JP4739700B2 - モータのロータ - Google Patents

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本発明は、モータにおけるロータに関するものである。
従来、ステータ(固定子)やロータ(回転子)のコアは、鋼板よりなるコア板を打ち抜きつつ積層して製造している(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の本出願人のロータの製造方法について、図7に基づいて説明する。
図7に示すように、ロータのコア板100は、リング状のコアバック102の外周部から略二等辺三角形状のポールピース104が放射状に複数突出し、この鋼板よりなるコア板100を打ち抜きつつ積層して、ロータコア106を製造する。
この製造したロータコア106における各ポールピース104の間にマグネット108をそれぞれ挿入し、ロータコア106の中心部にシャフトを配した状態で、これらロータコア106、マグネット108、シャフトをモールド樹脂によって一体成型して、ロータを製造している。
このようなロータは、例えばブラシレス直流モータを使ったダイレクト駆動の洗濯機などに使用されるモータに用いられるものであり、マグネット108として安価なフェライト磁石を使い多極化できるため、高いトルクを得ることができ、マグネット108によるマグネットトルクとポールピース104によるレラクタンストルクの両方を得ることができる。
特開2002−247788公報
上記構成のロータにおいては、図7の拡大図に示すように、隣接するS極用ポールピース104とN極用ポールピース104との間がコアバッグ102によって連結されているため、N極のスロットからS極のスロットへ磁束漏れが発生する。そのため、磁気特性が低下して、モータの回転トルクを充分に得られないという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、隣接するN極用スロットからS極用スロットへ磁束漏れがないモータのロータを提供するものである。
請求項1に係る発明は、回転軸を中心として複数のポールピースが等間隔に放射状に配され、前記隣接するポールピースの間のスロットにマグネットが配され、前記放射状に配された複数のポールピースとマグネットとをモールド樹脂によって一体にモールド成形されているモータのロータにおいて、前記各ポールピースはそれぞれ分割され、形状は二等辺三角形状であり、前記各ポールピースの内周側の基部の両側からくさび部が周方向に突出し、このくさび部は前記マグネットを支持する突起が突出しており、前記モールド成形するときに前記各ポールピースのくさび部及びその内径部が、モールド樹脂でリング状に一体に連結する連結部を形成し、かつ、ポールピース及びマグネットの一側面をモールド樹脂により覆い、前記連結部と一体に成形することにより、前記各ポールピースとマグネットとがモールド樹脂で保持されていることを特徴とするモータのロータである。
(削除)
(削除)
請求項に係るモータは、前記モータは、ブラシレスモータであることを特徴とする請求項1記載のモータのロータである。
請求項1に係る発明のモータのロータであると、ポールピースはそれぞれ分割されているため、スロット同士の繋がりがなく、S極とN極の間で磁束漏れが起こることがなく、モータ性能を高めることができる。また、ポールピースの基部にくさび部が突出し、これらくさび部が一体に連結されるようにモールドされているため、遠心力によって分割したポールピースが抜脱することがない。
また、請求項に係る発明のモータのロータであると、ポールピースが二等辺三角形状であるため、スロットを矩形に形成することができ、四角柱のマグネットを挿入することができる。
さらに、請求項に係る発明のモータのロータであると、ポールピースのくさび部にマグネットを支持する突起が突出しているため、この突起によってマグネットを安定してスロット内部に収納することができる。
以下、本発明の一実施形態におけるロータ10について図1〜図6に基づいて説明する。
本実施形態のモータは、洗濯機などに用いられるダイレクト駆動用のブラシレスモータであって、例えば、ブラシレス直流モータ、ブラシレス同期モータ、ブラシレスサーボモータに用いられるロータである。
(1)ロータ10の構造
ロータ10の構造について図1〜図6に基づいてその製造方法と共に説明する。
(1−1)第1工程
第1工程においては、分割されたポールピース12を形成する。図1に示すように、帯状の鋼板26から1列で10個のポールピース板14を打ち抜き、かしめ部16によって加締めつつ積層することにより、ポールピース12が形成される。このポールピース12は、平面形状が二等辺三角形であり、内周側の基部、すなわち、根本の両側からくさび部18、18が突出している。このくさび部18の外周側の位置には、マグネット20を支持するための突起22、22が突出している。二等辺三角形のポールピース12の外周側の両端部からはマグネット20を保持するための保持部24、24がそれぞれ突出している。
上記のように、一枚の鋼板26において、二等辺三角形状のポールピース板14を互いに相対向するように互い違いに配することにより、一枚の鋼板26からポールピース板14を10枚効率良く打ち抜くことができ、無駄な部分を少なくすることができる。従来はリング状に配されたポールピースを打ち抜く構造であったため、無駄な部分が多く発生したが、本実施形態では鋼板を効率よく使用することができる。
(1−2)第2工程
第2工程では、ポールピース板14を積層したポールピース12を20個、図2に示すように回転軸を中心として放射状に金型内部に収納する。この場合に、くさび部18が内周側になるように収納する。
(1−3)第3工程
第3工程においては、図3に示すように、金型内部に放射状の20個のポールピースの間に形成された20個のスロット28に20個のマグネット20をそれぞれ挿入する。マグネット20は、断面形状が略長方形の棒体である。この場合に、図3に示すように、マグネット20は、突起22と保持部24とによってスロット28に保持され、また、各ポールピース12がN極とS極に交互に励磁されるようにする。なお、図3におけるマグネット20のハッチング部分は、S極の位置を表しており、そのハッチングの位置によってスロット28に配されるマグネット20の方向が異なっていることを示している。
(1−4)第4工程
第4工程においては、上記のようにして金型内部に配された20個のポールピース12と20個のマグネット20とを、モールド樹脂によって一体にモールド成形してフレーム40を製造する。この場合に、回転軸30を配するフレーム40の中心部分には回転軸30を固定するための金属製であって、円柱状の固定部材36を配し、ポールピース12とマグネット20と共に一体成形する。このモールド成形する際に、図5に示すように、ロータ10の中央部分には円筒形の空洞部34が設けられるように成し、この円筒形の空洞部34の左側のフレーム40に固定部材36をモールドする。
そして、このモールド成形する際に、放射状の20個のポールピース12のくさび部18を、図4に示すようにリング状に一体に連結する連結部38をモールド樹脂で形成する。
(1−5)第5工程
モールド成形が終了すると、回転軸30を固定部材36に挿入してロータ10の組み立てが完了する。
(2)ポールピース12のくさび部18の構造とその作用
くさび部18の構造を図6に基づいて更に詳しく説明する。
くさび部18の形状は、内周側が回転軸を中心とした同心円になる円弧状であり、外周側が、断面矩形状のマグネット20を支持するために径方向に対してθ°傾斜した三角形状である。また、くさび部18の外周側の寸法をLとする。この場合に寸法Lは、くさび部18の端部から突起22までの距離とする。このように突起22までの距離とするのは、突起22の部分ではモールド樹脂による保持が少なくなるため、安全を考慮してこの突起22からくさび部18までの寸法をLとする。遠心力をF1とし、ロータ10の質量をMとし、半径をRとし、ロータ10の最高回転数をNとした場合に、

F1=MR(2π/N) ・・・(1)

となる。
くさび部18の外周側は径方向に対してθ°傾斜しているため、くさび部18に掛かる力F2は、

F2=F1/cosθ ・・・(2)

となる。
一方、くさび部18の積層方向の厚さをhとし、このくさび部18の単位面積当たりの許容圧力をPとした場合に、

F2<2LhP ・・・(3)

となるようにする必要がある。
以上の関係から、寸法Lは

L>MR(2π/N) /2Phcosθ ・・・(4)

となるので、この(4)式の関係を具備するようにくさび部18を設計すればよい。
ポールピース12のくさび部18は、上記したようにモールド樹脂によるリング状の連結部38によって一体成形されているため、ロータ10が高速で回転しても、このくさび部の位置で保持され、遠心力によってポールピース12が外方に抜脱することがない。
また、各ポールピース12は分割されており繋がりを持たないため、隣接するS極とN極のスロット間で磁束が漏れることがなく、モータ性能を高めることが可能である。そして、このモータ性能が高くなった分だけ、ポールピース12の積層厚hを低減することができ、モータの小型化を計ることができる。
本発明は、マグネットをモールド樹脂によって埋設したロータに好適であり、特にブラシレス直流モータ、ブラシレス同期モータ、ブラシレスサーボモータのロータに好適である。
本発明の一実施形態を示す鋼板におけるポールピース板の平面図である。 ポールピース板を打ち抜く前の鋼板の平面図であり、(a)はポールピースを放射状に配した平面図であり、(b)はポールピースの側面図である。 放射状に配したポールピースにマグネットを挿入した状態の平面図である。 モールド成形を施したロータの平面図である。 ロータの半縦断面図である。 ポールピースの構造を示す拡大図である。 背景技術におけるポールピースにマグネットを挿入した状態の平面図である。
10 ロータ
12 ポールピース
14 ポールピース板
16 かしめ部
18 くさび部
20 マグネット
22 突起
24 保持部
26 鋼板
28 スロット
30 回転軸
34 空洞部
36 固定部材

Claims (2)

  1. 回転軸を中心として複数のポールピースが等間隔に放射状に配され、
    前記隣接するポールピースの間のスロットにマグネットが配され、
    前記放射状に配された複数のポールピースとマグネットとをモールド樹脂によって一体にモールド成形されているモータのロータにおいて、
    前記各ポールピースはそれぞれ分割され、形状は二等辺三角形状であり、
    前記各ポールピースの内周側の基部の両側からくさび部が周方向に突出し、
    このくさび部は前記マグネットを支持する突起が突出しており、
    前記モールド成形するときに前記各ポールピースのくさび部及びその内径部が、モールド樹脂でリング状に一体に連結する連結部を形成し、かつ、ポールピース及びマグネットの一側面をモールド樹脂により覆い、前記連結部と一体に成形することにより、
    前記各ポールピースとマグネットとがモールド樹脂で保持されている
    ことを特徴とするモータのロータ。
  2. 前記モータは、ブラシレスモータである
    ことを特徴とする請求項1記載のモータのロータ。
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