JP2002165395A - モータ - Google Patents
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- JP2002165395A JP2002165395A JP2000358767A JP2000358767A JP2002165395A JP 2002165395 A JP2002165395 A JP 2002165395A JP 2000358767 A JP2000358767 A JP 2000358767A JP 2000358767 A JP2000358767 A JP 2000358767A JP 2002165395 A JP2002165395 A JP 2002165395A
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Landscapes
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロータケースにヨークを介してロータマグネ
ットが取り付けられてなるモータであって、温度上昇に
基づくロータケースとヨークとの熱膨張率の差による互
いの影響をなくして振動の発生を抑制することができる
モータを得る。 【解決手段】 円筒状の周壁部を有するロータケース8
と、上記周壁部に対する対向部を有するヨーク9と、ヨ
ーク9を介してロータケース8に装着されたロータマグ
ネット10と、ロータマグネット10を回転自在に支持
したフレーム1と、フレーム1にロータマグネット10
と対峙させて装着された電機子とを有するモータ。ヨー
ク9は一体成形品であり、ヨーク9とロータケース8と
の材質に起因した熱膨張量の差による互いの影響を抑制
するように、ヨーク9の上記対向部とロータケース8の
上記周壁部とが半径方向に離間して装着されている。
ットが取り付けられてなるモータであって、温度上昇に
基づくロータケースとヨークとの熱膨張率の差による互
いの影響をなくして振動の発生を抑制することができる
モータを得る。 【解決手段】 円筒状の周壁部を有するロータケース8
と、上記周壁部に対する対向部を有するヨーク9と、ヨ
ーク9を介してロータケース8に装着されたロータマグ
ネット10と、ロータマグネット10を回転自在に支持
したフレーム1と、フレーム1にロータマグネット10
と対峙させて装着された電機子とを有するモータ。ヨー
ク9は一体成形品であり、ヨーク9とロータケース8と
の材質に起因した熱膨張量の差による互いの影響を抑制
するように、ヨーク9の上記対向部とロータケース8の
上記周壁部とが半径方向に離間して装着されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、回転多面
鏡回転駆動用モータ、各種ディスク駆動用モータなどの
ように高速回転が要求されるものに好適なモータに関す
るもので、ロータケースにヨークを介してロータマグネ
ットを取り付けたモータの改良に関するものである。
鏡回転駆動用モータ、各種ディスク駆動用モータなどの
ように高速回転が要求されるものに好適なモータに関す
るもので、ロータケースにヨークを介してロータマグネ
ットを取り付けたモータの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、回転多面鏡回転駆動用モータ、
各種ディスク駆動用モータなどのように高速回転が要求
されるモータにおいては、ロータ全体の軽量化を図るこ
とによって高速化の要求に対応しやすいこと、加工が容
易で精度を出しやすいことなどの理由から、ロータケー
スの材料としてアルミ系の金属が用いられる場合があ
る。しかし、アルミ系の金属からなるロータケースは非
磁性材料であるため、ヨークを介してロータケースにロ
ータマグネットを取り付け、磁気回路の磁気抵抗を低減
している。
各種ディスク駆動用モータなどのように高速回転が要求
されるモータにおいては、ロータ全体の軽量化を図るこ
とによって高速化の要求に対応しやすいこと、加工が容
易で精度を出しやすいことなどの理由から、ロータケー
スの材料としてアルミ系の金属が用いられる場合があ
る。しかし、アルミ系の金属からなるロータケースは非
磁性材料であるため、ヨークを介してロータケースにロ
ータマグネットを取り付け、磁気回路の磁気抵抗を低減
している。
【0003】図4以下に、ヨークを介してロータケース
にロータマグネットを取り付けたモータの例を示す。こ
のモータは回転多面鏡回転駆動用モータの例である。た
だし、このモータは本出願人が独自に構想を練って設計
したものであり、未公知である。図4において、モータ
フレーム1の中央部には円柱状の軸2が適宜の固定手段
により一体に固定されている。モータフレーム1にはま
た、適宜の固定手段により、上記軸2の外周側に、円筒
状のコアホルダー3が固定されている。コアホルダー3
の外周側にはコアが積層されてなるステータコア4が固
定されている。ステータコア4は複数の突極を放射状に
有し、各突極には駆動コイル5が巻かれている。ステー
タコア4と駆動コイル5はモータのステータを構成して
いる。
にロータマグネットを取り付けたモータの例を示す。こ
のモータは回転多面鏡回転駆動用モータの例である。た
だし、このモータは本出願人が独自に構想を練って設計
したものであり、未公知である。図4において、モータ
フレーム1の中央部には円柱状の軸2が適宜の固定手段
により一体に固定されている。モータフレーム1にはま
た、適宜の固定手段により、上記軸2の外周側に、円筒
状のコアホルダー3が固定されている。コアホルダー3
の外周側にはコアが積層されてなるステータコア4が固
定されている。ステータコア4は複数の突極を放射状に
有し、各突極には駆動コイル5が巻かれている。ステー
タコア4と駆動コイル5はモータのステータを構成して
いる。
【0004】モータフレーム1に固定された上記軸2の
外周側には、上記コアホルダー3の内周側においてスリ
ーブ7が嵌められている。スリーブ7の内周面と軸2の
外周面との間には微小間隙があり、また、スリーブ7の
内周面と軸2の外周面の少なくとも一方には動圧溝が形
成され、スリーブ7の内周面と軸2の外周面とでラジア
ル空気動圧軸受を構成している。スリーブ7の外周面と
コアホルダー3の内周面との間には上記動圧軸受部の隙
間より大きい間隙がある。軸2の上端部は円形に抉られ
ることによって外周に円形の突堤18が形成されてお
り、突堤18の内周側にリング状マグネット19が固定
されている。
外周側には、上記コアホルダー3の内周側においてスリ
ーブ7が嵌められている。スリーブ7の内周面と軸2の
外周面との間には微小間隙があり、また、スリーブ7の
内周面と軸2の外周面の少なくとも一方には動圧溝が形
成され、スリーブ7の内周面と軸2の外周面とでラジア
ル空気動圧軸受を構成している。スリーブ7の外周面と
コアホルダー3の内周面との間には上記動圧軸受部の隙
間より大きい間隙がある。軸2の上端部は円形に抉られ
ることによって外周に円形の突堤18が形成されてお
り、突堤18の内周側にリング状マグネット19が固定
されている。
【0005】スリーブ7の上端近くの外周には段部12
が形成されている。スリーブ7の上端部には回転多面鏡
13の中心孔が嵌められ、上記段部12の上に回転多面
鏡13が載せられている。回転多面鏡13の上には弾性
体14とクランパー15がこの順に重ねられ、クランパ
ー15がスリーブ7にねじ止めされることにより回転多
面鏡13とクランパー15がスリーブ7に固定されてい
る。クランパー15には円柱状のマグネット20が取り
付けられている。マグネット20の外周面と上記マグネ
ット19の内周面との間には微小な間隙が形成されてい
る。また、マグネット20とマグネット19相互間には
軸方向の磁気的吸引反発力が発生し、この磁気的吸引反
発力によって、スリーブ7、回転多面鏡13および後述
のモータのロータ11を含む回転体が、軸2およびモー
タのステータ6に対して非接触でスラスト方向に支持さ
れるようにマグネット20とマグネット19が着磁され
ている。すなわち、上記マグネット19、20は磁気的
なスラスト軸受を構成している。
が形成されている。スリーブ7の上端部には回転多面鏡
13の中心孔が嵌められ、上記段部12の上に回転多面
鏡13が載せられている。回転多面鏡13の上には弾性
体14とクランパー15がこの順に重ねられ、クランパ
ー15がスリーブ7にねじ止めされることにより回転多
面鏡13とクランパー15がスリーブ7に固定されてい
る。クランパー15には円柱状のマグネット20が取り
付けられている。マグネット20の外周面と上記マグネ
ット19の内周面との間には微小な間隙が形成されてい
る。また、マグネット20とマグネット19相互間には
軸方向の磁気的吸引反発力が発生し、この磁気的吸引反
発力によって、スリーブ7、回転多面鏡13および後述
のモータのロータ11を含む回転体が、軸2およびモー
タのステータ6に対して非接触でスラスト方向に支持さ
れるようにマグネット20とマグネット19が着磁され
ている。すなわち、上記マグネット19、20は磁気的
なスラスト軸受を構成している。
【0006】スリーブ7は、軸方向の中間部においてロ
ータケース8を一体に有している。ロータケース8は円
筒状の周壁部を有し、周壁部の内面側にはヨーク9を介
してロータマグネット10が接着によって固定されてい
る。ロータケース8とヨーク9とロータマグネット10
を含む部分はモータのロータを構成している。
ータケース8を一体に有している。ロータケース8は円
筒状の周壁部を有し、周壁部の内面側にはヨーク9を介
してロータマグネット10が接着によって固定されてい
る。ロータケース8とヨーク9とロータマグネット10
を含む部分はモータのロータを構成している。
【0007】ロータケース8の詳細を図5、図6に示
す。図6に示すように、ロータマグネット10は、全体
としては円筒形になっているが、この実施形態では、円
筒を4分割して部分円弧形とした4個のマグネット10
を周方向に配置することにより、全体として円筒形とな
っている。ロータマグネット10を分割した理由は、モ
ータの精度を高めるためである。すなわち、温度が変動
しても、マグネットとロータケースが相対的に変形した
り位置ずれを起こしたりすることがなく、精度のよいモ
ータを得ることができるからである。また、ロータマグ
ネット10を分割することによって、高速回転時にロー
タマグネット10が割れ難くなるという効果もある。
す。図6に示すように、ロータマグネット10は、全体
としては円筒形になっているが、この実施形態では、円
筒を4分割して部分円弧形とした4個のマグネット10
を周方向に配置することにより、全体として円筒形とな
っている。ロータマグネット10を分割した理由は、モ
ータの精度を高めるためである。すなわち、温度が変動
しても、マグネットとロータケースが相対的に変形した
り位置ずれを起こしたりすることがなく、精度のよいモ
ータを得ることができるからである。また、ロータマグ
ネット10を分割することによって、高速回転時にロー
タマグネット10が割れ難くなるという効果もある。
【0008】ロータケース8は、ロータ全体の軽量化、
加工が容易などの理由から、アルミ系の金属からなる。
アルミ系の金属は非磁性であるため、ロータの磁気回路
を形成し、さらには磁気回路の磁気抵抗を低減するため
に、ロータケース8の周壁部の内周面側には鉄系の金属
からなるヨーク9の介在のもとにロータマグネット10
が装着されている。ヨーク9は接着によってロータケー
ス8に装着されている。
加工が容易などの理由から、アルミ系の金属からなる。
アルミ系の金属は非磁性であるため、ロータの磁気回路
を形成し、さらには磁気回路の磁気抵抗を低減するため
に、ロータケース8の周壁部の内周面側には鉄系の金属
からなるヨーク9の介在のもとにロータマグネット10
が装着されている。ヨーク9は接着によってロータケー
ス8に装着されている。
【0009】ロータケース8へのヨーク9の接着は、ロ
ータケース8の周壁部内周面側に形成された接着部25
に接着剤を充填することによって行われる。接着部25
は上記ロータケース8の周壁部内周面を薄く抉り取った
形で形成されている。ロータケース8は例えば鍛造によ
って作られ、鍛造時に上記接着部25も形成される。図
示の例では、周方向に等間隔で8箇所に接着部25が形
成されている。各接着部25においては、ヨーク9の外
周面との間に間隙が生じ、この間隙に接着剤を充填する
ことによってヨーク9がロータケース8に接着されてい
る。上記各接着部25の開口端側には、各接着部25に
続いて接着剤溜まり26が形成され、余分な接着剤はこ
の接着剤溜まり26内に溜まって外部にあふれ出ないよ
うになっている。
ータケース8の周壁部内周面側に形成された接着部25
に接着剤を充填することによって行われる。接着部25
は上記ロータケース8の周壁部内周面を薄く抉り取った
形で形成されている。ロータケース8は例えば鍛造によ
って作られ、鍛造時に上記接着部25も形成される。図
示の例では、周方向に等間隔で8箇所に接着部25が形
成されている。各接着部25においては、ヨーク9の外
周面との間に間隙が生じ、この間隙に接着剤を充填する
ことによってヨーク9がロータケース8に接着されてい
る。上記各接着部25の開口端側には、各接着部25に
続いて接着剤溜まり26が形成され、余分な接着剤はこ
の接着剤溜まり26内に溜まって外部にあふれ出ないよ
うになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したモータに
よれば、モータの温度が50℃以上、回転数が毎分30
000回転以上という条件のもとでは、モータの振動が
大きくなるという問題があった。図7は、5個の試料に
つき、回転速度を毎分30000回とし、温度を初期の
20℃から75℃まで上げながら振動を測定した結果を
示す。図7からわかるように、モータの温度が40℃以
上になると振動が急激に大きくなる。
よれば、モータの温度が50℃以上、回転数が毎分30
000回転以上という条件のもとでは、モータの振動が
大きくなるという問題があった。図7は、5個の試料に
つき、回転速度を毎分30000回とし、温度を初期の
20℃から75℃まで上げながら振動を測定した結果を
示す。図7からわかるように、モータの温度が40℃以
上になると振動が急激に大きくなる。
【0011】このように、温度上昇によってモータの振
動が大きくなる原因は、アルミ系の金属からなるロータ
ケース8の熱膨張率と鉄系金属からなるヨーク9の熱膨
張率の差により、ロータケース8の中心とヨークの中心
とがずれ、ロータ全体がアンバランスとなり、回転速度
が高速になればなるほど、アンバランスによる振動が大
きくなるからである。
動が大きくなる原因は、アルミ系の金属からなるロータ
ケース8の熱膨張率と鉄系金属からなるヨーク9の熱膨
張率の差により、ロータケース8の中心とヨークの中心
とがずれ、ロータ全体がアンバランスとなり、回転速度
が高速になればなるほど、アンバランスによる振動が大
きくなるからである。
【0012】本発明は以上のような問題点を解消するた
めになされたもので、ロータケースにヨークを介してロ
ータマグネットが取り付けられてなるモータであって、
温度上昇に基づくロータケースとヨークとの熱膨張率の
差による互いの影響をなくして振動の発生を抑制するこ
とができるモータを提供することを目的とする。
めになされたもので、ロータケースにヨークを介してロ
ータマグネットが取り付けられてなるモータであって、
温度上昇に基づくロータケースとヨークとの熱膨張率の
差による互いの影響をなくして振動の発生を抑制するこ
とができるモータを提供することを目的とする。
【0013】本発明はまた、ヨークがロータケースより
も熱膨張率の小さい材質からなるモータであって、温度
上昇に基づくロータケースとヨークとの熱膨張率の差に
よってロータケースの中心とヨークの中心とのずれによ
る振動の発生を抑制することができるモータを提供する
ことを目的とする。
も熱膨張率の小さい材質からなるモータであって、温度
上昇に基づくロータケースとヨークとの熱膨張率の差に
よってロータケースの中心とヨークの中心とのずれによ
る振動の発生を抑制することができるモータを提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
円筒状の周壁部を有するロータケースと、上記周壁部に
対する対向部を有するヨークと、このヨークを介してロ
ータケースに装着されたロータマグネットと、このロー
タマグネットを回転自在に支持したフレームと、このフ
レームにロータマグネットと対峙させて装着された電機
子とを有するモータにおいて、ヨークは一体成形品であ
り、ヨークとロータケースとの材質に起因した熱膨張量
の差による互いの影響を抑制するように、ヨークの上記
対向部とロータケースの上記周壁部とが半径方向に離間
して装着されていることを特徴とする。
円筒状の周壁部を有するロータケースと、上記周壁部に
対する対向部を有するヨークと、このヨークを介してロ
ータケースに装着されたロータマグネットと、このロー
タマグネットを回転自在に支持したフレームと、このフ
レームにロータマグネットと対峙させて装着された電機
子とを有するモータにおいて、ヨークは一体成形品であ
り、ヨークとロータケースとの材質に起因した熱膨張量
の差による互いの影響を抑制するように、ヨークの上記
対向部とロータケースの上記周壁部とが半径方向に離間
して装着されていることを特徴とする。
【0015】ヨークとロータケースとの熱膨張量の差が
間隙の範囲内にとどまり、相互間に無理な力が加わって
変形するというような、相互間の影響を抑制することが
でき、モータが高速回転し、温度が上昇しても、ロータ
のバランスを保って、振動の発生を抑制することができ
る。
間隙の範囲内にとどまり、相互間に無理な力が加わって
変形するというような、相互間の影響を抑制することが
でき、モータが高速回転し、温度が上昇しても、ロータ
のバランスを保って、振動の発生を抑制することができ
る。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ヨークは、ロータケースよりも熱膨張率の
小さい材質からなるとともにロータケースの周壁部に対
する対向部が円筒状に一体に形成され、この対向部の内
周側に圧入部が形成され、この圧入部がロータケースの
一部に半径方向に重ね合わせられて圧入されていること
を特徴とする。温度上昇によってヨークとロータケース
とが一層きつく嵌まり合い、ヨークの中心とロータケー
スの中心とを一致させたまま保持することができ、モー
タの高速回転時における振動の発生を抑制することがで
きる。
明において、ヨークは、ロータケースよりも熱膨張率の
小さい材質からなるとともにロータケースの周壁部に対
する対向部が円筒状に一体に形成され、この対向部の内
周側に圧入部が形成され、この圧入部がロータケースの
一部に半径方向に重ね合わせられて圧入されていること
を特徴とする。温度上昇によってヨークとロータケース
とが一層きつく嵌まり合い、ヨークの中心とロータケー
スの中心とを一致させたまま保持することができ、モー
タの高速回転時における振動の発生を抑制することがで
きる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、ヨークは鉄系の金属からなり、ロータケー
スはアルミ系金属からなることを特徴とする。温度上昇
によってヨークとロータケースとが一層きつく嵌まり合
い、ヨークの中心とロータケースの中心とを一致させた
まま保持することができ、モータの高速回転時における
振動の発生を抑制することができる。
明において、ヨークは鉄系の金属からなり、ロータケー
スはアルミ系金属からなることを特徴とする。温度上昇
によってヨークとロータケースとが一層きつく嵌まり合
い、ヨークの中心とロータケースの中心とを一致させた
まま保持することができ、モータの高速回転時における
振動の発生を抑制することができる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項2または3
記載の発明において、ロータケースは、周壁部から折り
曲げられた形の端板を有し、ヨークは、ロータケースの
周壁部に対する対向部から上記端板に沿って延びた内向
きの鍔部を有し、この鍔部の先端がロータケースへの圧
入部となっていることを特徴とする。温度上昇によって
ヨークの鍔部の先端がロータケースに一層きつく嵌まり
合い、ヨークの中心とロータケースの中心とを一致させ
たまま保持することができ、モータの高速回転時におけ
る振動の発生を抑制することができる。
記載の発明において、ロータケースは、周壁部から折り
曲げられた形の端板を有し、ヨークは、ロータケースの
周壁部に対する対向部から上記端板に沿って延びた内向
きの鍔部を有し、この鍔部の先端がロータケースへの圧
入部となっていることを特徴とする。温度上昇によって
ヨークの鍔部の先端がロータケースに一層きつく嵌まり
合い、ヨークの中心とロータケースの中心とを一致させ
たまま保持することができ、モータの高速回転時におけ
る振動の発生を抑制することができる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ヨークは、ロータケースの周壁部に対する
対向部から上記端板に沿って延びた内向きの鍔部を有
し、ロータケースは、周壁部から折り曲げられた形の端
板およびこの端板から突出した突堤を有し、この突堤が
ロータケースの上記鍔部の先端を押さえ込むようにかし
められることにより、ヨークがロータケースに固定され
ていることを特徴とする。ロータケースの突堤がロータ
ケースの鍔部の先端を押さえ込むようにかしめられるこ
とにより、ロータケースとヨークとが強固に固定され
る。温度上昇によってヨークの鍔部の先端がロータケー
スの突堤に一層きつく嵌まり合い、ヨークの中心とロー
タケースの中心とを一致させたまま保持することがで
き、モータの高速回転時における振動の発生を抑制する
ことができる。
明において、ヨークは、ロータケースの周壁部に対する
対向部から上記端板に沿って延びた内向きの鍔部を有
し、ロータケースは、周壁部から折り曲げられた形の端
板およびこの端板から突出した突堤を有し、この突堤が
ロータケースの上記鍔部の先端を押さえ込むようにかし
められることにより、ヨークがロータケースに固定され
ていることを特徴とする。ロータケースの突堤がロータ
ケースの鍔部の先端を押さえ込むようにかしめられるこ
とにより、ロータケースとヨークとが強固に固定され
る。温度上昇によってヨークの鍔部の先端がロータケー
スの突堤に一層きつく嵌まり合い、ヨークの中心とロー
タケースの中心とを一致させたまま保持することがで
き、モータの高速回転時における振動の発生を抑制する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかるモータの実施の形態について説明する。図1、
図2は、本発明にかかるモータに用いられるロータの例
を示す。このロータと組み合わせられるステータは、図
4に示すモータのステータと同様に構成することがで
き、また、回転多面鏡駆動用モータのロータとして用い
ることができる。したがって、図4に示すモータの構成
部分と同じ構成部分には共通の符号を付した。
にかかるモータの実施の形態について説明する。図1、
図2は、本発明にかかるモータに用いられるロータの例
を示す。このロータと組み合わせられるステータは、図
4に示すモータのステータと同様に構成することがで
き、また、回転多面鏡駆動用モータのロータとして用い
ることができる。したがって、図4に示すモータの構成
部分と同じ構成部分には共通の符号を付した。
【0021】図1、図2において、ラジアル動圧軸受の
片方を構成するスリーブ7と一体に形成されたロータケ
ース8は、円筒状の周壁部を有し、この周壁部の内周面
側に、ヨーク9の介在のもとにロータマグネット10が
装着されている。ロータケース8の材質はアルミ系の金
属であり、これに対してヨーク9はロータケース8より
も熱膨張率の小さい材質である鉄系の金属からなる。ヨ
ーク9は一体成形品で、ロータケース8の上記周壁部内
周面に対する円筒状の対向部と、この対向部の軸方向一
端側には内向きの鍔部91が一体に形成されている。
片方を構成するスリーブ7と一体に形成されたロータケ
ース8は、円筒状の周壁部を有し、この周壁部の内周面
側に、ヨーク9の介在のもとにロータマグネット10が
装着されている。ロータケース8の材質はアルミ系の金
属であり、これに対してヨーク9はロータケース8より
も熱膨張率の小さい材質である鉄系の金属からなる。ヨ
ーク9は一体成形品で、ロータケース8の上記周壁部内
周面に対する円筒状の対向部と、この対向部の軸方向一
端側には内向きの鍔部91が一体に形成されている。
【0022】ロータケース8は上記周壁部の一端側から
半径方向内側に向かって折り曲げられた形をしていて、
上記周壁部とスリーブ7とを結ぶ端板85を有する。ま
た、この端板85の天井部には、ロータケース8の回転
中心軸線を中心とする同心円弧に沿って円形の突堤81
が一体に形成されている。上記ヨーク9の鍔部91の先
端すなわち内周端は、上記突堤81の外周面に沿って嵌
められている。ヨーク9の板厚に対して突堤81の高さ
は、1.5倍から2.0倍程度とする。すなわち、突堤
81は、ヨーク9よりもヨーク9の板厚の0.5倍から
1.0倍程度下方に突出している。
半径方向内側に向かって折り曲げられた形をしていて、
上記周壁部とスリーブ7とを結ぶ端板85を有する。ま
た、この端板85の天井部には、ロータケース8の回転
中心軸線を中心とする同心円弧に沿って円形の突堤81
が一体に形成されている。上記ヨーク9の鍔部91の先
端すなわち内周端は、上記突堤81の外周面に沿って嵌
められている。ヨーク9の板厚に対して突堤81の高さ
は、1.5倍から2.0倍程度とする。すなわち、突堤
81は、ヨーク9よりもヨーク9の板厚の0.5倍から
1.0倍程度下方に突出している。
【0023】そこで、図2に示すように、突堤81の周
方向において8箇所にかしめ部82を形成する。ただ
し、かしめ部82の数は任意で、モータが大型化すれば
それに応じてかしめ箇所を増やすとよい。かしめ部82
は突堤81の上記突出部分を塑性変形させてヨーク9の
鍔部91を押さえ込むものであって、これにより、ヨー
ク9がロータケース8に強固に固着されている。
方向において8箇所にかしめ部82を形成する。ただ
し、かしめ部82の数は任意で、モータが大型化すれば
それに応じてかしめ箇所を増やすとよい。かしめ部82
は突堤81の上記突出部分を塑性変形させてヨーク9の
鍔部91を押さえ込むものであって、これにより、ヨー
ク9がロータケース8に強固に固着されている。
【0024】上記のようにして、ヨーク9の鍔部91の
先端がロータケース8の上記突堤81の外周面に沿って
嵌められた状態において、ヨーク9の上記円筒状対向部
とロータケースの上記周壁部とが半径方向に離間して装
着されている。図1、図2において符号17は、ヨーク
9の上記円筒状対向部とロータケース8の上記周壁部と
の間隙を示している。上記間隙17は、0.01〜0.
5μm程度とする。上記間隙17が形成されることによ
り、ヨーク9とロータケース8との材質に起因した熱膨
張量の差による互いの影響を抑制することができる。す
なわち、ヨーク9とロータケース8との熱膨張量の差が
間隙17の範囲内にとどまり、ロータケース8はロータ
ケース8自身で熱膨張し、ヨーク9はヨーク9自身で熱
膨張するため、相互間に無理な力が加わって変形すると
いうような、相互間の影響を抑制することができる。
先端がロータケース8の上記突堤81の外周面に沿って
嵌められた状態において、ヨーク9の上記円筒状対向部
とロータケースの上記周壁部とが半径方向に離間して装
着されている。図1、図2において符号17は、ヨーク
9の上記円筒状対向部とロータケース8の上記周壁部と
の間隙を示している。上記間隙17は、0.01〜0.
5μm程度とする。上記間隙17が形成されることによ
り、ヨーク9とロータケース8との材質に起因した熱膨
張量の差による互いの影響を抑制することができる。す
なわち、ヨーク9とロータケース8との熱膨張量の差が
間隙17の範囲内にとどまり、ロータケース8はロータ
ケース8自身で熱膨張し、ヨーク9はヨーク9自身で熱
膨張するため、相互間に無理な力が加わって変形すると
いうような、相互間の影響を抑制することができる。
【0025】また、モータの温度上昇すると、ヨーク9
の鍔部91の膨張量よりもロータケース8の上記突堤8
1の膨張量が大きくなり、ヨーク9の鍔部91とロータ
ケース8の突堤81とが一層きつく嵌まりあうことにな
る。そのため、ヨーク9の中心とロータケース8の中心
とが一致したまま保たれ、相互の中心を一致させたまま
保持することができる。上記のように構成されたロータ
は、図4に示したようなステータに対して回転自在に組
み込むことにより、モータが構成される。
の鍔部91の膨張量よりもロータケース8の上記突堤8
1の膨張量が大きくなり、ヨーク9の鍔部91とロータ
ケース8の突堤81とが一層きつく嵌まりあうことにな
る。そのため、ヨーク9の中心とロータケース8の中心
とが一致したまま保たれ、相互の中心を一致させたまま
保持することができる。上記のように構成されたロータ
は、図4に示したようなステータに対して回転自在に組
み込むことにより、モータが構成される。
【0026】このように、上記実施形態によれば、ロー
タケース8の周壁部とヨーク9の円筒状対向部との間隙
17を形成することにより、モータの温度が上昇して
も、ヨーク9とロータケース8との熱膨張量の差による
ヨーク9とロータケース8相互間の影響が抑制され、か
つ、ヨーク9の鍔部91とロータケース8の突堤81と
の中心を一致させたまま保持することができることか
ら、高速回転時の振動を極めて小さいレベルに抑制する
ことができる。
タケース8の周壁部とヨーク9の円筒状対向部との間隙
17を形成することにより、モータの温度が上昇して
も、ヨーク9とロータケース8との熱膨張量の差による
ヨーク9とロータケース8相互間の影響が抑制され、か
つ、ヨーク9の鍔部91とロータケース8の突堤81と
の中心を一致させたまま保持することができることか
ら、高速回転時の振動を極めて小さいレベルに抑制する
ことができる。
【0027】図3は、5個の試料につき、回転速度を毎
分30000回転とし、温度を初期の20℃から75℃
まで上げながら振動を測定した結果を示す。図3からわ
かるように、モータの温度が上昇しても振動が効果的に
抑制されている。図3を前述の図7と比較すれば、本発
明の実施形態の効果が顕著であることがわかる。また、
かしめによってロータケース8とヨーク9とを固着して
いるため、ロータケース8とヨーク9とを強固に固着す
ることができるとともに、温度変動による両者の中心の
ずれを防止することができる。
分30000回転とし、温度を初期の20℃から75℃
まで上げながら振動を測定した結果を示す。図3からわ
かるように、モータの温度が上昇しても振動が効果的に
抑制されている。図3を前述の図7と比較すれば、本発
明の実施形態の効果が顕著であることがわかる。また、
かしめによってロータケース8とヨーク9とを固着して
いるため、ロータケース8とヨーク9とを強固に固着す
ることができるとともに、温度変動による両者の中心の
ずれを防止することができる。
【0028】上記の実施形態では、ロータケース8に一
体形成した突堤81にかしめ部82を設けることによっ
てロータケース8にヨーク9を装着するものであった
が、ヨーク9の、前記内向きの鍔部91の先端部(内周
端部)を圧入部として、これをロータケース8の上記突
堤81の外周面に圧入し、かしめを省略するようにして
もよい。こうすれば、ヨーク9の、ロータケース8の周
壁部に対する円筒状対向部の内周側に上記圧入部が形成
され、この圧入部がロータケース8の一部である上記突
堤81に半径方向に重ね合わせられて圧入されることに
なるため、温度上昇によってヨーク9の鍔部91とロー
タケース8の突堤81とが一層きつく嵌まり合い、ヨー
ク9の中心とロータケース8の中心とを一致させたまま
保持することができる。なお、この場合も、ヨーク9の
上記円筒状対向部とロータケース8の上記周壁部とが半
径方向に離間して装着されることにより、ヨーク9とロ
ータケース8との材質に起因した熱膨張量の差による互
いの影響を抑制するようにする。
体形成した突堤81にかしめ部82を設けることによっ
てロータケース8にヨーク9を装着するものであった
が、ヨーク9の、前記内向きの鍔部91の先端部(内周
端部)を圧入部として、これをロータケース8の上記突
堤81の外周面に圧入し、かしめを省略するようにして
もよい。こうすれば、ヨーク9の、ロータケース8の周
壁部に対する円筒状対向部の内周側に上記圧入部が形成
され、この圧入部がロータケース8の一部である上記突
堤81に半径方向に重ね合わせられて圧入されることに
なるため、温度上昇によってヨーク9の鍔部91とロー
タケース8の突堤81とが一層きつく嵌まり合い、ヨー
ク9の中心とロータケース8の中心とを一致させたまま
保持することができる。なお、この場合も、ヨーク9の
上記円筒状対向部とロータケース8の上記周壁部とが半
径方向に離間して装着されることにより、ヨーク9とロ
ータケース8との材質に起因した熱膨張量の差による互
いの影響を抑制するようにする。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ヨークを
介してロータケースにロータマグネットが装着されたモ
ータにおいて、ヨークは一体成形品であり、ヨークとロ
ータケースとの材質に起因した熱膨張量の差による互い
の影響を抑制するように、ヨークの上記対向部とロータ
ケースの上記周壁部とが半径方向に離間して装着されて
いるため、ヨークとロータケースとの熱膨張量の差が間
隙の範囲内にとどまり、相互間に無理な力が加わって変
形するというような、相互間の影響を抑制することがで
きる。よって、モータが高速回転し、温度が上昇して
も、ロータのバランスを保って、振動の発生を抑制する
ことができる。
介してロータケースにロータマグネットが装着されたモ
ータにおいて、ヨークは一体成形品であり、ヨークとロ
ータケースとの材質に起因した熱膨張量の差による互い
の影響を抑制するように、ヨークの上記対向部とロータ
ケースの上記周壁部とが半径方向に離間して装着されて
いるため、ヨークとロータケースとの熱膨張量の差が間
隙の範囲内にとどまり、相互間に無理な力が加わって変
形するというような、相互間の影響を抑制することがで
きる。よって、モータが高速回転し、温度が上昇して
も、ロータのバランスを保って、振動の発生を抑制する
ことができる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、ヨークは、ロータケースよりも熱膨
張率の小さい材質からなるとともにロータケースの周壁
部に対する対向部が円筒状に一体に形成され、この対向
部の内周側に圧入部が形成され、この圧入部が上記ロー
タケースの一部に半径方向に重ね合わせられて圧入され
ているため、温度上昇によってヨークとロータケースと
が一層きつく嵌まり合い、ヨークの中心とロータケース
の中心とを一致させたまま保持することができ、この点
からも、モータの高速回転時における振動の発生を抑制
することができる。
載の発明において、ヨークは、ロータケースよりも熱膨
張率の小さい材質からなるとともにロータケースの周壁
部に対する対向部が円筒状に一体に形成され、この対向
部の内周側に圧入部が形成され、この圧入部が上記ロー
タケースの一部に半径方向に重ね合わせられて圧入され
ているため、温度上昇によってヨークとロータケースと
が一層きつく嵌まり合い、ヨークの中心とロータケース
の中心とを一致させたまま保持することができ、この点
からも、モータの高速回転時における振動の発生を抑制
することができる。
【0031】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明において、ヨークは鉄系の金属からなり、ロー
タケースはアルミ系金属からなるため、温度上昇によっ
てヨークとロータケースとが一層きつく嵌まり合い、ヨ
ークの中心とロータケースの中心とを一致させたまま保
持することができ、モータの高速回転時における振動の
発生を抑制することができる。
載の発明において、ヨークは鉄系の金属からなり、ロー
タケースはアルミ系金属からなるため、温度上昇によっ
てヨークとロータケースとが一層きつく嵌まり合い、ヨ
ークの中心とロータケースの中心とを一致させたまま保
持することができ、モータの高速回転時における振動の
発生を抑制することができる。
【0032】請求項4記載の発明によれば、請求項2ま
たは3記載の発明において、ロータケースは、周壁部か
ら折り曲げられた形の端板を有し、ヨークは、ロータケ
ースの周壁部に対する対向部から上記端板に沿って延び
た内向きの鍔部を有し、この鍔部の先端がロータケース
への圧入部となっているため、温度上昇によってヨーク
の鍔部の先端がロータケースに一層きつく嵌まり合い、
ヨークの中心とロータケースの中心とを一致させたまま
保持することができ、モータの高速回転時における振動
の発生を抑制することができる。
たは3記載の発明において、ロータケースは、周壁部か
ら折り曲げられた形の端板を有し、ヨークは、ロータケ
ースの周壁部に対する対向部から上記端板に沿って延び
た内向きの鍔部を有し、この鍔部の先端がロータケース
への圧入部となっているため、温度上昇によってヨーク
の鍔部の先端がロータケースに一層きつく嵌まり合い、
ヨークの中心とロータケースの中心とを一致させたまま
保持することができ、モータの高速回転時における振動
の発生を抑制することができる。
【0033】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、ヨークは、ロータケースの周壁部に
対する対向部から上記端板に沿って延びた内向きの鍔部
を有し、ロータケースは、周壁部から折り曲げられた形
の端板およびこの端板から突出した突堤を有し、この突
堤がロータケースの上記鍔部の先端を押さえ込むように
かしめられることによってヨークがロータケースに固定
されているため、ロータケースとヨークとが強固に固定
される。また、温度上昇によってヨークの鍔部の先端が
ロータケースの突堤に一層きつく嵌まり合い、ヨークの
中心とロータケースの中心とを一致させたまま保持する
ことができ、モータの高速回転時における振動の発生を
抑制することができる。
載の発明において、ヨークは、ロータケースの周壁部に
対する対向部から上記端板に沿って延びた内向きの鍔部
を有し、ロータケースは、周壁部から折り曲げられた形
の端板およびこの端板から突出した突堤を有し、この突
堤がロータケースの上記鍔部の先端を押さえ込むように
かしめられることによってヨークがロータケースに固定
されているため、ロータケースとヨークとが強固に固定
される。また、温度上昇によってヨークの鍔部の先端が
ロータケースの突堤に一層きつく嵌まり合い、ヨークの
中心とロータケースの中心とを一致させたまま保持する
ことができ、モータの高速回転時における振動の発生を
抑制することができる。
【図1】本発明にかかるモータに適用可能なロータの例
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図2】上記ロータの底面図である。
【図3】上記ロータを用いたモータの振動を、温度を変
えながら測定した結果を示すグラフである。
えながら測定した結果を示すグラフである。
【図4】従来のモータの例を示す縦断面図である。
【図5】上記従来のモータのロータ部分を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】上記ロータの底面図である。
【図7】上記ロータを用いた従来のモータの振動を、温
度を変えながら測定した結果を示すグラフである。
度を変えながら測定した結果を示すグラフである。
8 ロータケース 9 ヨーク 10 ロータマグネット 17 間隙 81 突堤 82 かしめ部 91 鍔部
Claims (5)
- 【請求項1】 円筒状の周壁部を有するロータケース
と、上記周壁部に対する対向部を有するヨークと、この
ヨークを介して上記ロータケースに装着されたロータマ
グネットと、このロータマグネットを回転自在に支持し
たフレームと、このフレームに上記ロータマグネットと
対峙させて装着された電機子とを有するモータにおい
て、 上記ヨークは一体成形品であり、上記ヨークとロータケ
ースとの材質に起因した熱膨張量の差による互いの影響
を抑制するように、上記ヨークの上記対向部と上記ロー
タケースの上記周壁部とが半径方向に離間して装着され
ていることを特徴とするモータ。 - 【請求項2】 ヨークは、ロータケースよりも熱膨張率
の小さい材質からなるとともにロータケースの周壁部に
対する対向部が円筒状に一体に形成され、この対向部の
内周側に圧入部が形成され、この圧入部が上記ロータケ
ースの一部に半径方向に重ね合わせられて圧入されてい
る請求項1記載のモータ。 - 【請求項3】 ヨークは鉄系の金属からなり、ロータケ
ースはアルミ系金属からなる請求項2記載のモータ。 - 【請求項4】 ロータケースは、周壁部から折り曲げら
れた形の端板を有し、ヨークは、ロータケースの周壁部
に対する対向部から上記端板に沿って延びた内向きの鍔
部を有し、この鍔部の先端がロータケースへの圧入部と
なっている請求項2または3記載のモータ。 - 【請求項5】 ヨークは、ロータケースの周壁部に対す
る対向部から上記端板に沿って延びた内向きの鍔部を有
し、ロータケースは、周壁部から折り曲げられた形の端
板およびこの端板から突出した突堤を有し、この突堤が
ロータケースの上記鍔部の先端を押さえ込むようにかし
められることにより、ヨークがロータケースに固定され
ている請求項1記載のモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358767A JP2002165395A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358767A JP2002165395A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002165395A true JP2002165395A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18830611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000358767A Pending JP2002165395A (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002165395A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100556402B1 (ko) * | 2003-12-10 | 2006-03-03 | 엘지전자 주식회사 | 드럼세탁기용 모터의 아웃터로터 |
US8223455B2 (en) | 2006-03-10 | 2012-07-17 | Nidec Corporation | Rotor hub, motor, and disk driving device |
JP2016163510A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | 日本電産株式会社 | モータおよびディスク駆動装置 |
-
2000
- 2000-11-27 JP JP2000358767A patent/JP2002165395A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100556402B1 (ko) * | 2003-12-10 | 2006-03-03 | 엘지전자 주식회사 | 드럼세탁기용 모터의 아웃터로터 |
US8223455B2 (en) | 2006-03-10 | 2012-07-17 | Nidec Corporation | Rotor hub, motor, and disk driving device |
JP2016163510A (ja) * | 2015-03-05 | 2016-09-05 | 日本電産株式会社 | モータおよびディスク駆動装置 |
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