JP3089470B2 - 永久磁石式電動機 - Google Patents
永久磁石式電動機Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、横断面円形の鉄心
の外周部の周方向に間隔をあけた複数箇所に、各々が界
磁極となる界磁極用永久磁石がそれぞれ埋め込まれて成
る永久磁石回転子を備え、隣り合う界磁極用永久磁石の
相互間にはそれぞれ前記鉄心の外周部が存する永久磁石
式電動機に関する。
の外周部の周方向に間隔をあけた複数箇所に、各々が界
磁極となる界磁極用永久磁石がそれぞれ埋め込まれて成
る永久磁石回転子を備え、隣り合う界磁極用永久磁石の
相互間にはそれぞれ前記鉄心の外周部が存する永久磁石
式電動機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、かかる回転子は、たとえば実用新
案登録第２５４３１６５号公報等により既に知られてい
る。
案登録第２５４３１６５号公報等により既に知られてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
鉄心の外周部の周方向に間隔をあけた複数箇所に、鉄心
の外周面にほぼ対応して略円弧状の横断面形状を有する
ように形成される界磁極用永久磁石が、それぞれ埋め込
まれている。
鉄心の外周部の周方向に間隔をあけた複数箇所に、鉄心
の外周面にほぼ対応して略円弧状の横断面形状を有する
ように形成される界磁極用永久磁石が、それぞれ埋め込
まれている。
【０００４】ところで、このような永久磁石回転子を用
いた電動機にあっては、固定子の回転磁界による影響で
各界磁極用永久磁石の温度が上昇し、界磁極用永久磁石
の温度上昇による減磁に伴なって電動機の出力性能低下
を招くことがあり、特に、界磁極用永久磁石の磁束に直
交する回転磁界が働く弱め界磁制御の高回転域では、出
力を低く設定せざるを得なかった。しかるに上記従来の
ものでは、そのような温度上昇による減磁対策が施され
ていない。
いた電動機にあっては、固定子の回転磁界による影響で
各界磁極用永久磁石の温度が上昇し、界磁極用永久磁石
の温度上昇による減磁に伴なって電動機の出力性能低下
を招くことがあり、特に、界磁極用永久磁石の磁束に直
交する回転磁界が働く弱め界磁制御の高回転域では、出
力を低く設定せざるを得なかった。しかるに上記従来の
ものでは、そのような温度上昇による減磁対策が施され
ていない。
【０００５】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、複数の界磁極用永久磁石の減磁を抑制し、よ
り高い電流を固定子に流して高出力化することを可能と
した前記永久磁石式電動機を提供することを目的とす
る。
のであり、複数の界磁極用永久磁石の減磁を抑制し、よ
り高い電流を固定子に流して高出力化することを可能と
した前記永久磁石式電動機を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、横断面円形の鉄心の外周部
の周方向に間隔をあけた複数箇所に、各々が界磁極とな
る界磁極用永久磁石がそれぞれ埋め込まれて成る永久磁
石回転子を備え、隣り合う界磁極用永久磁石の相互間に
はそれぞれ前記鉄心の外周部が存する永久磁石式電動機
において、各界磁極用永久磁石は、鉄心の軸方向又は周
方向に複数に分割された永久磁石片の全体が、その各永
久磁石片相互間を絶縁した状態で絶縁層により被覆され
て成り、それら界磁極用永久磁石は、前記鉄心の外周部
の周方向に間隔をあけた複数箇所に設けられて該鉄心の
軸方向に沿って延びる複数の取付け孔にそれぞれ挿入さ
れるようにして、該鉄心に埋め込まれ、該界磁極用永久
磁石と鉄心との間が前記絶縁層により絶縁されることを
特徴とする。
に、請求項１記載の発明は、横断面円形の鉄心の外周部
の周方向に間隔をあけた複数箇所に、各々が界磁極とな
る界磁極用永久磁石がそれぞれ埋め込まれて成る永久磁
石回転子を備え、隣り合う界磁極用永久磁石の相互間に
はそれぞれ前記鉄心の外周部が存する永久磁石式電動機
において、各界磁極用永久磁石は、鉄心の軸方向又は周
方向に複数に分割された永久磁石片の全体が、その各永
久磁石片相互間を絶縁した状態で絶縁層により被覆され
て成り、それら界磁極用永久磁石は、前記鉄心の外周部
の周方向に間隔をあけた複数箇所に設けられて該鉄心の
軸方向に沿って延びる複数の取付け孔にそれぞれ挿入さ
れるようにして、該鉄心に埋め込まれ、該界磁極用永久
磁石と鉄心との間が前記絶縁層により絶縁されることを
特徴とする。
【０００７】このような構成によれば、複数に分割され
た永久磁石片で各界磁極用永久磁石が構成されるので、
各界磁極用永久磁石での磁気抵抗を大とし、うず電流損
を小さくして界磁極用永久磁石の発熱を抑えることがで
き、電動機の高出力化に寄与することができる。しかも
各永久磁石片の組み合わせによっては、界磁極用永久磁
石の形状を自在に変化させることができる。
た永久磁石片で各界磁極用永久磁石が構成されるので、
各界磁極用永久磁石での磁気抵抗を大とし、うず電流損
を小さくして界磁極用永久磁石の発熱を抑えることがで
き、電動機の高出力化に寄与することができる。しかも
各永久磁石片の組み合わせによっては、界磁極用永久磁
石の形状を自在に変化させることができる。
【０００８】また各界磁極用永久磁石は、複数に分割さ
れた永久磁石片の全体が、その各永久磁石片相互間を絶
縁した状態で絶縁層により被覆されて成り、それら界磁
極用永久磁石が、鉄心の外周部の周方向に間隔をあけた
複数箇所に設けられて該鉄心の軸方向に沿って延びる複
数の取付け孔にそれぞれ挿入されるようにして、該鉄心
に埋め込まれ、該界磁極用永久磁石と鉄心との間が前記
絶縁層により絶縁されるから、上記絶縁層により、各界
磁極用永久磁石を構成する複数の永久磁石片の一体化な
らびに鉄心との間の絶縁を図るとともに、該絶縁層が発
揮する弾発力により鉄心への埋め込み保持を確実なもの
とすることができる。
れた永久磁石片の全体が、その各永久磁石片相互間を絶
縁した状態で絶縁層により被覆されて成り、それら界磁
極用永久磁石が、鉄心の外周部の周方向に間隔をあけた
複数箇所に設けられて該鉄心の軸方向に沿って延びる複
数の取付け孔にそれぞれ挿入されるようにして、該鉄心
に埋め込まれ、該界磁極用永久磁石と鉄心との間が前記
絶縁層により絶縁されるから、上記絶縁層により、各界
磁極用永久磁石を構成する複数の永久磁石片の一体化な
らびに鉄心との間の絶縁を図るとともに、該絶縁層が発
揮する弾発力により鉄心への埋め込み保持を確実なもの
とすることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【００１０】図１ないし図５は本発明の第１実施例を示
すものであり、図１は永久磁石式電動機の要部縦断面図
であって図２の１−１線断面図、図２は図１の２矢視正
面図、図３は絶縁層を省略した状態での界磁極用永久磁
石の斜視図、図４は界磁極用永久磁石の温度特性図、図
５は出力特性図である。
すものであり、図１は永久磁石式電動機の要部縦断面図
であって図２の１−１線断面図、図２は図１の２矢視正
面図、図３は絶縁層を省略した状態での界磁極用永久磁
石の斜視図、図４は界磁極用永久磁石の温度特性図、図
５は出力特性図である。
【００１１】先ず図１および図２において、この永久磁
石式電動機は、図示しないケーシングの一部を構成する
固定子５と、該固定子５で囲繞される永久磁石回転子６
とを備えるものであり、回転子６には図示しない回転軸
が同軸に結合される。
石式電動機は、図示しないケーシングの一部を構成する
固定子５と、該固定子５で囲繞される永久磁石回転子６
とを備えるものであり、回転子６には図示しない回転軸
が同軸に結合される。
【００１２】固定子５の鉄心７は、複数枚の鉄心板を積
層してリング状に構成されるものであり、該鉄心７の内
周の周方向に等間隔をあけた複数箇所たとえば１２箇所
には、半径方向内方に突出する突極７ａ…が設けられ
る。しかも鉄心７には合成樹脂製のボビン８が装着され
ており、前記各突極７ａ…には、突極集中巻のコイル９
…がボビン９を介して巻装される。
層してリング状に構成されるものであり、該鉄心７の内
周の周方向に等間隔をあけた複数箇所たとえば１２箇所
には、半径方向内方に突出する突極７ａ…が設けられ
る。しかも鉄心７には合成樹脂製のボビン８が装着され
ており、前記各突極７ａ…には、突極集中巻のコイル９
…がボビン９を介して巻装される。
【００１３】永久磁石回転子６は、回転子本体１１と、
該回転子本体１１に固定される鉄心１２と、鉄心１２の
外周部に等間隔をあけて埋め込まれ各々が界磁極となる
複数たとえば１２個の界磁極用永久磁石１３1 …とを備
え、隣り合う界磁極用永久磁石１３ 1 …の相互間にはそ
れぞれ前記鉄心１２の外周部が存する。
該回転子本体１１に固定される鉄心１２と、鉄心１２の
外周部に等間隔をあけて埋め込まれ各々が界磁極となる
複数たとえば１２個の界磁極用永久磁石１３1 …とを備
え、隣り合う界磁極用永久磁石１３ 1 …の相互間にはそ
れぞれ前記鉄心１２の外周部が存する。
【００１４】回転心本体１１は、円筒部１１ａと、該円
筒部１１ａの軸方向一端側外面から半径方向外方に張出
す支持鍔部１１ｂと、円筒部１１ａの軸方向中間部内面
から半径方向内方に張出す連結鍔部１１ｃとを一体に備
えるものであり、連結鍔部１１ｃに図示しない回転軸が
同軸に連結される。
筒部１１ａの軸方向一端側外面から半径方向外方に張出
す支持鍔部１１ｂと、円筒部１１ａの軸方向中間部内面
から半径方向内方に張出す連結鍔部１１ｃとを一体に備
えるものであり、連結鍔部１１ｃに図示しない回転軸が
同軸に連結される。
【００１５】鉄心１２は、複数枚の鉄心板を積層して前
記円筒部１１ａを囲繞するリング状に構成されるもので
あり、鉄心１２の軸方向一端は前記支持鍔部１１ｂに当
接される。また鉄心１２の軸方向他端には、前記円筒部
１１ａの軸方向他端側を囲繞するリング板状の支持板１
４が当接される。しかも前記支持鍔部１１ｂの外面に係
合する係合部１５ａを一端にそれぞれ備える複数のボル
ト１５…が、回転子本体１１の周方向に間隔をあけた複
数箇所たとえば６箇所で、支持鍔部１１ｂ、鉄心１２お
よび支持板１４を貫通するように配置され、支持板１４
から突出した前記ボルト１５…の他端部にナット１６…
を螺合して締付けることにより、鉄心１２が回転子本体
１１に固定される。
記円筒部１１ａを囲繞するリング状に構成されるもので
あり、鉄心１２の軸方向一端は前記支持鍔部１１ｂに当
接される。また鉄心１２の軸方向他端には、前記円筒部
１１ａの軸方向他端側を囲繞するリング板状の支持板１
４が当接される。しかも前記支持鍔部１１ｂの外面に係
合する係合部１５ａを一端にそれぞれ備える複数のボル
ト１５…が、回転子本体１１の周方向に間隔をあけた複
数箇所たとえば６箇所で、支持鍔部１１ｂ、鉄心１２お
よび支持板１４を貫通するように配置され、支持板１４
から突出した前記ボルト１５…の他端部にナット１６…
を螺合して締付けることにより、鉄心１２が回転子本体
１１に固定される。
【００１６】鉄心１２の外周部の周方向に等間隔をあけ
た１２箇所には、該鉄心１２の軸方向に沿って延びる取
付け孔１７…が鉄心１２の軸方向両端間にわたって設け
られており、各界磁極用永久磁石１３1 …が各取付け孔
１７…に挿入されるようにして鉄心１２に埋め込まれ
る。しかも各界磁極用永久磁石１３1 …の両端の一部
が、支持鍔部１１ｂおよび支持板１４に当接するよう
に、各取付け孔１７…の位置が設定されており、界磁極
用永久磁石１３1 …の取付け孔１７…からの離脱が、支
持鍔部１１ｂおよび支持板１４で阻止される。
た１２箇所には、該鉄心１２の軸方向に沿って延びる取
付け孔１７…が鉄心１２の軸方向両端間にわたって設け
られており、各界磁極用永久磁石１３1 …が各取付け孔
１７…に挿入されるようにして鉄心１２に埋め込まれ
る。しかも各界磁極用永久磁石１３1 …の両端の一部
が、支持鍔部１１ｂおよび支持板１４に当接するよう
に、各取付け孔１７…の位置が設定されており、界磁極
用永久磁石１３1 …の取付け孔１７…からの離脱が、支
持鍔部１１ｂおよび支持板１４で阻止される。
【００１７】図３において、界磁極用永久磁石１３
1 は、たとえば鉄心１２の周方向に沿って分割された４
個の永久磁石片１８1 …の全体が絶縁層１９1 で被覆さ
れて成るものである。すなわち、各永久磁石片１８1 …
の全体が、各永久磁石片１８1 …相互間を絶縁した状態
で絶縁層１９1 により被覆されることになる。
1 は、たとえば鉄心１２の周方向に沿って分割された４
個の永久磁石片１８1 …の全体が絶縁層１９1 で被覆さ
れて成るものである。すなわち、各永久磁石片１８1 …
の全体が、各永久磁石片１８1 …相互間を絶縁した状態
で絶縁層１９1 により被覆されることになる。
【００１８】次にこの第１実施例の作用について説明す
ると、永久磁石回転子６を用いた電動機にあっては、固
定子５の回転磁界による影響で各界磁極用永久磁石１３
1 …の温度が上昇するものであり、特に、この実施例の
ように固定子５が突極集中巻きのコイル９…を備えるも
のでは回転磁界の磁束変化が比較的大きくなるために各
界磁極用永久磁石１３1 …の温度上昇傾向が顕著であ
り、分割されていない界磁用永久磁石を備える従来のも
のでは、図４の破線で示すように、運転時間の経過に伴
って界磁極用永久磁石が減磁温度にまで達することにな
る。しかるに、分割された永久磁石片１８1 …で各界磁
極用永久磁石１３1 …が構成されるので、各界磁極用永
久磁石１３1 …での磁気抵抗を大としてうず電流損を小
さくし、界磁極用永久磁石１３1 …の発熱を抑えること
ができる。したがって図４の実線で示すように、運転時
間の経過によっても界磁極用永久磁石１３1 …が減磁温
度にまで達することを回避することができる。
ると、永久磁石回転子６を用いた電動機にあっては、固
定子５の回転磁界による影響で各界磁極用永久磁石１３
1 …の温度が上昇するものであり、特に、この実施例の
ように固定子５が突極集中巻きのコイル９…を備えるも
のでは回転磁界の磁束変化が比較的大きくなるために各
界磁極用永久磁石１３1 …の温度上昇傾向が顕著であ
り、分割されていない界磁用永久磁石を備える従来のも
のでは、図４の破線で示すように、運転時間の経過に伴
って界磁極用永久磁石が減磁温度にまで達することにな
る。しかるに、分割された永久磁石片１８1 …で各界磁
極用永久磁石１３1 …が構成されるので、各界磁極用永
久磁石１３1 …での磁気抵抗を大としてうず電流損を小
さくし、界磁極用永久磁石１３1 …の発熱を抑えること
ができる。したがって図４の実線で示すように、運転時
間の経過によっても界磁極用永久磁石１３1 …が減磁温
度にまで達することを回避することができる。
【００１９】界磁極用永久磁石が減磁温度にまで達する
と、電動機の出力性能低下を招くことがあり、特に、界
磁極用永久磁石の磁束に直交する回転磁界が働く弱め界
磁制御の高回転域では、図５の破線で示すように出力を
低く設定せざるを得ないのであるが、上述のように、界
磁極用永久磁石１３1 …の発熱を抑えることにより、図
５の実線で示すように、弱め界磁制御の高回転域で比較
的高い出力を得ることが可能となる。
と、電動機の出力性能低下を招くことがあり、特に、界
磁極用永久磁石の磁束に直交する回転磁界が働く弱め界
磁制御の高回転域では、図５の破線で示すように出力を
低く設定せざるを得ないのであるが、上述のように、界
磁極用永久磁石１３1 …の発熱を抑えることにより、図
５の実線で示すように、弱め界磁制御の高回転域で比較
的高い出力を得ることが可能となる。
【００２０】また界磁極用永久磁石１３1 を構成する複
数の永久磁石片１８1 …の全体が、各永久磁石片１８1
…相互間を絶縁した状態で絶縁層１９1 により被覆され
るので、複数の永久磁石片１８1 …の一体化による界磁
極用永久磁石１３1 の構成を可能としつつ、該界磁極用
永久磁石１３ 1 と鉄心１２との間の絶縁を図ることがで
き、しかも絶縁層１９1 が発揮する弾発力により鉄心１
２への界磁極用永久磁石１３1 …の埋め込み保持を確実
なものとすることができる。
数の永久磁石片１８1 …の全体が、各永久磁石片１８1
…相互間を絶縁した状態で絶縁層１９1 により被覆され
るので、複数の永久磁石片１８1 …の一体化による界磁
極用永久磁石１３1 の構成を可能としつつ、該界磁極用
永久磁石１３ 1 と鉄心１２との間の絶縁を図ることがで
き、しかも絶縁層１９1 が発揮する弾発力により鉄心１
２への界磁極用永久磁石１３1 …の埋め込み保持を確実
なものとすることができる。
【００２１】本発明の第２実施例として、図６で示すよ
うに、界磁極用永久磁石１３2 が、鉄心１２（図１およ
び図２参照）の軸方向に沿って分割されたたとえば３個
の永久磁石片１８2 …の全体が絶縁層１９2 で被覆され
て成るものであってもよい。
うに、界磁極用永久磁石１３2 が、鉄心１２（図１およ
び図２参照）の軸方向に沿って分割されたたとえば３個
の永久磁石片１８2 …の全体が絶縁層１９2 で被覆され
て成るものであってもよい。
【００２２】本発明の第３実施例として、図７で示すよ
うに、鉄心１２（図１および図２参照）の外周面に対応
して円弧状の横断面形状を有するように形成される永久
磁石片１８3 と、該永久磁石片１８3 の周方向両側に接
着剤２０，２０を介して接着される角柱状の永久磁石片
１８4 ，１８4 とで界磁極用永久磁石１３3 が構成され
るようにしてもよく、永久磁石片１８3 ，１８4 ，１８
4 の全体は絶縁層１９3 で被覆される。
うに、鉄心１２（図１および図２参照）の外周面に対応
して円弧状の横断面形状を有するように形成される永久
磁石片１８3 と、該永久磁石片１８3 の周方向両側に接
着剤２０，２０を介して接着される角柱状の永久磁石片
１８4 ，１８4 とで界磁極用永久磁石１３3 が構成され
るようにしてもよく、永久磁石片１８3 ，１８4 ，１８
4 の全体は絶縁層１９3 で被覆される。
【００２３】このように界磁極用永久磁石１３3 を複数
の永久磁石片１８3 ，１８4 ，１８4 で構成するように
したことから、それらの永久磁石片１８3 ，１８4 ，１
８4の組み合わせによって界磁極用永久磁石１３3 の形
状を自在に変更することができる。
の永久磁石片１８3 ，１８4 ，１８4 で構成するように
したことから、それらの永久磁石片１８3 ，１８4 ，１
８4の組み合わせによって界磁極用永久磁石１３3 の形
状を自在に変更することができる。
【００２４】本発明の第４実施例として、図８で示すよ
うに、たとえば３個の永久磁石片１８1 …がそれぞれ絶
縁層１９4 …で被覆されて成るものを全体として合わせ
て、界磁極用永久磁石１３4 を構成することも可能であ
る。
うに、たとえば３個の永久磁石片１８1 …がそれぞれ絶
縁層１９4 …で被覆されて成るものを全体として合わせ
て、界磁極用永久磁石１３4 を構成することも可能であ
る。
【００２５】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【００２６】
【発明の効果】以上のように請求項１記載の発明によれ
ば、横断面円形の鉄心の外周部の周方向に間隔をあけた
複数箇所に、各々が界磁極となる界磁極用永久磁石がそ
れぞれ埋め込まれて成る永久磁石回転子を備え、隣り合
う界磁極用永久磁石の相互間にはそれぞれ前記鉄心の外
周部が存する永久磁石式電動機において、鉄心の軸方向
又は周方向に複数に分割された永久磁石片で各界磁極用
永久磁石が構成されるので、各界磁極用永久磁石での磁
気抵抗を大とし、うず電流損を小さくして界磁極用永久
磁石の発熱を抑え、電動機の高出力化に寄与することが
できる。しかも各永久磁石片の組み合わせによっては、
界磁極用永久磁石の形状を自在に変化させることができ
る。
ば、横断面円形の鉄心の外周部の周方向に間隔をあけた
複数箇所に、各々が界磁極となる界磁極用永久磁石がそ
れぞれ埋め込まれて成る永久磁石回転子を備え、隣り合
う界磁極用永久磁石の相互間にはそれぞれ前記鉄心の外
周部が存する永久磁石式電動機において、鉄心の軸方向
又は周方向に複数に分割された永久磁石片で各界磁極用
永久磁石が構成されるので、各界磁極用永久磁石での磁
気抵抗を大とし、うず電流損を小さくして界磁極用永久
磁石の発熱を抑え、電動機の高出力化に寄与することが
できる。しかも各永久磁石片の組み合わせによっては、
界磁極用永久磁石の形状を自在に変化させることができ
る。
【００２７】また各界磁極用永久磁石は、複数に分割さ
れた永久磁石片の全体が、その各永久磁石片相互間を絶
縁した状態で絶縁層により被覆されて成り、それら界磁
極用永久磁石が、鉄心の外周部の周方向に間隔をあけた
複数箇所に設けられて該鉄心の軸方向に沿って延びる複
数の取付け孔にそれぞれ挿入されるようにして、該鉄心
に埋め込まれ、該界磁極用永久磁石と鉄心との間が前記
絶縁層により絶縁されるので、上記絶縁層により、各界
磁極用永久磁石を構成する複数の永久磁石片の一体化な
らびに鉄心との間の絶縁を図るとともに、該絶縁層が発
揮する弾発力により鉄心への埋め込み保持を確実なもの
とすることができる。
れた永久磁石片の全体が、その各永久磁石片相互間を絶
縁した状態で絶縁層により被覆されて成り、それら界磁
極用永久磁石が、鉄心の外周部の周方向に間隔をあけた
複数箇所に設けられて該鉄心の軸方向に沿って延びる複
数の取付け孔にそれぞれ挿入されるようにして、該鉄心
に埋め込まれ、該界磁極用永久磁石と鉄心との間が前記
絶縁層により絶縁されるので、上記絶縁層により、各界
磁極用永久磁石を構成する複数の永久磁石片の一体化な
らびに鉄心との間の絶縁を図るとともに、該絶縁層が発
揮する弾発力により鉄心への埋め込み保持を確実なもの
とすることができる。
【図１】第１実施例の永久磁石式電動機の要部縦断面図
であって図２の１−１線断面図である。
であって図２の１−１線断面図である。
【図２】図１の２矢視正面図である。
【図３】絶縁層を省略した状態での界磁極用永久磁石の
斜視図である。
斜視図である。
【図４】界磁極用永久磁石の温度特性図である。
【図５】出力特性図である。
【図６】第２実施例の界磁極用永久磁石の図３に対応し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図７】第３実施例の界磁極用永久磁石の図３に対応し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図８】第４実施例の界磁極用永久磁石の図３に対応し
た斜視図である。
た斜視図である。
６・・・永久磁石回転子 １２・・・鉄心 １３1 ，１３2 ，１３3 ，１３4 ・・・界磁極用永久磁
石 １８1 ，１８2 ，１８3 ，１８4 ・・・永久磁石片 １９1 ，１９2 ，１９3 ，１９4 ・・・絶縁層
石 １８1 ，１８2 ，１８3 ，１８4 ・・・永久磁石片 １９1 ，１９2 ，１９3 ，１９4 ・・・絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 武雄 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平11−103543（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−298864（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−79741（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−163801（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−121485（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−32947（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−223342（ＪＰ，Ａ) 実用新案登録2543165（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H02K 1/27 H02K 15/03
Claims (1)
- 【請求項１】 横断面円形の鉄心（１２）の外周部の周
方向に間隔をあけた複数箇所に、各々が界磁極となる界
磁極用永久磁石（１３1 ，１３2 ，１３3 ，１３4 ）が
それぞれ埋め込まれて成る永久磁石回転子（６）を備
え、隣り合う界磁極用永久磁石（１３1 ，１３2 ，１３
3 ，１３4 ）の相互間にはそれぞれ前記鉄心（１２）の
外周部が存する永久磁石式電動機において、 各界磁極用永久磁石（１３1 〜１３4 ）は、鉄心（１
２）の軸方向又は周方向に複数に分割された永久磁石片
（１８1 ，１８2 ，１８3 ，１８4 ）の全体が、その各
永久磁石片（１８1 〜１８4 ）相互間を絶縁した状態で
絶縁層（１９1 ，１９2 ，１９3 ，１９4 ）により被覆
されて成り、 それら界磁極用永久磁石（１３1 〜１３4 ）は、前記鉄
心（１２）の外周部の周方向に間隔をあけた複数箇所に
設けられて該鉄心（１２）の軸方向に沿って延びる複数
の取付け孔（１７）にそれぞれ挿入されるようにして、
該鉄心（１２）に埋め込まれ、該界磁極用永久磁石（１
３1 〜１３4 ）と鉄心（１２）との間が前記絶縁層（１
９1 ，１９2 ，１９3 ，１９4 ）により絶縁されること
を特徴とする、永久磁石式電動機。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP10053441A JP3089470B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 永久磁石式電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10053441A JP3089470B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 永久磁石式電動機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11252833A JPH11252833A (ja) | 1999-09-17 |
| JP3089470B2 true JP3089470B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=12942952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10053441A Expired - Lifetime JP3089470B2 (ja) | 1998-03-05 | 1998-03-05 | 永久磁石式電動機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3089470B2 (ja) |
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| JP5429515B2 (ja) * | 2008-06-25 | 2014-02-26 | 日産自動車株式会社 | 永久磁石型回転電機のロータ又はステータに配設する界磁極用磁石体、及び永久磁石型回転電機 |
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-
1998
- 1998-03-05 JP JP10053441A patent/JP3089470B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11252833A (ja) | 1999-09-17 |
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