼板を積層して形成された略円柱状の鉄心に、鉄心
周辺部に沿って等間隔に鉄心を軸方向に貫通するアルミ
製等の導体棒を挿通させ、これら導体棒を鉄心の両端に
おいて環状のアルミ製等のエンドリングで一体的に連結
したものである。
【0003】詳しく述べると図5に示されるように、回
転子30は回転軸31に貫通される円盤状のけい素鋼板
32が多数積層され、回転軸31を軸とする略円柱状を
呈する鉄心33が形成されている。鉄心33には、これ
を構成する円盤状のけい素鋼板32に同心円上に等間隔
に多数の挿通孔が設けられ、これら挿通孔が積層される
ことにより軸方向に沿った多数のスロット34を形成し
ている。各々のスロット34にはアルミ導体棒35が挿
通されて設けられている。アルミ導体棒35は棒状に形
成されたアルミ部材である。これらアルミ導体棒35は
両端部36が鉄心33の両端面37より突出して形成さ
れている。これら両端部36には、これらを周方向に沿
って一体的に連結する環状のエンドリング38が設けら
れている。エンドリング38は、アルミ導体棒35を挿
通した後型枠を取り付け溶融アルミを流し込んで鋳造さ
れ、両端部36と溶着されて一体的に成型される。この
ように、周方向に沿って多数設けられたアルミ導体棒3
5とこれらを一体的に連結するエンドリング38とがか
ごのような形状を呈するのでかご型回転子と呼ばれてい
る。このかご状のアルミ導体棒35とエンドリング38
とは二次電流ル−プを形成するために設けられるもので
ある。
転子30は回転軸31に貫通される円盤状のけい素鋼板
32が多数積層され、回転軸31を軸とする略円柱状を
呈する鉄心33が形成されている。鉄心33には、これ
を構成する円盤状のけい素鋼板32に同心円上に等間隔
に多数の挿通孔が設けられ、これら挿通孔が積層される
ことにより軸方向に沿った多数のスロット34を形成し
ている。各々のスロット34にはアルミ導体棒35が挿
通されて設けられている。アルミ導体棒35は棒状に形
成されたアルミ部材である。これらアルミ導体棒35は
両端部36が鉄心33の両端面37より突出して形成さ
れている。これら両端部36には、これらを周方向に沿
って一体的に連結する環状のエンドリング38が設けら
れている。エンドリング38は、アルミ導体棒35を挿
通した後型枠を取り付け溶融アルミを流し込んで鋳造さ
れ、両端部36と溶着されて一体的に成型される。この
ように、周方向に沿って多数設けられたアルミ導体棒3
5とこれらを一体的に連結するエンドリング38とがか
ごのような形状を呈するのでかご型回転子と呼ばれてい
る。このかご状のアルミ導体棒35とエンドリング38
とは二次電流ル−プを形成するために設けられるもので
ある。
【0004】かご型回転子30を有する誘導電動機は、
図示されないが回転子30を囲繞する固定子に一次電流
を流して回転磁界を形成し、この回転磁界とこれに誘導
されて回転子30に流れる二次電流との間にトルクを発
生させて回転力を得るものである。
図示されないが回転子30を囲繞する固定子に一次電流
を流して回転磁界を形成し、この回転磁界とこれに誘導
されて回転子30に流れる二次電流との間にトルクを発
生させて回転力を得るものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、コンプレッ
サやスピンドル等においては、その性能を高めるために
約10万rpmもの高速回転を必要とする。このような
高速回転は誘導電動機の通常の回転速度を大きく越えて
いるので、コンプレッサ等の回転動力源として誘導電動
機を使用するには、高速回転下での耐久性等を考慮する
必要がある。
サやスピンドル等においては、その性能を高めるために
約10万rpmもの高速回転を必要とする。このような
高速回転は誘導電動機の通常の回転速度を大きく越えて
いるので、コンプレッサ等の回転動力源として誘導電動
機を使用するには、高速回転下での耐久性等を考慮する
必要がある。
【0006】しかしながら、上記かご型回転子30にあ
っては、エンドリング38がアルミ鋳物であるため高い
強度が得られない。このため、回転子を高速で回転させ
ようとすると遠心力等が増してエンドリング38を径方
向外方に引く力が強く働き、これに屈してエンドリング
38が破壊されてしまう。エンドリング38が破壊され
ると、二次電流が流れなくなり回転ができなくなってし
まう。また、破壊に至らなくても変形することもあり、
変形によって回転性能が低下することもある。このよう
な問題があるため、上記かご型回転子30を有する誘導
電動機は、高速回転での使用には限界があった。
っては、エンドリング38がアルミ鋳物であるため高い
強度が得られない。このため、回転子を高速で回転させ
ようとすると遠心力等が増してエンドリング38を径方
向外方に引く力が強く働き、これに屈してエンドリング
38が破壊されてしまう。エンドリング38が破壊され
ると、二次電流が流れなくなり回転ができなくなってし
まう。また、破壊に至らなくても変形することもあり、
変形によって回転性能が低下することもある。このよう
な問題があるため、上記かご型回転子30を有する誘導
電動機は、高速回転での使用には限界があった。
【0007】上記問題に対して、エンドリング38の外
周にステンレス製等の剛性の高いキャップ39を取り付
けたものもある。キャップ39はエンドリング38の外
径に略等しい内径を有し、外径は鉄心33の外径に略等
しいもので、エンドリング38の強度を補うことができ
る。このようなキャップ39をエンドリング38の外周
に嵌込んで補強することにより、高速回転での耐久性を
向上させることができる。ところが、キャップ39を取
り付けてもなお、上記約10万rpmもの高速回転には
耐えることができなかった。この原因はキャップ39の
エンドリング38を囲む厚さが充分に得られないためで
あるが、アルミ導体棒35が鉄心33の径方向外方に配
置される必要があり、従って、キャップ39を充分に厚
くすることが不可能であった。
周にステンレス製等の剛性の高いキャップ39を取り付
けたものもある。キャップ39はエンドリング38の外
径に略等しい内径を有し、外径は鉄心33の外径に略等
しいもので、エンドリング38の強度を補うことができ
る。このようなキャップ39をエンドリング38の外周
に嵌込んで補強することにより、高速回転での耐久性を
向上させることができる。ところが、キャップ39を取
り付けてもなお、上記約10万rpmもの高速回転には
耐えることができなかった。この原因はキャップ39の
エンドリング38を囲む厚さが充分に得られないためで
あるが、アルミ導体棒35が鉄心33の径方向外方に配
置される必要があり、従って、キャップ39を充分に厚
くすることが不可能であった。
【0008】そこで、本考案の目的は、誘導電動機の高
速回転での使用限界を可及的に高めるために上記課題を
解決し、エンドリングの強度を補強して高速回転での耐
久性を高めた高速誘導電動機の回転子を提供することに
ある。
速回転での使用限界を可及的に高めるために上記課題を
解決し、エンドリングの強度を補強して高速回転での耐
久性を高めた高速誘導電動機の回転子を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、鉄心の両端に剛性の高い円盤状のエンドプ
レートを設け、このエンドプレートの鉄心に接する側面
にアルミ導体棒の端部を嵌め込む嵌込み穴を設けると共
に、その反対の側面に各嵌込み穴に連通する環状溝を形
成し、この環状溝にアルミを鋳込んでエンドリングを形
成したものである。
に本考案は、鉄心の両端に剛性の高い円盤状のエンドプ
レートを設け、このエンドプレートの鉄心に接する側面
にアルミ導体棒の端部を嵌め込む嵌込み穴を設けると共
に、その反対の側面に各嵌込み穴に連通する環状溝を形
成し、この環状溝にアルミを鋳込んでエンドリングを形
成したものである。
【0010】
【作用】上記構成により、エンドリングは剛性の高い円
盤状のエンドプレ−トによってその周囲を接して囲繞さ
れることになる。回転子が高速回転されるとき、エンド
リング及びエンドプレ−トには径方向外方に力が強く働
くことになるが、エンドプレ−トは高い剛性を有してい
るので、破壊されない。このため、エンドリングはその
外周からエンドプレ−トによって支えられることにな
り、変形、或いは破壊が防止されることになる。即ち、
高速回転での耐久性が高められることになる。
盤状のエンドプレ−トによってその周囲を接して囲繞さ
れることになる。回転子が高速回転されるとき、エンド
リング及びエンドプレ−トには径方向外方に力が強く働
くことになるが、エンドプレ−トは高い剛性を有してい
るので、破壊されない。このため、エンドリングはその
外周からエンドプレ−トによって支えられることにな
り、変形、或いは破壊が防止されることになる。即ち、
高速回転での耐久性が高められることになる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
【0012】図1に示すように、高速誘導電動機の回転
子1には回転軸2を中心にして円盤状に形成されたけい
素鋼板3を多数積層して略円柱状に形成された鉄心4が
設けられている。けい素鋼板3には周辺部にそって等間
隔に多数の貫通孔が設けられ、これらが積層されること
によって鉄心4を貫通する多数のスロット5が形成され
ている。これらスロット5にはアルミ製のアルミ導体棒
6が挿通され、アルミ導体棒6の両端部7が鉄心4の端
部8より突出されている。
子1には回転軸2を中心にして円盤状に形成されたけい
素鋼板3を多数積層して略円柱状に形成された鉄心4が
設けられている。けい素鋼板3には周辺部にそって等間
隔に多数の貫通孔が設けられ、これらが積層されること
によって鉄心4を貫通する多数のスロット5が形成され
ている。これらスロット5にはアルミ製のアルミ導体棒
6が挿通され、アルミ導体棒6の両端部7が鉄心4の端
部8より突出されている。
【0013】鉄心4の両端部8にはステンレス等の剛性
の高い材料で作られた円盤状のエンドプレ−ト9が設け
られている。図2に示されるように、エンドプレ−ト9
は回転軸2を挿通するために設けられた軸孔10を有す
る円盤で、鉄心4の両端部8に接する側面11とその反
対の側面12とで形状を異にしている。
の高い材料で作られた円盤状のエンドプレ−ト9が設け
られている。図2に示されるように、エンドプレ−ト9
は回転軸2を挿通するために設けられた軸孔10を有す
る円盤で、鉄心4の両端部8に接する側面11とその反
対の側面12とで形状を異にしている。
【0014】エンドプレ−ト9の鉄心4の両端部8に接
する側面11側には図3に示されるように、アルミ導体
棒6に対応して周辺部にそって等間隔に多数の嵌込み孔
13が設けられている。嵌込み孔13は、アルミ導体棒
6の両端部7が鉄心4の端部8より突出する長さに等し
い奥行きを有しており、エンドプレ−ト9が回転軸2に
挿通されて嵌込まれることにより、側面11と端部8と
が密に接すると共に嵌込み孔13とアルミ導体棒6の両
端部7とが密に嵌合されている。
する側面11側には図3に示されるように、アルミ導体
棒6に対応して周辺部にそって等間隔に多数の嵌込み孔
13が設けられている。嵌込み孔13は、アルミ導体棒
6の両端部7が鉄心4の端部8より突出する長さに等し
い奥行きを有しており、エンドプレ−ト9が回転軸2に
挿通されて嵌込まれることにより、側面11と端部8と
が密に接すると共に嵌込み孔13とアルミ導体棒6の両
端部7とが密に嵌合されている。
【0015】エンドプレ−ト9の反対の側面12には図
4に示されるように、周方向に沿って所定の幅を有し、
深さは上記嵌込み孔13に達する環状溝14が形成され
ている。環状溝14が形成されていることにより、これ
より径方向外方に位置するエンドプレ−ト9の外周部に
は環状壁15が形成されている。環状溝14の深さが嵌
込み孔13に達していることから、環状溝14と嵌込み
孔13とはこれらが重複する部分即ち、連通部16で連
通されていることになる。なお、図示するように、嵌込
み孔13の配列される径と環状溝14の径とは異なって
おり、環状溝14の外周が嵌込み孔13の径方向の最外
部より内側に位置することにより、環状壁15の厚みが
大きくなり強度が充分に得られる。一方、側面11側で
は嵌込み孔13、13の間の肉部によって支えられるの
で、径方向の最外部において厚みが薄くても強度が充分
に得られる。
4に示されるように、周方向に沿って所定の幅を有し、
深さは上記嵌込み孔13に達する環状溝14が形成され
ている。環状溝14が形成されていることにより、これ
より径方向外方に位置するエンドプレ−ト9の外周部に
は環状壁15が形成されている。環状溝14の深さが嵌
込み孔13に達していることから、環状溝14と嵌込み
孔13とはこれらが重複する部分即ち、連通部16で連
通されていることになる。なお、図示するように、嵌込
み孔13の配列される径と環状溝14の径とは異なって
おり、環状溝14の外周が嵌込み孔13の径方向の最外
部より内側に位置することにより、環状壁15の厚みが
大きくなり強度が充分に得られる。一方、側面11側で
は嵌込み孔13、13の間の肉部によって支えられるの
で、径方向の最外部において厚みが薄くても強度が充分
に得られる。
【0016】図1に示されるように環状溝14には、こ
れにアルミを鋳込まれて環状に成型されたエンドリング
17が設けられている。エンドリング17は環状溝14
に鋳込まれる際に連通部16においてアルミ導体棒6の
両端部7と一体的に接合されるので、アルミ導体棒6の
両端部7とこれらを連結するエンドリング17とがエン
ドプレ−ト9に埋設されていることになる。エンドリン
グ17は環状溝14を囲繞する環状壁15によってその
周囲を接して囲繞される。上述したように環状壁15は
充分な強度を有しているので、エンドリング17は径方
向外方への力に対して充分に補強されていることにな
る。
れにアルミを鋳込まれて環状に成型されたエンドリング
17が設けられている。エンドリング17は環状溝14
に鋳込まれる際に連通部16においてアルミ導体棒6の
両端部7と一体的に接合されるので、アルミ導体棒6の
両端部7とこれらを連結するエンドリング17とがエン
ドプレ−ト9に埋設されていることになる。エンドリン
グ17は環状溝14を囲繞する環状壁15によってその
周囲を接して囲繞される。上述したように環状壁15は
充分な強度を有しているので、エンドリング17は径方
向外方への力に対して充分に補強されていることにな
る。
【0017】このようにして、一体的に連結されたアル
ミ導体棒6とエンドリング17とは二次電流を流すため
のかご状の導体を構成している。
ミ導体棒6とエンドリング17とは二次電流を流すため
のかご状の導体を構成している。
【0018】本考案に係る高速誘導電動機にあっては、
上記回転子1は図示されないがその周囲を固定子に囲繞
され、固定子には一次電流を流すコイルが周方向に配列
されて回転子1の周りに回転磁界が形成できるように構
成されている。高速誘導電動機は、固定子に一次電流を
流して回転磁界を形成し、この回転磁界とこれに誘導さ
れて回転子1に流れる二次電流との間にトルクを発生さ
せて回転子1の回転力を得るものであり、回転磁界を高
速で回転させることにより、回転子1が高速で回転され
るように構成されている。
上記回転子1は図示されないがその周囲を固定子に囲繞
され、固定子には一次電流を流すコイルが周方向に配列
されて回転子1の周りに回転磁界が形成できるように構
成されている。高速誘導電動機は、固定子に一次電流を
流して回転磁界を形成し、この回転磁界とこれに誘導さ
れて回転子1に流れる二次電流との間にトルクを発生さ
せて回転子1の回転力を得るものであり、回転磁界を高
速で回転させることにより、回転子1が高速で回転され
るように構成されている。
【0019】次に実施例の作用を述べる。
【0020】上記構成の高速誘導電動機において、これ
を作動させるべく固定子に一次電流を流して回転磁界を
形成すると、この回転磁界に応じて回転子1が回転され
る。回転磁界を高速で回転させることにより、回転子1
が高速で回転されることになる。回転子1が高速回転さ
れるとき、エンドリング17及びエンドプレ−ト9には
径方向外方に力が強く働くことになる。エンドプレ−ト
9は剛性の高いステンレス製であり、また、鉄心4の両
端部8に接しない側面12では環状壁15の厚みが充分
に厚いので、このような力を受けても変形或いは破壊さ
れない。このようにエンドプレ−ト9が高い剛性を有し
変形或いは破壊されないので、エンドリング17はその
外周からエンドプレ−ト9の環状壁15によって支えら
れることになり、変形、破壊が防止されることになる。
また、鉄心4の両端部8に接する側面11では嵌込み孔
13、13の間の肉部によって支えられるので、径方向
の最外部において厚みが薄くても強度が充分に得られる
ことから、変形、破壊が防止されることになる。このよ
うにエンドプレ−ト9によってエンドリング17が補強
され変形、破壊が防止されることにより、高速回転での
耐久性が高められることになる。
を作動させるべく固定子に一次電流を流して回転磁界を
形成すると、この回転磁界に応じて回転子1が回転され
る。回転磁界を高速で回転させることにより、回転子1
が高速で回転されることになる。回転子1が高速回転さ
れるとき、エンドリング17及びエンドプレ−ト9には
径方向外方に力が強く働くことになる。エンドプレ−ト
9は剛性の高いステンレス製であり、また、鉄心4の両
端部8に接しない側面12では環状壁15の厚みが充分
に厚いので、このような力を受けても変形或いは破壊さ
れない。このようにエンドプレ−ト9が高い剛性を有し
変形或いは破壊されないので、エンドリング17はその
外周からエンドプレ−ト9の環状壁15によって支えら
れることになり、変形、破壊が防止されることになる。
また、鉄心4の両端部8に接する側面11では嵌込み孔
13、13の間の肉部によって支えられるので、径方向
の最外部において厚みが薄くても強度が充分に得られる
ことから、変形、破壊が防止されることになる。このよ
うにエンドプレ−ト9によってエンドリング17が補強
され変形、破壊が防止されることにより、高速回転での
耐久性が高められることになる。
【0021】
【考案の効果】本考案は次のごとき優れた効果を発揮す
る。
る。
【0022】(1)高速で回転してもエンドリングが破
壊されない。
壊されない。
【0023】(2)高速で回転してもエンドリングが変
形しないので、安定した回転を得られる。
形しないので、安定した回転を得られる。
【図1】本考案の一実施例を示す部分破断図である。
【図2】図1に使用されるエンドプレ−トの側断面図で
ある。
ある。
【図3】図1に使用されるエンドプレ−トの軸上の一側
より見た平面図である。
より見た平面図である。
【図4】図1に使用されるエンドプレ−トの軸上の反対
側より見た平面図である。
側より見た平面図である。
【図5】従来例を示す部分破断図である。
1 回転子 3 けい素鋼板 4 鉄心 6 アルミ導体棒 9 エンドプレ−ト 17 エンドリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 17/00 - 17/44 H02K 15/00 - 15/02 H02K 15/04 - 15/16
Claims (1)
- 【請求項1】 円盤状のけい素鋼板を積層して形成され
た略円柱状の鉄心と、該鉄心周辺部にこれに沿って等間
隔に設けられ該鉄心を軸方向に貫通するアルミ導体棒
と、該鉄心の両端に設けられ上記アルミ導体棒を環状に
一体的に連結するエンドリングとからなる高速誘導電動
機の回転子において、上記鉄心の両端に剛性の高い円盤
状のエンドプレートを設け、該エンドプレートの鉄心に
接する側面に上記アルミ導体棒の端部を嵌め込む嵌込み
穴を設けると共に、その反対の側面に各嵌込み穴に連通
する環状溝を形成し、この環状溝にアルミを鋳込んでエ
ンドリングを形成したことを特徴とする高速誘導電動機
の回転子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991103158U JP2585711Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 高速誘導電動機の回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991103158U JP2585711Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 高速誘導電動機の回転子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550981U JPH0550981U (ja) | 1993-07-02 |
JP2585711Y2 true JP2585711Y2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=14346700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991103158U Expired - Lifetime JP2585711Y2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 高速誘導電動機の回転子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585711Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI650920B (zh) * | 2016-09-21 | 2019-02-11 | 日商三菱電機股份有限公司 | 感應電動機之轉子及感應電動機 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005030377A1 (de) | 2005-06-29 | 2007-01-11 | Siemens Ag | Asynchronmaschine |
WO2012137235A1 (ja) * | 2011-04-01 | 2012-10-11 | 三菱電機株式会社 | 誘導電動機の回転子及び誘導電動機の回転子の製作方法 |
DE102013221795A1 (de) * | 2013-10-28 | 2015-04-30 | Robert Bosch Gmbh | Rotor mit Sicherungsringen für eine Asynchronmaschine sowie Verfahren zum Fertigen derselben |
CN115642719A (zh) * | 2022-08-19 | 2023-01-24 | 杭州三相科技有限公司 | 一种高速电机转子端环保护装置 |
CN118232565A (zh) * | 2024-05-24 | 2024-06-21 | 天蔚蓝电驱动科技(江苏)有限公司 | 鼠笼转子及电机 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55127864A (en) * | 1979-03-22 | 1980-10-03 | Mitsubishi Electric Corp | Rotor of rotating electric machine |
JPH01146770U (ja) * | 1988-03-18 | 1989-10-11 |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP1991103158U patent/JP2585711Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI650920B (zh) * | 2016-09-21 | 2019-02-11 | 日商三菱電機股份有限公司 | 感應電動機之轉子及感應電動機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0550981U (ja) | 1993-07-02 |
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