JPWO2009016743A1 - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

比較的薄型、小型のスピーカ装置であっても、引出線と他の部材との接触による異音の発生を低減すること、引出線の断線を低減すること、音質の劣化を低減すること。ボイスコイル33が遊嵌する磁気ギャップが形成された磁気回路2と、ボイスコイル33に直接又は間接的に固着された振動体3と、該振動体3を支持するとともに磁気回路2を内在するフレーム5と、ボイスコイル33の引出線4が接続される端子部6とを有し、磁気ギャップGに遊嵌したボイスコイル33と、フレーム5に設けられた端子部6との間に、ボイスコイル33から引き出された引出線4が通る引出通路7が配置されている。

Description

本発明は、スピーカ装置に関する。
一般的なスピーカ装置では、振動板に固定されたボイスコイルが、磁気回路の磁気ギャップ内に振動自在に配置されている。ボイスコイルから引き出された引出線(リード線)は、スピーカフレームに設けられた端子部に導通した状態で固定されている。
例えば、一般的なスピーカ装置では、リード線がボイスコイルと端子部の間を直線状に接続した構造ではなく、リード線に屈曲部などの余長部を設けた構造を有する(例えば、特許文献1参照)。
上記スピーカ装置では、リード線に屈曲部を設けることにより、リード線がボイスコイルの変位に追従することができるとともに、リード線にかかる応力が低減する。
特開2003−348690号公報
しかし、比較的薄型のスピーカ装置や小型のスピーカ装置では、ボイスコイルの引出線の設置スペースに制約があるので、例えば引出線の余長部が磁気回路、振動板、エッジ部などに接触して異音が発生する場合がある。また、この接触により引出線と端子部の接続部に応力が生じて断線が生じる場合がある。
また、比較的薄型や小型のスピーカ装置では、ボイスコイルと端子部の間の引出線の形状(経路)が、ボイスコイルの重量バランスに比較的大きく影響し、重量バランスに偏りがあると、不要な振動が生じて、音質が劣化する場合がある。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、比較的薄型、小型のスピーカ装置であっても、引出線と他の部材との接触による異音の発生を低減すること、引出線の断線を低減すること、音質の劣化を低減すること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
本発明に係るスピーカ装置は、ボイスコイルが遊嵌する磁気ギャップが形成された磁気回路と、前記ボイスコイルに直接又は間接的に固着された振動体と、該振動体を支持するとともに前記磁気回路を内在するフレームと、前記ボイスコイルの引出線が接続される端子部とを有するスピーカ装置であって、前記磁気回路は、前記磁気ギャップに遊嵌したボイスコイルと、前記フレームに設けられた前記端子部の間に、前記ボイスコイルから引き出された引出線が通る引出通路を有することを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係るスピーカ装置1の平面図である。 (A)は図1に示したスピーカ装置1の視認方向D1からみた断面図であり、(B)は図1に示したスピーカ装置1の視認方向D2からみた図である。 本発明の第2実施形態に係るスピーカ装置1Aの平面図である。 本発明の第3実施形態に係るスピーカ装置1Bの平面図である。 図4に示したスピーカ装置1Bの視認方向D1からみた断面図である。 本発明の第4実施形態に係るスピーカ装置1Cの平面図である。 図6に示したスピーカ装置1Cの断面図である。 図7に示したスピーカ装置1Cの引出線4付近の拡大断面図である。 図6に示したスピーカ装置1Cの磁気回路2Cの分解斜視図である。 (A)は本発明の第1具体例に係るスピーカ装置の引出通路の側面図であり、(B)は本発明の第2具体例に係るスピーカ装置の引出通路の側面図である。 (A)は本発明の一実施形態に係るスピーカ装置のボイスコイル33Dを説明するための正面図であり、(B)は(A)に示したボイスコイルの導電線401の巻き始め位置付近の拡大図であり、(C)は(A)に示したボイスコイルの導電線401の巻き終り位置付近の拡大図であり、(D)は(B)に示したボイスコイルの変形例であり、(E)は(C)に示したボイスコイルの変形例である。 本発明の第5実施形態に係るスピーカ装置1Fの平面図である。 本発明の第6実施形態に係るスピーカ装置1Gの平面図である。
本発明に係るスピーカ装置は、ボイスコイルが遊嵌する磁気ギャップが形成された磁気回路と、前記ボイスコイルに直接又は間接的に固着された振動体と、該振動体を支持するとともに前記磁気回路を内在するフレームと、ボイスコイルの引出線が接続される端子部とを有を備え、磁気ギャップに遊嵌したボイスコイルと、フレームに設けられた端子部との間に、ボイスコイルから引き出された引出線が通る引出通路が配置されていることを特徴とする。
上記構成のスピーカ装置では、磁気回路が、磁気ギャップに遊嵌したボイスコイルと、フレームに設けられた端子部の間に、ボイスコイルから引き出された引出線が通る引出通路を有し、ボイスコイルの引出線が、ボイスコイルから引出通路を通ってフレームに設けられた端子部に電気的に接続されるので、例えば引出線が、磁気回路、振動板、およびエッジ部、などに接触することを防止することができ、異音の発生を低減することができる。また、比較的高音質の薄型のスピーカ装置を提供することができる。また、比較的高音質の小型のスピーカ装置を提供することができる。
また、引出線と他の部材との接触が低減するので、接触による引出線の断線を低減することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るスピーカ装置を、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係るスピーカ装置1の平面図である。図2(A)は図1に示したスピーカ装置1の視認方向D1からみた断面図であり、図2(B)は図1に示したスピーカ装置1の視認方向D2からみた図である。図1において、スピーカ装置1の振動板とエッジは省略している。
本実施形態に係るスピーカ装置1は、図1に示すように、比較的薄型で小型のスピーカ装置である。また、本実施形態に係るスピーカ装置1は、例えば携帯電話機やイヤホンなどのスピーカ装置に採用される。
図1に示すように、本実施形態に係るスピーカ装置1は、磁気回路2、振動体3、ボイスコイル33、引出線4、フレーム5、端子部6を有する。磁気回路2は、ボイスコイル33の引出線4が通る引出通路7を有する。
磁気回路2は本発明に係る磁気回路の一実施形態に相当し、振動体3は本発明に係る振動体の一実施形態に相当し、フレーム5は本発明に係るフレームの一実施形態に相当する。ボイスコイル33は本発明に係るボイスコイルの一実施形態に相当し、引出線4は本発明に係る引出線の一実施形態に相当し、端子部6は本発明に係る端子部の一実施形態に相当する。引出通路7は本発明に係る引出通路の一実施形態に相当する。
磁気回路2としては、例えば、内磁型磁気回路、外磁型磁気回路等を採用することができる。本実施形態に係る磁気回路は、内磁型磁気回路を採用する。磁気回路2は、ボイスコイル33が遊嵌する磁気ギャップGを備える。
詳細には、本実施形態に係る磁気回路2は、ヨーク21、磁石22、プレート23を有する。
ヨーク21は、底面部21A、屈曲部21B、および側部21Cを有する。本実施形態に係るヨーク21は、例えば図1,2に示すように、平板で略円形状の底面部21Aと、底面部21Aから音響放射側(SD)に向って屈曲した形状の屈曲部21Bと、その屈曲部21Bから音響放射側に向って延出した筒状の側部21Cを有する。また、図2に示すように、ヨーク21は、断面形状が略U字形状に形成されている。ヨーク21の底面部21A、屈曲部21B、および側部21Cは、例えば鉄などの公知の形成材料により一体成形されている。
また、ヨーク21は、ヨークの側部21Cに形成された切欠部71を有する。この切欠部71は引出通路7の一実施形態に相当する。この引出通路7は、磁気ギャップGに遊嵌したボイスコイル33と、フレーム5に設けられた端子部6の間に設けられている。
また、切欠部71は、図1に示すように、ボイスコイル33の引き出し位置の近傍に形成されている。本実施形態に係る切欠部71は、ボイスコイル33の中心軸に対して略点対称の位置に所定の間隔で形成されている。
また、本実施形態に係るヨーク21は、例えば図2(A),(B)に示すように、ヨーク21の上端部21Dから底面部21Aに向かって所定の長さの略U字形状の切欠部71が形成されている。ボイスコイル33から引き出された引出線4は、この切欠部71を通って、フレーム5に設けられた端子部6に接続されている。例えば、引出線4は端子部6に、はんだ接続、熱圧着等により接続される。
引出線4は、上記切欠部71に対して、規定間隔を開けて配置される。詳細には、引出線4の形状、および引出通路7の切欠部71の形状、切欠部71の形成位置に対する端子部6の形成位置、切欠部71の形成位置に対する支持部51の位置は、例えばボイスコイル33が上下方向(音響放射方向)に振動した場合であっても、引出線4が少なくともヨーク21、フレーム5、エッジ32、切欠部71に接触しないように規定されている。
磁石22は、例えば、ネオジウム系、サマリウム・コバルト系、フェライト系、アルニコ系、等の規定材料を含む永久磁石である。磁石22は、図2(A)に示すように、ヨーク21の底面部21A上に設けられている。本実施形態に係る磁石22は、円柱形状に形成されている。
プレート23は、例えば鉄などの規定材料によりからなり、図2(A)に示すように、磁石22上に設けられている。本実施形態に係るプレート23は、例えば円形の平板形状に形成されている。
上記構成の磁気回路2では、ヨーク21とプレート23の間に周方向に沿って磁気ギャップGが形成されている。
振動体3は、ボイスコイル33に直接又はボイスコイルボビン等の部材を介して間接的に固着されている。
本実施形態に係る振動体3は、例えば図1,図2に示すように、振動板31、エッジ32を有する。
振動板31は、例えば、平板形状、ドーム形状、コーン形状、等の規定の形状に形成されている。振動板31は、エッジ32を介してフレーム5に振動自在に固定されている。詳細には、振動板31は、振動板31の外周部が、エッジ32の内周部に接着剤などにより固着されている。
本実施形態に係る振動板31は、円形の平板形状に形成されており、音響放射側の面に対して反対側の面に、ボイスコイル33の上端部が、例えば接着剤等により固着されている。振動板31の形成材料は、例えば、アルミ、チタン、ベリリウム、等の金属材料や、ポリアリレート、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート等の樹脂、プラスチック、紙、強化プラスチック繊維、セラミックス材料、などの公知の材料を採用することができる。
エッジ32は、外周部がフレーム5の上端部5Aに接着剤などにより固定されており、内周部が振動板31の外周に固着しており、振動板31を振動自在に支持する。エッジ32は、断面形状が、音響放射側に向って凸形状、U字形状、V字形状、波型形状、平板形状、等の規定形状に形成されている。本実施形態に係るエッジ32は、断面形状が音響放射側にU字形状(凹形状)に形成されている。
振動板31とエッジ32は、樹脂などの同一の材料により一体成形されていてもよい。
本実施形態に係るボイスコイル33は、例えば、図1,2に示すように、リング状に形成されている。このボイスコイル33は導電線が巻き回されて形成されている。ボイスコイル33は、磁気回路の磁気ギャップGの形状に対応した形状に形成されており、本実施形態では円筒形状に形成されている。
ボイスコイル33から引き出された引出線4は、図2(A),(B)に示すように、引出通路7を介して、フレーム5に設けられた端子部6に接続されている。また、引出線4は、引出通路7と端子部6の間に、屈曲形状の余長部41が規定されている。この引出線4の余長部41は、磁気回路2のヨーク21の一部を迂回するような形状に規定されている。
本実施形態に係る引出線4は、例えば図1,2に示すように、ボイスコイル33の下端部から引き出され、引出通路7を介してフレーム5の内周部に向かって延出し、フレーム5の内周部近傍で周方向に沿って端子部6に向かって屈曲し、この屈曲部42からフレーム5の内周面に沿って端子部6に向かって弧形状に延出して、端子部6に導通した状態で固定されている。
より具体的には、図1,2に示すように、引出線4は、ボイスコイル33の引出位置から引出通路7を通って、径方向外側に向かって延出した後、前記引出線4が延出する方向に対し、約90度〜約160度程度、略ボイスコイルの周方向に屈曲し、その屈曲部42から略ボイスコイルの周方向に沿って、所定長さの余長部41が形成されるように、ボイスコイル33に対して径方向に沿って規定距離離れた位置に形成された端子部6まで延出されている。
また、図1に示すように、ボイスコイル33から一対の引出線4が引き出されており、この一対の引出線4は、ボイスコイル33の中心点に対して略点対称な形状に規定されている。
ボイスコイル33と端子部6の間の引出線4の形状(経路)は、ボイスコイル33の重量バランスに比較的大きく影響するが、上記構成の引出線4の形状では、一対の引出線4が、ボイスコイル33の中心点に対して略点対称な形状に規定されているので、ボイスコイル33に一対の引出線の支持力が作用し、ボイスコイル33のバランスを確保することができ、ボイスコイル33の不要な振動を低減することができる。また、一対の引出線4のみを注視すれば、ボイスコイルの重量バランス、又は振動体の重量バランスをできるだけ確保できるよう、一対の引出線4が互いに略点対称な位置に配置されている。
また、引出線4は、ボイスコイル33の巻き始めから巻き終わりまでの導電線に起因するボイスコイル33の重心の偏りがあるため、そのボイスコイル33の重心の偏りに応じて、ボイスコイル33のバランスが取れるように、当該引出線4の形状が規定されている。
また、引出線4は、図1,2に示すように、余長部41がエッジ32とフレーム5の間に位置するように規定されている。
また、ボイスコイル33から引き出された引出線4は、複数の屈曲部を有する。引出線4が複数の屈曲部を備えるので、引出線4がボイスコイル33を支持する支持力が比較的大きくなり、ローリング現象等の異常振動の発生を抑止できる。また、ボイスコイル33のバランスを確保することができる。
また、引出線4は、規定の剛性(弾性)を有し、屈曲部が形成されているので、引出線4はボイスコイル33に対して、例えば横揺れを制動するように支持している。
フレーム5は、振動体3を支持するとともに磁気回路2を内在する。本実施形態に係るフレーム5は、図1,2に示すように、断面U字形状に形成され、平面状の底部5B上に磁気回路2が配置されている。また、フレーム5は、底部5Bから音響放射側に向かって延出された側部5Cが形成され、側部5Cの上端部5Aには、エッジ32の外周部が接着剤等により固着されている。フレーム5は、例えば樹脂等の規定材料により形成されている。
フレーム5は、磁気回路2の引出通路7と端子部6の間に支持部51が備えられている。支持部51は、フレーム5の規定位置に突出した形状に形成されており、引出線4に接触(当接)して、引出線4を支持する。また、支持部51は、ボイスコイル33から引出線4を介して端子部6に伝導する振動や応力を低減することが可能である。
本実施形態に係る支持部51は、例えば、図1に示すように、引出線4の余長部の外周側に位置するように形成されており、引出線4に当接して引出線4を支持している。
端子部6は、フレーム5の規定位置に形成されており、ボイスコイル33から引き出された引出線4の端部が電気的に接続されている。端子部6としては、例えば、鉄等の比較的高い導電性の金属を採用することができる。
本実施形態に係る端子部6は、図1,2に示すように、磁気回路2の引出通路7と端子部6間に、引出線4の余長部41が配置される位置に形成されている。詳細には、一対の端子部6は、図1に示すように、ヨーク21に形成された引出線4が通る2つの切欠部71の位置から、略周方向に沿って規定距離だけ離れた位置に形成されている。また、この一対の端子部6は、ボイスコイル33の中心軸に対して略点対称に形成されている。
また詳細には、本実施形態に係る端子部6は、図1,2に示すように、内部端子部61、および外部端子部62を有する。内部端子部61と外部端子部62は、電気的に接続されている。内部端子部61は、フレーム5の内周部に突出した形状に形成されている。外部端子部62は、フレーム5の外周側に突出した形状に形成されており、例えばフレーム5の底部に突出形成されていてもよい。外部端子部62は、例えば、音信号処理回路などの外部回路の端子部に電気的に接続可能である。
具体的には、図1に示すように、引出線4が、引出通路7の切欠部71の近傍のボイスコイル33の下端部から引き出されて、引出通路7の切欠部71を通って、略径方向外側に向かって延出したのち、周方向(音響放射側から見て左方向に)に屈曲して、所定の長さの余長部41が形成されるように、端子部6の位置、および、支持部51の位置が規定されている。
次に、上記構成のスピーカ装置1の動作を、図面を参照しながら説明する。
スピーカ装置1では、端子部6から音声信号が入力されると、音声信号が端子部6の内部端子部61に電気的に接続された引出線4を介して、ボイスコイル33に入力される。ボイスコイル33には、磁気回路2の磁気ギャップGに形成されている磁束密度(磁界強度)と、ボイスコイル33に入力された音声信号の電流レベルとに応じた電磁気力(ローレンツ力)が上下方向(音響放射方向又はその反対方向)に沿って発生する。ボイスコイル33は、この電磁気力(ローレンツ力)を駆動力として音響放射方向又はその反対方向に沿って振動する。
ボイスコイル33を介して駆動力が振動板31に伝達されると、振動体3は、その駆動力に応じて音響放射方向又はその逆方向に沿って振動する。上述したように、ボイスコイル33の引出線4は、ヨーク21に形成された引出通路7の切欠部71を通って、ヨーク21の側部21Cの一部を迂回して余長をもたせて端子部6に接続されており、ボイスコイル33の振動に追従して引出線4が変位する。
上述したようにスピーカ装置1では、比較的薄型かつ小型の磁気回路2、振動体3、フレーム5等を有し、ボイスコイル33が上下方向に沿って変位した場合であっても、引出線4が引出通路7を通って余長部をもたせて端子部6に接続されているので、例えば引出線4がヨーク21、エッジ32などの他の部材と接触することを低減することができる。
詳細には、例えば図2に示すように、ボイスコイル33から引き出された引出線4を、単純に、ヨーク21の上端部とエッジ32の間が通って端子部6に接続すると、ヨーク21の上端部とエッジ32の間隔が比較的狭いので、引出線4がエッジ32に接触する虞がある。
一方、本発明に係るスピーカ装置1では、上述したように引出線4が通る引出通路7を磁気回路2に設けたので、ヨーク21の上端部とエッジ32の間隔が比較的狭い場合であっても、引出線4とエッジ32の接触を低減することができる。
また、スピーカ装置1では、そのような接触による異音の発生を低減することができる。つまり、比較的高音質の薄型のスピーカ装置、比較的高音質の小型のスピーカ装置を提供することができる。
また、スピーカ装置1では、上述したような引出線4と他の部材との接触による、引出線4の断線を低減することができる。
また、引出通路7の切欠部71は、図1に示すように、ボイスコイル33の中心軸に対して略点対称の位置に所定の間隔で形成されており、一対の引出線4が、ボイスコイル33の中心点に対して略点対称な形状に規定されているので、ボイスコイル33のバランスをとることができ、ボイスコイル33の不要な振動を低減することができる。つまり、比較的高音質のスピーカ装置1を提供することができる。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態に係るスピーカ装置1Aの平面図である。第1実施形態と第2実施形態で同じ構成等については、説明を省略する。
本実施形態に係るスピーカ装置1Aでは、図3に示すように、ボイスコイル33と端子部6の間に設けられた支持部51Aが、第1実施形態と比べて、引出通路7の切欠部71の近傍に形成されている。また、支持部51Aは、引出線4の屈曲部42の内周側に位置している。
上記構成のスピーカ装置1Aによれば、支持部51Aが、引出通路7の切欠部71の近傍に形成され、引出線4の屈曲部42の内周側に位置しているので、引出線4の屈曲部を容易に屈曲部42形成することができる。詳細には、例えば、ボイスコイル33の引出線4は、初期状態では、直線状に引き出された形状である。ボイスコイル33を磁気回路2の磁気ギャップGに遊嵌する際に、ボイスコイル33から引き出された引出線4を、支持部51Aに押し付けて屈曲させて屈曲部42を形成した後、引出線4の端部を端子部6に接続することで、容易に上記形状の引出線4を得ることができる。
[第3実施形態]
図4は、本発明の第3実施形態に係るスピーカ装置1Bの平面図である。図5は、図4に示したスピーカ装置1Bの視認方向D1からみた断面図である。第1〜第3実施形態で同じ構成等については、説明を省略する。
本実施形態に係るスピーカ装置1Bは、図4,5に示すように、第1の支持部51および第2の支持部52を有する。第1の支持部51は第1実施形態に係る支持部51と同じ構成要素である。
第2の支持部52は、第2実施形態に係る支持部51Aと略同じ位置に形成されており、支持部51Aの機能と略同じである。また、本実施形態に係る第2の支持部52は、図5に示すように、逆L字型に形成されている。
上記構成のスピーカ装置1Bでは、上述した逆L字形状の第2の支持部52と、支持部51とを設けたので、スピーカ駆動時に、引出線4が振動した場合であっても、端子部との接合部にストレスが作用すること、端子部から引出線4が外れることを抑止することができる。
[第4実施形態]
図6は本発明の第4実施形態に係るスピーカ装置1Cの平面図である。図7は図6に示したスピーカ装置1Cの断面図である。図8は図7に示したスピーカ装置1Cの引出線4付近の拡大断面図である。図9は図6に示したスピーカ装置1Cの磁気回路2Cの分解斜視図である。図6において、スピーカ装置1Cの振動板とエッジは省略している。また、第1〜第4実施形態で同じ構成等については、説明を省略する。
本実施形態に係るスピーカ装置1Cは、図6に示すように、磁気回路2C、ボイスコイル33C、およびフレーム5を有する。
本実施形態に係る磁気回路2Cは、例えば図6,9に示すように、音響放射方向から視認すると、略矩形状に形成されている。磁気回路2Cは、略矩形状の底面部21Aと、底面部21Aの端部から音響放射側に向って屈曲した形状の屈曲部21Bと、その屈曲部21Bから音響放射側に向って延出した側部21Cを有する。
本実施形態に係る磁気回路2Cは、略矩形状の角部に引出通路7が形成されている。詳細には、ヨーク21の4つの角部には、切欠部71が形成されている。図6に示すように、ヨーク21の4つの角部のうち、少なくとも対向する2つの角部に引出線4が通る引出通路7が形成されている。
ボイスコイル33Cは、図6に示すように、音響放射方向から視認すると、直線部331と曲線部332を備える略矩形状に形成されている。ボイスコイル33Cは、磁気回路2の磁気ギャップGに遊嵌されている。ボイスコイル33Cから引き出される引出線4は、例えば、引き出し部にかかる応力を、なるべく低くするために、直線部331から引き出されることが好ましい。
フレーム5は、図6に示すように、磁気回路2の引出通路7が形成されていない角部の近傍に、端子部6Cが形成されている。詳細には、端子部6Cは、図6〜8に示すように、フレーム内に形成された内部端子部61と、フレーム外に形成された外部端子部62とを有し、内部端子部61と外部端子部62が電気的に接続されている。
また、フレーム5は、図6に示すように、磁気回路2Cの引出通路7と端子部6Cの間に、引出線4を支持する支持部51Cを有する。
支持部51Cは、フレーム5の規定位置に突出した形状に形成されており、引出線4に接触(当接)して、引出線4を支持する。本実施形態に係る支持部51Cは、引出線4の余長部41の内周側に位置している。
本実施形態に係る引出線4は、略矩形状のボイスコイル33の角部近傍から引き出され、引出通路7の切欠部71を通り、略短軸方向に沿って屈曲して端子部6に固定される。
本実施形態に係る屈曲部42は、図6に示すうように、複数の屈曲部42A,42Bを有する。引出線4が複数の屈曲部42A,42Bを備えるので、引出線4がボイスコイル33Cを支持する支持力が比較的大きくなり、ローリング現象等の異常振動の発生を抑止できる。また、ボイスコイル33のバランスを確保することができる。
また、ボイスコイル33Cの引出線4は、初期状態(音声信号のレベルがゼロの場合)では、例えば図8に示すように、ボイスコイル33Cの下端部近傍から引き出されて、引出通路7を通り、引出位置から斜め上方向に向って延出したのち屈曲して、引出位置と略同じ水平位置に設けられた内部端子部61に導通した状態で固定されている。つまり、引出線4は、引出通路7の切欠部71を通り、ヨーク21の一部を迂回して端子部6に接続されている。
上記構成のスピーカ装置1Cでは、引出線4が上記形状に形成されているので、ボイスコイル33が振動した場合であっても、引出線4が、エッジ32、ヨーク21、等の他の部材に接触することが抑止される。
スピーカ装置1Cは、図8に示すように、エッジ32とヨーク21の間隔が比較的狭い構造の薄型のスピーカ装置であるが、ボイスコイル33の引出線4が磁気回路2の引出通路7を通り、内部端子部61に接続されているので、引出線4とエッジ又はヨーク等の部材との接触による音質の劣化を低減することができる。
また、本実施形態では、エッジ32の頂部34よりもフレーム側に余長部41が配置されていることによって、エッジ32と余長部41とが接触することを抑止することができる。また、この余長部がヨーク4側に配置されていても構わない。
[引出通路の具体例]
図10(A)は、本発明の第1具体例に係るスピーカ装置の引出通路の側面図である。図10(B)は、本発明の第2具体例に係るスピーカ装置の引出通路の側面図である。
磁気回路2Cに形成された引出通路7は、例えば図10(A)に示すように、ヨーク21の上端部21Dから底面部21Aかけて切欠部71が形成されていてもよい。また、磁気回路2Cの引出通路7は、例えば図10(B)に示すように、ヨーク21の上端部21Dから底面部21Aに向って、所定距離だけ切欠部71が形成されていてもよい。
磁気回路2Cは、ボイスコイル33が振動した場合であっても、引出線4が、引出通路7の切欠部71に接触しない構造を有する。
[ボイスコイルのバランス]
図11(A)は本発明の一実施形態に係るスピーカ装置のボイスコイル33Dを説明するための正面図であり、図11(B)は図11(A)に示したボイスコイルの導電線401の巻き始め位置付近の拡大図であり、図11(C)は図11(A)に示したボイスコイルの導電線401の巻き終り位置付近の拡大図である。
また、図11(D)及び図11(E)それぞれは、図11(B)及び図11(c)に示したボイスコイルの変形例である。
本発明の一実施形態に係るボイスコイル33Dは、図11(A)〜(C)に示すように、一対の引出線4が、ボイスコイル33Dの中心点Oに対して略点対称な形状に規定されている。
また、引出線4は、ボイスコイル33Dの巻き始めから巻き終わりまでの導電線401に起因するボイスコイルの重心CGが中心位置Oに対して異なる位置にあるため、当該ボイスコイル33Dのバランスが取れるように、引出線4の形状が規定されている。また、一対の引出線4のみを注視すれば、ボイスコイルの重量バランス、又は振動体の重量バランスをできるだけ確保できるように、一対の引出線4が互いに略点対称な位置に配置されている。
詳細には、ボイスコイル33Dは、図11(A)〜(E)に示すように、導電線401が、矩形状の角部近傍の巻き始め位置401Sから巻き始まり、所定回数(N回)だけ巻き回したのち、その対向する角部付近の巻き終り位置401Eで巻き終る。この際、ボイスコイル33Dでは、導電線401が巻き始め位置401Sから巻き終り位置401Eまでの導電線401の分だけ、重心CGが、ボイスコイル33の中心位置Oから偏っている。
重心CGがボイスコイル33の中心位置Oから偏っているので、当該ボイスコイル33Dのバランスが取れるように、当該引出線4の形状が規定されている。
具体的には、例えば図11(A)〜(E)に示すように、ボイスコイル33Dの重心位置CG、および引出線4の屈曲部42の位置が、ボイスコイル33D中心点Oを通る対角線DLを挟んで互いに反対側となるように規定されている。
上記構成のボイスコイル33Dでは、一対の引出線4の屈曲部42の形状を、引出線4の線密度を考慮して、ボイスコイル33Dのバランスを取れるように規定されている。
本発明の一実施形態に係るスピーカ装置では、上記構成のボイスコイル33Dを採用することにより、バランスを取ることができ、音質の低減を防止することができる。
[第5実施形態]
図12は、本発明の第5実施形態に係るスピーカ装置1Fの平面図である。第4実施形態と第5実施形態で同じ構成等については、説明を省略する。
本実施形態に係るスピーカ装置1Fは、図12に示すように、第4実施形態に係る支持部51がヨークの短軸の中心付近に形成されていた場合と比べて、支持部51Eが端子部6Fの近傍に形成されている。また、本実施形態に係る引出線4Fは、支持部51Eの形成位置に応じた屈曲形状に形成されている。
上記構成のスピーカ装置1Fでは、第4実施形態と比べて、引出通路7と支持部51E間の引出線4Fの長さが比較的長いので、比較的制動性がよい。
また、支持部5Eが端子部6Fの近傍に配置されているので、引出線に振動が発生すること、引出線4と端子部6Fとの接合部にストレス等が作用すること、引出線4が端子部6Fから外れること等を抑止することができる。
[第6実施形態]
図13は、本発明の第6実施形態に係るスピーカ装置1Gの平面図である。第4〜第6実施形態で同じ構成等については、説明を省略する。
本実施形態に係るスピーカ装置1Gは、図13に示すように、磁気回路2Gの引出通路7が、ヨーク21Gの短軸の中心付近に形成されている。また、端子部6Gは、略矩形状の磁気回路2Gの角部付近に形成されており、この端子部6Gの近傍に支持部51Gが形成されている。
ボイスコイル33Gから引き出された引出線4は、引出通路7Gの切欠部71Gを通って、端子部6Gに向かって屈曲したのち支持部51Gに当接して、端子部6Gに導通した状態で固定されている。
上記構成のスピーカ装置1Gでは、第4,5実施形態と比べて、引出線の余長部の収納スペースを低減することができる。
また、引出線4は、ボイスコイル33Gを長軸に沿って支持するので、第4,5実施形態と比べて、制動性が比較的大きい。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。各種形態により本発明を実施してもよい。また、上記各実施形態を組み合わせて、本発明を実施してもよい。
例えば、本発明に係るスピーカ装置の磁気回路としては、外磁型磁気回路を採用してもよい。この外磁型磁気回路は、例えば、中央部にセンターポールが形成されたヨークと、そのヨークのセンターポールに嵌合されたリング状の磁石と、前記リング状の磁石上に形成された、リング状のプレートとを有し、少なくとも磁石とプレートのいずれか一方に引出通路の切欠部が形成されている。
上記構成の外磁型磁気回路を採用したスピーカ装置では、磁気回路に遊嵌されたボイスコイルから引き出された引出線が、引出通路の切欠部を通って、フレームに形成された端子部に接続されるので、引出線が他の部材に接触することを低減することができる。
また、上述した実施形態では、磁気回路2の引出通路7は、ヨークに形成された切欠部(開口部)を採用したが、この形態に限られるものではない。例えば、磁気回路の引出通路は、内磁型磁気回路のヨークの側部に形成された貫通孔であってもよい。内磁型磁気回路に形成された磁気ギャップに遊嵌されたボイスコイルから引き出された引出線は、ヨークに形成された貫通孔を通って、フレームに形成された端子部に接続されている。上記構成のスピーカ装置では、磁気ギャップに略均一な磁場強度を印加することができる。
また、第4実施形態に係るスピーカ装置のボイスコイルは、略矩形状に形成されていたが、この形態に限られるものではない。例えば、ボイスコイルは、少なくとも直線部を備えるトラック形状、略矩形状、楕円形状、または円形状など、スピーカの形状に応じた形状に規定してもよい。
また、上述した実施形態では、引出線4は支持部51に当接されているが、これに限定されず、引出線4が支持部51に当接されていなくても構わない。また、支持部51がフレーム5に配置されているが、これに限定されず、支持部5が配置されていなくても構わない。
以上、説明したように、本発明に係るスピーカ装置1は、ボイスコイル33が遊嵌する磁気ギャップが形成された磁気回路2と、ボイスコイル33に直接又は間接的に固着された振動体3と、該振動体3を支持するとともに磁気回路2を内在するフレーム5と、ボイスコイル33の引出線4が接続される端子部6とを有し、磁気ギャップGに遊嵌したボイスコイル33と、フレーム5に設けられた端子部6との間に、ボイスコイル33から引き出された引出線4が通る引出通路7が配置されているので、比較的薄型、小型のスピーカ装置であっても、引出線4と他の部材との接触による異音の発生を低減することができる。また、ボイスコイルの引出線の断線を低減することができる。
【0002】
課題を解決するための手段
[0006]
このような目的を達成するために、本発明は、以下の各独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
[0007]
本発明に係るスピーカ装置は、ボイスコイルが遊嵌する磁気ギャップが形成された磁気回路と、前記ボイスコイルに直接又は間接的に固着された振動体と、該振動体を支持するとともに前記磁気回路を内在するフレームと、前記ボイスコイルの引出線が接続される端子部とを備え、前記磁気ギャップに遊嵌したボイスコイルと、前記フレームに設けられた前記端子との間に、前記ボイスコイルから引き出された引出線が通る引出通路が配置され、一対の前記引出線は、前記引出通路内で前記ボイスコイルの中心点に対して略点対称な屈曲形状に規定されていることを特徴とする。
図面の簡単な説明
[0008]
[図1]本発明の第1実施形態に係るスピーカ装置1の平面図である。
[図2](A)は図1に示したスピーカ装置1の視認方向D1からみた断面図であり、(B)は図1に示したスピーカ装置1の視認方向D2からみた図である。
[図3]本発明の第2実施形態に係るスピーカ装置1Aの平面図である。
[図4]本発明の第3実施形態に係るスピーカ装置1Bの平面図である。
[図5]図4に示したスピーカ装置1Bの視認方向D1からみた断面図である。
[図6]本発明の第4実施形態に係るスピーカ装置1Cの平面図である。
[図7]図6に示したスピーカ装置1Cの断面図である。
[図8]図7に示したスピーカ装置1Cの引出線4付近の拡大断面図である。
[図9]図6に示したスピーカ装置1Cの磁気回路2Cの分解斜視図である。
[図10](A)は本発明の第1具体例に係るスピーカ装置の引出通路の側面図であり、(B)は本発明の第2具体例に係るスピーカ装置の引出通路の側面図である。
[図11](A)は本発明の一実施形態に係るスピーカ装置のボイスコイル33Dを説明するための正面図であり、(B)は(A)に示したボイスコイルの導電線401の巻き始め位置付近の拡大図であり、(C)は(A)に示したボイスコイルの導電線401の巻き終り位置付近の拡大図であり、(D)は(B)に示したボイスコイルの変形例であり、(E)は(C)に示したボイスコイルの変形例である。

Claims (15)

  1. ボイスコイルが遊嵌する磁気ギャップが形成された磁気回路と、前記ボイスコイルに直接又は間接的に固着された振動体と、該振動体を支持するとともに前記磁気回路を内在するフレームと、前記ボイスコイルの引出線が接続される端子部とを備え、
    前記磁気ギャップに遊嵌したボイスコイルと、前記フレームに設けられた前記端子部との間に、前記ボイスコイルから引き出された引出線が通る引出通路が配置されていることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記引出線は、前記磁気回路の引出通路と前記端子部との間に屈曲形状の余長部を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記磁気回路は、底面部から音響放射側に向って延出した側部を備える断面U字形状のヨークと、前記ヨークの底面部に設けられた磁石と、前記磁石上に設けられたプレートとを有し、
    前記磁気回路の引出通路は、前記ヨークの側部に形成された切欠部を備えることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 前記フレームには、前記磁気回路の引出通路と前記端子部との間に、前記引出線の余長部が配置されるように該端子部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  5. 前記振動体は、振動板と、該振動板と前記フレーム間に設けられたエッジとを有し、
    前記引出線は、余長部が、前記エッジと前記フレームの間に位置するように規定されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  6. 前記ボイスコイルは、一対の引出線を備え、
    前記一対の引出線は、前記ボイスコイルの中心点に対して略点対称な形状に規定されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  7. 前記引出線は、前記ボイスコイルの巻き始めから巻き終わりまでの導電線に起因するボイスコイルの重心の偏りに応じて、当該ボイスコイルのバランスを取れるように、当該引出線の形状が規定されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  8. 前記引出線は、屈曲部を備え、
    前記ボイスコイルの重心位置、および前記引出線の屈曲部の位置が、前記ボイスコイルの中心点を通る対角線を挟んで互いに反対側となるように規定されていることを特徴とする請求項7に記載のスピーカ装置。
  9. 前記ボイスコイルは、前記ボイスコイルの音響放射側に対して反対側の端部から前記引出線が引き出されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  10. 前記フレームは、前記磁気回路の引出通路と前記端子部の間に、前記引出線を支持する支持部を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  11. 前記磁気回路は、矩形状に形成され、
    前記磁気回路の引出通路は、前記磁気回路の角部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  12. 前記磁気回路の引出通路は、対向する角部に形成され、
    前記フレームは、前記磁気回路の引出通路が形成されていない角部の近傍に前記端子部が形成されていることを特徴とする請求項11に記載のスピーカ装置。
  13. 前記ボイスコイルは、少なくとも直線部を備えるトラック形状または略矩形状に規定されており、
    前記引出線は、前記ボイスコイルの直線部から引き出されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  14. 前記引出線は、複数の屈曲部を有することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  15. 前記磁気回路は、内磁型磁気回路または外磁型磁気回路であることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
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