JPH10285690A - 音響変換器 - Google Patents

音響変換器

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JPH10285690A
JPH10285690A JP9082703A JP8270397A JPH10285690A JP H10285690 A JPH10285690 A JP H10285690A JP 9082703 A JP9082703 A JP 9082703A JP 8270397 A JP8270397 A JP 8270397A JP H10285690 A JPH10285690 A JP H10285690A
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JP
Japan
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coil
plate
gap
magnet
acoustic transducer
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Application number
JP9082703A
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English (en)
Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Jun Kishigami
純 岸上
Takahiro Muraguchi
高弘 村口
Kenji Tokushige
賢二 徳重
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details
    • H04R9/025Magnetic circuit
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/06Loudspeakers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2209/00Details of transducers of the moving-coil, moving-strip, or moving-wire type covered by H04R9/00 but not provided for in any of its subgroups
    • H04R2209/043Short circuited voice coils driven by induction

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ低コストで、高感度かつ大入力・大
出力の、全帯域型または低音専用の、電磁結合形の音響
変換器を実現できるようにする。 【解決手段】 センターポール・ヨーク10の前面にマ
グネット20を取り付け、マグネット20の前面にプレ
ート30を取り付けて、センターポール部11の先端部
の外周面とプレート30の内周面との間にギャップ5を
形成する。プレート30は前方プレート31と後方プレ
ート34に分割して、両者間に扁平に巻回した駆動コイ
ル1を配置する。駆動コイル1は、内周側を巻き始めと
し、外周側を巻き終りとして、環状に巻回し、巻き始め
および巻き終りの引出線1sおよび1eを、プレート3
0の外周側に引き出す。ギャップ5内には、振動版50
に固定したショートされた二次コイル7を挿入する。ギ
ャップ5の長さは、二次コイル7の厚みにクリアランス
を加えたものとすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁結合形(電
磁誘導形)の音響変換器、すなわち、スピーカやヘッド
ホンなどのように電気信号を音響に変換する電気音響変
換器、およびマイクロホンなどのように音響を電気信号
に変換する音響電気変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁結合形の音響変換器は、外磁型の場
合を例にとると、プレートとセンターポール・ヨークと
によってマグネットを挟んで、プレートとセンターポー
ル・ヨークのセンターポール部との間にギャップを有す
る磁気回路を形成し、その磁気回路のギャップ内におい
て、プレートまたはセンターポール部に第1コイルを固
定し、これと対向するように振動板に固定して磁気回路
のギャップ内に、ショートされた第2コイルを配置す
る。
【0003】スピーカやヘッドホンなどの電気音響変換
器では、第1コイルを駆動コイル(一次コイル)とし
て、これに信号電流を供給すると、二次コイルとなる第
2コイルに、電磁結合により信号電流に応じた二次電流
が誘起されて、フレミングの左手の法則により、第2コ
イルに信号電流に応じた駆動力を生じ、第2コイルが固
定された振動板が振動して、信号電流に応じた音圧が発
生する。
【0004】マイクロホンなどの音響電気変換器では、
音圧によって振動板が振動することにより、振動板に固
定された、一次コイルとなる第2コイルに、音圧に応じ
た一次電流が誘起され、出力コイル(二次コイル)とな
る第1コイルに、音圧に応じた出力電流が発生する。
【0005】図22および図23は、それぞれ従来の電
磁結合スピーカの一例を示し、図22はプレートに、図
23はセンターポール部に、それぞれ駆動コイルを取り
付けた場合である。
【0006】すなわち、図22の電磁結合スピーカで
は、センターポール・ヨーク10の底部前面にマグネッ
ト20を取り付け、マグネット20の前面にプレート3
0を取り付けて、センターポール・ヨーク10のセンタ
ーポール部11の先端部の外周面とプレート30の内周
面との間にギャップ5を有する磁気回路6を形成し、プ
レート30の内周面に駆動コイル1を取り付ける。
【0007】センターポール・ヨーク10の底部に穴1
2を形成し、背面に入力端子3を取り付けた端子板4を
取り付けて、駆動コイル1の引出線2を、穴12に挿入
して入力端子3に半田付けによって接続する。引出線2
は駆動コイル1の巻き始めおよび巻き終りにそれぞれ設
けて、それぞれを別個の入力端子に接続する。
【0008】ギャップ5内には、二次コイル7を挿入す
る。二次コイル7は、非磁性の導電材料、例えばアルミ
ニウムからなる1ターンのショートされた円筒体とし、
または複数ターンにわたって巻回してショートさせた巻
き線とする。
【0009】プレート30の前面にはフレーム40の底
部を取り付け、コーン紙などの振動版50の外周部のエ
ッジ51およびガスケット45をフレーム40の外周部
に取り付ける。また、ダンパー47の外周部をフレーム
40に取り付け、振動版50の内周部およびダンパー4
7の内周部を二次コイル7に取り付け、センターキャッ
プ49を振動版50の内周部または二次コイル7の先端
部に取り付ける。
【0010】図23の電磁結合スピーカでは、センター
ポール・ヨーク10のセンターポール部11の先端部の
外周面に凹部を形成し、この凹部に嵌め込んでセンター
ポール部11に駆動コイル1を取り付ける。その他は、
図22の電磁結合スピーカと同様である。
【0011】そして、図22または図23の電磁結合ス
ピーカでは、駆動コイル1に信号電流を供給すると、電
磁結合により二次コイル7に信号電流に応じた二次電流
が誘起されて、フレミングの左手の法則により、二次コ
イル7に信号電流に応じた駆動力を生じ、二次コイル7
が固定された振動版50が振動して、信号電流に応じた
音圧が発生する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図22
または図23に示して上述した従来の電磁結合スピーカ
は、磁気回路6のギャップ5内に駆動コイル1を配置す
るため、駆動コイル1の厚み分だけ、ギャップ5の長さ
(スピーカの軸心に垂直な面の方向の長さ)を小さくす
ることができず、ギャップ5での磁気力が弱くなって、
スピーカの感度が低くなる。ギャップ5での磁気力を強
くし、スピーカの感度を高くするために、マグネット2
0として大きなものを用いると、スピーカが大型化する
とともに、スピーカのコストアップをきたす。
【0013】しかも、駆動コイル1のインダクタンスを
大きくするために駆動コイル1のターン数を多くする
と、それだけギャップ5の長さが大きくなり、スピーカ
の感度が低下するので、駆動コイル1のインダクタンス
を大きくすることができない。そのため、駆動コイル1
と二次コイル7との電磁結合力が2kHz程度以下の低
域で小さくなって、低音の再生ができない。そのため、
従来の電磁結合スピーカは、高音再生用としてしか用い
ることができない。
【0014】また、駆動コイル1の外周面または内周面
はプレート30またはセンターポール部11と接する
が、その接触面積が小さく、しかも駆動コイル1の内周
面または外周面はギャップ5を介してセンターポール部
11またはプレート30と対向するため、駆動コイル1
からの放熱が瞬時になされない。そのため、駆動コイル
1として太い線材を使用できないことと相まって、駆動
コイル1に急激に大電流を流すことができず、スピーカ
の許容入力信号レベルを大きくすることができない。
【0015】以上は、スピーカの場合であるが、ヘッド
ホンなどの他の電気音響変換器でも、同様である。ま
た、マイクロホンなどの音響電気変換器でも、入出力が
逆になるだけで、同様である。
【0016】すなわち、従来の電磁結合形の音響電気変
換器は、変換器としての感度が低く、これを高くするた
めにマグネットとして大きなものを用いると、変換器が
大型化するとともに、変換器のコストアップをきたす。
しかも、一次コイル(第2コイル)と出力コイル(二次
コイル、第1コイル)との電磁結合力が低域で小さくな
って、低音の採取ができないとともに、出力コイルの放
熱などの点から、変換器の許容入力音圧レベルを大きく
することができない。
【0017】そこで、この発明は、電磁結合形の音響変
換器において、第1に、変換器の大型化やコストアップ
をきたすことなく、変換器としての感度を高くすること
ができ、第2に、低音の再生または採取が可能となっ
て、全帯域型の変換器または低音専用の変換器を実現す
ることができ、第3に、第1コイルの放熱などの点か
ら、変換器の許容入力レベルを大きくすることができ
る、ようにしたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明では、マグネッ
トとともに磁気回路を構成し、かつ互いの対向する端部
の間に所定長のギャップを形成する第1磁性体部品およ
び第2磁性体部品のうちの、少なくとも第1磁性体部品
を、前記ギャップの幅方向に分割した複数の磁性体部分
によって形成し、その複数の磁性体部分の間に、扁平に
巻回した第1コイルを、その内周または外周を前記ギャ
ップに臨ませて配置し、前記ギャップ内に、振動板に固
定したショートされた第2コイルを配置する。
【0019】ここで、扁平というのは、外径に比べて厚
みが十分に小さいことである。また、所定長というの
は、ギャップの長さと幅を区別するために記述したもの
で、特に数値が限定されるものではない。
【0020】
【発明の実施の形態】スピーカやヘッドホンなどの電気
音響変換器では、マグネットとともに磁気回路を構成
し、かつ互いの対向する端部の間に所定長のギャップを
形成する第1磁性体部品および第2磁性体部品のうち
の、少なくとも第1磁性体部品を、ギャップ幅方向に分
割した複数の磁性体部分によって形成し、その複数の磁
性体部分の間に、扁平に巻回した駆動コイル(一次コイ
ル)を、その内周または外周をギャップに臨ませて配置
し、ギャップ内に、振動板に固定したショートされた二
次コイルを配置する。
【0021】外磁型の場合には、第1磁性体部品をプレ
ートとし、第2磁性体部品をセンターポール・ヨークの
センターポール部とするか、逆に、第1磁性体部品をセ
ンターポール・ヨークのセンターポール部とし、第2磁
性体部品をプレートとする。
【0022】内磁型の場合には、第1磁性体部品をプレ
ートとし、第2磁性体部品をマグネットを介してヨーク
に取り付けるポールピースとするか、逆に、第1磁性体
部品をマグネットを介してヨークに取り付けるポールピ
ースとし、第2磁性体部品をプレートとする。この場
合、プレートとヨークを一体とすることができる。
【0023】ギャップ幅方向に隣り合う2つの磁性体部
分の間に配置する1枚の駆動コイルは、ギャップ幅方向
に1層(1ターン)または複数層(複数ターン)に巻回
したものとすることができる。また、1枚の駆動コイル
を、ギャップ長方向に分割して巻回した複数のコイルで
構成することができ、その場合、その複数のコイルを直
列または並列に接続することができる。
【0024】ギャップ幅方向に隣り合う2つの磁性体部
分の間に、それぞれ扁平に巻回した2枚以上の駆動コイ
ルを重ねて配置することもでき、その場合、その2枚以
上の駆動コイルを直列または並列に接続することができ
る。
【0025】また、その2枚以上の駆動コイルを、それ
ぞれギャップ長方向に分割して巻回した複数のコイルで
構成し、その複数のコイルを、2枚以上の駆動コイル内
で全て直列または並列に接続し、または1枚の駆動コイ
ル内で並列に接続した上で2枚以上の駆動コイル内で直
列に接続し、もしくは1枚の駆動コイル内で直列に接続
した上で2枚以上の駆動コイル内で並列に接続すること
ができる。
【0026】ただし、それぞれ扁平に巻回した2枚以上
の駆動コイルを設ける場合には、磁性体部品をギャップ
幅方向に3つ以上の磁性体部分に分割し、その隣り合う
2つの磁性体部分の間ごとに1枚ずつ、扁平に巻回した
駆動コイルを配置する方が、駆動コイルの放熱などの点
からは望ましい。
【0027】そして、この発明の電気音響変換器におい
ては、駆動コイルは、その内周または外周がギャップに
臨むだけで、ギャップ内に存在しない。したがって、磁
気回路のギャップ長を二次コイルの厚みにクリアランス
を加えたものとすることができ、駆動コイルの線径やタ
ーン数と無関係にギャップ長を小さくすることができ
る。したがって、マグネットとして大きなものを用いな
くても、ギャップでの磁気力を強くすることができ、電
気音響変換器の感度を高くすることができる。
【0028】しかも、駆動コイルのインダクタンスを大
きくするために駆動コイルのターン数を多くしても、ギ
ャップ長が大きくならず、電気音響変換器の感度が低下
しないので、駆動コイルのインダクタンスを大きくする
ことができる。そのため、駆動コイルと二次コイルとの
電磁結合力を低域でも大きくすることができ、低音の再
生が可能となる。そのため、全帯域型の変換器または低
音専用の変換器を実現することができる。
【0029】また、駆動コイルは変換器の前方側および
後方側に向いた広い面において磁性体部分と接するの
で、駆動コイルからの放熱が瞬時になされる。そのた
め、駆動コイルとして太い線材を使用できることと相ま
って、駆動コイルに急激に大電流を流すことができ、変
換器の許容入力信号レベルを大きくすることができる。
【0030】スピーカやヘッドホンなどの電気音響変換
器では、後述するように、駆動コイルをデジタル音声信
号によって駆動することができる。
【0031】マイクロホンなどの音響電気変換器では、
上記の扁平に巻回したコイルを出力コイル(二次コイ
ル)とし、振動板に固定したショートされたコイルを一
次コイルとする。第1磁性体部品および第2磁性体部品
については、電気音響変換器の場合と同じである。
【0032】また、音響電気変換器の場合にも、電気音
響変換器の場合と同様に、1枚の出力コイルを、ギャッ
プ長方向に分割して巻回した複数のコイルで構成するこ
とができるとともに、それぞれ扁平に巻回した2枚以上
の出力コイルを設けることができる。
【0033】そして、この発明の音響電気変換器によれ
ば、電気音響変換器について上述したのと同様の理由に
よって、第1に、マグネットとして大きなものを用いな
くても、音響電気変換器の感度を高くすることができ、
第2に、低音の採取が可能となって、全帯域型の変換器
または低音専用の変換器を実現することができ、第3
に、出力コイルの放熱などの点から、変換器の許容入力
音圧レベルを大きくすることができる。
【0034】
【実施例】
〔実施例1〕図1は、この発明の音響変換器の第1の例
を示し、外磁型の電磁結合スピーカで、かつプレートに
駆動コイルを設ける場合である。
【0035】この例では、センターポール・ヨーク10
の底部前面にマグネット20を取り付け、マグネット2
0の前面にプレート30を取り付けて、センターポール
・ヨーク10のセンターポール部11の先端部の外周面
とプレート30の内周面との間にギャップ5を有する磁
気回路6を形成するが、後述するように、プレート30
をギャップ5の幅方向に前方プレート31と後方プレー
ト34に分割して、両者間に扁平に巻回した1枚の駆動
コイル(一次コイル)1を配置する。
【0036】ギャップ5内には、二次コイル7を挿入す
る。二次コイル7は、非磁性の導電材料、例えばアルミ
ニウムからなる1ターンのショートされた円筒体とし、
または複数ターンにわたって巻回してショートさせた巻
き線とする。
【0037】プレート30の前面にはフレーム40の底
部を取り付け、コーン紙などの振動版50の外周部のエ
ッジ51およびガスケット45をフレーム40の外周部
に取り付ける。また、ダンパー47の外周部をフレーム
40に取り付け、振動版50の内周部およびダンパー4
7の内周部を二次コイル7に取り付け、センターキャッ
プ49を振動版50の内周部または二次コイル7の先端
部に取り付ける。
【0038】図9(同図(A)は前方プレート31を後
方側から見た平面図、同図(B)は同図(A)のB−B
線上の断面図である)に示すように、前方プレート31
には、後方側の中心孔31aの周囲に浅い溝31bを形
成するとともに、後方側の所定角度位置に溝31bより
若干深い、内周面から外周面までにわたる溝31cを形
成する。溝31cの代わりに、前方側に貫通するスリッ
トを形成してもよい。
【0039】図10に示すように、駆動コイル1は、内
周側を巻き始めとし、外周側を巻き終りとして、環状に
巻回し、巻き始めおよび巻き終りに引出線1sおよび1
eを設ける。
【0040】また、図11に示すように、駆動コイル1
を、ギャップ長方向に分割して巻回した、例えば3個の
コイル1P,1Q,1Rで構成することができる。この
場合、それぞれのコイル1P,1Q,1Rは、内周側を
巻き始めとし、外周側を巻き終りとして、巻き始めおよ
び巻き終りに引出線1sおよび1eを設ける。
【0041】この場合、それぞれのコイル1P,1Q,
1Rを並列に接続することによって、細い線材を使用し
た駆動コイル1に、より大きな入力電流を流すことがで
きるとともに、スピーカの一次側の抵抗が小さくなるこ
とにより、スピーカを駆動する増幅器との整合が容易と
なる。
【0042】このとき、コイル1P,1Q,1Rのター
ン数は、ほぼ同一でよいが、コイル1P,1Q,1Rの
抵抗が同一となって、コイル1P,1Q,1Rに同一の
電流が流れるように、内側のコイル1Pより中間のコイ
ル1Qは、さらに中間のコイル1Qより外側のコイル1
Rは、より太い線材を使用することが望ましい。
【0043】図10のように分割されない、または図1
1のように分割した駆動コイル1を、図9に示した前方
プレート31の溝31b内に接着剤によって取り付け、
図1に示すように、引出線1sおよび1eを、前方プレ
ート31の溝31c内に接着剤によって固定して、前方
プレート31の外周側に引き出し、前方プレート31の
後方側に後方プレート34を、接着剤によって取り付け
る。
【0044】図1および図14に示すように、例えば、
マグネット20の外周面に、入力端子3を取り付けた端
子板4を取り付け、プレート30の外周側に引き出した
引出線1sおよび1eを、入力端子3に半田付けによっ
て接続する。引出線1sおよび1eは、別個の入力端子
に接続する。
【0045】ただし、後述するように、入力端子3を取
り付けた端子板4を、プレート30の外周面、フレーム
40、またはセンターポール・ヨーク10の背面などに
取り付けてもよい。
【0046】ギャップ長方向において、駆動コイル1の
内周は、前方プレート31および後方プレート34の内
周面に位置させてギャップ5に臨ませ、駆動コイル1の
外周は、マグネット20の内周面近傍に位置させる。こ
れによって、ギャップ5での磁気力が十分に利用される
ようになり、後述するように、スピーカの感度が十分に
高くなるとともに、駆動コイル1と二次コイル7との電
磁結合力が低域でも十分に大きくなる。
【0047】上述した電磁結合スピーカでは、駆動コイ
ル1に信号電流を供給すると、電磁結合により二次コイ
ル7に信号電流に応じた二次電流が誘起されて、フレミ
ングの左手の法則により、二次コイル7に信号電流に応
じた駆動力を生じ、二次コイル7が固定された振動版5
0が振動して、信号電流に応じた音圧が発生する。
【0048】そして、この例によれば、駆動コイル1
は、その内周がギャップ5に臨むだけで、ギャップ5内
に存在しない。したがって、ギャップ5の長さを二次コ
イル7の厚みにクリアランスを加えたものとすることが
でき、駆動コイル1の線径やターン数と無関係にギャッ
プ5の長さを小さくすることができる。したがって、マ
グネット20として大きなものを用いなくても、すなわ
ちスピーカの大型化やコストアップをきたすことなく、
ギャップ5での磁気力を強くすることができ、スピーカ
の感度を高くすることができる。
【0049】実際上、二次コイル7の厚みを0.15m
m程度とすると、ギャップ5の長さは、これに0.40
mmを加えた0.55mm程度というように、著しく小
さくすることができる。
【0050】しかも、駆動コイル1のインダクタンスを
大きくするために駆動コイル1のターン数を多くして
も、ギャップ5の長さが大きくならず、スピーカの感度
が低下しないので、駆動コイル1のインダクタンスを大
きくすることができる。そのため、駆動コイル1と二次
コイル7との電磁結合力を低域でも大きくすることがで
き、低音の再生が可能となる。そのため、全帯域型のス
ピーカまたは低音専用のスピーカを実現することができ
る。
【0051】図20は、図1の例の電磁結合スピーカの
インピーダンス特性および再生音圧レベル特性を示し、
駆動コイル1は、内径26.06mm、外径43mm、
厚み1.5mmとして、0.25mm径の線材を124
ターンずつ、図11に示したように3分割して、総計3
72ターン巻回し、それぞれのコイル1P,1Q,1R
を並列接続したものである。これから明らかなように、
実施例の電磁結合スピーカによれば、駆動コイル1のイ
ンピーダンス(Imp)を小さくしても、低域で再生音
圧レベル(SPL)が十分に大きくなる。
【0052】これに対して、図21は、図22または図
23に示した従来の電磁結合スピーカのインピーダンス
特性および再生音圧レベル特性を示し、駆動コイル1
は、0.12mm径の線材を372ターン巻回したもの
である。これから明らかなように、従来の電磁結合スピ
ーカでは、駆動コイル1のインピーダンス(Imp)を
大きくしても、低域で再生音圧レベル(SPL)が小さ
くなる。
【0053】実施例の電磁結合スピーカを低音専用スピ
ーカとするには、二次コイル7の厚みを多少大きくして
二次コイル7を重くし、スピーカ支持系をハイコンプラ
イアンスとして、スピーカ振動系の最低共振周波数を下
げるようにした方が望ましい。また、二次コイル7をア
ルミニウムより重い銅からなる1ターンのショートされ
た円筒体とし、または銅線などの線材を複数ターンにわ
たって巻回してショートさせたものとしても、スピーカ
振動系の質量を大きくすることができ、最低共振周波数
を下げることができる。
【0054】さらに、実施例の電磁結合スピーカによれ
ば、駆動コイル1はスピーカの前方側および後方側に向
いた広い面において前方プレート31および後方プレー
ト34と接するので、駆動コイル1からの放熱が瞬時に
なされる。そのため、駆動コイル1として上記のように
0.25mm径というような太い線材を使用できること
と相まって、駆動コイル1に急激に大電流を流すことが
でき、スピーカの許容入力信号レベルを大きくすること
ができる。
【0055】以上を総合すると、実施例の電磁結合スピ
ーカによれば、小型かつ低コストで、高感度かつ大入力
・大出力の、全帯域型または低音専用のスピーカを実現
することができる。
【0056】図1の電磁結合スピーカは、以下のような
方法によって組み立てることができる。まず、液晶1を
上記のように巻回して、前方プレート31の溝31b内
に接着剤によって取り付け、引出線1sおよび1eを前
方プレート31の溝31c内に接着剤によって固定し
て、前方プレート31の外周側に引き出しておく。
【0057】次に、センターポール・ヨーク10の底部
前面に、接着剤を塗布して、マグネット(正確には着磁
前のもの)20を乗せる。このとき、マグネット20の
内径がセンターポール・ヨーク10に形成したマグネッ
トガイド13の外径に入るようにして、センターポール
・ヨーク10の中心とマグネット20の中心が同心とな
るようにする。マグネット20には、あらかじめ入力端
子3を取り付けた端子板4を取り付けておく。
【0058】次に、マグネット20の前面に、接着剤を
塗布して、後方プレート34を乗せ、後方プレート34
の内径がセンターポール部11の外径と同心円状になる
ように、図示していないギャップガイドをセンターポー
ル部11に差し込む。
【0059】さらに、後方プレート34の前面に、接着
剤を塗布して、上記のように駆動コイル1を固定した前
方プレート31を、駆動コイル1を後方プレート34側
にして乗せる。このとき、上記のギャップガイドによっ
て、前方プレート31の内径もセンターポール部11の
外径と同心円状になる。そして、接着剤の乾燥後、ギャ
ップガイドをセンターポール部11から抜き取る。
【0060】この段階で、前方プレート31と後方プレ
ート34が固定され、プレート30の内周面とセンター
ポール部11の先端部の外周面との間に所定長のギャッ
プ5が形成される。この段階で、駆動コイル1の引出線
1sおよび1eを入力端子3に接続することができる。
【0061】次に、プレート30にフレーム40を、ネ
ジなどの手段によって取り付ける。あるいは、あらかじ
めフレーム40を前方プレート31に、ネジなどの手段
によって取り付けておいてもよい。
【0062】次に、二次コイル7の内径に、図示してい
ないコイルスペーサを差し込み、ギャップ5の所定位置
に二次コイル7が位置するように、コイルスペーサをセ
ンターポール部11に差し込む。
【0063】次に、ダンパー47の外周部をフレーム4
0に接着し、内周部を二次コイル7に接着するととも
に、振動版50の外周部のエッジ51およびガスケット
45をフレーム40に接着し、振動版50の内周部を二
次コイル7に接着する。駆動コイル1の引出線1sおよ
び1eは、この段階で入力端子3に接続してもよい。
【0064】次に、接着剤の乾燥後、上記のコイルスペ
ーサをセンターポール部11から抜き取って、センター
キャップ49を振動版50の内周部または二次コイル7
の先端部に接着する。その接着剤の乾燥後、マグネット
20を着磁すれば、スピーカの組み立てが完了する。
【0065】図1および図14の例は、入力端子3を取
り付けた端子板4をマグネット20の外周面に取り付け
る場合であるが、図15に示すように、端子板4を前方
プレート31と後方プレート34からなるプレート30
の外周面に取り付けてもよい。この場合には、あらかじ
め、駆動コイル1を固定した前方プレート31に後方プ
レート34を接着して、前方プレート31と後方プレー
ト34を固定し、そのプレート30の外周面に端子板4
を取り付けて、駆動コイル1の引出線1sおよび1eを
入力端子3に接続しておけばよい。
【0066】また、図16に示すように、フレーム40
の窓42の隣り合うものの間の部分の外側に、外側に入
力端子3を取り付けた端子板4をカシメなどの手段によ
って取り付け、前方プレート31には例えば上記の溝3
1cの代わりにスリット31dを形成して、駆動コイル
の引出線1sおよび1eを、スリット31dからフレー
ム40の外側に引き出し、接着剤によってフレーム40
に固定して、入力端子3に接続してもよい。
【0067】さらに、図17(同図は上記の二次コイル
7やダンパー47などを取り付ける前の状態を前方側か
ら見た平面図である)に示すように、前方プレート31
には図16の例と同様にスリット31dを形成し、フレ
ーム40にはスピーカ取付穴43および窓42ととも
に、底部41の前方プレート31のスリット31dと同
じ角度位置にスリット41dを形成し、フレーム40の
窓42の隣り合うものの間の部分の外側に、内側に入力
端子3を取り付けた端子板4をカシメなどの手段によっ
て取り付けて、駆動コイルの引出線1sおよび1eを、
スリット31dおよび41dからフレーム40の内側に
引き出し、接着剤によってフレーム40に固定して、入
力端子3に接続してもよい。
【0068】また、図示していないが、後方プレート3
4の所定角度位置にスリットを形成し、センターポール
・ヨーク10の底部に穴を形成し、センターポール・ヨ
ーク10の背面に入力端子を取り付けた端子板を取り付
けて、駆動コイルの引出線1sおよび1eを、後方プレ
ート34のスリットからマグネット20の内周側に引き
出し、接着剤によってマグネット20の内周面に固定し
て、センターポール・ヨーク10の底部の穴に挿入し、
センターポール・ヨーク10の背面の入力端子に接続し
てもよい。この場合には、先にプレート30にマグネッ
ト20を取り付け、その後、マグネット20にセンター
ポール・ヨーク10を取り付ければよい。
【0069】〔実施例2〕図2は、この発明の音響変換
器の第2の例を示し、図1の実施例1と同様に、外磁型
の電磁結合スピーカで、かつプレートに駆動コイルを設
ける場合である。
【0070】この例では、プレート30をギャップ5の
幅方向に、前方プレート31、第2プレート32、第3
プレート33および後方プレート34に分割して、プレ
ート31,32間、プレート32,33間およびプレー
ト33,34間に、それぞれ扁平に巻回した駆動コイル
1S,1Tおよび1Uを配置する。
【0071】プレート31,32および33には、それ
ぞれ図1のプレート31と同様に、図9に示すように、
後方側の中心孔31aの周囲に浅い溝31bを形成し、
後方側の所定角度位置に溝31bより若干深い溝31c
を形成する。溝31cの代わりに、前方側に貫通するス
リットを形成してもよい。
【0072】図10に示すように、駆動コイル1S,1
T,1Uは、それぞれ内周側を巻き始めとし、外周側を
巻き終りとして、環状に巻回し、それぞれの巻き始めお
よび巻き終りに引出線1sおよび1eを設ける。
【0073】その駆動コイル1S,1T,1Uを、プレ
ート31,32,33の溝31b内に接着剤によって取
り付け、それぞれの引出線1sおよび1eを、プレート
31,32,33の溝31c内に接着剤によって固定し
て、プレート31,32,33の外周側に引き出す。
【0074】そして、プレート34の前面に、駆動コイ
ル1Uを固定したプレート33を接着し、プレート33
の前面に、駆動コイル1Tを固定したプレート32を接
着し、プレート32の前面に、駆動コイル1Sを固定し
たプレート31を接着する。
【0075】この場合、駆動コイル1S,1Tおよび1
Uを直列に接続することができ、その場合には、全体と
して一つの駆動コイルのターン数をより多くし、インダ
クタンスをより大きくすることができる。
【0076】また、駆動コイル1S,1Tおよび1Uを
並列に接続することもできる。その場合には、全体とし
て一つの駆動コイルに、より大きな入力電流を流すこと
ができるとともに、スピーカの一次側の抵抗が小さくな
ることにより、スピーカを駆動する増幅器との整合が容
易となる。
【0077】さらに、図12に示すように、それぞれの
駆動コイル1S,1T,1Uを、ギャップ長方向に、互
いにターン数の等しい5個のコイル1E〜1A,1J〜
1F,1O〜1Kに分割することができる。この場合
も、それぞれのコイル1E〜1A,1J〜1F,1O〜
1Kは、内周側を巻き始めとし、外周側を巻き終りとし
て、その巻き始めおよび巻き終りに引出線1sおよび1
eを設ける。
【0078】また、図13に示すように、それぞれの駆
動コイル1S,1T,1Uを、ギャップ長方向に、ター
ン数の比がN:N/2:N/4:N/8:N/16とな
る5個のコイル1E〜1A,1J〜1F,1O〜1Kに
分割することもできる。この場合も、それぞれのコイル
1E〜1A,1J〜1F,1O〜1Kは、内周側を巻き
始めとし、外周側を巻き終りとして、その巻き始めおよ
び巻き終りに引出線1sおよび1eを設ける。
【0079】そして、図12または図13のように駆動
コイルを総計15個のコイル1A〜1Oに分割する場合
には、後述する実施例9で示すように、駆動コイルを1
6ビットのデジタル音声信号によって駆動することがで
きる。
【0080】図2では省略したが、駆動コイル1S,1
Tおよび1Uの引出線は、マグネット20の外周面、プ
レート30の外周面、フレーム40、またはセンターポ
ール・ヨーク10の背面などにおいて、これに取り付け
た入力端子に接続することができる。この場合、上述し
たプレート31,32,33の溝31cまたはスリット
の角度位置をずらしてプレート33〜31をプレート3
4に取り付けることによって、駆動コイル1S,1T,
1Uの引出線が混線しないようにすることができる。
【0081】この実施例2によれば、実施例1と同様
に、小型かつ低コストで、高感度かつ大入力・大出力
の、全帯域型または低音専用のスピーカを実現すること
ができる。
【0082】〔実施例3〕図3は、この発明の音響変換
器の第3の例を示し、図2の実施例2と同様に、外磁型
の電磁結合スピーカで、かつプレートに駆動コイルを設
ける場合である。
【0083】この例では、実施例2と同様に、それぞれ
扁平に巻回した3枚の駆動コイル1S,1Tおよび1U
を設けるが、フレーム40またはその底部41を磁性体
で形成して、その底部41を後方側に環状の凹部が形成
されるように折り曲げ、その底部41を前方プレートに
兼ねさせて、その凹部内に駆動コイル1Sを接着剤によ
って取り付ける。その他は、実施例2と同じである。
【0084】この実施例3によれば、図2の前方プレー
ト31の厚み分だけ、図2の実施例2の場合よりもスピ
ーカの厚みを小さくすることができる。
【0085】〔実施例4〕図4は、この発明の音響変換
器の第4の例を示し、内磁型の電磁結合スピーカで、か
つプレートに駆動コイルを設ける場合である。
【0086】この例では、センターポール部がなく、周
辺部が前方側に突出したヨーク14の中央部前面にマグ
ネット20を取り付け、マグネット20の前面にポール
ピース15を取り付け、ヨーク14の周辺部前面にプレ
ート30を取り付けて、ポールピース15の外周面とプ
レート30の内周面との間にギャップ5を形成するとと
もに、図1の実施例1と同様に、プレート30を前方プ
レート31と後方プレート34に分割して、両者間に扁
平に巻回した駆動コイル1を配置する。
【0087】マグネット20の外径は、ポールピース1
5の外径と等しいか、それより若干小さい程度にする。
その他は、図1の実施例1と同じである。
【0088】この実施例4によっても、実施例1と同様
に、小型かつ低コストで、高感度かつ大入力・大出力
の、全帯域型または低音専用のスピーカを実現すること
ができる。
【0089】〔実施例5〕図5は、この発明の音響変換
器の第5の例を示し、外磁型の電磁結合スピーカで、か
つセンターポール部に駆動コイルを設ける場合である。
【0090】この例では、センターポール・ヨーク10
のセンターポール部11の前面にポールピース16を取
り付け、ポールピース16とセンターポール部11との
間に扁平に巻回した駆動コイル1を配置する。センター
ポール部11、ポールピース16および駆動コイル1の
外径は、互いに等しくする。
【0091】ポールピース16には中心孔を形成し、後
方側に環状の浅い溝を形成し、所定角度位置において中
心孔に通じるスリットを形成して、駆動コイル1をポー
ルピース16の溝内に接着剤によって取り付け、駆動コ
イル1の引出線1sおよび1eをポールピース16のス
リット内に接着剤によって固定して、ポールピース16
の中心孔に引き出す。
【0092】センターポール・ヨーク10にも中心孔を
形成するとともに、センターポール・ヨーク10の背面
に入力端子3を取り付けた端子板4を取り付け、引出線
1sおよび1eをセンターポール・ヨーク10の中心孔
に通して入力端子3に接続する。
【0093】センターポール・ヨーク10の底部前面に
マグネット20を取り付け、マグネット20の前面にプ
レート30を取り付けて、センターポール部11の先端
部およびポールピース16の外周面とプレート30の内
周面との間にギャップ5を形成する。その他は、図1の
実施例1と同じである。
【0094】この実施例5によっても、実施例1と同様
に、小型かつ低コストで、高感度かつ大入力・大出力
の、全帯域型または低音専用のスピーカを実現すること
ができる。
【0095】〔実施例6〕図6は、この発明の音響変換
器の第6の例を示し、内磁型の電磁結合スピーカで、か
つポールピースに駆動コイルを設ける場合である。
【0096】この例では、ヨーク14の中央部前面にマ
グネット20を取り付け、マグネット20の前面にポー
ルピースを取り付けるが、そのポールピースをギャップ
5の幅方向に、前方ポールピース17と後方ポールピー
ス18に分割して、両者間に扁平に巻回した駆動コイル
1を配置する。ポールピース17,18および駆動コイ
ル1の外径は、互いに等しくし、マグネット20の外径
は、それより幾分小さくする。
【0097】ポールピース17には後方側に環状の浅い
溝を形成し、ポールピース18には所定角度位置にスリ
ットを形成して、駆動コイル1をポールピース17の溝
内に接着剤によって取り付け、駆動コイル1の引出線1
sおよび1eをポールピース18のスリット内に接着剤
によって固定して、マグネット20の外周側に引き出
す。
【0098】ヨーク14の底部に穴12を形成するとと
もに、ヨーク14の背面に入力端子3を取り付けた端子
板4を取り付け、引出線1sおよび1eを、接着剤によ
ってマグネット20の外周面に固定して、穴12に通し
て入力端子3に接続する。
【0099】ヨーク14の周辺部前面にプレート30を
取り付けて、プレート30の内周面とポールピース17
および18の外周面との間にギャップ5を形成する。
【0100】〔実施例7〕図7は、この発明の音響変換
器の第7の例を示し、図6の実施例6と同様に、内磁型
の電磁結合スピーカで、かつポールピースに駆動コイル
を設ける場合である。
【0101】この例では、マグネット20の前面側のポ
ールピースを、ギャップ5の幅方向に、前方ポールピー
ス19A、第2ポールピース19B、第3ポールピース
19Cおよび後方ポールピース19Dに分割して、ポー
ルピース19A,19B間、ポールピース19B,19
C間およびポールピース19C,19D間に、それぞれ
扁平に巻回した駆動コイル1S,1Tおよび1Uを配置
する。
【0102】ポールピース19A,19Bおよび19C
には、それぞれ後方側に環状の浅い溝を形成し、ポール
ピース19B,19Cおよび19Dには、それぞれ所定
角度位置にスリットを形成する。
【0103】図10に示したように、駆動コイル1S,
1T,1Uは、それぞれ内周側を巻き始めとし、外周側
を巻き終りとして、環状に巻回し、それぞれの巻き始め
および巻き終りに引出線1sおよび1eを設ける。
【0104】その駆動コイル1S,1T,1Uを、ポー
ルピース19A,19B,19Cの溝内に接着剤によっ
て取り付け、それぞれの引出線1sおよび1eを、ポー
ルピース19B,19C,19Dのスリット内に接着剤
によって固定して、マグネット20の外周側に引き出
す。
【0105】ヨーク14の底部に穴12を形成するとと
もに、ヨーク14の背面に入力端子3を取り付けた端子
板4を取り付け、それぞれの引出線1sおよび1eを、
接着剤によってマグネット20の外周面に固定して、穴
12に通して入力端子3に接続する。
【0106】ヨーク14の周辺部前面にプレート30を
取り付けて、プレート30の内周面とポールピース19
A,19B,19Cおよび19Dの外周面との間にギャ
ップ5を形成する。
【0107】この例でも、駆動コイル1S,1Tおよび
1Uを直列に接続することができ、その場合には、全体
として一つの駆動コイルのターン数をより多くし、イン
ダクタンスをより大きくすることができる。
【0108】また、駆動コイル1S,1Tおよび1Uを
並列に接続することもできる。その場合には、全体とし
て一つの駆動コイルに、より大きな入力電流を流すこと
ができるとともに、スピーカの一次側の抵抗が小さくな
ることにより、スピーカを駆動する増幅器との整合が容
易となる。
【0109】さらに、図12に示したように、それぞれ
の駆動コイル1S,1T,1Uを、ギャップ長方向に、
互いにターン数の等しい5個のコイル1E〜1A,1J
〜1F,1O〜1Kに分割することができる。また、図
13に示したように、それぞれの駆動コイル1S,1
T,1Uを、ギャップ長方向に、ターン数の比がN:N
/2:N/4:N/8:N/16となる5個のコイル1
E〜1A,1J〜1F,1O〜1Kに分割することもで
きる。そして、このように駆動コイルを総計15個のコ
イル1A〜1Oに分割する場合には、後述する実施例9
で示すように、駆動コイルを16ビットのデジタル音声
信号によって駆動することができる。
【0110】〔実施例8〕図8は、この発明の音響変換
器の第8の例を示し、ヘッドホンまたはマイクロホンと
して適するようにした場合である。
【0111】この例では、フレームおよびプレートを兼
ねたヨーク71の底部に中心孔を形成して、その中心孔
に吸音材80を装填し、ヨーク71の底部前面に中心孔
を有するマグネット20を取り付け、マグネット20の
前面に中心孔を有するポールピース73を取り付け、ポ
ールピース73の前面に第1コイル8を取り付け、第1
コイル8の前面に中心孔を有するポールピース74を取
り付ける。
【0112】第1コイル8は、上述した駆動コイル1と
同様に扁平かつ環状に巻回したもので、ヘッドホンの場
合には駆動コイル(一次コイル)となり、マイクロホン
の場合には出力コイル(二次コイル)となるものであ
る。
【0113】ポールピース73には所定角度位置にスリ
ットを形成して、第1コイル8の巻き始めの引出線8s
および巻き終りの引出線8eをポールピース73のスリ
ット内に接着剤によって固定して、マグネット20の外
周側に引き出す。
【0114】ヨーク71の底部に穴72を形成するとと
もに、ヨーク71の背面に入力端子3を取り付けた端子
板4を取り付け、引出線8sおよび8eを、接着剤によ
ってマグネット20の外周面に固定して、穴72に通し
て入力端子3に接続する。
【0115】ヨーク71のプレートを構成する周辺前方
部の内周面とポールピース73および74の外周面との
間に、ギャップ5を形成する。そして、ドーム部52お
よびエッジ部53を有し、両者間の位置に第2コイル9
を取り付けた振動版50を、ダイヤフラムリング54に
よってヨーク71の前面側に取り付けて、第2コイル9
をギャップ5内に挿入し、振動版50の前方側に穴91
を有するカバー90を取り付ける。
【0116】第2コイル9は、上述した二次コイル7と
同様にショートされたもので、ヘッドホンの場合には二
次コイルとなり、マイクロホンの場合には一次コイルと
なるものである。
【0117】この例では、ヘッドホンの場合には、第1
コイル8を駆動コイル(一次コイル)として、これに信
号電流を供給することによって、二次コイルとなる第2
コイル9に、電磁結合により信号電流に応じた二次電流
が誘起されて、フレミングの左手の法則により、第2コ
イル9に信号電流に応じた駆動力を生じ、第2コイル9
が固定された振動版50が振動して、信号電流に応じた
音圧が発生し、カバー90の穴91から放射される。
【0118】マイクロホンの場合には、カバー90の穴
91から入射した音圧によって振動版50が振動するこ
とにより、振動版50に固定された一次コイルとなる第
2コイル9に、音圧に応じた一次電流が誘起され、出力
コイル(二次コイル)となる第1コイル8に、音圧に応
じた出力電流が発生する。
【0119】この実施例8によれば、小型かつ低コスト
で、高感度かつ大入力・大出力の、全帯域型または低音
専用のヘッドホンまたはマイクロホンを実現することが
できる。
【0120】〔実施例9〕この発明の電気音響変換器、
例えばスピーカを、デジタル音声信号によって駆動する
場合の例を、実施例9として示す。
【0121】図18は、駆動装置部を含むスピーカ装置
の一例を示し、CDプレーヤやDAT(デジタルオーデ
ィオテープレコーダ)などからの、例えば44.1kH
zまたは48kHzのサンプリング周波数で16ビット
にデジタル化された、シリアルデータのデジタル音声信
号Dsが、シリアルパラレル変換器110によって、パ
ラレルデータのデジタル音声信号Dpに変換される。
【0122】そのパラレルデータとされた16ビットの
デジタル音声信号Dpは、図19に示すような2’sコ
ンプリメントコードで、かつ直線的に量子化されたもの
で、そのデジタル音声信号Dpから、デコーダ120に
よって、デジタル音声信号DpのMSB(最上位ビッ
ト)をサインビットとして、MSBを除く下位15ビッ
トである2SB〜LSB(最下位ビット)のそれぞれに
つき、後述するような4個の制御信号G1〜G4を生成
する。
【0123】スピーカは、例えば、図2、図3または図
7に示したように、それぞれ扁平に巻回した3枚の駆動
コイル1S,1T,1Uを有するとともに、それぞれの
駆動コイル1S,1T,1Uを、図12に示したよう
に、ギャップ長方向に、互いにターン数の等しい5個の
コイル1E〜1A,1J〜1F,1O〜1Kに分割し、
または図13に示したように、ギャップ長方向に、ター
ン数の比がN:N/2:N/4:N/8:N/16とな
る5個のコイル1E〜1A,1J〜1F,1O〜1Kに
分割したものである。
【0124】そして、図19に示すように、コイル1A
をデジタル音声信号DpのLSBに対応させ、以下、コ
イル1B,1C‥‥1N,1Oをデジタル音声信号Dp
の15SB,14SB‥‥3SB,2SBに対応させ
て、図18に示すように、それぞれのコイル1A‥‥1
N,1Oに対して、コイル駆動回路60A‥‥60N,
60Oを設ける。
【0125】コイル駆動回路60Aは、例えば、定電流
源65Aと、それぞれスイッチング素子としての4個の
FET61〜64と、対応するコイル1Aとを、ブリッ
ジ接続して構成し、FET61,63がオン、FET6
2,64がオフのときには、定電流源65Aの電流Ia
がコイル1Aにプラス方向に流れ、FET61,63が
オフ、FET62,64がオンのときには、定電流源6
5Aの電流Iaがコイル1Aにマイナス方向に流れ、F
ET61〜64がすべてオンまたはオフのときには、コ
イル1Aに電流が流れないようにする。他のコイル駆動
回路も、同様である。
【0126】そして、デコーダ120からの、デジタル
音声信号Dpの2SB,3SB‥‥LSBのそれぞれに
ついての制御信号G1〜G4を、対応するコイル駆動回
路60O,60N‥‥60AのそれぞれのFET61〜
64のゲートに供給する。
【0127】制御信号G1〜G4は、デジタル音声信号
DpのMSBが0で、対応する下位ビットが1のときに
は、制御信号G1,G3がFET61,63をオンにす
るレベル、制御信号G2,G4がFET62,64をオ
フにするレベルとなり、MSBが0で、対応する下位ビ
ットも0のとき、またはMSBが1で、対応する下位ビ
ットも1のときには、制御信号G1〜G4がFET61
〜64をオフにするレベルとなり、MSBが1で、対応
する下位ビットが0のときには、制御信号G1,G3が
FET61,63をオフにするレベル、制御信号G2,
G4がFET62,64をオンにするレベルとなるもの
である。
【0128】したがって、MSBが0のときには、ある
下位ビットが1のときにのみ、これに対応するコイルに
プラス方向に信号電流が流れ、逆にMSBが1のときに
は、ある下位ビットが0のときにのみ、これに対応する
コイルにマイナス方向に信号電流が流れる。
【0129】電磁結合スピーカなどの電磁結合形の電気
音響変換器の振動系の駆動力Fは、二次コイルに誘起さ
れる二次電流iと、磁気回路のギャップに生じる磁束の
密度Bと、磁気回路のギャップ内にある二次コイルの長
さLとの積として、F=BLiで表され、磁束密度Bお
よび長さLは一定であるので、振動系の駆動力Fは、二
次コイルに誘起される二次電流iに比例することにな
る。そして、二次コイルに誘起される二次電流iは、駆
動コイル(一次コイル)に流れる信号電流と駆動コイル
のターン数との積に比例する。
【0130】そして、図12のように15個のコイル1
A〜1Oのターン数を等しくする場合には、デジタル音
声信号Dpの15SB,14SB,13SB‥‥に対応
するコイル1B,1C,1D‥‥に対応するコイル駆動
回路60B,60C,60D‥‥の定電流源65B,6
5C,65D‥‥の電流Ib,Ic,Id‥‥を、デジ
タル音声信号DpのLSBに対応するコイル1Aに対応
するコイル駆動回路60Aの定電流源65Aの電流Ia
との関係で、Ib=2Ia,Ic=2Ib=4Ia,I
d=2Ic=8Ia‥‥とする。
【0131】したがって、この場合、図2、図3または
図7のように二次コイル7が固定された振動版50が、
デジタル音声信号DpのMSBの値に応じた方向に、1
5個のコイル1A〜1Oのそれぞれに対応するビットの
重みに比例した量だけ偏位し、デジタル音声信号Dpに
忠実に音声が再生されることになる。
【0132】また、図13のように15個のコイル1A
〜1O中のコイル1E,1J,1Oとコイル1D,1
I,1Nとコイル1C,1H,1Mとコイル1B,1
G,1Lとコイル1A,1F,1Kとのターン数の比を
N:N/2:N/4:N/8:N/16とする場合に
は、デジタル音声信号Dpの15SB,14SB,13
SB12SB,11SB,10SB,9SB,8SB,
7SB,6SB,5SB,4SB,3SB,2SBに対
応するコイル1B,1C,1D,1E,1F,1G,1
H,1I,1J,1K,1L,1M,1N,1Oに対応
するコイル駆動回路60B,60C,60D,60E,
60F,60G,60H,60I,60J,60K,6
0L,60M,60N,60Oの定電流源65B,65
C,65D,65E,65F,65G,65H,65
I,65J,65K,65L,65M,65N,65O
の電流Ib,Ic,Id,Ie,If,Ig,Ih,I
i,Ij,Ik,Il,Im,In,Ioを、デジタル
音声信号DpのLSBに対応するコイル1Aに対応する
コイル駆動回路60Aの定電流源65Aの電流Iaとの
関係で、Ia=Ib=Ic=Id=Ie,If=Ig=
Ih=Ii=Ij=32Ia,Ik=Il=Im=In
=Io=32If=32×32Iaとする。
【0133】したがって、この場合にも、図2、図3ま
たは図7のように二次コイル7が固定された振動版50
が、デジタル音声信号DpのMSBの値に応じた方向
に、15個のコイル1A〜1Oのそれぞれに対応するビ
ットの重みに比例した量だけ偏位し、デジタル音声信号
Dpに忠実に音声が再生されることになる。しかも、こ
の場合には、最小の電流値と最大の電流値との間の電流
値の比を、1:32×32というように小さくすること
ができる。
【0134】スピーカ振動系は、20kHzを超えるよ
うな高い周波数の成分はほとんど再生しない。したがっ
て、上述した各例のように駆動コイルの各コイル1A〜
1Oを44.1kHzまたは48kHzのサンプリング
周波数のデジタル音声信号Dpで駆動しても、そのサン
プリング周波数成分はほとんど再生されない。かりに微
小な音圧で再生されても、20kHzを超える音は人間
の耳でほとんど聞き取ることができないので、音楽を聴
く時などでも支障を生じない。
【0135】そして、上述した各例によれば、D/Aコ
ンバータおよびパワーアンプを使用しないで、デジタル
音声信号によって直接、音声を再生する、歪みの小さ
い、最大出力の大きいスピーカを実現することができ
る。
【0136】なお、上述したように駆動コイルをデジタ
ル音声信号によって駆動する場合、駆動電流の小さいビ
ットに対応する駆動コイルは相対的に細くし、駆動電流
の大きいビットに対応する駆動コイルは相対的に太くす
ることによって、歪みが小さく効率の良い駆動を行うこ
とができる。
【0137】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、小
型かつ低コストで、高感度かつ大入力・大出力の、全帯
域型または低音専用の音響変換器を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の音響変換器を示す断面図である。
【図2】実施例2の音響変換器を示す断面図である。
【図3】実施例3の音響変換器を示す断面図である。
【図4】実施例4の音響変換器を示す断面図である。
【図5】実施例5の音響変換器を示す断面図である。
【図6】実施例6の音響変換器を示す断面図である。
【図7】実施例7の音響変換器を示す断面図である。
【図8】実施例8の音響変換器を示す断面図である。
【図9】分割されたプレートの一例を示す平面図および
断面図である。
【図10】第1コイルの一例を示す平面図および断面図
である。
【図11】第1コイルの他の例を示す平面図および断面
図である。
【図12】第1コイルのさらに他の例を示す平面図およ
び断面図である。
【図13】第1コイルのさらに他の例を示す平面図およ
び断面図である。
【図14】第1コイルの引出線を接続する端子を設ける
位置と端子への引出線の接続方法の一例を示す側面図で
ある。
【図15】第1コイルの引出線を接続する端子を設ける
位置と端子への引出線の接続方法の他の例を示す側面図
である。
【図16】第1コイルの引出線を接続する端子を設ける
位置と端子への引出線の接続方法のさらに他の例を示す
側面図である。
【図17】第1コイルの引出線を接続する端子を設ける
位置と端子への引出線の接続方法のさらに他の例を示す
平面図である。
【図18】この発明の電気音響変換器をデジタル音声信
号によって駆動する場合の駆動装置部を含む変換器装置
の一例を示す接続図である。
【図19】図18の変換器装置におけるデジタル音声信
号の各ビットと各コイルとの関係を示す図である。
【図20】この発明の電気音響変換器のインピーダンス
特性および再生音圧レベル特性の一例を示す図である。
【図21】従来の電磁結合スピーカのインピーダンス特
性および再生音圧レベル特性の一例を示す図である。
【図22】従来の電磁結合スピーカの一例を示す断面図
である。
【図23】従来の電磁結合スピーカの他の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1,1S,1T,1U…駆動コイル、1A,1B,1
C,1D,1E,1F,1G,1H,1I,1J,1
K,1L,1M,1N,1O,1P,1Q,1R…コイ
ル、1s,1e…引出線、3…入力端子、4…端子板、
5…ギャップ、6…磁気回路、7…二次コイル、8…第
1コイル、9…第2コイル、10…センターポール・ヨ
ーク、11…センターポール部、14,71…ヨーク、
15,16,17,18,19A,19B,19C,1
9D,73,74…ポールピース、20…マグネット、
30,31,32,33,34…プレート、31b,3
1c…溝、31d…スリット、40…フレーム、41…
底部、41d…スリット、50…振動板、60A〜60
O…コイル駆動回路、65A〜65O…定電流源、80
…吸音材、90…カバー、110…シリアルパラレル変
換器、120…デコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村口 高弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 徳重 賢二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 篠原 幾夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネットとともに磁気回路を構成し、か
    つ互いの対向する端部の間に所定長のギャップを形成す
    る第1磁性体部品および第2磁性体部品のうちの、少な
    くとも第1磁性体部品を、前記ギャップの幅方向に分割
    した複数の磁性体部分によって形成し、その複数の磁性
    体部分の間に、扁平に巻回した第1コイルを、その内周
    または外周を前記ギャップに臨ませて配置し、前記ギャ
    ップ内に、振動板に固定したショートされた第2コイル
    を配置した音響変換器。
  2. 【請求項2】請求項1の音響変換器において、 前記第1コイルが一次コイルとしての駆動コイルであ
    り、当該音響変換器が電気音響変換器である音響変換
    器。
  3. 【請求項3】請求項1の音響変換器において、 前記第1コイルが二次コイルとしての出力コイルであ
    り、当該音響変換器が音響電気変換器である音響変換
    器。
  4. 【請求項4】請求項1の音響変換器において、 前記第1磁性体部品がプレートであり、前記第2磁性体
    部品がセンターポール・ヨークのセンターポール部また
    は前記マグネットを介してヨークに取り付けたポールピ
    ースである音響変換器。
  5. 【請求項5】請求項1の音響変換器において、 前記第1磁性体部品がセンターポール・ヨークのセンタ
    ーポール部または前記マグネットを介してヨークに取り
    付けたポールピースであり、前記第2磁性体部品がプレ
    ートである音響変換器。
  6. 【請求項6】請求項1の音響変換器において、 前記第1コイルを分割して巻回した複数のコイルで構成
    し、その複数のコイルを直列または並列に接続した音響
    変換器。
  7. 【請求項7】請求項2の音響変換器において、 前記駆動コイルをデジタル音声信号によって駆動する音
    響変換器。
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