JP2003309939A - 直流電動機 - Google Patents

直流電動機

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JP2003309939A
JP2003309939A JP2002113464A JP2002113464A JP2003309939A JP 2003309939 A JP2003309939 A JP 2003309939A JP 2002113464 A JP2002113464 A JP 2002113464A JP 2002113464 A JP2002113464 A JP 2002113464A JP 2003309939 A JP2003309939 A JP 2003309939A
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JP
Japan
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motor
permanent magnet
torque
magnetic
rotor
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JP2002113464A
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English (en)
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Yoshiyuki Shibata
由之 柴田
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機の出力トルクの向上又は小型化。 【解決手段】 図1は本実施例に係わる直流電動機10
0の回転軸に垂直な断面の断面図である。この直流電動
機のステータは、軟鉄製のステータ・ハウジング1と永
久磁石2とから構成されている。永久磁石2は、ロータ
Rの回転軸に向かってN磁極を持つものと、ロータRの
回転軸に向かってS磁極を持つものとが、交互に配設さ
れている。図1の構成における本発明の特徴は、各永久
磁石2の各間隙に配設された、永久磁石2と同数の突極
3にある。この突極3は、軟鉄から形成されており、永
久磁石2の厚さと略同じ高さを有している。例えば以上
の様な構成により、q軸側の磁束経路における磁気抵抗
値と、d軸側の磁束経路における磁気抵抗値との差分を
できるだけ大きく確保すれば、比較的大きなリラクタン
ス・トルクを取り出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータが有するコ
イルに駆動電流を通電するタイプの直流電動機に関す
る。また、本発明は特に、回転方向が主たる用途におい
て一定の直流電動機の、出力トルクの向上や小型化に有
効である。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の直流電動機の回転軸に垂直
な断面の形状を例示する。この直流電動機のステータ
は、軟鉄製のステータ・ハウジング1と永久磁石2とか
ら構成されている。永久磁石2は、ロータRの回転軸に
向かってN磁極を持つものと、ロータRの回転軸に向か
ってS磁極を持つものとが、交互に配設されている。各
永久磁石2は、各永久磁石2の間にそれぞれ配置された
断面形状が略コの字型の図略の磁石押さえにより固定さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の直流電動
機においては、出力可能なトルクは永久磁石の磁力に基
づくトルクのみであるため、強いトルクを十分に効率よ
くは引き出せておらず、したがって、所望の大きさのト
ルクを得ることができる電動機の小型化が十分には達成
できていなかった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的は、電動機のトルク出力機
構においてリラクタンス・トルクをも利用することによ
り、電動機の出力トルクを向上させること、或いは、所
望の大きさのトルクを得ることができる電動機を小型化
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段、並びに、作用及び発明の
効果】上記の課題を解決するためには、以下の手段が有
効である。即ち、第1の手段は、ロータが有するコイル
に駆動電流を通電するタイプの直流電動機において、ス
テータ・ハウジングの内側に配設された複数の永久磁石
の間隙の少なくとも1箇所に、磁性体から成る突極を設
けることである。尚、上記の突極は、磁石やハウジング
の固定部材や、或いはハウジングの拡張部分等から構成
しても良い。したがって、後述の第2実施例に例示する
様な永久磁石をハウジングに埋め込む様な形態であって
も良い。
【0006】図5のステータは、軟鉄製のステータ・ハ
ウジング1と永久磁石2とから構成されているが、ロー
タRを無視してこのステータだけに注目した時、中心点
(ロータRの回転軸が来る位置)からステータ・ハウジ
ング1の外周までの磁気抵抗の値は、方向に殆ど依存し
ておらず、任意の方向に対して殆ど同じ値を示す。即
ち、中心点から見た磁気抵抗の値は概ね回転対称性を示
す。これは、空気の透磁率と磁石の透磁率とが略等しい
ためである。
【0007】したがって、この様な形態のステータを有
する直流電動機においては、リラクタンス・トルクを取
り出すことはできない。本発明は、ステータ・ハウジン
グの内側に、永久磁石の他に、磁性体から成る突極を設
けることで上記の様な磁気抵抗の回転対称性を大きく破
り、且つ、磁石トルクのピーク位置の近傍にリラクタン
ス・トルクのピーク位置を配置することにより、リラク
タンス・トルクをも電動機の出力トルクに利用するもの
であり、上記の構成により電動機の出力トルクの、一方
の回転方向における最大値を効果的に向上させることが
できる。
【0008】したがって、本発明は特に、回転方向が一
定の電動機を用いて構成することができるポンプ、ファ
ン、ブロア等に有用であり、本発明はこれらに用いられ
る電動機を小型化したり、或いは、これらに用いられる
電動機の出力トルクを向上したりするのに大きな効果を
もたらす。上記の手段は、従来の構造に対して突極を追
加するだけで構成できるため、比較的簡単に実現するこ
とができる。ただし、本発明の直流電動機の構成は、そ
の回転方向を制約するものではない。即ち、本発明の直
流電動機は、出力トルクの大小を問わなければ、任意の
方向に回転させることができる。また、永久磁石とブラ
シの位置関係を動的に変更する可変機構を更に設けれ
ば、上記と全く同様の作用により、任意の回転方向にお
いて、従来よりも大きな出力トルクを得ることも可能で
ある。
【0009】また、第2の手段は、上記の第1の手段に
おいて、永久磁石の各間隙に突極をそれぞれ1つずつ設
けることである。この様な構成によれば、突極を最も多
数設けることができるため、最も強力にリラクタンス・
トルクを得ることができる。
【0010】また、第3の手段は、上記の第1又は第2
の手段において、突極を軟鉄、純鉄、珪素鋼板、快削純
鉄(ME1F)、又はパーマロイから構成することであ
る。本発明の作用・効果は、任意の磁性体から上記の突
極を構成することにより得ることができるが、これらの
磁性体は、非常に透磁率が高いか、或いは比較的安価で
あるため、本発明の突極の構成材料として最も利用価値
が高い。即ち、本発明の突極を上記の磁性体で構成する
ことにより、安価或いは効果的に本発明の作用・効果を
実現することができる。以上の本発明の手段により、前
記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例
に限定されるものではない。 〔第1実施例〕図1は、本第1実施例に係わる直流電動
機100の回転軸に垂直な断面の断面図である。この直
流電動機のステータは、軟鉄製のステータ・ハウジング
1と永久磁石2とから構成されている。永久磁石2は、
ロータRの回転軸に向かってN磁極を持つものと、ロー
タRの回転軸に向かってS磁極を持つものとが、交互に
配設されている。
【0012】図1の構成における本発明の特徴は、各永
久磁石2の各間隙に配設された、永久磁石2と同数の突
極3にある。この突極3は、純鉄から形成されており、
永久磁石2の厚さと略同じ高さhを有している。
【0013】図2は、上記の直流電動機100のステー
タの断面図である。始点a1から終点a2までを通る磁
束経路Aと、始点b1から終点b2までを通る磁束経路
Bの各経路における磁気抵抗をそれぞれΓA ,ΓB とす
ると、両者の差ΔΓ(≡ΓB−ΓA )は、次式(1)の
関係をおおよそ満たす。
【数1】 ΔΓ∝h(1/μB B −1/μA A ) …(1) ただし、ここで、μB は永久磁石2の透磁率(約1.0
5)であり、μA は純鉄より成る突極3の透磁率(約6
000〜8000)である。また、sB は1つの永久磁
石2の回転軸に対面する内向きの内壁の面積で、sA
1つの突極3の回転軸に対面する内向きの内壁の面積で
ある。
【0014】例えば以上の様な構成により、d軸側(磁
束が磁性体を通る側)の磁束経路における磁気抵抗値
と、q軸側(磁束が永久磁石を通る側)の磁束経路にお
ける磁気抵抗値との差分(ΔΓ≡ΓB −ΓA )をできる
だけ大きく確保すれば、比較的大きなリラクタンス・ト
ルクを取り出すことができる。ただし、必要以上にhを
大きく取ることは、電動機の小型化に反するため注意を
要する。この意味で、突極3は従来構成に対する付加的
なものと考え、且つ、突極3の高さhは永久磁石2の厚
さと略同じに確保することが望ましい。
【0015】図3は、磁石トルクTm ,リラクタンス・
トルクTr 、及びこれらの合成トルクTの負荷角δとの
関係を例示するグラフである。本図3の合成トルクT
は、δ=45°〜90°付近において、従来構成の電動
機の出力(トルクTm )よりも大きな値を示しており、
δ=65°〜75°付近で最大値を示す。従来構成で
は、負荷角δが90°となる幾何学的中性軸にブラシが
配置されるが、本実施例の直流電動機100におけるブ
ラシの位置は、上記のトルクピークの位置が移動した分
(Δδ)だけ、幾何学的中性軸から回転方向に遅らせて
配置する。本図3では、このΔδの値は15°〜20°
程度になる。
【0016】合成トルクTを導く一般式を次式(2)に
示す。
【数2】 T =Tm +Tr , Tm =3pE0aa ( sinδ)/ωXad, Tr =3pVa 2 (1/Xaq−1/Xad)・(sin 2δ)/2ω …(2) (記号) Tm … 磁石トルク Tr … リラクタンス・トルク T … 合成トルク p … 極対数(=磁極数/2) ω … 電気的角速度 Va … 印加電圧 E0a … 誘導起電力 δ … 負荷角(内部相差角) Xad … 直軸リアクタンス(=ωLad) Xaq … 横軸リアクタンス(=ωLaq
【0017】例えば以上の様な構成の直流電動機100
は、回転方向が一定の電動機を用いて構成することがで
きるポンプ、ファン、ブロア等に有用であり、本発明は
これらに用いられる電動機を従来の電動機よりも小型化
したり、或いは、これらに用いられる電動機の出力トル
クを向上したりするのに大きな効果をもたらす。ただ
し、本発明の直流電動機の構成は、その回転方向を制約
するものではない。即ち、本発明の直流電動機は、出力
トルクの大小を問わなければ、任意の方向に回転させる
ことができる。
【0018】また、上記のΔδの値(永久磁石とブラシ
の位置関係)を動的に変更する可変機構を設ければ、任
意の回転方向において、従来よりも大きな出力トルクを
得ることも可能である。
【0019】〔第2実施例〕図4は本第2実施例に係わ
る直流電動機200の回転軸に垂直な断面の断面図であ
る。本第2実施例の突極3は、ハウジング1と同一の材
料(軟鉄)から形成されている。例えばこの様に、突極
3はハウジング1の内壁を内側に拡張することにより形
成しても良い。この様な構成によっても、本発明の作用
により、本発明の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる直流電動機100
の回転軸に垂直な断面の断面図。
【図2】直流電動機100のステータの断面図。
【図3】各トルクT,Tm ,Tr の負荷角δとの関係を
例示するグラフ。
【図4】本発明の第2実施例に係わる直流電動機200
の回転軸に垂直な断面の断面図。
【図5】従来の直流電動機の回転軸に垂直な断面の断面
図。
【符号の説明】
100 … 直流電動機 1 … ステータハウジング 2 … 永久磁石 3 … 突極 R … ロータ A … q軸側の磁束経路(磁気抵抗差を算出する際
の積分経路) B … d軸側の磁束経路(磁気抵抗差を算出する際
の積分経路) a1 … 磁束経路Aの始点 a2 … 磁束経路Aの終点 b1 … 磁束経路Bの始点 b2 … 磁束経路Bの終点 h … 突極3の高さ h … 突極3の高さ Tm … 磁石トルク Tr … リラクタンス・トルク T … 合成トルク(T=Tm +Tr ) δ … 負荷角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータが有するコイルに駆動電流を通電す
    るタイプの直流電動機において、 ステータ・ハウジングの内側に配設された複数の永久磁
    石の間隙の少なくとも1箇所に、磁性体から成る突極を
    設けたことを特徴とする直流電動機。
  2. 【請求項2】前記永久磁石の各間隙に前記突極をそれぞ
    れ1つずつ有することを特徴とする請求項1に記載の直
    流電動機。
  3. 【請求項3】前記突極を軟鉄、純鉄、珪素鋼板、快削純
    鉄(ME1F)、又はパーマロイから構成したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の直流電動機。
JP2002113464A 2002-04-16 2002-04-16 直流電動機 Pending JP2003309939A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100289387A1 (en) * 2009-05-15 2010-11-18 Denso Corporation Rotation detecting apparatus and direct current motor
JP2012016131A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Asmo Co Ltd ロータ、及びモータの製造方法
US8647082B2 (en) 2009-11-16 2014-02-11 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel pump
US9667107B2 (en) 2010-06-30 2017-05-30 Asmo Co., Ltd. Motor and rotor
CN109756075A (zh) * 2017-11-06 2019-05-14 标准微型摩打日本有限公司 马达

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