JP2017135966A - ステータ及びステータの製造方法 - Google Patents

ステータ及びステータの製造方法 Download PDF

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Tsuyoshi Wakana
剛志 若菜
啓功 鈴木
Hiroisa Suzuki
啓功 鈴木
洋輔 水野
Yosuke Mizuno
洋輔 水野
諒 波多野
Ryo Hatano
諒 波多野
貴弘 大庭
Takahiro Oba
貴弘 大庭
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Abstract

【課題】メインヨークに対して補助ヨークを容易に固定する。【解決手段】電機子12を格納する有底筒状のモータMのステータ2において、底部とは反対側に開口部を有するように絞り加工された筒状のメインヨーク21と、メインヨーク21の外周面若しくは内周面に配置された補助ヨーク22と、メインヨーク21の内部において電機子12の外側面と対向するように配置される界磁用のマグネット23と、を有して構成されている。補助ヨーク22は、メインヨーク21の底部から圧入されており、補助ヨーク22のうちの少なくとも一部は、マグネット23の少なくとも一部と径方向に対向する位置に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、直流モータのステータ及び当該ステータの製造方法に係り、特に、ヨークに特徴を有するステータ及び当該ステータの製造方法に関するものである。
直流モータは、回転軸に固定された電機子及び整流子と、電機子の外側を被覆するカップ状のヨークと、ヨークの内壁面に固定された界磁用のマグネットを有するものが一般的である。このように構成された直流モータでは、マグネットがヨーク内部において電機子の側面と対面するように配置されている。また、カップ状のヨークの開口は、ブラケットにより閉塞されている。このブラケットには、回転軸を突出させるための孔が形成されている。この孔の形成により、回転軸の出力側端部は、ヨーク外へと突出可能となる。
また、ヨークの底部とブラケットの孔部付近には軸受が配設されている。回転軸は、これらの軸受によって回転可能に支持されている。また、ブラケットにはブラシが配置されており、ブラシの径方向内側端部が整流子に摺接するように構成されている。これにより、外部電源に接続されたブラシから整流子へと電流が供給される。そして、整流子による整流によって電機子を流れる電流の方向が切り替えられると、電機子と界磁用のマグネットとの相互作用によって電機子が回転し、ロータとして機能する。
ところで、ヨークは、単に、電機子を被覆したりマグネットを支持したりするだけではなく、磁気回路としての役割を果たす。このため、磁気回路を構築するために、ヨークの肉厚を所定以上確保する必要がある。
一方、従来のヨークは、磁気回路として機能する上で必要な肉厚となるようにヨーク素材を絞ることにより製造されていた。このため、従来のヨークでは、磁気回路としての機能を発揮させる必要がない部分の肉厚が、磁気回路としての機能を発揮させる必要がある部分の肉厚と同じ厚みにて形成されてしまうことになる。つまり、従来のヨークでは、磁気回路として機能させる必要がない部分について、肉厚が必要以上に大きくなっていた。その結果、従来のヨークでは素材費用が嵩み、また、ヨークの重量が大きくなっていた。
以上の問題を解決するための技術は、これまでに開発されてきている。一例を挙げて説明すると、特許文献1に開示された直流電動機のフレーム構造では、回転子鉄心がカップ状のフレーム(メインヨークに相当)に囲繞されており、このフレームの円筒部外側面にリング状の補助フレーム(補助ヨークに相当)が配置されている。このように構成されていることで、全体としては肉厚の小さいメインヨークを作成する。
より具体的に説明すると、特許文献1のフレーム構造では、磁気回路としての機能を発揮させる上で肉厚を大きくする必要がある部分に補助ヨークを巻装する。これにより、磁気回路として機能させる必要がある部分については十分な肉厚を確保し、それ以外の部分については肉厚を小さくすることができる。この結果、ヨークの低コスト化及び軽量化を図ることが可能となる。
実開平06−031354号公報
ところで、補助ヨークは、メインヨークに対して容易に固定されることが望ましい。また、補助ヨークをメインヨークに対して固定する際には適切に固定する必要があり、厳密には、メインヨークの変形を抑えながら固定することが求められる。さらに、補助ヨークの形状や配置位置を調整すれば、ヨークの更なる低コスト化及び軽量化が実現されると考えられる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、メインヨークに対して補助ヨークを容易に固定することが可能なステータ及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、メインヨークの変形を抑えながら補助ヨークをメインヨークに対して固定することにある。
また、本発明の他の目的は、ヨークの磁気回路としての機能を十分に発揮させつつ、ヨークの更なる低コスト化及び軽量化を図ることにある。
前記課題は、本発明のステータによれば、回転軸に固定された電機子を格納する有底筒状の回転電機のステータであって、該ステータは、底部とは反対側に開口部を有するように絞り加工された筒状のメインヨークと、該メインヨークの外周面若しくは内周面に配置された補助ヨークと、前記メインヨークの内部において、前記電機子の外側面と対向するように配置される界磁用のマグネットと、を有して構成されており、前記補助ヨークは、前記メインヨークの底部から圧入されており、前記補助ヨークのうちの少なくとも一部は、前記マグネットの少なくとも一部と径方向に対向する位置に配置されていることにより解決される。
本発明のステータは、メインヨークと補助ヨークを備えている。また、補助ヨークは、メインヨークの底部から圧入される。つまり、補助ヨークは、メインヨークの底部から圧入されることでメインヨークに対して固定されている。このような構成であれば、比較的簡単に補助ヨークをメインヨークに対して固定することが可能となる。
また、上記のステータにおいて、前記補助ヨークの軸方向の長さの最大値は、前記マグネットの軸方向の長さの最大値以下であると好適である。
以上の構成であれば、ヨークにおいて磁気回路としての機能を十分に発揮させつつ、ヨークの低コスト化及び軽量化を図ることが可能となる。
より詳しく説明すると、界磁用のマグネットの磁束分布において磁束密度が最も高い箇所は、隣接する界磁用のマグネットの間の部分であり、厳密には、当該部分の軸方向中央部である。このため、補助ヨークは、界磁用のマグネットを大きくカバーする必要はなく、軸方向中央部分を重点的にカバーできれば磁気回路としての機能を十分に果たすようになる。以上により、補助ヨークの軸方向の長さの最大値をマグネットの軸方向の長さの最大値以下としたとしても、磁束密度が高い箇所をカバーすることが可能となるので、このような構成とすれば、磁気回路としての機能を保ちつつ、ヨークの更なる低コスト化及び軽量化を図ることが可能となる。
また、上記のステータにおいて、前記補助ヨークの軸方向の長さ及び前記マグネットの軸方向の長さは、いずれも一定であり、前記補助ヨークは、該補助ヨークの軸方向の距離の中点と、前記マグネットの軸方向の距離の中点とが、軸方向において一致するように配置されていると好適である。
以上の構成であれば、補助ヨークが軸方向中央部、つまり、磁束密度が高い箇所を効果的にカバーすることができる。
また、上記のステータにおいて、前記補助ヨークの肉厚は、前記マグネットの肉厚より小さく、前記メインヨークの肉厚よりも大きく形成されていると好適である。
以上の構成であれば、面積の広いメインヨークの部分を薄肉化でき、ヨークの更なる軽量化及び低コスト化を図ることができる。
また、上記のステータにおいて、前記補助ヨークは円環状の部材であり、前記メインヨークの外周面の周に沿って配置されていてもよい。
あるいは、上記のステータにおいて、前記補助ヨークは、円環状の部材であり、前記メインヨークの内周面の周に沿って配置されており、前記マグネットは、前記補助ヨークの内周面に配置されていてもよい。
以上の構成であれば、面積の広いメインヨークの部分を薄肉化でき、ヨークの更なる軽量化及び低コスト化を図ることが可能となる。
また、上記のステータにおいて、前記補助ヨークは、前記メインヨークの外周面に沿って軸方向に延出した複数の延出片を備えており、該複数の延出片は、延出片同士の間に間隔を空けながら前記回転軸の回転方向に沿って並んでおり、前記複数の延出片の各々は、前記メインヨークの外周面において、前記メインヨークの内周面に貼設された隣接するマグネット間を跨ぐ位置に配置されていると好適である。
以上の構成であれば、ヨークを一段と軽量化することが可能となる。具体的に説明すると、磁束密度は、隣接するマグネット間において最も高くなる。これに対して、マグネットの中央部分では磁束密度が最も低くなる。このような磁束分布を考慮し、マグネットの中央部分と径方向に対向する位置には延出片を配置せず、隣接するマグネット間を跨ぐ位置に各延出片を配置した。これにより、適正な磁気回路を構築する上で磁束密度の高い箇所をカバーしつつ、カバーが不要な箇所については、補助ヨーク(厳密には、延出片)を配置しないことで、その分の軽量化を図ることが可能となる。
また、上記のステータにおいて、前記補助ヨークは、円環状の部材であって、前記メインヨークの外周面の周に沿って配置されており、前記補助ヨークには、前記マグネットの極数分の孔部が形成されており、前記孔部は、前記メインヨークの外周面において、前記メインヨークの内周面に貼設された前記マグネットの位置と径方向に対向する位置に配置されるとともに、前記孔部以外の肉部のうち、隣接する孔部間に配置される部分は、前記メインヨークの外周面において、前記メインヨークの内周面に貼設された隣接するマグネット間を跨ぐ位置に配置されていると好適である。
以上の構成であれば、ヨークを一段と軽量化することが可能となる。具体的に説明すると、磁束密度は、隣接するマグネット間において最も高くなる。これに対して、マグネットの中央部分では磁束密度が最も低くなる。このような磁束分布を考慮し、マグネットの中央部分に対し径方向に対向する位置には孔部を設け、隣接する孔部間に配置される肉部を、隣接するマグネット間を跨ぐ位置(つまり、磁束密度が高い位置に対向するように)に配置した。これにより、適正な磁気回路を構築する上で磁束密度の高い箇所をカバーしつつ、カバーが不要な箇所については、補助ヨーク(厳密には、肉部)を取り除いて軽量化を図ることが可能となる。
また、上記のステータにおいて、円環状の前記補助ヨークの継ぎ目は、前記メインヨークの外周面において、前記メインヨークの内周面に貼設された隣接する前記マグネット間と対向する位置に配置されていると好適である。
また、上記のステータにおいて、前記補助ヨークは、前記メインヨークの内部に前記マグネットが固定された後に前記メインヨークの底部から圧入されていると好適である。
補助ヨークをメインヨークに圧入する際にメインヨークが変形し易くなり、メインヨークの変形によりマグネットの取り付け精度が低下する虞がある。そこで、上記のように補助ヨークをメインヨークに圧入する前の時点でメインヨークの内部にマグネットを固定しておけば、メインヨーク内におけるマグネットの取り付け精度が向上し、マグネットの固定状態を安定させることが可能となる。
また、上記のステータにおいて、前記補助ヨークの内周面には、前記メインヨークの外周面に形成されたメインヨーク側ネジ部と係合している補助ヨーク側ネジ部が形成されていると好適である。
以上の構成であれば、補助ヨークをメインヨークに対して圧入させる際に補助ヨークのネジ部をメインヨークのネジ部に螺合させた上で補助ヨークをメインヨークに対して相対回転させることで、補助ヨークを容易に圧入することが可能となる。
また、上記の構成であれば、メインヨークの真円度を保ちながら補助ヨークをメインヨークに対して圧入することが可能となる。
さらに、上記の構成であれば、補助ヨークを圧入する際に補助ヨーク(厳密にはネジ部)がメインヨークのネジ部と接触する一方で、それ以外の部分には接触し難くなる。これにより、補助ヨークの圧入時にメインヨーク(厳密にはメインヨークの外周面)からメッキ膜が剥離してしまう事態を回避することが可能となる。
さらにまた、上記の構成であれば、補助ヨークのネジ部とメインヨークのネジ部とが確実に接触するので、補助ヨークとメインヨークとの間のギャップが短くなる。この結果、当該ギャップが大きくなることで生じる弊害を回避又は抑制することが可能となる。
また、上記の課題は、本発明に係るステータの製造方法によれば、回転軸に固定された電機子を格納する有底筒状の回転電機のステータの製造方法であって、前記ステータは、有底筒状のメインヨークと、該メインヨークの外周面若しくは内周面に配置された補助ヨークと、前記メインヨークの内部において、前記電機子の外側面と対向するように配置される界磁用のマグネットと、を有して構成されるものであり、絞り加工により、底部とは反対側に開口部を有する前記メインヨークを形成するメインヨーク形成工程と、前記メインヨークの内部において前記マグネットを固定するマグネット固定工程と、前記補助ヨークのうちの少なくとも一部が前記マグネットの少なくとも一部と径方向に対向する位置に配置されるように、前記補助ヨークを前記メインヨークの底部から圧入して固定する補助ヨーク固定工程と、を行うことにより解決される。
上記の製造方法であれば、補助ヨークをメインヨークの底部から圧入することにより、比較的簡単に補助ヨークをメインヨークに対して固定することが可能となる。
また、上述したステータの製造方法において、前記補助ヨーク固定工程では、前記メインヨークの外周面に対し、前記マグネットの軸方向の長さよりも小さい軸方向の長さを有するように形成された前記補助ヨークを固定すると好適である。
以上の方法であれば、ヨークの磁気回路としての機能を保ちつつ、ヨークの更なる低コスト化及び軽量化を図ることが可能となる。
また、上述したステータの製造方法において、前記補助ヨーク固定工程では、前記補助ヨークの軸方向の距離の中点と前記マグネットの軸方向の距離の中点とが軸方向において一致するように前記補助ヨークを固定すると好適である。
以上の方法であれば、磁束密度が高い箇所を効果的にカバーすることができる。
また、上述したステータの製造方法において、前記マグネット固定工程を行った後に前記補助ヨーク固定工程を行うと好適である。
以上の方法であれば、補助ヨークの圧入前にメインヨークの内部にマグネットを固定するので、メインヨーク内におけるマグネットの取り付け精度が向上し、以てマグネットの固定状態を安定させることが可能となる。
また、上述したステータの製造方法において、前記補助ヨーク固定工程では、円環状の前記補助ヨークの内周面に形成された補助ヨーク側ネジ部を、前記メインヨークの外周面に形成されたメインヨーク側ネジ部と係合させながら前記補助ヨークを前記メインヨークの底部から圧入すると好適である。
以上の方法であれば、補助ヨークをメインヨークに対して圧入させる際に、補助ヨークのネジ部をメインヨークのネジ部に螺合させた上で補助ヨークをメインヨークに対して相対回転させることで、補助ヨークを容易に圧入することが可能となる。
また、このとき、メインヨークの真円度を保ちながら補助ヨークをメインヨークに対して圧入することが可能となる。さらに、補助ヨークの圧入時にメインヨークの外周面に荷重が掛かることで当該外周面からメッキ膜が剥離してしまう事態を回避することが可能となる。さらにまた、補助ヨークのネジ部とメインヨークのネジ部とが確実に接触しているので、補助ヨークとメインヨークとの間のギャップが短くなる。
本発明のステータ及びその製造方法によれば、メインヨークと補助ヨークとを組み合わせることで、磁気回路を構成するヨークを形成する。そして、補助ヨークは、メインヨークの底部から圧入されることでメインヨークに対して固定される。これにより、補助ヨークをメインヨークに対して比較的簡単に固定することが可能となる。
また、本発明のステータ及びその製造方法では、磁束密度の分布に注目し、磁束密度が高い場所に補助ヨークを配置し、磁束密度が低い場所には補助ヨークを配置しないこととした。これにより、ヨークの磁気回路としての機能を十分に発揮させつつ、ヨークの低コスト化及び軽量化を図ることが可能となる。
さらに、本発明のステータ及びその製造方法では、メインヨークの変形を抑えながら補助ヨークをメインヨークに対して固定することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るモータの概略構成図である。 本発明の第1実施例に係るステータの構造及び製法を示す図である(その1)。 本発明の第1実施例に係るステータの構造及び製法を示す図である(その2)。 本発明の第1実施例に係るステータの構造及び製法を示す図である(その3)。 参考例に係るステータの構造及び製法を示す図である(その1)。 参考例に係るステータの構造及び製法を示す図である(その2)。 参考例に係るステータの構造及び製法を示す図である(その3)。 本発明の第1実施例に係るステータの構造及び製法を示す図である(その4)。 図3の(a)は、本発明の第1実施例に係るステータの断面図であり、(b)は、第1実施例に係るステータの側面図である。 磁束密度の分布状態に関する説明図である。 本発明の第2実施例に係るステータの正面図である。 本発明の第2実施例に係るステータの側方断面図である。 本発明の第3実施例に係るステータの側面図である。 本発明の第3実施例に係るステータの製造工程を示す図である。 本発明の第4実施例に係るステータの構造及び製造方法を示す図である。 図10の(a)及び(b)は、本発明の第5実施例に係るステータの構造及び製造方法を示す図である。 ステータ各部の厚みの大小関係に関する説明図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1乃至図11は、本発明のステータの一例を示す図である。具体的に説明すると、図1は、本発明のステータを利用したモータの構成例を示す概略図である。図2A乃至2Gは、第1実施例に係るステータ(第1ステータ)の構造及び製造方法についてのバリエーションを示す図である。なお、図2D〜図2Fは、参考例に係る製造方法によって製造された第1ステータを図示している。図3の(a)及び(b)は、第1ステータの断面図及び側面図である。なお、図3の(a)は、図1のA−A断面図であるが、説明の都合上、同図にはステータとマグネットのみを示すこととし、ロータの図示は省略している。図4は、磁束密度の分布状態に関する説明図である。
図5及び図6は、第2実施例に係るステータ(第2ステータ)の説明図であり、図5は、第2ステータの正面図、厳密には第2ステータを底部側から見た図である。図6は、第2ステータの側方断面図であり、図5のB−B断面図である。なお、説明の都合上、図6にはステータとマグネットのみを図示しており、ロータの図示は省略している。図7及び図8は、第3実施例に係るステータ(第3ステータ)の説明図であり、図7は、第3ステータの側面図であり、図8は、第3ステータの製造工程を示す図である。図9は、第4実施例に係るステータ(第4ステータ)の構造及び製造方法を示す図である。図10の(a)及び(b)は、第5実施例に係るステータ(第5ステータ)の構造及び製造方法を示す図である。図11は、ステータ各部の厚みの大小関係に関する説明図である。
以下に説明する実施形態は、補助ヨークを用いて磁気回路としての機能を発揮するステータであって、補助ヨークをメインヨークに対して容易に固定することが可能なステータ及びその製造方法に関するものである。また、以下では、複数の実施形態(具体的には、第1実施例〜第5実施例)を挙げて説明する。
各実施形態について説明するにあたり、本発明のステータを利用したモータについて、図1を参照しながら、その基本構成を説明する。なお、以下に説明するモータの構成は、一例に過ぎず、これに限定されるものではない。また、以下の説明中、「出力側」とは、モータの動力が伝達されていく側であり、図1では紙面の左側に相当する。また、「基端部側」とは、回転軸の軸方向に沿って、出力側と反対側を意味し、図1では紙面の右側に相当する。また、以下の説明中、各部品の「軸方向の長さ(あるいは、軸方向長さ)」とは、特に断る場合を除き、当該各部品の軸方向の長さの最大値、すなわち、軸方向において最も長くなっている部分の長さを意味する。
本発明のステータを利用したモータ(以下、モータM)は、直流モータであり、例えば車両の電動パワーステアリング装置に好適に使用されるものである。モータMは、図1に示すように、ロータ1と、ステータ2と、エンドプレート3と、ブラシ4と、を有する。ロータ1は、図1に示すように、回転中心となる回転軸11と、電機子12と、整流子13と、を有する。電機子12は、回転軸11に固定された状態で回転軸11と一体回転可能に組み付けられており、ロータコア12Aと、ロータコア12Aに巻装されるコイル12Bとによって構成されている。整流子13は、円筒形状をなし、回転軸11において電機子12によりも出力側に固定されており、回転軸11と一体的に回転可能である。また、整流子13(正確には、整流子13の構成部品として円周状に並んだ整流子片の各々)は、電機子12を構成するコイル12Bと電気的に接続されている。
ステータ2は、電機子12を格納する有底筒状の部品であり、有底筒状に形成されたメインヨーク21と、メインヨーク21の外側に配置される補助ヨーク22と、界磁用のマグネット23と、を有して構成されている。
メインヨーク21は、カップ形状の磁性体であり、磁性体からなる素材(メインヨーク形成用板素材)を、底部とは反対側に開口部を有するように絞り加工されることで成形されている。メインヨーク21の底部の中央部分には、基端部側に突出するカップ形状の軸受配設部21Aが形成されている。軸受配設部21Aの内部には円環状のボール軸受K1が配置されており、このボール軸受K1により回転軸11の基端部側の端部が回転可能に軸支されている。なお、メインヨーク21のうち、軸受配設部21A以外の部分を、以下では「メインヨーク本体部21B」と呼ぶ。
メインヨーク本体部21Bは、その内周面に貼設されたマグネット23、23間を磁束で結合して磁気回路を構成する役割を果たす。また、メインヨーク本体部21Bの出力側端部(底部とは反対側の端部)に設けられた開口部は、エンドプレート3(ブラシホルダ)によって閉塞されている。また、エンドプレート3の中央部には、回転軸11の出力側端部を貫通させるための貫通孔が形成されており、当該貫通孔の内壁面には円環状のボール軸受K2が配置されている。このボール軸受K2により、回転軸11の出力側の端部が回転可能に軸支されている。
さらに、エンドプレート3の基端部側の面にはブラシ4が配置されている。ブラシ4は、角柱状の部材であり、径方向中央側の端部が整流子13(厳密には、整流子片)の外側面と当接するように構成されている。そして、ブラシ4には不図示の外部電源から電流が供給され、この電流が整流子13により整流されて電機子12中のコイル12Bを流れる。
界磁用のマグネット23は、瓦型の永久磁石であり、メインヨーク本体部21Bの内側壁(内周面)に複数個、より厳密には極数に対応する個数だけ貼設されている。なお、以下に説明するモータの構成例では4極の構造となっており、すなわち、4個のマグネット23がメインヨーク21の内部に固定されている。各マグネット23は、メインヨーク本体部21Bの内部において、電機子12の外側面と対面するように配置されている。そして、電機子12中のコイル12B内に整流電流が流れると、当該電機子12とマグネット23との相互作用によりロータ1が回転する。
補助ヨーク22は、磁性体であり、メインヨーク21の磁気回路としての役割を補強するためにメインヨーク本体部21Bの外周面(側胴部)に巻き付けた状態でメインヨーク21に固定されている。つまり、メインヨーク21と補助ヨーク22とは、協働して1個のヨークをなしている。なお、補助ヨーク22は、メインヨーク21の底から図1中の矢印方向に沿って圧入されることでメインヨーク21に固定されている。
ちなみに、図1に図示の構成では、メインヨーク21の外周面に補助ヨーク22が配設されているが、これに限られるものではなく、メインヨーク21の内周面に補助ヨーク22が配設された構成であってもよい。この場合、補助ヨーク22よりも内側(径方向内側)にマグネット23が配設されることになる。
<第1実施例>
次に、第1実施例に係るステータ2(以下、第1ステータ2A)の構成について説明する。第1ステータ2Aの製造方法は、複数種類考えられる。まず、図2A乃至図2Gを参照しながら、第1ステータ2Aの製造方法について説明する。ちなみに、図2D、図2E及び図2Fに図示の製造方法は、参考例に係る第1ステータ2Aの製造方法である。
図2A、2B、2C、2Dに図示の製造方法では、まず、メインヨーク21を絞り加工により形成する工程、すなわち、メインヨーク形成工程を行う。その後、第1補助ヨーク22Aをメインヨーク21に対して固定する工程、すなわち、補助ヨーク固定工程を行う。この際、第1補助ヨーク22Aをメインヨーク21の底から圧入する。そして、第1補助ヨーク22Aを配置した後、マグネット23をメインヨーク21内に固定する工程、すなわち、マグネット固定工程を行う。なお、図2A乃至図2Dでは、第1補助ヨーク22Aの軸方向長さ(全長)が各マグネット23の軸方向長さ(全長)よりも短くなるように構成されている。つまり、図2A乃至図2Dの補助ヨーク固定工程では、メインヨーク21の外周面に対し、マグネット23の軸方向の長さよりも小さい軸方向の長さを有するように形成された補助ヨーク22を固定する。
以下、それぞれの製造方法についてより詳細に説明する。
図2Aの製造方法では、バーリング加工した第1補助ヨーク22Aを、同図に図示の矢印方向に沿ってメインヨーク21の底部からメインヨーク21に圧入することにより、第1補助ヨーク22Aを固定する。その後、マグネット23をメインヨーク本体部21Bの内側壁(内周面)に貼設する。
図2Bの製造方法では、丸目加工した第1補助ヨーク22Aを、同図に図示の矢印方向に沿ってメインヨーク21の底部からメインヨーク21に圧入されて、最終的に接着剤によりメインヨーク本体部21Bの外周面に固定する。その後、マグネット23をメインヨーク本体部21Bの内側壁(内周面)に貼設する。
図2Cの製造方法は、図2Bの固定方法(接着)をスポット溶接に換えたものであり、それ以外の点では図2Bの製造方法と共通する。図2Dは、図2Aの固定方法(圧入)をTOXかしめ(冷間組成成型を利用してボタン形状の接合部を形成して接合する方法)に換えたものであり、それ以外の点では図2Aの製造方法と共通する。
図2E及び図2Fの各々の製造方法は、いずれも、メインヨーク形成用板素材と補助ヨーク形成用板素材とを同時に絞り加工する方法である。なお、図2Eの製造方法は、第1補助ヨーク22Aをメインヨーク本体部21Bの内周面に配設する場合に適用される。図2Fの製造方法は、第1補助ヨーク22Aをメインヨーク本体部21Bの外周面に配設する場合に適用される。
メインヨーク形成用板素材と補助ヨーク形成用板素材とを同時に絞り加工する方法について、以下、その一例を簡単に説明する。まず、磁性体で構成された円盤形状の板体であるメインヨーク形成用板素材と、磁性体で構成された円盤形状の板体である補助ヨーク形成用板素材とを同心円状に積層した状態で、パンチホルダと第1ダイとの間に配置する。
この際、メインヨーク形成用板素材と補助ヨーク形成用板素材との積層順及び径サイズの大小を調整することにより、第1補助ヨーク22Aをメインヨーク21の外側に形成するか内側に形成するかを選択することが可能である。例えば、図2Eのようにメインヨーク21の内周面に補助ヨーク22を形成する場合には、第1パンチ(先端が半球ドーム状に形成されたパンチ)に近接する側に補助ヨーク形成用板素材を配置し、第1パンチの進行方向側にメインヨーク形成用板素材を積層するとよい。なお、補助ヨーク形成用板素材の径がメインヨーク形成用板素材の径よりも小さくなるように、ヨーク各部の形状が決められる。
他方、図2Fのようにメインヨーク21の外周面に補助ヨークを形成する場合には、メインヨーク形成用板素材と補助ヨーク形成用板素材との位置関係が上記と逆になるが、以降の絞りの工程に関しては、同様である。
そして、積層状態にあるメインヨーク形成用板素材及び補助ヨーク形成用板素材を、パンチホルダと第1ダイとの間に挟持し、第1パンチを第1ダイに向かって進行させることにより一次絞りが行われる。この一次絞りが行われることにより、メインヨーク形成用板素材の内側面に補助ヨーク形成用板素材が配置された円筒部と、この円筒部の一端部と連続する半球状部分と、により構成されたカップ状の部材が形成される。
そして、上記の半球状部分に軸受配設部21Aを形成するために、当該軸受配設部21Aの形状に整合する形状を有する第2ダイをセットし、先端部分が軸受配設部21Aと整合する形状に形成された第2パンチを進行させる。このようにして、軸受配設部21Aの形状を形成する二次絞りが行われる。以上のような手順によりメインヨーク21と第1補助ヨーク22Aとを同時に絞り込むことで、メインヨーク21に対して第1補助ヨーク22Aが固定(配設)される。その後、マグネット23をメインヨーク21の所定位置に配置する。なお、図2E及び図2Fでは、第1補助ヨーク22Aの軸方向長さ(全長)が各マグネット23の軸方向長さ(全長)よりも短くなるように構成されている。
図2Gの製造方法は、本発明に係る第1ステータ2Aの製造方法の一例である。図2Gの製造方法は、第1補助ヨーク22Aの軸方向長さ(全長)が各マグネット23の軸方向長さ(全長)よりも長くなるように構成されている点で図2Aの製造方法と異なるが、それ以外の点では図2Aと共通する。
以上までに述べた各種の製造方法により、第1ステータ2Aは、製造可能である。なお、マグネット23の固定方法については、特に限定されるものではなく、接着剤による貼り付け以外の方法、例えば、溶接によって固定してもよい。
ところで、補助ヨーク22をメインヨーク21に固定する際には、メインヨーク21の外径精度及び内径精度を向上させる必要がある。一方、第1補助ヨーク22Aをメインヨーク21に圧入する際にはメインヨーク21が変形する(つまり、メインヨーク21の真円度が低下する)可能性がある。メインヨーク21の真円度が低下すると、マグネット23の取り付け精度が低くなり、メインヨーク21内においてマグネット23が適切に固定されない虞がある。また、メインヨーク21の真円度の低下は、コギングトルクやトルクリップルの増加という弊害をもたらす。
そこで、上述の図2A、2B、2C及び2Gの製造方法では、第1補助ヨーク22Aをメインヨーク21の底部から圧入することになっている。これにより、メインヨーク21の変形を抑えながら第1補助ヨーク22Aをメインヨーク21に対して固定(圧入)することが可能となる。より詳しく説明すると、メインヨーク21は、絞り加工により形成されるが、この際、素材(メインヨーク形成用板素材)の肉が逃げて絞り加工される。つまり、メインヨーク21のうちの筒状部(メインヨーク本体部21B)の肉厚は、出力側(開口部側)でより厚くなり、底部側でより薄くなる。また、メインヨーク21の底部は、円形となっているので、その外周面に第1補助ヨーク22Aからの圧力(荷重)が掛かったときにも真円度を良好に維持することが可能となる。このため、第1補助ヨーク22Aをメインヨーク21の底部から圧入すれば、メインヨーク21の変形を抑えながら第1補助ヨーク22Aを圧入することが可能となる。
なお、図2Eや図2Fのように、メインヨーク形成用板素材及び補助ヨーク形成用板素材を同時に絞り加工する方法でも、メインヨーク21の変形を抑えながら第1補助ヨーク22Aを配設することが可能となる。また、図2E及び図2Fの製造方法によれば、第1補助ヨーク22Aを含むヨークの製造コストを抑えることが可能となる。さらに、図2E及び図2Fの製造方法では、第1補助ヨーク22Aを圧入する際にメインヨーク21の外周面に形成されたメッキ膜が剥離するという不具合を回避することが可能となる。また、一般的に、接着材にて第1補助ヨーク22Aをメインヨーク21の外周面に固定する場合には接着材のはみ出しによる外観不良が懸念されるが、図2E及び図2Fの製造方法であれば、かかる懸念も解消される。
次に、第1ステータ2Aの構成例について、図3の(a)及び(b)を参照しながら説明する。図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施例に係る第1補助ヨーク22Aは、回転方向(回転軸11の回転方向)において、マグネット23が配置されている位置に配置されている。すなわち、第1補助ヨーク22Aのうちの少なくとも一部は、マグネット23の少なくとも一部と径方向に対向する位置に配置されている。なお、本実施例において、第1補助ヨーク22Aは、第1補助ヨーク22Aとマグネット23との間にメインヨーク21を挟持するように配置されている。
また、マグネット23の軸方向の長さをt1とすると、第1補助ヨーク22Aの軸方向長さt2は、t1と同じ若しくはt1よりも短くなるように構成されている。つまり、第1補助ヨーク22Aは、長さt1≧長さt2となるように構成されている。さらに、第1補助ヨーク22Aは、マグネット23の軸方向の距離の中点P1が第1補助ヨーク22Aの軸方向の距離の中点P2と整合するように配置されている。
そして、第1補助ヨーク22Aに継ぎ目Iがある場合には、図3の(b)に示すように、当該継ぎ目Iがマグネット23と対面しない場所、つまり、隣接するマグネット23、23間に配置されることになっている。なお、第1補助ヨーク22Aにおいて継ぎ目Iを配置することが可能な位置(候補)は、図3の(a)において、丸印で示した箇所(つまり、マグネット23、23間)である。
ところで、一般的に、隣接するマグネット23、23間では磁束密度が最も高くなる。また、図4に示すように、隣接するマグネット23、23間の領域のうち、軸方向中央部分が最も磁束密度が高くなり、軸方向中央部から基端部側及び出力側に向かうにつれて磁束密度が低くなっていく。このような磁束分布を考慮した上で、隣接するマグネット23、23間の軸方向中央部分を第1補助ヨーク22Aでカバーすれば、第1補助ヨーク22Aを含むヨーク全体が効果的に磁気回路を構成するようになる。
そして、本実施例では、第1補助ヨーク22Aを円環状とし、回転方向において4個の間隙(マグネット23間の間隙)全てをカバーすることとした。これにより、磁束密度の高いマグネット23、23間の中央部分が第1補助ヨーク22Aによって全てカバーされるようになる。この結果、第1補助ヨーク22A自体の軸方向長さt2を小さくすることができ、その分、ヨーク(メインヨーク21及び補助ヨーク22)の軽量化を図ることができる。つまり、ヨーク素材の使用量が減ってヨークの製造コストが低減するようになる。
さらに、マグネット23の肉厚(径方向距離)を厚みt3、第1補助ヨーク22Aの肉厚(径方向距離)を厚みt4、メインヨーク21の肉厚(径方向距離)を厚みt5とすると、それぞれの関係は、図11に示すように、径方向において厚みt3>厚みt4>厚みt5となるように構成されている。このような大小関係であれば、磁束密度の高い部分を第1補助ヨーク22Aによってカバーして効果的な磁気回路を構成すると共に、メインヨーク21を薄肉化してヨークの更なる軽量化及び低コスト化を実現することが可能となる。
ここで、ヨーク各部の厚みについて付言しておくと、電機子12(より具体的には、ロータコア12A)とマグネット23との間の間隔、すなわちギャップをgとすると、図11に示すように、径方向において厚みt3>厚みt4>厚みt5>ギャップgとなっている。このような構成であれば、第1補助ヨーク22Aとマグネット23との間にメインヨーク21が挟まれているので、メインヨーク21を薄くしてもメインヨーク21の変形を効果的に抑えることが可能となる。
なお、本実施例では、メインヨーク21(メインヨーク本体部21B)の外周面に第1補助ヨーク22Aを圧入する構成を主に説明したが、メインヨーク21(メインヨーク本体部21B)の内周面に第1補助ヨーク22Aを圧入する構成であってもよい。かかる構成の場合には、界磁用のマグネット23が第1補助ヨーク22Aの内周面に貼設されることとなる。
また、本実施例では、第1補助ヨーク22Aの軸方向長さがマグネット23の軸方向長さ以下である構成を主に説明したが、第1補助ヨーク22Aの軸方向長さがマグネット23の軸方向長さより長い構成、すなわち図2Gに図示した構成であってもよい。
<第2実施例>
次に、第2実施例に係るステータ2(以下、第2ステータ2B)の構成について説明する。第2ステータ2Bは、図5及び図6に示すように、メインヨーク21と、第2補助ヨーク22Bと、界磁用のマグネット23と、を有する。ここで、メインヨーク21の構成及びマグネット23の構成は、上述した第1実施例と同様である。このため、図5及び図6では、メインヨーク21及びマグネット23について第1実施例と同一の符号を付すこととし、また、以下では、メインヨーク21及びマグネット23の構成に関する説明を省略することとする。
第2補助ヨーク22Bは、かご形形状の磁性体によって構成されている。第2補助ヨーク22Bの形状について、図5及び図6を参照しながら詳しく説明すると、第2補助ヨーク22Bは、円環状部221と、この円環状部221から放射状に延出した延出片222と、を有して構成されている。円環状部221は、図5に示すように、その内側にメインヨーク21の軸受配設部21Aを嵌め入れることでメインヨーク21の底部と係合している。
延出片222は、モータの極数と同数(すなわち、マグネット23と同じ数であり、本実施例では4個)だけ設けられている。この延出片222は、図6に示すように回転方向において一定間隔(本実施例では90度間隔)で並ぶように配置されている。すなわち、延出片222同士の間には均一な間隔(空間)が形成されている。また、各延出片222は、メインヨーク本体部21Bの外表面に沿っている。具体的に説明すると、各延出片222は、L字状に屈曲している。L字状の延出片222のうち、当該L字の短辺をなす部分は、円環状部221に繋がれ、メインヨーク本体部21Bの外表面のうち、円形状の底面に沿って延出している。また、延出片222のうち、L字の長辺をなす部分(以下、延出片本体)は、メインヨーク本体部21Bの外周面(厳密には、側胴部の外周面)に沿って配置されている。
そして、延出片本体は、図5に示すように、メインヨーク本体部21Bの外周面において、隣接するマグネット23、23間を跨ぐ位置に配置されている。このような構成により、マグネット23、23間の軸方向中央部分が第2補助ヨーク22Bでカバーされるようになり、第2補助ヨーク22Bを含むヨーク全体が効果的に磁気回路を構成するようになる。また、第2補助ヨーク22Bでは、メインヨーク本体部21Bの外周面をカバーする部分(すなわち、延出片222)が間隔を空けて配置されているので、第1実施例に係る円環形状の第1補助ヨーク22Aに比して軽量化を図ることができる。また、補助ヨーク形成用板素材の使用量も第1補助ヨーク22Aに比して少なくなるため、ヨークの製造コストを低減させることができる。
なお、本実施例において、各延出片222の延出片本体の軸方向長さは、図6に示すようにマグネット23の軸方向長さよりも長くなっている。また、マグネット23の厚さと、第2補助ヨーク22Bの厚さと、メインヨーク21の厚さとの間の大小関係は、第1実施例と同様であり、マグネット23の厚さが最も大きく、次いで第2補助ヨーク22B(厳密には、延出片222)の厚さが大きく、メインヨーク21の厚さが最も小さくなっている。
ちなみに、第2補助ヨーク22Bをメインヨーク21に対して固定する際には、第1実施例と同様、図6中の矢印方向に沿って第2補助ヨーク22Bをメインヨーク21の底部から圧入する。これにより、メインヨーク21の変形を抑えながら第2補助ヨーク22Bをメインヨーク21に対して容易に固定(圧入)することが可能となる。
なお、本実施例では、メインヨーク21(メインヨーク本体部21B)の外周面に第2補助ヨーク22Bを配置するケースを例に挙げて説明したが、メインヨーク21(メインヨーク本体部21B)の内周面に第2補助ヨーク22Bを配置する構成であってもよい。かかる場合、界磁用のマグネット23は、メインヨーク21内において、第2補助ヨーク22Bよりも内側に配置されることになる。
<第3実施例>
次に、第3実施例に係るステータ2(以下、第3ステータ2C)について説明する。第3ステータ2Cは、図7及び図8に示すように、メインヨーク21と、第3補助ヨーク22Cと、界磁用のマグネット23と、を有する。ここで、メインヨーク21の構成及びマグネット23の構成は、上述した第1実施例と同様である。このため、図7及び図8では、メインヨーク21及びマグネット23について第1実施例と同一の符号を付し、また、以下では、メインヨーク21及びマグネット23の構成に関する説明を省略することとする。
第3補助ヨーク22Cは、図7に示すように円環形状をなす薄肉の磁性体であり、展開状態では図8に示すように梯子状をなす。また、第3補助ヨーク22Cは、展開状態では、極数分の孔部321が形成された略長方形状の板体をなし、当該板体を無端状に丸めると、図8に示すように一端部側の矩形切欠きが閉じて孔部321が形成される。なお、第3補助ヨーク22Cのうち、孔部321以外の箇所を、以下では「肉部322」と呼ぶ。
第3補助ヨーク22Cは、その長辺(無端状に丸められた状態での内周長)がメインヨーク本体部21Bの外周長と略同一となるように構成されている。また、第3補助ヨーク22Cに形成された4個の孔部321は、第3補助ヨーク22Cがメインヨーク21の外側面に固定されると、マグネット23が配置されている位置に整合するように構成されている。つまり、磁束密度が低い部分に孔部321が配置されるよう構成されている。換言すると、肉部322(厳密には、肉部322のうち、隣接する孔部321、321間に位置する部分)は、隣接するマグネット23、23間(磁束密度が高い部分)に配置されることとなる。
以上のような構成により、マグネット23、23間の軸方向中央部分が第3補助ヨーク22Cの肉部322でカバーされるようになり、第3補助ヨーク22Cを含むヨーク全体が効果的に磁気回路を構成するようになる。また、第3補助ヨーク22Cは、孔部321が形成されている分、第1実施例に係る第1補助ヨーク22Aに比して軽量化されたものとなる。これにより、補助ヨーク形成用板素材の使用量が第1補助ヨーク22Aに比して少なくなるため、ヨークの製造コストを低減させることができる。
なお、第3補助ヨーク22Cは、例えば、図8に図示の手順に従ってメインヨーク21の外周面に対して固定される。具体的に説明すると、展開状態にある梯子状の第3補助ヨーク22Cを無端状に丸めて円環形にし、この円環形の第3補助ヨーク22Cをメインヨーク21の底部から図7中の矢印方向に沿ってメインヨーク本体部21Bに圧入する。このとき、第3補助ヨーク22Cの孔部321は、マグネット23の配設部分(特に、マグネット23の中央部分)に整合する位置に配置される。また、隣接するマグネット23、23間には第3補助ヨーク22Cの肉部322が配置される。
また、第3実施例では、第3補助ヨーク22Cの軸方向の長さがマグネット23の軸方向の長さよりも短くなっている。また、マグネット23の厚さと、第3補助ヨーク22Cの厚さと、メインヨーク21の厚さとの大小関係は、第1実施例と同様であり、マグネット23の厚さが最も大きく、次いで第3補助ヨーク22C(厳密には、肉部322)の厚さが大きく、メインヨーク21の厚さが最も小さくなっている。
なお、本実施例では、メインヨーク21(メインヨーク本体部21B)の外周面に第3補助ヨーク22Cを固定するケースを例に挙げて説明したが、メインヨーク21(メインヨーク本体部21B)の内周面に第3補助ヨーク22Cを配置する構成であってもよい。この場合、界磁用のマグネット23は、第3補助ヨーク22Cの内側面に貼設されることになる。
<第4実施例>
次に、第4実施例に係るステータ2(以下、第4ステータ2D)について説明する。第4ステータ2Dは、図9に示すように、有底筒状のメインヨーク421と、第4補助ヨーク22Dと、界磁用のマグネット23と、を有する。マグネット23は、上述した第1実施例と同様の構成となっており、メインヨーク421の内周面に貼設されている。
第4実施例に係るメインヨーク421は、第1実施例に係るメインヨーク21と同様、カップ形状の磁性体であり、基端部側に突出する軸受配設部421Aと、出力側に開口部を有するメインヨーク本体部421Bとを有する。また、図9に示すように、メインヨーク本体部421Bの外周面にはネジ山(以下、メインヨーク側ネジ部422)が形成されている。さらに、メインヨーク本体部421Bの外周面において、メインヨーク側ネジ部422の出力側端部と隣り合う部分には係止環部423が設けられている。この係止環部423は、鍔状のリブであり、その径(外径)は、メインヨーク側ネジ部422における各ネジ山の外径よりもやや大きくなっている。
第4補助ヨーク22Dは、図9に示すように円環形状をなす薄肉の磁性体であり、その内周面にはネジ山(以下、補助ヨーク側ネジ部22Da)が形成されている。この補助ヨーク側ネジ部22Daは、メインヨーク側ネジ部422と係合可能となるように構成されている。
そして、上記の第4補助ヨーク22Dをメインヨーク421に対して固定する際には、第4補助ヨーク22Dをメインヨーク421の底部から図9に図示の矢印方向に沿って圧入する。第4補助ヨーク22Dを圧入する手順について、図9を参照しながらより詳細に説明すると、先ず、第4補助ヨーク22Dをメインヨーク421の底部からメインヨーク本体部421Bに嵌める。この段階で、メインヨーク側ネジ部422のうち、最も基端部側に位置するネジ山と補助ヨーク側ネジ部22Daとが係合(螺合)するようになる。その後、第4補助ヨーク22Dをその中心軸周りに回転(厳密には、メインヨーク421に対して相対回転)させることにより、第4補助ヨーク22Dがメインヨーク本体部421Bの外周面上を軸方向に移動する。つまり、メインヨーク本体部421Bの外周面における第4補助ヨーク22Dの配置位置が変移する。そして、第4補助ヨーク22Dの軸方向一端(メインヨーク421の開口部に近い側の端)が係止環部423に係止される位置に達した時点で、第4補助ヨーク22Dの圧入が終了する。
以上のように、本実施例では、補助ヨーク固定工程において、上述した要領で第4補助ヨーク22Dをメインヨーク421に対して圧入する。これにより、補助ヨーク固定工程を簡単に行うことが可能となる。また、メインヨーク421の形状(具体的には真円度)を保ちながら第4補助ヨーク22Dを圧入することが可能となる。さらに、第4補助ヨーク22Dを圧入する際、第4補助ヨーク22Dは、メインヨーク側ネジ部422と接触する一方で、メインヨーク本体部421Bの外周面のうち、メインヨーク側ネジ部422以外の部分には接触し難くなる。これにより、第4補助ヨーク22Dの圧入時にメインヨーク本体部421Bの外周面からメッキ膜が剥離してしまう事態を回避することが可能となる。さらにまた、補助ヨーク側ネジ部22Daとメインヨーク側ネジ部422とが確実に接触するので、第4補助ヨーク22Dとメインヨーク421との間のギャップが短くなる。この結果、当該ギャップが大きくなることで生じる弊害を回避又は抑制することが可能となる。
<第5実施例>
次に、第5実施例に係るステータ2(以下、第5ステータ2E)について説明する。第5ステータ2Eは、図10の(a)及び(b)に示すように、メインヨーク21と、第5補助ヨーク22Eと、界磁用のマグネット23と、を有する。ここで、メインヨーク21の構成は、上述した第1実施例と同様である。このため、図10の(a)及び(b)では、メインヨーク21について第1実施例と同一の符号を付し、また、以下では、メインヨーク21の構成に関する説明を省略することとする。
第5補助ヨーク22Eは、図10に示すように円環形状をなす薄肉の磁性体であり、第1実施例に係る補助ヨーク22(すなわち、第1補助ヨーク22A)と同様の構成である。この第5補助ヨーク22Eは、メインヨーク21の底部から圧入されることで、メインヨーク本体部21Bの外周面に固定される。
本実施例において、マグネット23は、円環状のマグネットホルダ24の外周面に貼設されている。より詳しく説明すると、4個のマグネット23がマグネットホルダ24の外周面に沿って一定間隔毎(具体的には略90度間隔)で配置されている。そして、外周面にマグネット23が配置された状態のマグネットホルダ24が、メインヨーク21の開口部からメインヨーク21内に嵌め入れられて、メインヨーク21の内部に配置される。これにより、メインヨーク21の内部においてマグネット23が固定されるようになる。
以上のように構成された第5ステータ2Eの製造方法について、図10の(a)及び(b)を参照しながら説明すると、先ず、メインヨーク形成工程を実施し、図10の(a)に示すカップ形状となるようにメインヨーク形成用板素材を絞り加工してメインヨーク21を形成する。その後、マグネット固定工程を実施し、マグネット23をメインヨーク21内にて固定する。具体的には、図10の(a)に示すように、外周面にマグネット23が配置された状態のマグネットホルダ24をメインヨーク21の開口部からメインヨーク21内に嵌め入れ、メインヨーク21内部の所定位置に配置する。
そして、マグネット固定工程が終了した後に補助ヨーク固定工程を行う。具体的には、図10の(b)に示すように、円環状の第5補助ヨーク22Eを図10の(b)中の矢印方向に沿ってメインヨーク21の底部から圧入する。このとき、第5補助ヨーク22Eのうちの少なくとも一部がマグネット23と径方向に対向する位置に配置されるように第5補助ヨーク22Eを圧入する。そして、メインヨーク21(厳密には、メインヨーク本体部21B)の外周面の所定位置に第5補助ヨーク22Eが配置された時点で第5ステータ2Eが完成する。
以上のように、本実施例では、マグネット固定工程を行った後に補助ヨーク固定工程を行う。このように第5補助ヨーク22Eを圧入する前の時点でメインヨーク21の内部にマグネット23を固定しておくことで、第5補助ヨーク22Eの圧入時にメインヨーク21の形状が変形するのを抑制することが可能となる。これにより、メインヨーク21内におけるマグネット23の取り付け精度が向上し、マグネット23の固定状態が安定化するようになる。
<付記>
以上までに説明してきたように、本発明では、メインヨーク21を薄肉化させながらも適正な磁気回路を構築する目的で補助ヨーク22を使用した。また、マグネット23の軸方向の長さよりも補助ヨーク22の軸方向の長さを小さくし、若しくは双方が同一長さとなるように構成することでヨークの低コスト化及び軽量化を図ることが可能となる。
さらに、本発明では、磁気回路としての機能を確保しつつ、ヨークの更なる低コスト化及び軽量化を図るために、補助ヨーク22の形状を改良すると共に、マグネット23の位置と対応させて補助ヨーク22の配置位置を調整した。具体的には、磁束密度の高い箇所に限定して補助ヨーク22を配置することで、磁束を有効に利用しつつ、ヨーク重量を軽量化することが可能となり、以てヨークの製造コストを低減させることが可能となる。
また、本発明では、補助ヨーク22をメインヨーク21の底部から圧入することとした。これにより、比較的簡単に補助ヨーク22をメインヨーク21に対して固定することが可能となる。また、本発明のステータの製造方法によれば、メインヨーク21の形状(具体的には真円度)を良好に保持しながら、補助ヨーク22をメインヨーク21に圧入することが可能となる。
なお、ステータの製造方法において、メインヨーク21と補助ヨーク22とを一体化した後にマグネット23をメインヨーク21内に配置してもよい。かかる場合には、メインヨーク21と補助ヨーク22とを一体化する際にどのような方法及び手順が採られても、マグネット23の破損を有効に回避することができる。一方、補助ヨーク22をメインヨーク21に対して圧入する前にメインヨーク21の内部にマグネット23を固定しておけば、補助ヨーク22の圧入時にメインヨーク21の変形(真円度の低下)を抑えることが可能となる。
1 ロータ
2 ステータ
2A 第1ステータ
2B 第2ステータ
2C 第3ステータ
2D 第4ステータ
2E 第5ステータ
3 エンドプレート
4 ブラシ
11 回転軸
12 電機子
12A ロータコア
12B コイル
13 整流子
21 メインヨーク
21A 軸受配設部
21B メインヨーク本体部
22 補助ヨーク
22A 第1補助ヨーク
22B 第2補助ヨーク
22C 第3補助ヨーク
22D 第4補助ヨーク
22Da 補助ヨーク側ネジ部
22E 第5補助ヨーク
23 マグネット
24 マグネットホルダ
221 円環状部
222 延出片
321 孔部
322 肉部
421 メインヨーク
421A 軸受配設部
421B メインヨーク本体部
422 メインヨーク側ネジ部
423 係止環部
I 継ぎ目
K1 ボール軸受
K2 ボール軸受
M モータ(回転電機)

Claims (16)

  1. 回転軸に固定された電機子を格納する有底筒状の回転電機のステータであって、
    該ステータは、底部とは反対側に開口部を有するように絞り加工された筒状のメインヨークと、該メインヨークの外周面若しくは内周面に配置された補助ヨークと、前記メインヨークの内部において、前記電機子の外側面と対向するように配置される界磁用のマグネットと、を有して構成されており、
    前記補助ヨークは、前記メインヨークの底部から圧入されており、
    前記補助ヨークのうちの少なくとも一部は、前記マグネットの少なくとも一部と径方向に対向する位置に配置されていることを特徴とするステータ。
  2. 前記補助ヨークの軸方向の長さの最大値は、前記マグネットの軸方向の長さの最大値以下であることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 前記補助ヨークの軸方向の長さ及び前記マグネットの軸方向の長さは、いずれも一定であり、
    前記補助ヨークは、該補助ヨークの軸方向の距離の中点と、前記マグネットの軸方向の距離の中点とが、軸方向において一致するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステータ。
  4. 前記補助ヨークの肉厚は、前記マグネットの肉厚より小さく、前記メインヨークの肉厚よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のステータ。
  5. 前記補助ヨークは円環状の部材であり、前記メインヨークの外周面の周に沿って配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のステータ。
  6. 前記補助ヨークは、円環状の部材であり、前記メインヨークの内周面の周に沿って配置されており、
    前記マグネットは、前記補助ヨークの内周面に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか一項に記載のステータ。
  7. 前記補助ヨークは、前記メインヨークの外周面に沿って軸方向に延出した複数の延出片を備えており、
    該複数の延出片は、延出片同士の間に間隔を空けながら前記回転軸の回転方向に沿って並んでおり、
    前記複数の延出片の各々は、前記メインヨークの外周面において、前記メインヨークの内周面に貼設された隣接するマグネット間を跨ぐ位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のステータ。
  8. 前記補助ヨークは、円環状の部材であって、前記メインヨークの外周面の周に沿って配置されており、
    前記補助ヨークには、前記マグネットの極数分の孔部が形成されており、
    前記孔部は、前記メインヨークの外周面において、前記メインヨークの内周面に貼設された前記マグネットの位置と径方向に対向する位置に配置されるとともに、前記孔部以外の肉部のうち、隣接する孔部間に配置される部分は、前記メインヨークの外周面において、前記メインヨークの内周面に貼設された隣接するマグネット間を跨ぐ位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のステータ。
  9. 円環状の前記補助ヨークの継ぎ目は、前記メインヨークの外周面において、前記メインヨークの内周面に貼設された隣接する前記マグネット間と対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項5又は請求項8に記載のステータ。
  10. 前記補助ヨークは、前記メインヨークの内部に前記マグネットが固定された後に前記メインヨークの底部から圧入されたことを特徴とする請求項5又は請求項8に記載のステータ。
  11. 前記補助ヨークの内周面には、前記メインヨークの外周面に形成されたメインヨーク側ネジ部と係合している補助ヨーク側ネジ部が形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項8に記載のステータ。
  12. 回転軸に固定された電機子を格納する有底筒状の回転電機のステータの製造方法であって、
    前記ステータは、有底筒状のメインヨークと、該メインヨークの外周面若しくは内周面に配置された補助ヨークと、前記メインヨークの内部において、前記電機子の外側面と対向するように配置される界磁用のマグネットと、を有して構成されるものであり、
    絞り加工により、底部とは反対側に開口部を有する前記メインヨークを形成するメインヨーク形成工程と、
    前記メインヨークの内部において前記マグネットを固定するマグネット固定工程と、
    前記補助ヨークのうちの少なくとも一部が前記マグネットの少なくとも一部と径方向に対向する位置に配置されるように、前記補助ヨークを前記メインヨークの底部から圧入して固定する補助ヨーク固定工程と、を行うことを特徴とするステータの製造方法。
  13. 前記補助ヨーク固定工程では、前記メインヨークの外周面に対し、前記マグネットの軸方向の長さよりも小さい軸方向の長さを有するように形成された前記補助ヨークを固定することを特徴とする請求項12に記載のステータの製造方法。
  14. 前記補助ヨーク固定工程では、前記補助ヨークの軸方向の距離の中点と前記マグネットの軸方向の距離の中点とが軸方向において一致するように前記補助ヨークを固定することを特徴とする請求項12又は請求項13に記載のステータの製造方法。
  15. 前記マグネット固定工程を行った後に前記補助ヨーク固定工程を行うことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載のステータの製造方法。
  16. 前記補助ヨーク固定工程では、円環状の前記補助ヨークの内周面に形成された補助ヨーク側ネジ部を、前記メインヨークの外周面に形成されたメインヨーク側ネジ部と係合させながら前記補助ヨークを前記メインヨークの底部から圧入することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか一項に記載のステータの製造方法。
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