JP5188746B2 - ブラシレスdcモータ - Google Patents

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Description

本発明はブラシレスDCモータに関し、力率を向上させるように工夫したものである。
ブラシレスDCモータは、例えばファン・ポンプやコンプレッサの駆動源として使用されている。かかるブラシレスDCモータは、インバータから交流電力が供給されることにより、回転駆動する。
ファン・ポンプやコンプレッサの駆動源としてブラシレスDCモータを採用する場合には、インバータの容量が限られていたとしても、より多くの仕事をさせたいという要請がある。
ここで、図5を参照して、従来のブラシレスDCモータを説明する。図5はアウターロータ形のブラシレスDCモータ1であり、このブラシレスDCモータ1は、界磁部(回転部)10と、電機子(固定部)20とで構成されている。
界磁部10では、ヨーク11の内周面に、N極の永久磁石12NとS極の永久磁石12Sとが交互に周方向に沿い等間隔に配置されている。
電機子20では、外周面に多数(この例では6個)のティース21が周方向に沿い等間隔に配置されている。各ティース21には、三相の電機子巻線22が集中巻により巻回されている。
このようなブラシレスDCモータ10では、隣接するティース21の先端部の相互間隔であるスロット開口部幅SWは、全ての部分において、等しくなっている。なお、「ティース21の先端部」とは、ティース21のうち界磁部10側の部分を意味する。
このような、スロット開口部幅が全ての部分において等しくなっているブラシレスDCモータにおいて、永久磁石の数とティースの数との関係を、特定の関係とすることにより、巻線係数を向上させ、永久磁石からの磁束を電機子巻線に有効に鎖交させて、モータの小型化・高効率化を図った技術がある(例えば特許文献1参照)。
また1台のブラシレスDCモータにおいて、スロット開口部幅として、広いスロット開口部幅と、狭いスロット開口部幅とを、混在させたものがある。例えば、周方向に沿い交互に、広いスロット開口部幅と狭いスロット開口部幅を形成することにより、モータのコギングトルクを低減させる技術がある(例えば特許文献2参照)。
特公平8−8764号公報 特許第3804343号公報
特許文献1では、巻線係数を向上させ、小型化・高効率化を図るため、極数とスロット数との組合せに工夫をしているが、スロット開口部幅については工夫をしていない。
また、特許文献2では、ブラシレスDCモータのスロット開口部幅等を工夫することにより、モータのコギングトルクを低減させていた。
しかし、インバータからみたブラシレスDCモータの力率を、スロット開口部幅を工夫することにより向上させる技術は、従来では存在していなかった。
前述したように、例えばファン・ポンプやコンプレッサの駆動源としてブラシレスDCモータを採用する場合には、インバータの容量が限られていたとしても、より多くの仕事をさせたいという要請がある。
この要請を満たすには、ブラシレスDCモータの力率を向上させればよいが、従来ではかかる技術の開発がされていなかった。
更に詳述すると、一般に、ブラシレスDCモータにおいては、スロット開口部幅を狭くすると、界磁部の永久磁石から発生した磁束を集める効果と、永久磁石のパーミアンス係数を高め永久磁石の動作点の磁束密度を高められる効果とから、電機子巻線に鎖交する磁束数を増やすことができる。この結果として、少ないコイル数(電機子巻線)で大きなトルクを得ることが可能となることが多い。
しかし、スロット開口部幅が狭いことによって、コイル電流(電機子巻線電流)の起磁力による磁束が多く発生することとなり、コイルインダクタンス(電機子巻線のインダクタンス)は大きくなりがちとなり、インバータからみると、力率の悪い駆動を強いられるという問題があった。
特に、多極のブラシレスDCモータを中速回転以上で使用する用途においては、インバータの直流部電圧とブラシレスDCモータの誘起起電力の差を大きくとらないと、電力不足が生じ、高負荷時に回転速度が低下する傾向が生じ易くなる。
前述した傾向は、電機子巻線のインダクタンスLが大きく、周波数fが高い場合に起こりがちである。これは、電機子電流をiとすると「i×2πfL」成分の占める割合が大きくなることに起因している。
モータ設計面から見ると、回転数をN[rpm]、極数をPとすると、f=P・N/120であるから、電機子電流i、または極数P、または電機子巻線のインダクタンスLを減らすしか、力率を向上させる方法はない。
本発明は、上記従来技術に鑑み、電機子の各磁極部における磁気抵抗を増すように、スロット開口部幅に工夫をして電機子巻線のインダクタンスを低減させ、これにより力率を改善したブラシレスDCモータを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、
N極の永久磁石とS極の永久磁石が交互に周方向に沿い配置された界磁部と、
周方向に沿い等間隔に配置された多数のティースに三相の電機子巻線が巻回されることにより各相の磁極部が周方向に沿い順に構成されていると共に、前記ティースはその先端部がその基端部に対して周方向の両側に伸びた形状になっている電機子と、
を備えたブラシレスDCモータにおいて、
各磁極部では、隣接する複数のティースに同相の電機子巻線が集中巻されると共に、各ティースに集中巻された電機子巻線の巻回方向は隣接するもの同士で逆になっており、
任意の一つのティースから見て隣接するティースが同相の磁極部のものであるところでの当該ティースの先端部の周方向の伸びに対して、任意の一つのティースから見て隣接するティースが異相の磁極部のものであるところでの当該ティースの先端部の周方向の伸びを長くすることにより、隣接するティースの先端部の相互間隔であるスロット開口部幅は、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅をSW1、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅をSW2としたとき、スロット開口部幅SW1がスロット開口部幅SW2よりも広くなっていることを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記界磁部が回転子であり、
前記電機子が固定子であることを特徴とする。
本発明では、電機子において、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅を広くし、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅を狭くした。
このように、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅を広くしたことにより、各磁極部での磁気抵抗を増加させて電機子巻線のインダクタンス(コイルインダクタンス)を減少させてモータ力率を向上させることができる。
しかも、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅を狭くしたことにより、永久磁石から発生して各磁極部のコイル(電機子巻線)に有効に鎖交するコイル有効磁束は殆ど減少することはない。
このように、有効磁束を殆ど減少させることなくコイルインダクタンスを減少させた、力率のよいブラシレスDCモータを実現できるので、このブラシレスDCモータを駆動するインバータの容量を増加させることなく、ブラシレスDCモータにより、より多くの仕事をさせることができる。
換言すると、同一の仕事をなすためのインバータ容量を減らすことができるため、ブラシレスDCモータとインバータとを組み合わせたシステムでは、システムの全体的な小型化やコスト低減を図ることができ、省エネルギーにも貢献できる。
本発明のブラシレスDCモータでは、電機子に、周方向に沿い順にずらして、U相の磁極部と、V相の磁極部と、W相の磁極部を順に形成している。
U相,V相,W相の各磁極部は、それぞれ、隣接する複数のティースに同相の三相巻線を集中巻し、しかも、各ティースに集中巻された電機子巻線の巻回方向を隣接するもの同士で逆にして、構成されている。
そして、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅を、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅に比べて、広くしている。このように、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅を広くし、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅を狭くすることが、本発明の特別な技術的特徴となっている。
このように、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅、即ち、各磁極部においけるスロット開口部幅を広くしているため、各磁極部における磁気抵抗が増加し、コイル起磁力による磁束を減らすことができる。この結果、電機子巻線のインダクタンスLが減少し、モータの駆動力率が向上する。
このように、スロット開口部幅を調整することにより、各磁極部での磁気抵抗を、隣接する磁極部間の磁気抵抗よりも大きくすることにより、電機子巻線のインダクタンスLを低減させることができ、これによりモータ力率が向上する。
以下に、より具体的な実施例を説明する。
なお、以下の実施例では、アウターロータ形のブラシレスDCモータについて説明するが、本発明は、インナーロータ形やアキシャルギャップ形のブラシレスDCモータについても適用することができる。
図1は、本発明の実施例1に係るブラシレスDCモータ100を示す構成図であり、図2は、このブラシレスDCモータ100の電機子(固定部)120を示す構成図である。なお図2では、U相巻線のみを示しており、V相巻線及びW相巻線は図示省略している。
両図に示すように、このブラシレスDCモータ100は、界磁部(回転部)110と、電機子(固定部)120とで構成されている。
界磁部110では、ヨーク111の内周面に、N極の永久磁石112NとS極の永久磁石112Sとが交互に周方向に沿い等間隔に配置されている。この例では、永久磁石112N,112Sの総数(極数)は、10である。
電機子120では、外周面に多数(この例では12個)のティースt1〜t12が周方向に沿い等間隔に配置されている。各ティースt1〜t12には、三相の電機子巻線122が集中巻により巻回されている。
電機子巻線122のうちU相巻線は、ティースt1,t2、並びに、ティースt1,t2に対して機械角で180度位相がずれたティースt7,t8に集中巻されている。
しかも、ティースt1に巻回されたU相の電機子巻線122の巻回方向と、ティースt2に巻回されたU相の電機子巻線122の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt1,t2にU相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
また、ティースt7に巻回されたU相の電機子巻線122の巻回方向と、ティースt8に巻回されたU相の電機子巻線122の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt7,t8にU相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
このため、ティースt1,t2及びこれに集中巻されたU相巻線により、第1のU相の磁極部U1が構成され、ティースt7,t8及びこれに集中巻されたU相巻線により、第2のU相の磁極部U2が構成される。
電機子巻線122のうちV相巻線はU相巻線に対して、機械角で120度位相をずらして配置されている。
即ち、電機子巻線122のうちV相巻線は、ティースt5,t6、並びに、ティースt5,t6に対して機械角で180度位相がずれたティースt11,t12に集中巻されている。
しかも、ティースt5に巻回されたV相の電機子巻線122の巻回方向と、ティースt6に巻回されたV相の電機子巻線122の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt5,t6にV相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
また、ティースt11に巻回されたV相の電機子巻線122の巻回方向と、ティースt12に巻回されたV相の電機子巻線122の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt11,t12にV相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
このため、ティースt5,t6及びこれに集中巻されたV相巻線により、第1のV相の磁極部V1が構成され、ティースt11,t12及びこれに集中巻されたV相巻線により、第2のV相の磁極部V2が構成される。
電機子巻線122のうちW相巻線はU相巻線に対して、機械角で240度位相をずらして配置されている。
即ち、電機子巻線122のうちW相巻線は、ティースt9,t10、並びに、ティースt9,t10に対して機械角で180度位相がずれたティースt3,t4に集中巻されている。
しかも、ティースt9に巻回されたW相の電機子巻線122の巻回方向と、ティースt10に巻回されたW相の電機子巻線122の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt9,t10にW相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
また、ティースt3に巻回されたW相の電機子巻線122の巻回方向と、ティースt4に巻回されたW相の電機子巻線122の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt3,t4にW相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
このため、ティースt9,t10及びこれに集中巻されたW相巻線により、第1のW相の磁極部W1が構成され、ティースt3,t4及びこれに集中巻されたW相巻線により、第2のW相の磁極部W2が構成される。
更に本実施例では、隣接するティースの先端部の相互間隔であるスロット開口部幅について、特別な工夫をしている。なお、「ティースの先端部」とは、ティースのうち界磁部110側の部分を意味する。
つまり、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅、換言すると、各磁極部U1,U2,V1,V2,W1,W2でのスロット開口部幅、即ち、ティースt1,t2間、ティースt3,t4間、ティースt5,t6間、ティースt7,t8間、ティースt9,t10間、ティースt11,t12間のスロット開口部幅をSW1としている。
また、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅、換言すると、隣接する磁極部U1,W2間(ティースt2,t3間)、磁極部W2,V1間(ティースt4,t5間)、磁極部V1,U2間(ティースt6,t7間)、磁極部U2,W1間(ティースt8,t9間)、磁極部W1,V2間(ティースt10,t11間)、磁極部v2,U1間(ティースt12,t1間)のスロット開口部幅をSW2としている。
そして、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅SW1を、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅SW2に比べて広くしている。
スロット開口部幅がSW1となっているスロットは、それぞれ、隣接するティースに同相の巻線が逆の巻回方向で集中巻して配置される結果、コイル起磁力が加算される部分である。したがって、スロット開口部幅SW1を広くすることにより、各磁極部U1,U2,V1,V2,W1,W2での磁気抵抗を増加させることができ、これによりコイル起磁力による磁束を減らすことができる。この結果、電機子巻線120のインダクタンス(コイルインダクタンス)Lを減少させることができる。
このように、コイルインダクタンスLを減少させることができるため、ブラシレスDCモータ100の力率を向上させることができる。
一方、スロット開口部幅SW1を広くとっても有効磁束(永久磁石112N,112Sから発生して電機子の各磁束部を通る磁束)は、それほど減少しない。
しかし、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅SW2を、仮に広くしたとすると、前記の有効磁束が大きく減少することが、解析により判明している。したがって、本実施例では、スロット開口部幅SW2を狭くして、有効磁束の減少を少なくしている。
この結果、スロット開口部幅SW2を狭くして有効磁束の減少を少なくしつつ、スロット開口部幅SW1を広くしてインダクタンスLのみを大幅に減少させてモータ力率を向上させることができる。
かくして、スロット開口部幅を工夫することにより、力率の高いブラシレスDCモータ100を実現することができた。
なお、図1,図2に示す実施例1では、永久磁石112N,112Sの総数(極数)が10の界磁部110と、ティースの数が12の電機子120とによりブラシレスDCモータ100を構成しているが、永久磁石112N,112Sの総数(極数)を14に増やした界磁部を採用して、ブラシレスDCモータを構成することもできる。
図3は、本発明の実施例2に係るブラシレスDCモータ200を示す構成図であり、図4は、このブラシレスDCモータ200の電機子(固定部)220を示す構成図である。なお図4では、U相巻線のみを示しており、V相巻線及びW相巻線は図示省略している。
両図に示すように、このブラシレスDCモータ200は、界磁部(回転部)210と、電機子(固定部)220とで構成されている。
界磁部210では、ヨーク211の内周面に、N極の永久磁石212NとS極の永久磁石212Sとが交互に周方向に沿い等間隔に配置されている。この例では、永久磁石212N,212Sの総数(極数)は、16である。
電機子220では、外周面に多数(この例では18個)のティースt1〜t18が周方向に沿い等間隔に配置されている。各ティースt1〜t18には、三相の電機子巻線222が集中巻により巻回されている。
電機子巻線222のうちU相巻線は、ティースt1,t2,t3、並びに、ティースt1,t2,t3に対して機械角で180度位相がずれたティースt10,t11,t12に集中巻されている。
しかも、ティースt1に巻回されたU相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt2に巻回されたU相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。また、ティースt2に巻回されたU相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt3に巻回されたU相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt1,t2、並びに、隣接するティースt2,t3にU相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
また、ティースt10に巻回されたU相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt11に巻回されたU相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。また、ティースt11に巻回されたU相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt12に巻回されたU相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt10,t11、並びに、隣接するティースt11,t12にU相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
このため、ティースt1,t2,t3及びこれに集中巻されたU相巻線により、第1のU相の磁極部U1が構成され、ティースt10,t11,t12及びこれに集中巻されたU相巻線により、第2のU相の磁極部U2が構成される。
電機子巻線222のうちV相巻線はU相巻線に対して、機械角で120度位相をずらして配置されている。
即ち、電機子巻線222のうちV相巻線は、ティースt7,t8,t9、並びに、ティースt7,t8,t9に対して機械角で180度位相がずれたティースt16,t17,t18に集中巻されている。
しかも、ティースt7に巻回されたV相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt8に巻回されたV相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。また、ティースt8に巻回されたV相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt9に巻回されたV相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt7,t8、並びに、隣接するティースt9,t10にV相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
また、ティースt16に巻回されたV相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt17に巻回されたV相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。また、ティースt17に巻回されたV相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt18に巻回されたV相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt16,t17、並びに、隣接するティースt17,t18にV相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
このため、ティースt7,t8,t9及びこれに集中巻されたV相巻線により、第1のV相の磁極部V1が構成され、ティースt16,t17,t18及びこれに集中巻されたV相巻線により、第2のV相の磁極部V2が構成される。
電機子巻線222のうちW相巻線はU相巻線に対して、機械角で240度位相をずらして配置されている。
即ち、電機子巻線222のうちW相巻線は、ティースt13,t14,t15、並びに、ティースt13,t14,t15に対して機械角で180度位相がずれたティースt4,t5,t6に集中巻されている。
しかも、ティースt13に巻回されたW相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt14に巻回されたW相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。また、ティースt14に巻回されたW相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt15に巻回されたW相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt13,t14、並びに、隣接するティースt14,t15にW相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
また、ティースt4に巻回されたW相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt5に巻回されたW相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。また、ティースt5に巻回されたW相の電機子巻線222の巻回方向と、ティースt6に巻回されたW相の電機子巻線222の巻回方向が逆になっている。つまり、隣接するティースt4,t5、並びに、隣接するティースt5,t6にW相の電機子巻線が、逆の巻回方向となって集中巻されている。
このため、ティースt13,t14,t15及びこれに集中巻されたW相巻線により、第1のW相の磁極部W1が構成され、ティースt4,t5,t6及びこれに集中巻されたW相巻線により、第2のW相の磁極部W2が構成される。
更に本実施例では、隣接するティースの先端部の相互間隔であるスロット開口部幅について、特別な工夫をしている。
つまり、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅、換言すると、各磁極部U1,U2,V1,V2,W1,W2でのスロット開口部幅、即ち、ティースt1,t2間、ティースt2,t3間、ティースt4,t5間、ティースt5,t6間、ティースt7,t8間、ティースt8,t9間、ティースt10,t11間、ティースt11,t12間、ティースt13,t14間、ティースt14,15間、ティースt16,t17間、ティースt17,t18間のスロット開口部幅をSW1としている。
また、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅、換言すると、隣接する磁極部U1,W2間(ティースt3,t4間)、磁極部W2,V1間(ティースt6,t7間)、磁極部V1,U2間(ティースt9,t10間)、磁極部U2,W1間(ティースt12,t13間)、磁極部W1,V2間(ティースt15,t16間)、磁極部v2,U1間(ティースt18,t1間)のスロット開口部幅をSW2としている。
そして、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅SW1を、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅SW2に比べて広くしている。
スロット開口部幅がSW1となっているスロットは、それぞれ、隣接するティースに同相の巻線が逆の巻回方向で集中巻して配置される結果、コイル起磁力が加算される部分である。したがって、スロット開口部幅SW1を広くすることにより、各磁極部U1,U2,V1,V2,W1,W2での磁気抵抗を増加させることができ、これによりコイル起磁力による磁束を減らすことができる。この結果、電機子巻線220のインダクタンス(コイルインダクタンス)Lを減少させることができる。
このように、コイルインダクタンスLを減少させることができるため、ブラシレスDCモータ200の力率を向上させることができる。
一方、スロット開口部幅SW1を広くとっても有効磁束(永久磁石212N,212Sから発生して電機子の各磁束部を通る磁束)は、それほど減少しない。
しかし、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅SW2を、仮に広くしたとすると、前記の有効磁束が大きく減少することが、解析により判明している。したがって、本実施例では、スロット開口部幅SW2を狭くして、有効磁束の減少を少なくしている。
この結果、スロット開口部幅SW2を狭くして有効磁束の減少を少なくしつつ、スロット開口部幅SW1を広くしてインダクタンスLのみを大幅に減少させてモータ力率を向上させることができる。
かくして、スロット開口部幅を工夫することにより、力率の高いブラシレスDCモータ200を実現することができた。
なお、図3,図4に示す実施例2では、永久磁石212N,212Sの総数(極数)が16の界磁部210と、ティースの数が18の電機子220とによりブラシレスDCモータ200を構成しているが、永久磁石212N,112Sの総数(極数)を20に増やした界磁部を採用してブラシレスDCモータを構成することもできる。
本発明の実施例1に係るブラシレスDCモータを示す構成図。 実施例1に用いる電機子を示す構成図である。 本発明の実施例2に係るブラシレスDCモータを示す構成図。 実施例2に用いる電機子を示す構成図である。 従来のブラシレスDCモータを示す構成図である。
符号の説明
1,100,200 ブラシレスDCモータ
10,110,210 界磁部
11,111,211 ヨーク
12N,12S,112N,112S,212N,212S 永久磁石
20,120,220 電機子
21,t1〜t18 ティース
22,122,222 電機子巻線
U1,U2,V1,V2,W1,W2 磁極部
SW1,SW2 スロット開口部幅

Claims (2)

  1. N極の永久磁石とS極の永久磁石が交互に周方向に沿い配置された界磁部と、
    周方向に沿い等間隔に配置された多数のティースに三相の電機子巻線が巻回されることにより各相の磁極部が周方向に沿い順に構成されていると共に、前記ティースはその先端部がその基端部に対して周方向の両側に伸びた形状になっている電機子と、
    を備えたブラシレスDCモータにおいて、
    各磁極部では、隣接する複数のティースに同相の電機子巻線が集中巻されると共に、各ティースに集中巻された電機子巻線の巻回方向は隣接するもの同士で逆になっており、
    任意の一つのティースから見て隣接するティースが同相の磁極部のものであるところでの当該ティースの先端部の周方向の伸びに対して、任意の一つのティースから見て隣接するティースが異相の磁極部のものであるところでの当該ティースの先端部の周方向の伸びを長くすることにより、隣接するティースの先端部の相互間隔であるスロット開口部幅は、同一相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅をSW1、異相の電機子巻線が入るスロットのスロット開口部幅をSW2としたとき、スロット開口部幅SW1がスロット開口部幅SW2よりも広くなっていることを特徴とするブラシレスDCモータ。
  2. 請求項1において、
    前記界磁部が回転子であり、
    前記電機子が固定子であることを特徴とするブラシレスDCモータ。
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