JP2005012891A - アキシャル型永久磁石モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】アキシャル型永久磁石モータのロータ、特に永久磁石の冷却を効率よく行う。
【解決手段】ロータ30の磁極を構成する永久磁石34の間に、空気などの流体が流れる空気流路36を形成する。空気流路36は、ロータ30の半径方向にほぼ沿って設けられて、ロータが回転することによって、流路内の流体に遠心力が作用して、流体の流れが形成される。これによりロータの内部の、より発熱体である永久磁石の近くで冷却が行われ発生した熱を速やかに排除し、またロータの放熱面積が増加することにより効率よく冷却が行われる。
【選択図】 図3
【解決手段】ロータ30の磁極を構成する永久磁石34の間に、空気などの流体が流れる空気流路36を形成する。空気流路36は、ロータ30の半径方向にほぼ沿って設けられて、ロータが回転することによって、流路内の流体に遠心力が作用して、流体の流れが形成される。これによりロータの内部の、より発熱体である永久磁石の近くで冷却が行われ発生した熱を速やかに排除し、またロータの放熱面積が増加することにより効率よく冷却が行われる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステータの磁極とロータの永久磁石が回転軸に平行な向きに対向配置されたアキシャル型永久磁石モータに関し、特に、そのロータの冷却に関する。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石を用いた永久磁石モータが知られているが、永久磁石は1度ある温度以上になると以後磁力を失うため、高温とならないように配慮が必要である。例えば、下記特許文献1には、ロータとステータの周囲に、冷却用の流体を循環させるモータが示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−243617号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の公報のモータの場合、相対的に移動するロータとステータの狭い隙間の間に流体が侵入するため、流体に剪断力が働き、損失が大きくなる。また、流体はロータの周囲に接しているのみで、効率よく冷却することができない。
【0005】
本発明は、アキシャル型永久磁石モータの、ロータに配置された永久磁石を効率よく冷却することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のアキシャル型永久磁石モータは、ロータの内部であって、永久磁石の間に永久磁石から熱を除き、運び去る除熱手段を配置する。除熱手段は、空気、液体などの流体を流す流路とすることができる。また、永久磁石は、1極を一体の磁石で構成することもでき、また1極を複数の磁石で構成することもできる。複数の磁石で1極を構成する場合、その複数の磁石間にも除熱手段を設けることができる。
【0007】
また、除熱手段は、ロータが回転したときの遠心力を利用して、熱の移動を促進するようにできる。例えば、磁石の間を通過した空気を遠心力を利用してロータの外周より排出することにより、流量をより多くすることができ、効率の良い冷却を行うことができる。
【0008】
また、除熱手段は、内部に冷媒を封入したヒートパイプとすることができる。冷媒は、潜熱により熱の移動を担い、永久磁石から効率よく吸熱することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。図1および図2は、アキシャル型永久磁石モータ10の基本構成を示す図である。ケーシング12に回動可能に支持されたシャフト14にロータ16が固定されている。ロータ16は、略円板形状であり、その内部には、永久磁石18が周方向に配列されている。永久磁石18は、ロータ16内に完全に埋設されてもよく、また表面がロータ16の表面の一部となるように配置されてもよい。一方、ケーシング12の内側には、略環状のコア20が、円板状のロータの表裏よりこれを挟むように配置されている。コア20のロータに対向する面にはティース22が突出して設けられており、さらにティース22には、導線が巻かれてコイル24が形成され、磁極が構成される。これらのコア20、コイル24によりステータが形成される。このように、アキシャル型永久磁石モータ10は、ステータの磁極とロータの永久磁石が、モータ回転軸に平行な方向において対向するように配置される。コイル24に順次電流を流すことによりティース22が磁化し、回転磁界が形成される。ロータ16の永久磁石18が前記回転磁界と相互作用して、ロータ16が回転し、動力を得ることができる。以上のアキシャル型永久磁石モータの基本構成は、以下の述べる各実施形態に共通するものである。
【0010】
図3〜5は、本実施形態のアキシャル型永久磁石モータのロータ30およびシャフト32の概略構成を示す図である。図3は軸を含む断面図、図4は軸に直交する断面図、図5は詳細構造を示す図である。このロータ30を前述した基本構成のロータ16と置き換えることで、本実施形態のアキシャル型永久磁石モータとなる。
【0011】
シャフト32は中空軸であり、ロータ30には埋設され、一つの磁極を構成する永久磁石34の間に、空気流路36が形成されている。ロータ30の回転により空気流路36内の空気は遠心力でロータ30の外周から排出される。一方、中空のシャフト32より空気が吸い込まれて空気流路36に空気が供給される。これにより、ロータ30の内部から冷却が行われる。
【0012】
図5は、空気流路36の詳細な構造が示されている。空気流路36は、図4にも示されるように概略放射状に配置される。空気流路36の空気の入口側、すなわち内周側は回転方向(図5中矢印Rで表示)の前向きに屈曲しており、一方、出口側、すなわち外周側は回転方向後ろ向きに屈曲している。また、空気流路36の、出口付近で屈曲している部分は、流れの方向にその流路断面積が徐々に拡大している。さらに、ここには、流れの方向に沿って延び、流路36を回転方向の前後に分割するフィン38が設けられている。以上のように、図5に示した空気流路36の詳細構成により、空気を効率よく流して送り出すことができる。また、空気流路36の入口、出口付近の屈曲、出口付近における流路の拡大、フィンのいずれかを単独で、または任意のいくつかを組み合わせた構成を採ることもできる。また、これらの構成を採用せず、単に放射状に直線の流路を設けることもできる。
【0013】
図6〜8は、他の実施形態のアキシャル型永久磁石モータ40の構造を示す図である。本実施形態のロータおよびシャフトは、図3〜5を用いて説明したロータ30、シャフト32およびその変形例を用いることができる。また、ステータの構成は、図1に示す基本構成と同様とすることができる。この実施の形態で特徴的なことは、ケーシング41の構成である。ケーシング41の、ロータ30の外周に対向する位置には、ロータ30の外周から排出された空気を導くための導風路42が設けられている。導風路42は、ロータ30の回転方向に徐々に断面積が拡大するように形成され、空気を排気口44に導く。また、空気の流れに直交する断面において、導風路42の角部を円弧状に形成し、流れの損失を防止する。排気口44は、ほこり、異物等の進入を防止するために、上方以外の方向に向けられる。また、より効果的に異物進入を防止するために、シャッタ46が設けられ、モータの運転を停止しているときには閉じられる。また、シャッタ46は、ロータ30より送出されて、導風路42を流れてきた空気により、開くように構成することができる。
【0014】
図9〜11は、実施形態の変形例の概略構成を示す図である。図9は、図6〜8に示したアキシャル型永久磁石モータ40の構成に加えて、送風ファン48を設けたものである。中空のシャフト32の両端に送風ファン48を設け、空気をシャフト32内に送り込む。送り込まれた空気は、ロータ30内に空気流路36を通ってロータ30外周より送り出される。また、空気の流路において、シャフト32内からロータ30内へ移行する部分の角(図中Rで示す)に丸みを与えることもできる。
【0015】
図10は、シャフトとロータ内の空気の流路の変形例を示す図である。図10(a)の構成では、ロータ30に対して片側が中空で、もう一方が中実なシャフト50が用いられている。冷却用の空気は、シャフト50の中空の側から入り、ロータ30の内部の空気流路を通って、ロータ30の外周より排出される。図10(b)の構成では、ロータ30に対して、シャフト52の右側と左側はしきり54で区切られている。シャフト52の右側、左側から導入された空気が、それぞれロータ30の半周分に供給される。
【0016】
図11は、ロータの空気流路の構成の変形例を示す図である。図4に示される空気流路36は、永久磁石34の間の部分でほぼ直線状で、入口近く、および出口近くで屈曲する形状であったが、図11の二つの例は、入口から出口に向けて滑らかに曲線を描く空気流路56,58を有するロータ60,62の例である。空気流路を曲げるために、永久磁石64,66の形が非対称となっている。また、図11(b)においては、さらに空気流路58内に、フィン68,70が設けられている。フィン68は出口付近に設けられ、フィン70は出口付近から永久磁石66の間の流路まで延びて設けられている。
【0017】
図12,13は、ロータとシャフトの運転時の温度分布の解析結果を示す図である。図12は、8極のモータの1極分72を解析対象としており、図(a)は、外周面72aと内周面72bのみが冷却された場合、図(b)は、外周面72a、内周面72bに加え側面72cも冷却される場合の温度分布を示している。図13は、永久磁石の1極の中心線に沿った温度分布を示し、白丸が図12(a)に対応し、黒丸が図12(b)に対応する。側面72cを冷却することにより、ロータ全体で温度を低下させることができ、解析結果によれば最大で、温度が43%低下している。
【0018】
以上、図3〜11を用いて説明した実施形態および変形例は、冷却用の媒体が空気であったが、他の気体、他の流体であってもよい。また、上述したロータの流路は、内周側と外周側の端のみで開放した流路となっており、遠心力が、効率よく流路内の空気の流れを形成する構成となっている。
【0019】
図14および図15は、複数の永久磁石により一つの極を構成する例を示す図である。図14の上下方向がロータの半径方向であり、図15は、図14に示すAA線断面図である。図14には、アキシャル型永久磁石モータの1極を構成する永久磁石が示されており、この例においては、4個の永久磁石74より1極が構成されている。各永久磁石74の間には隙間が設けられており、この隙間が空気などの流体が流れる流路76となる。これにより、流体との接触面積をより大きくすることができ、冷却能力を高めることができる。また、流路76をほぼ半径方向に配置することにより、ロータの回転による遠心力によって、流路76内の流体を外周に向けて送るようにできる。
【0020】
図16も、モータの1極を複数の永久磁石78または永久磁石80で構成する例である。図(a)は、1極を複数の永久磁石78に分けた線、すなわち流路82がロータの半径方向に直交する方向に配置される。図(b)は、複数の永久磁石80に分ける流路84が、半径方向に対して斜めに配置される。流路を斜めに配置することにより、ロータの回転による遠心力により流路84内の流体が一方の開放端に向けて送られる。
【0021】
図16の二つの例では、流路82,84は、略直線状であったが、曲線状であってもよい。この場合、流路の両端がロータの同一円周上にないようにすることにより、図16(b)の場合と同様に、遠心力を利用して流路内の流体を送ることができる。
【0022】
図17および図18は、液体を用いて冷却を行うアキシャル型永久磁石モータのロータの構成を示す図である。図17は2極分の構成を示し、図18は1極の詳細構成を示す図である。本実施形態のロータ86の永久磁石74は、図14と同様に1極を構成する磁石を複数個に分割されたものである。複数の永久磁石74の間には流路76が形成されている。また、永久磁石74は、1極ごとに一つのケース88に納められ、液体が外部に流出しないようにしている。ケース88は、非磁性材料によりなる。また、モータのシャフト90は、二重管となっており、内側の内管92からケース88内に流体が供給され、ケース88からの流体が外側の外管94を通じて回収される。図18に詳細に示されるように、4個の永久磁石74からなる1極の磁石と、これを納めるケース88の間には隙間が設けられている。また、隣接するケース88の間には、ケース88から流出する液体をシャフトの外管94に戻す戻り流路96が設けられている。ケース88の内周側の頂点付近には、シャフトの内管92からの液体を受け入れるケース入口98が設けられ、ケース88の隣接するケースに対向する面のほぼ中央には、流体が流出するケース出口100が設けられている。永久磁石74とケース88の間に設けられた流路のケース入口98、出口100の中間部分には、入口から入った流体が直接出口に向かわないように流れを止めるプラグ102が設けられている。
【0023】
ケース入口98から流入した液体は、ケース88と永久磁石74の間を通り、さらに流路76を通ってロータ86の外周側に向かう。そして、ロータの外周側のケース88と永久磁石74の間の流路を通って出口100に向かい、戻り流路96を通って外管94に達する。この間、流体は、永久磁石74の冷却を行う。なお、シャフトの内管92と外管94には、液体を循環させるためのポンプ、および熱せられた液体を冷却して供給するための放熱器が接続されている。
【0024】
図19および図20は、永久磁石74を納めたケース88の作成方法の説明図である。ケース88は、上ケース88aと下ケース88bからなり、図19に示すように、これらにより永久磁石74を挟むようにして接合して、ケース88を得る。上ケース88a、下ケース88bの永久磁石74に対向する面には、永久磁石74の位置合わせ、およびケース接合後、液体の流路76のシールを行う突起104が設けられている。突起104は、図20(a)に示すように、隣合う永久磁石74の間に位置して、これらの磁石の間に流路76を確実に形成するよう機能する。永久磁石74の固定および、流路のシールが確実に行えるのであれば、突起104は、図20(b)に示すように、設けなくともよい。また、図20(c)に示すように、磁石74の上面側、下面側に段付きの突出部106を設け、この突出部の段付き部とケース88a,88bによりOリング108を挟み込み、流路76のシールを行う構成とすることもできる。
【0025】
以上、図17〜図20を用いて説明した液体を用いた冷却を行うロータによれば、冷却用の液体がロータ内にのみ循環される。したがって、ロータとステータの狭い間隙に冷却用の液体が侵入せず、ロータの回転に伴う引きずり抵抗を生じさせない。また、冷却用の液体をシャフトの内管92から供給し、外管94へ回収するようにしたことで、内管と外管の半径の差による遠心力の差を冷却用の送液に用いることができる。
【0026】
図21および図22は、ヒートパイプを除熱手段として利用した冷却構造を有するアキシャル型永久磁石モータのロータ110の実施の形態を示している。ロータ110は、図2に示したロータ16と同様、略円板形状を有し、周方向に複数の永久磁石112が配列されている。ロータ110はシャフト114に固定され、これを軸にして回転する。また、シャフト114と同軸に円筒形状のスリーブ116が設けられている。1極を構成する永久磁石112の間の部分には、ヒートパイプ118が、ほぼ半径方向に沿って配置され、その一端は、シャフト114とスリーブ116の間の空間に達している。この空間には、ヒートパイプ118を冷却する流体が流れる。この流体によりヒートパイプ118が冷却され、内部の冷媒が液相となる。液相となった冷媒は、ロータ110の回転による遠心力を受けてヒートパイプ118のロータ外周側の端に送られ、ここで気化する。このとき、気化潜熱により、永久磁石112などヒートパイプ118の周囲を冷却する。気相となった冷媒は、遠心力により外へ向けて送られる液相の冷媒に排除されるようにして、ロータの内周側へと送られ、これによって、ロータ110内で発生した熱が、スリーブ内を流れる冷却用流体に移動し、ロータより排除される。
【0027】
ヒートパイプ118は、ロータ110の内部に納めるように配置することもできるが、図示するように、内周側で屈曲させて略L字形とし、ロータ110より突出させて、冷却用流体に直接触れるように構成することもできる。この屈曲した部分は、シャフト114の軸線に対して斜めになるようにすることができ、図示するように屈曲角度θを90°未満とすることが好ましい。90°未満の角度で屈曲されることにより、この部分において液相となったヒートパイプ内の冷媒は、遠心力によりロータ外周側へと送られる。また、ヒートパイプ118と冷却用流体の接触面積を増加させるために、ヒートパイプ118の表面にフィンを設けることもできる。
【0028】
ヒートパイプ118は、あらかじめ冷媒を封入したパイプを、ロータに埋め込むようにしているが、ロータの部材に穴を開けておき、この穴より奪気し、冷媒を封入してヒートパイプと同等の除熱手段を形成することもできる。
【0029】
図23は、ヒートパイプの配置に関する変形例である。図23(a)に示すロータ120においては、1極を構成する永久磁石122の中にヒートパイプ124を貫通させている。また、複数の永久磁石より1極の磁極を構成し、この永久磁石の間に、ヒートパイプを配置することもできる。このように、発熱体である永久磁石のより近くで吸熱を行うことにより、より効率的な冷却を行うことができる。さらに、図21のように、隣の極の間と、1極を構成する磁石の間と双方にヒートパイプを配置することもできる。また、図23(b)に示すロータ126においては、ヒートパイプ128を半径方向よりやや傾けて配置している。前述した半径方向にほぼ一致した配置に限らず、このように傾けて配置することも可能であり、ロータの強度部材との兼ね合いにより、その配置を決定する。
【0030】
以上、図21〜23に示したヒートパイプを除熱手段として構成においては、冷却用の液体は、スリーブ内のみを流れ、ロータとステータの狭い隙間に侵入することがない。よって、この部分の引きずり抵抗が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】アキシャル型永久磁石モータの基本的な構造を示す回転軸を含む断面図である。
【図2】アキシャル型永久磁石モータの基本的な構造を示す回転軸に直交する断面図である。
【図3】本実施形態のモータのロータの構造を示す回転軸を含む断面図である。
【図4】図3のロータの回転軸に直交する断面図である。
【図5】図3のロータの空気流路の詳細構造を示す断面図である。
【図6】本実施形態のモータのケーシングの構造を示す回転軸を含む断面図である。
【図7】図6のケーシングの回転軸に直交する断面図である。
【図8】図6のケーシングの外観図である。
【図9】本実施形態のモータの変形例を示す図である。
【図10】本実施形態のロータおよびシャフトの変形例を示す図である。
【図11】本実施形態のロータの変形例を示す図である。
【図12】永久磁石の温度分布を示す図であり、側面を冷却したときの効果を示す図である。
【図13】図12の温度分布を、磁石の中心部分のロータ半径方向に沿って表した図である。
【図14】他の実施形態のモータの永久磁石の構成を示す図である。
【図15】図14の永久磁石のAA線断面図である。
【図16】永久磁石の構成の変形例を示す図である。
【図17】さらに他の実施形態のモータのロータの構成を示す図である。
【図18】図17に示すロータの詳細構造を示す図である。
【図19】図17に示すロータの組立方法の例を示す図である。
【図20】図17に示すロータの断面、特に流路76の形成に係る説明図である。
【図21】さらに他の実施形態のモータのロータの構成を示す回転軸に直交する断面図である。
【図22】図21のロータの回転軸を含む断面図である。
【図23】ヒートパイプの配置に関する変形例を示す図である。
【符号の説明】
30 ロータ、32 シャフト、34 永久磁石、36 空気流路、41 ケーシング、42 導風路、74 永久磁石、76 流路、88 ケース、 90シャフト、92 内管、94 外管、110 ロータ、112 永久磁石、114 シャフト、118 ヒートパイプ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステータの磁極とロータの永久磁石が回転軸に平行な向きに対向配置されたアキシャル型永久磁石モータに関し、特に、そのロータの冷却に関する。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石を用いた永久磁石モータが知られているが、永久磁石は1度ある温度以上になると以後磁力を失うため、高温とならないように配慮が必要である。例えば、下記特許文献1には、ロータとステータの周囲に、冷却用の流体を循環させるモータが示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−243617号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の公報のモータの場合、相対的に移動するロータとステータの狭い隙間の間に流体が侵入するため、流体に剪断力が働き、損失が大きくなる。また、流体はロータの周囲に接しているのみで、効率よく冷却することができない。
【0005】
本発明は、アキシャル型永久磁石モータの、ロータに配置された永久磁石を効率よく冷却することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のアキシャル型永久磁石モータは、ロータの内部であって、永久磁石の間に永久磁石から熱を除き、運び去る除熱手段を配置する。除熱手段は、空気、液体などの流体を流す流路とすることができる。また、永久磁石は、1極を一体の磁石で構成することもでき、また1極を複数の磁石で構成することもできる。複数の磁石で1極を構成する場合、その複数の磁石間にも除熱手段を設けることができる。
【0007】
また、除熱手段は、ロータが回転したときの遠心力を利用して、熱の移動を促進するようにできる。例えば、磁石の間を通過した空気を遠心力を利用してロータの外周より排出することにより、流量をより多くすることができ、効率の良い冷却を行うことができる。
【0008】
また、除熱手段は、内部に冷媒を封入したヒートパイプとすることができる。冷媒は、潜熱により熱の移動を担い、永久磁石から効率よく吸熱することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。図1および図2は、アキシャル型永久磁石モータ10の基本構成を示す図である。ケーシング12に回動可能に支持されたシャフト14にロータ16が固定されている。ロータ16は、略円板形状であり、その内部には、永久磁石18が周方向に配列されている。永久磁石18は、ロータ16内に完全に埋設されてもよく、また表面がロータ16の表面の一部となるように配置されてもよい。一方、ケーシング12の内側には、略環状のコア20が、円板状のロータの表裏よりこれを挟むように配置されている。コア20のロータに対向する面にはティース22が突出して設けられており、さらにティース22には、導線が巻かれてコイル24が形成され、磁極が構成される。これらのコア20、コイル24によりステータが形成される。このように、アキシャル型永久磁石モータ10は、ステータの磁極とロータの永久磁石が、モータ回転軸に平行な方向において対向するように配置される。コイル24に順次電流を流すことによりティース22が磁化し、回転磁界が形成される。ロータ16の永久磁石18が前記回転磁界と相互作用して、ロータ16が回転し、動力を得ることができる。以上のアキシャル型永久磁石モータの基本構成は、以下の述べる各実施形態に共通するものである。
【0010】
図3〜5は、本実施形態のアキシャル型永久磁石モータのロータ30およびシャフト32の概略構成を示す図である。図3は軸を含む断面図、図4は軸に直交する断面図、図5は詳細構造を示す図である。このロータ30を前述した基本構成のロータ16と置き換えることで、本実施形態のアキシャル型永久磁石モータとなる。
【0011】
シャフト32は中空軸であり、ロータ30には埋設され、一つの磁極を構成する永久磁石34の間に、空気流路36が形成されている。ロータ30の回転により空気流路36内の空気は遠心力でロータ30の外周から排出される。一方、中空のシャフト32より空気が吸い込まれて空気流路36に空気が供給される。これにより、ロータ30の内部から冷却が行われる。
【0012】
図5は、空気流路36の詳細な構造が示されている。空気流路36は、図4にも示されるように概略放射状に配置される。空気流路36の空気の入口側、すなわち内周側は回転方向(図5中矢印Rで表示)の前向きに屈曲しており、一方、出口側、すなわち外周側は回転方向後ろ向きに屈曲している。また、空気流路36の、出口付近で屈曲している部分は、流れの方向にその流路断面積が徐々に拡大している。さらに、ここには、流れの方向に沿って延び、流路36を回転方向の前後に分割するフィン38が設けられている。以上のように、図5に示した空気流路36の詳細構成により、空気を効率よく流して送り出すことができる。また、空気流路36の入口、出口付近の屈曲、出口付近における流路の拡大、フィンのいずれかを単独で、または任意のいくつかを組み合わせた構成を採ることもできる。また、これらの構成を採用せず、単に放射状に直線の流路を設けることもできる。
【0013】
図6〜8は、他の実施形態のアキシャル型永久磁石モータ40の構造を示す図である。本実施形態のロータおよびシャフトは、図3〜5を用いて説明したロータ30、シャフト32およびその変形例を用いることができる。また、ステータの構成は、図1に示す基本構成と同様とすることができる。この実施の形態で特徴的なことは、ケーシング41の構成である。ケーシング41の、ロータ30の外周に対向する位置には、ロータ30の外周から排出された空気を導くための導風路42が設けられている。導風路42は、ロータ30の回転方向に徐々に断面積が拡大するように形成され、空気を排気口44に導く。また、空気の流れに直交する断面において、導風路42の角部を円弧状に形成し、流れの損失を防止する。排気口44は、ほこり、異物等の進入を防止するために、上方以外の方向に向けられる。また、より効果的に異物進入を防止するために、シャッタ46が設けられ、モータの運転を停止しているときには閉じられる。また、シャッタ46は、ロータ30より送出されて、導風路42を流れてきた空気により、開くように構成することができる。
【0014】
図9〜11は、実施形態の変形例の概略構成を示す図である。図9は、図6〜8に示したアキシャル型永久磁石モータ40の構成に加えて、送風ファン48を設けたものである。中空のシャフト32の両端に送風ファン48を設け、空気をシャフト32内に送り込む。送り込まれた空気は、ロータ30内に空気流路36を通ってロータ30外周より送り出される。また、空気の流路において、シャフト32内からロータ30内へ移行する部分の角(図中Rで示す)に丸みを与えることもできる。
【0015】
図10は、シャフトとロータ内の空気の流路の変形例を示す図である。図10(a)の構成では、ロータ30に対して片側が中空で、もう一方が中実なシャフト50が用いられている。冷却用の空気は、シャフト50の中空の側から入り、ロータ30の内部の空気流路を通って、ロータ30の外周より排出される。図10(b)の構成では、ロータ30に対して、シャフト52の右側と左側はしきり54で区切られている。シャフト52の右側、左側から導入された空気が、それぞれロータ30の半周分に供給される。
【0016】
図11は、ロータの空気流路の構成の変形例を示す図である。図4に示される空気流路36は、永久磁石34の間の部分でほぼ直線状で、入口近く、および出口近くで屈曲する形状であったが、図11の二つの例は、入口から出口に向けて滑らかに曲線を描く空気流路56,58を有するロータ60,62の例である。空気流路を曲げるために、永久磁石64,66の形が非対称となっている。また、図11(b)においては、さらに空気流路58内に、フィン68,70が設けられている。フィン68は出口付近に設けられ、フィン70は出口付近から永久磁石66の間の流路まで延びて設けられている。
【0017】
図12,13は、ロータとシャフトの運転時の温度分布の解析結果を示す図である。図12は、8極のモータの1極分72を解析対象としており、図(a)は、外周面72aと内周面72bのみが冷却された場合、図(b)は、外周面72a、内周面72bに加え側面72cも冷却される場合の温度分布を示している。図13は、永久磁石の1極の中心線に沿った温度分布を示し、白丸が図12(a)に対応し、黒丸が図12(b)に対応する。側面72cを冷却することにより、ロータ全体で温度を低下させることができ、解析結果によれば最大で、温度が43%低下している。
【0018】
以上、図3〜11を用いて説明した実施形態および変形例は、冷却用の媒体が空気であったが、他の気体、他の流体であってもよい。また、上述したロータの流路は、内周側と外周側の端のみで開放した流路となっており、遠心力が、効率よく流路内の空気の流れを形成する構成となっている。
【0019】
図14および図15は、複数の永久磁石により一つの極を構成する例を示す図である。図14の上下方向がロータの半径方向であり、図15は、図14に示すAA線断面図である。図14には、アキシャル型永久磁石モータの1極を構成する永久磁石が示されており、この例においては、4個の永久磁石74より1極が構成されている。各永久磁石74の間には隙間が設けられており、この隙間が空気などの流体が流れる流路76となる。これにより、流体との接触面積をより大きくすることができ、冷却能力を高めることができる。また、流路76をほぼ半径方向に配置することにより、ロータの回転による遠心力によって、流路76内の流体を外周に向けて送るようにできる。
【0020】
図16も、モータの1極を複数の永久磁石78または永久磁石80で構成する例である。図(a)は、1極を複数の永久磁石78に分けた線、すなわち流路82がロータの半径方向に直交する方向に配置される。図(b)は、複数の永久磁石80に分ける流路84が、半径方向に対して斜めに配置される。流路を斜めに配置することにより、ロータの回転による遠心力により流路84内の流体が一方の開放端に向けて送られる。
【0021】
図16の二つの例では、流路82,84は、略直線状であったが、曲線状であってもよい。この場合、流路の両端がロータの同一円周上にないようにすることにより、図16(b)の場合と同様に、遠心力を利用して流路内の流体を送ることができる。
【0022】
図17および図18は、液体を用いて冷却を行うアキシャル型永久磁石モータのロータの構成を示す図である。図17は2極分の構成を示し、図18は1極の詳細構成を示す図である。本実施形態のロータ86の永久磁石74は、図14と同様に1極を構成する磁石を複数個に分割されたものである。複数の永久磁石74の間には流路76が形成されている。また、永久磁石74は、1極ごとに一つのケース88に納められ、液体が外部に流出しないようにしている。ケース88は、非磁性材料によりなる。また、モータのシャフト90は、二重管となっており、内側の内管92からケース88内に流体が供給され、ケース88からの流体が外側の外管94を通じて回収される。図18に詳細に示されるように、4個の永久磁石74からなる1極の磁石と、これを納めるケース88の間には隙間が設けられている。また、隣接するケース88の間には、ケース88から流出する液体をシャフトの外管94に戻す戻り流路96が設けられている。ケース88の内周側の頂点付近には、シャフトの内管92からの液体を受け入れるケース入口98が設けられ、ケース88の隣接するケースに対向する面のほぼ中央には、流体が流出するケース出口100が設けられている。永久磁石74とケース88の間に設けられた流路のケース入口98、出口100の中間部分には、入口から入った流体が直接出口に向かわないように流れを止めるプラグ102が設けられている。
【0023】
ケース入口98から流入した液体は、ケース88と永久磁石74の間を通り、さらに流路76を通ってロータ86の外周側に向かう。そして、ロータの外周側のケース88と永久磁石74の間の流路を通って出口100に向かい、戻り流路96を通って外管94に達する。この間、流体は、永久磁石74の冷却を行う。なお、シャフトの内管92と外管94には、液体を循環させるためのポンプ、および熱せられた液体を冷却して供給するための放熱器が接続されている。
【0024】
図19および図20は、永久磁石74を納めたケース88の作成方法の説明図である。ケース88は、上ケース88aと下ケース88bからなり、図19に示すように、これらにより永久磁石74を挟むようにして接合して、ケース88を得る。上ケース88a、下ケース88bの永久磁石74に対向する面には、永久磁石74の位置合わせ、およびケース接合後、液体の流路76のシールを行う突起104が設けられている。突起104は、図20(a)に示すように、隣合う永久磁石74の間に位置して、これらの磁石の間に流路76を確実に形成するよう機能する。永久磁石74の固定および、流路のシールが確実に行えるのであれば、突起104は、図20(b)に示すように、設けなくともよい。また、図20(c)に示すように、磁石74の上面側、下面側に段付きの突出部106を設け、この突出部の段付き部とケース88a,88bによりOリング108を挟み込み、流路76のシールを行う構成とすることもできる。
【0025】
以上、図17〜図20を用いて説明した液体を用いた冷却を行うロータによれば、冷却用の液体がロータ内にのみ循環される。したがって、ロータとステータの狭い間隙に冷却用の液体が侵入せず、ロータの回転に伴う引きずり抵抗を生じさせない。また、冷却用の液体をシャフトの内管92から供給し、外管94へ回収するようにしたことで、内管と外管の半径の差による遠心力の差を冷却用の送液に用いることができる。
【0026】
図21および図22は、ヒートパイプを除熱手段として利用した冷却構造を有するアキシャル型永久磁石モータのロータ110の実施の形態を示している。ロータ110は、図2に示したロータ16と同様、略円板形状を有し、周方向に複数の永久磁石112が配列されている。ロータ110はシャフト114に固定され、これを軸にして回転する。また、シャフト114と同軸に円筒形状のスリーブ116が設けられている。1極を構成する永久磁石112の間の部分には、ヒートパイプ118が、ほぼ半径方向に沿って配置され、その一端は、シャフト114とスリーブ116の間の空間に達している。この空間には、ヒートパイプ118を冷却する流体が流れる。この流体によりヒートパイプ118が冷却され、内部の冷媒が液相となる。液相となった冷媒は、ロータ110の回転による遠心力を受けてヒートパイプ118のロータ外周側の端に送られ、ここで気化する。このとき、気化潜熱により、永久磁石112などヒートパイプ118の周囲を冷却する。気相となった冷媒は、遠心力により外へ向けて送られる液相の冷媒に排除されるようにして、ロータの内周側へと送られ、これによって、ロータ110内で発生した熱が、スリーブ内を流れる冷却用流体に移動し、ロータより排除される。
【0027】
ヒートパイプ118は、ロータ110の内部に納めるように配置することもできるが、図示するように、内周側で屈曲させて略L字形とし、ロータ110より突出させて、冷却用流体に直接触れるように構成することもできる。この屈曲した部分は、シャフト114の軸線に対して斜めになるようにすることができ、図示するように屈曲角度θを90°未満とすることが好ましい。90°未満の角度で屈曲されることにより、この部分において液相となったヒートパイプ内の冷媒は、遠心力によりロータ外周側へと送られる。また、ヒートパイプ118と冷却用流体の接触面積を増加させるために、ヒートパイプ118の表面にフィンを設けることもできる。
【0028】
ヒートパイプ118は、あらかじめ冷媒を封入したパイプを、ロータに埋め込むようにしているが、ロータの部材に穴を開けておき、この穴より奪気し、冷媒を封入してヒートパイプと同等の除熱手段を形成することもできる。
【0029】
図23は、ヒートパイプの配置に関する変形例である。図23(a)に示すロータ120においては、1極を構成する永久磁石122の中にヒートパイプ124を貫通させている。また、複数の永久磁石より1極の磁極を構成し、この永久磁石の間に、ヒートパイプを配置することもできる。このように、発熱体である永久磁石のより近くで吸熱を行うことにより、より効率的な冷却を行うことができる。さらに、図21のように、隣の極の間と、1極を構成する磁石の間と双方にヒートパイプを配置することもできる。また、図23(b)に示すロータ126においては、ヒートパイプ128を半径方向よりやや傾けて配置している。前述した半径方向にほぼ一致した配置に限らず、このように傾けて配置することも可能であり、ロータの強度部材との兼ね合いにより、その配置を決定する。
【0030】
以上、図21〜23に示したヒートパイプを除熱手段として構成においては、冷却用の液体は、スリーブ内のみを流れ、ロータとステータの狭い隙間に侵入することがない。よって、この部分の引きずり抵抗が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】アキシャル型永久磁石モータの基本的な構造を示す回転軸を含む断面図である。
【図2】アキシャル型永久磁石モータの基本的な構造を示す回転軸に直交する断面図である。
【図3】本実施形態のモータのロータの構造を示す回転軸を含む断面図である。
【図4】図3のロータの回転軸に直交する断面図である。
【図5】図3のロータの空気流路の詳細構造を示す断面図である。
【図6】本実施形態のモータのケーシングの構造を示す回転軸を含む断面図である。
【図7】図6のケーシングの回転軸に直交する断面図である。
【図8】図6のケーシングの外観図である。
【図9】本実施形態のモータの変形例を示す図である。
【図10】本実施形態のロータおよびシャフトの変形例を示す図である。
【図11】本実施形態のロータの変形例を示す図である。
【図12】永久磁石の温度分布を示す図であり、側面を冷却したときの効果を示す図である。
【図13】図12の温度分布を、磁石の中心部分のロータ半径方向に沿って表した図である。
【図14】他の実施形態のモータの永久磁石の構成を示す図である。
【図15】図14の永久磁石のAA線断面図である。
【図16】永久磁石の構成の変形例を示す図である。
【図17】さらに他の実施形態のモータのロータの構成を示す図である。
【図18】図17に示すロータの詳細構造を示す図である。
【図19】図17に示すロータの組立方法の例を示す図である。
【図20】図17に示すロータの断面、特に流路76の形成に係る説明図である。
【図21】さらに他の実施形態のモータのロータの構成を示す回転軸に直交する断面図である。
【図22】図21のロータの回転軸を含む断面図である。
【図23】ヒートパイプの配置に関する変形例を示す図である。
【符号の説明】
30 ロータ、32 シャフト、34 永久磁石、36 空気流路、41 ケーシング、42 導風路、74 永久磁石、76 流路、88 ケース、 90シャフト、92 内管、94 外管、110 ロータ、112 永久磁石、114 シャフト、118 ヒートパイプ。
Claims (8)
- ステータの磁極とロータの永久磁石を回転軸に平行な向きに対向配置したアキシャル型永久磁石モータであって、
ロータ内部の、前記永久磁石の間に除熱手段を配置したアキシャル型永久磁石モータ。 - 請求項1に記載のアキシャル型永久磁石モータであって、前記除熱手段は、前記ロータの回転に伴って作用する遠心力により移動する流体を利用するものである、アキシャル型永久磁石モータ。
- 請求項1または2に記載のアキシャル型永久磁石モータであって、前記除熱手段は、永久磁石の間に設けられ、空気が流れる空気流路である、アキシャル型永久磁石モータ。
- 請求項3に記載のアキシャル型永久磁石モータであって、前記空気流路はロータ外周に開口を有し、ここから空気を排出する、アキシャル型永久磁石モータ。
- 請求項1または2に記載のアキシャル型永久磁石モータであって、前記除熱手段は、永久磁石の間に設けられ、液体が流れる液体流路である、アキシャル型永久磁石モータ。
- 請求項5に記載のアキシャル型永久磁石モータであって、
前記液体流路は、当該モータのシャフト内の流路から供給される前記液体を、ロータ内を循環させて再び前記シャフト内の他の流路に戻すものであり、
前記流体をシャフト内の流路に戻す位置は、前記液体をシャフト内の流路から受け入れる位置より半径方向外側にある、
アキシャル型永久磁石モータ。 - 請求項1または2に記載のアキシャル型永久磁石モータであって、前記除熱手段は、潜熱により熱の移動を担う冷媒を封入したヒートパイプである、アキシャル型永久磁石モータ。
- 請求項7に記載のアキシャル型永久磁石モータであって、
当該モータのシャフトは中空であって、その内部を流体が流れ、
前記ヒートパイプは、一端が前記永久磁石近傍に、他端が前記シャフト内部に位置し、シャフト内部の部分が折り曲げられ、全体として略L字形を形成している、
アキシャル型永久磁石モータ。
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