JP4610229B2 - スピーカおよびスピーカの製造方法 - Google Patents

スピーカおよびスピーカの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、スピーカおよびスピーカの製造方法に関する。
音響機器等に使用されるスピーカには、振動板およびダンパが設けられているものが多い(例えば、特許文献1参照)。図7に、振動板およびダンパが設けられている従来のスピーカ120の断面図を示す。このスピーカ120は、フレーム122と、ボイスコイルボビン124と、振動板126と、ダンパ128と、ボイスコイル130と、磁気回路132と、を備えている。
振動板126は、拡径部134とネック部136とから構成されている。この振動板126は、拡径部134の外周部がフレーム122に固定されているエッジ部140に接着されることにより、フレーム122に保持されている。また、振動板126は、ボイスコイルボビン124の外壁124aとネック部136の内壁136aとの隙間に充填された接着剤によって、ボイスコイルボビン104と接着されている。
実開昭63−159992号公報(第2図、第4図から第6図)
しかしながら、エッジ部140が柔軟な材料から構成されている場合、ネック部136の内壁136aとボイスコイルボビン124の外壁124aとを接着するまでの間、振動板126の自重によって、ネック部136が徐々に図7の矢示A方向に移動してしまい、振動板126が本来の接着位置とは異なった位置に固定されてしまうという問題点がある。振動板126が本来の接着位置とは異なった位置に固定されてしまうと、高い音質が得られないばかりでなく、入力信号に対する耐久性も損なわれてしまう。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な方法で、振動板をボイスコイルボビンの正規の位置に固定することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明のスピーカは、ボイスコイルと、上記ボイスコイルに流れる電気信号と上記ボイスコイルに与えられる磁界との作用によって動作する円筒形状のボイスコイルボビンと、上記ボイスコイルボビンの周囲に配置される振動板と、上記ボイスコイルボビンが貫通する孔を備え、該孔内に上記ボイスコイルホビンが配置されるダンパと、を有するスピーカにおいて、上記ダンパは、上記孔の周縁に上記振動板を支持するための突出部を備え、上記突出部は、上記ダンパの本体部と一体に構成されていると共に、上記ボイスコイルホビンの軸方向に対して上記振動板が配置される方向であって、上記ボイスコイルボビンの外方向にさらに折り曲げられており、上記振動板は、上記ボイスコイルボビンの周囲を覆う円筒形状のネック部を備え、上記ネック部が上記突出部に接触していると共に、上記ネック部内壁と上記ボイスコイルホビン外壁との隙間に接着剤を介して固定(但し、上記ボイスコイルホビンの軸方向に対して、上記ネック部内壁と上記ボイスコイルホビン外壁との隙間に存在する上記接着剤の厚みが異なる態様での固定を除く)されているものである。
動板は、ボイスコイルボビンの周囲を覆うネック部を備え、ネック部が突出部に接触している構成を採用することができる。
本発明のスピーカ製造方法は、ボイスコイルと、フレームと、ボイスコイルに流れる電気信号と上記ボイスコイルに与えられる磁界との作用によって動作する円筒形状のボイスコイルボビンと、上記ボイスコイルボビンの周囲に配置される振動板と、上記ボイスコイルボビンが貫通する孔と、上記孔の周縁に設けられると共に、上記ボイスコイルホビンの軸方向に対して上記振動板が配置される方向に折り曲げられた突出部と、を備え上記孔内に上記ボイスコイルホビンが配置されるダンパと、上記ボイスコイルボビンの周囲に配置されたボイスコイルと、を有するスピーカの製造方法において、上記ダンパを上記ボイスコイルボビンに接着するダンパ接着工程と、上記ダンパ接着工程の後、上記ダンパを上記フレームに固定するダンパ固定工程と、上記ダンパ固定工程の後、上記振動板を上記突出部に接触させながら上記ボイスコイルボビンに接着する振動板接着工程と、を有し、上記振動板接着工程において、上記振動板は、上記ボイスコイルボビンの周囲を覆う円筒形状のネック部を備え、上記ネック部が上記突出部に接触していると共に、上記ネック部内壁と上記ボイスコイルホビン外壁との隙間に接着剤を介して固定(但し、上記ボイスコイルホビンの軸方向に対して、上記ネック部内壁と上記ボイスコイルホビン外壁との隙間に存在する上記接着剤の厚みが異なる態様での固定を除く)されるものである。
本発明によれば、簡易な方法で、振動板をボイスコイルボビンの正規の位置に固定することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係るスピーカおよびスピーカの製造方法について説明する。まず、図1および図2を参照しながら、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ10について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ10の断面図である。それぞれ、図1の矢示X方向がスピーカ10の前方向、図1の矢示Y方向がスピーカ10の後方向である。このスピーカ10は、振動することによって周囲の空気を振動させて音波を発生させる振動板12と、ボイスコイルボビン14を支持するダンパ16と、振動板12を振動させるボイスコイル18と、ボイスコイル18に電磁力を与える磁気回路20と、を備えている。
また、このスピーカ10は、スピーカ10の筐体となるフレーム26と、ボイスコイル18と一体的に動作するボイスコイルボビン14と、振動板12をフレーム26に固定する際の媒介部材となるエッジ部28と、ボイスコイルボビン14等のスピーカ10の内部の部品に塵芥等が侵入するのを防ぐダストキャップ30と、を備えている。
振動板12は、樹脂、紙または木材等から構成されており、中空の略盃形状を有している。この振動板12は、後側に、円筒形状をしているネック部34と、前側に、ネック部34と連通し前方に向かって拡がっていく中空の略円錐台形状を有している拡径部36と、を備えている。
エッジ部28は、環状の接合部38と、接合部38の外側に形成された環状ドーム形状の凸部40と、凸部40の外側に形成された環状の端部42とを有する。接合部38には、拡径部36の開口部の外周部が接着されている。端部42は、接着等によってフレーム26に固定されている。このため、振動板12は、外側で、エッジ部28を介してフレーム26に固定されることとなる。また、振動板12の内側では、ネック部34の内壁34aとボイスコイルボビン14の外壁14aとの隙間に接着剤が充填されて互いに固定されている。
フレーム26は、剛性を有する材料、例えば、金属、木材または合成樹脂等から構成されており、中空の略円錐台形状を有している。また、フレーム26は、スピーカ10の各種部品を係止、支持、固定または接着等すると共に、覆うことによって各種部品を保護している。
ダストキャップ30は、振動板12と同様に、樹脂、紙または木材等から構成されており、円形ドーム形状を有している。また、ダストキャップ30は、その外周部が折り返されており、この折り返し部の後側の面と振動板12の拡径部36の前側の面とが接着等によって接合されて、振動板12に支持されている。すなわち、ダストキャップ30は、ボイスコイルボビン14の前側の開口部を非接触で覆っている。したがって、ボイスコイルボビン14等のスピーカ10の内部の部品に塵芥が侵入するのを防止することができる。
ボイスコイルボビン14は、軽量で剛性を有する材料、例えば、ガラス繊維または合成樹脂等から構成されており、円筒形状を有している。なお、金属または紙等でボイスコイルボビン14を作製しても良い。このボイスコイルボビン14の周囲には、螺旋状に巻回されたボイスコイル18が配置されている。また、ボイスコイルボビン14は、磁気回路20を形成している後述する第1プレート46の円柱形状部分のセンターポール48に外挿されており、ボイスコイル18と第1プレート46(センターポール48)の接触を防いでいる。
図2は、ダンパ16の平面図である。ダンパ16は、図2に示すように、中央にボイスコイルボビン14を貫通する略円形の孔49を有する略円形形状を有しており、本体部50と、本体部50の内周部(孔49の周縁)に設けられた突出部52と、を備えている。突出部52を設けることによって、スピーカ10の製造工程において、ボイスコイルボビン14と振動板12のネック部34との位置合わせを行うことができる。また、ダンパ16における本体部50の外周部は、図1に示すように、フレーム26に接着等により固定されて支持されている。
本体部50は、織布等にフェノール樹脂等を含浸させたものを成形用の型に注入し、加熱成型して作製される。なお、本体部50は、織布にフェノール樹脂を含浸させたものに代えて、ポリアミド樹脂等の耐熱性樹脂から構成されても良い。
突出部52は、図2に示すように、本体部50の内周部に本体部50と一体に設けられている。突出部52を本体部50と一体成型することによって、成形用の金型を変更するのみで、他の製造工程を変更することなく、突出部52を形成することができる。また、突出部52を、Bの位置で振動板12の方向に折り曲げるという簡易な手法によって、ボイスコイルボビン14と振動板12のネック部34との位置合わせが可能となる。
なお、振動板12のネック部34の長さを伸ばす等によって、振動板12に、ボイスコイルボビン14と振動板12との位置合わせ部材を形成することも可能である。しかし、振動板12は音波発生部であり、音質を左右する重要な部品であるため、その形状を変更することは好ましくない。したがって、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ10のように、ダンパ12に位置合わせ部材(突出部52)を設ける方が、より好ましい。
また、突出部52は、図1に示すように、図2のCの位置で、さらにボイスコイルボビン14の外方向に折り曲げられている。このため、振動板12のネック部34の径が一定の範囲内で変化しても、突出部52の外方向に折り曲げられている部分が、振動板12のネック部34の後側の開口端面を確実に支持することができる。
また、突出部52とボイスコイルボビン14の外壁14aとの隙間には接着剤が充填されており、突出部52とボイスコイルボビン14とが固定されている。なお、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ10の振動板12では、突出部52が4箇所設けられているが、これに代えて、突出部52を全周に渡って1箇所設けても良いし、2箇所、3箇所または5箇所以上設けても良い。
また、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ10では、突出部52は本体部50と一体に形成されているが、これに代えて、本体部50とは異なる材質で作製した突出部52を、または、本体部50と同じ材質であって別体で作製した突出部52を、本体部50に取り付けても良い。この場合、突出部52の断面形状を略コ字の三面構造として、各面をそれぞれ本体部50と接着面、振動板12の拡径部36とダンパ16の本体部50との間隔を保つ面(振動板12のネック部34をボイスコイルボビン14に対して位置決めする面)、振動板12のネック部34の後方の開口端面との接触面にすることができる。
ボイスコイル18は、金属線等の導線を螺旋状に巻回されたコイル56から構成されている。このボイスコイル18は、後述する磁気回路20の第2プレート58の内壁58aに接触しないように配置されている。また、コイル56の終端は、ボイスコイルボビン14の外壁に沿って引き出され、フレーム26に設けられたターミナル60に接続されている。ターミナル60には、外部入力線62が、一方の端部で接続されている。この外部入力線62のもう一方の端部は、音響機器のアンプ等の出力回路に接続されている。
磁気回路20は、第1プレート46と、マグネット64と、第2プレート58と、から形成されている。第1プレート46は、鉄等の磁性材料から作製されている。この第1プレート46は、前側の円柱形状のセンターポール48と、後側の円板形状の台座部66とから一体に構成されている。
マグネット64は、フェライト磁石、アルニコ磁石またはネオジウム磁石等から構成されており、リング形状を有している。このマグネット64は、第1プレート46のセンターポール48を非接触に囲むように、台座部66の前面に接着固定されている。なお、マグネット64の第1プレート46への固定は、接着に限定されない。例えば、台座部66にリング形状の穴を設け、この穴にマグネット64を挿入して固定しても良い。また、マグネット64の前面64aは一方の極(例えば、N極)となっており、マグネット64の後面64bは他方の極(例えば、S極)となっている。
第2プレート58は、第1プレート46と同様に鉄等の磁性材料から作製されており、リング形状を有している。この第2プレート58は、第1プレート46のセンターポール48を非接触に囲むように、マグネット64の前面64aに接着固定されている。なお、第2プレート58のマグネット64への固定は、接着に限定されない。
マグネット64の後面64bの磁極によって形成される磁界は、第1プレート46の台座部66を経由して、センターポール48の前方に導かれる。一方、マグネット64の前面64aの磁極によって形成される磁界は、第2プレート58に導かれる。このため、第1プレート46のセンターポール48の前方の外壁と第2プレート58の内壁との隙間には、一方向の強い磁界が形成されている。
次に、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ10の動作の仕組みについて説明する。
まず、音声に対応する電気信号が、スピーカ10の外部にある音響機器のアンプ等の出力回路から、外部入力線62を経由して、ボイスコイル18に入力される。次に、ボイスコイル18は、ボイスコイル18に入力された電気信号の電流の経時変化に応じて、磁気回路20の第1プレート46と第2プレート58との隙間に形成されている磁界から電磁力を受けて振動する。
次に、ボイスコイル18の振動が、ボイスコイルボビン14を経由して振動板12に伝わり、この結果、振動板12も振動する。そして、振動板12の振動が周囲の空気を振動させることによって、音波が発生する。
次に、本発明の第1の実施の形態に係るスピーカ10の製造方法について説明する。
最初に、第1プレート46の台座部66の前面66aに、マグネット64を接着等によって固定する。次に、マグネット64の前面64aに、第2プレート58を接着等によって固定する。これらの工程によって磁気回路20が形成される。次に、第2プレート58の前面58bの外周部にフレーム26を取り付ける。次に、ボイスコイルボビン14を第1プレート46のセンターポール48の外側に嵌め込む。次に、ボイスコイル18を、第2プレート58の内壁58aに接触しないように、ボイスコイルボビン14の外側に嵌め込む。
次に、本体部50と、振動板12が配置される方向(前方)に折り曲げられた突出部52とを備えたダンパ16を、ボイスコイルボビン14の外側に配置する。次に、ダンパ16をボイスコイルボビン14に接着するダンパ接着工程を行う。このダンパ接着工程は、突出部52とボイスコイルボビン14の外壁14aとの隙間に接着剤を充填することによって行う。次に、ダンパ16の外周部をフレーム26に接着等によって固定するダンパ固定工程を行う。次に、コイル56の引き出し線をターミナル60に接続する。
次に、振動板12の外周部にエッジ部28を、中央部にダストキャップ30を、それぞれ接着等によって接合する。次に、エッジ部28およびダストキャップ30が接合された振動板12の中央の孔49を、ボイスコイルボビン14に嵌め込んで、ネック部34の後方の開後端部を突出部52に接触させる。
次に、フレーム26に、エッジ部28の端部42を接着等によって固定する。最後に、ネック部34が突出部52に接触した状態で、ネック部34の内壁34aとボイスコイルボビン14の外壁14aとの隙間に接着剤を充填して、振動板12をボイスコイルボビン14に接着する振動板接着工程を行う。
こうして製造されたスピーカ10のターミナル60に外部入力線62を接続して、外部入力線62から音声に関する電気信号をスピーカ10(ボイスコイル18)に入力することによって、スピーカ10から音声が出力される。
次に、図3から図6を参照しながら、本発明の他の実施の形態に係るスピーカのダンパの突出部について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係るスピーカ70の振動板12を装着する前のダンパ72付近を模式的に示す外観図である。このダンパ72の突出部74は、円筒の一部の形状をしている立ち上がり部76と、この立ち上がり部76と外側方向に連通すると共に、円環の一部の形状を有している支持部78とを備えている。支持部78の前面78aは、振動板12のネック部34の後方の開口端部を支持する部分である。
このダンパ72では、立ち上がり部76が円筒の一部の形状をしているため、立ち上がり部76をボイスコイルボビン14と密着させて、または、立ち上がり部76とボイスコイルボビン14との間隔を等しい状態にして、ダンパ72を設置することができる。立ち上がり部76をボイスコイルボビン14と密着させて、または、立ち上がり部76とボイスコイルボビン14との間隔を等しい状態にして、ダンパ72を設置することによって、ダンパ72とボイスコイルボビン14との接着を確実に行うことができる。
また、このダンパ72では、支持部78が円環の一部の形状をしており、支持される振動板12のネック部34の形状と対応している。したがって、ダンパ72が安定して振動板12を支持することができる。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係るスピーカ80の振動板12を装着する前のダンパ82付近を模式的に示す外観図である。このダンパ82の突出部84は、長方体の形状をしている。このダンパ82では、突出部84の幅を大きくする(ボイスコイル16の中心軸と直交している辺を長くする)ことによって、ダンパ82が安定して振動板12を支持することができる。
図5は、本発明の第4の実施の形態に係るスピーカ90の振動板12を装着する前のダンパ92付近を模式的に示す外観図である。このダンパ92の突出部94は、円筒の一部の形状をしている立ち上がり部96と、この立ち上がり部96と内側方向に連通すると共に、円環の一部の形状をしている支持部98とを備えている。支持部98の前面98aは、振動板12のネック部34の後方の開口端部を支持する部分である。
このダンパ92では、立ち上がり部96が円筒の一部の形状をしているため、第2の実施の形態に係るスピーカ70と同様に、ダンパ92とボイスコイルボビン14との接着を確実に行うことができる。また、このダンパ92では、支持部98の内壁98bとボイスコイルボビン14の外壁14aとを接触させることができる。支持部98の内壁98bとボイスコイルボビン14の外壁14aとを接触させることによって、ボイスコイルボビン14の周囲に支持部98を安定して配置することができる。このため、ダンパ92が安定した状態で振動板12を支持することができる。
図6は、本発明の第5の実施の形態に係るスピーカ100の振動板12を装着する前のダンパ102付近を模式的に示す外観図である。このダンパ102の突出部104は、円筒の一部の形状をしている立ち上がり部106と、この立ち上がり部106から外側方向に連通し、さらに最外部で内側方向に折り返されている円環の一部の形状をしている支持部108と、この支持部108から前方に連通すると共に、立ち上がり部106より内側に配置される円筒の一部の形状をしている円筒接合部110とを備えている。支持部108の前面108aが、振動板12のネック部34の後方の開口端部を支持する。
このダンパ102では、支持部108が二重構造になっていて強度が増しているため、ダンパ102が安定した状態で振動板12を支持することができる。また、このダンパ102では、円筒接合部110の内壁110aとボイスコイルボビン14の外壁14aとを接触させることができる。円筒接合部110の内壁110aとボイスコイルボビン14の外壁14aとを接触させることによって、ボイスコイルボビン14の周囲に支持部108を安定して配置することができる。このため、より一層、ダンパ102が安定した状態で振動板12を支持することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形実施可能である。例えば、各実施の形態に係るスピーカ10,70,80,90,100では、振動板12がネック部34を備えているが、これに代えて、振動部12がネック部34を備えていない構造としても良い。この場合、突出部52,74,84,94,104に接触するのは拡径部36の後方の開口端部となる。
本発明は、音響機器等に使用されるスピーカに利用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るスピーカを示す断面図である。 図1のスピーカに使用されるダンパを示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るスピーカのダンパ付近を示す外観図である。 本発明の第3の実施の形態に係るスピーカのダンパ付近を示す外観図である。 本発明の第4の実施の形態に係るスピーカのダンパ付近を示す外観図である。 本発明の第5の実施の形態に係るスピーカのダンパ付近を示す外観図である。 従来のスピーカを示す断面図である。
符号の説明
10 スピーカ
12 振動板
14 ボイスコイルボビン
16 ダンパ
18 ボイスコイル
20 磁気回路
26 フレーム
28 エッジ部
30 ダストキャップ
34 ネック部(振動板の一部)
36 拡径部(振動板の一部)
46 第1プレート(磁気回路の一部)
48 センターポール(第1プレートの一部)
49 孔
50 本体部
52 突出部
56 コイル(ボイスコイルの一部)
58 第2プレート(磁気回路の一部)
60 ターミナル
62 外部入力線
64 マグネット(磁気回路の一部)
66 台座部(第1プレートの一部)
70 スピーカ
72 ダンパ
74 突出部
80 スピーカ
82 ダンパ
84 突出部
90 スピーカ
92 ダンパ
94 突出部
100 スピーカ
102 ダンパ
104 突出部

Claims (3)

  1. ボイスコイルと、上記ボイスコイルに流れる電気信号と上記ボイスコイルに与えられる磁界との作用によって動作する円筒形状のボイスコイルボビンと、上記ボイスコイルボビンの周囲に配置される振動板と、上記ボイスコイルボビンが貫通する孔を備え、該孔内に上記ボイスコイルホビンが配置されるダンパと、を有するスピーカにおいて、
    上記ダンパは、上記孔の周縁に上記振動板を支持するための突出部を備え、
    上記突出部は、上記ダンパの本体部と一体に構成されていると共に、上記ボイスコイルホビンの軸方向に対して上記振動板が配置される方向であって、上記ボイスコイルボビンの外方向にさらに折り曲げられており、
    上記振動板は、上記ボイスコイルボビンの周囲を覆う円筒形状のネック部を備え、上記ネック部が上記突出部に接触していると共に、上記ネック部内壁と上記ボイスコイルホビン外壁との隙間に接着剤を介して固定(但し、上記ボイスコイルホビンの軸方向に対して、上記ネック部内壁と上記ボイスコイルホビン外壁との隙間に存在する上記接着剤の厚みが異なる態様での固定を除く)されていることを特徴とするスピーカ。
  2. 前記振動板は、前記ボイスコイルボビンの周囲を覆うネック部を備え、
    上記ネック部が前記突出部に接触していることを特徴とする請求項1記載のスピーカ。
  3. フレームと、
    ボイスコイルと、
    ボイスコイルに流れる電気信号と上記ボイスコイルに与えられる磁界との作用によって動作する円筒形状のボイスコイルボビンと、
    上記ボイスコイルボビンの周囲に配置される振動板と、
    上記ボイスコイルボビンが貫通する孔と、上記孔の周縁に設けられると共に、上記ボイスコイルホビンの軸方向に対して上記振動板が配置される方向に折り曲げられた突出部と、を備え上記孔内に上記ボイスコイルホビンが配置されるダンパと、
    上記ボイスコイルボビンの周囲に配置されたボイスコイルと、
    を有するスピーカの製造方法において、
    上記ダンパを上記ボイスコイルボビンに接着するダンパ接着工程と、
    上記ダンパ接着工程の後、上記ダンパを上記フレームに固定するダンパ固定工程と、
    上記ダンパ固定工程の後、上記振動板を上記突出部に接触させながら上記ボイスコイルボビンに接着する振動板接着工程と、
    を有し、
    上記振動板接着工程において、
    上記振動板は、上記ボイスコイルボビンの周囲を覆う円筒形状のネック部を備え、上記ネック部が上記突出部に接触していると共に、上記ネック部内壁と上記ボイスコイルホビン外壁との隙間に接着剤を介して固定(但し、上記ボイスコイルホビンの軸方向に対して、上記ネック部内壁と上記ボイスコイルホビン外壁との隙間に存在する上記接着剤の厚みが異なる態様での固定を除く)されることを特徴とするスピーカの製造方法。
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