JP2008167639A - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

アキシャルギャップ型モータ Download PDF

Info

Publication number
JP2008167639A
JP2008167639A JP2007167489A JP2007167489A JP2008167639A JP 2008167639 A JP2008167639 A JP 2008167639A JP 2007167489 A JP2007167489 A JP 2007167489A JP 2007167489 A JP2007167489 A JP 2007167489A JP 2008167639 A JP2008167639 A JP 2008167639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
magnetic material
axial gap
rotation axis
pole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007167489A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4906606B2 (ja
Inventor
Hirobumi Shin
博文 新
Hiroyuki Isekawa
浩行 伊勢川
Shoei Abe
昇栄 阿部
Keiichi Yamamoto
恵一 山本
Shigeru Tajima
茂 田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007167489A priority Critical patent/JP4906606B2/ja
Priority to EP07830734.5A priority patent/EP2096735A4/en
Priority to CN2007800445643A priority patent/CN101548452B/zh
Priority to PCT/JP2007/071000 priority patent/WO2008068977A1/ja
Priority to US12/517,721 priority patent/US20100141075A1/en
Publication of JP2008167639A publication Critical patent/JP2008167639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4906606B2 publication Critical patent/JP4906606B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • Y02T10/641

Landscapes

  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】ロータに具備される永久磁石および磁性体を有効利用して効率よく出力を増大させる。
【解決手段】ロータ11を磁石極部31,…,31と、磁性材極部32,…,32と、ロータフレーム33とを備えて構成した。磁石極部31を、厚さ方向(つまり、回転軸O方向)に磁化された略扇形板状の永久磁石片41と、この永久磁石片41を厚さ方向の両側から挟み込む1対の略扇形板状の磁性材部材42,42とを備えて構成し、複数の磁石極部31,…,31の各永久磁石片41,…,41を、磁化方向が互いに同方向となるように設定した。磁性材極部32に回転軸O方向と平行な方向に貫通する複数の極部貫通孔45,…,45を備え、各極部貫通孔45を、回転軸O方向に対する断面形状が径方向を長手方向とする長穴状とし、複数の極部貫通孔45,…,45を周方向に所定間隔をおいて配置した。
【選択図】図2

Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータに関する。
従来、例えば回転軸方向の両側からロータを挟み込むようにして対向配置された1対のステータを備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、1対のステータを介した磁束ループを形成する軸ギャップ型の永久磁石同期機が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平10−271784号公報 特開2001−136721号公報
ところで、上記従来技術に係る永久磁石同期機において、単に回転軸方向の同一方向のみに磁化された永久磁石と磁性体とが周方向に交互に配置されたロータを備える永久磁石同期機では、例えば磁化方向が反転する永久磁石が周方向に交互に配置されたロータを備える永久磁石同期機に比べて、磁石トルクが半減してしまうと共に、リラクタンストルクを有効に利用することができないという問題が生じる。
また、単に磁化方向が反転する永久磁石が周方向に交互に配置されると共に、周方向で隣り合う永久磁石間に磁性体が配置されたロータを備える永久磁石同期機では、磁石トルクの位相とリラクタンストルクの位相とが異なることから、磁石トルクおよびリラクタンストルクを有効に利用することができないという問題が生じる。
さらに、このような永久磁石発電機においては、ステータに対する通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を低減して永久磁石発電機の運転効率を向上させつつ、ステータの固定子巻線を鎖交する鎖交磁束量をさらに増大させて、トルクポテンシャルを増大させることが望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、通電時に発生する渦電流損失を低減して運転効率を向上させつつ、ロータに具備される永久磁石および磁性体を有効利用して効率よく出力を増大させることが可能なアキシャルギャップ型モータを提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係るアキシャルギャップ型モータは、永久磁石片(例えば、実施の形態での永久磁石片41)を具備するロータ(例えば、実施の形態でのロータ11)と、該ロータを回転軸方向の両側から挟み込むようにして対向配置された1対のステータ(例えば、実施の形態でのステータ12,12)とを備えるアキシャルギャップ型モータであって、前記ロータは周方向において前記永久磁石片と交互に配置された磁性材の極部(例えば、実施の形態での磁性材極部32)を備え、前記永久磁石片は、磁化方向が前記回転軸方向と平行であって、前記回転軸方向の一方側の前記ステータにN極のみを対向させ、前記回転軸方向の他方側の前記ステータにS極のみを対向させ、前記磁性材の極部は、前記回転軸方向と平行な方向に貫通する極部貫通部(例えば、実施の形態での極部貫通孔45、外周側スリット45a、内周側スリット45b、極部貫通孔47)を備える。
さらに、本発明の第2態様に係るアキシャルギャップ型モータは、前記永久磁石片の前記回転軸方向の前記一方側および前記他方側の何れか一方の表面上、または、前記永久磁石片の前記回転軸方向の前記一方側および前記他方側の各表面上に、磁性材の部材(例えば、実施の形態での磁性材部材42)を備える。
さらに、本発明の第3態様に係るアキシャルギャップ型モータでは、前記磁性材の部材は、前記回転軸方向と平行な方向に貫通する貫通部(例えば、実施の形態での貫通孔42a、外周側スリット42b、内周側スリット42c)を、周方向端部近傍に備える。
さらに、本発明の第4態様に係るアキシャルギャップ型モータは、前記永久磁石片の周方向端部に配置されると共に、前記回転軸方向および径方向に直交する方向に磁化された副永久磁石(例えば、実施の形態での周配置副永久磁石51)を備える。
さらに、本発明の5態様に係るアキシャルギャップ型モータは、前記永久磁石片の径方向端部に配置されると共に、前記径方向に磁化された第2の副永久磁石(例えば、実施の形態での内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52b)を備える。
さらに、本発明の第6態様に係るアキシャルギャップ型モータは、周方向で隣り合う前記永久磁石片と前記磁性材の極部との間に配置される非磁性材からなる仕切り部材(例えば、実施の形態での径方向リブ34)を備える。
さらに、本発明の第7態様に係るアキシャルギャップ型モータは、周方向で隣り合う前記永久磁石片と前記磁性材の極部との間に配置される非磁性材からなる仕切り部材(例えば、実施の形態での径方向リブ34)を備える。
さらに、本発明の第8態様に係るアキシャルギャップ型モータは、前記仕切り部材の前記回転軸方向の両端部において、周方向で隣り合う前記磁性材の部材と前記磁性材の極部との間に配置される非磁性材からなるスペーサ部材(例えば、実施の形態でのスペーサ部材61)を備える。
さらに、本発明の第9態様に係るアキシャルギャップ型モータでは、前記スペーサ部材は中空状の形状を有する。
さらに、本発明の第10態様に係るアキシャルギャップ型モータでは、前記スペーサ部材は絶縁性の前記非磁性材と非絶縁性の前記非磁性材とが積層された積層体からなる。
さらに、本発明の第11態様に係るアキシャルギャップ型モータでは、前記仕切り部材は中空状の形状を有する。
さらに、本発明の第12態様に係るアキシャルギャップ型モータでは、前記仕切り部材は絶縁性の前記非磁性材(例えば、実施の形態での電気絶縁性の非磁性材34b)と非絶縁性の前記非磁性材(例えば、実施の形態での非電気絶縁性の非磁性材34a)とが積層された積層体からなる。
さらに、本発明の第13態様に係るアキシャルギャップ型モータは、前記ロータの内周側に配置された内周側リング(例えば、実施の形態での内周側筒状部35)と、前記ロータの外周側に配置された外周側リング(例えば、実施の形態での外周側筒状部36)とを備え、前記内周側リングと前記外周側リングとは、互いに同軸に配置された状態で、リブを成す前記仕切り部材によって結合されている。
本発明の第1態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、ロータの周方向において磁性材の極部と交互に配置される永久磁石片は、1対のステータの一方にN極のみを対向させ、他方にS極のみを対向させることから、ステータの固定子巻線に対する通電において、磁石トルクに対する最適な通電位相と、リラクタンストルクに対する最適な通電位相とが一致することになり、磁石トルクおよびリラクタンストルクを有効に利用して、効率よく出力を増大させることができる。
しかも、磁性材の極部に、例えば回転軸方向と平行な方向に貫通する貫通孔やスリット等からなる極部貫通部を備えることにより、1対のステータ間において磁性材の極部を貫通する磁路を形成することができる。これにより、各ステータの固定子巻線による電流磁束に所望の磁気方向性を付与することができ、出力可能なトルクを増大させることができると共に、1対のステータ間での磁気抵抗の急激な変化を抑制するようにして、1対のステータの固定子巻線による電流磁束の波形整形を行うことができ、トルクリップルおよび電流磁束波形の高調波の発生を抑制し、鉄損失を低減することができる。
さらに、本発明の第2態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、永久磁石片の表面上に磁性材の部材を備えることにより、永久磁石片のパーミアンスの低下を防止し、永久磁石片の減磁を抑制することができると共に、リラクタンストルクを増大させることができる。
さらに、本発明の第3態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、磁性材の部材の周方向端部近傍に、例えば回転軸方向と平行な方向に貫通する貫通孔やスリット等からなる貫通部を備えることにより、1対のステータ間において磁性材の部材を貫通する磁路を形成することができる。これにより、各ステータの固定子巻線による電流磁束に所望の磁気方向性を付与することができ、出力可能なトルクを増大させることができると共に、1対のステータ間での磁気抵抗の急激な変化を抑制するようにして、1対のステータの固定子巻線による電流磁束の波形整形を行うことができ、トルクリップルおよび電流磁束波形の高調波の発生を抑制し、鉄損失を低減することができる。
さらに、本発明の第4態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、永久磁石片の周方向端部に、永久磁石片の磁化方向と直交する方向に磁化された副永久磁石を備えることにより、所謂永久磁石片および副永久磁石のハルバッハ配置による磁束レンズ効果によって、永久磁石片および副永久磁石の磁束を収束させることができ、ステータの固定子巻線に鎖交する磁束量を増大させることができる。
さらに、本発明の第5態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、永久磁石片の周方向端部に、永久磁石片の磁化方向と直交する方向に磁化された第2の副永久磁石を備えることにより、所謂永久磁石片および第2の副永久磁石のハルバッハ配置による磁束レンズ効果によって、永久磁石片および第2の副永久磁石の磁束を収束させることができ、ステータの固定子巻線に鎖交する磁束量を増大させることができる。
さらに、本発明の第6態様または第7態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、周方向で隣り合う永久磁石片と磁性材の極部との間に非磁性材からなる仕切り部材を配置することにより、構造体としての所望の剛性を確保しつつ、各永久磁石片の磁束を有効に利用して、アキシャルギャップ型モータの運転効率を向上させることができる。
さらに、本発明の第8態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、仕切り部材の回転軸方向の両端部において、周方向で隣り合う磁性材の部材と磁性材の極部との間に非磁性材からなるスペーサ部材を配置することにより、構造体としての剛性を向上させつつ、各永久磁石片の磁束を有効に利用して、アキシャルギャップ型モータの運転効率を向上させることができる。
さらに、本発明の第9態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、スペーサ部材を中空状の形状とすることにより、磁気絶縁性を向上させることができ、各永久磁石片の磁束を有効に利用することができると共に、通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を低減することができ、トルクポテンシャルを増大させることができ、ジュール熱による過剰な温度上昇を防止することができ、アキシャルギャップ型モータの運転効率を向上させることができる。
さらに、本発明の第10態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、スペーサ部材を電気絶縁性の非磁性材と非電気絶縁性の非磁性材とが積層された積層体とすることにより、通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を低減することができ、トルクポテンシャルを増大させることができ、ジュール熱による過剰な温度上昇を防止することができ、アキシャルギャップ型モータの運転効率を向上させることができる。
さらに、本発明の第11態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、仕切り部材を中空状の形状とすることにより、磁気絶縁性を向上させることができ、各永久磁石片の磁束を有効に利用することができると共に、通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を低減することができ、トルクポテンシャルを増大させることができ、ジュール熱による過剰な温度上昇を防止することができ、アキシャルギャップ型モータの運転効率を向上させることができる。
さらに、本発明の第12態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、仕切り部材を電気絶縁性の非磁性材と非電気絶縁性の非磁性材とが積層された積層体とすることにより、通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を低減することができ、トルクポテンシャルを増大させることができ、ジュール熱による過剰な温度上昇を防止することができ、アキシャルギャップ型モータの運転効率を向上させることができる。
さらに、本発明の第13態様に係るアキシャルギャップ型モータによれば、永久磁石片および磁性材の極部を径方向の両側から挟み込む内周側リングと外周側リングとを仕切り部材によって結合することにより、構造体としての所望の剛性を容易に確保することができる。
以下、本発明のアキシャルギャップ型モータの一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態によるアキシャルギャップ型モータ10は、例えば図1および図2に示すように、このアキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられた略円環状のロータ11と、回転軸O方向の両側からロータ11を挟みこむようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する1対のステータ12,12とを備えて構成されている。
このアキシャルギャップ型モータ10は、例えばハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えばハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達された場合にもアキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
各ステータ12は、例えば図1に示すように、略円環板状のヨーク部21と、ロータ11に対向するヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から回転軸O方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される固定子巻線(図示略)とを備えて構成されている。
各ステータ12は、例えば主極が6個(例えば、U,V,W,U,V,W)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U,V,W極に対して、他方のステータ12の各U,V,W極が回転軸O方向で対向するように設定されている。
例えば回転軸O方向で対向する1対のステータ12,12に対し、U,V,W極およびU,V,W極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U,V,W極およびU,V,W極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22とが、回転軸O方向で対向するように設定され、回転軸O方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
ロータ11は、例えば図2に示すように、複数の磁石極部31,…,31と、複数の磁性材極部32,…,32と、非磁性材からなるロータフレーム33とを備えて構成され、磁石極部31と磁性材極部32とは、周方向において交互に配置された状態で、ロータフレーム33内に収容されている。
ロータフレーム33は、周方向に所定間隔をおいて配置された複数の柱状の径方向リブ34,…,34によって接続された内周側筒状部35と外周側筒状部36と、内周側筒状部35の内周面上から内方に向かい突出する円環板状に形成され、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続される接続部37とを備えて構成されている。
そして、ロータフレーム33内に収容された磁石極部31および磁性材極部32は、径方向の両側から内周側筒状部35と外周側筒状部36とにより挟み込まれると共に、径方向リブ34を介して周方向で隣り合うように配置されている。
磁石極部31は、厚さ方向(つまり、回転軸O方向)に磁化された略扇形板状の永久磁石片41と、この永久磁石片41を厚さ方向の両側から挟み込む1対の略扇形板状の磁性材部材42,42とを備えて構成され、複数の磁石極部31,…,31の各永久磁石片41,…,41は、磁化方向が互いに同方向となるように設定されている。
つまり、回転軸O方向で対向する1対のステータ12,12に対し、一方のステータ12には、各永久磁石片41のN極およびS極の一方のみが対向し、他方のステータ12には、各永久磁石片41のN極およびS極の他方のみが対向するようになっている。
そして、永久磁石片41の厚さ方向の一方の表面および他方の表面を覆う1対の磁性材部材42,42は、厚さ方向に対する断面形状が永久磁石片41と同等の略扇形とされている。
また、ロータフレーム33内に収容された各磁石極部31の永久磁石片41は、周方向で隣り合う1対の径方向リブ34,34によって周方向の両側から挟み込まれている。
磁性材極部32は、回転軸O方向と平行な方向に貫通する複数の極部貫通孔45,…,45を備え、各極部貫通孔45は、例えば回転軸O方向に対する断面形状が径方向を長手方向とする長穴状とされ、複数の極部貫通孔45,…,45は周方向に所定間隔をおいて配置されている。
上述したように、本実施の形態によるアキシャルギャップ型モータ10によれば、ロータ11の周方向において磁性材極部32と交互に配置される磁石極部31の永久磁石片41は、1対のステータ12,12の一方にN極のみを対向させ、他方にS極のみを対向させることから、1対のステータ12,12の各固定子巻線に対する通電において、磁石極部31による磁石トルクに対する最適な通電位相と、磁性材極部32によるリラクタンストルクに対する最適な通電位相とが一致することになり、磁石トルクおよびリラクタンストルクを有効に利用して、効率よく出力を増大させることができる。
しかも、永久磁石片41の磁極間を挟み込む磁性材部材42,42を備えることにより、永久磁石片41のパーミアンスの低下を防止し、永久磁石片41の減磁を抑制することができると共に、リラクタンストルクを、より一層、増大させることができる。
さらに、磁性材極部32に極部貫通孔45を備えることにより、1対のステータ12,12間において磁性材極部32を貫通する磁路を形成することができる。これにより、各ステータ12の固定子巻線による電流磁束に所望の磁気方向性を付与することができ、出力可能なトルクを増大させることができると共に、1対のステータ12,12間での磁気抵抗の急激な変化を抑制するようにして、1対のステータ12,12の固定子巻線による電流磁束の波形整形を行うことができ、トルクリップルおよび電流磁束波形の高調波の発生を抑制し、鉄損失を低減することができる。
なお、上述した実施の形態においては、磁性材極部32に極部貫通孔45を備えるとしたが、これに限定されず、例えば図3に示す第1変形例のように、磁石極部31の磁性材部材42の周方向端部近傍に、回転軸O方向と平行な方向に貫通する複数の貫通孔42a,…,42aを備えてもよい。各貫通孔42aは、例えば回転軸O方向に対する断面形状が径方向を長手方向とする長穴状とされ、複数の貫通孔42a,…,42aは周方向に所定間隔をおいて配置されている。
この第1変形例によれば、磁性材部材42の周方向端部近傍に貫通孔42aを備えることにより、1対のステータ12,12間において磁性材部材42を貫通する磁路を形成することができる。これにより、各ステータ12,12の固定子巻線による電流磁束に所望の磁気方向性を付与することができ、出力可能なトルクを増大させることができると共に、1対のステータ12,12間での磁気抵抗の急激な変化を抑制するようにして、1対のステータ12,12の固定子巻線による電流磁束の波形整形を行うことができ、トルクリップルおよび電流磁束波形の高調波の発生を抑制し、鉄損失を低減することができる。
なお、上述した実施の形態においては、磁性材極部32に極部貫通孔45を備えるとしたが、これに限定されず、例えば図4に示す第2変形例のように、略扇形板状の磁性材極部32は、上述した実施の形態での複数の極部貫通孔45の代わりに、回転軸O方向と平行な方向に貫通する複数の外周側スリット45aまたは複数の内周側スリット45bを備えてもよい。
各外周側スリット45aは、例えば磁性材極部32の外周面上に設けられた凹溝(例えば、磁性材極部32の外周面から径方向内方に向かい削り込むようにして形成された凹溝等)によって形成され、各凹溝の深さ方向は磁性材極部32の径方向内方とされ、各凹溝は回転軸O方向と平行な方向に伸びている。
また、各内周側スリット45bは、例えば磁性材極部32の内周面上に設けられた凹溝(例えば、磁性材極部32の内周面から径方向外方に向かい削り込むようにして形成された凹溝等)によって形成され、各凹溝の深さ方向は磁性材極部32の径方向外方とされ、各凹溝は回転軸O方向と平行な方向に伸びている。
また、上述した第1変形例においては、磁性材部材42に貫通孔42aを備えるとしたが、これに限定されず、例えば図5に示す第3変形例のように、略扇形板状の磁性材部材42は、上述した第1変形例での複数の貫通孔42aの代わりに、回転軸O方向と平行な方向に貫通する複数の外周側スリット42bまたは複数の内周側スリット42cを備えてもよい。
各外周側スリット42bは、例えば磁性材部材42の外周面上に設けられた凹溝(例えば、磁性材部材42の外周面から径方向内方に向かい削り込むようにして形成された凹溝等)によって形成され、各凹溝の深さ方向は磁性材部材42の径方向内方とされ、各凹溝は回転軸O方向と平行な方向に伸びている。
また、各内周側スリット42cは、例えば磁性材部材42の内周面上に設けられた凹溝(例えば、磁性材部材42の内周面から径方向外方に向かい削り込むようにして形成された凹溝等)によって形成され、各凹溝の深さ方向は磁性材部材42の径方向外方とされ、各凹溝は回転軸O方向と平行な方向に伸びている。
なお、上述した実施の形態においては、磁性材極部32に回転軸O方向に対する断面形状が径方向を長手方向とする長穴状とされた極部貫通孔45を備えるとしたが、これに限定されず、例えば図6および図7に示す第4変形例のように、略扇形板状の磁性材極部32は、上述した実施の形態での極部貫通孔45の代わりに、回転軸O方向と平行な方向に貫通する複数の極部貫通孔47,…,47を備えてもよい。この第4変形例では、各極部貫通孔47は、例えば回転軸O方向に対する断面形状が円穴状とされ、複数の極部貫通孔47,…,47は径方向に所定間隔をおいて配置されている。
また、上述した実施の形態の第1変形例において、磁石極部31の磁性材部材42は、貫通孔42aの代わりに、回転軸O方向と平行な方向に貫通すると共に、径方向に所定間隔をおいて配置された複数の貫通孔(図示略)を備えてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、磁石極部31は、永久磁石片41と、この永久磁石片41を厚さ方向の両側から挟み込む1対の磁性材部材42,42とを備えるとしたが、これに限定されず、例えば図8および図9に示す第5変形例のように、1対の磁性材部材42,42を省略してもよいし、あるいは、1対の磁性材部材42,42の何れか一方のみを省略してもよい。
この第5変形例において、ロータフレーム33は、例えば、周方向に所定間隔をおいて配置された複数の径方向リブ34,…,34によって接続された内周側の接続部37と外周側筒状部36とを備えて構成され、円環板状に形成された内周側の接続部37は、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続されるようになっている。つまり、この第3変形例では、上述した実施の形態での内周側筒状部35が省略され、ロータフレーム33内に収容された磁石極部31および磁性材極部32は、径方向の両側から接続部37と外周側筒状部36とにより挟み込まれている。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図10および図11に示す第6変形例のように、磁石極部31の永久磁石片41の周方向端部に配置されると共に、回転軸O方向および径方向に直交する方向に磁化された複数の周配置副永久磁石51,…,51を備えてもよい。
複数の周配置副永久磁石51,…,51は、回転軸O方向の一方側と他方側とにおいて、磁石極部31と磁性材極部32との間に配置されている。つまり、この第6変形例において、磁石極部31は、永久磁石片41と、1対の磁性材部材42,42とに加えて、各磁性材部材42を周方向の両側から挟み込む各1対の周配置副永久磁石51,51を備え、回転軸O方向と平行な方向の一方側に配置された周配置副永久磁石51と、他方側に配置された周配置副永久磁石51とによって、ロータフレーム33の径方向リブ34を回転軸O方向と平行な方向の両側から挟み込むように設定されている。
磁石極部31において、磁性材部材42を介して周方向で対向する1対の周配置副永久磁石51,51同士、および、ロータフレーム33の径方向リブ34を介して回転軸O方向と平行な方向で対向する1対の周配置副永久磁石51,51同士は、互いに磁化方向が異方向となるように設定されている。
そして、回転軸O方向と平行な方向の一方側に配置された1対の周配置副永久磁石51,51同士は、回転軸O方向と平行な方向に磁化された永久磁石片41の一方側の磁極と同極の磁極を対向させるように配置され、回転軸O方向と平行な方向の他方側に配置された1対の周配置副永久磁石51,51同士は、回転軸O方向と平行な方向に磁化された永久磁石片41の他方側の磁極と同極の磁極を対向させるように配置されている。
つまり、例えば回転軸O方向と平行な方向の一方側がN極かつ他方側がS極とされた永久磁石片41に対して、回転軸O方向と平行な方向の一方側において磁性材部材42を周方向の両側から挟み込む1対の周配置副永久磁石51,51は、互いのN極が周方向で対向するように配置され、回転軸O方向と平行な方向の他方側において磁性材部材42を周方向の両側から挟み込む1対の周配置副永久磁石51,51は、互いのS極が周方向で対向するように配置されている。
この第6変形例によるアキシャルギャップ型モータ10によれば、所謂永久磁石のハルバッハ配置による磁束レンズ効果により永久磁石片41および各周配置副永久磁石51,51の各磁束が収束し、各ステータ12,12に鎖交する有効磁束が相対的に増大するようになっている。
なお、この第6変形例においては、例えば図12および図13に示すように、磁石極部31において、回転軸O方向と平行な方向の一方側に配置された1対の周配置副永久磁石51,51のうち、周方向の何れか一方側の周配置副永久磁石51を省略すると共に、回転軸O方向と平行な方向の他方側に配置された1対の周配置副永久磁石51,51のうち、周方向の何れか他方側の周配置副永久磁石51を省略してもよい。
また、上述した実施の形態においては、例えば図14に示す第7変形例のように、磁石極部31の永久磁石片41の径方向端部に配置されると共に、径方向に磁化された複数の内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52bを備えてもよい。
複数の内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52bは、回転軸O方向の一方側と他方側とにおいて、磁石極部31の各磁性材部材42を径方向の両側から挟み込むように配置されている。
つまり、この第7変形例において、磁石極部31は、永久磁石片41と、1対の磁性材部材42,42とに加えて、各磁性材部材42を径方向の両側から挟み込む各1対の内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52bを備えて構成されている。
また、この第7変形例において、ロータフレーム33は、例えば図12に示すように、周方向に所定間隔をおいて配置された複数の径方向リブ34,…,34と、内周側筒状部35および外周側筒状部36と、接続部37とに加えて、内周側周方向突条35aと、内周側軸方向突条35bと、外周側周方向突条36aと、外周側軸方向突条36bとを備えて構成されている。
すなわち、内周側筒状部35の外周面上には、回転軸O方向の央部で径方向外方に向かい突出すると共に周方向に伸びる内周側周方向突条35aと、周方向に所定間隔をおいた位置で径方向外方に向かい突出すると共に回転軸O方向にと平行に伸びる複数の内周側軸方向突条35b,…,35bとが設けられている。
また、外周側筒状部36の内周面上には、内周側周方向突条35aに対向するようにして回転軸O方向の央部で径方向内方に向かい突出すると共に周方向に伸びる外周側周方向突条36aと、各内周側軸方向突条35b,…,35bに対向するようにして周方向に所定間隔をおいた位置で径方向内方に向かい突出すると共に回転軸O方向と平行に伸びる複数の外周側軸方向突条36b,…,36bとが設けられている。
そして、各突条35a,35bの径方向での突出高さ、および各突条36a,36bの径方向での突出高さは、各同等とされている。
そして、径方向リブ34は、各突条35a,35bの交差部と、各突条36a,36bの交差部とを接続するようにして配置されている。
そして、回転軸O方向と平行な方向の一方側と他方側とにおいて、径方向で対をなす1対の内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52bのうち、内周側径配置副永久磁石52aは、周方向で隣り合う内周側軸方向突条35b,35bにより周方向の両側から挟み込まれ、外周側径配置副永久磁石52bは、周方向で隣り合う外周側軸方向突条36b,36bにより周方向の両側から挟み込まれている。
また、回転軸O方向と平行な方向で対向する内周側径配置副永久磁石52a,52aは、この方向の両側から内周側周方向突条35aを挟み込み、回転軸O方向と平行な方向で対向する外周側径配置副永久磁石52b,52bは、この方向の両側から外周側周方向突条36aを挟み込んでいる。
磁石極部31において、磁性材部材42を介して径方向で対向する1対の内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52b同士、および、ロータフレーム33の内周側周方向突条35aを介して回転軸O方向と平行な方向で対向する内周側径配置副永久磁石52a,52a同士、および、ロータフレーム33の外周側周方向突条36aを介して回転軸O方向と平行な方向で対向する外周側径配置副永久磁石52b,52b同士は、互いに磁化方向が異方向となるように設定されている。
そして、回転軸O方向と平行な方向の一方側に配置された1対の内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52b同士は、回転軸O方向と平行な方向に磁化された永久磁石片41の一方側の磁極と同極の磁極を対向させるように配置され、回転軸O方向と平行な方向の他方側に配置された1対の内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52b同士は、回転軸O方向と平行な方向に磁化された永久磁石片41の他方側の磁極と同極の磁極を対向させるように配置されている。
つまり、例えば回転軸O方向と平行な方向の一方側がN極かつ他方側がS極とされた永久磁石片41に対して、回転軸O方向と平行な方向の一方側において磁性材部材42を径方向の両側から挟み込む1対の内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52bは、互いのN極が径方向で対向するように配置され、回転軸O方向と平行な方向の他方側において磁性材部材42を径方向の両側から挟み込む1対の内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52bは、互いのS極が径方向で対向するように配置されている。
この第7変形例によるアキシャルギャップ型モータ10によれば、所謂永久磁石のハルバッハ配置による磁束レンズ効果により永久磁石片41と、内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52bの各磁束が収束し、各ステータ12,12に鎖交する有効磁束が相対的に増大するようになっている。
なお、この第7変形例においては、磁石極部31において、回転軸O方向と平行な方向の一方側に配置された内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52bのうち、径方向の何れか一方を省略すると共に、回転軸O方向と平行な方向の他方側に配置された内周側および外周側径配置副永久磁石52a,52bのうち、径方向の何れか他方を省略してもよい。
なお、例えば図1から図7に示す、上述した実施の形態および第1変形例から第4変形例においては、非磁性材からなるロータフレーム33の径方向リブ34を柱状としたが、これに限定されず、例えば図15に示す第8変形例のように、径方向リブ34は、中空状の形状を有し、非磁性材によって径方向に伸びる筒状に形成されてもよい。
例えば図16に示す、上述した実施の形態に係る第8変形例によるアキシャルギャップ型モータ10によれば、周方向で隣り合う永久磁石片41と磁性材極部32との間に、径方向に伸びる筒状の径方向リブ34が配置されている。
この第8変形例によるアキシャルギャップ型モータ10によれば、構造体としての所望の剛性を確保しつつ、磁気絶縁性を向上させることができる。これにより、永久磁石片41の磁束を有効に利用することができると共に、通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を低減することができ、トルクポテンシャルを増大させることができ、ジュール熱による過剰な温度上昇を防止することができ、アキシャルギャップ型モータ10の運転効率を向上させることができる。
さらに、この第8変形例においては、単に、径方向リブ34を非磁性材により中空状の形状に形成するとしたが、これに限定されず、例えば図17に示す第9変形例のように、さらに、径方向リブ34を電気絶縁性の非磁性材と非電気絶縁性の非磁性材とが積層された積層体から形成してもよい。例えば図17に示す第9変形例では、筒状の径方向リブ34は、例えば非電気絶縁性である金属系の環状の非磁性材(例えば、銅等)34aと電気絶縁性の環状の非磁性材34bとが径方向に交互に積層されて構成されている。
この第9変形例によれば、径方向リブ34を非電気絶縁性の非磁性材34aと電気絶縁性の非磁性材34bとが積層された積層体とすることにより、通電時に発生する電機子磁束による渦電流損失を、より一層、低減することができ、ジュール熱による過剰な温度上昇を防止することができる。
また、この第9変形例においては、径方向リブ34を中空状としたが、これに限定されず、径方向リブ34を電気絶縁性の非磁性材と非電気絶縁性の非磁性材とが積層された積層体から形成する場合には、例えば図18に示す第10変形例のように、径方向リブ34を径方向に伸びる柱状に形成してもよい。この第10変形例では、柱状の径方向リブ34は、例えば非電気絶縁性である金属系の板状の非磁性材(例えば、銅等)34aと電気絶縁性の板状の非磁性材34bとが径方向に交互に積層されて構成されている。
この第10変形例によれば、非電気絶縁性の非磁性材34aと電気絶縁性の非磁性材34bとが積層された積層体から柱状の径方向リブ34を形成することにより、通電時の電機子磁束による渦電流損失の発生を抑制しつつ、構造体としての剛性を向上させることができる。
なお、例えば図15から図18に示す、上述した第8変形例から第10変形例においては、径方向リブ34の径方向幅と永久磁石片41の径方向幅とを同等としたが、これに限定されず、例えば図19に示す第11変形例のように、径方向リブ34の径方向幅は、永久磁石片41の径方向幅よりも大きく形成されてもよい。
例えば図19に示す、上述した第8変形例に係る第11変形例によるアキシャルギャップ型モータ10によれば、径方向リブ34の径方向幅は、永久磁石片41と、この永久磁石片41を厚さ方向の両側から挟み込む1対の磁性材部材42,42との径方向幅と同等とされている。
この第11変形例によるアキシャルギャップ型モータ10によれば、周方向で隣り合う永久磁石片41と磁性材極部32との間、および、周方向で隣り合う磁性材部材42と磁性材極部32との間に、径方向に伸びる筒状あるいは非電気絶縁性の非磁性材34aと電気絶縁性の非磁性材34bとが径方向に積層された積層体の少なくとも何れかからなる径方向リブ34が配置され、構造体としての剛性を、より一層、向上させることができる。
なお、例えば図1から図7に示す、上述した実施の形態および第1変形例から第4変形例、さらに、例えば図15から図18に示す、第8変形例から第10変形例においては、永久磁石片41と磁性材極部32との間に径方向リブ34を備えるとしたが、これに限定されず、さらに、径方向リブ34の回転軸O方向の両端部において、周方向で隣り合う磁性材部材42と磁性材極部32との間に配置される非磁性材からなるスペーサ部材61を備えてもよい。
例えば図20に示す第12変形例において、スペーサ部材61は、中空状の形状を有し、非磁性材によって径方向に伸びる筒状に形成されている。
なお、スペーサ部材61は、単に、非磁性材により形成される中空状の形状に限定されず、例えば電気絶縁性の非磁性材と非電気絶縁性の非磁性材とが径方向に積層された積層体から形成されてもよい。また、スペーサ部材61を電気絶縁性の非磁性材と非電気絶縁性の非磁性材とが積層された積層体から形成する場合には、スペーサ部材61を径方向に伸びる柱状に形成してもよい。
また、例えば図10から図14に示す、第6変形例および第7変形例においては、永久磁石片41と磁性材極部32とによって周方向の両側から挟み込まれると共に、1対の周配置副永久磁石51,51によって回転軸O方向の両側から挟み込まれる非磁性材からなるロータフレーム33の径方向リブ34を柱状としたが、これに限定されず、例えば図21に示す第13変形例のように、径方向リブ34は、中空状の形状を有し、非磁性材によって径方向に伸びる筒状に形成されてもよい。
なお、径方向リブ34は、単に、非磁性材により形成される中空状の形状に限定されず、例えば電気絶縁性の非磁性材34bと非電気絶縁性の非磁性材34aとが径方向に積層された積層体から形成されてもよい。また、径方向リブ34を電気絶縁性の非磁性材と非電気絶縁性の非磁性材とが積層された積層体から形成する場合には、径方向リブ34を径方向に伸びる柱状に形成してもよい。
本発明の一実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態の第4変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態の第4変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの平面図である。 本発明の一実施形態の第5変形例に係るアキシャルギャップ型モータの斜視図である。 本発明の一実施形態の第5変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態の第6変形例に係るアキシャルギャップ型モータの斜視図である。 本発明の一実施形態の第6変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態の第6変形例に係るアキシャルギャップ型モータの斜視図である。 本発明の一実施形態の第6変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態の第7変形例に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 本発明の一実施形態の第8変形例に係るアキシャルギャップ型モータの径方向リブの斜視図である。 本発明の一実施形態の第8変形例に係るアキシャルギャップ型モータの径方向に対する要部断面図である。 本発明の一実施形態の第9変形例に係るアキシャルギャップ型モータの径方向リブの斜視図である。 本発明の一実施形態の第10変形例に係るアキシャルギャップ型モータの径方向リブの斜視図である。 本発明の一実施形態の第11変形例に係るアキシャルギャップ型モータの径方向に対する要部断面図である。 本発明の一実施形態の第12変形例に係るアキシャルギャップ型モータの径方向に対する要部断面図である。 本発明の一実施形態の第13変形例に係るアキシャルギャップ型モータの径方向に対する要部断面図である。
符号の説明
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
32 磁性材極部(磁性材の極部)
34 径方向リブ(仕切り部材)
34a 非電気絶縁性の非磁性材
34b 電気絶縁性の非磁性材
35 内周側筒状部(内周側リング)
36 外周側筒状部(外周側リング)
41 永久磁石片
42 磁性材部材(磁性材の部材)
42a 貫通孔(貫通部)
42b 外周側スリット(貫通部)
42c 内周側スリット(貫通部)
45 極部貫通孔(極部貫通部)
45a 外周側スリット(極部貫通部)
45b 内周側スリット(極部貫通部)
47 極部貫通孔(極部貫通部)
51 周配置副永久磁石(副永久磁石)
52a 内周側径配置副永久磁石(第2の副永久磁石)
52b 外周側径配置副永久磁石(第2の副永久磁石)

Claims (13)

  1. 永久磁石片を具備するロータと、該ロータを回転軸方向の両側から挟み込むようにして対向配置された1対のステータとを備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは周方向において前記永久磁石片と交互に配置された磁性材の極部を備え、
    前記永久磁石片は、磁化方向が前記回転軸方向と平行であって、前記回転軸方向の一方側の前記ステータにN極のみを対向させ、前記回転軸方向の他方側の前記ステータにS極のみを対向させ、
    前記磁性材の極部は、前記回転軸方向と平行な方向に貫通する極部貫通部を備えることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記永久磁石片の前記回転軸方向の前記一方側および前記他方側の何れか一方の表面上、または、前記永久磁石片の前記回転軸方向の前記一方側および前記他方側の各表面上に、磁性材の部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記磁性材の部材は、前記回転軸方向と平行な方向に貫通する貫通部を、周方向端部近傍に備えることを特徴とする請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記永久磁石片の周方向端部に配置されると共に、前記回転軸方向および径方向に直交する方向に磁化された副永久磁石を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかひとつに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記永久磁石片の径方向端部に配置されると共に、前記径方向に磁化された第2の副永久磁石を備えること特徴とする請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  6. 周方向で隣り合う前記永久磁石片と前記磁性材の極部との間に配置される非磁性材からなる仕切り部材を備えることを特徴とする請求項1または請求項4または請求項5に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  7. 周方向で隣り合う前記永久磁石片と前記磁性材の極部との間に配置される非磁性材からなる仕切り部材を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  8. 前記仕切り部材の前記回転軸方向の両端部において、周方向で隣り合う前記磁性材の部材と前記磁性材の極部との間に配置される非磁性材からなるスペーサ部材を備えることを特徴とする請求項7に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  9. 前記スペーサ部材は中空状の形状を有することを特徴とする請求項8に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  10. 前記スペーサ部材は絶縁性の前記非磁性材と非絶縁性の前記非磁性材とが積層された積層体からなることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  11. 前記仕切り部材は中空状の形状を有することを特徴とする請求項6から請求項10の何れか1つに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  12. 前記仕切り部材は絶縁性の前記非磁性材と非絶縁性の前記非磁性材とが積層された積層体からなることを特徴とする請求項6から請求項11の何れか1つに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  13. 前記ロータの内周側に配置された内周側リングと、前記ロータの外周側に配置された外周側リングとを備え、
    前記内周側リングと前記外周側リングとは、互いに同軸に配置された状態で、リブを成す前記仕切り部材によって結合されていることを特徴とする請求項6から請求項12の何れか1つに記載のアキシャルギャップ型モータ。
JP2007167489A 2006-12-06 2007-06-26 アキシャルギャップ型モータ Expired - Fee Related JP4906606B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007167489A JP4906606B2 (ja) 2006-12-06 2007-06-26 アキシャルギャップ型モータ
EP07830734.5A EP2096735A4 (en) 2006-12-06 2007-10-29 AXIAL SPACE MOTOR
CN2007800445643A CN101548452B (zh) 2006-12-06 2007-10-29 轴向间隙型电动机
PCT/JP2007/071000 WO2008068977A1 (ja) 2006-12-06 2007-10-29 アキシャルギャップ型モータ
US12/517,721 US20100141075A1 (en) 2006-12-06 2007-10-29 Axial gap motor

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006329491 2006-12-06
JP2006329491 2006-12-06
JP2007167489A JP4906606B2 (ja) 2006-12-06 2007-06-26 アキシャルギャップ型モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008167639A true JP2008167639A (ja) 2008-07-17
JP4906606B2 JP4906606B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=39696330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007167489A Expired - Fee Related JP4906606B2 (ja) 2006-12-06 2007-06-26 アキシャルギャップ型モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4906606B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010093973A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Honda Motor Co Ltd アキシャルギャップ型モータ
JP2010098929A (ja) * 2008-09-22 2010-04-30 Asmo Co Ltd ダブルギャップモータ
US7977843B2 (en) 2007-10-04 2011-07-12 Honda Motor Co., Ltd. Axial gap type motor
US8030816B2 (en) 2006-06-06 2011-10-04 Honda Motor Co., Ltd. Motor and motor control device
US8040008B2 (en) 2007-10-04 2011-10-18 Honda Motor Co., Ltd. Axial gap motor
US8053942B2 (en) 2007-08-29 2011-11-08 Honda Motor Co., Ltd. Axial gap motor
US8283829B2 (en) 2007-06-26 2012-10-09 Honda Motor Co., Ltd. Axial gap motor
KR20140025115A (ko) * 2012-08-21 2014-03-04 삼성전자주식회사 회전자 및 이를 포함하는 전동기

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5553161A (en) * 1978-10-13 1980-04-18 Fujitsu Ltd Magnetic polar construction
JPH06205554A (ja) * 1992-11-16 1994-07-22 Yaskawa Electric Corp 同期回転電機の回転子
JPH10271784A (ja) * 1997-03-21 1998-10-09 Fuji Electric Co Ltd 軸方向空隙形永久磁石励磁同期機
JP2005318782A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Nissan Motor Co Ltd アキシャルギャップ電動機の冷却構造
JP2005341696A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Nissan Motor Co Ltd アキシャルギャップ型回転電機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5553161A (en) * 1978-10-13 1980-04-18 Fujitsu Ltd Magnetic polar construction
JPH06205554A (ja) * 1992-11-16 1994-07-22 Yaskawa Electric Corp 同期回転電機の回転子
JPH10271784A (ja) * 1997-03-21 1998-10-09 Fuji Electric Co Ltd 軸方向空隙形永久磁石励磁同期機
JP2005318782A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Nissan Motor Co Ltd アキシャルギャップ電動機の冷却構造
JP2005341696A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Nissan Motor Co Ltd アキシャルギャップ型回転電機

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8030816B2 (en) 2006-06-06 2011-10-04 Honda Motor Co., Ltd. Motor and motor control device
US8283829B2 (en) 2007-06-26 2012-10-09 Honda Motor Co., Ltd. Axial gap motor
US8053942B2 (en) 2007-08-29 2011-11-08 Honda Motor Co., Ltd. Axial gap motor
US7977843B2 (en) 2007-10-04 2011-07-12 Honda Motor Co., Ltd. Axial gap type motor
US8040008B2 (en) 2007-10-04 2011-10-18 Honda Motor Co., Ltd. Axial gap motor
JP2010098929A (ja) * 2008-09-22 2010-04-30 Asmo Co Ltd ダブルギャップモータ
JP2010093973A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Honda Motor Co Ltd アキシャルギャップ型モータ
US7919897B2 (en) 2008-10-09 2011-04-05 Honda Motor Co., Ltd. Axial gap type motor
JP4678549B2 (ja) * 2008-10-09 2011-04-27 本田技研工業株式会社 アキシャルギャップ型モータ
KR20140025115A (ko) * 2012-08-21 2014-03-04 삼성전자주식회사 회전자 및 이를 포함하는 전동기
US10008890B2 (en) 2012-08-21 2018-06-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Rotor and electric motor including the same
KR101967806B1 (ko) * 2012-08-21 2019-04-10 삼성전자 주식회사 회전자 및 이를 포함하는 전동기

Also Published As

Publication number Publication date
JP4906606B2 (ja) 2012-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4707696B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
US20100141075A1 (en) Axial gap motor
JP4729551B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP4961302B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP4394115B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
US8304949B2 (en) Axial gap motor
JP4906606B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2008271640A (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2008104278A (ja) モータ
EP2690753B1 (en) Electric motor
JP4500843B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP4605480B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP5041415B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2010093928A (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP4896690B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2009095089A (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP4960749B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP5114135B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP5126584B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP5017045B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP4911637B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2009131113A (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2012182947A (ja) 回転電機
JP2009290933A (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2010119196A (ja) アキシャルギャップ型モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110623

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees