JPH10210593A - スピーカ用振動板とその製造方法 - Google Patents

スピーカ用振動板とその製造方法

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JPH10210593A
JPH10210593A JP2206597A JP2206597A JPH10210593A JP H10210593 A JPH10210593 A JP H10210593A JP 2206597 A JP2206597 A JP 2206597A JP 2206597 A JP2206597 A JP 2206597A JP H10210593 A JPH10210593 A JP H10210593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
speaker
voice coil
coil bobbin
slit
Prior art date
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Pending
Application number
JP2206597A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kobayashi
隆夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
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Publication of JPH10210593A publication Critical patent/JPH10210593A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コーン振動板とコイルボビンとを一体化して成
形することにより、コーン振動板とコイルボビンの接着
が不要で製造工程を削減でき、高入力を必要とするスピ
ーカにも適用できるスピーカ用振動板とその製造方法を
提供することにある。 【解決手段】スピーカ用振動板を合成樹脂等で射出成形
するに際し、その射出成形時に、該振動板1のネック部
1aの内周側に円周上にスリット4を設けたボイスコイ
ルボビン3を配置してインサート成形することにより、
前記ネック部から前記スリットに挿入されて係合する係
合部1bを成形して振動板1とボイスコイルボビン3と
を一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカー用振動
板とその製造方法に係り、特に振動板とボイスコイルボ
ビンとを一体化したスピーカー用振動板とその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、図3及び図4に示すように、反発
型磁気回路21を用いて該反発型磁気回路21をコーン
振動板11の中央に配置することによりスピーカの薄型
化を図った反発磁気回路型スピーカがある。周知のよう
に、反発型磁気回路21は、リング状のマグネット2
2,23を同極同士が対向するように配置して該マグネ
ット22,23の外周側に生じる反発磁界を利用して該
反発磁界内にボイスコイル12を配置する形式のもので
あり、一般的には磁束密度を高めるために両マグネット
22,23間に磁性材からなるリング状のセンタープレ
ート24が挟持配置される。両マグネット22,23及
びセンタープレート24は非磁性材からなるホルダー2
5で保持され、該ホルダー25にフレーム26が取り付
けられる。
【0003】前記反発型磁気回路21はコーン振動板1
1の中央部に配置され、前記センタープレート24の外
周側に位置するように配置されたボイスコイル12のコ
イルボビン12aとコーン振動板11のネック部11a
が接着剤Sで接着固定される。なお、図中、27はダン
パ、28は端子である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記構成のように、本
来嵩高となるコーン振動板11の中央部に反発型磁気回
路21を配置してスピーカの薄型化を図るものである
が、従来はコーン振動板11のネック部11aとコイル
ボビン12aとを接着剤Sで接着固定する形式であるた
め、図4で明示するように、前記ネック部11aとボイ
スコイル12のコイル部(巻線部)12bとが近接して
しまい、高入力時にボイスコイル12の熱で接着剤が破
壊されるため、高い入力を必要とするスピーカーには不
向きであった。
【0005】また、従来はコイル部12bが形成された
コイルボビン12aにコーン振動板11のネック部11
aを接着する形式であるため、コーン振動板11を上方
から下ろして組み込む際に、コーン振動板11のネック
部11aがボイスコイル12のコイル部12bの外径を
通過するようにネック部11aの径が必要となり、該ネ
ック部11aの接合面とコイルボビン12aの接合面と
の間が大きくなって接着剤がタレ落ち、接着強度が弱く
なる原因となっていた。
【0006】本発明の目的は、前記のような従来の欠点
を解消し、コーン振動板とコイルボビンとを一体化して
成形することにより、コーン振動板とコイルボビンの接
着が不要で製造工程を削減でき、高入力を必要とするス
ピーカにも適用できるスピーカ用振動板とその製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスピーカ用
振動板は、合成樹脂等で射出成形されるスピーカ用振動
板において、該振動板のネック部に形成された係合部が
ボイスコイルボンビンの円周上に設けたスリットに挿入
されて係合していることを特徴とする。
【0008】また、本発明に係るスピーカ用振動板の製
造方法は、スピーカ用振動板を合成樹脂等で射出成形し
て製造するスピーカ用振動板の製造方法において、スピ
ーカ用振動板の射出成形時に、該振動板のネック部の内
周側に円周上にスリットを設けたボイスコイルボビンを
配置してインサート成形することにより、前記ネック部
から前記スリットに挿入されて係合する係合部を成形し
て振動板とボイスコイルボビンとを一体化することを特
徴とする。
【0009】
【作用】ボイスコイルボビンの所定位置、即ち、振動板
のネック部との結合部の円周上にスリットを点設してお
き、振動板の射出成形時に該振動板のネック部側に前記
ボイスコイルボビンを配置してシンサート成形する。こ
れにより、振動板のネック部から前記スリットを介して
係合部が形成され、振動板とボイスコイルボビンとが一
体化する。
【0010】金型の構造上、予めコイル部を巻線したボ
イスコイルボビンをインサート成形することは難しい
が、一体成形後に巻線すれば特に問題なく実施すること
ができる。
【0011】振動板にボイスコイルボビンをインサート
成形することにより両者の結合は強固なものとなり、接
着固定ではないから高入力用スピーカにも使用すること
ができる。
【0012】また、スピーカの組立工程において、接着
剤の塗布や、コイル部の中心と反発型磁気回路のセンタ
ープレートの中心とを一致させるボイスコイルの位置出
しが不要となり、製造工程の容易化と品質の安定性を図
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明のスピーカ用振動板
の実施例を示し、反発磁気回路型スピーカに適用した例
を示す要部の断面図、図2はボイスコイルボビンの斜視
図である。
【0014】図において、1は合成樹脂で射出成形によ
り製造されるコーン振動板、2はボイスコイル、3はボ
イスコイルボビンであって、コーン振動板1のネック部
1aが結合されるべき位置の円周上に図2に示すような
横長のスリット4を点設する。
【0015】コーン振動板1の射出成形に際し、該コー
ン振動板1のネック部1aの内周側に前記ボイスコイル
ボビン3を配置して該ボイスコイルボビン3をインサー
ト成形する。これにより前記ネック部1aからスリット
4を介して樹脂が流出し、前記スリット4に係合する係
合部1bが成形されてコーン振動板1とボイスコイルボ
ビン3が一体化し、結合される。
【0016】コーン振動板1の射出成形に際し、金型
(図示しない)の構造上、予めコイル部5を形成したボ
イスコイルボビン3をインサート成形することが困難な
場合には、コーン振動板1にボイスコイルボビン3をイ
ンサート成形した後に該ボイスコイルボビン3の所定位
置に巻線してコイル部5を形成する。
【0017】前記のようにしてコーン振動板1のネック
部1aとボイスコイルボビン3とを一体化することによ
り両者は強固に結合され、ネック部1aにコイル部5を
通過させるためのクリアランスを設ける必要がなく、信
頼性の高いスピーカ用振動板を得ることができる。
【0018】図1は前記のようにして構成されたコーン
振動板1及びボイスコイル2を反発型磁気回路21に組
み込んだ状態を示し、図において、22,23はマグネ
ット、24はセンタープレート、27はダンパ、Sはダ
ンパ27とボイスコイルボビン3とを接合する接着剤で
ある。
【0019】なお、図1は反発磁気回路型スピーカとし
てコーン振動板1を組み込んだ例を示しているが、通常
の内磁型スピーカのコーン振動板にも用いることができ
るのは勿論である。
【0020】
【発明の効果】本発明のスピーカ用振動板によれば、振
動板のネック部とボイスコイルボビンが接着剤による接
着ではなく一体化して結合されているから、従来のよう
な接着剤による接着のものとは異なり、高い入力を必要
とするスピーカの振動板として使用することができ、ま
た、振動板のネック部の内径とボイスコイルボビンとの
間にクリアランスがないから、信頼性に優れた振動板と
することができる。
【0021】本発明のスピーカ用振動板の製造方法によ
れば、振動板の射出成形時にボイスコイルボビンをイン
サート成形することにより振動板とボイスコイルボビン
とを一体化して成形でき、製造工数を削減できると共に
信頼性に優れたスピーカ用振動板を容易且つ安価に製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカ用振動板の実施例を示す
要部の断面図。
【図2】ボイスコイルボビンの斜視図。
【図3】反発磁気回路型スピーカを説明するための断面
図。
【図4】従来のコーン振動板とボイスコイルボビンとの
接合状態を示す要部の拡大図。
【符号の説明】
1 コーン振動板 1a ネック部 1b 係合部 2 ボイスコイル 3 ボイスコイルボビン 4 スリット 5 コイル部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂等で射出成形されるスピーカ用
    振動板において、該振動板のネック部に形成された係合
    部がボイスコイルボンビンの円周上に設けたスリットに
    挿入されて係合していることを特徴とするスピーカ用振
    動板。
  2. 【請求項2】 スピーカ用振動板を合成樹脂等で射出成
    形して製造するスピーカ用振動板の製造方法において、
    スピーカ用振動板の射出成形時に、該振動板のネック部
    の内周側に円周上にスリットを設けたボイスコイルボビ
    ンを配置してインサート成形することにより、前記ネッ
    ク部から前記スリットに挿入されて係合する係合部を成
    形して振動板とボイスコイルボビンとを一体化すること
    を特徴とするスピーカ用振動板の製造方法。
JP2206597A 1997-01-21 1997-01-21 スピーカ用振動板とその製造方法 Pending JPH10210593A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002271892A (ja) * 2001-03-08 2002-09-20 Sony Corp スピーカ装置
EP1651004A2 (en) 2004-10-25 2006-04-26 Pioneer Corporation Speaker device and manufacturing method thereof
US8045746B2 (en) 2005-12-26 2011-10-25 Pioneer Corporation Speaker device

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