JPH0550981U - 高速誘導電動機の回転子 - Google Patents

高速誘導電動機の回転子

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JPH0550981U
JPH0550981U JP10315891U JP10315891U JPH0550981U JP H0550981 U JPH0550981 U JP H0550981U JP 10315891 U JP10315891 U JP 10315891U JP 10315891 U JP10315891 U JP 10315891U JP H0550981 U JPH0550981 U JP H0550981U
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脩好 佐治
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンドリング17の強度を補強して高速回転
での耐久性を高めた高速誘導電動機の回転子1を提供す
る。 【構成】 鉄心4の両端に剛性の高い円盤状のエンドプ
レ−ト9を設け、このエンドプレ−ト9内にアルミ導体
棒6の端部とエンドリング17とを連結して埋設して構
成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、新規な高速誘導電動機の回転子に係り、特にエンドリングの強度を 補強して高速回転での耐久性を高めた高速誘導電動機の回転子に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に誘導電動機の回転子にはかご型回転子が用いられる。かご型回転 子は、円盤状のけい素鋼板を積層して形成された略円柱状の鉄心に、鉄心周辺部 に沿って等間隔に鉄心を軸方向に貫通するアルミ製等の導体棒を挿通させ、これ ら導体棒を鉄心の両端において環状のアルミ製等のエンドリングで一体的に連結 したものである。
【0003】 詳しく述べると図5に示されるように、回転子30は回転軸31に貫通される 円盤状のけい素鋼板32が多数積層され、回転軸31を軸とする略円柱状を呈す る鉄心33が形成されている。鉄心33には、これを構成する円盤状のけい素鋼 板32に同心円上に等間隔に多数の挿通孔が設けられ、これら挿通孔が積層され ることにより軸方向に沿った多数のスロット34を形成している。各々のスロッ ト34にはアルミ導体棒35が挿通されて設けられている。アルミ導体棒35は 棒状に形成されたアルミ部材である。これらアルミ導体棒35は両端部36が鉄 心33の両端面37より突出して形成されている。これら両端部36には、これ らを周方向に沿って一体的に連結する環状のエンドリング38が設けられている 。エンドリング38は、アルミ導体棒35を挿通した後型枠を取り付け溶融アル ミを流し込んで鋳造され、両端部36と溶着されて一体的に成型される。このよ うに、周方向に沿って多数設けられたアルミ導体棒35とこれらを一体的に連結 するエンドリング38とがかごのような形状を呈するのでかご型回転子と呼ばれ ている。このかご状のアルミ導体棒35とエンドリング38とは二次電流ル−プ を形成するために設けられるものである。
【0004】 かご型回転子30を有する誘導電動機は、図示されないが回転子30を囲繞す る固定子に一次電流を流して回転磁界を形成し、この回転磁界とこれに誘導され て回転子30に流れる二次電流との間にトルクを発生させて回転力を得るもので ある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、コンプレッサやスピンドル等においては、その性能を高めるために 約10万rpmもの高速回転を必要とする。このような高速回転は誘導電動機の 通常の回転速度を大きく越えているので、コンプレッサ等の回転動力源として誘 導電動機を使用するには、高速回転下での耐久性等を考慮する必要がある。
【0006】 しかしながら、上記かご型回転子30にあっては、エンドリング38がアルミ 鋳物であるため高い強度が得られない。このため、回転子を高速で回転させよう とすると遠心力等が増してエンドリング38を径方向外方に引く力が強く働き、 これに屈してエンドリング38が破壊されてしまう。エンドリング38が破壊さ れると、二次電流が流れなくなり回転ができなくなってしまう。また、破壊に至 らなくても変形することもあり、変形によって回転性能が低下することもある。 このような問題があるため、上記かご型回転子30を有する誘導電動機は、高速 回転での使用には限界があった。
【0007】 上記問題に対して、エンドリング38の外周にステンレス製等の剛性の高いキ ャップ39を取り付けたものもある。キャップ39はエンドリング38の外径に 略等しい内径を有し、外径は鉄心33の外径に略等しいもので、エンドリング3 8の強度を補うことができる。このようなキャップ39をエンドリング38の外 周に嵌込んで補強することにより、高速回転での耐久性を向上させることができ る。ところが、キャップ39を取り付けてもなお、上記約10万rpmもの高速 回転には耐えることができなかった。この原因はキャップ39のエンドリング3 8を囲む厚さが充分に得られないためであるが、アルミ導体棒35が鉄心33の 径方向外方に配置される必要があり、従って、キャップ39を充分に厚くするこ とが不可能であった。
【0008】 そこで、本考案の目的は、誘導電動機の高速回転での使用限界を可及的に高め るために上記課題を解決し、エンドリングの強度を補強して高速回転での耐久性 を高めた高速誘導電動機の回転子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、鉄心の両端に剛性の高い円盤状のエンド プレ−トを設け、このエンドプレ−ト内に上記アルミ導体棒の端部とエンドリン グとを連結して埋設したものである。
【0010】
【作用】
上記構成により、エンドリングは剛性の高い円盤状のエンドプレ−トによって その周囲を接して囲繞されることになる。回転子が高速回転されるとき、エンド リング及びエンドプレ−トには径方向外方に力が強く働くことになるが、エンド プレ−トは高い剛性を有しているので、破壊されない。このため、エンドリング はその外周からエンドプレ−トによって支えられることになり、変形、或いは破 壊が防止されることになる。即ち、高速回転での耐久性が高められることになる 。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0012】 図1に示すように、高速誘導電動機の回転子1には回転軸2を中心にして円盤 状に形成されたけい素鋼板3を多数積層して略円柱状に形成された鉄心4が設け られている。けい素鋼板3には周辺部にそって等間隔に多数の貫通孔が設けられ 、これらが積層されることによって鉄心4を貫通する多数のスロット5が形成さ れている。これらスロット5にはアルミ製のアルミ導体棒6が挿通され、アルミ 導体棒6の両端部7が鉄心4の端部8より突出されている。
【0013】 鉄心4の両端部8にはステンレス等の剛性の高い材料で作られた円盤状のエン ドプレ−ト9が設けられている。図2に示されるように、エンドプレ−ト9は回 転軸2を挿通するために設けられた軸孔10を有する円盤で、鉄心4の両端部8 に接する側面11とその反対の側面12とで形状を異にしている。
【0014】 エンドプレ−ト9の鉄心4の両端部8に接する側面11側には図3に示される ように、アルミ導体棒6に対応して周辺部にそって等間隔に多数の嵌込み孔13 が設けられている。嵌込み孔13は、アルミ導体棒6の両端部7が鉄心4の端部 8より突出する長さに等しい奥行きを有しており、エンドプレ−ト9が回転軸2 に挿通されて嵌込まれることにより、側面11と端部8とが密に接すると共に嵌 込み孔13とアルミ導体棒6の両端部7とが密に嵌合されている。
【0015】 エンドプレ−ト9の反対の側面12には図4に示されるように、周方向に沿っ て所定の幅を有し、深さは上記嵌込み孔13に達する環状溝14が形成されてい る。環状溝14が形成されていることにより、これより径方向外方に位置するエ ンドプレ−ト9の外周部には環状壁15が形成されている。環状溝14の深さが 嵌込み孔13に達していることから、環状溝14と嵌込み孔13とはこれらが重 複する部分即ち、連通部16で連通されていることになる。なお、図示するよう に、嵌込み孔13の配列される径と環状溝14の径とは異なっており、環状溝1 4の外周が嵌込み孔13の径方向の最外部より内側に位置することにより、環状 壁15の厚みが大きくなり強度が充分に得られる。一方、側面11側では嵌込み 孔13、13の間の肉部によって支えられるので、径方向の最外部において厚み が薄くても強度が充分に得られる。
【0016】 図1に示されるように環状溝14には、これにアルミを鋳込まれて環状に成型 されたエンドリング17が設けられている。エンドリング17は環状溝14に鋳 込まれる際に連通部16においてアルミ導体棒6の両端部7と一体的に接合され るので、アルミ導体棒6の両端部7とこれらを連結するエンドリング17とがエ ンドプレ−ト9に埋設されていることになる。エンドリング17は環状溝14を 囲繞する環状壁15によってその周囲を接して囲繞される。上述したように環状 壁15は充分な強度を有しているので、エンドリング17は径方向外方への力に 対して充分に補強されていることになる。
【0017】 このようにして、一体的に連結されたアルミ導体棒6とエンドリング17とは 二次電流を流すためのかご状の導体を構成している。
【0018】 本考案に係る高速誘導電動機にあっては、上記回転子1は図示されないがその 周囲を固定子に囲繞され、固定子には一次電流を流すコイルが周方向に配列され て回転子1の周りに回転磁界が形成できるように構成されている。高速誘導電動 機は、固定子に一次電流を流して回転磁界を形成し、この回転磁界とこれに誘導 されて回転子1に流れる二次電流との間にトルクを発生させて回転子1の回転力 を得るものであり、回転磁界を高速で回転させることにより、回転子1が高速で 回転されるように構成されている。
【0019】 次に実施例の作用を述べる。
【0020】 上記構成の高速誘導電動機において、これを作動させるべく固定子に一次電流 を流して回転磁界を形成すると、この回転磁界に応じて回転子1が回転される。 回転磁界を高速で回転させることにより、回転子1が高速で回転されることにな る。回転子1が高速回転されるとき、エンドリング17及びエンドプレ−ト9に は径方向外方に力が強く働くことになる。エンドプレ−ト9は剛性の高いステン レス製であり、また、鉄心4の両端部8に接しない側面12では環状壁15の厚 みが充分に厚いので、このような力を受けても変形或いは破壊されない。このよ うにエンドプレ−ト9が高い剛性を有し変形或いは破壊されないので、エンドリ ング17はその外周からエンドプレ−ト9の環状壁15によって支えられること になり、変形、破壊が防止されることになる。また、鉄心4の両端部8に接する 側面11では嵌込み孔13、13の間の肉部によって支えられるので、径方向の 最外部において厚みが薄くても強度が充分に得られることから、変形、破壊が防 止されることになる。このようにエンドプレ−ト9によってエンドリング17が 補強され変形、破壊が防止されることにより、高速回転での耐久性が高められる ことになる。
【0021】
【考案の効果】
本考案は次のごとき優れた効果を発揮する。
【0022】 (1)高速で回転してもエンドリングが破壊されない。
【0023】 (2)高速で回転してもエンドリングが変形しないので、安定した回転を得ら れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す部分破断図である。
【図2】図1に使用されるエンドプレ−トの側断面図で
ある。
【図3】図1に使用されるエンドプレ−トの軸上の一側
より見た平面図である。
【図4】図1に使用されるエンドプレ−トの軸上の反対
側より見た平面図である。
【図5】従来例を示す部分破断図である。
【符号の説明】
1 回転子 3 けい素鋼板 4 鉄心 6 アルミ導体棒 9 エンドプレ−ト 17 エンドリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状のけい素鋼板を積層して形成され
    た略円柱状の鉄心と、該鉄心周辺部にこれに沿って等間
    隔に設けられ該鉄心を軸方向に貫通するアルミ導体棒
    と、該鉄心の両端に設けられ上記アルミ導体棒を環状に
    一体的に連結するエンドリングとからなる高速誘導電動
    機の回転子において、上記鉄心の両端に剛性の高い円盤
    状のエンドプレ−トを設け、該エンドプレ−ト内に上記
    アルミ導体棒の端部とエンドリングとを連結させて埋設
    したことを特徴とする高速誘導電動機の回転子。
JP1991103158U 1991-12-13 1991-12-13 高速誘導電動機の回転子 Expired - Lifetime JP2585711Y2 (ja)

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