JP5354793B2 - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータに関する。
従来、例えば、回転軸周りに回転可能なロータと、回転軸方向の少なくとも一方側からロータに対向配置されたステータとを備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、ステータを介した磁束ループを形成するアキシャルギャップ型モータが知られている。
このアキシャルギャップ型モータのステータは、略円環板状のステータヨーク部と、ロータに対向するステータヨーク部の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から回転軸方向に沿ってロータに向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティースと、ティースに装着される巻線と、から構成される。
近年、モータの更なる小型化、高出力化を図るための対策の一つとして、モータ運転時に生じるステータヨーク部や巻線からの発熱による損失を低減することが挙げられ、この損失の低減には、ステータヨーク部及び巻線を冷却することが効果的であることが知られている。特許文献1及び2は、アキシャルギャップ型モータの冷却方法として、ステータヨーク部や巻線を収納するハウジング内に冷媒を導入し、この冷媒で直接冷却する方法を開示している。
特開2005−143268号公報 特開2005−261083号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載のアキシャルギャップ型モータの冷却方法では、ステータやハウジングに冷媒を導入するスペースを要するため、アキシャルギャップ型モータ自体が大型化してしまうという問題があった。
また、ロータのシャフト部から冷媒を供給する方法も知られているが、シャフト部から直接冷媒をステータ側に供給したのでは、ロータのヨーク部とステータのティースとの間でエアギャップを形成するエアギャップ形成領域に冷媒が滞留してしまい、冷媒がフリクションとなってモータ損失となってしまうという問題があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ステータに冷媒を導入するスペースを設ける必要がなく、モータ損失を低減しながらステータを冷却可能なアキシャルギャップ型モータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)と、
回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置され、略円環板状のステータヨーク部(例えば、後述の実施形態におけるステータヨーク部21)と、前記ロータに対向する前記ステータヨーク部の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から回転軸方向に沿って前記ロータに向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース(例えば、後述の実施形態におけるティース22)と、前記ティースに装着される巻線(例えば、後述の実施形態における巻線23)と、を備えるステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)であって、
前記ロータは、
前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部(例えば、後述の実施形態における主磁石部41)と、
テープ状の電磁鋼板(例えば、後述の実施形態における電磁鋼板60)を捲回巻きした積層体(例えば、後述の実施形態における積層体71)により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部(例えば、後述の実施形態におけるヨーク部42)と、
前記積層体の内周側に取り付けられるシャフト部(例えば、後述の実施形態におけるシャフト部55)と、
前記積層体の外径側に取り付けられる外径側押圧部材(例えば、後述の実施形態におけるダイカストリング33、アウターリング50)と、を備え、
前記積層体と前記シャフト部には、径方向に伸びる冷却通路(例えば、後述の実施形態における冷却通路20)が設けられ、
前記シャフト部から供給された冷媒が前記冷却通路を介して前記ステータに供給され
前記外径側押圧部材に前記冷却通路と連通し前記ステータ側に伸びるガイド通路(例えば、後述の実施形態におけるガイド通路97)が設けられ、
前記巻線の外周渡り部(例えば、後述の実施形態における外周渡り部23a)が、前記ガイド通路から供給される冷媒がかかりやすいように全周に亘って前記ロータ側に傾けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、
前記冷却通路を介して供給される冷媒は、前記ロータのヨーク部と前記ステータのティースとの間でエアギャップを形成するエアギャップ形成領域(例えば、後述の実施形態におけるエアギャップ形成領域25)より外径側から前記ステータに供給されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、
前記ステータを保持し前記ロータの外周部を覆うハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング13)を備え、
前記ハウジングには、前記ガイド通路から外径側に飛散した冷媒を前記ステータ側に導く環状ガイド部材(例えば、後述の実施形態における環状ガイド部材100A、100B)が前記ロータの全周を覆うように設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、
前記ステータを保持し前記ロータの外周部を覆うハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング13)を備え、
前記ハウジングには、上部に前記ガイド通路から外径側に飛散した冷媒を受け止めて冷媒の重力で前記ステータに滴下させる上部ガイド部材(例えば、後述の実施形態における上部ガイド部材110)が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、
前記ステータを保持し前記ロータの外周部を覆うハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング13)を備え
記外径側押圧部材には、前記冷却通路と連通し外径側に貫通する貫通孔(例えば、後述の実施形態におけるアウターリング貫通孔99)が設けられ、
前記ハウジングには、上部に前記貫通孔から外径側に飛散した冷媒を受け止めて冷媒の重力で前記ステータに滴下させる上部ガイド部材(例えば、後述の実施形態における上部ガイド部材120)が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明の構成に加えて、
前記積層体には、周方向で隣り合う前記主磁石部間に磁束短絡抑制部(例えば、後述の実施形態における磁束短絡抑制部73)が設けられ、
前記磁石短絡抑制部には、前記積層体の内径側から挿入されたスポークピン(例えば、後述の実施形態におけるスポークピン35)が収容され、
前記スポークピンには、径方向に伸びて前記冷却通路の一部を構成するスポークピン貫通路(例えば、後述の実施形態におけるスポークピン貫通路93)が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明の構成に加えて、
前記積層体には、前記主磁石部を収容する主磁石部挿入穴(例えば、後述の実施形態における主磁石部挿入穴72)が設けられ、
前記主磁石部挿入穴と前記主磁石部挿入穴に収容される前記主磁石部との間に形成される空間が前記冷却通路の一部を構成することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明の構成に加えて、
前記シャフト部には、さらに前記巻線の内周渡り部(例えば、後述の実施形態における内周渡り部23b)に向かって貫通する径方向冷媒路(例えば、後述の実施形態における径方向冷媒路92b)と、前記径方向冷媒路の開口に隣接して前記開口から飛散する冷媒を前記巻線の内周渡り部に導く環状の突出部(例えば、後述の実施形態における突出部921)が設けられ、
前記突出部は、前記開口に対し軸方向内側に位置するとともに、前記ロータのヨーク部と前記ステータのティースとの間でエアギャップを形成するエアギャップ形成領域(例えば、後述の実施形態におけるエアギャップ形成領域25)より外側に位置することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明の構成に加えて、
前記ステータを保持し前記ロータの外周部を覆うハウジング(例えば、後述の実施形態におけるハウジング13)を備え、
前記ハウジングの下部に溜まった冷媒は、ストレーナを通過後、オイルポンプ、フィードパイプを経由して前記冷却通路に循環されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、冷媒がシャフト部と積層体を径方向に伸びる冷却通路からステータに供給されるため、ステータやステータを収容するハウジングに冷媒を導入するスペースを設ける必要がない。また、冷媒はロータの遠心力によりステータに供給されるため、回転速度に応じて自動的に供給量が調整されるため、ステータが高温になるロータの高速回転時により多くの冷媒を供給することができる。また、冷却通路を積層体にも形成したので、エアギャップ形成領域を避けてステータに冷媒を供給することができる。これにより、エアギャップ形成領域に冷媒が滞留してしまい、冷媒がフリクションとなってモータ損失となるのを抑制することができる。
また、より効率的にステータのティースに巻装される巻線の外周渡り部に冷媒を供給することができる。
請求項2の発明によれば、冷媒がフリクションとなってモータ損失となるのを抑制することができる。
請求項の発明によれば、大きな遠心力が作用した場合でも環状ガイド部材又は上部ガイド部材により確実に冷媒をステータに供給することができる。
請求項及びの発明によれば、冷却通路を簡易な構成とすることができる。
請求項の発明によれば、冷媒がエアギャップ形成領域に滞留してフリクションとなるのを避けつつ、ステータのティースに巻装される巻線の内周渡り部にも冷媒を供給することができる。
請求項の発明によれば、冷媒を循環させることができる。
本発明に係る第1実施形態のアキシャルギャップ型モータの全体斜視図である。 図1のアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 ロータの分解斜視図である。 主磁石部と副磁石部を収容した積層体の部分斜視図である。 (a)は最内層と中間層をからなる主要層を周方向に展開した図であり、(b)は最外層を周方向に展開した図である。 電磁鋼板を捲回して積層体を形成する工程を説明する説明図である。 ダイカストリングを形成する工程を説明する説明図である。 ハウジングに収容した図1のアキシャルギャップ型モータの断面図である。 ハウジングに収容した第2実施形態のアキシャルギャップ型モータの断面図である。 ハウジングに収容した第3実施形態のアキシャルギャップ型モータの断面図である。 図10のAの拡大図である。 ハウジングに収容した第4実施形態のアキシャルギャップ型モータの断面図である。 ハウジングに収容した第5実施形態のアキシャルギャップ型モータの断面図である。 (a)及び(b)は変形例に係る冷却通路を示す図である。 巻線の内周渡り部を冷却する構造を有するハウジングに収容したアキシャルギャップ型モータの断面図である。
以下、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの各実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態によるアキシャルギャップ型モータ10は、例えば図1及び図2に示すように、このアキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられた略円環状のロータ11と、回転軸O方向の両側からロータ11を挟みこむようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の巻線23(図8参照)を有する1対のステータ12とを備えて構成されている。
このアキシャルギャップ型モータ10は、例えばハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えばハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸Oが内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達された場合にもアキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
図2も参照して、各ステータ12は、略円環板状のステータヨーク部21と、ロータ11に対向するステータヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から回転軸O方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される巻線23(図8参照)とを備えて構成されている。ステータ12は、ロータ11と対向する面と反対側がロータ11の外周部を覆うハウジング13(図8参照)に保持される。
各ステータ12は、例えば主極が6個(例えば、U+,V+,W+,U−,V−,W−)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U+,V+,W+極に対して、他方のステータ12の各U−,V−,W−極が回転軸O方向で対向するように設定されている。例えば回転軸O方向で対向する1対のステータ12,12に対し、U+,V+,W+極およびU−,V−,W−極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U+,V+,W+極およびU−,V−,W−極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22とが、回転軸O方向で対向するように設定され、回転軸O方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
ロータ11は、図3及び図8に示すように、シャフト部55と、一対のインナープレート31A、31Bと、芯金32と、複数のスポークピン35と、複数の主磁石部41,…,41と、複数の副磁石部43,…,43と、複数のヨーク部42,…,42と、ダイカストリング33(外径側押圧部材)と、アウターリング50(外径側押圧部材)と、を備えて構成される。
複数のヨーク部42,…,42は、図4〜図6に示すように、テープ状の電磁鋼板60を芯金32上に捲回巻きした積層体71により構成される。テープ状の電磁鋼板60には、例えば、プレス成型機を用いて打ち抜き加工を施すことで、最外層71aを除く最内層と中間層(以下、主要層71bと呼ぶ。)には、図5(a)に示すように、主磁石部用切欠き61、副磁石部用切欠き62、磁束短絡抑制部用切欠き63が形成されている。このテープ状の電磁鋼板60は、図6に示すように、巻き始め部64を芯金32上に溶接し、電磁鋼板60に張力を付与しながら芯金32を回転させることで捲回し、巻き終わり部65でカットして溶接することで積層体71を構成する。
芯金32は、ステンレス鋼板(例えばSUS304)などの非磁性材料から構成される環状部材であり、周方向に所定の間隔で複数のスポーク用貫通孔32a(本実施形態では12個)が形成される。各スポーク用貫通孔32aには、内径側からスポークピン35が挿入される。
各スポークピン35は、後述するインナープレート31A、31Bに形成されたボルト締結孔36と連通するボルト貫通孔35aを有するスポーク基部35bと、スポーク基部35bから外径側に伸びて電磁鋼板60に形成される磁束短絡抑制部用切欠き63と略等しい断面形状を有するスポーク部35cと、を備えて構成される。そして、このスポークピン35は、テープ状の電磁鋼板60が芯金32上で捲回される際の位置決め部材として使用されるもので、張力を付与しながら芯金32に電磁鋼板60を捲回する際に、芯金32の内径側からスポーク用貫通孔32aに挿入し、磁束短絡抑制部用切欠き63から突出させて各層の主磁石部用切欠き61、副磁石部用切欠き62、磁束短絡抑制部用切欠き63がずれて積層されることを抑制する。
テープ状の電磁鋼板60は、環状の芯金32上で捲回されるので、最内層から一層目、二層目、三層目、・・・と長手方向長さが長くなる。このため、図5(a)において、磁束短絡抑制部用切欠き63の中心間距離をピッチPとすると、各層のピッチPは径方向外方に向かって次第に大きくなるように設定されている。
このように捲回巻きされた積層体71において、図4に示すように、回転軸方向中間部では、主磁石部用切欠き61によって形成される略扇形形状の複数の主磁石部挿入穴72,…,72と、磁束短絡抑制部用切欠き63によって形成される略直方体形状の複数の磁束短絡抑制部73,…,73とがそれぞれ周方向に所定の間隔で交互に設けられ、また、回転軸方向両側では、略扇形形状の複数のヨーク部42,…,42と、副磁石部用切欠き62によって形成される軸方向外側に開口した略直方体形状の複数の副磁石部収容部74,…,74とがそれぞれ周方向に所定の間隔で交互に設けられる(図3参照)。
また、複数のヨーク部42,…,42は、複数の主磁石部挿入穴72,…,72の回転軸方向両側にそれぞれ配置され、複数の副磁石部収容部74,…,74は、複数の磁束短絡抑制部73,…,73の回転軸方向両側にそれぞれ配置される。主磁石部挿入穴72と磁束短絡抑制部73とは、軸方向両側のヨーク部42同士を連結する軸方向連結部75によって仕切られており、また、副磁石部収容部74と磁束短絡抑制部73とは、周方向両側のヨーク部42同士を連結する周方向連結部76によって仕切られている。
このように構成された積層体71の各主磁石部挿入穴72,…,72には、該挿入穴72,…,72と略同一寸法を有する略扇形形状の複数の主磁石部41,…,41が挿入され、各副磁石部収容部74,…,74には、該収容部74,…,74と略同一寸法を有する略直方体状の複数の副磁石部43,…,43が挿入される。
なお、本実施形態は、電磁鋼板60の主要層71bを捲回し、各主磁石部41,…,41と各副磁石部43,…,43が挿入された後に、各主磁石部挿入穴72,…,72、各副磁石部収容部74,…,74及び各磁束短絡抑制部73,…,73を封止する最外層71aを捲回する。
また、副磁石部収容部74は、図4に示すように、隣接するヨーク部42間の周方向連結部76と、ヨーク部42の周方向端部に形成された傾斜面77の先端部に形成される突起部78とで、副磁石部43を軸方向に位置決めし、且つ、隣接するヨーク部42の周方向側面間で周方向に位置決めする。
これにより、複数の主磁石部41,…,41は、周方向に所定の間隔で配置され、且つ、その磁化方向は、周方向で隣り合う主磁石部41,41毎に異なるように回転軸O方向に向けられている。また、複数の副磁石部43,…,43は、周方向に隣り合うヨーク部42間に配置され、その磁化方向が回転軸方向および径方向に直交する方向に向けられている。周方向で隣り合う副磁石部43,43は、磁化方向が互いに異なっており、また、回転軸方向に隣り合う副磁石部43,43も、磁化方向が互いに異なっている。
さらに、各主磁石部41に対して、回転軸O方向の一方側に位置するヨーク部42を周方向両側から挟み込む副磁石部43,43同士は、該主磁石部41の一方側の磁極と同極の磁極を対向させて配置され、回転軸方向の他方側に位置するヨーク部42を周方向両側から挟み込む副磁石部43,43同士は、該主磁石部41の他方側の磁極と同極の磁極を対向させて配置される。これにより、所謂永久磁石の略ハルバッハ配置による磁束レンズ効果により、主磁石部41および各副磁石部43,43の各磁束が収束し、各ステータ12,12に鎖交する有効磁束が相対的に増大するようになっている。
また、各ヨーク部42,…,42には、その周方向端部に傾斜面77が形成されているので、極弧角が調整され、ステータ12,12間での磁気抵抗の急激な変化を抑制し、トルクリップルの発生を抑制できる。
インナープレート31A、31Bは、炭素鋼(例えばS45C)などの磁性材料から構成され、芯金32の内径側に配置されて芯金32を介して積層体71を外径側に押圧する。より具体的に説明すると、各インナープレート31A、31Bは回転軸O方向一方側と他方側から複数のスポークピン35を挟むように芯金32の内周部に圧入されることで芯金32と径方向に圧接する。これにより、芯金32は僅かに拡径するとともに積層体71に外径側への圧縮力を作用させる。
ダイカストリング33は、図7に示すように、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43とが挿入されるとともにインナープレート31A、31Bが芯金32に圧入された状態の積層体71を第1及び第2の金型80,81内に配置し、アルミニウム合金(例えばADC12)等の非磁性のダイカスト合金を溶融してダイカスト圧を加えながら鋳込むことによって形成される。
第1及び第2の金型80,81は、回転軸方向に二分割され、それぞれインナープレート31A、31B、芯金32、ヨーク部42、副磁石部43の軸方向側面にそれぞれ対応する各側面80a,81aを有し、また、第1及び第2の金型80,81は、ダイカストリング33の側面及び外周面に対応する内周面80b,81b,80c,81cを有する。
そして、主磁石部41,…,41、副磁石部43,…,43、積層体71、芯金32、スポークピン35,…,35及びインナープレート31A、31Bが収容された状態で、第1及び第2の金型80,81を閉じ、これら金型80,81間に形成された空間内に第2の金型81に設けられた湯口84からダイカスト合金を流し込む。湯口84は、ダイカストリング33に対応する径方向位置に開口するように設けられている。このため、湯口84から流し込まれたダイカスト合金は、ダイカストリング33を構成する空間に流れ込み、ダイカストリング33が鋳込みにより形成される。
加えて、鋳込み時には、その圧力によって積層体71の最外層71aが内径側へ押し付けられるので、積層体71には内径側への圧縮力が作用する。これにより、積層体71に対し外径側から圧接するダイカストリング33が形成される。
なお、ダイカスト合金は、最外層71aによって、各磁石部41,…,41,43,…,43と直接接触することが防止されるので、各磁石部41,…,41,43,…,43の保磁力が劣化するのを抑制することができる。
また、ダイカストリング33の外周部には、ステンレス鋼板(例えばSUS304)、炭素鋼(例えばS45C)などの高強度材からなる環状のアウターリング50が取り付けられている。アウターリング50は焼ばめによりダイカストリング33の外周部に取り付けられるため、アウターリング50によってもダイカストリング33を介して積層体71には内径側への圧縮力が作用する。
従って、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10を構成するロータ11は、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43とが挿入された積層体71に対し、芯金32を介して内径側からインナープレート31A、31Bが圧入され、外径側からダイカストリング33とアウターリング50が内径側に圧縮力を作用させるように取り付けられるので、ロータ内部に面圧(径方向圧縮応力)が発生している。
ここで、インナープレート31A、31Bと芯金32間、芯金32と積層体71間、積層体71とダイカストリング33間、及びダイカストリング33とアウターリング50間それぞれの必要面圧Pは、最大負荷トルクT、締結部半径をr、締結面積A、摩擦係数μとしたとき、次式(1)を満たすように設定される。
P ≧ T / (r×A×μ) (1)
かかる必要面圧は、芯金32に対するインナープレート31A、31Bの圧入代、ダイカストリング33形成時のダイカスト圧、アウターリング50の焼ばめ代により調整されうる。
これにより、最大負荷トルクがロータ11に作用してもロータ11の回転による遠心力やステータ12からの磁気吸引力に耐えうる剛性を確保することができる。
また、インナープレート31A、31Bの内周部には、それぞれ周方向に等配されスポークピン35に形成されたボルト貫通孔35aと連通する複数のボルト締結孔36が形成され、外部駆動軸(例えば、車両のトランスミッション入力軸等)に接続されるシャフト部55にボルト45で固定される(図8参照)。
シャフト部55は、積層体71の内周部に向けて拡径されたフランジ部56を有する。フランジ部56には、軸方向一方側に位置する大径フランジ部56aと該大径フランジ部56aに隣接して軸方向他方側に位置する小径フランジ部56bとで段部57が形成され、大径フランジ部56aは軸方向一方側からインナープレート31Aの側面を支持し、小径フランジ部56bはインナープレート31A、31Bの内周部を支持する。取り付けは、段部57にスポークピン35を挟んだインナープレート31A、31Bを押し当ててインナープレート31B側から大径フランジ部56aに穿設された不図示のボルト孔にボルト45を締結することで、シャフト部55とインナープレート31A、31Bとが一体に固定されロータ11が組みつけられる。
ここで、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10においては、図8に示すように、ロータ11のシャフト部55に回転軸Oと同心状に軸心冷媒路91が形成されるとともに、軸心冷媒路91から分岐してフランジ部56の小径フランジ部56bを貫通する径方向冷媒路92aが形成される。径方向冷媒路92aは、積層体71に形成された放射状に延びる複数の磁束短絡抑制部73,…,73の少なくとも1つに収容されたスポークピン35に対応する位置に形成される。また、スポークピン35には、径方向冷媒路92aと連通し中心を貫通するスポークピン貫通路93が形成され、さらに積層体71の最外層71aとダイカストリング33には、スポークピン貫通路93から外径側に穿設された外径側貫通孔96が形成される。そして、外径側貫通孔96は、アウターリング50の内周面に軸方向に伸びるように形成された凹溝とダイカストリング33の外周面との間に形成されるガイド通路97に連通する。
本実施形態では、この径方向冷媒路92a、スポークピン貫通路93及び外径側貫通孔96により冷却通路90が構成され、シャフト部55の軸心冷媒路91から供給される冷媒が、図8の矢印で示したように、冷却通路90を介してガイド通路97を通ってステータ11と対向する開口部98から飛散する。該開口部98は、ロータ11のヨーク部42とステータ12のティース22との間でエアギャップを形成するエアギャップ形成領域25より外径側に位置し、さらに冷媒は遠心力で開口部98から外径側に飛散する。
なお、本実施形態では、冷却通路90及びガイド通路97を2ヶ所設けたが(図3参照)、これに限定されず少なくとも1ヶ所設けられていればよく、好ましくは偏心を避けるように2ヶ所以上設けられる。
以上説明した本実施形態によれば、冷媒がシャフト部55と積層体71を径方向に伸びる冷却通路90からステータ12に供給されるため、ステータ12やハウジング13に冷媒を導入するスペースを設ける必要がない。また、冷媒はロータ11の遠心力によりステータ12に供給されるため、回転速度に応じて自動的に供給量が調整されるため、ステータ12が高温になるロータ11の高速回転時により多くの冷媒を供給することができる。また、冷却通路90を積層体71にも形成したので、エアギャップ形成領域25を避けてステータ12に冷媒を供給することができる。これにより、エアギャップ形成領域25に冷媒が滞留してしまい、冷媒がフリクションとなってモータ損失となるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、アウターリング50の内周面に冷却通路90と連通しステータ12側に伸びるガイド通路97を設けたので、エアギャップ形成領域25を避けながらステータ12を冷却することができる。
<第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態によるアキシャルギャップ型モータ10について、図9を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一又は同等の構成部分には同一又は同等の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のステータ12は、ステータ12のティース22に巻装される巻線23の外周渡り部23aがガイド通路97から供給される冷媒がかかりやすいように全周に亘ってロータ11側に傾けられている。
外周渡り部23aは、ロータ11に接触せず、且つ、ロータ11に対し軸方向両側に位置する外周渡り部23a、23a同士が接触しない範囲でロータ11の外周部を覆うように成形される。
これにより、ガイド通路97の開口部98から遠心力で飛散する冷媒を効果的に外周渡り部23aに当てることができ、ステータ12を効率的に冷却することができる。
<第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態によるアキシャルギャップ型モータ10について、図10及び図11を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一又は同等の構成部分には同一又は同等の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ガイド通路97から遠心力で外径側に飛散した冷媒をステータ12の外周渡り部23aに導く一対の環状ガイド部材100A、100Bが、ロータ11の全周を覆うようにハウジング13に設けられている。
環状ガイド部材100A、100Bは、軸方向一方側のステータ12とロータ11間及び軸方向他方側のステータ12とロータ11間の隙間を覆うようにアウターリング50の外径側に非接触状態で近接配置される。環状ガイド部材100A、100Bは、内周面が巻線23の外周渡り部23aに向かって湾曲した円弧状のガイド面101をなしており、ガイド面101の軸方向外側端部102がティース22の先端面よりも軸方向外側に位置している。
このように構成された環状ガイド部材100A、100Bは、ガイド通路97の開口部98から遠心力で外径側に飛散した冷媒の飛散方向を、図11の矢印で示すように、ガイド面101で外周渡り部23aに転換させる。これによりロータ11の高速回転時に冷媒が遠心力で飛散してもステータ12を効率的に冷却することができる。なお、ガイド面101は必ずしも円弧状である必要はなく、ステータ12に向けて傾斜するテーパ状であってもよい。
また、環状ガイド部材100A、100Bのガイド面101の軸方向外側端部102がティース22の先端面よりも軸方向外側に位置しているので、ガイド面101から供給される冷媒がエアギャップ形成領域25に滞留してしまい、冷媒がフリクションとなってモータ損失となるのを抑制することができる。
<第4実施形態>
続いて、本発明の第4実施形態によるアキシャルギャップ型モータ10について、図12を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一又は同等の構成部分には同一又は同等の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、ハウジング13の上部に、ガイド通路97から外径側に飛散した冷媒を受け止めて冷媒の重力でステータ12に滴下させる上部ガイド部材110が設けられている。
上部ガイド部材110は、ハウジング13の軸方向長さと略等しい軸方向長さを有し、ロータ11の全周に対し180度以下の範囲でロータ11に対し上方に配設されている。また、上部ガイド部材110の内周面は、軸方向一方側のステータ12とロータ11間及び軸方向他方側のステータ12とロータ11間に対応する軸方向位置に、巻線23の外周渡り部23aに向かって傾斜する一対のガイド凹部111を有しており、ガイド凹部111の軸方向外側端部112がティース22の先端面よりも軸方向外側であって外周渡り部23aの略頂部に位置している。
このように構成された上部ガイド部材110は、ガイド通路97の開口部98から遠心力で外径側に飛散した冷媒をガイド凹部111で受け止め、図12の矢印で示すように、冷媒の重力で軸方向外側端部112から巻線23の外周渡り部23aに滴下させる。これによりロータ11の高速回転時に冷媒が遠心力で飛散してもステータ12を効率的に冷却することができる。また、上部ガイド部材110のガイド凹部111の軸方向外側端部112がティース22の先端面よりも軸方向外側に位置しているので、ガイド凹部111から供給される冷媒がエアギャップ形成領域25に滞留してしまい、冷媒がフリクションとなってモータ損失となるのを抑制することができる。
<第5実施形態>
続いて、本発明の第5実施形態によるアキシャルギャップ型モータ10について、図13を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一又は同等の構成部分には同一又は同等の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、冷却通路20を構成するダイカストリング33に形成された外径側貫通孔96と連通するアウターリング貫通孔99がアウターリング50を径方向に貫通するように設けられ、ハウジング13の上部に、アウターリング貫通孔99から外径側に飛散した冷媒を受け止めて冷媒の重力でステータ12に滴下させる上部ガイド部材120が設けられている。
上部ガイド部材120は、ハウジング13の軸方向長さと略等しい軸方向長さを有し、ロータ11の全周に対し180度以下の範囲でロータ11に対し上方に配設されている。また、上部ガイド部材120の内周面は、軸方向中央部であってアウターリング貫通孔99の外径側を最深部123とする両側テーパ構造のガイド凹部121を有し、ガイド凹部121の軸方向外側端部122がティース22の先端面よりも軸方向外側であって外周渡り部23aの頂部近傍に位置している。
このように構成された上部ガイド部材120は、アウターリング貫通孔99から遠心力で外径側に飛散した冷媒をガイド凹部121で受け止め、図13の矢印で示すように、冷媒の重力で軸方向外側端部122から巻線23の外周渡り部23aに滴下させる。これによりロータ11の高速回転時に冷媒が遠心力で飛散してもステータ12を効率的に冷却することができる。また、ガイド凹部121の軸方向外側端部122がティース22の先端面よりも軸方向外側に位置しているので、ガイド凹部121から供給される冷媒がエアギャップ形成領域25に滞留してしまい、冷媒がフリクションとなってモータ損失となるのを抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、積層体71に形成される冷却通路90をスポークピン35の中心を貫通するスポークピン貫通路93としたが、必ずしもスポークピン35を用いる必要はなく、磁束短絡抑制部73をそのまま冷却通路90として用いてもよい。また、図14(a)に示すように、主磁石部41の角部を円弧状に面取りして、主磁石部挿入穴72と主磁石部41の角部との間に形成された空間を冷却通路90としてもよく、図14(b)に示すように、主磁石部挿入穴72の角部に径方向に伸びる略円柱状の穴を設け、主磁石部挿入穴72の角部と主磁石部41との間に形成された空間を冷却通路90としてもよい。
さらに、第1〜第5実施形態に加えて、ステータ12の内周部も冷却したいとき、ステータ12と対向するフランジ部56に径方向冷媒路92bを形成し、径方向冷媒路92bの開口部920がステータ12のティース22に巻装される巻線23の内周渡り部23bに開口するように構成することができる。このとき、開口部920の軸方向内側に全周に亘って径方向に突出する突出部921を設ける。また、突出部921は、ロータ11のヨーク部42とステータ12のティース22との間でエアギャップを形成するエアギャップ形成領域25より軸方向外側に位置する。
これにより、冷媒がエアギャップ形成領域25に滞留してフリクションとなるのを避けつつ、ステータ12のティース22に巻装される巻線23の内周渡り部23bに冷媒を供給し、ステータ12の内周部も冷却することができる。
さらに、ハウジング13の下部に溜まった冷媒は、不図示のストレーナを通過後、オイルポンプ、フィードパイプを経由して冷却通路90に循環される構成としてもよい。
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
12 ステータ
13 ハウジング
21 ステータヨーク部
22 ティース
23 巻線
23a 外周渡り部
23b 内周渡り部
25 エアギャップ形成領域
33 ダイカストリング(外径側押圧部材)
35 スポークピン
41 主磁石部
42 ヨーク部
43 副磁石部
50 アウターリング(外径側押圧部材)
55 シャフト部
56 フランジ部
60 電磁鋼板
71 積層体
73 磁束短絡抑制部
90 冷却通路
91 軸心冷媒路
92a 径方向冷媒路
92b 径方向冷媒路
93 スポークピン貫通路
96 外径側貫通孔
97 ガイド通路
99 アウターリング貫通孔(貫通孔)
100A 環状ガイド部材
100B 環状ガイド部材
110 上部ガイド部材
120 上部ガイド部材
920 開口部
921 突出部
O 回転軸

Claims (9)

  1. 回転軸周りに回転可能なロータと、
    回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置され、略円環板状のステータヨーク部と、前記ロータに対向する前記ステータヨーク部の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から回転軸方向に沿って前記ロータに向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティースと、前記ティースに装着される巻線と、を備えるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、
    前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、
    テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部と、
    前記積層体の内周側に取り付けられるシャフト部と、
    前記積層体の外径側に取り付けられる外径側押圧部材と、を備え、
    前記積層体と前記シャフト部には、径方向に伸びる冷却通路が設けられ、
    冷媒が前記冷却通路を介して前記ステータに供給され
    前記外径側押圧部材に前記冷却通路と連通し前記ステータ側に伸びるガイド通路が設けられ、
    前記巻線の外周渡り部が、前記ガイド通路から供給される冷媒がかかりやすいように全周に亘って前記ロータ側に傾けられていることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記冷却通路を介して供給される冷媒は、前記ロータのヨーク部と前記ステータのティースとの間でエアギャップを形成するエアギャップ形成領域より外径側から前記ステータに供給されることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記ステータを保持し前記ロータの外周部を覆うハウジングを備え、
    前記ハウジングには、前記ガイド通路から外径側に飛散した冷媒を前記ステータ側に導く環状ガイド部材が前記ロータの全周を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記ステータを保持し前記ロータの外周部を覆うハウジングを備え、
    前記ハウジングには、上部に前記ガイド通路から外径側に飛散した冷媒を受け止めて冷媒の重力で前記ステータに滴下させる上部ガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記ステータを保持し前記ロータの外周部を覆うハウジングを備え
    記外径側押圧部材には、前記冷却通路と連通し外径側に貫通する貫通孔が設けられ、
    前記ハウジングには、上部に前記貫通孔から外径側に飛散した冷媒を受け止めて冷媒の重力で前記ステータに滴下させる上部ガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  6. 前記積層体には、周方向で隣り合う前記主磁石部間に磁束短絡抑制部が設けられ、
    前記磁石短絡抑制部には、前記積層体の内径側から挿入されたスポークピンが収容され、
    前記スポークピンには、径方向に伸びて前記冷却通路の一部を構成するスポークピン貫通路が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  7. 前記積層体には、前記主磁石部を収容する主磁石部挿入穴が設けられ、
    前記主磁石部挿入穴と前記主磁石部挿入穴に収容される前記主磁石部との間に形成される空間が前記冷却通路の一部を構成することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  8. 前記シャフト部には、さらに前記巻線の内周渡り部に向かって貫通する径方向冷媒路と、前記径方向冷媒路の開口に隣接して前記開口から飛散する冷媒を前記巻線の内周渡り部に導く環状の突出部が設けられ、
    前記突出部は、前記開口に対し軸方向内側に位置するとともに、前記ロータのヨーク部と前記ステータのティースとの間でエアギャップを形成するエアギャップ形成領域より外側に位置することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  9. 前記ステータを保持し前記ロータの外周部を覆うハウジングを備え、
    前記ハウジングの下部に溜まった冷媒は、ストレーナを通過後、オイルポンプ、フィードパイプを経由して前記冷却通路に循環されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。
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