JP3575987B2 - 電動機の固定子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にルームエアコン、給湯機、レンジフードや天井埋め込み型等の換気扇などの送風ファン駆動源として用いられるブラシレスモータなどの電動機の固定子の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、省エネルギー化の観点から駆動源である電動機の小型・高性能化のために、巻線の高密度化および駆動電圧の高圧化の必要性が高まってきている。また、静穏化の観点からコギングトルクなどを低減するためにスロット開口部を狭くする必要性が高まってきている。
【0003】
従来のこの種の電動機の固定子は、図12〜図23に示すような構成であった。図12〜図15の場合、環状の固定子に内径側から直接巻線を巻装する構造である。図12は固定子の平面図(巻線部は断面を図示)、図13は要部詳細図(巻線部および巻線機ニードルは断面を図示)、図14は巻線巻装前の固定子の平面図、図15は固定子鉄心の平面図である。図において、51は外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部52を有する積層された固定子鉄心で、隣り合う極歯部52の間にスロット53を形成し、固定子鉄心51の内周側には巻線54aを直接巻装する巻線機ニードル55が通過するためのスロット開口部53aを設け、54はインシュレータ56を介して略直交する巻線部で、インシュレータ56のスロット開口部53aには極歯部52の端部と巻線部54の絶縁距離を確保するために、外周方向に突出部57を備え、スロット開口部53aはコギングトルクなどを低減するために巻線機ニードル55の胴体部55bのみが通過することができる幅まで狭く構成されている。
【0004】
上記構成において、固定子鉄心51はインシュレータ56にて一体的にモールド成形、あるいは軸方向から挟み込まれ、巻線機ニードル55がスロット開口部53aを軸方向に通過するとともに、径方向に外周側揺動端部から内周側揺動端部まで揺動しながら、巻線54aを極歯部52に直接巻装して固定子が完成される。
【0005】
また、図16〜図19の場合は、極歯62単位毎に鉄心61を分割し、分割された鉄心61に巻線を巻装する構造である。図16は固定子鉄心構造を示す平面図、図17は極歯毎にばらばらに分割された固定子片を示す平面図、図18は固定子片に巻線した状態を示す平面断面図、図19は巻線後の固定子片を組み合わせ固定子を構成した状態を示す平面断面図である。図において、分割された固定子片66は、板厚が薄い電磁鋼板を積層して作られている。この固定子片66に巻線64を巻装する場合は、個々に分割された固定子片66に絶縁物63を装着した後、巻線64を巻装し、個々に分割された固定子片66毎に巻線の巻始め端末および巻終わり端末を接続処理し、図18に示す巻線完了した個々の固定子片66を、図19に示すように組み合わせ、各固定子片66の接触部分を、装着、溶接等により一体化して環状の固定子65を構成するものである。
【0006】
また、図20〜図23の場合は、薄肉連結部77を設けることによって、固定子鉄心71を展開して巻線74を巻装する構造である。図20は帯状に展開された固定子鉄心を示す平面図、図21は図20に示す固定子鉄心に巻線を巻装した状態を示す平面断面図、図22は図21に示す巻線後の固定子鉄心を薄肉連結部にて折り曲げ、組立治具に巻いて環状体とする途中の固定子を示す平面断面図、図23は環状に構成された固定子を示す平面断面図である。図において、隣り合う極歯72を薄肉連結部77にて連結し、帯状に展開された固定子鉄心71は、板厚が薄い電磁鋼板を積層して作られている。この固定子鉄心71に巻線74を巻装する場合は、絶縁物73を装着した後、極歯72単位毎に巻線74を順次巻装する。このとき、渡り線は切断することなく繋げた状態で巻装している。そして、組立治具75に巻くように帯状の固定子鉄心71を薄肉連結部77にて折り曲げて環状体の固定子76の形状をなすものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電動機の固定子によれば、図12〜図15のような構成の場合、巻線機ニードル55の先端部55aは巻線の被膜を傷つけないために大きめの曲率が必要となるので、胴体部55bよりも太く構成されるため、極歯部52の内周側揺動端部よりも内周側に位置する内周側部58は突出部57に巻線機ニードル55の先端部55aが巻装途中に接触しないように巻線機ニードル55を揺動しているので、揺動により直接整列状に巻き込むことができないため、巻装された巻線54aがある程度巻装された後に巻崩れて巻装しているので、巻線機ニードル55が揺動されている部分でも巻線が交差して巻装されることとなり、導体占有率が低下するという課題があり、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保するとともに導体占有率を向上することが要求されている。
【0008】
また、図16〜図19のような構成の場合、導体占有率を高くするために、極歯62単位毎に鉄心61を分割しているために、巻線64の巻始め端末(図示せず)、および巻終わり端末(図示せず)は、鉄心61の倍数が未接続の状態となる。すなわち、回転電機の電気回路を構成するためには、巻線端末の接続処理加工が倍増するという課題があった。また、分割された鉄心61を組み立てる場合においても、部品点数が多くなることによって、組立性が悪くなり加工費に無駄が生じるという課題があった。また、分割しているために鉄損が増加するという課題があり、導体占有率を高め、巻線端末の接続処理の増加を防止するとともに、部品点数の増加を防ぎ、鉄損の増加を防止することが要求されている。
【0009】
また、図20〜図23のような構成の場合、導体占有率を高め、巻線端末の接続処理を増加させないために、薄肉連結部77を設けて、鉄心71を帯状に展開した極歯72片に巻線74を巻装後、薄肉連結部77を折り曲げて加工するので、薄肉連結部77には歪みが生じるために鉄損が増加するという課題があった。また、折り曲げ加工を行うため、固定子内周の真円度の確保が困難であるという課題があり、導体占有率を高め、巻線端末の接続処理を増加させることなく、鉄損の増加を防止でき、固定子内周の真円度を確保することが要求されている。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保でき、また巻線端末の接続処理加工の増加を防止でき、また部品点数の増加を防止でき、また固定子内周の真円度を確保でき、また鉄損の増加を防止でき、また導体占有率を向上することのできる電動機の固定子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のブラシレスモータの駆動装置は上記目的を達成するために第1の手段は、外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部を有する固定子鉄心と、隣り合う前記極歯部の間に形成されるスロットと、前記固定子鉄心の内周側には巻線を前記極歯部に巻装する巻線機ニードルが通過するためのスロット開口部と、前記極歯部と前記巻線を絶縁するためのインシュレータと、このインシュレータの前記スロット開口部に外周側に突出する突出部を備え、この突出部には前記巻線機ニードルの先端を格納できる格納空間部を設けたことを特徴とする電動機の固定子の構成としたものである。
【0012】
これにより、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保でき、また巻線端末の接続処理の増加を防止でき、また部品点数の増加を防止でき、また固定子内周の真円度を確保でき、また鉄損の増加を防止でき、また導体占有率を向上することのできる電動機の固定子が得られる。
【0013】
また、上記目的を達成するために、第2の手段は、外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部を有する固定子鉄心と、隣り合う前記極歯部の間に形成されるスロットと、前記固定子鉄心の内周側には巻線を前記極歯部に巻装する巻線機ニードルが通過するためのスロット開口部と、前記極歯部と前記巻線を絶縁するためのインシュレータと、このインシュレータの前記スロット開口部に溝部を備え、前記極歯部に巻線を巻装した後、前記溝部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子の構成としたものである。
【0014】
これにより、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保でき、また巻線端末の接続処理の増加を防止でき、また固定子内周の真円度を確保でき、また鉄損の増加を防止でき、また導体占有率を向上することのできる電動機の固定子が得られる。
【0015】
また、上記目的を達成するために、第3の手段は、外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部を有する固定子鉄心と、隣り合う前記極歯部の間に形成されるスロットと、前記固定子鉄心の内周側には巻線を前記極歯部に巻装する巻線機ニードルが通過するためのスロット開口部と、前記極歯部と前記巻線を絶縁するためのインシュレータと、このインシュレータと前記極歯部のスロット開口部には径方向に隙間部を設け、前記極歯部に巻線を巻装した後、前記隙間部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子の構成としたものである。
【0016】
これにより、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保でき、また巻線端末の接続処理の増加を防止でき、また固定子内周の真円度を確保でき、また鉄損の増加を防止でき、また導体占有率を向上することのできる電動機の固定子が得られる。
【0017】
また、上記目的を達成するために、第4の手段は、外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部を有する固定子鉄心と、隣り合う前記極歯部の間に形成されるスロットと、前記固定子鉄心の内周側には巻線を前記極歯部に巻装する巻線機ニードルが通過するためのスロット開口部と、前記極歯部と前記巻線を絶縁するためのインシュレータと、このインシュレータの前記スロット開口部に溝部を備えるとともに、前記巻線機ニードルの先端を格納できる格納空間部を設け、前記極歯部に巻線を巻装した後、前記溝部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子の構成としたものである。
【0018】
これにより、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保でき、また巻線端末の接続処理の増加を防止でき、また固定子内周の真円度を確保でき、また鉄損の増加を防止でき、また導体占有率をさらに向上することのできる電動機の固定子が得られる。
【0019】
また、上記目的を達成するために、第5の手段は、外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部を有する固定子鉄心と、隣り合う前記極歯部の間に形成されるスロットと、前記固定子鉄心の内周側には巻線を前記極歯部に巻装する巻線機ニードルが通過するためのスロット開口部と、前記極歯部と前記巻線を絶縁するためのインシュレータと、このインシュレータと前記極歯部のスロット開口部には径方向に隙間部を備えるとともに、前記巻線機ニードルの先端を格納できる格納空間部を設け、前記極歯部に巻線を巻装した後、前記隙間部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子の構成としたものである。
【0020】
これにより、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保でき、また巻線端末の接続処理の増加を防止でき、また固定子内周の真円度を確保でき、また鉄損の増加を防止でき、また導体占有率をさらに向上することのできる電動機の固定子が得られる。
【0021】
また、上記目的を達成するために、第6の手段は、インシュレータの前記巻線機ニードル内周側揺動端部より内周側には、前記巻線の線径に応じた複数の条溝を設けたことを特徴とする電動機の固定子の構成としたものである。
【0022】
これにより、さらに導体占有率を向上することのできる電動機の固定子が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、インシュレータのスロット開口部に外周側に突出する突出部を備え、この突出部には巻線機ニードルの先端を格納できる格納空間部を設けたことを特徴とする電動機の固定子としたものであり、巻線機ニードルの揺動範囲が増加することにより、整列巻装できる範囲が増加するという作用を有する。
【0024】
また、請求項2に記載の発明は、インシュレータのスロット開口部に溝部を備え、極歯部に巻線を巻装した後、溝部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子としたものであり、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保するとともに、巻線機ニードルの揺動範囲が増加することにより、整列巻装できる範囲が増加するという作用を有する。
【0025】
また、請求項3に記載の発明は、インシュレータと極歯部のスロット開口部には径方向に隙間部を設け、前記極歯部に巻線を巻装した後、前記隙間部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子としたものであり、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保するとともに、巻線機ニードルの揺動範囲が増加することにより、整列巻装できる範囲が増加するという作用を有する。
【0026】
また、請求項4に記載の発明は、インシュレータのスロット開口部に溝部を備えるとともに、巻線機ニードルの先端を格納できる格納空間部を設け、前記極歯部に巻線を巻装した後、前記溝部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子としたものであり、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保するとともに、巻線機ニードルの揺動範囲が増加することにより、整列巻装できる範囲がさらに増加するという作用を有する。
【0027】
また、請求項5に記載の発明は、インシュレータと極歯部のスロット開口部には径方向に隙間部を備えるとともに、巻線機ニードルの先端を格納できる格納空間部を設け、前記極歯部に巻線を巻装した後、前記隙間部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子としたものであり、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保するとともに、巻線機ニードルの揺動範囲が増加することにより、整列巻装できる範囲がさらに増加するという作用を有する。
【0028】
また、請求項6に記載の発明は、インシュレータの前記巻線機ニードル内周側揺動端部より内周側には、前記巻線の線径に応じた複数の条溝を設けたことを特徴とする電動機の固定子の構成としたものであり、巻線機ニードルが揺動しない領域においても整列巻装できるという作用を有する。
【0029】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0030】
【実施例】
(実施例1)
図1〜図4に示すように、1は外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部2を有する積層された固定子鉄心で、隣り合う極歯部2の間にスロット3を形成し、固定子鉄心1の内周側には巻線4を極歯部2に直接巻装する巻線機ニードル6が通過するためのスロット開口部3aを設け、固定子鉄心1には巻線4と絶縁するためのインシュレータ5が一体的にインサート成形され、このインシュレータ5の極歯部2と環状部1aの境界には巻線4が外周側に倒れないように外周側壁5cを備えるとともに、スロット開口部3aには極歯部2の端部と巻線4の絶縁距離を確保し、インシュレータ5の内周側壁5bが巻線4の巻装による内周側への倒れを防止するために、外周側へ突出する突出部5aを備え、この突出部5aには巻線機ニードル6の先端部6aを格納できる格納空間部7を設けた構成である。
【0031】
上記構成において、巻線4の巻装は巻線機ニードル6がスロット開口部3aを軸方向に通過するとともに、径方向に外周側揺動端部から内周側揺動端部まで揺動しながら、巻線4を極歯部2にインシュレータ5を介して直接巻装される。このとき、巻線4は外周側壁5cによって外周側に巻崩れるのが防止される。また、巻線機ニードル6の先端部6aは格納空間部7に収まるまで揺動されることとなるため、極歯部2の内周側部に整列巻きされる領域は増加するので、巻線が交差して巻装されることが無くなり、極歯部2端部と巻線4部の絶縁距離を確保するとともに、導体占有率を向上できることとなる。
【0032】
なお、実施例1ではインシュレータ5は固定子鉄心1に一体的にインサート成形したが、軸方向から挟み込む構成でもよく、その作用効果に差異を生じない。
【0033】
(実施例2)
なお実施例1と同一部分には同一記号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0034】
図5および図6に示すように、インシュレータ8の前記スロット開口部3aに溝部8aを備えた構成であり、その他の構成は実施例1と同じである。
【0035】
上記構成において、巻線4の巻装は巻線機ニードル6がスロット開口部3aを軸方向に通過するとともに、径方向に外周側揺動端部から内周側揺動端部まで揺動しながら、巻線4を極歯部2にインシュレータ8を介して直接巻装される。このとき、巻線4は外周側壁8bによって外周側に巻崩れるのが防止される。また、巻線機ニードル6の先端部6aは固定子鉄心1の内周付近まで揺動されることとなるため、極歯部2の内周側部に整列巻きされる領域は増加するので、巻線が交差して巻装されることが無くなる。そして巻線巻装後、溝部8aに絶縁体である絶縁フィルム9を挿入するため、極歯部2端部と巻線4部の絶縁距離を確保するとともに、導体占有率を向上できることとなる。
【0036】
なお、実施例2ではインシュレータ8は固定子鉄心1に一体的にインサート成形したが、軸方向から挟み込む構成でもよく、その作用効果に差異を生じない。また、絶縁体として絶縁フィルム9を挿入したが、絶縁性能を有するものであればよく、その作用効果に差異を生じない。
【0037】
(実施例3)
なお実施例1と同一部分には同一記号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】
図7および図8に示すように、極歯部2とインシュレータ10のスロット開口部3aには径方向に絶縁体を挿入するための隙間部11を備えた構成であり、その他の構成は実施例1と同じである。
【0039】
上記構成において、巻線4の巻装は巻線機ニードル6がスロット開口部3aを軸方向に通過するとともに、径方向に外周側揺動端部から内周側揺動端部まで揺動しながら、巻線4を極歯部2にインシュレータ10を介して直接巻装される。このとき、巻線4は外周側壁10aによって外周側に巻崩れるのが防止される。また、巻線機ニードル6の先端部6aは固定子鉄心1の内周付近まで揺動されることとなるため、極歯部2の内周側部に整列巻きされる領域は増加するので、巻線が交差して巻装されることが無くなる。そして巻線巻装後、隙間部11に絶縁体である絶縁フィルム9を挿入するため、極歯部2端部と巻線4部の絶縁距離を確保するとともに、導体占有率を向上できることとなる。
【0040】
なお、実施例3ではインシュレータ10は固定子鉄心1に一体的にインサート成形したが、軸方向から挟み込む構成でもよく、その作用効果に差異を生じない。また、絶縁体として絶縁フィルム9を挿入したが、絶縁性能を有するものであればよく、その作用効果に差異を生じない。
【0041】
(実施例4)
なお実施例1と同一部分には同一記号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0042】
図9に示すように、インシュレータ12の前記スロット開口部3aに溝部12aと、格納空間部13を備えた構成であり、その他の構成は実施例1と同じである。
【0043】
上記構成において、巻線4の巻装は巻線機ニードル6がスロット開口部3aを軸方向に通過するとともに、径方向に外周側揺動端部から内周側揺動端部まで揺動しながら、巻線4を極歯部2にインシュレータ12を介して直接巻装される。このとき、巻線4は外周側壁12bによって外周側に巻崩れるのが防止される。また、巻線機ニードル6の先端部6aは格納空間部13に収まるまで揺動されることとなるため、巻線機ニードル6の先端部6aは固定子鉄心1の内周近傍まで揺動され、極歯部2の内周側部に整列巻きされる領域は増加するので、巻線が交差して巻装されることが無くなる。そして巻線巻装後、溝部12aに絶縁体である絶縁フィルム9(図示せず)を挿入するため、極歯部2端部と巻線4部の絶縁距離を確保するとともに、導体占有率を向上できることとなる。
【0044】
なお、実施例4ではインシュレータ12は固定子鉄心1に一体的にインサート成形したが、軸方向から挟み込む構成でもよく、その作用効果に差異を生じない。また、絶縁体として絶縁フィルム9を挿入したが、絶縁性能を有するものであればよく、その作用効果に差異を生じない。
【0045】
(実施例5)
なお実施例1と同一部分には同一記号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0046】
図10に示すように、極歯部2とインシュレータ14のスロット開口部3aには径方向に絶縁体を挿入するための隙間部15を備え、インシュレータ14の前記スロット開口部3aに格納空間部16を備えた構成であり、その他の構成は実施例1と同じである。
【0047】
上記構成において、巻線4の巻装は巻線機ニードル6がスロット開口部3aを軸方向に通過するとともに、径方向に外周側揺動端部から内周側揺動端部まで揺動しながら、巻線4を極歯部2にインシュレータ14を介して直接巻装される。このとき、巻線4は外周側壁14aによって外周側に巻崩れるのが防止される。また、巻線機ニードル6の先端部6aは格納空間部16に収まるまで揺動されることとなるため、巻線機ニードル6の先端部6aは固定子鉄心1の内周近傍まで揺動され、極歯部2の内周側部に整列巻きされる領域は増加するので、巻線が交差して巻装されることが無くなる。そして巻線巻装後、隙間部15に絶縁体である絶縁フィルム9(図示せず)を挿入するため、極歯部2端部と巻線4部の絶縁距離を確保するとともに、導体占有率を向上できることとなる。
【0048】
なお、実施例5ではインシュレータ14は固定子鉄心1に一体的にインサート成形したが、軸方向から挟み込む構成でもよく、その作用効果に差異を生じない。また、絶縁体として絶縁フィルム9を挿入したが、絶縁性能を有するものであればよく、その作用効果に差異を生じない。
【0049】
(実施例6)
なお実施例1と同一部分には同一記号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】
図11に示すように、インシュレータ17には巻線機ニードル6の内周側揺動端部よりも内周側に巻線4の線径に応じた略V字状の条溝18を備えた構成であり、その他の構成は実施例1と同じである。
【0051】
上記構成において、巻線4の巻装は巻線機ニードル6がスロット開口部3aを軸方向に通過するとともに、径方向に外周側揺動端部から内周側揺動端部まで揺動しながら、巻線4を極歯部2にインシュレータ17を介して直接巻装される。このとき、巻線4は外周側壁17aによって外周側に巻崩れるのが防止される。また、巻線機ニードル6の先端部6aは格納空間部7に収まるまで揺動されることとなる。さらに巻線機ニードル6が揺動しない領域においても、巻崩れた巻線4が条溝18に沿って1層目が整列巻きとなるので、極歯部2の内周側部に整列巻きされる領域は増加するため、巻線が交差して巻装されることが無くなり、極歯部2端部と巻線4部の絶縁距離を確保するとともに、導体占有率をさらに向上できることとなる。
【0052】
なお、実施例6では条溝18を略V字状としたが、巻線4を保持できる形状であれば良く、その作用効果に差異を生じない。また、条溝18は極歯部2を覆うインシュレータ17の角4箇所のみに設けても良く、その作用効果に差異を生じない。
【0053】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、極歯部端部と巻線部の絶縁距離を確保でき、また巻線端末の接続処理加工の増加を防止でき、また部品点数の増加を防止でき、また固定子内周の真円度を確保でき、また鉄損の増加を防止でき、また導体占有率を向上することができるという効果のある電動機の固定子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の電動機の固定子の平面図
【図2】同要部詳細図
【図3】同巻線巻装前の固定子の平面図
【図4】同固定子鉄心の平面図
【図5】本発明の実施例2の電動機の固定子の平面図
【図6】同要部詳細図
【図7】本発明の実施例3の電動機の固定子の平面図
【図8】同要部詳細図
【図9】本発明の実施例4の電動機の固定子の要部詳細図
【図10】本発明の実施例5の電動機の固定子の要部詳細図
【図11】本発明の実施例6の電動機の固定子の要部詳細図
【図12】従来の電動機の固定子の平面図
【図13】同要部詳細図
【図14】同巻線巻装前の固定子の平面図
【図15】同固定子鉄心の平面図
【図16】他の従来の電動機の固定子鉄心構造を示す平面図
【図17】同極歯毎にばらばらに分割された固定子片を示す平面図
【図18】同固定子片に巻線した状態を示す平面断面図
【図19】同巻線後の固定子片を組み合わせ固定子を構成した状態を示す平面断面図
【図20】他の従来の電動機の固定子鉄心構造を示す平面図
【図21】同固定子に巻線を巻装した状態を示す平面断面図
【図22】同巻線後の固定子を薄肉連結部にて折り曲げて環状とする途中を示す平面断面図
【図23】同環状に構成された固定子を示す平面断面図
【符号の説明】
1 固定子鉄心
2 極歯部
3 スロット
3a スロット開口部
4 巻線
5 インシュレータ
5a 突出部
5b 内周側壁
5c 外周側壁
6 巻線機ニードル
6a 先端部
7 格納空間部
8 インシュレータ
8a 溝部
8b 外周側壁
9 絶縁フィルム
10 インシュレータ
10a 外周側壁
11 隙間部
12 インシュレータ
12a 溝部
12b 外周側壁
13 格納空間部
14 インシュレータ
14a 外周側壁
15 隙間部
16 格納空間部
17 インシュレータ
17a 外周側壁
18 条溝

Claims (4)

  1. 外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部を有する固定子鉄心と、隣り合う前記極歯部の間に形成されるスロットと、前記固定子鉄心の内周側には巻線を前記極歯部に巻装する巻線機ニードルが通過するためのスロット開口部と、前記極歯部と前記巻線を絶縁するためのインシュレータと、このインシュレータの前記スロット開口部に外周側に突出する突出部を備え、この突出部には前記巻線機ニードルの先端を格納できる格納空間部を設け、この格納空間部は前記スロット開口部よりも幅広に形成したことを特徴とする電動機の固定子。
  2. 外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部を有する固定子鉄心と、隣り合う前記極歯部の間に形成されるスロットと、前記固定子鉄心の内周側には巻線を前記極歯部に直接巻装する巻線機ニードルが通過するためのスロット開口部と、前記極歯部と前記巻線を絶縁するためのインシュレータと、このインシュレータの前記スロット開口部に溝部を備えるとともに、前記巻線機ニードルの先端を格納するためのくぼみ形状の格納空間部を設け、前記極歯部に巻線を巻装した後、前記溝部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子。
  3. 外周が環状につながり内周方向へ突出する複数の極歯部を有する固定子鉄心と、隣り合う前記極歯部の間に形成されるスロットと、前記固定子鉄心の内周側には巻線を前記極歯部に直接巻装する巻線機ニードルが通過するためのスロット開口部と、前記極歯部と前記巻線を絶縁するためのインシュレータと、このインシュレータと前記極歯部のスロット開口部には径方向に隙間部を備えるとともに、前記巻線機ニードルの先端を格納するためのくぼみ形状の格納空間部を設け、前記極歯部に巻線を巻装した後、前記隙間部に絶縁体を挿入したことを特徴とする電動機の固定子。
  4. 前記インシュレータの前記巻線機ニードル内周側揺動端部より内周側には、前記巻線の線径に応じた複数の条溝を設けたことを特徴とする請求項1記載の電動機の固定子。
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