JP2007202327A - コンデンサ電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁性粉末を所定の形状に成型した圧粉磁心からなる固定子鉄芯を有するコンデンサ電動機の電動機効率の改善が必要である。
【解決手段】4個の歯部と外周部分の継鉄部とで4個のスロットを形成する固定子鉄芯を、電磁鋼板を打抜き・積層して形成するともに巻線を装着又は直巻巻装する歯部を形成する4個の分割鉄芯体Aと、磁性粉末を所定の形状に成型してなる圧粉磁心で形成するとともに相隣接する分割鉄芯体A相互を連結し外周部の磁路をなす継鉄部を形成する分割鉄芯体Bとに分割してなり、前記分割鉄芯体Bは、椀状の電動機ハウジングをなす部分と一体の椀状部材Hの一部として形成した構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スロット数と同数以上に分離・分割して構成するとともに、電磁鋼板を打抜き・積層した積層鉄芯体と、磁性粉末からなり所定の形状に形成した圧粉磁心とを組合わせ、合体してなる固定子鉄芯および固定子を有する構成のコンデンサ電動機とその製造方法に関する。
従来、この種の電動機は、アーマチュアコア(固定子鉄芯、以下同)を複数に分割し、各部を磁性粉末で構成するとともに、ステータティース(歯部、以下同)にコイル(巻線、以下同)を施工したのち、この歯部を環状に形成したアーマチュアヨーク(継鉄部、以下同)と一体化する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その電動機の構成について図14を参照しながら説明する。
図に示すように、絶縁物からなる軟質磁性材料(磁性粉末、以下同)または導電性の低い磁性粉末により構成され、巻線201巻回部に直接巻線を巻回した別体の部品からなる複数個の歯部202と、磁性粉末により構成され、前記歯部を連結する継鉄部203からなり、これらを合体して構成された固定子鉄芯204を有する構成の固定子であった。
また、一般的に磁性粉末で固定子鉄芯を構成した場合、電磁鋼板に比較し透磁率が低いため磁束量の増大を図るためには、図15に示すように、固定子鉄芯を磁性粉末により構成した場合、一般的に各部の寸法、例えば歯部の幅寸法Kは積層電磁鋼板で構成した場合に比較し、大きくとる(軸方向寸法が同一の場合)構成であった。
特開平09−215230号公報
このような従来の電動機の固定子鉄芯、または固定子の構成と製造方法では、巻線を巻装する歯部の一部または全体が磁束密度の低い磁性粉末の圧粉磁心で形成されているため、所定の磁束量を確保するためには断面積(歯部の軸方向長さ×幅寸法)を積層鉄芯体比で大きく構成する必要があり、その結果、歯部に巻装する巻線の周長が長くなり、巻線で消費される損失が大きくなることから、電動機の効率が低下するという課題があった。また、前記の固定子をさらに別工程で製作した電動機ハウジングに嵌合固定する必要があり、部品点数が増加し、電動機構造の簡略化が困難であった。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、巻線を装着又は直巻巻装する歯部を形成する4個の分割鉄芯体Aと、相隣接する分割鉄芯体A相互を連結し外周部の磁路をなす継鉄部を形成する分割鉄芯体Bとに分割してなり、4個の歯部と外周部分の継鉄部とで4個のスロットを形成する固定子鉄芯をもつコンデンサ電動機において、前記分割鉄芯体Aは、電磁鋼板を打抜き・積層して形成し、前記分割鉄芯体Bは、磁性粉末を所定の形状に成型してなる圧粉磁心で形成するとともに、さらに、椀状の電動機ハウジングをなす部分と一体の椀状部材Hの一部として形成した構成とすることにより電動機効率を向上し、部品点数を削減することで電動機の構造の簡略化が可能となるコンデンサ電動機を提供することを目的としている。
本発明のコンデンサ電動機は、巻線を装着又は直巻巻装する歯部を形成する4個の分割鉄芯体Aと、相隣接する分割鉄芯体A相互を連結し外周部の磁路をなす継鉄部を形成する分割鉄芯体Bとに分割してなり、4個の歯部と外周部分の継鉄部とで4個のスロットを形成する固定子鉄芯をもつコンデンサ電動機において、前記分割鉄芯体Aは、電磁鋼板を打抜き・積層して形成し、前記分割鉄芯体Bは、磁性粉末を所定の形状に成型してなる圧粉磁心で形成するとともに、さらに、椀状の電動機ハウジングをなす部分と一体の椀状部材Hの一部として形成した構成としたものである。
この手段により、部品点数の削減により電動機構造の簡略化が可能となるコンデンサ電動機を提供することができる。
また他の手段は、分割鉄芯体Bは、その厚みを分割鉄芯体Aの回転子軸方向の厚み寸法よりも長く形成した構成としたものである。
この手段により、巻線を巻装する歯部の磁路断面積増大と巻線周長の増大を防止し、同時に固定子鉄芯外径を拡大することなく、継鉄部の磁路断面積を拡大することで磁束密度を低減することができるコンデンサ電動機を提供することができる。
また他の手段は、椀状部材Hは、前記分割鉄芯体Aの外周側で電動機ハウジングのリング状側面を形成する分割鉄芯体Bと、分割鉄芯体Bから連続し固定子巻線の外周部近傍に位置する電動機ハウジングのリング状側面を形成するリング状部Cと、蓋部Dとからなり、椀状部材Hの蓋部中央に回転子の軸受を回転自在に保持するための軸受保持部を一体に設けた構成としたものである。
この手段により、軸受保持部として他部品を装着する必要が無いことで部品点数の削減ができ、構造の簡略化が可能なコンデンサ電動機を提供することができる。
また他の手段は、椀状部材Hの分割鉄芯体Bを除いた椀状の電動機ハウジングをなす部分の平均肉厚は、分割鉄芯体Bの径方向の平均肉厚に比較して薄く形成した構成としたものである。
この手段により、磁性粉末の磁心材料の低減による合理化と軽量化が可能なコンデンサ電動機を提供することができる。
また他の手段は、分割鉄芯体Bを回転子軸と垂直方向に2分割し、各々電動機ハウジングをなす部分と一体の椀状部材Hの一部として形成した構成としたものである。
この手段により、分割鉄芯体Aと椀状部材Hとを容易に一体化することが可能なコンデンサ電動機を提供することができる。
また他の手段は、2つに分割した分割鉄芯体Bの内周面を4分する位置に取付部を設け、分割鉄芯体Aの外周側先端部分を前記分割鉄芯体Bの取付部によって上下から挟み込む形で合体し固定子の組立・一体化をした構成としたものである。
この手段により、2つに分割した分割鉄芯体Bの内周上を4分する位置に取付部を設け、分割鉄芯体Aの外周側先端部分を2つに分割した分割鉄芯体Bの取付部によって上下から挟み込む形で合体し固定子の組立・一体化をした構成としたもので、分割鉄芯体Aを分割鉄芯体Bに設けた取付部に挟持することで精度よく、容易に固定子鉄芯の組立ができるコンデンサ電動機を提供することができる。
また他の手段は、2つに分割した分割鉄芯体Bのそれぞれの外周面に、分割鉄芯体B同士を合体し固定する固着部材装着用の突起を複数箇所に設けた構成としたものである。
この手段により、固着部材装着用の突起に対してネジ、またはカシメピンなどを装着することにより、椀状部材H同士を強固にまた容易に一体化できるコンデンサ電動機を提供することができる。
また他の手段は、椀状部材Hを構成する分割鉄芯体Bに連続する部分で、椀状の電動機ハウジングをなす部分のうち、外周部のリング状に立ち上げたリング状部Cの平均肉厚を前記分割鉄芯体Bの径方向の平均肉厚と同等に形成した構成としたものである。
この手段により、分割鉄芯体Bは外周部のリング状部Cを含む構成となることで固定子鉄芯外周部の継鉄部における磁束密度を更に低減可能となり、電動機効率の向上が可能なコンデンサ電動機を提供することができる。
本発明のコンデンサ電動機によれば、巻線を巻装する歯部の磁路断面積増大と巻線周長の増大を防止し、同時に固定子鉄芯外径を拡大することなく、継鉄部の磁路断面積を拡大することで磁束密度を低減し、電動機効率を向上することができ、また、部品点数の削減により電動機構造の簡略化が可能となる。
また、軸受保持部として他部品を装着する必要が無いことで部品点数の削減ができ、構造の簡略化が可能となる。
また、磁性粉末の磁心材料の低減による合理化と軽量化が可能となる。
また、前記分割鉄芯体Bの内周上を4分する位置に取付部を設け、分割鉄芯体Aの外周側先端部分を前記分割鉄芯体Bの取付部によって上下から挟み込む形で合体し固定子の組立・一体化をした構成としたもので、分割鉄芯体Aを分割鉄芯体Bに設けた取付部に挟持することで精度よく、容易に固定子鉄芯の組立ができる。
また、固着部材装着用の突起に対してネジ、またはカシメピンなどを装着することにより、椀状部材H同士を強固にまた容易に一体化することができる。
また、固定子鉄芯外周部の継鉄部における磁束密度を更に低減可能となり、電動機効率の向上が可能となる。
本発明の請求項1に記載の発明は、巻線を装着又は直巻巻装する歯部を形成する4個の分割鉄芯体Aと、
相隣接する分割鉄芯体A相互を連結し外周部の磁路をなす継鉄部を形成する分割鉄芯体Bとに分割してなり、4個の歯部と外周部分の継鉄部とで4個のスロットを形成する固定子鉄芯をもつコンデンサ電動機において、
前記分割鉄芯体Aは、電磁鋼板を打抜き・積層して形成し、
前記分割鉄芯体Bは、磁性粉末を所定の形状に成型してなる圧粉磁心で形成するとともに、さらに、椀状の電動機ハウジングをなす部分と一体の椀状部材Hの一部として形成した構成としたもので、部品点数の削減により電動機構造の簡略化が可能となるコンデンサ電動機を提供することができる。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、分割鉄芯体Bは、その厚みを分割鉄芯体Aの回転子軸方向の厚み寸法よりも長く形成したもので、巻線を巻装する歯部の磁路断面積増大と巻線周長の増大を防止し、同時に固定子鉄芯外径を拡大することなく、継鉄部の磁路断面積を拡大することで磁束密度を低減し、電動機効率を向上することが可能となるコンデンサ電動機を提供することができる。
また、本発明の請求項3に記載の発明は、椀状部材Hの蓋部中央に回転子の軸受を回転自在に保持するための軸受保持部を一体に設けた構成としたもので、軸受保持部として他部品を装着する必要が無いことで部品点数の削減ができ、構造の簡略化が可能なコンデンサ電動機を提供することができる。
また、本発明の請求項4に記載の発明は、椀状部材Hの分割鉄芯体Bを除いた椀状の電動機ハウジングをなす部分の平均肉厚は、分割鉄芯体Bの径方向の平均肉厚に比較して薄く形成したもので、磁性粉末の磁心材料の低減による合理化と軽量化が可能なコンデンサ電動機を提供することができる。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、分割鉄芯体Bを回転子軸と垂直方向に2分割し、各々電動機ハウジングをなす部分と一体の椀状部材Hの一部として形成したもので、分割鉄芯体Aと椀状部材Hとを容易に一体化することが可能なコンデンサ電動機を提供することができる。
また、本発明の請求項6に記載の発明は、2つに分割した分割鉄芯体Bの内周面を4分する位置に取付部を設け、分割鉄芯体Aの外周側先端部分を前記分割鉄芯体Bの取付部によって上下から挟み込む形で合体し固定子の組立・一体化をした構成としたもので、分割鉄芯体Aを分割鉄芯体Bに設けた取付部に挟持することで精度よく、容易に固定子鉄芯の組立が可能となるコンデンサ電動機を提供することができる。
また、本発明の請求項7に記載の発明は、2つに分割した分割鉄芯体Bのそれぞれの外周面に、分割鉄芯体B同士を合体し固定する固着部材装着用の突起を複数箇所に設けた構成としたもので、固着部材装着用の突起に対してネジ、またはカシメピンなどの固着部材を装着することにより、椀状部材H同士を強固にまた容易に一体化できるコンデンサ電動機を提供することができる。
また、本発明の請求項8に記載の発明は、椀状部材Hを構成する分割鉄芯体Bに連続する部分で、椀状の電動機ハウジングをなす部分のうち、外周部のリング状に立ち上げたリング状部Cの平均肉厚を前記分割鉄芯体Bの径方向の平均肉厚と同等に形成した構成としたもので、分割鉄芯体Bは外周部のリング状部Cを含む構成となり、固定子鉄芯外周部の継鉄部における磁束密度の更なる低減が可能で電動機効率の向上が可能なコンデンサ電動機を提供することができる。
(実施の形態1)
図1〜図11に示すように、本発明のコンデンサ電動機は、4個のスロット1を有する固定子鉄芯2を各々主に歯部3を形成する分割鉄芯体A4が4個と、この分割鉄芯体A4およびスロット1の外周部で継鉄部5として磁路を形成し、前記分割鉄芯体A4の回転子軸方向の厚み寸法より長く形成した分割鉄芯体B6とに分割する。前記各々の分割鉄芯体A4は電磁鋼板を打抜き・積層してなり、各々の歯部3には絶縁ボビン7に巻装されたA相巻線8またはB相巻線9が装着される。前記A相巻線8が装着された分割鉄芯体A4とB相巻線9が装着された分割鉄芯体A4とは交互に、また、回転子孔18の周囲で放射状かつ環状に配列される。分割鉄芯体B6は、磁性粉末を所定の形状に成型した圧粉磁心で形成したものであり、回転子軸に対し直角方向に2分割し、各々分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bとする。この分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bは、前記分割鉄芯体A4の外周部に配置される。また、この分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bの内周上を4分する位置に取付部19が設けられ、前記分割鉄芯体A4の外周側先端部分に設けられた突起10は、この分割鉄芯体Ba6Aの取付部19と分割鉄芯体Bb6Bの取付部19に上下から挟み込まれる形で嵌合されて合体することで固定子16が構成される。(図6に示すように、分割鉄芯体A4の凹部A11、凸部A12がそれぞれ分割鉄芯体Bの凸部B14、凹部B15に嵌合される)。
また、前記分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bは各々椀状の電動機ハウジングをなす部分と一体の椀状部材Ha20A、Hb20Bの一部として圧粉磁心で構成され、この椀状部材Ha20A、Hb20Bは前記分割鉄芯体A4の外周側で電動機ハウジングのリング状側面を形成する分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bと、この部分から連続し固定子巻線の外周部近傍に位置する電動機ハウジングのリング状側面を形成するリング状部Ca26A、Cb26Bと、蓋部Da27A、Db27Bとからなる。椀状部材Ha20A、Hb20Bの各々の蓋部Da27A、Db27Bの中央に軸受保持部21A、21Bを一体に設け、回転子24の軸受25を回転自在に保持する。この椀状部材Ha20A、Hb20Bの前記分割鉄芯体Ba6A、BbBbを除く部分の平均肉厚は前記分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bの径方向の厚み寸法と比較して薄く形成される。また、前記分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bの合体時合せ面の外周面の周上の同一位置においてこれらを合体固定するための固着部材22を装着するための固着用突起23A、23Bを各々の複数箇所に一体に設けている。17はスロット絶縁フィルムであり、前記絶縁ボビン7とともに、巻線と固定子鉄芯2の間を電気的に絶縁するために配置される。
上記構成において、主に歯部3を形成し巻線を装着または巻装する分割鉄芯体A4を、電磁鋼板を打抜き・積層して形成したため、その一部または全部を磁性粉末で構成した場合に比較し、磁路断面積が少なくてすむ。したがって前記歯部3に装着または巻装するA相巻線8またはB相巻線9の周長は短縮されることになり、巻線の抵抗値が減少することで巻線で消費される損失が低減する。また、分割鉄芯体B6の回転子軸方向長さを分割鉄芯体A4の回転子軸方向長さより長く構成することで磁路断面積を増加し総磁束数を増加するかまたは磁束密度を低減でき、電動機効率が向上する。また、椀状部材Ha20A、Hb20Bは圧粉磁心で一体に構成され、リング状部Ca26A、Cb26Bと蓋部Da27A、Db27Bは分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bとつながっているため、これらも前記分割鉄芯体A4の外周部で継鉄部5として磁路となり、磁束密度の低減に寄与し、更に電動機効率が向上する。
また、分割鉄芯体A4は、歯部3がその外周部端部まで同寸法(幅、厚み)以下であるため、分割鉄芯体A4に装着した絶縁ボビン7に対する直接巻線の他、予め巻線を巻装した絶縁ボビン7を分割鉄芯体A4に装着することも可能となる。また、分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bの内周部を4分する位置に設けた取付部19に対し分割鉄芯体A4を配置するため、分割鉄芯体A4の周方向の位置決めが精度よく確実にかつ容易に固定装着ができることとなる。
また、分割鉄芯体A4の固定は、圧入嵌合に加えて分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bによる上下方向からの挟持(挟みつけ)により、さらに強固に固定することができ、分割鉄芯体A4を形成する電磁鋼板の上下方向振動を軽減することができる。
また、製造する際には、分割鉄芯体Ba6A(または分割鉄芯体Bb6B)に設けた取付部19に巻線を装着または直巻巻装した分割鉄芯体A4を4個同時に、または1個ずつ順番に4個を装着したあと、分割鉄芯体Bb6B(または分割鉄芯体Ba6A)を装着して固定子鉄芯を組み立てる。これにより、分割鉄芯体B6に分割鉄芯体4を装着するには、特別な自動組立装置を必要とすることなく、手作業で組み立てることが可能であることの他、自動組立装置による全自動化もできる。
また、圧入嵌合だけで分割鉄芯体A4と分割鉄芯体B6の合体、組立ができる。また、椀状部材Ha20A、Hb20Bの平均肉厚が前記分割鉄芯体Ba6A、Bb6Bと比較して薄く形成するとともに各々が軸受保持部21A、21Bと一体に設けることで、磁性粉末の磁心材料の低減による合理化と軽量化が可能であり、軸受25を保持するために他部品を装着する必要が無いことで部品点数の削減ができるため構造の簡略化が可能となり、固着部材22装着用の固着用突起23に対してネジ、またはカシメピンなどの固着部材22を装着することにより、椀状部材Ha20Aと椀状部材Hb20Bとを強固にまた容易に一体化することができる。
なお、本実施の形態では、分割鉄芯体B6を回転子軸と垂直方向に2分割し、それぞれ椀状部材Ha20A、Hb20Bと一体化したが、分割鉄芯B6は分割せずに一方の椀状部材Ha20A(またはHb20B)とだけ一体化しても良い。この場合には、分割鉄芯体B6と一体となった椀状部材Ha20A(またはHb20B)と相対する椀状部材Hb20B(またはHa20A)に分割鉄芯体B6を押さえつけるための突起等を設け、分割鉄芯体B6を固定することが可能である。
また、なお、本実施の形態において、各相巻線と固定子鉄芯2との絶縁は絶縁ボビンと絶縁フィルムとの併用としたが、絶縁フィルム17のみまたは粉体による絶縁構造を採用することも可能である。また、磁性粉末からなる圧粉磁心は、絶縁被膜を有する鉄粉の集合体であるため、鉄板のモータハウジングに比較し、固有抵抗が高レベルであり安全性も向上することになる。
また、以上の実施の形態1では、4スロットの固定子鉄芯としたが本発明の効果はスロット数に限定されることは無く、コンデンサ電動機のほか、集中巻で巻線を巻装するその他の電動機に対しても有効となる。また、椀状部材Ha、Hbの外周部に設けた固着部材装着用の固着用突起は2箇所としたが、その個数を限定するものではない(例えば、図12は4箇所設けた例)。
(実施の形態2)
図13において、実施の形態1と異なるところは、磁性粉末を所定の形状に成型した圧粉磁心で形成した椀状部材Ha20A、Hb20Bを構成する分割鉄芯体Ba6a、Bb6bに連続する部分で、各々椀状の電動機ハウジングをなす部分のうち、外周部のリング状部Ca26A、Cb26Bの平均肉厚を前記分割鉄芯体Ba6a、Bb6bの径方向の平均肉厚と同等に形成した構成とした点である。また、図1から図11と同じ構成要素については同じ符号を用いその説明を省略する。
上記構成において、リング状部Ca26A、Cb26Bの平均肉厚を前記分割鉄芯体Ba6a、Bb6bの径方向の平均肉厚と同等に形成したことで、分割鉄芯体A4の外周部で磁路となる分割鉄芯体Ba6a、Bb6bの断面積を増加したことになり、磁路断面積を増加し総磁束数を増加するかまたは磁束密度を低減でき、電動機効率が向上するものである。
なお、実施の形態1、実施の形態2のいずれにおいても固定子鉄芯の寸法設定(設計仕様)によっては、電動機のハウジングを構成する椀状部材椀状部材Ha、Hbのあらゆる部分が磁路として活用できる構造を提供できるものである。
本発明にかかるコンデンサ電動機は、電動機効率の向上、組立精度向上と容易化、及び合理化が可能であり、扇風機、換気扇など小型家電製品のファン送風用に使われる電動機などに適用できる。
本発明の実施の形態1のコンデンサ電動機を示す断面図 同コンデンサ電動機の椀状部材Haと回転子を除外した状態を示す断面図 同コンデンサ電動機の椀状部材Haと回転子を除外した状態を示す上面図 同コンデンサ電動機を示す半断面図 同コンデンサ電動機の椀状部材Haと回転子を除外した状態を示す半断面図 同コンデンサ電動機の椀状部材Hbと分割鉄芯体Aとを組み合わせた状態の上面図 同コンデンサ電動機の固着用突起を削除した椀状部材Hbと分割鉄芯体Aとを組み合わせた状態の斜視図 同コンデンサ電動機の椀状部材Hbを示す上面図 同コンデンサ電動機の分割鉄芯体Aを示す斜視図 同コンデンサ電動機の椀状部材Haを示す断面図 同コンデンサ電動機の椀状部材Hbを示す断面図 同コンデンサ電動機の4個の固着用突起を有する椀状部材Hbと巻線を装着した分割鉄芯体Aを組合わせた状態を示す上面図 本発明の実施の形態2の分割鉄芯体Bの径方向厚みと同等の厚みを有するリング状部Ca、Cbを有するコンデンサ電動機の断面図 従来のコンデンサ電動機の固定子を示す上面図 同別ののコンデンサ電動機の固定子を示す上面図
符号の説明
1 スロット
2 固定子鉄芯
3 歯部
4 分割鉄芯体A
5 継鉄部
6 分割鉄芯体B
6A 分割鉄芯体Ba
6B 分割鉄芯体Bb
7 絶縁ボビン
8 A相巻線
9 B相巻線
10 突起
11 凹部A
12 凸部A
14 凸部B
15 凹部B
16 固定子
17 スロット絶縁フィルム
18 回転子孔
19 取付部
20A 椀状部材Ha
20B 椀状部材Hb
21A、21B 軸受保持部
22 固着部材
23A、23B 固着用突起
24 回転子
25 軸受
26A リング状部Ca
26B リング状部Cb
27A 蓋部Da
27B 蓋部Db

Claims (8)

  1. 巻線を装着又は直巻巻装する歯部を形成する4個の分割鉄芯体Aと、
    相隣接する分割鉄芯体A相互を連結し外周部の磁路をなす継鉄部を形成する分割鉄芯体Bとに分割してなり、4個の歯部と外周部分の継鉄部とで4個のスロットを形成する固定子鉄芯をもつコンデンサ電動機において、
    前記分割鉄芯体Aは、電磁鋼板を打抜き・積層して形成し、
    前記分割鉄芯体Bは、磁性粉末を所定の形状に成型してなる圧粉磁心で形成するとともに、さらに、椀状の電動機ハウジングをなす部分と一体の椀状部材Hの一部として形成した構成のコンデンサ電動機。
  2. 分割鉄芯体Bは、その厚みを分割鉄芯体Aの回転子軸方向の厚み寸法よりも長く形成した請求項1記載のコンデンサ電動機。
  3. 椀状部材Hは、前記分割鉄芯体Aの外周側で電動機ハウジングのリング状側面を形成する分割鉄芯体Bと、分割鉄芯体Bから連続し固定子巻線の外周部近傍に位置する電動機ハウジングのリング状側面を形成するリング状部Cと、蓋部Dとからなり、椀状部材Hの蓋部中央に回転子の軸受を回転自在に保持するための軸受保持部を一体に設けた構成の請求項1または2記載のコンデンサ電動機。
  4. 椀状部材Hの分割鉄芯体Bを除いた椀状の電動機ハウジングをなす部分の平均肉厚は、分割鉄芯体Bの径方向の平均肉厚に比較して薄く形成した請求項1から3いずれか1項に記載のコンデンサ電動機。
  5. 分割鉄芯体Bを回転子軸と垂直方向に2分割し、各々電動機ハウジングをなす部分と一体の椀状部材Hの一部として形成した請求項1から4いずれか1項に記載のコンデンサ電動機。
  6. 2つに分割した分割鉄芯体Bの内周面を4分する位置に取付部を設け、
    分割鉄芯体Aの外周側先端部分を前記分割鉄芯体Bの取付部によって上下から挟み込む形で合体し固定子の組立・一体化をした構成の請求項5に記載のコンデンサ電動機。
  7. 2つに分割した分割鉄芯体Bのそれぞれの外周面に、分割鉄芯体B同士を合体し固定する固着部材装着用の突起を複数箇所に設けた構成の請求項5または6いずれか1項に記載のコンデンサ電動機
  8. 椀状部材Hを構成する分割鉄芯体Bに連続する部分で、椀状の電動機ハウジングをなす部分のうち、外周部のリング状に立ち上げたリング状部Cの平均肉厚を前記分割鉄芯体Bの径方向の平均肉厚と同等に形成した請求項1から7いずれか1項に記載のコンデンサ電動機。
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