JP5083831B2 - アキシャルギャップ型モータ及びそのロータの製造方法 - Google Patents

アキシャルギャップ型モータ及びそのロータの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータ及びそのロータの製造方法に関する。
従来、例えば、回転軸周りに回転可能なロータと、回転軸方向の少なくとも一方側からロータに対向配置されたステータとを備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、ステータを介した磁束ループを形成するアキシャルギャップ型モータが知られている。
ロータの製造方法としては、テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体によりロータコアを構成したものが種々考案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。図19に示すように、特許文献1に記載のアキシャルギャップ型モータでは、テープ状の電磁鋼板を捲回した積層体101によってロータコア102を構成し、このロータコア102に形成された開口103に磁石104が格納されている。これにより、複数のヨーク部がロータコア102によって一体形成される。
特開2006−166635号公報(第2図) 特開2005−168124号公報(第1図) 特開2002−10537号公報(第1図) 特開2006−50706号公報(第2図、第6図、第7図)
ところで、積層体によって構成されるロータコアはその内側でシャフト、或いはロータフレームに取り付けられる。このロータコアとシャフト、或いはロータフレームとを剛性を確保した上で取り付ける場合には、ヨーク部が分割されたロータ構造に比べ、組み付け構造が複雑になりやすい。また、特許文献1〜3に記載のロータの製造方法には、具体的なシャフトとの取り付けについて記載されていない。また、特許文献4に記載の方法では、シャフトを2分割して、外周面にネジ部を形成してナットによってロータコアとシャフトとを固定しており、取り付けが非常に複雑である。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ロータコアとロータフレームとを強固に一体化することができるとともに、一体化する際に磁石性能を維持することができるアキシャルギャップ型モータ及びそのロータの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)と、
回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)であって、
前記ロータは、
前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部(例えば、後述の実施形態における主磁石部41)と、
テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体(例えば、後述の実施形態における積層体71)により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部(例えば、後述の実施形態におけるヨーク部42)を有するロータコア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア45)と、
前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ(例えば、後述の実施形態におけるリブ31)と、前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部(例えば、後述の実施形態における内筒部32)及び外筒部(例えば、後述の実施形態における外筒部33)の少なくとも一方の筒部と、を有し、ダイカスト合金からなるロータフレーム(例えば、後述の実施形態におけるロータフレーム30)と、
を備え、
前記ロータフレームの少なくとも一方の筒部と前記主磁石部との間には、互いの接触を防止する断熱部(例えば、後述の実施形態における断熱部67)が設けられることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、
前記積層体は、前記断熱部を構成する巻き始め部(例えば、後述の実施形態における巻き始め部65)及び巻き終わり部(例えば、後述の実施形態における巻き終わり部66)と、該巻き始め部と巻き終わり部との間で、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴(例えば、後述の実施形態における主磁石部挿入穴72)を形成する中間部(例えば、後述の実施形態における中間部64)と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、
前記ロータは、前記周方向に隣り合う前記ヨーク部間で、前記積層体の中間部に形成された複数の副磁石部収容部(例えば、後述の実施形態における副磁石部収容部74)にそれぞれ配置され、前記回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化される複数の副磁石部(例えば、後述の実施形態における副磁石部43)をさらに備え、
前記積層体の巻き始め部と巻き終わり部には、前記ロータフレームの少なくとも一方の筒部と前記副磁石部との間に互いの接触を防止する他の断熱部(例えば、後述の実施形態における他の断熱部68)が設けられることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明の構成に加えて、
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部には、複数の突起部(例えば、後述の実施形態における突起部90)が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2から4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部を構成する第1の層(例えば、後述の実施形態における最内層91、最外層94)と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間に、該主磁石部の周面より小さい穴(例えば、後述の実施形態における長穴95)を有する第2の層(例えば、後述の実施形態における内側及び外側の残りの層92,93)を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明の構成に加えて、
前記第2の層の穴は、前記主磁石部の周面と前記ヨーク部の周面とに跨った長穴であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明の構成に加えて、
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部及び前記他の断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間、及び該第1の層の他の断熱部と前記副磁石部の軸方向側面との間に、該主磁石部の周面及び該副磁石部の軸方向側面よりそれぞれ小さい穴(例えば、後述の実施形態における長穴95、円穴96)を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
請求項8に記載の発明は、請求項2から4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間に、該主磁石部の周面を支持する加締め部(例えば、後述の実施形態における加締め部97)を有する第2の層と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項3または4に記載の発明の構成に加えて、
前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部及び前記他の断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間、及び該第1の層の他の断熱部と前記副磁石部の軸方向側面との間に、該主磁石部の周面及び該副磁石部の長手方向側面をそれぞれ支持する加締め部を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
請求項10に記載の発明は、
回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部を有するロータコアと、前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ、及び前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部及び外筒部を有するロータフレームと、を備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
前記回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータのロータの製造方法であって、
テープ状の電磁鋼板を捲回して、前記ロータフレームの内筒部と前記主磁石部との間で互いの接触を防止する断熱部を構成する巻き始め部と、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴を有する中間部と、を形成する工程と、
前記主磁石部挿入穴に前記主磁石部を挿入する工程と、
前記電磁鋼板をさらに捲回して、前記ロータフレームの外筒部と前記主磁石部との間で互いの接触を防止する前記断熱部を構成する巻き終わり部を形成して、積層体により前記ロータコアを構成する工程と、
金型(例えば、本実施形態の第1及び第2の金型80,81)に前記積層体を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで前記ロータフレームを形成する工程と、
を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、鋳込み時における主磁石部とダイカスト合金の直接接触を避けることで主磁石部の温度上昇を抑え耐減磁性能の低下を防止できるので、磁石の磁力を維持しつつ、ロータコアとロータフレームとを強固に一体化することができる。
請求項2及び10の発明によれば、積層体の巻き始め部と巻き終わり部により、鋳込み時における主磁石部とダイカスト合金の直接接触を避けることができ、部品点数を増加することなく、鋳込みによる主磁石部の温度上昇を抑え耐減磁性能の低下を防止することができる。
請求項3の発明によれば、略ハルバッハ構造においても、鋳込み時における副磁石部とダイカスト合金の直接接触を避けることができ、副磁石部の温度上昇を抑え耐減磁性能の低下を防止することができる。
請求項4から7の発明によれば、各磁石部とロータフレームのダイカスト合金とが接触することなく、また、空気層を形成できるので、断熱効果による磁石部の温度上昇抑制と、磁束短絡の低減を図ることができる。
請求項8及び9の発明によれば、空気層を形成することで、断熱効果による磁石部の温度上昇抑制と、磁束短絡の低減を図ることができるとともに、鋳込み時における各磁石部への伝熱を最小限にすることが可能である。
以下、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの各実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態によるアキシャルギャップ型モータ10は、例えば図1及び図2に示すように、このアキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられた略円環状のロータ11と、回転軸O方向の両側からロータ11を挟みこむようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する1対のステータ12,12とを備えて構成されている。
このアキシャルギャップ型モータ10は、例えばハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えばハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達された場合にもアキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
各ステータ12は、略円環板状のステータヨーク部21と、ロータ11に対向するステータヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から回転軸O方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される固定子巻線(図示略)とを備えて構成されている。
各ステータ12は、例えば主極が6個(例えば、U+,V+,W+,U−,V−,W)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U+,V+,W+極に対して、他方のステータ12の各U−,V−,W−極が回転軸O方向で対向するように設定されている。例えば回転軸O方向で対向する1対のステータ12,12に対し、U+,V+,W+極およびU−,V−,W−極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U+,V+,W+極およびU−,V−,W−極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22とが、回転軸O方向で対向するように設定され、回転軸O方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
ロータ11は、図3及び図4に示すように、シャフト部55と、複数の主磁石部41,…,41と、複数の副磁石部43,…,43と、複数のヨーク部42,…,42を構成するロータコア45と、非磁性部材からなるロータフレーム30と、アウターリング50と、を備えて構成される。
複数のヨーク部42,…,42を構成するロータコア45は、図5及び図6に示すように、テープ状の電磁鋼板60を捲回巻きした積層体71により構成される。テープ状の電磁鋼板60は、例えば、プレス成型機を用いて打ち抜き加工を施すことで、主磁石部用切欠き61、副磁石部用切欠き62、リブ用切欠き63が形成される中間部64と、リブ用切欠き63のみが形成される巻き始め部65及び巻き終わり部66と、を備える。このテープ状の電磁鋼板60は、図6に示すように、巻き始め部65の先端65aを巻芯70上に仮止めし、巻芯70が回転することで捲回され、巻き終わり部66の終端66aでカットして溶接することで積層体71を構成する。
また、テープ状の電磁鋼板60は、巻芯70上で捲回されるので、最内径側から一層目、二層目、三層目、・・・と長手方向長さが長くなる。このため、図5において、リブ用切欠き63の中心間距離をピッチPとすると、各層のピッチPは径方向外方に向かって次第に大きくなるように設定されている。
図4及び図7に示すように、捲回巻きされた積層体71の中間部64において、回転軸方向中間部では、主磁石部用切欠き61によって形成される略扇形形状の複数の主磁石部挿入穴72,…,72と、リブ用切欠き63によって形成される略直方体形状の複数のリブ収容穴73,…,73とがそれぞれ周方向に所定の間隔で交互に設けられ、また、回転軸方向両側では、略扇形形状の複数のヨーク部42,…,42と、副磁石部用切欠き62によって形成される軸方向外側に開口した略直方体形状の複数の副磁石部収容部74,…,74とがそれぞれ周方向に所定の間隔で交互に設けられる。
また、複数のヨーク部42,…,42は、複数の主磁石部挿入穴72,…,72の回転軸方向両側にそれぞれ配置され、複数の副磁石部収容部74,…,74は、複数のリブ収容穴73,…,73の回転軸方向両側にそれぞれ配置される。主磁石部挿入穴72とリブ収容穴73とは、軸方向両側のヨーク部42同士を連結する軸方向連結部75によって仕切られており、また、副磁石部収容部74とリブ収容穴73とは、周方向両側のヨーク部42同士を連結する周方向連結部76によって仕切られている。
このように構成された積層体71の各主磁石部挿入穴72,…,72には、該挿入穴72,…,72と略同一寸法を有する略扇形形状の複数の主磁石部41,…,41が挿入され、各副磁石部収容部74,…,74には、該収容部74,…,74と略同一寸法を有する略直方体状の複数の副磁石部43,…,43が挿入される。
ここで、巻き始め部65には、主磁石部用切欠き61、及び副磁石部用切欠き62が形成されておらず、リブ用切欠き63以外を無垢のままとされ、主磁石部41,…,41の内周面、及び副磁石部43,…,43の長手方向内側面と対向する位置に、ロータフレーム30の後述する内筒部32と、主磁石部41,…,41及び副磁石部43,…,43との間で互いの接触を防止して、磁石部への熱伝達を抑制する断熱部67及び他の断熱部68がそれぞれ設けられている。
さらに、巻き終わり部66にも、主磁石部用切欠き61、及び副磁石部用切欠き62が形成されておらず、リブ用切欠き63以外を無垢のままとされ、主磁石部41,…,41の外周面、及び副磁石部43,…,43の長手方向外側面と対向する位置を、ロータフレーム30の後述する外筒部33と、主磁石部41,…,41及び副磁石部43,…,43との間に互いの接触を防止する断熱部67及び他の断熱部68がそれぞれ設けられている。
このため、図6(a)に示すように、積層体71からなるロータコア45内に主磁石部41及び副磁石部43を配置する際には、テープ状の電磁鋼板60を捲回して、巻き始め部65と中間部64と、を形成した後に、中間部64の主磁石部挿入穴72,…,72及び副磁石部収容部74,…,74に主磁石部41,…,41及び副磁石部43,…,43を挿入する。その後、図6(b)に示すように、電磁鋼板60をさらに捲回して、巻き終わり部66を形成して、積層体71によりロータコア45を構成する。
これにより、複数の主磁石部41,…,41は、周方向に所定の間隔で配置され、且つ、その磁化方向は、周方向で隣り合う主磁石部41,41毎に異なるように回転軸方向に向けられている。また、複数の副磁石部43,…,43は、周方向に隣り合うヨーク部42間に配置され、その磁化方向が回転軸方向および径方向に直交する方向に向けられている。周方向で隣り合う副磁石部43,43は、磁化方向が互いに異なっており、また、回転軸方向に隣り合う副磁石部43,43も、磁化方向が互いに異なっている。
さらに、各主磁石部41に対して、回転軸方向の一方側に位置するヨーク部42を周方向両側から挟み込む副磁石部43,43同士は、該主磁石部41の一方側の磁極と同極の磁極を対向させて配置され、回転軸方向の他方側に位置するヨーク部42を周方向両側から挟み込む副磁石部43,43同士は、該主磁石部41の他方側の磁極と同極の磁極を対向させて配置される。これにより、所謂永久磁石の略ハルバッハ配置による磁束レンズ効果により、主磁石部41および各副磁石部43,43の各磁束が収束し、各ステータ12,12に鎖交する有効磁束が相対的に増大するようになっている。
ロータフレーム30は、図3に示すように、積層体71のリブ収容穴73,…,73内を径方向に延び、周方向に隣り合う主磁石部41間にそれぞれ配置される複数のリブ31,…,31と、複数のリブ31,…,31の内径側及び外径側にそれぞれ設けられ、これらリブ31,…,31によって接続される内筒部32及び外筒部33と、を有する。
内筒部32の内周部には、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続されるシャフト部55が、ロータフレーム30の内周部32に向けて拡径されたフランジ部56にて一体的に接続固定されている。フランジ部56の外周面には、複数のロータフレーム用取付穴部57が形成されており、ロータフレーム30の内筒部32の内周面に鋳込みにより形成された複数の内向き凸部34がこれらロータフレーム用取付穴部57に入り込んでいる。
また、外筒部33の外周部には、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成される環状のアウターリング50が一体的に接続固定されており、高速回転する際の遠心力によってロータコア45が径方向外方に広がるのを抑えている。アウターリング50には、径方向に貫通する複数の他のロータフレーム用取付穴部51が形成されており、ロータフレーム30の外周部33の外周面に鋳込みにより形成された複数の外向き凸部35がこれら他のロータフレーム用取付穴部51に入り込んでいる。
また、図8に示すように、内向き凸部34と外向き凸部35は、鋳込みの際湯流れが良くなるように、リブ31の延出方向に沿って形成されている。
上記のように構成されるロータフレーム30は、図10に示すように、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43とが挿入された積層体71からなるロータコア45、シャフト部55、及び、アウターリング50を第1及び第2の金型80,81内に収容し、アルミニウム合金等の非磁性のダイカスト合金を用いて鋳込みによって形成される。
第1及び第2の金型80,81は、回転軸方向に二分割され、アウターリング50やロータコア45の回転軸方向の一側面で分割されており、それぞれシャフト部55の軸方向側面、ロータコア45と副磁石部43の軸方向側面、アウターリング50の軸方向側面にそれぞれ対応する各側面80a,81a,80b,81b,80c,81cを有し、また、第1の金型80は、アウターリング50の外周面に対応する内周面80dを有する。
これら金型80,81のヨーク部42と副磁石部43の軸方向側面に対応する各側面80b,81bの外径側には、段差部82,83が設けられており、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43とが挿入された積層体71を、径方向に位置決めする。また、積層体71は、鋳込み時にシャフト部55のロータフレーム用取付穴部57と、アウターリング50の他のロータフレーム用取付穴部51に湯流れが良くなるように、巻き始め部65の先端65aと巻き終わり部66の終端66aを用いて、周方向に位置決めされる。
そして、主磁石部41,…,41、副磁石部43,…,43、ロータコア45、シャフト部55、及び、アウターリング50が収容された状態で、第1及び第2の金型80,81を閉じ、これら金型80,81間に形成された空間内に第2の金型81に設けられた湯口84からダイカスト合金を流し込む。湯口84は、ロータフレーム30の内筒部32に対応する径方向位置に開口するように設けられている。このため、湯口84から流し込まれたダイカスト合金は、内筒部32を構成する空間に入り込んだ後、積層体71に形成されたリブ収容穴73を通過して、外筒部33を構成する空間に流れ込む。さらに、ダイカスト合金は、シャフト部55のロータフレーム用取付穴部57と、アウターリング50の他のロータフレーム用取付穴部51とにも流れ込む。これにより、図9に示すように、リブ31、内筒部32、外筒部33、内向き凸部34、外向き凸部35を有するロータフレーム30が鋳込みにより形成される。
また、鋳込みにより形成された内周部32及び外周部33には、巻き始め部65の先端65aと巻き終わり部66の終端66aの形状に対応する段差36,37が形成される(図8参照)。これにより、積層体71の内周面及び外周面は、それぞれ略同心円上に位置することになり、捲回巻きによるアンバランスを鋳込みにより吸収できる。
さらに、上記鋳込みは、主磁石部41,…,41、副磁石部43,…,43をロータコア45に挿入した状態で行われるが、ダイカスト合金としてアルミニウム合金を使って鋳込む場合、鋳込み時の温度は700℃近くに達する。例えば、各磁石部41,…,41,43,…,43の材料として、ネオジ・鉄・ボロンを主成分とするネオジム磁石が使用される場合、該磁石部は、着磁前であっても500℃レベルに昇温されると着磁後の耐減磁性能が低下してしまう。
一方、本実施形態では、図10に示すように、積層体71の巻き始め部65と巻き終わり部66により、主磁石部41,…,41の内周面及び外周面と,副磁石部43,…,43の長手方向両側面と、を覆う。これにより、鋳込み時における各磁石部41,…,41,43,…,43とダイカスト合金の直接接触を避けることができ、部品点数を増加することなく、鋳込みによる各磁石部41,…,41,43,…,43の温度上昇を抑え耐減磁性能の低下を防止することができる。
従って、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10及びそのロータの製造方法によれば、ロータ11は、回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部41,…,41と、複数の主磁石部41,…,41の回転軸方向両側にそれぞれ配置される複数のヨーク部42,…,42を有するロータコア45と、周方向に隣り合う主磁石部41,…,41間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ31,…,31と、複数のリブ31,…,31の内径側及び外径側に設けられる内筒部32及び外筒部33と、を有するロータフレーム30と、を備える。そして、ロータコア45は、テープ状の電磁鋼板60を捲回巻きした積層体71により構成され、ロータフレーム30は、第1及び第2の金型80,81に積層体71を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで形成される。これにより、捲回巻きされた積層体71により構成されるロータコア45とロータフレーム30とを強固に一体化でき、ロータ11の回転による遠心力やステータ12からの磁気吸引力に耐えうる剛性を確保することができる。また、主磁石部41,…,41の内周面及び外周面と、副磁石部43,…,43の長手方向両側面とが、積層体71の巻き始め部65と巻き終わり部66の断熱部67及び他の断熱部68によって覆われている。これにより、鋳込み時における各磁石部41,…,41,43,…,43とダイカスト合金の直接接触を避けることができ、部品点数を増加することなく、鋳込みによる各磁石部41,…,41,43,…,43の温度上昇を抑え耐減磁性能の低下を防止することができる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について、図11から図13を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のロータ11では、ロータコア45を形成するテープ状の電磁鋼板60は、図11に示すように、巻き始め部65及び巻き終わり部66に半抜きカシメによって形成され、中間部64側に向けて突出する複数の突起部90を有する。
これにより、図12(a)及び(b)に示すように、各磁石部41,…,41,43,…,43とロータフレーム30とが接触することなく、さらに、複数の突起部90によって各磁石部41,…,41,43,…,43とロータフレーム30との間に空気層gを形成できる。これにより、断熱効果による鋳込み時の各磁石部41,…,41,43,…,43の温度上昇を抑制することができ、また、各磁石部41,…,41,43,…,43の径方向内側及び外側の電磁鋼板60を通って短絡する磁束量を減らすことができる。
従って、密閉性を確保するとともに、磁束短絡の低減を図ることができ、また、体格一定の場合には軽量化の効果を奏することができる。
なお、図11に示すように、巻き始め部65及び巻き終わり部66が複数層からなる場合には、各突起部90が重ならないように配置されることが好ましい。
また、半抜き加締めによる各突起部90の形状は、図12に示す形状の他、図13(a)に示すような台形形状のものや、図13(b)に示すようなV字形状のものであってもよい。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について、図14及び図15を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のロータ11では、ロータコア45を形成するテープ状の電磁鋼板60は、図14に示すように、巻き始め部65及び巻き終わり部66において第1実施形態のものと異なる。即ち、巻き始め部65は、リブ用切欠き63のみが形成され、断熱部67及び他の断熱部68が無垢のままである第1実施形態と同様な最内層(第1の層)91と、リブ用切欠き63に加え、断熱部67の回転軸方向両側、具体的には、主磁石部41の内周面とその回転軸方向両側に位置する一対のヨーク部42の内周面とに跨って対向する各位置に、円周方向に沿って形成される長穴95、及び他の断熱部68内に形成される円穴96とを有する内側の残りの層(第2の層)92と、を備える。従って、図15に示すように、巻き始め部65が捲回されると、内側の残りの層92の長穴95、及び円穴96は、それぞれ空気層gを形成する。
また、巻き終わり部66も、リブ用切欠き63のみが形成され、断熱部67及び他の断熱部68が無垢のままである第1実施形態と同様な最外層(第1の層)94と、リブ用切欠き63に加え、断熱部67の回転軸方向両側、具体的には、主磁石部の外周面とその回転軸方向両側に位置する一対のヨーク部の外周面とに跨って対向する各位置に、円周方向に沿って形成される長穴95、及び他の断熱部68内に形成される円穴96とを有する外側の残りの層(第2の層)93と、を備える。巻き終わり部66が捲回されると、外側の残りの層93の長穴95、及び円穴96も空気層gを形成する。
これにより、第1実施形態と同様、最内層91及び最外層94によって、鋳込み時における各磁石部41,…,41,43,…,43とダイカスト合金の直接接触を避けることができ、さらに、内側及び外側の残りの層92,93に設けられた空気層gによって、断熱効果による鋳込み時の各磁石部41,…,41,43,…,43の温度上昇を抑制することができ、効果的に各磁石部41,…,41,43,…,43の温度上昇を抑え耐減磁性能の低下を防止することができる。
また、内側及び外側の残りの層92,93に形成された長穴95及び円穴96は、各磁石部41,…,41,43,…,43の径方向内側及び外側の電磁鋼板60を通って短絡する磁束量を減らすことができる。
従って、密閉性を確保するとともに、磁束短絡の低減を図ることができ、また、体格一定の場合には軽量化の効果を奏することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態について、図16及び図17を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のロータ11においても、ロータコア45を形成するテープ状の電磁鋼板60は、図16に示すように、巻き始め部65及び巻き終わり部66において第1実施形態のものと異なる。即ち、巻き始め部65は、リブ用切欠き63のみが形成され、断熱部67及び他の断熱部68が無垢のままである第1実施形態と同様な最内層(第1の層)91と、リブ用切欠き63に加え、各磁石部41,…,41,43,…,43の内周面、及びヨーク部42の内周面に形成される複数の加締め部97が形成される内側の残りの層(第2の層)92aと、を備える。
巻き始め部65が捲回されることで、これら加締め部97は空気層gを形成するとともに、これら加締め部97のうち、最内層91の断熱部67と主磁石部41の内周面との間、及び最内層91の他の断熱部68と副磁石部43の長手方向側面との間にそれぞれ位置する加締め部97は、主磁石部41、及び副磁石部43の内周面を支持する凸面となる。
また、巻き終わり部66も、リブ用切欠き63のみが形成され、断熱部67及び他の断熱部68が無垢のままである第1実施形態と同様な最外層(第1の層)94と、リブ用切欠き63に加え、各磁石部41,…,41,43,…,43の内周面、及びヨーク部42の内周面に形成される複数の加締め部97が形成される外側の残りの層(第2の層)93aと、を備える。
巻き終わり部66が捲回されることで、これら加締め部97は空気層gを形成するとともに、これら加締め部97のうち、最外層94の断熱部67と主磁石部41の外周面との間、及び最外層94の他の断熱部68と副磁石部43の長手方向側面との間にそれぞれ位置する加締め部97は、主磁石部41、及び副磁石部43の外周面を支持する凸面となる。
これにより、第1実施形態と同様、最内層91及び最外層94によって、鋳込み時における各磁石部41,…,41,43,…,43とダイカスト合金の直接接触を避けることができ、さらに、内側及び外側の残りの層92a,93aの加締め部97により設けられた空気層gによって、断熱効果による鋳込み時の各磁石部41,…,41,43,…,43の温度上昇を抑制することができ、効果的に各磁石部41,…,41,43,…,43の温度上昇を抑え耐減磁性能の低下を防止することができる。
また、加締め部97による凸面によって、主磁石部41及び副磁石部43の内周面及び外周面を支持するようにしたので、鋳込み時における各磁石部41,…,41,43,…,43への伝熱を最小限にすることが可能である。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、実施可能な範囲において、上記実施形態は組み合わせて適用することができる。
例えば、上記実施形態では、回転軸O方向の何れか一方側にのみステータ12を備え、ステータ12と対向しない他方側においてはバックヨークを配置してもよい。
また、上記実施形態では、ロータフレーム30は、内筒部32と外筒部33の両方を備えているが、本発明のロータフレームは、内筒部及び外筒部の少なくとも一方の筒部を有する構成であればよく、いずれか一方の筒部のみを有するロータフレームにおいて、該筒部と主磁石部との間に断熱部が設けられることで、本発明の効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、巻き始め部65及び巻き終わり部66はそれぞれ複数の層によって形成されているが、一層で形成されてもよく、少なくとも一層あればよい。
さらに、副磁石部収容部74は、図18に示すように、隣接するヨーク部42間の周方向連結部76と、ヨーク部42の周方向端部に形成された傾斜面77の先端部に形成される突起部78とで、副磁石部43を軸方向に位置決めし、且つ、隣接するヨーク部42の周方向側面間で周方向に位置決めするように形成されてもよい。この場合、各ヨーク部42,…,42には傾斜面77が形成されているので、極弧角が調整され、ステータ12,12間での磁気抵抗の急激な変化を抑制し、トルクリップルの発生を抑制できる。
本発明に係るアキシャルギャップ型モータの全体斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ分解斜視図である。 図2のロータの分解斜視図である。 図2のロータのロータコア、主磁石部、及び副磁石部を示す分解斜視図である。 テープ状の電磁鋼板を示す平面図である。 (a)は、積層体の巻き始め部と中間部が捲回巻きされ、主磁石部と副磁石部が挿入される状態を示す図であり、(b)は、巻き終わり部まで捲回巻きされた状態を示す図である。 積層体の中間部途中まで捲回巻きされた状態を示す斜視図である。 フレームの要部拡大斜視図である。 図2のIX−IX線に沿った、ロータの縦断面図である。 ロータの鋳込み状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータコアを形成するテープ状の電磁鋼板を示す平面図である。 (a)は、主磁石部周囲のロータコア及びロータフレームを示す軸方向から見た断面図であり、(b)は、副磁石部周囲のロータコア及びロータフレームを示す軸方向から見た断面図である。 (a)は、半加締めの変形例を示す図であり、(b)は、半加締めの他の変形例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータコアを形成するテープ状の電磁鋼板を示す平面図である。 第3実施形態のロータコアを形成する積層体が、中間部途中まで捲回巻きされた状態を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータコアを形成するテープ状の電磁鋼板を示す平面図である。 (a)は、主磁石部周囲のロータコア及びロータフレームを示す軸方向から見た断面図であり、(b)は、副磁石部周囲のロータコア及びロータフレームを示す軸方向から見た断面図である。 本発明の変形例に係る主磁石部及び副磁石部が積層体に挿入された状態を示す要部拡大斜視図である。 従来のロータを示す分解斜視図である。
符号の説明
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
12 ステータ
30 ロータフレーム
31 リブ
41 主磁石部
42 ヨーク部
43 副磁石部
45 ロータコア
50 アウターリング
55 シャフト部
60 電磁鋼板
64 中間部
65 巻き始め部
66 巻き終わり部
67 断熱部
68 他の断熱部
71 積層体
72 主磁石部挿入穴
73 リブ収容穴
74 副磁石部収容部
80 第1の金型
81 第2の金型
90 突起部
91 最内層(第1の層)
92,92a 内側の残りの層(第2の層)
93,93a 外側の残りの層(第2の層)
94 最外層(第1の層)
95 長穴
96 円穴
97 加締め部
g 空間層
O 回転軸

Claims (10)

  1. 回転軸周りに回転可能なロータと、
    回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、
    前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、
    テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部を有するロータコアと、
    前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブと、前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部及び外筒部の少なくとも一方の筒部と、を有し、ダイカスト合金からなるロータフレームと、
    を備え、
    前記ロータフレームの少なくとも一方の筒部と前記主磁石部との間には、互いの接触を防止する断熱部が設けられることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記積層体は、前記断熱部を構成する巻き始め部及び巻き終わり部と、該巻き始め部と巻き終わり部との間で、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴を形成する中間部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記ロータは、前記周方向に隣り合う前記ヨーク部間で、前記積層体の中間部に形成された複数の副磁石部収容部にそれぞれ配置され、前記回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化される複数の副磁石部をさらに備え、
    前記積層体の巻き始め部と巻き終わり部には、前記ロータフレームの少なくとも一方の筒部と前記副磁石部との間に互いの接触を防止する他の断熱部が設けられることを特徴とする請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部には、複数の突起部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間に、該主磁石部の周面より小さい穴を有する第2の層を有することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  6. 前記第2の層の穴は、前記主磁石部の周面と前記ヨーク部の周面とに跨った長穴であることを特徴とする請求項5に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  7. 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部及び前記他の断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間、及び該第1の層の他の断熱部と前記副磁石部の軸方向側面との間に、該主磁石部の周面及び該副磁石部の軸方向側面よりそれぞれ小さい穴を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  8. 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間に、該主磁石部の周面を支持する加締め部を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  9. 前記積層体の巻き始め部及び巻き終わり部の少なくとも一方は、前記断熱部及び前記他の断熱部を構成する第1の層と、該第1の層の断熱部と前記主磁石部の周面との間、及び該第1の層の他の断熱部と前記副磁石部の軸方向側面との間に、該主磁石部の周面及び該副磁石部の長手方向側面をそれぞれ支持する加締め部を有する第2の層と、を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  10. 回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部を有するロータコアと、前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ、及び前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部及び外筒部を有するロータフレームと、を備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
    前記回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータのロータの製造方法であって、
    テープ状の電磁鋼板を捲回して、前記ロータフレームの内筒部と前記主磁石部との間で互いの接触を防止する断熱部を構成する巻き始め部と、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴を有する中間部と、を形成する工程と、
    前記主磁石部挿入穴に前記主磁石部を挿入する工程と、
    前記電磁鋼板をさらに捲回して、前記ロータフレームの外筒部と前記主磁石部との間で互いの接触を防止する前記断熱部を構成する巻き終わり部を形成して、積層体により前記ロータコアを構成する工程と、
    金型に前記積層体を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで前記ロータフレームを形成する工程と、
    を有することを特徴とするアキシャルギャップ型モータのロータの製造方法。
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