JP3752927B2 - クローポール形回転機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電機又は電動機である回転機、更に詳しくは、回転軸が一体に装着されたロータと、ロータの外周面を隙間をおいて覆うよう配置されたステータとを含み、ロータは、該回転軸に連結された鉄心と、鉄心の半径方向外側に配設されかつ複数の第1クローを備えた第1磁極体と、鉄心と第1磁極体との間に配設された永久磁石手段と、鉄心に隣接して該回転軸に連結されかつ複数の第2クローを備えた第2磁極体とを含み、第1及び第2クローの各々は周方向に交互に配列されるクローポール形回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるクローポール形と称されている発電機又は電動機である回転機の一つの具体例は、回転軸が一体に装着されたロータと、ロータの軸方向両側において該回転軸に相対回転自在にベアリングを介して支持された一端壁及び他端壁を含むケースと、ケース内に支持されかつロータの外周面を隙間をおいて覆うよう配置されたステータとを備えている。ほぼ円筒形状をなすステータ内には周方向に間隔をおいて軸方向に延在するスロットが形成され、スロットの各々内には銅線の束からなる巻線が挿入・保持されている。
【0003】
ロータは、該回転軸に連結された円筒形状をなす鉄心を備えている。鉄心の外周面は、正多面形(正多角形)、一般的には正8面形(正8角形)をなすように形成されている。鉄心の外周面の半径方向外側には第1磁極体が配置されている。第1磁極体は、円形内周面を有する取付孔が形成された円筒状の基部と、基部の外周部から半径方向外側に突出しかつ周方向に間隔をおいて軸方向に延びるよう形成された複数の第1クローとを備えている。鉄心の外周面と第1磁極体における基部の取付孔の内周面との間に形成される環状の隙間には、複数の永久磁石が挿入(圧入)されている。永久磁石の各々は、断面形状及び平面形状がそれぞれ矩形状をなすよう形成されている。そして永久磁石の各々は、各々の半径方向内側の平坦面が鉄心における多角形を形成する面の各々に密着して配置され、永久磁石の各々の半径方向外側の平坦面と第1磁極体における基部の取付孔の内周面との間に形成される隙間の各々に、断面形状がほぼ半月形状に形成されたスペーサが密着して介在されている。該回転軸には、鉄心に隣接して(鉄心に隣接して該回転軸に連結された継鉄を介して、あるいは第1磁極体における基部よりも軸方向に延び出すよう形成された鉄心に直接隣接して)、第2磁極体が連結されている。第2磁極体は、環状の基板部と、基板部の外周部から半径方向外側に突出しかつ周方向に間隔をおいて軸方向(第1磁極体方向)に延びる複数の第2クローが備えられている。第1磁極体の第1クロー及び第2磁極体の第2クローの各々は交互に周方向及び軸方向に隙間をおいて配列されている。該回転軸には、鉄心、永久磁石の各々、スペーサの各々及び第1磁極体の軸方向の一側面(第2磁極体と軸方向反対側の一側面)に隣接して環状のサイドプレートが連結され、サイドプレートは、複数のノックピンによって第1磁極体に相対回転できないように連結されている。
【0004】
上記ロータに配設された永久磁石の各々は、強力な磁力を有する強磁性材料、例えばNd−Fe−B等の希土類系材料から構成されているので、ロータの停止時においてもその周辺、特にロータの両側面部を中心に外部への磁気洩れが生じている。このため、ロータが裸の状態で外部に露呈されるよう構成された場合には、鉄粉等のダストがロータあるいはステータに吸着され、回転機の性能を低下させる不具合が発生する。特に、鉄粉等のダストがロータの外周面、更に具体的には、第1磁極体の第1クロー及び第2磁極体の第2クローの各々の半径方向外側円弧面により規定される外周面とステータとの隙間(エアギャップ)に吸着し、侵入させられた場合には、磁力の低下と共に耐久性を著しく低下させるおそれが増大する。このような不具合を防止するため、上記回転機においては、ベアリングの各々とケースにより実質上密封された空間を形成して、永久磁石の各々を含むロータとステータの巻線部分とが実質上密封された空間内に収容されるよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のクローポール形回転機においては、先に述べたように、ロータにおける複数の永久磁石の各々が、鉄心の外周面における多角形を形成する面の各々と、第1磁極体における取付孔の内周面との間にスペーサの各々を介して挿入・保持されるよう構成されているので、永久磁石の各々を、鉄心と第1磁極体との間に装着した状態で着磁することは不可能である。このため、永久磁石の各々は、予め着磁を施した後に、鉄心と第1磁極体との間にスペーサの各々を介して圧入しなけらばならない。永久磁石の各々が、強磁性材料、例えば上記したNd−Fe−B等の希土類系材料から構成された場合には、永久磁石の各々の磁力が強力であることに起因して、強力な磁力を有する永久磁石を1つ1つ上記隙間にスペーサを介して圧入してゆく圧入作業(組付作業)は著しく困難であり、組付作業負担が大きく、また組付作業時間も過剰に長くなる。他方、永久磁石の各々は焼結冶金により一体に成形されているため比較的破損し易く、したがって上記のように圧入作業が著しく困難であることに起因して、無理に圧入しようとすると破損する可能性が高くなる。その結果、上記した形態のロータを含むクローポール形回転機は、低コストで大量生産することができない。
【0006】
上記従来のクローポール形回転機においてはまた、永久磁石を含むロータとステータの巻線部分とが、上記したように実質上密封された空間内に収容されるよう構成されていることに起因して、巻線を流れる電流による発熱を外部に効果的に逃がすことが困難であり、上記密封空間内の温度が過剰に上昇する場合が生ずる。その結果、巻線の異常な温度上昇による電気抵抗の増加及び絶縁部材の劣化、永久磁石の磁力の低下、ベアリングの各々の潤滑性能の低下等の不具合が発生し、回転機が発電機である場合には発電効率を低下させ、回転機が電動機である場合には出力を低下させる等、回転機の性能の低下を招き、更には耐久性及び信頼性の低下を招くおそれがあった。このため、回転機が発電量の比較的少ない小型の発電機あるいは出力の比較的低い小型の電動機である場合には、雰囲気温度の比較的低い場所を選んで設置し、あるいは比較的風通しの良好な場所を選んで設置する必要があり、設置場所が制約されて実用上不便であった。他方、回転機が発電量の比較的多い大型の発電機あるいは出力の比較的高い大型の電動機である場合には、強制冷却(水冷)を施さなければならず、回転機の構成が複雑で更に大型化され、大幅なコストアップを招いていた。回転機が大型、小型の如何にかかわらず、冷却用ファンによる強制冷却(空冷)を施す手段もあるが、密封空間を外側から空冷することに起因して、冷却用ファンを過剰に大型化したとしても、余分な出力を要するだけで、所望する冷却効果を得ることはできない。
【0007】
本発明は上記事実に基づいてなされたものであり、その目的は、ロータにおける永久磁石の組付作業を容易に行なうことを可能にし、したがって、組付作業負担を軽減し、組付作業時間を短縮することを可能にする、新規なクローポール形回転機を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、ロータにおける永久磁石を破損することなく組み付けることを可能にする、新規なクローポール形回転機を提供することである。
【0009】
本発明の更に他の目的は、ロータにおいて永久磁石を組み付けるにもかかわらず、低コストで大量生産することを可能にする、新規なクローポール形回転機を提供することである。
【0010】
本発明の更に他の目的は、永久磁石を備えたロータへのダストの吸着を防止することによって、ロータ及びステータの巻線部分の収容空間を密封することなく開口することを可能にし、その結果、十分な冷却効果を得ることを可能にする、新規なクローポール形回転機を提供することである。
【0011】
本発明の更に他の目的は、ダストの、ロータとステータとの間の隙間への吸着・侵入を確実に防止することができ、しかも十分な冷却効果を得ることを可能にする、新規なクローポール形回転機を提供することである。
【0012】
本発明の更に他の目的は、構成が簡単かつ低コストで十分な冷却効果を得ることを可能にする、新規なクローポール形回転機を提供することである。
【0013】
本発明の更に他の目的は、従来の基本構成を大幅に変えることなく、簡単な改造により実用化できかつ十分な冷却効果を得ることを可能にする、新規なクローポール形回転機を提供することである。
【0014】
本発明のその他の目的及び特徴は、本発明に従って構成された、クローポール形回転機の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らかになるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の一局面によれば、回転軸が一体に装着されたロータと、ロータの外周面を隙間をおいて覆うよう配置されたステータとを含み、ロータは、該回転軸に連結された鉄心と、鉄心の半径方向外側に配設されかつ複数の第1クローを備えた第1磁極体と、鉄心と第1磁極体との間に配設された永久磁石手段と、鉄心に実質上隣接して該回転軸に連結されかつ複数の第2クローを備えた第2磁極体とを備え、第1及び第2クローの各々は周方向に交互に配列されるクローポール形回転機において、
鉄心と第1磁極体との間には環状の永久磁石組付体が配設され、永久磁石組付体は、内側保護ケースと、外側保護ケースと、両ケース間に装着された該永久磁石手段とにより一体に構成され、
内側保護ケースの外周面及び外側保護ケースの内周面は互いに相似形をなす多角形に形成されると共に両ケースにおいて多角形を形成する面の各々は相互に半径方向に隙間をおいて対向するよう配置され、永久磁石手段は複数の永久磁石の各々が、平坦面をなす内側面及び外側面を有し、両ケースの相互に対向する面の各々間に整合するように形成されている、クローポール形回転機。
【0016】
本発明の一局面による上記発明において、永久磁石手段の複数の永久磁石は、それぞれ断面が台形状又は矩形状をなすように形成されていることが好ましい。
第1磁極体には取付孔が形成され、内側保護ケースの内周面が鉄心の外周面に嵌合され、外側保護ケースの外周面が第1磁極体の取付孔に嵌合されることにより、永久磁石組付体は鉄心と第1磁極体との間に配設されることが好ましい。
【0017】
また、本発明の一局面による上記発明において、ロータの軸方向両側において該回転軸に相対回転自在に支持された一端壁及び他端壁を含むケース手段を含み、ステータはケース手段に支持され、ステータには、ロータの、ステータに覆われていない外表面部分を隙間をおいて覆うダストカバーが装着されている、ことが好ましい。ダストカバーは、ステータの軸方向両端部からそれぞれロータの軸方向両側面に沿って半径方向内側に延びる板部材からなる一対のカバー体から構成されている、ことが好ましい。カバー体の各々は非磁性材料から構成されている、ことが好ましい。カバー体の各々は、中心部に、該回転軸が隙間をおいて貫通するのを許容するための孔が形成された円板部と、円板部の周縁から軸方向に延びる環状フランジ部とを有し、ステータの内周面における軸方向両端部には大径部が形成され、カバー体の各々は、ステータの対応する大径部内に、環状フランジ部の外周面が嵌合されることにより装着される、ことが好ましい。ケース手段の一端壁及び他端壁には少なくとも1個の通風孔が形成されている、ことが好ましい。該回転軸には一端壁又は他端壁に近接して冷却用ファンが装着されている、ことが好ましい。
以上
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成されたクローポール形回転機の実施形態を、発電機に適用した実施形態として、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、図1〜図13において、実質上同一部分は同一符号で示されている。図1〜図4を参照して、全体を番号200で示すクローポール形発電機は、ロータ10と、一対のケース部材20及び22と、ステータ30とを備えている。ロータ10は、回転軸40、鉄心50、永久磁石組付体60、第1磁極体70、第2磁極体80を備えている。
【0019】
図1〜図4と共に図5及び図6をも参照して、回転軸40の軸方向中央部付近には、キー溝42が形成されている。キー溝42は、後述する鉄心50、第2磁性体80及びサイドプレート90をキー結合するために形成されている。鉄心50は、比較的厚肉の円筒形状をなし、その軸線に沿って形成された、キー溝付きの連結孔52が回転軸40に嵌合され、キー42(図3参照)を介して一体に連結される。鉄心50は、強磁性材料、実施形態では炭素の含有量が比較的低い機械構造用炭素鋼から形成され、その外周面は円周面形状をなすように形成されている。鉄心50の軸方向長さは、後述する永久磁石組付体60の軸方向長さ及び第1磁極体70の基部72の軸方向長さよりも長く形成されている。
【0020】
全体として環状をなす永久磁石組付体60は、環状の内側保護ケース61と、環状の外側保護ケース62と、内側保護ケース61の外周面と外側保護ケース62の内周面との間に装着された永久磁石手段を構成する複数の(実施形態では8個の)永久磁石63とにより一体に構成されている。内側保護ケース61及び外側保護ケース62は、それぞれ強磁性材料、実施形態では炭素の含有量が比較的低い機械構造用炭素鋼からなる円筒部材により形成されている。内側保護ケース61の内周面及び外周面は、それぞれ同心の円周面形状をなすように形成されている。内側保護ケース61の内周面は、鉄心50の外周面との間の嵌合が許容されうる大きさに形成されている。外側保護ケース62は、内側保護ケース61の外径よりも大きな内径を有するよう形成され、その内周面及び外周面は、それぞれ同心の円周面形状をなすように形成されている。
【0021】
共通部品からなる永久磁石63の各々は、強磁性材料、例えばNd−Fe−B系の材料から構成され、図6に示すように、断面が実質上一定の厚さを有する円弧形状をなすように形成されている。永久磁石63の、円弧形状をなす内側面は、内側保護ケース61の外周面に実質上整合するよう形成され、円弧形状をなす外側面は、外側保護ケース62の内周面に実質上整合するよう形成されている。また永久磁石63の、周方向の両側面は、上記内側面及び外周面の円弧形状を形成する共通の軸線を通り半径方向に相互に45°の角度をもって延びる二つの仮想平坦面上に位置付けられるよう形成され、該軸線方向の両端面は該軸線に直交する二つの平行な仮想平坦面上に位置付けられるよう形成されている。以上のように形成された永久磁石63の各々は、内側保護ケース61の外周面と外側保護ケース62の内周面との間に形成される円環状の隙間内に挿入されることにより一体化され、永久磁石組付体60が構成される。永久磁石63の各々の、内側保護ケース61と外側保護ケース62との間に形成される上記隙間内への挿入は、圧入であることが好ましい。永久磁石63の各々の周方向の両側面同士は、互いに実質上密着させられる。
【0022】
以上のようにして、永久磁石63の各々が、内側保護ケース61と外側保護ケース62との間に挟持されることにより永久磁石組付体60が構成されるが、この組付状態において、内側保護ケース61の半径方向内側及び外側保護ケース62の半径方向外側から、永久磁石63の各々に対する着磁が施される。したがって、永久磁石63の各々の半径方向内側面及び外側面に磁極面が形成される。永久磁石63の各々の半径方向外側面の磁極は全て同極(実施形態ではN極)に着磁され、各々の半径方向内側面の磁極は、全て、半径方向外側面に対し異極(実施形態ではS極)に着磁される。
【0023】
第1磁極体70は、強磁性材料、実施形態では炭素の含有量が比較的低い機械構造用炭素鋼から形成され、環状の基部72と、基部72と一体に形成された複数の、実施形態では6個の第1クロー74とを備えている。基部72は、全体としてほぼ円筒形状をなすように形成され、その軸心部には円形内周面を有する取付孔76が形成されている。基部72の軸方向長さは、永久磁石組付体60の軸方向長さと実質上同じに形成されている。取付孔76は、永久磁石組付体60の外側保護ケース62との間の嵌合が許容されうる大きさに形成されている。それぞれ実質上同一の構成を有する第1クロー74の各々は、基部72の外周部から半径方向外側に突出しかつ周方向に等間隔をおいて軸方向の同方向に延びるよう形成されている。第1クロー74の各々は、半径方向外側から見て、基部72から軸方向先端に向かうに従って先細りとなるよう、ほぼ二等辺三角形状に形成されている。第1クロー74の各々はまた、第1磁極体70の軸心、すなわち取付孔76の軸心を中心とする同じ曲率の半径方向外側円弧面を有するよう形成されている。したがって第1クロー74の各々の該円弧面は、第1磁極体70の軸線と共通の軸線を有する1個の仮想円周面上に位置付けられる。第1磁極体70の、第1クロー74が形成された部分の各々のうち、軸心を挟んで180°反対側の対称部分には、第1磁極体70の軸線に平行に延在する連結孔78(図2参照)が形成されている。連結孔78の各々の一端は、第1磁極体70の軸方向の一側面(後述する第2磁極体80と軸方向反対側の一側面)に開口し、他端は閉塞するように形成されている。
【0024】
以上のように構成された第1磁極体70は、基部72の取付孔76が、回転軸40に連結された上記鉄心50の半径方向外側を覆うよう、同軸上に位置付けられる。鉄心50の外周面と第1磁極体70の取付孔76の内周面との間には円環状の隙間が形成され、この隙間に、上記永久磁石組付体60が挿入されることにより装着される。すなわち、永久磁石組付体60における内側保護ケース61の内周面は鉄心50の外周面に嵌合され、また外側保護ケース62の外周面は第1磁極体70の取付孔76の内周面に嵌合される。これらの嵌合は圧入であることが好ましい。
【0025】
上記のようにして、回転軸40に鉄心50、永久磁石組付体60及び第1磁極体70が装着された状態において、鉄心50、永久磁石組付体60及び第1磁極体70の軸方向の一側面(後述する第2磁極体80と軸方向反対側の一側面)は、実質上、回転軸40の軸線に直交する仮想平坦面上に位置付けられる(図2参照)。そして回転軸40には、鉄心50、永久磁石組付体60及び第1磁極体70の各々の上記一側面に実質上当接して、環状のサイドプレート90が上記キー42を介して連結される。サイドプレート90は、非磁性材料、実施形態ではアルミニウムによって、一定の厚さを有する円板形状に形成され、その軸心部には、キー溝付きの連結孔92が形成され、また半径方向外側の2か所には半径方向外側に突出するボス部94が形成されている。ボス部94の各々は、サイドプレート90の軸心を挟んで180°反対側の対称位置に形成されている。ボス部94の各々には連結孔96が形成されている。サイドプレート90が、上記のように回転軸40に連結された状態で、連結孔96の各々は第1磁極体70の対応する連結孔78と整合される。相互に整合された連結孔96及び連結孔78の各々にはノックピン97が打ち込まれる(図2参照)。回転軸40に連結されたサイドプレート90は、ノックピン97の各々によって、第1磁極体70に相対回転できないように連結される。
【0026】
以上のようにして、回転軸40上に、鉄心50、永久磁石組付体60、第1磁極体70及びサイドプレート90が連結された状態において、鉄心50は、その一部が永久磁石組付体60及び第1磁極体70の基部72の各々の軸方向の他側面(サイドプレート90側と反対側の側面)から所定の長さだけ突出して位置付けられる(図2参照)。鉄心50の、上記突出部における外周面には、スペーサ54が嵌合されている。スペーサ54は、非磁性材料、実施形態ではアルミニウムによって、断面が矩形状を有するリング形状に形成され、その軸心部には取付孔54aが形成されている。スペーサ54は、その取付孔54aが鉄心50の上記突出部の外周面に嵌合されることにより、鉄心50に装着される。該嵌合は圧入が好ましい。スペーサ54が鉄心50に装着された状態で、スペーサ54の軸方向の一側面は、永久磁石組付体60及び第1磁極体70の基部72の各々の軸方向の他側面に当接し、またスペーサ54の軸方向の他側面は、鉄心50の他側面と共に、回転軸40の軸線に直交する共通の仮想平坦面上に存在するよう位置付けられる(図2参照)。
【0027】
第2磁極体80は、強磁性材料、実施形態では炭素の含有量が比較的低い機械構造用炭素鋼から形成され、環状の基板部82と、基板部82と一体に形成された複数の、実施形態では6個の第2クロー84とを備えている。基板部82は全体としてほぼ円板形状をなすように形成され、その軸心部には、回転軸40に対する装着用の、キー溝付きの連結孔86が形成されている。それぞれ実質上同一の構成を有する第2クロー84の各々は、基板部82の外周部から半径方向外側に突出しかつ周方向に等間隔をおいて軸方向に延びるよう形成されている。第2クロー84の各々は、半径方向外側から見て、基板部82から軸方向先端に向かうに従って先細りとなるよう、ほぼ二等辺三角形状に形成されている。第2クロー84の各々はまた、第2磁極体80の軸心、すなわち連結孔86の軸心を中心とする同じ曲率の半径方向外側円弧面を有するよう形成されている。したがって第2クロー84の各々の該円弧面は、第2磁極体80の軸線と共通の軸線を有する1個の仮想円周面上に位置付けられる。この仮想円周面は、第1磁極体70における第1クロー74の各々の上記仮想円周面と同じ半径を有するよう規定される。なお、第1磁極体70の第1クロー74の各々の半径方向外側円弧面の軸方向長さと、第2磁極体80の第2クロー84の各々の半径方向外側円弧面の軸方向長さとは、実質上同一に規定されている。
【0028】
以上のように構成された第2磁極体80は、基板部82の連結孔86が回転軸40にキー42を介して連結されることにより、鉄心50に隣接して回転軸40に一体に連結される。すなわち、第2磁極体80の基板部82の一側面は、鉄心50及びスペーサ54の各々の他側面に当接するように位置付けられる(図2参照)。第2磁極体80が、上記のように、鉄心50、永久磁石組立体60、第1磁極体70等と共に回転軸40上に装着された状態において、第1磁極体70の第1クロー74及び第2磁極体80の第2クロー84の各々は、交互に周方向に隙間をおいて位置付けられ、また、第1クロー74及び第2クロー84の各々の半径方向外側円弧面は、各々の軸方向位置が整合して位置付けられると共に、共通の上記仮想円周面上に位置付けられる。回転軸40は、第2磁極体80の基板部82及びサイドプレート90の各々の側面からそれぞれ軸方向外側に突出するよう、その長さが規定されている。
【0029】
図1〜図4を参照して、回転軸40の、上記突出部の各々には、軸受であるラジアルボールベアリング(以下、単に「ベアリング」と略称する)2及び3が圧入・装着されている。回転軸40の、ベアリング2と第2磁極体80の基板部82との間にはリング形状のスペーサ4が介在され、またベアリング3とサイドプレート90との間にはスリーブ形状のスペーサ5が介在されている。これにより、回転軸40上に組み付けられた上記各部材の軸方向の取付位置が規定される。一方のケース部材20はベアリング2を介して回転軸40に相対回転自在に支持され、他方のケース部材22はベアリング3を介して回転軸40に相対回転自在に支持されている。一対のケース部材20及び22間には、ステータ30が、ロータ10の外周面、具体的には、第1磁極体70の第1クロー74及び第2磁極体80の第2クロー84の各々の半径方向外側円弧面により規定される外周面を、隙間をおいて覆うよう装着されている。
【0030】
一方のケース部材20は、回転軸40に直交する方向に延在する一端壁20aと、一端壁20aの周縁から軸方向に延びる環状フランジ部20bとを含み、全体としてほぼキャップ形状をなしている。また他方のケース部材22は、回転軸40に直交する方向に延在する他端壁22aと、他端壁22aの周縁から軸方向に延びる環状フランジ部22bとを含み、全体としてほぼキャップ形状をなしている。一方のケース部材20の環状フランジ部20bの軸方向先端部内周面及び他方のケース部材22の環状フランジ部22bの軸方向先端部内周面には、それぞれスプライン歯(雌)が形成されている。一方のケース部材20の一端壁20a及び他方のケース部材22の他端壁22aには、それぞれ少なくとも1個の通風孔、実施形態では複数個の通風孔20c及び22cが形成されている。一方のケース部材20及び他方のケース部材22の下端部、実施形態では一端壁20aと環状フランジ部20bとの角部における下端部及び環状フランジ部22bの下端部には、少なくとも1個の(実施形態ではそれぞれ1個の)水抜き孔20d及び22dが形成されている。一方のケース部材20の外周部の2箇所には半径方向外側に突出するボス部20eが形成され、ボス部20eの各々には、図示しない静止枠への取付孔20fがそれぞれ形成されている。他方のケース部材22の外周部の1箇所には半径方向外側に突出するボス部22eが形成され、ボス部22eの各々には、後述するステータ30に保持された巻線34を挿通して保持するための保持孔22fが配設されている。環状フランジ部20b及び環状フランジ部22bの各々の外周部の4箇所には半径方向外側に突出する比較的小さなボス部20g及び22gが形成され、ボス部20g及び22gの各々には、取付孔(ねじ孔)20h及び取付孔(貫通孔)22hが形成されている。以上のように構成された一方のケース部材20と他方のケース部材22とは、環状フランジ部20bと環状フランジ部22bの各々の先端が相互に軸方向に間隔をおいて対向するよう配置される。ケース部材20及び22が上記のように軸方向に相互に対向して配置された状態で、環状フランジ部20b及び22bのスプライン歯は回転軸40と共通の軸線上に位置付けられ、ボス部20g及び22gの各々の取付孔20h及び22hの各々は相互に共通の軸線上に整合して対向するよう位置付けられる。
【0031】
ほぼ円筒形状をなすステータ30は、鉄材、鋼材等の磁性材料から一体に成形され、あるいは鉄板、鋼板等の積層体から一体的に構成される(実施形態では鋼材から一体に成形されている)。このように構成されたステータ30内には、周方向に間隔をおいて軸方向に延在するスロット32が形成されている。スロット32の各々はステータ30の内周面及び軸方向両側面にそれぞれ開口し、軸方向から見てそれぞれ半径方向外側に向かって末広がりとなるよう形成されている。スロット32の各々内には銅線の束からなる巻線34が挿入・保持されている。ステータ30の軸方向両端部の外周面(円形外周面)には、それぞれスプライン歯(雄)が形成されている。上記のように構成されたステータ30は、そのスプライン歯の各々が、一方のケース部材20の環状フランジ部20b及び他方のケース部材22の環状フランジ部22bの各々の先端部におけるスプライン歯に嵌合支持され、更に、環状フランジ部20b及び22bの各々の、軸方向に相互に対向するボス部20g及び22g間を複数の図示しない細長いビスにより軸方向に相互に接近する方向に締め付けることにより、環状フランジ部20b及び22bの各々間に軸方向に挟持される形態で装着・支持される。なお、上記一方のケース部材20、他方のケース部材22及び図示しないビスの各々は、一端壁20a及び他端壁22aを含むケース手段を構成する。上記のように構成されたクローポール形発電機200は、図示しない静止枠に取付孔20fの各々を介して図示しないボルトナットにより装着される。
【0032】
回転軸40の一端部には、冷却用ファン6及び回転駆動用のプーリ7がボルト8により一体的に装着されている。プーリ7は図示しないVベルト及びその他の動力伝達手段を介して駆動源である、例えばエンジンのクランク軸に駆動結合される。
【0033】
上記ステータ30には、ロータ10の、ステータ30に覆われていない外表面部分、更に具体的には、ロータ10の、回転軸40から半径方向外側に突出して回転軸40と共に一体回転させられる回転体部分(実施形態においては、鉄心50、スペーサ54、永久磁石組付体60、第1磁極体70、第2磁極体80、サイドプレート90及びノックピン97)の、ステータ30に覆われていない外表面部分を隙間をおいて覆うダストカバーが装着されている。主として図2を参照して、ダストカバーは、ステータ30の軸方向両端部からそれぞれロータ10の上記回転体部分の軸方向両側面に沿って半径方向内側に延びる一対のカバー体100及び102から構成されている。カバー体100及び102は、耐熱性合成樹脂、オーステナイト系のステンレス、等の薄板からなる非磁性材料、あるいは鋼板等の金属製の薄板からなる磁性材料により構成することができるが、実施形態では非磁性材料である耐熱性合成樹脂の薄板から構成されている。カバー体100及び102の各々は、円板部100a及び102aと、円板部100a及び102aの周縁から軸方向に延びる環状フランジ部100b及び102bとを有し、全体として比較的底の浅いキャップ形状をなしている。円板部100a及び102aの各々の中心部には孔100c及び102cが形成されている。孔100c及び102cは、後述するとおりにしてカバー体100及び102の各々がステータ30に装着された状態において、ロータ10の回転軸40が隙間をおいて貫通するのを許容するために形成されているものである。
【0034】
ステータ30の円形内周面における軸方向両端部にはそれぞれ大径部が形成され、他の小径部との間には半径方向に延在する環状の段部が形成されている。なお、ステータ30の内周面には周方向に間隔をおいてスロット32の各々が開口しているので、上記大径部の各々及び他の小径部からなるステータ30の内周面は周方向に不連続な内周面を構成している。上記のように構成されたカバー体100及び102の各々は、ステータ30の対応する大径部内(内周面)に、環状フランジ部100b及び102bの外周面が嵌合(圧入)されることにより装着される。なお必要に応じ、接着剤を併用する実施形態もある。カバー体100及び102の各々が上記のようにしてステータ30に装着された状態において、環状フランジ部100b及び102bの内周面は、ステータ30の内周面(上記他の小径部の内周面)と実質上同一面上に位置付けられ、少なくともロータ10の外周面(具体的には、第1磁極体70の第1クロー74及び第2磁極体80の第2クロー84の各々の半径方向外側円弧面により規定される外周面)との間に隙間が形成されるよう位置付けられる必要がある。もちろん、カバー体100及び102の各々の円板部100a及び102aとロータ10の対応する軸方向側面との間にも隙間が設けられる。カバー体100及び102の各々における円板部100a及び102aの下端部には、図示しない水抜き孔が形成されている。
【0035】
図2を参照して、上記のように構成されたクローポール形発電機200において、エンジンが作動すると、動力伝達手段、プーリ7及び回転軸40を介してロータ10が回転駆動させられる。先に述べたように、永久磁石組付体60の永久磁石63の各々は、半径方向外側面が全てN極をなし、また半径方向内側面が全てS極をなすよう着磁されているので、第1磁極体70の第1クロー74の各々はN極を規定し、また第2磁極体80の第2クロー84の各々はS極を規定する。したがって、永久磁石63の各々、外側保護ケース62、第1磁極体70の第1クロー74の各々、ステータ30、第1クロー74の各々に周方向に隣接する第2クロー84の各々、鉄心50及び内側保護ケース61の間に磁気回路が形成される。その結果、ロータ10の回転により、ステータ30に配設された巻線34に電流が発生し、発電が遂行される。エンジンが停止されると、ロータ10の回転が停止され、発電が停止される。
【0036】
本発明によるクローポール形発電機200の上記実施形態においては、ロータ10の永久磁石組付体60が、内側保護ケース61と、外側保護ケース62と、両ケース61及び62間に装着された該永久磁石手段、上記実施形態においては、それぞれ円弧形状に形成されかつ全体として円筒形状をなすように配列された複数の永久磁石63、とにより一体に構成されていることが重要である。永久磁石組付体60は上記のように構成されているので、先ず、永久磁石63の各々を着磁しない状態で内側保護ケース61及び外側保護ケース62間に挿入(圧入)することができるので、永久磁石組付体60の組付作業はきわめて容易であり、永久磁石組付体60の組付作業負担は小さく、短時間で組み付けることができる。またこの組付作業においては、永久磁石63の各々の圧入に際し磁力の作用が全く無いので、永久磁石63の各々を破損するおそれは著しく少なくなる。更にはまた、永久磁石の各々は、個々に着磁されるのではなく、内側保護ケース61及び外側保護ケース62とにより永久磁石組付体60として一体に組み付けられた状態で同時に着磁することが可能になるので、着磁処理の効率が向上する。
【0037】
更にはまた、ロータ10の鉄心50と第1磁極体70との間に圧入される永久磁石組付体60は全体が着磁された状態にあるが、永久磁石の各々の内側及び外側は、一体に装着された内側保護ケース61及び外側保護ケース62によってカバーされているので、該圧入は、従来のように、着磁された永久磁石を個々にスペーサを介して圧入する作業と比較して、著しく容易となる。その結果、ロータ10における永久磁石63の各々の、鉄心50と第1磁極体70との間への組付作業を容易に行なうことを可能にし、したがって、組付作業負担を軽減し、組付作業時間を短縮することを可能にするものである。なお、永久磁石組付体60の、鉄心50と第1磁極体70との間への組付順序は、永久磁石組付体60を回転軸40に連結された鉄心50に圧入した後に、永久磁石組付体60に第1磁性体70を圧入する方法が、作業性の点で好ましい。
【0038】
更にはまた、ロータ10における永久磁石63の各々の、鉄心50と第1磁極体70との間への組付作業は、永久磁石63の各々の内側及び外側が、一体に装着された内側保護ケース61及び外側保護ケース62によってカバーされた状態にある永久磁石組付体60を組み付けることにより行われるので、永久磁石63の各々が着磁された状態にあるにもかかわらず、永久磁石63の各々の破損を十分確実に防止することが可能になる。以上を総合した結果、本発明によるクローポール形発電機200は、ロータ10において永久磁石63の各々を組み付けるにもかかわらず、これを低コストで大量生産することを可能にするものである。
【0039】
先に述べたように、ロータ10の永久磁石組付体60に配設された永久磁石63の各々は、強力な磁力を有する磁性材料、実施形態ではNd−Fe−B系の材料から構成されているので、ロータ10の停止時においてもその周辺、特にロータ10の側面部を中心に外部に磁気が洩れ出している。しかしながら本発明による回転機200においては、ステータ30に、ロータ10の、ステータ30に覆われていない外表面部分を隙間をおいて覆うダストカバーであるカバー体100及び102が装着されているので、ロータ10の上記回転体部分の両側面部のほぼ全域がカバー体100及び102によって遮蔽され、永久磁石63を備えたロータ10の上記回転体部分(特に第1磁極体70及び第2磁極体80)への、鉄粉等のダストの吸着を防止することができるので、ロータ10及びステータ30の巻線34の部分の収容空間を密封することなく開口することを可能にする。すなわち、実施形態におけるように、上記収容空間を形成する、回転軸40、ベアリング2、3、ケース部材20、22及びステータ30において、ケース部材20及び22の一端壁20a及び他端壁22aに通風孔20c及び22cを形成することが可能となり、十分な冷却効果を得ることが可能になる。これにより、ステータ30の巻線34の発熱を上記収容空間から外部に効果的に逃がすことが可能になり、巻線34、ロータ10の鉄心50、永久磁石組付体60、第1磁極体70、第2磁極体80、ベアリング2及び3等への熱影響を低減させて、発電効率、耐久性及び信頼性を向上させることができる。
【0040】
カバー体100及び102が実施形態のように、耐熱性合成樹脂等の非磁性材料から構成された場合には、ダストの吸着防止効果が向上する。回転軸40に、ケース部材20又はケース部材22の、通風孔20c及び22cが形成された一端壁20a又は他端壁22aに近接して冷却用ファン6を装着した場合には、冷却用ファン6によって、回転軸40、ベアリング2及び3、一方のケース部材20、他方のケース部材22、及びステータ30に囲まれた上記収容空間内を強制的に通風して空冷することが可能になり、更に高い冷却効果を得ることができる。上記収容空間には通風孔20c及び22cが形成されているので、冷却用ファン6は比較的小型のものを使用することで十分な冷却効果が得られ、冷却用ファン6を回転させるための出力も低く抑えることができ、経済的である。
【0041】
本発明によるクローポール形発電機200の上記実施形態においては、上記したように、ステータ30に、ロータ10の、ステータ30に覆われていない外表面部分を隙間をおいて覆うダストカバーであるカバー体100及び102が装着されているが、この構成によって、鉄粉等からなるダストの、ロータ10の外周面(第1磁極体70の第1クロー74及び第2磁極体80の第2クロー84の各々の半径方向外側円弧面により規定される外周面)とステータ30の内周面との間の隙間への吸着・侵入を確実に防止することができ、しかも十分な冷却効果を得ることを可能にするので、永久磁石63の各々による所定の磁力が確保され、発電効率が向上すると共に耐久性も向上する。
【0042】
また、ダストカバーが、ステータ30の軸方向両端部からそれぞれロータ10の軸方向両側面に沿って半径方向内側に延びる板部材からなる一対のカバー体100及び102から構成された場合には、構成が簡単であり、しかも低コストで十分な冷却効果を得ることを可能にするものである。
【0043】
更にはまた、カバー体100及び102の各々が、中心部に、回転軸40が隙間をおいて貫通するのを許容するための孔100c及び102cが形成された円板部100a及び102aと、円板部100a及び102aの周縁から軸方向に延びる環状フランジ部100b及び102bとを有し、ステータ30の内周面における軸方向両端部に大径部が形成され、カバー体100及び102の各々が、ステータ30の対応する大径部内に、環状フランジ部100b及び102bの外周面が嵌合されることにより装着されるよう構成された場合には、カバー体100及び102の各々の、ステータ30への装着が容易であると共に、従来の基本構成を大幅に変えることなく、簡単な改造により実用化でき、しかも十分な冷却効果を得ることを可能にするものである。
【0044】
更にはまた、カバー体100及び102の各々における円板部100a及び102aの下端部に水抜き孔100c及び102cを形成した場合には、流入した水を泥等と共に一方のケース部材20及び/又は他方のケース部材22内の底部に排出することができ、ロータ10、ステータ30、巻線34の腐食、あるいはそれらに対する水による他の悪影響を防止することができる。また、一方のケース部材20及び他方のケース部材22の下端部に水抜き孔20d及び22dが形成された場合には、一方のケース部材20、他方のケース部材22、ベアリング2、3、及びステータ30により形成される上記収容空間内に流入した水を泥等と共に外部に排出することができ、各部の腐食あるいは水による悪影響を防止することができる。
【0045】
図7〜図9には、ロータ10における永久磁石組立体60の他の実施形態が示されている。この実施形態において、永久磁石組付体60は、環状の内側保護ケース64と、環状の外側保護ケース65と、内側保護ケース64の外周面と外側保護ケース65の内周面との間に装着された永久磁石手段を構成する複数の(実施形態では8個の)永久磁石66とにより一体に構成されている。内側保護ケース64の内周面及び外側保護ケース65の外周面は、内側保護ケース61及び外側保護ケース62と同じく、円周面形状をなすように形成されているが、内側保護ケース64の外周面及び外側保護ケース65の内周面は、各々の断面が互いに相似形をなす多角形、実施形態では正8角形をなすように形成されている。共通部品からなる永久磁石66の各々は、図10に示すように、断面が台形状をなすように形成されている。永久磁石66の、平坦面をなす内側面は、内側保護ケース64の外周面において多角形を形成する面に実質上整合するよう形成され、平坦面をなす外側面は、外側保護ケース65の内周面において多角形を形成する面に実質上整合するよう形成されている。永久磁石66のその他の構成は、永久磁石63の他の構成と実質上同じであるので説明は省略する。内側保護ケース64及び外側保護ケース65が相互に同軸上に位置付けられることにより、両ケース64及び65において多角形を形成する面の各々は相互に半径方向に隙間をおいて対向するよう位置付けられる。永久磁石66の各々は、両ケース64及び65の相互に対向する面の各々間に挿入(圧入)されることにより一体化され、永久磁石組付体60が構成される。永久磁石66の各々の周方向の両側面同士は、互いに実質上密着させられる。
【0046】
図7〜図10を参照して説明したロータ10における永久磁石組付体60は、図1〜図6を参照して説明した永久磁石組付体60の実施形態と比較して、内側保護ケース64の外周面の形状、外側保護ケース65の内周面の形状及び両ケース64及び65の間に挿入される永久磁石66の形状が相違するのみで、その他の構成は実質上同一である。したがって、この実施形態における永久磁石組付体60は、永久磁石組付体60としての作用効果及び該永久磁石組付体60を備えたロータ10を含む発電機200としての作用効果を、実質上先に述べた実施形態と同じとおりにして達成することができる。
【0047】
図11には、ロータ10における永久磁石組立体60の更に他の実施形態が示されている。この実施形態において、永久磁石組付体60は、内側保護ケース64及び外側保護ケース65と、両ケース64及び65間に装着された永久磁石手段を構成する複数の(実施形態では8個の)永久磁石67とにより一体に構成されている。内側保護ケース64及び外側保護ケース65は、図7に示す永久磁石組付体60の内側保護ケース64及び外側保護ケース65と実質上同じ構成を有するので説明は省略する。共通部品からなる永久磁石67の各々は、図12に示すように、断面及び平面が矩形状をなすように形成されている。永久磁石67の、平坦面をなす内側面は、内側保護ケース64の外周面において多角形を形成する面に実質上整合するよう形成され、平坦面をなす外側面は、外側保護ケース65の内周面において多角形を形成する面の周方向幅よりも若干短く形成されている(永久磁石67の断面が矩形状であるため)。また永久磁石67の、周方向の両側面は、上記内側面及び外側面に直交しかつ互いに平行に対向するように形成されている。永久磁石67のその他の構成は、永久磁石63の他の構成と実質上同じであるので説明は省略する。永久磁石67の各々は、両ケース64及び65の相互に対向する面の各々間に挿入(圧入)されることにより一体化され、永久磁石組付体60が構成される。永久磁石66の各々の周方向の両側面同士は、互いに実質上密着させられることなく、両ケース64及び65の各々の角部において、軸方向に見てそれぞれV形状をなす隙間が形成される。したがって永久磁石66の各々の周方向の両側面同士は、その上記両側面の半径方向内側端において相互に実質上線接触するよう位置付けられる。
【0048】
図11及び図12を参照して説明したロータ10における永久磁石組付体60は、図1〜図6を参照して説明した永久磁石組付体60と比較して、内側保護ケース64の外周面の形状、外側保護ケース65の内周面の形状及び両ケース64及び65の間に挿入される永久磁石66の形状が相違するのみで、その他の構成は実質上同一である。したがって、永久磁石組付体60における作用効果及び該永久磁石組付体60を備えたロータ10を含む発電機200としての作用効果は、実質上先に述べた実施形態と同じとおりにして達成することができる。
【0049】
図13には、ロータ10における永久磁石組立体60の更に他の実施形態が示されている。この実施形態において、永久磁石組付体60は、外側保護ケース62と、外側保護ケース62の内周面に装着された永久磁石手段を構成する複数の(実施形態では8個の)永久磁石63とにより一体に構成されている。外側保護ケース62及び永久磁石63の各々は、図1〜図6を参照して説明した実施形態における永久磁石組付体60の外側保護ケース62及び永久磁石63の各々と実質上同じ構成を有するので説明は省略する。永久磁石63の各々は、先に述べたように焼結冶金により成形されるので、引っ張り荷重あるいは曲げ荷重に対しては比較的弱いが、圧縮荷重に対しては比較的強い機械的特性を有している。このような機械的特性を利用して、永久磁石63の各々を、外側保護ケース62の内周面に対し、周方向の両側面の各々に若干の周方向の圧縮力が作用するように、円筒形状をなすように装着して一体化することにより、永久磁石組付体60を構成することが好ましい。以上のようにして、永久磁石63の各々が、外側保護ケース62に装着されることにより永久磁石組付体60が構成されるが、この組付状態において、永久磁石63の各々の半径方向内側及び外側保護ケース62の半径方向外側から、永久磁石63の各々に対する着磁が施される。
【0050】
永久磁石63の各々に対する着磁が施された永久磁石組付体60は、内周面が実質上円周形状をなすように配列された永久磁石63の各々の内周面を鉄心50の外周面に嵌合することにより、鉄心50に装着される。この嵌合は、圧入気味であってもよいし、また接着剤を利用してもよい。永久磁石63の各々には着磁が施されてはいるが、外側保護ケース62に上記のとおりにして一体に装着されているので、鉄心50に対する嵌合作業は、従来のように、着磁された永久磁石を個々にスペーサを介して圧入する作業と比較して、著しく容易となる。また、先の実施形態における内側保護ケース61は使用しないので、永久磁石組付体60の構成が簡略化され、先の実施形態における永久磁石組付体60よりもコストを低減することができる。
【0051】
図13を参照して説明したロータ10における永久磁石組付体60は、図1〜図6を参照して説明した永久磁石組付体60と比較して、内側保護ケース61を使用しないこと以外の他の構成は実質上同一である。したがって、この実施形態における永久磁石組付体60は、永久磁石組付体60としての作用効果及び該永久磁石組付体60を備えたロータ10を含む発電機200としての作用効果を、実質上先に述べた実施形態と同じとおりにして達成することができる。
【0052】
以上、本発明に従って構成されたクローポール形回転機の実施形態を、クローポール形回転機のうちの発電機200に適用した実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、上記実施形態においてクローポール形回転機はクローポール形発電機200であるが、これに代えて上記クローポール形回転機と実質上同じ構成を有するクローポール形電動機であっても、上記と実質上同じ作用効果が得られることはいうまでもない。ただし、先に述べた「発電効率の向上」は、クローポール形電動機においては「出力の増加」に置き換えられる。また、図1〜図6及び図13を参照して説明した上記実施形態において、永久磁石手段は、複数の永久磁石63の各々を円筒形状をなすように配列することにより構成されているが、この実施形態に代えて、永久磁石手段を、予め円筒形状をなすよう一体に形成された1個の永久磁石から構成する他の実施形態もある。この実施形態においては、永久磁石手段が1個の永久磁石から構成されるので、組付作業性は一層向上し、また部品点数が著しく低減されるので、コストが更に低減される等の効果が得られる。更にはまた、図7〜図12を参照して説明した上記実施形態における永久磁石組立体60において、永久磁石手段は、複数の永久磁石66又は67の各々を、内側保護ケース64及び外側保護ケース65間の多角形状に形成される隙間内に挿入することにより構成されているが、この実施形態に代えて、永久磁石手段を、予め多角形状をなすよう一体に形成された1個の永久磁石から構成する他の実施形態もある。更にはまた、図7〜図12を参照して説明した上記実施形態における永久磁石組立体60において、図13に示す実施形態と同じようにして、内側保護ケース64を使用しない他の実施形態もある(この実施形態において、永久磁石手段を、予め多角形状をなすよう一体に形成された1個の永久磁石から構成する他の実施形態もある)。これらの他の実施形態において、鉄心の外周面は多角形状をなすように形成されることはいうまでもない。
【0053】
更にはまた、上記実施形態において、カバー体100及び102の各々は、非磁性材料である耐熱性合成樹脂の薄板から構成されているが、これに代えて、磁性材料である鋼板、その他の金属板から構成する実施形態もある。カバー体100及び102の各々を磁性材料の金属板から構成した場合には、カバー体100及び102と、ロータ10の上記回転体部分の対応する側面との間の隙間を比較的大きく設ける等の手段を施すことによって、渦電流の発生を防止する必要があり、また、金属板と巻線34との間の隙間を比較的大きく設けるかあるいは金属板と巻線34との間に適宜の絶縁材を配設することによって電気ショートの発生を防止する必要がある。金属板を構成する材料としては、電気抵抗の比較的大きな材料(不純物が比較的多く含まれる材料)であることが好ましい。
【0054】
更にはまた、上記実施形態においては、ケース手段が一方のケース部材20及び他方のケース部材22から構成され、両者の間にステータ30が挟持されるような形態でロータ10等の収容空間が形成されているので、ステータ30も上記収容空間を構成する一部材をなし、したがってその外周面が外部に露呈されるよう構成されているが、この構成に代えて、ステータ30全体をケース部材により完全に覆う形態の実施形態もある。この実施形態の場合には、コスト及び重量の増加を避けることができないが、ステータ30全体がケース部材により完全に覆われるので、ステータ30への鉄粉等のダストの吸着防止効果は、カバー体100及び102の各々の装着による相乗効果によって著しく向上する。
【0055】
【発明の効果】
本発明によるクローポール形回転機によれば、ロータにおける永久磁石の組付作業を容易に行なうことを可能にし、したがって、組付作業負担を軽減し、組付作業時間を短縮することを可能にする。また、ロータにおける永久磁石を破損することなく組み付けることを可能にする。更にはまた、ロータにおいて永久磁石を組み付けるにもかかわらず、低コストで大量生産することを可能にする。更にはまた、永久磁石を備えたロータへのダストの吸着を防止することによって、ロータ及びステータの巻線部分の収容空間を密封することなく開口することを可能にし、その結果、十分な冷却効果を得ることを可能にする。更にはまた、ダストの、ロータとステータとの間の隙間への吸着・侵入を確実に防止することができ、しかも十分な冷却効果を得ることを可能にする。更にはまた、構成が簡単かつ低コストで十分な冷却効果を得ることを可能にする。更にはまた、従来の基本構成を大幅に変えることなく、簡単な改造により実用化できかつ十分な冷却効果を得ることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクローポール形回転機の実施形態であるクローポール形発電機における要部を示す側面図。
【図2】図1のA−A矢視断面図。
【図3】図2のB−B矢視断面図。
【図4】図1〜図3に示すクローポール形発電機に含まれるロータを半径方向外側から見た平面図。
【図5】図2〜図4に示すロータの主要構成部材を分解して示す斜視図。
【図6】図2〜図4に示すロータに含まれる永久磁石の斜視図。
【図7】本発明によるクローポール形回転機のロータに含まれる永久磁石組付体の他の実施形態を示す斜視図。
【図8】図7に示す永久磁石組付体を構成する内側保護ケースの斜視図。
【図9】図7に示す永久磁石組付体を構成する外側保護ケースの斜視図。
【図10】図7に示す永久磁石組付体を構成する永久磁石の斜視図。
【図11】本発明によるクローポール形回転機のロータに含まれる永久磁石組付体の更に他の実施形態を示す斜視図。
【図12】図11に示す永久磁石組付体を構成する永久磁石の斜視図。
【図13】本発明によるクローポール形回転機のロータに含まれる永久磁石組付体の更に他の実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
6 冷却用ファン
10 ロータ
20 一方のケース部材
20a 一端壁
20c 通風孔
22 他方のケース部材
22a 他端壁
22c 通風孔
30 ステータ
40 回転軸
50 鉄心
60 永久磁石組付体
61、64 内側保護ケース
62、65 外側保護ケース
63、66、67 永久磁石
70 第1磁性体
72 基部
74 第1クロー
76 取付孔
80 第2磁性体
82 基板部
84 第2クロー
100 一方のカバー体
102 他方のカバー体
200 クローポール形発電機

Claims (9)

  1. 回転軸が一体に装着されたロータと、ロータの外周面を隙間をおいて覆うよう配置されたステータとを含み、ロータは、該回転軸に連結された鉄心と、鉄心の半径方向外側に配設されかつ複数の第1クローを備えた第1磁極体と、鉄心と第1磁極体との間に配設された永久磁石手段と、鉄心に実質上隣接して該回転軸に連結されかつ複数の第2クローを備えた第2磁極体とを備え、第1及び第2クローの各々は周方向に交互に配列されるクローポール形回転機において、
    鉄心と第1磁極体との間には環状の永久磁石組付体が配設され、永久磁石組付体は、内側保護ケースと、外側保護ケースと、両ケース間に装着された該永久磁石手段とにより一体に構成され、
    内側保護ケースの外周面及び外側保護ケースの内周面は互いに相似形をなす多角形に形成されると共に両ケースにおいて多角形を形成する面の各々は相互に半径方向に隙間をおいて対向するよう配置され、永久磁石手段は複数の永久磁石の各々が、平坦面をなす内側面及び外側面を有し、両ケースの相互に対向する面の各々間に整合するように形成されている、クローポール形回転機。
  2. 永久磁石手段の複数の永久磁石は、それぞれ断面が台形状又は矩形状をなすように形成されている、請求項1に記載のクローポール形回転機。
  3. 第1磁極体には取付孔が形成され、内側保護ケースの内周面が鉄心の外周面に嵌合され、外側保護ケースの外周面が第1磁極体の取付孔に嵌合されることにより、永久磁石組付体は鉄心と第1磁極体との間に配設される、請求項記載のクローポール形回転機。
  4. ロータの軸方向両側において該回転軸に相対回転自在に支持された一端壁及び他端壁を含むケース手段を含み、ステータはケース手段に支持され、ステータには、ロータの、ステータに覆われていない外表面部分を隙間をおいて覆うダストカバーが装着されている、請求項1記載のクローポール形回転機。
  5. ダストカバーは、ステータの軸方向両端部からそれぞれロータの軸方向両側面に沿って半径方向内側に延びる板部材からなる一対のカバー体から構成されている、請求項記載のクローポール形回転機。
  6. カバー体の各々は非磁性材料から構成されている、請求項記載のクローポール形回転機。
  7. カバー体の各々は、中心部に、該回転軸が隙間をおいて貫通するのを許容するための孔が形成された円板部と、円板部の周縁から軸方向に延びる環状フランジ部とを有し、ステータの内周面における軸方向両端部には大径部が形成され、カバー体の各々は、ステータの対応する大径部内に、環状フランジ部の外周面が嵌合されることにより装着される、請求項5又は請求項6記載のクローポール形回転機。
  8. ケース手段の一端壁及び他端壁には少なくとも1個の通風孔が形成されている、請求項4〜7のいずれか1項に記載のクローポール形回転機。
  9. 該回転軸には一端壁又は他端壁に近接して冷却用ファンが装着されている、請求項8記載のクローポール形回転機。
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