JPH08130844A - 電動機の電機子 - Google Patents

電動機の電機子

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JPH08130844A
JPH08130844A JP29403794A JP29403794A JPH08130844A JP H08130844 A JPH08130844 A JP H08130844A JP 29403794 A JP29403794 A JP 29403794A JP 29403794 A JP29403794 A JP 29403794A JP H08130844 A JPH08130844 A JP H08130844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding bobbin
armature
winding
pole
yoke
Prior art date
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Pending
Application number
JP29403794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Takayama
和夫 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
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Publication of JPH08130844A publication Critical patent/JPH08130844A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで品質の安定した巻線ボビンを備え
た電動機の電機子を提供する。 【構成】 リング状のヨーク1と、ヨーク1の内側に固
定した凸極2と、凸極2に装着し、かつ電機子巻線3を
巻回した中空部41を有する巻線ボビン4とを備えた電
動機の電機子において、凸極2の先端部22から周方向
に伸びるつなぎ部23またはポールシュー24と、巻線
ボビン4の中空部41の一方端に設けた先端側鍔部と4
3、先端側鍔部43につなぎ部23またはポールシュー
24に対面するように突出して設けた弾性を有する舌部
44とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のスロットを有す
るリング状の電機子鉄心の凸極に、電機子巻線を装着す
るための巻線ボビンを備えた電動機の電機子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リング状の電機子鉄心に複数のス
ロットを設け、各スロットの間に径方向に突出する凸極
を形成した電動機の電機子では、凸極に電機子巻線を巻
回する。この場合、電機子巻線を効率よく巻回するため
に、スロットの形状に応じた巻線ボビンを合成樹脂等の
絶縁材料により形成し、巻線ボビンに予め電機子巻線を
巻回して、巻線ボビンを凸極に装入し、スロットの中に
モールド樹脂を注入して、凸極と巻線ボビンを固定して
いる。ところで、スロットの中にモールド樹脂が流れ込
むときに、巻線ボビンに巻回した電機子巻線がモールド
樹脂と共に押し出されて脱落し、各凸極に装着した巻線
ボビンの間に生じる隙間からはみ出し、電機子鉄心の直
接接触して絶縁不良を起こすことがある。この問題の対
策として、図4に示すように、リング状のヨーク1の内
側に固定した凸極2に、電機子巻線3を巻回した巻線ボ
ビン4を装着するが、巻線ボビン4の中空部41の両端
に、ヨーク側鍔部42および先端側鍔部43を設け、隣
接する巻線ボビン4の鍔部が互いに重なり合うようにし
て、脱落した電機子巻線3が凸極2やポールシュー24
に接触するのを防ぐものが開示されている(例えば、特
開平1−144541号)。この場合、互いに重なり合
った部分が厚くならないように、重なり合う一方の巻線
ボビン4の鍔部の内側と、他方の巻線ボビンの鍔部の外
側に切欠き部45を設け、互いにずれないように両方の
鍔部の切欠き部45を嵌め込んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、隣接する巻線ボビンの重なる鍔に設けた切欠き部を
嵌め込むために、巻線ボビンの寸法精度を高くする必要
があり、コストが高くなるという欠点があった。また、
巻線ボビンを射出成形や圧縮成形などにより形成するた
め、巻線ボビンに材料や成形温度の誤差などによる寸法
誤差が生じた時、凸極に巻線ボビンを装着できなかった
り、ヨーク内部に樹脂モールドするまでの工程でガタつ
いて電機子巻線を損傷したりするという問題があった。
本発明は、低コストで品質の安定した巻線ボビンを備え
た電動機の電機子を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、リング状のヨークと、前記ヨークの内側
に固定した凸極と、前記凸極に装着し、かつ電機子巻線
を巻回した中空部を有する巻線ボビンとを備えた電動機
の電機子において、前記凸極の先端部から周方向に伸び
るつなぎ部またはポールシューと、前記巻線ボビンの中
空部の一方端に設けた先端側鍔部と、前記先端側鍔部に
前記つなぎ部またはポールシューに対面するように突出
して設けた弾性を有する舌部とを備えたものである。
【0005】
【作用】上記手段により、巻線ボビンの先端側鍔部の根
元に厚みが薄い、弾性を備えた舌部を設けてあるので、
ヨークの内部に絶縁性樹脂をモールドすることによっ
て、電機子巻線の一部が先端側鍔部から脱落したとして
も、舌部の上に乗って、直接つなぎ部に接触することが
なく、絶縁不良を起こすことはない。また、舌部の弾性
によって一定の凸極の方向に巻線ボビンが押し付けられ
て位置決めされると共に、巻線ボビンを凸極に装着でき
る寸法精度であれば厳しい寸法精度を持たなくても、ヨ
ーク内部に樹脂モールドするまでの工程でガタつきを生
じることがなく、巻線ボビンに装着した電機子巻線が損
傷することもなくなる。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1は本発明の実施例を示す正断面図である。図
において、1はリング状の磁性体からなるヨーク、2は
リング状に配列された複数個の凸極、21は凸極2のヨ
ーク1の内側に固定されるヨーク側端部、22は先端部
で、隣接する凸極2の先端部22どうしが、先端部22
から周方向に伸びるつなぎ部23によってリング状に繋
がっている。3は電機子巻線、4は絶縁性の樹脂からな
る巻線ボビンで、図2(a)に示すように、中空部41
とその一方端部にヨーク側鍔部42、他方端部に先端側
鍔部43を設けてある。先端側鍔部43の根元には、厚
みが薄く、弾性を備えた舌部44を、巻線ボビン4を装
着する凸極2の両側のつなぎ部23に対面するように斜
め横方向に突出させてある。電機子巻線3は巻線ボビン
4の中空部41の回りに巻付け、ヨーク側鍔部42と先
端側鍔部43の間の空間に所定ターン数だけ巻回してあ
る。
【0007】電機子巻線4を所定ターン数巻回した巻線
ボビン4を凸極2に装着する場合は、つなぎ部23によ
って繋がれた凸極2のヨーク側端部21から先端側鍔部
43を挿入し、舌部44をつなぎ部23に押し当ててつ
なぎ部23の表面に沿って湾曲させておく。つぎに、隣
の凸極2に同様に巻線ボビン4を挿入し、舌部44を先
に装着した巻線ボビン4の舌部44の上に重ねておく。
このようにして順次、巻線ボビン4を凸極2に装着す
る。この状態で、先端側鍔部43に対面するつなぎ部2
3は、つなぎ部23の両側に装着された巻線ボビン4の
舌部44によって覆われる。全ての凸極2に巻線ボビン
4を装着し終ったら、凸極2のヨーク側端部21の外側
にヨーク1を嵌め込み、ヨーク1と凸極2とつなぎ部2
3とによって囲まれた空間に絶縁性樹脂をモールドす
る。ヨーク1の内部に絶縁性樹脂をモールドすることに
よって、電機子巻線4の一部が、先端側鍔部43から脱
落したとしても、舌部44の上に乗っているので、直接
つなぎ部23に接触することがなく、絶縁不良を起こす
ことはない。このように、巻線ボビン4の先端側鍔部4
3の根元に厚みが薄い、弾性を備えた舌部44を設けて
あるので、舌部44の弾性によって凸極2に巻線ボビン
4が押し付けられて位置決めされると共に、巻線ボビン
4を凸極2に装着できる寸法精度であれば厳しい寸法精
度を持たなくても、ヨーク内部に樹脂モールドするまで
の工程でガタつきを生じることがなく、巻線ボビン4に
装着した電機子巻線3が損傷することもなくなる。な
お、舌部44は、つなぎ部23を全面覆う長さがあれ
ば、図2(b)に示すように、片側の先端側鍔部43に
のみ設けるようにしてもよい。また、舌部44は、図2
(c)に示すように、先端側鍔部43の先端から斜め横
方向に突出させてもよい。また上記実施例では、凸極2
の先端部22につなぎ部23を設けて、舌部44をつな
ぎ部23に対面するように設けた例について説明した
が、凸極2の先端部をつなぎ部で繋がずに、図4に示す
ように、先端部22から周方向に伸びるポールシュー2
4を両側に張り出したものについても、舌部44をポー
ルシュー24に対面するように設けることにより、同様
の効果がある。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、巻
線ボビンの先端側鍔部に厚みが薄い、弾性を備えた舌部
を設けてあるので、巻線ボビンから電機子巻線が脱落し
ても鉄心に接触することがなく、絶縁を防止することが
できる。また、巻線ボビンを凸極に装着できる寸法精度
であれば厳しい寸法精度を持たなくても装着できるの
で、巻線ボビンのコストを低減でき、ヨーク内部に樹脂
モールドするまでの工程でガタつきを生じることがな
く、巻線ボビンに装着した電機子巻線が損傷することが
ない、品質の安定した巻線ボビンを備えた電動機の電機
子を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】 本発明の実施例の巻線ボビンを示す正断面図
である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す正面図である。
【図4】 従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ヨーク、2 凸極、21 ヨーク側端部、22 先
端部、23 つなぎ部、24 ポールシュー、3 電機
子巻線、4 巻線ボビン、41 中空部、42ヨーク側
鍔部、43 先端側鍔部、44 舌部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状のヨークと、前記ヨークの内側
    に固定した凸極と、前記凸極に装着し、かつ電機子巻線
    を巻回した中空部を有する巻線ボビンとを備えた電動機
    の電機子において、前記凸極の先端部から周方向に伸び
    るつなぎ部またはポールシューと、前記巻線ボビンの中
    空部の一方端に設けた先端側鍔部と、前記先端側鍔部に
    前記つなぎ部またはポールシューに対面するように突出
    して設けた弾性を有する舌部とを備えたことを特徴とす
    る電動機の電機子。
JP29403794A 1994-11-02 1994-11-02 電動機の電機子 Pending JPH08130844A (ja)

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JP29403794A JPH08130844A (ja) 1994-11-02 1994-11-02 電動機の電機子

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JPH08130844A true JPH08130844A (ja) 1996-05-21

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012050178A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Aisin Seiki Co Ltd ステータコア、ステータ及びステータコアの組付方法
JP2012065510A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Aisin Seiki Co Ltd ステータ
JP2015211563A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機のステータ、及びこれを備えた回転電機
EP3675326A1 (en) * 2018-12-25 2020-07-01 Sanyo Denki Co., Ltd. Bobbin structure of armature

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