JP4924846B2 - アキシャルギャップ型モータ及びそのロータ製造方法 - Google Patents

アキシャルギャップ型モータ及びそのロータ製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータ及びそのロータ製造方法に関する。
従来、例えば、回転軸周りに回転可能なロータと、回転軸方向の少なくとも一方側からロータに対向配置されたステータとを備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、ステータを介した磁束ループを形成するアキシャルギャップ型モータが知られている。
ロータの製造方法としては、テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体によりロータコアを構成したものが種々考案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。図20に示すように、特許文献1に記載のアキシャルギャップ型モータでは、テープ状の電磁鋼板を捲回した積層体101によってロータコア102を構成し、このロータコア102に形成された開口103に磁石104が格納されている。これにより、複数のヨーク部がロータコア102によって一体形成される。
特開2006−166635号公報(第2図) 特開2005−168124号公報(第1図) 特開2002−10537号公報(第1図) 特開2006−50706号公報(第2図、第6図、第7図)
ところで、積層体によって構成されるロータコアはその内側でシャフト、或いはロータフレームに取り付けられる。このロータコアとシャフト、或いはロータフレームとを剛性を確保した上で取り付ける場合には、ヨーク部が分割されたロータ構造に比べ、組み付け構造が複雑になりやすい。また、特許文献1〜3に記載のロータの製造方法には、具体的なシャフトとの取り付けについて記載されていない。また、特許文献4に記載の方法では、シャフトを2分割して、外周面にネジ部を形成してナットによってロータコアとシャフトとを固定しており、取り付けが非常に複雑である。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、捲回巻きされた積層体により構成されるヨーク部とロータフレームとを強固に一体化でき、ロータの回転による遠心力やステータからの磁気吸引力に耐えうる剛性を確保することができるアキシャルギャップ型モータ及びそのロータの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)と、
回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)であって、
前記ロータは、
前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部(例えば、後述の実施形態における主磁石部41)と、
テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体(例えば、後述の実施形態における積層体71)により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部(例えば、後述の実施形態におけるヨーク部42)と、
前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ(例えば、後述の実施形態におけるリブ31)と、前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部(例えば、後述の実施形態における内筒部32)及び外筒部(例えば、後述の実施形態における外筒部33)の少なくとも一方と、を有し、ダイカスト合金からなるロータフレーム(例えば、後述の実施形態におけるロータフレーム30)と、
を有し、
前記ロータは、さらに、前記周方向に隣り合う前記ヨーク部間で、前記ヨーク部の回転軸方向側面より内側に形成された前記積層体の複数の副磁石部収容部(例えば、後述の実施形態における副磁石部収容部74)にそれぞれ配置され、前記回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化される複数の副磁石部(例えば、後述の実施形態における副磁石部43)を備え、
前記ロータフレームは、前記副磁石部の前記回転軸方向外側に形成された空間に入り込む副磁石押さえ部(例えば、後述の実施形態における副磁石押さえ部39)を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、
前記ロータフレームの内筒部及び外筒部には、前記積層体の巻き始め部(例えば、後述の実施形態における巻き始め部64)と巻き終わり部(例えば、後述の実施形態における巻き終わり部65)が固定される段差(例えば、後述の実施形態における段差36,37)が形成され、
前記複数のヨーク部を構成する前記積層体の内周面及び外周面は、それぞれ略同心円上に位置することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の構成に加えて、
前記ロータは、内周面に他のロータフレーム用取付穴部(例えば、後述の実施形態にお
ける他のロータフレーム用取付穴部51)が形成されるアウターリング(例えば、後述の
実施形態におけるアウターリング50)をさらに備え、
前記ロータフレームは、前記アウターリングの他のロータフレーム用取付穴部に入り込
む外向き凸部(例えば、後述の実施形態における外向き凸部35)を有することを特徴と
する。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記積層体には、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴(例えば、後述の実施形態における主磁石部挿入穴72)が形成されており、
前記主磁石部挿入穴は、その回転軸方向の長さが前記主磁石部のものと略同一で、その周方向の長さが前記主磁石部のものより大きくなるように設定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、回転軸周りに回転可能なロータと、
回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
前記ロータは、
前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、
テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部と
前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブと、前記複数のリブの内径側に設けられる内筒部と、を有し、ダイカスト合金からなるロータフレームと、
を有し、
前記積層体には、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴と、前記リブが収容されるリブ収容穴(例えば、後述の実施形態におけるリブ収容穴73)と、が形成されており、
該主磁石部挿入穴は、内周側が塞がれるとともに外周側が開口しており、該リブ収容穴は、外周側が塞がれるとともに内周側が開口していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記ロータは、外周面にロータフレーム用取付穴部(例えば、後述の実施形態におけるロータフレーム用取付穴部57)が形成されるシャフト部(例えば、後述の実施形態におけるシャフト部55)をさらに備え、
前記ロータフレームは、前記シャフト部のロータフレーム用取付穴部に入り込む内向き凸部(例えば、後述の実施形態における内向き凸部34)を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記シャフト部は、前記ロータフレームの内周部に向けて拡径されるフランジ部(例えば、後述の実施形態におけるフランジ部56)を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部と、
前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ及び、前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部及び外筒部の少なくとも一方、を有するロータフレームと、を備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法であって、
テープ状の電磁鋼板を捲回して、前記複数のヨーク部を構成する積層体を形成する工程と、
金型(例えば、本実施形態の第1及び第2の金型80,81)に前記積層体を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで前記ロータフレームを形成する工程と、
を有し、
前記ロータは、さらに、前記周方向に隣り合う前記ヨーク部間で、前記ヨーク部の周方向側面より前記回転軸方向内側に形成された前記積層体の複数の副磁石部収容部にそれぞれ配置される複数の副磁石部を備え、
前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームは、前記複数の副磁石部を前記積層体に挿入した状態で、前記副磁石部の前記回転軸方向外側に形成された空間に前記ダイカスト合金が入り込むようにして鋳込まれることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明の構成に加えて、
前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームの内筒部及び外筒部に前記積層体の巻き始め部と巻き終わり部が固定される段差が形成され、
前記複数のヨーク部を構成する前記積層体の内周面及び外周面は、それぞれ略同心円上に位置することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の発明の構成に加えて、
前記ロータは、内周面に他のロータフレーム用取付穴部が形成されるアウターリングをさらに備え、
前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームは、前記アウターリングの他のロータフレーム用取付穴部に前記ダイカスト合金が入り込むようにして鋳込まれることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項から10のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームは、前記複数の主磁石部を前記積層体に挿入した状態で鋳込まれることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項から11のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記積層体には、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴が形成されており、
前記主磁石部挿入穴は、その回転軸方向の長さが前記主磁石部のものと略同一で、その周方向の長さが前記主磁石部のものより大きくなるように設定されていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部と、
前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ及び、前記複数のリブの内径側に設けられる内筒部、を有するロータフレームと、を備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法であって、
テープ状の電磁鋼板を捲回して、前記複数のヨーク部を構成する積層体を形成する工程と、
金型に前記積層体を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで前記ロータフレームを形成する工程と、
を有し、
前記積層体には、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴と、前記リブが収容されるリブ収容穴と、が形成され、該主磁石部挿入穴は、内周側が塞がれるとともに外周側が開口しており、該リブ収容穴は、外周側が塞がれるとともに内周側が開口しており、
前記フレーム形成工程において、前記複数のリブと前記内筒部とを有する前記ロータフレームが形成され、
前記主磁石部は、前記ロータフレームが一体化された前記積層体に挿入されることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項8から13のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記ロータは、外周面にロータフレーム用取付穴部が形成されるシャフト部をさらに備え、
前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームは、前記シャフト部のロータフレーム用取付穴部に前記ダイカスト合金が入り込むようにして鋳込まれることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項から14のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記シャフト部は、前記ロータフレームの内周部に向けて拡径されるフランジ部を有することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項から15のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記ロータフレームを鋳込む際に使用される金型には、前記ヨーク部を径方向に位置決めするための段差部(例えば、後述の実施形態における段差部82,83)が形成されることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項から12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、
前記ロータフレームは、前記積層体がその巻き始め部と巻き終わり部によって周方向に位置決めされた状態で鋳込まれることを特徴とする。
請求項1及びの発明によれば、ダイカスト合金で鋳込みによりロータフレームが製造されるので、捲回巻きされた積層体により構成されるヨーク部とロータフレームとを強固に一体化でき、ロータの回転による遠心力やステータからの磁気吸引力に耐えうる剛性を確保することができる。
また、略ハルバッハ構造とすることで、主磁石部の磁束の方向を規制する磁束レンズ効果により有効磁束発生量を相対的に増やすことができる。また、副磁石部の軸方向への位置ずれを防止することができる。
請求項2及びの発明によれば、ロータフレームの内筒部及び外筒部に鋳込みにより形成される段差によって、積層体の巻き始め部と巻き終わり部が固定され、積層体を真円度よくロータフレームに固定することができる。
請求項及び14の発明によれば、シャフト部をロータフレームの鋳込み時に一体化したので、ロータフレームのシャフト部への組み付け作業が容易になり、均一な製品を量産することができる。
請求項及び15の発明によれば、ロータフレームのダイカスト合金が収縮等によって変形した場合でも、寸法変化を抑えることができる。
請求項及び10の発明によれば、アウターリングをロータフレームの鋳込み時に一体化したので、アウターリングのロータフレームへの圧入作業が不要となる。
請求項及び12の発明によれば、磁束を流す回転軸方向には、ダイカスト合金は挟まらないようにし、主磁石部の周方向側面をダイカスト合金で覆うようにすることで、磁束漏れや短絡を防止することができる。
請求項及び13の発明によれば、磁石を外した状態でヨーク部をフレームで鋳包むことができ、鋳造温度の高いダイカスト合金を使用しても、温度上昇による磁石保磁力性能の劣化を防止することができる。
請求項11の発明によれば、ヨーク部と主磁石部とをロータフレームの鋳込みにより一体化することができ、組み付け作業が容易になるとともに、主磁石部の位置ずれを防止することができる。
請求項16の発明によれば、金型に設けられた段差によって積層体が径方向に位置決めされるので、積層体の位置ずれが防止され、且つ、加工時間の短縮、安価な製造が可能となる。
請求項17の発明によれば、ロータフレームのリブの周方向の位置決めが可能となり、精度良く鋳込み作業が行なわれる。
以下、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの各実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態によるアキシャルギャップ型モータ10は、例えば図1に示すように、このアキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられた略円環状のロータ11と、回転軸O方向の両側からロータ11を挟みこむようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する1対のステータ12とを備えて構成されている。
このアキシャルギャップ型モータ10は、例えばハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えばハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達された場合にもアキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
各ステータ12は、略円環板状のステータヨーク部21と、ロータ11に対向するステータヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から回転軸O方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される固定子巻線(図示略)とを備えて構成されている。
各ステータ12は、例えば主極が6個(例えば、U+,V+,W+,U−,V−,W)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U+,V+,W+極に対して、他方のステータ12の各U−,V−,W−極が回転軸O方向で対向するように設定されている。例えば回転軸O方向で対向する1対のステータ12,12に対し、U+,V+,W+極およびU−,V−,W−極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U+,V+,W+極およびU−,V−,W−極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22とが、回転軸O方向で対向するように設定され、回転軸O方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
ロータ11は、図3及び図4に示すように、シャフト部55と、複数の主磁石部41,…,41と、複数の副磁石部43,…,43と、複数のヨーク部42,…,42と、非磁性部材からなるロータフレーム30と、アウターリング50と、を備えて構成される。
複数のヨーク部42,…,42は、図5及び図6に示すように、テープ状の電磁鋼板60を捲回巻きした積層体71により構成される。テープ状の電磁鋼板60には、例えば、プレス成型機を用いて打ち抜き加工を施すことで、主磁石部用切欠き61、副磁石部用切欠き62、リブ用切欠き63が形成されている。このテープ状の電磁鋼板60は、図6に示すように、巻き始め部64を巻芯70上に仮止めされ、巻芯70が回転することで捲回され、巻き終わり部65でカットして溶接することで積層体71を構成する。
また、テープ状の電磁鋼板60は、巻芯70上で捲回されるので、最内径側から一層目、二層目、三層目、・・・と長手方向長さが長くなる。このため、図5において、リブ用切欠き63の中心間距離をピッチPとすると、各層のピッチPは径方向外方に向かって次第に大きくなるように設定されている。
このように捲回巻きされた積層体71において、回転軸方向中間部では、主磁石部用切欠き61によって形成される略扇形形状の複数の主磁石部挿入穴72,…,72と、リブ用切欠き63によって形成される略直方体形状の複数のリブ収容穴73,…,73とがそれぞれ周方向に所定の間隔で交互に設けられ、また、回転軸方向両側では、略扇形形状の複数のヨーク部42,…,42と、副磁石部用切欠き62によって形成される軸方向外側に開口した略直方体形状の複数の副磁石部収容部74,…,74とがそれぞれ周方向に所定の間隔で交互に設けられる。
また、複数のヨーク部42,…,42は、複数の主磁石部挿入穴72,…,72の回転軸方向両側にそれぞれ配置され、複数の副磁石部収容部74,…,74は、複数のリブ収容穴73,…,73の回転軸方向両側にそれぞれ配置される。主磁石部挿入穴72とリブ収容穴73とは、軸方向両側のヨーク部42同士を連結する軸方向連結部75によって仕切られており、また、副磁石部収容部74とリブ収容穴73とは、周方向両側のヨーク部42同士を連結する周方向連結部76によって仕切られている。
このように構成された積層体71の各主磁石部挿入穴72,…,72には、該挿入穴72,…,72と略同一寸法を有する略扇形形状の複数の主磁石部41,…,41が挿入され、各副磁石部収容部74,…,74には、該収容部74,…,74と略同一寸法を有する略直方体状の複数の副磁石部43,…,43が挿入される。
なお、主磁石部挿入穴72は、その回転軸方向の長さを、後述するダイカスト合金が挟まらないように、主磁石部42のものと略同一に設定し、また、その周方向の長さを、主磁石部の周方向側面がダイカスト合金で覆われるように、主磁石部42のものより若干大きくなるように設定されることが好ましい。
また、副磁石部収容部74は、図7に示すように、隣接するヨーク部42間の周方向連結部76と、ヨーク部42の周方向端部に形成された傾斜面77の先端部に形成される突起部78とで、副磁石部43を軸方向に位置決めし、且つ、隣接するヨーク部42の周方向側面間で周方向に位置決めする。
これにより、複数の主磁石部41,…,41は、周方向に所定の間隔で配置され、且つ、その磁化方向は、周方向で隣り合う主磁石部41,41毎に異なるように回転軸方向に向けられている。また、複数の副磁石部43,…,43は、周方向に隣り合うヨーク部42間に配置され、その磁化方向が回転軸方向および径方向に直交する方向に向けられている。周方向で隣り合う副磁石部43,43は、磁化方向が互いに異なっており、また、回転軸方向に隣り合う副磁石部43,43も、磁化方向が互いに異なっている。
さらに、各主磁石部41に対して、回転軸方向の一方側に位置するヨーク部42を周方向両側から挟み込む副磁石部43,43同士は、該主磁石部41の一方側の磁極と同極の磁極を対向させて配置され、回転軸方向の他方側に位置するヨーク部42を周方向両側から挟み込む副磁石部43,43同士は、該主磁石部41の他方側の磁極と同極の磁極を対向させて配置される。これにより、所謂永久磁石の略ハルバッハ配置による磁束レンズ効果により、主磁石部41および各副磁石部43,43の各磁束が収束し、各ステータ12,12に鎖交する有効磁束が相対的に増大するようになっている。
また、各ヨーク部42,…,42には、その周方向端部に傾斜面77が形成されているので、極弧角が調整され、ステータ12,12間での磁気抵抗の急激な変化を抑制し、トルクリップルの発生を抑制できる。
ロータフレーム30は、積層体61のリブ収容穴73,…,73内を径方向に延び、周方向に隣り合う主磁石部41間にそれぞれ配置される複数のリブ31,…,31と、複数のリブ31,…,31の内径側及び外径側にそれぞれ設けられ、これらリブ31,…,31によって接続される内筒部32及び外筒部33と、を有する。
内筒部32の内周部には、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続されるシャフト部55が、ロータフレーム30の内周部32に向けて拡径されたフランジ部56にて一体的に接続固定されている。図3に示すように、フランジ部56の外周面には、複数のロータフレーム用取付穴部57が形成されており、ロータフレーム30の内筒部32の内周面に鋳込みにより形成された複数の内向き凸部34がこれらロータフレーム用取付穴部57に入り込んでいる。
また、外筒部33の外周部には、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成される環状のアウターリング50が一体的に接続固定されており、高速回転する際の遠心力によってヨーク部42が径方向外方に広がるのを抑えている。アウターリング50には、径方向に貫通する複数の他のロータフレーム用取付穴部51が形成されており、ロータフレーム30の外周部33の外周面に鋳込みにより形成された複数の外向き凸部35がこれら他のロータフレーム用取付穴部51に入り込んでいる。
また、図8に示すように、内向き凸部34と外向き凸部35は、鋳込みの際湯流れが良くなるように、リブ31の延出方向に沿って形成されている。
上記のように構成されるロータフレーム30は、図10に示すように、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43とが挿入された積層体71、シャフト部55、及び、アウターリング50を第1及び第2の金型80,81内に収容し、アルミニウム合金等の非磁性のダイカスト合金を用いて鋳込みによって形成される。
第1及び第2の金型80,81は、回転軸方向に二分割され、アウターリング50やヨーク部42の回転軸方向の一側面で分割されており、それぞれシャフト部55の軸方向側面、ヨーク部42と副磁石部43の軸方向側面、アウターリング50の軸方向側面にそれぞれ対応する各側面80a,81a,80b,81b,80c,81cを有し、また、第1の金型80は、アウターリング50の外周面に対応する内周面80dを有する。
これら金型80,81のヨーク部42と副磁石部43の軸方向側面に対応する各側面80b,81bの外径側には、段差部82,83が設けられており、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43とが挿入された積層体71を、径方向に位置決めする。また、積層体71は、鋳込み時にシャフト部55のロータフレーム用取付穴部57と、アウターリング50の他のロータフレーム用取付穴部51に湯流れが良くなるように、巻き始め部64と巻き終わり部65を用いて、周方向に位置決めされる。
そして、主磁石部41,…,41、副磁石部43,…,43、積層体71、シャフト部55、及び、アウターリング50が収容された状態で、第1及び第2の金型80,81を閉じ、これら金型80,81間に形成された空間内に第2の金型81に設けられた環状の湯口84からダイカスト合金を流し込む。湯口84は、ロータフレーム30の内筒部32に対応する径方向位置に開口するように設けられている。このため、湯口84から流し込まれたダイカスト合金は、内筒部32を構成する空間に入り込んだ後、積層体71に形成されたリブ収容穴73を通過して、外筒部33を構成する空間に流れ込む。さらに、ダイカスト合金は、シャフト部55のロータフレーム用取付穴部57と、アウターリング50の他のロータフレーム用取付穴部51とにも流れ込む。これにより、リブ31、内筒部32、外筒部33、内向き凸部34、外向き凸部35を有するロータフレーム30が鋳込みにより形成される。
また、鋳込みにより形成された内周部32及び外周部33には、巻き始め部64と巻き終わり部65の形状に対応する段差36,37が形成される(図8参照)。これにより、積層体71の内周面及び外周面は、それぞれ略同心円上に位置することになり、捲回ヨークの芯ズレによるアンバランスの発生を抑制することができる。
なお、主磁石部41,…,41、副磁石部43,…,43を積層体71に挿入した状態で鋳込む場合のダイカスト合金は、鋳込み温度が各磁石部41,…,41,43,…,43の保磁力を劣化させない温度である材料を選定する必要があり、上述したアルミニウム合金が挙げられる。
従って、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10及びそのロータの製造方法によれば、ロータ11は、回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部41,…,41と、複数の主磁石部41,…,41の回転軸方向両側にそれぞれ配置される複数のヨーク部42,…,42と、周方向に隣り合う主磁石部41,…,41間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ31,…,31と、複数のリブ31,…,31の内径側及び外径側に設けられる内筒部32及び外筒部33と、を有するロータフレーム30と、を備える。そして、複数のヨーク部42,…,42は、テープ状の電磁鋼板60を捲回巻きした積層体71により構成され、ロータフレーム30は、第1及び第2の金型80,81に積層体71を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで形成する。これにより、捲回巻きされた積層体71により構成されるヨーク部42,…,42とロータフレーム30とを強固に一体化でき、ロータ11の回転による遠心力やステータ12からの磁気吸引力に耐えうる剛性を確保することができる。
また、ロータフレーム30の内筒部32及び外筒部33には、積層体71の巻き始め部64と巻き終わり部65が固定される段差36,37が形成され、複数のヨーク部42を構成する積層体71の内周面及び外周面は、それぞれ略同心円上に位置する。従って、巻き始め部64と巻き終わり部65の段差形状を鋳込みにより吸収することができ、焼き嵌めや圧入等の複雑な締結方法によって固定する必要がなく、積層体71を真円度よくロータフレーム30に固定することができる。また、巻き始め部64と巻き終わり部65が段差36,37によって固定されることで、積層体71がほどけることがなく、加締め等の別作業が不要となる。
さらに、ロータ11は、外周面にロータフレーム用取付穴部57が形成されるシャフト部55をさらに備え、ロータフレーム30は、シャフト部55のロータフレーム用取付穴部57に鋳込みにより入り込む内向き凸部34を有する。これにより、シャフト部55をロータフレーム30の鋳込み時に一体化したので、ロータフレーム30のシャフト部55への組み付け作業が容易になり、均一な製品を量産することができる。
また、シャフト部55は、ロータフレーム30の内周部に向けて拡径されるフランジ部56を有するので、ロータフレーム30のダイカスト合金が収縮等によって変形した場合でも、寸法変化を抑えることができる。
さらに、ロータ11は、内周面に他のロータフレーム用取付穴部51が形成されるアウターリング50をさらに備え、ロータフレーム30は、アウターリング50の他のロータフレーム用取付穴部51に入り込む外向き凸部35を有する。これにより、アウターリング50をロータフレーム30の鋳込み時に一体化したので、アウターリング50のロータフレーム30への圧入作業が不要となる。また、本実施形態では、シャフト部55とアウターリング50の両方がロータフレーム30の鋳込み時に一体化されるので、さらに製造工程が簡潔となる。
ロータフレーム30は、複数の主磁石部41,…,41を積層体71に挿入した状態で鋳込まれるので、ヨーク部42,…,42と主磁石部41,…,41とをロータフレーム30の鋳込みにより一体化することができ、組み付け作業が容易になるとともに、主磁石部41,…,41の位置ずれを防止することができる。
また、ロータフレーム30を形成するダイカスト合金は、鋳込み温度が主磁石部41,…,41の保磁力を劣化させない温度である材料を選定しているので、鋳込みによる主磁石部41,…,41の劣化を防止することができる。
加えて、積層体71には、主磁石部42を挿入するための主磁石部挿入穴72が形成されており、主磁石部挿入穴72は、その回転軸方向の長さが主磁石部42のものと略同一で、その周方向の長さが主磁石部42のものより大きくなるように設定されているので、磁束を流す回転軸方向には、ダイカスト合金は挟まらないようにし、主磁石部の周方向側面をダイカスト合金で覆うようにすることで、磁束漏れや短絡を防止することができる。
また、ロータ11は、周方向に隣り合うヨーク部42間で、ヨーク部42の回転軸方向側面より内側に形成された積層体の複数の副磁石部収容部74にそれぞれ配置され、回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化される複数の副磁石部43をさらに備える。従って、略ハルバッハ構造とすることで、主磁石部の磁束の方向を規制する磁束レンズ効果により有効磁束発生量を相対的に増やすことができる。
ロータフレーム30を鋳込む際に使用される第1及び第2の金型80,81には、ヨーク部42を径方向に位置決めするための段差部82,83が形成されるので、積層体71の位置ずれが防止され、且つ、加工時間の短縮、安価な製造が可能となる。
ロータフレーム30は、積層体71がその巻き始め部64と巻き終わり部65によって周方向に位置決めされた状態で鋳込まれるので、リブ31の周方向の位置決めが可能となり、精度良く鋳込み作業が行なわれる。
特に、本実施形態のような、リブ31の延出方向に沿って形成される内向き凸部34と外向き凸部35に対して、湯流れが良好に行なわれる。
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のロータ11では、図11及び図12に示すように、ロータフレーム30は、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43とが挿入された積層体71、及び、シャフト部55が収容された状態で鋳込みによって形成され、アウターリング50は、鋳込み後のロータフレーム30の外筒部33の外周面に圧入または焼きばめ固定される。このため、アウターリング50が外筒部33を付勢することで、高速回転する際の遠心力によってヨーク部42が径方向外方に広がるのを抑えることができる。なお、ロータフレーム30は、アウターリング50と一体に鋳込まれないので、アウターリング50には、他のロータフレーム用取付穴部51は設けられておらず、ロータフレーム30にも外向き凸部35は形成されていない。
また、ロータフレーム30を鋳込む際に使用される第1及び第2の金型80,81は、ヨーク部42の回転軸方向の一側面で分割されており、それぞれシャフト部55の軸方向側面、ヨーク部42と副磁石部43の軸方向側面にそれぞれ対応する各側面80a,81a,80b,81bを有し、また、第1の金型80は、ロータフレーム30の外筒部33に対応する内周面80eを有している。この場合にも、これら金型80,81のヨーク部42と副磁石部43の軸方向側面に対応する各側面80b,81bの外径側には、積層体71を、径方向に位置決めするために段差部82,83が設けられる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について、図13及び図14を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のロータ11では、図13及び図14に示すように、ロータフレーム30は、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43とが挿入された積層体71、及び、アウターリング50が収容された状態で鋳込みによって形成され、別体に設けられた図示しないシャフト部が、ロータフレーム30の内筒部32から内径側に延びる内向きフランジ38と締結固定される。
このため、ロータフレーム30を鋳込む際に使用される第1及び第2の金型80,81は、径方向外側においては、アウターリング50やヨーク部42の回転軸方向の一側面で分割されており、径方向内側においては、内向きフランジ38の回転軸方向一側面で分割されている。また、金型80,81は、それぞれ内向きフランジ38の軸方向側面、ヨーク部42と副磁石部43の軸方向側面、アウターリング50の軸方向側面にそれぞれ対応する各側面80f,81f,80b,81b,80c,81cを有し、また、第1の金型80は、アウターリング50の外周面に対応する内周面80dを有する。この場合にも、これら金型80,81のヨーク部42と副磁石部43の軸方向側面に対応する各側面80b,81bの外径側には、積層体71を、径方向に位置決めするために段差部82,83が設けられる。
これにより、別体のシャフト部は、鋳込み後のロータフレーム30に後から取り付けることができ、シャフト部の長さを考慮した鋳込みの設備が不要となり、該設備の小型化が図れる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態について、図15及び図16を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のロータでは、ロータフレーム30は、副磁石部43の回転軸方向外側に形成された空間にダイカスト合金が入り込んで形成される副磁石押さえ部39を有する。このため、ロータ11の回転軸方向側面は、ヨーク部42と副磁石押さえ部39との側面によって周方向に亘って面一となるように形成される。
また、ロータフレーム30を鋳込む際に使用される金型80,81において、ヨーク部42と副磁石押さえ部39の軸方向側面に対応する側面80b1,81b1も周方向に亘って面一に形成されればよく、金型80,81の形状が簡素化される。なお、この場合も、積層体71は、巻き始め部64と巻き終わり部65とによって金型80,81に対して周方向に位置決めされている。
従って、本実施形態のロータ11によれば、ロータフレーム30は、副磁石部43の回転軸方向外側に形成された空間に入り込む非磁性部材からなる副磁石押さえ部39を有するので、主磁石部41及び副磁石部43の各磁束への影響を及ぼすことなく、副磁石部43の位置ずれを防止することができる。
<第5実施形態>
以下、本発明の第5実施形態について、図17〜図19を参照して説明する。なお、図中、第1実施形態と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のロータ11では、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43は、鋳込みによりロータフレーム30と積層体71とを一体化した後に積層体71に挿入される。
このため、積層体71の最内径側から少なくとも一層では、リブ用切欠き63のみが形成され、主磁石部用切欠き61、及び副磁石部用切欠き62は形成されず、捲回巻きすることで形成される主磁石部挿入穴72と副磁石部収容部74は、内周側で塞がれている。また、積層体71の最外径側から少なくとも一層では、主磁石部用切欠き61、副磁石部用切欠き62のみが形成され、リブ用切欠き63は形成されず、捲回巻きすることで形成されるリブ収容穴73は、外周側で塞がれている。
これにより、図19に示すように、このように形成された積層体71、及びシャフト部55が収容された状態でロータフレーム30を鋳込むと、リブ収容穴73の径方向外側、主磁石部挿入穴72、副磁石部収容部74にダイカスト合金が流れ込むのが防止され、複数のリブ31、内筒部32、内向き凸部34のみが形成される。
その後、主磁石部41,…,41と副磁石部43,…,43が、積層体71の主磁石部挿入穴72と副磁石部収容部74に外周側から挿入され、アウターリング50が積層体71の周囲に圧入または焼きばめ固定される。
従って、本実施形態のアキシャルギャップ型モータによれば、積層体71では、主磁石部挿入穴72の内周側とリブ収容穴73の外周側と副磁石部収容部74の内周側が塞がれており、ロータフレーム30は、鋳込みにより複数のリブ31と内筒部32とが形成される。これにより、主磁石部41や副磁石部43を外した状態でヨーク部42をロータフレーム30で鋳包むことができ、鋳込み工程時の温度上昇による磁石保磁力の劣化を防止することができる。これにより、磁石の保磁力劣化を懸念することなく、ダイカスト合金材料を選定することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、回転軸O方向の何れか一方側にのみステータ12を備え、ステータ12と対向しない他方側においてはバックヨークを配置してもよい。
本発明に係るアキシャルギャップ型モータの全体斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ分解斜視図である。 図2のロータの分解斜視図である。 図2のロータのヨーク部、主磁石部、及び副磁石部を示す分解斜視図である。 テープ状の電磁鋼板を示す平面図である。 積層体が捲回巻きされる状態を示す図である。 主磁石部及び副磁石部が積層体に挿入された状態を示す要部拡大斜視図である。 ロータフレームの要部拡大斜視図である。 図2のIX−IX線に沿った、ロータの縦断面図である。 ロータの鋳込み状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 図10のロータの鋳込み状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 図13のロータの鋳込み状態を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータの、主磁石部及び副磁石部を挿入した積層体にロータフレームが鋳込まれた状態を示す要部拡大斜視図である。 図15のロータの鋳込み状態を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータを一部切断した状態を示す斜視図である。 図17のXVIII−XVIII線に沿ったロータの一部分解した断面図である。 図17のロータの鋳込み状態を示す断面図である。 従来のロータを示す分解斜視図である。
符号の説明
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
12 ステータ
30 ロータフレーム
31 リブ
34 内向き凸部
35 外向き凸部
36,37 段差
41 主磁石部
42 ヨーク部
43 副磁石部
50 アウターリング
51 他のロータフレーム用取付穴部
55 シャフト部
57 ロータフレーム用取付穴部
71 積層体
72 主磁石部挿入穴
73 リブ収容穴
74 副磁石部収容部
80 第1の金型
81 第2の金型
82,83 段差部
O 回転軸

Claims (17)

  1. 回転軸周りに回転可能なロータと、
    回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、
    前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、
    テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部と、
    前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブと、前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部及び外筒部の少なくとも一方と、を有し、ダイカスト合金からなるロータフレームと、
    を有し、
    前記ロータは、さらに、前記周方向に隣り合う前記ヨーク部間で、前記ヨーク部の回転軸方向側面より内側に形成された前記積層体の複数の副磁石部収容部にそれぞれ配置され、前記回転軸方向及び径方向に直交する方向に磁化される複数の副磁石部を備え、
    前記ロータフレームは、前記副磁石部の前記回転軸方向外側に形成された空間に入り込む副磁石押さえ部を有することを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記ロータフレームの内筒部及び外筒部には、前記積層体の巻き始め部と巻き終わり部が固定される段差が形成され、
    前記複数のヨーク部を構成する前記積層体の内周面及び外周面は、それぞれ略同心円上に位置することを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記ロータは、内周面に他のロータフレーム用取付穴部が形成されるアウターリングをさらに備え、
    前記ロータフレームは、前記アウターリングの他のロータフレーム用取付穴部に入り込む外向き凸部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記積層体には、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴が形成されており、
    前記主磁石部挿入穴は、その回転軸方向の長さが前記主磁石部のものと略同一で、その周方向の長さが前記主磁石部のものより大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 回転軸周りに回転可能なロータと、
    回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、
    前記回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、
    テープ状の電磁鋼板を捲回巻きした積層体により構成され、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部と
    前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブと、前記複数のリブの内径側に設けられる内筒部と、を有し、ダイカスト合金からなるロータフレームと、
    を有し、
    前記積層体には、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴と、前記リブが収容されるリブ収容穴と、が形成されており、
    該主磁石部挿入穴は、内周側塞がれるとともに外周側が開口しており、該リブ収容穴は、外周側が塞がれるとともに内周側が開口していることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  6. 前記ロータは、外周面にロータフレーム用取付穴部が形成されるシャフト部をさらに備え、
    前記ロータフレームは、前記シャフト部のロータフレーム用取付穴部に入り込む内向き凸部を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  7. 前記シャフト部は、前記ロータフレームの内周部に向けて拡径されるフランジ部を有することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  8. 回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部と、
    前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ及び、前記複数のリブの内径側及び外径側に設けられる内筒部及び外筒部の少なくとも一方、を有するロータフレームと、を備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
    回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法であって、
    テープ状の電磁鋼板を捲回して、前記複数のヨーク部を構成する積層体を形成する工程と、
    金型に前記積層体を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで前記ロータフレームを形成する工程と、
    を有し、
    前記ロータは、さらに、前記周方向に隣り合う前記ヨーク部間で、前記ヨーク部の周方向側面より前記回転軸方向内側に形成された前記積層体の複数の副磁石部収容部にそれぞれ配置される複数の副磁石部を備え、
    前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームは、前記複数の副磁石部を前記積層体に挿入した状態で、前記副磁石部の前記回転軸方向外側に形成された空間に前記ダイカスト合金が入り込むようにして鋳込まれることを特徴とするアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  9. 前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームの内筒部及び外筒部に前記積層体の巻き始め部と巻き終わり部が固定される段差が形成され、
    前記複数のヨーク部を構成する前記積層体の内周面及び外周面は、それぞれ略同心円上に位置することを特徴とする請求項に記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  10. 前記ロータは、内周面に他のロータフレーム用取付穴部が形成されるアウターリングをさらに備え、
    前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームは、前記アウターリングの他のロータフレーム用取付穴部に前記ダイカスト合金が入り込むようにして鋳込まれることを特徴とする請求項8または9に記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  11. 前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームは、前記複数の主磁石部を前記積層体に挿入した状態で鋳込まれることを特徴とする請求項から10のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  12. 前記積層体には、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴が形成されており、
    前記主磁石部挿入穴は、その回転軸方向の長さが前記主磁石部のものと略同一で、その周方向の長さが前記主磁石部のものより大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項から11のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  13. 回転軸方向に磁化され、周方向に所定の間隔で配置される複数の主磁石部と、前記複数の主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方にそれぞれ配置される複数のヨーク部と、
    前記周方向に隣り合う前記主磁石部間にそれぞれ配置されて径方向に延びる複数のリブ及び、前記複数のリブの内径側に設けられる内筒部、を有するロータフレームと、を備え、回転軸周りに回転可能なロータと、
    回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、を備えるアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法であって、
    テープ状の電磁鋼板を捲回して、前記複数のヨーク部を構成する積層体を形成する工程と、
    金型に前記積層体を位置決めした状態でダイカスト合金を鋳込むことで前記ロータフレームを形成する工程と、
    を有し、
    前記積層体には、前記主磁石部を挿入するための主磁石部挿入穴と、前記リブが収容されるリブ収容穴と、が形成され、該主磁石部挿入穴は、内周側塞がれるとともに外周側が開口しており、該リブ収容穴は、外周側が塞がれるとともに内周側が開口しており、
    前記フレーム形成工程において、前記複数のリブと前記内筒部とを有する前記ロータフレームが形成され、
    前記主磁石部は、前記ロータフレームが一体化された前記積層体に挿入されることを特徴とするアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  14. 前記ロータは、外周面にロータフレーム用取付穴部が形成されるシャフト部をさらに備え、
    前記フレーム形成工程において、前記ロータフレームは、前記シャフト部のロータフレーム用取付穴部に前記ダイカスト合金が入り込むようにして鋳込まれることを特徴とする請求項から13のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  15. 前記シャフト部は、前記ロータフレームの内周部に向けて拡径されるフランジ部を有することを特徴とする請求項から14のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  16. 前記ロータフレームを鋳込む際に使用される金型には、前記ヨーク部を径方向に位置決めするための段差部が形成されることを特徴とする請求項から15のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
  17. 前記ロータフレームは、前記積層体がその巻き始め部と巻き終わり部によって周方向に位置決めされた状態で鋳込まれることを特徴とする請求項から12のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータのロータ製造方法。
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