JP2527067Y2 - 電動機のロータ - Google Patents

電動機のロータ

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JP2527067Y2
JP2527067Y2 JP6135891U JP6135891U JP2527067Y2 JP 2527067 Y2 JP2527067 Y2 JP 2527067Y2 JP 6135891 U JP6135891 U JP 6135891U JP 6135891 U JP6135891 U JP 6135891U JP 2527067 Y2 JP2527067 Y2 JP 2527067Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ステータの内側にフラ
ンジ、ベアリングを介して回転自在に置かれたロータを
有する永久磁石式の電動機のロータの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は本出願人により提案されている電
動機のロータの一例を示す軸直角断面構造図であり、図
8はそのBOB断面構造図である。ロータ10は、打抜
き等により作られた磁性材から成る鋼板を複数枚積層し
た磁極部材11が軸1に圧入、焼バメ或いは接着等によ
り固定され、この磁極部材11の外周が順次異なる極と
なる様にブロック状の磁石12が配置されている。そし
て、非磁性材からなる打抜き等により作られた円板1
3、ボトル14及びナット15により磁極部材11及び
磁石12が両端を挟持されている。ここで、磁極部材1
1の外周部は隣接する相異なる極が実用上差し支えない
程度の微小磁束にて飽和する断面(図中L1寸法)にて
継がっている。又、磁極部材11の内周部は同じ極(図
ではS極)が軸1に嵌着しても応力破壊を起こさないよ
うな断面をもって全周継がっており、他の極(図ではN
極)とは径方向に設けられた空隙C1により磁気的に大
きな抵抗を有し、互いの極が磁気的に短絡しないように
なっている(特開平1−144337号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の電動機
のロータ10が回転した時、磁極部材11及び磁石12
にかかる遠心力により図7のL1寸法にて示される微少
断面部分に応力が集中し、その部分で応力破壊するおそ
れがあるため、磁極部材11の両端に非磁性材から成る
円板13をボルト14及びナット15を用いて締め付け
ることにより上記応力破壊を防いでいる。従って、遠心
力に耐え得るロータとするために円板13、ボルト14
及びナット15を用いなければならず、それらの部品費
用や取付け作業工数の増大を招いていた。本考案は上述
した事情から成されたものであり、本考案の目的は、ロ
ータ回転時の遠心力による磁極部材の応力破壊が無く、
かつ部品点数の削減及び組立工数の低減を図ることがで
きる電動機のロータを提供する事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、磁性材により
構成された磁極部材と、この磁極部材が円周方向で順次
異なる極となるように、前記磁極部材中に軸に対しほぼ
放射状に配設されたブロック状の磁石とを有する電動機
のロータに関するものであり、本考案の上記目的は、前
記磁極部材の外周部は隣接する相異なる極が微小面積で
継がっており、前記磁極部材の内周部は同じ極が強度的
に十分な面積で全周継がっており、前記磁極部材の内周
部の極と、その極とは異なる前記磁極部材の外周部の極
とが径方向に設けられた空隙にて磁気的に絶縁されてい
ると共に強度的に必要最小限の面積で継がっているよう
な構造にすることによって達成される。
【0005】
【作用】本考案にあっては、相異なる極を磁極部材内に
設けた空隙にて径方向に磁気的に絶縁して磁気的短絡を
微少に抑えて電動機の効率低下を抑制し、かつロータの
回転による遠心力に耐えうる必要最小限の断面で継げて
部品点数の削減及び組立工数を低減させている。
【0006】
【実施例】図1は本考案の電動機のロータの第1の例を
図7に対応させて示す軸直角断面構造図であり、図2は
そのAOA断面構造図であり、同一構成箇所は同符号を
付して説明を省略する。ロータ20の磁極部材21の外
周部は隣接する相異なる極が実用上差し支えない程度の
微小磁束にて飽和する断面(図中L1寸法)にて継がっ
ている。また、磁極部材21の内周部は同じ極(図では
S極)が軸1に嵌着しても応力破壊を起こさないような
断面をもって全周継がっており、外周部の他の極(図で
はN極)とは、ロータ20の回転時に図中N極及び磁石
22に加わる遠心力に対して耐えうる断面(図中L2寸
法)にて継がっている以外は、径方向に設けられた空隙
C2により磁気的に大きな抵抗を有している。このとき
L2部分に於いて若干の磁気漏れが発生する事になるが
次の2つの理由から電動機の効率低下にはならない。即
ち、第1の理由は、磁極部材21の材料としてケイ素鋼
板等がステータコアを打ち抜きにより製作する時に一緒
に作れる利点を有していることから使用されており、こ
の材料は引っ張り強度が大きく、また一般的なモータの
使用回転数は3000rpm位である事から考えると、
上記L2寸法は僅かな磁束量にて飽和する程度で良いか
らである。又、第2の理由は、電動機の効率に関係する
磁束量は磁石の断面の大きさで決まるが、本発明のロー
タ構造と従来のロータ構造を比べると、従来の有効磁石
断面がL3なのに対して本発明の磁石断面はL4だけ大
きくなっている。上記L2部分はこのL4部分の磁束量
にて磁気飽和してしまうため、その結果有効磁石断面と
しては従来と変らないからである。
【0007】この様な構成で成るロータ20を用いた電
動機の磁路を考えると、磁極部材21の外周に設けられ
たステータコアの歯部と磁極部材21とのエアーギャッ
プによる磁気抵抗に比べて上記空隙C2による磁気抵抗
が大きい事から、磁束のほとんどはステータコアの歯部
と磁極部材の間のギャップ、ステータの歯部、ステータ
のヨーク部を通る。図3は本考案のロータの第2の例を
図1に対応させて示す軸直角断面構造図であり、図4は
そのA′OA′断面構造図である。ロータ30の磁極部
材31の内周部の極(図ではS極)と外周部の他の極
(図ではN極)とは、ロータ30の回転時に図中N極及
び磁石22に加わる遠心力に対して耐えうる断面(図中
L3寸法)にて継がっている以外は、径方向に設けられ
た空隙C3により磁気的に大きな抵抗を有している。こ
の例のようにL3部分が空隙C3を分断するような形状
であっても、第1の例で説明したのと同様の理由により
同等の効果を得ることができる。従って、図5、図6に
示すような断面L4、L5及び空隙C4、C5を設けた
磁極部材41、51を備えたロータ40、50も、第1
の例で説明したのと同様の理由により同等の効果を得る
ことができる。なお、上述した各実施例においては6ポ
ールにて説明しているが、特にこれに限る訳ではなく、
物理的に問題ない範囲であれば何ポールにしても良い。
【0008】
【考案の効果】以上のように本考案の電動機のロータに
よれば、効率の低下を招くこと無く磁極部材の強度を向
上させることができると共に、部品点数の削減及び組立
工数の低減を図る事が出来るので、電動機を低コストで
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電動機のロータの第1の例を示す軸直
角断面図である。
【図2】図1に示す本考案の電動機のロータのAOA断
面構造図である。
【図3】本考案の電動機のロータの第2の例を示す軸直
角断面図である。
【図4】図3に示す本考案の電動機のロータのA′O
A′断面構造図である。
【図5】本考案の電動機のロータの第3の例を示す軸直
角断面図である。
【図6】本考案の電動機のロータの第4の例を示す軸直
角断面図である。
【図7】従来の電動機のロータの一例を示す軸直角断面
図である。
【図8】従来の電動機のロータのBOB断面構造図であ
る。
【符号の説明】
1 軸10、20、30、40、50 ロータ 11、21、31、41、51 磁極部材 12、22 磁石 C1、C2、C3、C4、C5 空隙

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材により構成された磁極部材と、こ
    の磁極部材が円周方向で順次異なる極となるように、前
    記磁極部材中に軸に対しほぼ放射状に配設されたブロッ
    ク状の磁石とを有する電動機のロータにおいて、前記磁
    極部材の外周部は隣接する相異なる極が微小面積で継が
    っており、前記磁極部材の内周部は同じ極が強度的に十
    分な面積で全周継がっており、前記磁極部材の内周部の
    極と、その極とは異なる前記磁極部材の外周部の極とが
    径方向に設けられた空隙にて磁気的に絶縁されていると
    共に強度的に必要最小限の面積で継がっていることを特
    徴とする電動機のロータ。
JP6135891U 1991-03-06 1991-07-09 電動機のロータ Expired - Fee Related JP2527067Y2 (ja)

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