JP5601826B2 - 燃料ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ガソリン等の燃料を吸込んで昇圧し、昇圧した燃料を吐出する燃料ポンプに関するものである。
この種の燃料ポンプは、通常、モータ部と、そのモータ部によって駆動されるポンプ部を有している。モータ部によってポンプ部が駆動されると、燃料ポンプ外の燃料が燃料ポンプ内に吸引され、昇圧されて燃料ポンプ外に吐出される。この燃料ポンプにおいて、ポンプ出力を増大するためには、モータ部で発生するトルクを大きくする必要がある。このため、モータ部には、有効磁束を大きくするために、回転軸に直交する断面が円弧状(C字状)となる永久磁石(以下、円弧状の永久磁石とのみいう場合がある。)が用いられている。なお、このような燃料ポンプの一例は、特許文献1に開示されている。
しかしながら、モータ部に円弧状の永久磁石を用いると、永久磁石の有効磁束を大きくすることができる反面、モータ部にコギングトルクが発生する。このため、モータ部のコギングトルクを低減するための技術が開発されている(例えば、特許文献2)。特許文献2の技術では、ハウジングの内周面に円弧状の永久磁石が取付けられ、その隣接する永久磁石の端部間に導磁片(磁性体)が設置される。この導磁片によって、一方の永久磁石から他方の永久磁石への磁路が形成され、モータ部の周方向の磁気分布がなだらかとなる。これによって、モータ部のコギングトルクが低減される。
特開平6−86484号 実開昭56−89679号
特許文献2の技術では、導磁片の内周面と、円弧状の永久磁石の内周面とを一致させている。このため、一方の永久磁石からロータに流れた磁束の一部が導磁片に流れてしまい、他方の永久磁石に向かっては流れない。その結果、導磁片に流れた永久磁石の分だけロータを流れる有効磁束が少なくなり、モータ部の出力が低下することとなる。
本願は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、モータ部によってポンプ部が駆動する燃料ポンプにおいて、コギングトルクを抑えながらモータ部の出力を向上することができる燃料ポンプを提供することを目的とする。
本願の燃料ポンプは、モータ部と、そのモータ部によって駆動されるポンプ部を有している。この燃料ポンプのモータ部は、ロータと、ロータに対向して配置されるステータと、を有している。ロータとステータの一方は、第1の円周面に沿って周方向に間隔を空けて配置される少なくとも一対の永久磁石部と、隣接する永久磁石部の端部間に配置される磁性体と、を有している。一対の永久磁石部の第1の円周面側の極性は互いに異なっている。ロータとステータの他方は、永久磁石部に対向して配置される第1のヨークを有している。第1のヨークには、第1の円周面と同心状となる第2の円周面に沿って複数のスロットが周方向に間隔を空けて形成されている。永久磁石部がロータに設けられる場合の永久磁石部の外周面又はステータに設けられる場合の永久磁石部の内周面は、第1の円周面上に位置している。複数のスロットの先端面は、第2の円周面上に位置すると共に、第1の円周面上に位置する永久磁石部の内周面又は外周面に対向している。磁性体は、スロットとは反対側が開口するU字形状を有し、永久磁石部側からスロット側に向かって伸びる2つの端部と、それら2つの端部をスロット側で接続すると共に周方向に伸びる中央部を有している。スロットと永久磁石部が対向している回転軸方向の範囲の少なくとも一部において、磁性体のスロットとの対向面は、第1の円周面側の極性がN極となる永久磁石部側の端部を含む周方向の少なくとも一部の範囲において、第1の円周面からスロットとの距離が長くなる方向にシフトしている。
この燃料ポンプは、隣接する永久磁石部の端部間に磁性体が配置されているため、モータ部の周方向の磁気分布がなだらかとなり、モータ部のコギングトルクを低減することができる。また、磁性体のスロットとの対向面は、第1の円周面側の極性がN極となる永久磁石部側の端部を含む周方向の少なくとも一部の範囲において、第1の円周面からスロットとの距離が長くなる方向にシフトしている。このため、第1の円周面側がN極となる永久磁石部から出る磁束が磁性体に流れてしまうことが抑制され、有効磁束として利用される磁束が増加する。これによって、モータ部の出力を向上することができる。
本願の燃料ポンプの一態様では、磁性体のスロットとの対向面は、その磁性体が隣接する永久磁石部の一方から他方までの周方向の全体に亘って、第1の円周面からスロットとの距離が長くなる方向にシフトさせることができる。このような構成によっても、コギングトルクを抑えながら、モータ部の出力を向上することができる。
本願の燃料ポンプの他の態様では、磁性体のスロットとの対向面から第1の円周面までの距離は、第1の円周面側の極性がN極となる永久磁石部側の端部より、第1の円周面側の極性がS極となる永久磁石部側の端部において小さくすることができる。このような構成によっても、コギングトルクを抑えながら、モータ部の出力を向上することができる。
また、本願の技術は、ステータ側に永久磁石が配置された燃料ポンプに適用することができる。このような燃料ポンプの一例では、ステータは、永久磁石部と磁性体を有しており、さらに、永久磁石部の外周面が固定されるハウジングを有している。そして、永久磁石部の内周面は、第1の円周面上に位置している。磁性体は、その一端が隣接する永久磁石部の一方に当接する一方で、その他端が隣接する永久磁石部の他方に当接する板部材とすることができる。そして、板部材とハウジングとの間には、周方向の少なくとも一部の範囲においてギャップが形成されると共に、その板部材と前記第1の円周面との間にも、周方向の少なくとも一部の範囲においてギャップが形成されている。このような構成とすることで、ステータ側に永久磁石が配置された燃料ポンプにおいて、コギングトルクを抑えながら、モータ部の出力を向上することができる。
また、本願の技術は、ロータ側に永久磁石が配置された燃料ポンプに適用することもできる。この場合においては、例えば、ロータは、永久磁石部と磁性体を有しており、さらに、永久磁石部の内周面が固定される第2のヨークを有している。そして、永久磁石部の外周面が第1の円周面上に位置している。磁性体は、その一端が隣接する永久磁石部の一方に当接する一方でその他端が隣接する永久磁石部の他方に当接する板部材とすることができる。そして、板部材と第2のヨークとの間には、周方向の少なくとも一部の範囲においてギャップが形成されると共に、その板部材と第1の円周面との間にも、周方向の少なくとも一部の範囲においてギャップが形成されている。このような構成とすることで、ロータ側に永久磁石が配置された燃料ポンプにおいて、コギングトルクを抑えながら、モータ部の出力を向上することができる。
ロータ側に永久磁石が配置された燃料ポンプの他の例としては、ロータは、シャフトと、そのシャフトに固定されている第4のヨークと、その第4のヨーク内に埋設されている永久磁石を有している。第4のヨークは、永久磁石の外側の面に接すると共にその外周面が第1の円周面上に位置する第3ヨーク部と、永久磁石の内側の面に接する第2ヨーク部を有している。そして、第3ヨーク部と第2ヨーク部とは、ヨーク内に形成された空間によって分離されている。この場合は、永久磁石部は、永久磁石と、その永久磁石の外側の面に接する第3ヨーク部によって構成される。磁性体は、第2ヨーク部の一部であって、隣接する第3ヨーク部の間に位置する部位によって構成される。このような構成としても、コギングトルクを抑えながら、モータ部の出力を向上することができる。なお、ここでいう「空間によって分離」には、第3ヨーク部と第2ヨーク部とが空間によって完全に分離される場合だけでなく、第3ヨーク部と第2ヨーク部の一部が結合されているような場合も含まれる。
第1実施例に係る燃料ポンプの縦断面図。 図1のII−II線断面図。 実施例1の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 変形例1の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 変形例1の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 比較例1の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 比較例1の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 比較例2の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 比較例2の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 比較例3の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 比較例3の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 比較例4の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 比較例4の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 実施例2の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 実施例2の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 比較例5の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 比較例5の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 トルクと回転数と電流の関係を示すグラフ(実施例1と比較例1,2)。 トルクと効率の関係を示すグラフ(実施例1と比較例1,2)。 トルクと効率の関係を示すグラフ(実施例1と変形例と比較例3)。 トルクと効率の関係を示すグラフ(実施例2と変形例と比較例4,5)。 実施例3の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 実施例3の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 比較例6の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 比較例6の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 比較例7の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 比較例7の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 参考例の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 参考例の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。 比較例8の燃料ポンプのモータ部における断面図(図1のII−II線に対応する断面)。 比較例8の燃料ポンプのモータ部の磁束の流れを説明するための図。
(実施例1) 本願の実施例1に係る燃料ポンプについて図面を参照して説明する。まず、燃料ポンプ10の全体の概略構成について説明する。図1は、燃料ポンプ10の縦断面図である。燃料ポンプ10は自動車用であり、燃料タンク内の燃料に浸漬した状態で動作し、エンジンに燃料を圧送する。図1に示されているように、燃料ポンプ10は、モータ部40とポンプ部12とから構成されている。
モータ部40は、ハウジング42とモータカバー43とマグネット41,44とロータ46を備えている。ハウジング42は略円筒状に形成されている。モータカバー43は、ハウジング42の上端42a(図1の上下を燃料ポンプ10の上下とする)を内側にカシメることによってハウジング42に固定されている。モータカバー43には、上方に向かって開口している吐出ポート43aが形成されている。マグネット41,44は、ハウジング42の内壁に固定されている。マグネット41,44の間には磁性片56a,56b(後で詳述する)が配置されている(図2参照)。
ロータ46は、本体47と、本体47を上下に貫くシャフト48を有している。本体47は、シャフト48に固定された鉄心(ヨーク)49と、鉄心49に巻付けられたコイル(図1では図示を省略)と、コイルの周りを充填する樹脂部50を備えている。本体47の上端にはコミュテータ54が設けられている。コミュテータ54の上端面には、ブラシ60が当接している。ブラシ60は、モータカバー43に一端が固定されたスプリング62によって下方に付勢されている。ブラシ60が磨耗すると、その磨耗に応じてブラシ60が下方に移動し、ブラシ60とコミュテータ54は当接した状態で維持される。シャフト48の上端部48aは、ベアリング51を介してモータカバー43に回転可能に装着されている。シャフト48の下端部48bは、ベアリング52を介してポンプ部12のポンプカバー14に回転可能に装着されている。
ポンプ部12は、ケーシング18とインペラ20を備えている。インペラ20は略円板状を呈している。インペラ20の上面には、その外周部に周方向に連続して凹所21が形成されている。インペラ20の下面にも、その外周部に周方向に連続して凹所22が形成されている。インペラ20の上面の各凹所21は、その底部でインペラ20の下面の各凹所22と連通している。また、インペラ20の中心には、シャフト48が嵌合する貫通孔が形成されている。
ケーシング18は、ポンプカバー14とポンプボディ16が組合わされたものである。ポンプカバー14のインペラ側の面(即ち下面)には、平面視すると円形の凹部14aが形成されている。凹部14aの深さは、インペラ20の厚みとほぼ同じとされている。凹部14aに、インペラ20が回転可能に嵌まり込んでいる。
ケーシング18(ポンプカバー14、ポンプボディ16)は、ポンプカバー14の凹部14aにインペラ20を組込んだ状態で、ハウジング42の下端42bが内側にカシメられることによってハウジング42に固定されている。シャフト48の下端部48bは、ベアリング52に支持されている部位よりさらに下方の部位でインペラ20の貫通孔に嵌合している。このため、ロータ46が回転すると、それにともなってインペラ20も回転する。シャフト48の下端とポンプボディ16の間には、ロータ46のスラスト荷重を受止めるスラストベアリング33が介装されている。
ポンプボディ16のインペラ20側の面(図1の上面)には、平面視すると略C字形状の溝30が形成されている。溝30は、インペラ20下面の凹所群22に対向する領域に形成されている。溝30の上流端は、燃料吸入流路31と連通している。燃料吸入流路31は、溝30からポンプボディ16の下面(図1の下面)まで続いている。燃料吸入流路31は、溝30とケーシング18外とを連通している。
ポンプカバー14の凹部14aの底面には、平面視すると略C字形状の溝24が形成されている。溝24は、凹部14aに組込まれたインペラ20上面の凹所群21に対向する領域に形成されている。溝24の下流端24bは、燃料吐出流路25と連通している。燃料吐出流路25は、溝24からポンプカバー14の上面(図1の上面)まで続いている。燃料吐出流路25は、溝24とケーシング18外とを連通している。
上述した燃料ポンプ10においてインペラ20が回転すると、ポンプボディ16の燃料吸入流路31からケーシング18内に燃料が吸い込まれる。ケーシング18内に吸い込まれた燃料は、インペラ20の下面の凹所群22とポンプボディ16の溝30とで構成される燃料流路と、インペラ20の上面の凹所群21とポンプカバー14の溝24とで構成される燃料流路を、上流側から下流側に昇圧されながら流れる。ケーシング18内で昇圧された燃料は、燃料吐出流路25を通ってモータ部40のハウジング42内に送り出される。ハウジング42内に送り出された燃料は、ハウジング42内を上方に向けて流れ、モータカバー43の吐出ポート43aから吐出される。
次に、モータ部40の構成(特に、ロータ46の鉄心49と、マグネット41,44と磁性片56a,56b)について、図2を参照して詳細に説明する。図2に示すように、ロータ46の鉄心(ヨーク)49には、その外周に複数のスロット55(55a,55b・・)が形成されている。複数のスロット55は、周方向に間隔を空けて配置されている。複数のスロット55の先端面(外周面)は、シャフト48の軸心を中心とする同一円周上に位置している。
コイル53は、シャフト48を挟んで対向するスロット55に巻回されている。例えば、シャフト48を挟んで対向するスロット55a,55bには、コイル53aが巻回されている。(なお、図2では、スロット55に巻回されているコイル53を矩形状に簡略化して示している。)コイル53には、コミュテータ54を介して電流が流れる。コイル53の電流が流れる方向は、コイル53に電流が流れたときにロータ46が図2の矢印Aの方向に回転するように設定されている。
ロータ46の外側には、マグネット41,44が配置されている。マグネット41は、ロータ46を挟んでマグネット44と対向している。マグネット41,44は、シャフト48の軸線に垂直な方向の断面が円弧状(C字状)となる形状をしている。マグネット41,44は、シャフト48の軸線方向に伸びており、鉄心49が配置された軸方向の全域で鉄心49と対向している(図1参照)。マグネット41,44の内周面は、シャフト48の軸心を中心とする同一円周上に位置し、スロット55の先端面(外周面)と所定の間隔(ギャップ)を空けて対向している。マグネット41の内周面はS極に着磁されており、マグネット41の外周面はN極に着磁されている。一方、マグネット44の内周面はN極に着磁されており、マグネット44の外周面はS極に着磁されている。マグネット41,44の外周面は、ハウジング42の内壁に固定されている。ハウジング42は、磁性体によって形成されている。
マグネット41,44の間には、磁性体(例えば、鉄製)の板材によって形成された磁性片56a,56bが配置されている。磁性片56a,56bは、マグネット41,44と同様に、シャフト48の軸線方向に伸びており、鉄心49が配置された軸方向の全域で鉄心49と対向している。図2に示すように、磁性片56a,56bは、シャフト48の軸線に垂直な方向の断面では、ハウジング42からシャフト48側に向かって伸びる端部59a,59bと、その両端部を接続する中央部61a,61b(周方向に伸びる部分)から構成されている。磁性片56a,56bの一方の端部59a,59bは、ハウジング42に当接すると共にマグネット41に当接している。磁性片56a,56bの他方の端部59a,59bは、ハウジング42に当接すると共にマグネット44に当接している。磁性片56a,56bの中央部61a,61bは、マグネット41,44の内周面を延長して形成される円周面からハウジング42の方向にシフトしている。すなわち、磁性片56a,56bの中央部61a,61bと鉄心49とのギャップは、マグネット41,44の内周面と鉄心49とのギャップよりも大きくされている。なお、磁性片56a,56bの中央部61a,61bと鉄心49とのギャップは周方向に略一定となっている。また、磁性片56a,56bの中央部61a,61bとハウジング42との間には空間(ギャップ)が形成され、磁性片56a,56bの中央部61a,61bとハウジング42とが接触しないようになっている。
次に、上記したモータ部40の磁束の流れについて説明する。図3に示すように、マグネット44の内周面(N極側の面)の中央から出る磁束φ1,φ2は、ロータ46の鉄心(ヨーク)49を通ってマグネット41の内周面(S極側の面)に流れる。また、マグネット44の端部から出る磁束φ5は、鉄心(ヨーク)49と磁性片56aとの間に比較的大きなギャップが形成されているため、鉄心(ヨーク)49を通ってマグネット41の内周面(S極側の面)に流れる(後述する比較例3を参照)。すなわち、磁束φ5は、有効磁束としてロータ46の回転トルクへの変換に利用される。また、マグネット41の外周面(N極側の面)から出る磁束φ4,φ6は、その一部φ4がハウジング42内を流れてマグネット44の外周面(S極側の面)に流れると共に、その一部φ6が磁性片56aをマグネット41側からマグネット44側に流れる。このため、モータ部40の周方向の磁気分布がなだらかとなり、コギングトルクが低減される。
なお、マグネット41,44の間に配置する磁性片は、種々の態様を採ることができる。例えば、図4の変形例1に示すような磁性片57a,57bとすることができる。図4に示すように、磁性片57a,57bは、実施例1よりも、ロータ46の鉄心(ヨーク)49とのギャップが大きくされている。また、磁性片57a,57bの端部は、マグネット41,44と接触していない。このような磁性片57a,57bを用いても、図5に示すように、マグネット44の端部から出る磁束の一部φ5は、鉄心(ヨーク)49を通ってマグネット41の内周面(S極側の面)に流れる。また、マグネット41の外周面(N極側の面)から出る磁束の一部φ6が、磁性片56aをマグネット41側からマグネット44側に流れる。このため、コギングトルクを低減しながら、モータ部40の出力を向上することができる。
ここで、上述した実施例1に係る燃料ポンプ10のモータ部40の利点を理解し易くするために、いくつかの比較例のモータ部の作用効果を説明する。図6,7に示す比較例1では、マグネット41,44の間に磁性片が配置されていない。図7に示すように、比較例1のモータ部では、マグネット44の端部から出る磁束φ3が、鉄心(ヨーク)49を介してハウジング42に流れる。また、ハウジング42から出た磁束φ3が鉄心(ヨーク)49を介してマグネット41の端部に流れる。すなわち、磁束φ3が反磁束となり、有効磁束として利用されない。このため、モータ部40の出力が低下する。また、モータ部40の磁気分布が周方向で急激に変化するため、コギングトルクが増大する。
また、図8,9に示す比較例2では、マグネット41,44の間にマグネット64a,64bが配置されている。マグネット64a,64bのマグネット44側の端部はN極であり、マグネット41側の端部はS極とされている。図9に示すように、比較例2では、マグネット41,44の間にマグネット64a,64bを配することで、マグネット41,44の端部から出る磁束が反磁束となることが防止されている。しかしながら、マグネット41のN極から出る磁束φ4と、マグネット64aのN極から出る磁束φ7がハウジング42を流れる。その結果、ハウジング42が磁気的に飽和し、モータ部40の出力を上げることができない。なお、比較例2では、マグネット64a,64bによってモータ部40の燃料流路が塞がれるため、モータ部40を燃料が流れる際の圧力損失を増大させる。また、マグネット41,44の極性(N極,S極)は半径方向に配置されているのに対して、マグネット64a,64bの極性(N極,S極)は周方向に配置される。このため、ハウジング42にマグネット41,44,64a,64bを組付けた後に、これらに着磁するといった製造方法を用いることができない。
また、図10,11に示す比較例3では、マグネット41,44の間に配置された磁性片66a,66bの中央部の内周面が、マグネット41,44の内周面を延長した面と一致している。図11に示すように、比較例3では、磁性片66aとロータ46の鉄心(ヨーク)49との距離が短いため、マグネット44の端部から鉄心(ヨーク)49に流れた磁束φ5が磁性片66aに流れ、また、磁性片66aから鉄心(ヨーク)49に流れた磁束φ5がマグネット41の端部に流れる。その結果、マグネット41,44の端部からの磁束が有効磁束として利用されず、モータ部40の出力を上げることができない。
また、図12,13に示す比較例4では、マグネット41,44の間に磁性体68a,68bが配置されるが、磁性体68a,68bの設置向きが実施例1と異なる。すなわち、磁性片68a,68bの中央部がハウジング42に接触し、磁性片68a,68bの両端面が、マグネット41,44の内周面を延長した面に位置している。図13に示すように、比較例4では、マグネット44の端部から出る磁束φ3が反磁束となり、有効磁束として利用されない。このため、モータ部40の出力を上げることができない。
図18には、上述した実施例1と比較例1と比較例2のそれぞれについて、「トルク−回転数」の関係と「トルク−電流値」の関係を計算した結果が示されている。図中、点線で示しているのが「トルク−回転数」の関係であり、実線で示しているのが「トルク−電流値」の関係である。図19には、上述した実施例1と比較例1と比較例2のそれぞれについて、図18の計算結果を利用して「トルク−効率」の関係を計算した結果が示されている。図19より明らかなように、実施例1の燃料ポンプ10は、自動車用の燃料ポンプとして使用されるトルク範囲(30〜80N・m)において、比較例1や比較例2の燃料ポンプよりも高効率となっている。
また、図20には、上述した実施例1と変形例と比較例4のそれぞれについて、「トルク−効率」の関係を計算した結果が示されている。図20に示されるように、実施例1と変形例とでは略同一の効率となり、また、実施例1や変形例は比較例4よりも高効率となっている。
上述したことから明らかなように、本実施形態の燃料ポンプ10では、マグネット41,44の間に磁性片56a,56bが配置されている。このため、モータ部40に発生するコギングトルクを低減することができる。
また、本実施形態の燃料ポンプ10では、従来技術(比較例4)と比較して、磁性片56a,56bと鉄心(ヨーク)49との間に大きなギャップを形成する。このため、ロータ46の鉄心(ヨーク)49を流れる有効磁束が増大し、モータ部40の出力を増大することができる。また、磁性片56a,56bと鉄心49との間、および、磁性片56a,56bとハウジング42との間に空間が形成されるため、モータ部40に充分な燃料流路を形成することができる。このため、燃料がモータ部40を流れる際の圧力損失を低減することができる。これらにより、燃料ポンプ10のポンプ効率を向上することができる。
さらに、本実施形態の燃料ポンプ10では、マグネット41,44の間に磁性片56a,56bを配置するだけである。このため、着磁されていないマグネット41,44をハウジング42に組み付け、その後に、マグネット41,44を着磁することができる。従って、燃料ポンプ10を容易に製造することができる。
なお、上述した実施例1においては、磁性片56a,56bと鉄心49のギャップを周方向において略一定となるようにしたが、本願の技術はこのような例に限られない。例えば、図14,15に示す実施例2のように、鉄心49とのギャップが周方向に一定とならない磁性片70a,70bとしてもよい。磁性片70a,70bは、マグネット44(内周面がN極となるマグネット)側において鉄心(ヨーク)49とのギャップが大きく、マグネット41(内周面がS極となるマグネット)側において鉄心(ヨーク)49とのギャップが小さくされている。具体的には、磁性片70a,70bの内周面は、マグネット41側において、マグネット41の内周面を延長した円周面上に位置する。
図15に示すように、実施例2の燃料ポンプでも、マグネット44の端部から出る磁束φ5は、鉄心(ヨーク)49を通ってマグネット41の内周面(S極側の面)に流れる。また、マグネット41の外周面(N極側の面)から出る磁束の一部φ6が、磁性片70aをマグネット41側からマグネット44側に流れる。このため、コギングトルクを低減しながら、モータ部40の出力を向上することができる。
なお、図16,17に示す比較例5のように、磁性片72a,72bの内周面を、マグネット44側において、マグネット44の内周面を延長した円周面上となるようにし、マグネット41側において、マグネット44の内周面を延長した円周面よりもハウジング42側にシフトさせた場合は、実施例2と比較して、モータ効率を向上することはできない。すなわち、図17に示すように、磁性片72aと鉄心49との距離が短いため、マグネット44の端部から鉄心49に流れた磁束φ5が磁性片72aに流れてしまう。その結果、磁束φ5が有効磁束として利用されず、モータ部の出力を向上することができない。
図21には、上述した実施例2と変形例と比較例4と比較例5のそれぞれについて、「トルク−効率」の関係を計算した結果が示されている。図21に示されるように、実施例2は変形例と略同一の効率となり、また、実施例2は比較例4や比較例5よりも高効率となっている。
上述した各実施例は、ステータ側(ハウジング42側)にマグネット(永久磁石)が取付けられたタイプのモータ部であったが、本願の技術は、ロータ側にマグネット(永久磁石)が取付けられたタイプのモータ部にも適用することができる。
例えば、図22,23に示す実施例3のように、ロータ80側にマグネット84a〜84dを配置する一方、ハウジング42側のスロット74にコイル78を巻回するようにしてもよい。すなわち、ロータ80は、シャフト48に固定されたヨーク82と、ヨーク82の外周面に固定されたマグネット84a〜84dと、隣接するマグネット間に配置された磁性片86a〜86dを有している。マグネット84a,84cは、その外周面側がN極となり、その内周面側がS極となるように着磁されている。マグネット84b,84dは、その外周面側がS極となり、その内周面側がN極となるように着磁されている。マグネット84a〜84dの外周面は、シャフト48の軸心を中心とする同一円周面上に位置している。磁性片86a〜86dは、磁性体(例えば、鉄製)の板材によって形成されている。磁性片86a〜86dは、隣接するマグネットに当接すると共にヨーク82に当接している。磁性片86a〜86dの外周面は、マグネット84a〜84dの外周面を延長した円周面よりシャフト48側にシフトしている。なお、マグネット84a〜84dと磁性片86a〜86dは、シャフト48の軸線方向に伸びており、スロット74が形成された軸方向の全域でスロット74と対向している。
ハウジング42の内壁面には、ステータ側のヨーク72が固定されている。ヨーク72は、ハウジング42に固定されるリング状部76と、リング状部76の内周側に形成された複数のスロット74を有している。複数のスロット74は、周方向に間隔を空けて配置されている。複数のスロット74の先端面(内周面)は、シャフト48の軸心を中心とする同一円周面上に位置し、マグネット84a〜84dの外周面とわずかなギャップを空けて対向している。各スロット74には、コイル78が巻回されている(いわゆる、集中巻きでコイル78が巻回されている。)。
上記したモータ部では、図23に示すように、マグネット84bの内周面(N極側)から出る磁束φ4は、ヨーク82を通ってマグネット84aの内周面(S極側の面)に流れる。マグネット84aの外周面(N極側)から出る磁束φ1,φ2は、ステータ側のヨーク72を流れ、マグネット84bの外周面(S極側)に流れる。また、マグネット84aの端部から出る磁束φ5は、磁性片86aがシャフト48側にシフトしているため(すなわち、マグネット84bの外周面とより大きなギャップが形成されているため)、ヨーク72側に突出してからマグネット84bに流れる。このため、マグネット84aの端部から出る磁束φ5が有効磁束として利用される。一方、マグネット84bの端部から出る磁束φ6は、磁性片86aをマグネット84aの方向に流れる。このため、周方向の磁気分布がなだらかとなり、コギングトルクが低減される。
一方、図24,25に示す比較例6のように、マグネット85a〜85dの端面を当接させた場合は、実施例3と比較して、モータ効率を向上することはできない。すなわち、図25に示すように、マグネット85aの端部から出る磁束φ5がマグネット84bの端部に直線的に流れ、ステータ側のヨーク72に向かって突出するようには流れない。このため、マグネット85aの端部から出る磁束φ5が、有効磁束として利用されず、モータ部の出力を向上することができない。
また、図26,27に示す比較例7のように、マグネット84a〜84dの端部間に配置する磁性片87の外周面を、マグネット84a〜84dの外周面の延長面上に位置するようにした場合は、実施例3と比較して、モータ効率を向上することはできない。すなわち、図27に示すように、マグネット84aの端部から出る磁束φ5が磁性片87に流れてしまい、有効磁束として利用されない。
上記したことから明らかなように、実施例3の燃料ポンプにおいても、隣接するマグネット間に配置した磁性片86a〜86dをシャフト48側にシフトすることで、コギングトルクを低減しながら、モータ部の出力を上げることができる。
なお、ロータ側にマグネット(永久磁石)が取付けられたタイプのモータ部とする場合には、図28,29に示される参考例の構成を採ることができる。図28から明らかなように、参考例のステータ側(ハウジング42,ヨーク72,コイル78)の構成は、実施例3のステータ側の構成と同一であり、ロータ側の構成のみが異なる。参考例のロータは、シャフト48に固定されたヨーク90と、ヨーク90内に埋設されたマグネット92a〜92dを有している。マグネット92a,92cは、外側の面がN極となり、内側の面がS極となるように着磁されている。また、マグネット92b,92dは、外側の面がS極となり、内側の面がN極となるように着磁されている。
ヨーク90は、マグネット92a〜92dの外側に位置する第3ヨーク部89と、マグネット92a〜92dの内側に位置する第2ヨーク部88を有している。第3ヨーク部89と第2ヨーク部88とは、ヨーク90内に形成された空間94によって、磁気的に分離されている。なお、第3ヨーク部89と第2ヨーク部88は、空間94の外側で結合することができる。これによって、第3ヨーク部89と第2ヨーク部88の間にマグネット92a〜92dを安定して保持することができる。この際、第3ヨーク部89と第2ヨーク部88の結合幅は微小な幅とされ、第3ヨーク部89と第2ヨーク部88の磁気的な分離が確保される。第3ヨーク部89の外周面は、シャフト48の軸心を中心とする同一円周面上に位置している。なお、参考例では、マグネット92a〜92dと第3ヨーク部89によって、請求項でいう永久磁石部が構成されている。隣接する永久磁石部(マグネット92と第3ヨーク部89によって構成される)の間には、第2ヨーク部88の角部96が配置されている。角部96は、第3ヨーク部89と第2ヨーク部88を分離する空間94によって挟まれている。角部96の外周面は、第3ヨーク部89の外周面を延長した円周面よりも、シャフト48の方向にシフトしている。
上記したモータ部では、図29に示すように、マグネット92aの外側の面(N極側)から出る磁束φ5は、第3ヨーク部89aからステータ側のヨーク72に向かって突出するように流れてから第3ヨーク部89bに流れる。このため、磁束φ5が有効磁束として利用され、モータ部の出力を上げることができる。
一方、図30,31に示す比較例8では、第2ヨーク部88の角部の外周面が、第3ヨーク部89の外周面を延長した円周面と一致している。この場合は、図31に示すように、マグネット92aから出る磁束φ3は、第3ヨーク部89から第2ヨーク部88の角部に流れ、ステータ側のヨーク72に向かって突出するようには流れない。このため、マグネット92aから出る磁束φ3が有効磁束としては利用されず、モータ部の出力を上げることができない。
上記したことから明らかなように、参考例の燃料ポンプにおいても、隣接する永久磁石部間に配置される第2ヨーク部88の角部をシャフト48側にシフトさせることで、モータ部の出力を上げることができる。
以上、本発明のいくつかの具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:燃料ポンプ
12:モータ部
41,44:マグネット
46:ロータ
49:鉄心(ヨーク)
53:コイル
55:スロット
56a,56b:磁性片

Claims (3)

  1. モータ部と、そのモータ部によって駆動されるポンプ部を有している燃料ポンプであって、
    モータ部は、ロータと、ロータに対向して配置されるステータと、を有しており、
    ロータとステータの一方は、第1の円周面に沿って周方向に間隔を空けて配置される少なくとも一対の永久磁石部と、隣接する永久磁石部の端部間に配置される磁性体と、を有しており、前記一対の永久磁石部の第1の円周面側の極性は互いに異なっており、
    ロータとステータの他方は、永久磁石部に対向して配置される第1のヨークを有しており、その第1のヨークには、前記第1の円周面と同心状となる第2の円周面に沿って複数のスロットが周方向に間隔を空けて形成されており、
    永久磁石部がロータに設けられる場合の永久磁石部の外周面又はステータに設けられる場合の永久磁石部の内周面は、前記第1の円周面上に位置しており、
    複数のスロットの先端面は、前記第2の円周面上に位置すると共に、前記第1の円周面上に位置する永久磁石部の内周面又は外周面に対向しており、
    前記磁性体は、スロットとは反対側が開口するU字形状を有し、永久磁石部側からスロット側に向かって伸びる2つの端部と、それら2つの端部をスロット側で接続すると共に周方向に伸びる中央部を有しており、
    スロットと永久磁石部が対向している回転軸方向の範囲の少なくとも一部において、前記磁性体のスロットとの対向面は、その磁性体が隣接する永久磁石部の一方から他方までの周方向の全体に亘って、前記第1の円周面からスロットとの距離が長くなる方向にシフトしており、そのシフトした部分の前記第1の円周面からの距離が一定であることを特徴とする燃料ポンプ。
  2. ステータは、前記永久磁石部と前記磁性体を有すると共に、前記永久磁石部の外周面が固定されるハウジングをさらに有しており、永久磁石部の内周面が前記第1の円周面上に位置しており、
    磁性体は、その一端が隣接する永久磁石部の一方に当接する一方で、その他端が隣接する永久磁石部の他方に当接する板部材であり、
    その板部材とハウジングとの間には、周方向の少なくとも一部の範囲においてギャップが形成されると共に、その板部材と前記第1の円周面との間にも、周方向の少なくとも一部の範囲においてギャップが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ。
  3. 永久磁石部の外周面は、前記第1の円周面と同心状となる第3の円周面上に位置しており、
    前記磁性体の各端部のスロットとは反対側の端面は、前記第3の円周面上に位置している、請求項2に記載の燃料ポンプ。
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