JPH10276493A - 音響変換器 - Google Patents

音響変換器

Info

Publication number
JPH10276493A
JPH10276493A JP8074697A JP8074697A JPH10276493A JP H10276493 A JPH10276493 A JP H10276493A JP 8074697 A JP8074697 A JP 8074697A JP 8074697 A JP8074697 A JP 8074697A JP H10276493 A JPH10276493 A JP H10276493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
plate
gap
acoustic transducer
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8074697A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Akira Yamagishi
亮 山岸
Jun Kishigami
純 岸上
Takahiro Muraguchi
高弘 村口
Ikuo Shinohara
幾夫 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8074697A priority Critical patent/JPH10276493A/ja
Priority to KR1019980010021A priority patent/KR19980080567A/ko
Priority to US09/048,078 priority patent/US6035052A/en
Publication of JPH10276493A publication Critical patent/JPH10276493A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ低コストで、高感度かつ大入力・大
出力の、全帯域型または低音専用の、電磁結合形の音響
変換器を実現できるようにする。 【解決手段】 ヨーク14の中央部前面にマグネット2
0を取り付け、マグネット20の前面にポールピース1
5を取り付け、ヨーク14の周辺部前面にプレート30
を取り付ける。ポールピース15の外周端部15aをプ
レート30の内周端部の外側に位置させて、ポールピー
ス15の外周端部15aの前面とプレート30の内周端
部の後面とを、軸心方向(前後方向)および水平方向の
双方に対して斜めの方向に対向させて、両者間に軸心方
向に僅かな間隔のギャップ5を形成する。プレート30
をプレート本体部31と筒状のプレート内周部32とに
分割して、両者間に扁平かつ筒状に巻回した駆動コイル
1を挟んで取り付ける。ギャップ5に通して水平方向に
振動板50を配置し、ギャップ5の位置において振動板
50にショートされた二次コイル7を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁結合形(電
磁誘導形)の音響変換器、すなわち、スピーカやヘッド
ホンなどのように電気信号を音響に変換する電気音響変
換器、およびマイクロホンなどのように音響を電気信号
に変換する音響電気変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁結合形の音響変換器は、外磁型の場
合を例にとると、プレートとセンターポール・ヨークと
によってマグネットを挟んで、プレートとセンターポー
ル・ヨークのセンターポールとの間にギャップを有する
磁気回路を形成し、その磁気回路のギャップ内におい
て、プレートまたはセンターポールに第1コイルを固定
し、これと対向するように振動板に固定して磁気回路の
ギャップ内に、ショートされた第2コイルを配置する。
【0003】スピーカやヘッドホンなどの電気音響変換
器では、第1コイルを駆動コイル(一次コイル)とし
て、これに信号電流を供給すると、二次コイルとなる第
2コイルに、電磁結合により信号電流に応じた二次電流
が誘起されて、フレミングの左手の法則により、第2コ
イルに信号電流に応じた駆動力を生じ、第2コイルが固
定された振動板が振動して、信号電流に応じた音圧が発
生する。
【0004】マイクロホンなどの音響電気変換器では、
音圧によって振動板が振動することにより、振動板に固
定された、一次コイルとなる第2コイルに、音圧に応じ
た一次電流が誘起され、出力コイル(二次コイル)とな
る第1コイルに、音圧に応じた出力電流が発生する。
【0005】図16および図17は、それぞれ従来の電
磁結合スピーカの一例を示し、図16はプレートに、図
17はセンターポールに、それぞれ駆動コイルを取り付
けた場合である。
【0006】すなわち、図16の電磁結合スピーカで
は、センターポール・ヨーク10の底部前面にマグネッ
ト20を取り付け、マグネット20の前面にプレート3
0を取り付けて、センターポール・ヨーク10のセンタ
ーポール11の先端部の外周面とプレート30の内周面
との間にギャップ5を有する磁気回路6を形成し、プレ
ート30の内周面に駆動コイル1を取り付ける。
【0007】センターポール・ヨーク10の底部に穴1
2を形成し、背面に入力端子3を取り付けた端子板4を
取り付けて、駆動コイル1の引出線2を、穴12に挿入
して入力端子3に半田付けによって接続する。引出線2
は駆動コイル1の巻き始めおよび巻き終りにそれぞれ設
けて、それぞれを別個の入力端子に接続する。
【0008】ギャップ5内には、二次コイル7を挿入す
る。二次コイル7は、非磁性の導電材料、例えばアルミ
ニウムからなる1ターンのショートされた円筒体とし、
または複数ターンにわたって巻回してショートさせた巻
き線とする。
【0009】プレート30の前面にはフレーム40の底
部を取り付け、コーン紙などの振動板50の外周部のエ
ッジ51およびガスケット45をフレーム40の外周部
に取り付ける。また、ダンパー47の外周部をフレーム
40に取り付け、振動板50の内周部およびダンパー4
7の内周部を二次コイル7に取り付け、センターキャッ
プ49を振動板50の内周部または二次コイル7の先端
部に取り付ける。
【0010】図17の電磁結合スピーカでは、センター
ポール・ヨーク10のセンターポール11の先端部の外
周面に凹部を形成し、この凹部に嵌め込んでセンターポ
ール11に駆動コイル1を取り付ける。その他は、図1
6の電磁結合スピーカと同様である。
【0011】そして、図16または図17の電磁結合ス
ピーカでは、駆動コイル1に信号電流を供給すると、電
磁結合により二次コイル7に信号電流に応じた二次電流
が誘起されて、フレミングの左手の法則により、二次コ
イル7に信号電流に応じた駆動力を生じ、二次コイル7
が固定された振動板50が振動して、信号電流に応じた
音圧が発生する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
または図17に示して上述した従来の電磁結合スピーカ
は、磁気回路6のギャップ5内に駆動コイル1を配置す
るため、駆動コイル1の厚み分だけ、ギャップ5の長さ
(スピーカの軸心に垂直な方向の長さ)を小さくするこ
とができず、ギャップ5での磁気力が弱くなって、スピ
ーカの感度が低くなる。ギャップ5での磁気力を強く
し、スピーカの感度を高くするために、マグネット20
として大きなものを用いると、スピーカが大型化すると
ともに、スピーカのコストアップをきたす。
【0013】しかも、駆動コイル1のインダクタンスを
大きくするために駆動コイル1のターン数を多くする
と、それだけギャップ5の長さが大きくなり、スピーカ
の感度が低下するので、駆動コイル1のインダクタンス
を大きくすることができない。そのため、駆動コイル1
と二次コイル7との電磁結合力が2kHz程度以下の低
域で小さくなって、低音の再生ができない。そのため、
従来の電磁結合スピーカは、高音再生用としてしか用い
ることができない。
【0014】また、駆動コイル1の外周面または内周面
はプレート30またはセンターポール11と接するが、
その接触面積が小さく、しかも駆動コイル1の内周面ま
たは外周面はギャップ5を介してセンターポール11ま
たはプレート30と対向するため、駆動コイル1からの
放熱が瞬時になされない。そのため、駆動コイル1とし
て太い線材を使用できないことと相まって、駆動コイル
1に急激に大電流を流すことができず、スピーカの許容
入力信号レベルを大きくすることができない。
【0015】以上は、スピーカの場合であるが、ヘッド
ホンなどの他の電気音響変換器でも、同様である。ま
た、マイクロホンなどの音響電気変換器でも、入出力が
逆になるだけで、同様である。
【0016】すなわち、従来の電磁結合形の音響電気変
換器は、変換器としての感度が低く、これを高くするた
めにマグネットとして大きなものを用いると、変換器が
大型化するとともに、変換器のコストアップをきたす。
しかも、一次コイル(第2コイル)と出力コイル(二次
コイル、第1コイル)との電磁結合力が低域で小さくな
って、低音の採取ができないとともに、出力コイルの放
熱などの点から、変換器の許容入力音圧レベルを大きく
することができない。
【0017】そこで、この発明は、電磁結合形の音響変
換器において、第1に、変換器の大型化やコストアップ
をきたすことなく、変換器としての感度を高くすること
ができ、第2に、低音の再生または採取が可能となっ
て、全帯域型の変換器または低音専用の変換器を実現す
ることができ、第3に、第1コイルの放熱などの点か
ら、変換器の許容入力レベルを大きくすることができ
る、ようにしたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明では、マグネッ
トとともに磁気回路を構成する第1磁性体部品および第
2磁性体部品の端部を、当該音響変換器の軸心方向、お
よびこれに垂直な方向である水平方向の、双方に対して
斜めの方向に対向させて、これら端部間にギャップを形
成し、その少なくとも第1磁性体部品の端部を、前記水
平方向に分割した複数の磁性体部分によって形成して、
その複数の磁性体部分の間に、扁平かつ筒状に巻回した
第1コイルを、その前記軸心方向の一端を前記ギャップ
に臨ませて配置し、前記ギャップに通して前記水平方向
に振動板を配置し、前記ギャップ位置において前記振動
板にショートされた第2コイルを固定する。
【0019】ここで、扁平というのは、筒の内径および
外径に比べて厚みが十分に小さいことである。
【0020】
【発明の実施の形態】スピーカやヘッドホンなどの電気
音響変換器では、マグネットとともに磁気回路を構成す
る第1磁性体部品および第2磁性体部品の端部を、電気
音響変換器の軸心方向(前後方向)および水平方向に対
して斜めの方向に対向させて、これら端部間にギャップ
を形成し、その少なくとも第1磁性体部品の端部を、水
平方向に分割した複数の磁性体部分によって形成して、
その複数の磁性体部分の間に、扁平かつ筒状に巻回した
駆動コイル(一次コイル)を、その軸心方向の一端をギ
ャップに臨ませて配置し、ギャップに通して水平方向に
振動板を配置し、ギャップ位置において振動板にショー
トされた二次コイルを固定する。
【0021】内磁型の場合には、第1磁性体部品をプレ
ートとし、第2磁性体部品をマグネットを介してヨーク
に取り付けるポールピースとするか、逆に、第1磁性体
部品をマグネットを介してヨークに取り付けるポールピ
ースとし、第2磁性体部品をプレートとする。この場
合、プレートとヨークを一体とすることができる。
【0022】外磁型の場合には、第1磁性体部品をプレ
ートとし、第2磁性体部品をセンターポール・ヨークの
センターポールとするか、逆に、第1磁性体部品をセン
ターポール・ヨークのセンターポールとし、第2磁性体
部品をプレートとする。
【0023】上記の構成の電気音響変換器では、プレー
トの端部とポールピースまたはセンターポールの端部
が、軸心方向および水平方向に対して斜めの方向に対向
して、これら間にギャップが形成され、そのギャップに
臨んで、プレート、ポールピースまたはセンターポール
の端部の、水平方向に分割された複数の磁性体部分の間
に、扁平かつ筒状に巻回された駆動コイルが配置される
とともに、そのギャップ内において、ギャップ位置にシ
ョートされた二次コイルが固定された振動板が水平方向
に配置される。
【0024】したがって、駆動コイルに信号電流を供給
すると、電磁結合により二次コイルに信号電流に応じた
二次電流が誘起され、ギャップを通る斜め方向の磁束の
水平方向成分によって、フレミングの左手の法則によ
り、二次コイルに信号電流に応じた駆動力を生じ、二次
コイルが固定された振動板が振動して、信号電流に応じ
た音圧が発生する。
【0025】プレート、ポールピースまたはセンターポ
ールの端部の、水平方向に隣り合う2つの磁性体部分の
間に配置する1枚(1筒)の駆動コイルは、水平方向に
1層(1ターン)または複数層(複数ターン)に巻回し
たものとすることができる。また、1枚の駆動コイル
を、軸心方向に分割して巻回した複数のコイルで構成す
ることができ、その場合、その複数のコイルを直列また
は並列に接続することができる。
【0026】水平方向に隣り合う2つの磁性体部分の間
に、それぞれ扁平かつ筒状に巻回した2枚(2筒)以上
の駆動コイルを重ねて配置することもでき、その場合、
その2枚以上の駆動コイルを直列または並列に接続する
ことができる。
【0027】また、その2枚以上の駆動コイルを、それ
ぞれ軸心方向に分割して巻回した複数のコイルで構成
し、その複数のコイルを、2枚以上の駆動コイル内で全
て直列または並列に接続し、または1枚の駆動コイル内
で並列に接続した上で2枚以上の駆動コイル内で直列に
接続し、もしくは1枚の駆動コイル内で直列に接続した
上で2枚以上の駆動コイル内で並列に接続することがで
きる。
【0028】ただし、それぞれ扁平かつ筒状に巻回した
2枚以上の駆動コイルを設ける場合には、プレート、ポ
ールピースまたはセンターポールの端部を、水平方向に
3つ以上の磁性体部分に分割し、その隣り合う2つの磁
性体部分の間ごとに1枚ずつ、扁平かつ筒状に巻回した
駆動コイルを配置する方が、駆動コイルの放熱などの点
からは望ましい。
【0029】そして、この発明の電気音響変換器におい
ては、駆動コイルは、その軸心方向の一端がギャップに
臨むだけで、ギャップ内に存在しない。したがって、磁
気回路のギャップ長を振動板および二次コイルの厚みに
クリアランスを加えたものとすることができ、振動板お
よび二次コイルの厚みを十分小さくすることによって、
磁気回路のギャップ長を駆動コイルの線径やターン数と
無関係に十分小さくすることができる。したがって、マ
グネットとして大きなものを用いなくても、ギャップで
の磁気力を強くすることができ、電気音響変換器の感度
を高くすることができる。
【0030】しかも、駆動コイルのインダクタンスを大
きくするために駆動コイルのターン数を多くしても、ギ
ャップ長が大きくならず、電気音響変換器の感度が低下
しないので、駆動コイルのインダクタンスを大きくする
ことができる。そのため、駆動コイルと二次コイルとの
電磁結合力を低域でも大きくすることができ、低音の再
生が可能となる。そのため、全帯域型または低音専用の
電気音響変換器を実現することができる。
【0031】また、駆動コイルは、その広い外周面およ
び内周面において磁性体部分と接するので、駆動コイル
からの放熱が瞬時になされる。そのため、駆動コイルと
して太い線材を使用できることと相まって、駆動コイル
に急激に大電流を流すことができ、変換器の許容入力信
号レベルを大きくすることができる。
【0032】スピーカやヘッドホンなどの電気音響変換
器では、後述するように、駆動コイルをデジタル音声信
号によって駆動することができる。
【0033】マイクロホンなどの音響電気変換器では、
上記の扁平かつ筒状に巻回したコイルを出力コイル(二
次コイル)とし、振動板に固定したショートされたコイ
ルを一次コイルとする。第1磁性体部品および第2磁性
体部品については、電気音響変換器の場合と同じであ
る。
【0034】したがって、音圧によって振動板が振動す
ることにより、振動板に固定されたショートされた一次
コイルに音圧に応じた一次電流が誘起され、扁平かつ筒
状に巻回された出力コイルに音圧に応じた出力電流が発
生する。
【0035】音響電気変換器の場合にも、電気音響変換
器の場合と同様に、1枚の出力コイルを、軸心方向に分
割して巻回した複数のコイルで構成することができると
ともに、それぞれ扁平かつ筒状に巻回した2枚以上の出
力コイルを設けることができる。
【0036】そして、この発明の音響電気変換器によれ
ば、電気音響変換器について上述したのと同様の理由に
よって、第1に、マグネットとして大きなものを用いな
くても、音響電気変換器の感度を高くすることができ、
第2に、低音の採取が可能となって、全帯域型または低
音専用の音響電気変換器を実現することができ、第3
に、出力コイルの放熱などの点から、変換器の許容入力
音圧レベルを大きくすることができる。
【0037】この発明の音響変換器の振動板は、例え
ば、スピーカの場合には平板状のものとし、ヘッドホン
またはマイクロホンの場合にはドーム部およびエッジ部
を有するものとするなど、用途に応じて適宜、その形状
を選択することができる。
【0038】以下に、この発明の幾つかの実施例を示
す。ただし、これら実施例は、この発明の一例にすぎ
ず、この発明は、これら実施例に限るものではない。ま
た、以下の実施例は、いずれも電気音響変換器として駆
動コイル(一次コイル)および二次コイルを備える場合
であるが、上述したところから明らかなように、その駆
動コイルを出力コイル(二次コイル)とし、二次コイル
を一次コイルとすることによって、基本的にそのまま音
響電気変換器となるものである。
【0039】
【実施例】
〔実施例1〕図1は、この発明の音響変換器の第1の例
を示し、内磁型の電気音響変換器で、かつプレートに駆
動コイルを設ける場合である。
【0040】この例では、周辺部が前方側に突出したヨ
ーク14の中央部前面にマグネット20を取り付け、マ
グネット20の前面にポールピース15を取り付け、ヨ
ーク14の周辺部前面にプレート30を取り付けて、後
述のようにポールピース15の外周端部15aとプレー
ト30の内周端部との間にギャップ5を有する磁気回路
6を形成し、後述するように、プレート30の内周端部
を水平方向に外側部分と内側部分に分割して、両者間に
扁平かつ筒状に巻回した1枚(1筒)の駆動コイル(一
次コイル)1を配置し、ギャップ5に通して水平方向に
振動板50を配置し、ギャップ5の位置において振動板
50にショートされた二次コイル7を固定する。
【0041】ヨーク14には、中心孔14cを形成する
とともに、その周囲に窓14aを形成する。マグネット
20には、ヨーク14の中心孔14cに通じる中心孔2
0cを形成する。ポールピース15の外径は、マグネッ
ト20の外径と等しいか、それより若干大きい程度に
し、ポールピース15にも、マグネット20の中心孔2
0cに通じる中心孔15cを形成する。
【0042】ポールピース15の外周端部15aは、こ
れに磁束が集中するように、図のように前方側に突出さ
せることが望ましい。プレート30の内周端部も、これ
に磁束が集中するように、図のように後方側に突出させ
ることが望ましい。
【0043】そして、水平方向において、図のようにポ
ールピース15の外周端部15aをプレート30の内周
端部の外側に位置させることによって、または図とは逆
にプレート30の内周端部をポールピース15の外周端
部15aの外側に位置させることによって、ポールピー
ス15の外周端部15aの前面とプレート30の内周端
部の後面とを、軸心方向(前後方向)および水平方向の
双方に対して斜めの方向に対向させて、両者間に軸心方
向に僅かな間隔のギャップ5を形成する。
【0044】図9(同図は変換器を前方側から見た平面
図である)にも示すように、プレート30は、全体とし
て環状のプレート本体部31と、筒状のプレート内周部
32とに分割し、プレート本体部31には、窓36を形
成するとともに、所定角度位置にスリット37を形成す
る。
【0045】したがって、ポールピース15の外周端部
15aとともにギャップ5を形成する、プレート30の
内周端部は、プレート本体部31の最内周の筒状部とプ
レート内周部32とによって構成される。この場合、水
平方向において磁束が飽和しない程度に駆動コイル1の
近傍部分に集中してギャップ5を通るように、プレート
本体部31の最内周の筒状部の厚みを小さくするととも
に、プレート内周部32のプレート30の中心孔35を
形成する内周面の後方部分をテーパ面32aとする。
【0046】図10に示すように、駆動コイル1は、軸
心方向の一端側を巻き始めとし、他端側を巻き終りとし
て、扁平かつ筒状に巻回し、巻き始めおよび巻き終りに
引出線1sおよび1eを設ける。
【0047】また、図11に示すように、駆動コイル1
を、軸心方向に分割して巻回した、例えば3個のコイル
1P,1Q,1Rで構成することができる。この場合、
それぞれのコイル1P,1Q,1Rは、軸心方向の一端
側を巻き始めとし、他端側を巻き終りとして、巻き始め
および巻き終りに引出線1sおよび1eを設ける。
【0048】この場合、それぞれのコイル1P,1Q,
1Rを並列に接続することによって、細い線材を使用し
た駆動コイル1に、より大きな入力電流を流すことがで
きるとともに、電気音響変換器の一次側の抵抗が小さく
なることにより、電気音響変換器を駆動する増幅器との
整合が容易となる。
【0049】図1および図9に示すように、図10のよ
うに分割されない、または図11のように分割した駆動
コイル1を、プレート本体部31の内周面に接着剤によ
って取り付け、駆動コイル1の引出線1sおよび1e
を、プレート本体部31のスリット37内に接着剤によ
って固定して、プレート本体部31の外周側に引き出
し、駆動コイル1の内周面にプレート内周部32を接着
剤によって取り付ける。
【0050】図1に示すように、例えば、プレート本体
部31の外周面に入力端子3を取り付けた端子板4を取
り付け、プレート本体部31の外周側に引き出した引出
線1sおよび1eを、入力端子3に半田付けによって接
続する。引出線1sおよび1eは、別個の入力端子に接
続する。ただし、後述するように、入力端子3を取り付
けた端子板4をヨーク14の外周面などに取り付けても
よい。
【0051】振動板50は、ポリエステルフィルムなど
の絶縁薄板によって形成し、この例では、ドーム部52
およびエッジ部53を有するものとする。この振動板5
0のドーム部52とエッジ部53との間に、金属箔の貼
付や金属の蒸着などによって、扁平かつ環状のショート
された二次コイル7を形成し、振動板50の最外周部に
ダイヤフラムリング55を取り付ける。
【0052】そして、この二次コイル7が固定された振
動板50を、二次コイル7がポールピース15の外周端
部15aの前面とプレート30の内周端部の後面との間
に位置してギャップ5を横切るように、ヨーク14の周
辺部前面に接着剤によって取り付ける。
【0053】上述した電気音響変換器では、駆動コイル
1に信号電流を供給すると、電磁結合により二次コイル
7に信号電流に応じた二次電流が誘起され、ギャップ5
を通る斜め方向の磁束の水平方向成分によって、フレミ
ングの左手の法則により、二次コイル7に信号電流に応
じた駆動力を生じ、二次コイル7が固定された振動板5
0が振動して、信号電流に応じた音圧が発生する。
【0054】そして、この例によれば、駆動コイル1
は、その軸心方向の一端がギャップ5に臨むだけで、ギ
ャップ5内に存在しない。したがって、ギャップ5の長
さを振動板50および二次コイル7の厚みにクリアラン
スを加えたものとすることができ、振動板50および二
次コイル7の厚みを十分小さくすることによって、ギャ
ップ5の長さを駆動コイル1の線径やターン数と無関係
に十分小さくすることができる。したがって、マグネッ
ト20として大きなものを用いなくても、すなわち電気
音響変換器の大型化やコストアップをきたすことなく、
ギャップ5での磁気力を強くすることができ、電気音響
変換器の感度を高くすることができる。
【0055】実際上、振動板50および二次コイル7の
厚みを0.15mm程度とすると、ギャップ5の軸心方
向の長さは、これに0.40mmを加えた0.55mm
程度というように、著しく小さくすることができる。
【0056】しかも、駆動コイル1のインダクタンスを
大きくするために駆動コイル1のターン数を多くして
も、ギャップ5の長さが大きくならず、電気音響変換器
の感度が低下しないので、駆動コイル1のインダクタン
スを大きくすることができる。そのため、駆動コイル1
と二次コイル7との電磁結合力を低域でも大きくするこ
とができ、低音の再生が可能となる。そのため、全帯域
型または低音専用の電気音響変換器を実現することがで
きる。
【0057】実施例の電気音響変換器を低音専用の変換
器とするには、振動板50または二次コイル7の厚みを
多少大きくして、振動板50または二次コイル7を重く
し、変換器支持系をハイコンプライアンスとして、変換
器振動系の最低共振周波数を下げるようにした方が望ま
しい。
【0058】さらに、実施例の電気音響変換器によれ
ば、駆動コイル1は、その広い外周面および内周面にお
いてプレート本体部31およびプレート内周部32と接
するので、駆動コイル1からの放熱が瞬時になされる。
そのため、駆動コイル1として、例えば0.25mm径
というような太い線材を使用できることと相まって、駆
動コイル1に急激に大電流を流すことができ、変換器の
許容入力信号レベルを大きくすることができる。
【0059】以上を総合すると、実施例の電気音響変換
器によれば、小型かつ低コストで、高感度かつ大入力・
大出力の、全帯域型または低音専用の変換器を実現する
ことができる。
【0060】図1の電気音響変換器は、以下のような方
法によって組み立てることができる。まず、駆動コイル
1を上記のように巻回して、プレート本体部31の内周
面に接着剤によって取り付け、引出線1sおよび1eを
プレート本体部31のスリット内に接着剤によって固定
して、プレート本体部31の外周側に引き出し、駆動コ
イル1の内周面にプレート内周部32を接着剤によって
取り付けておく。
【0061】プレート本体部31には、あらかじめ入力
端子3を取り付けた端子板4を取り付けておき、プレー
ト本体部31の外周側に引き出した引出線1sおよび1
eを入力端子3に接続しておく。また、振動板50には
上記のように二次コイル7を形成し、ダイヤフラムリン
グ55を取り付けておく。
【0062】次に、ヨーク14の中央部前面に接着剤を
塗布してマグネット(正確には着磁前のもの)20を乗
せる。このとき、ヨーク14の中心とマグネット20の
中心が同心となるようにする。
【0063】次に、マグネット20の前面に接着剤を塗
布してポールピース15を乗せ、ポールピース15の外
径がヨーク14の内径と同心円状になるように、図示し
ていないギャップガイドをポールピース15に差し込
む。そして、接着剤の乾燥後、ギャップガイドをポール
ピース15から抜き取る。
【0064】次に、上記のように二次コイル7を形成
し、ダイヤフラムリング55を取り付けた振動板50
を、接着剤によってヨーク14の周辺部前面に取り付け
る。あらかじめ二次コイル7を振動板50の所定位置に
形成しておくことによって、このとき、ギャップ5の所
定位置に二次コイル7が位置するようになる。
【0065】次に、上記のように駆動コイル1をプレー
ト本体部31とプレート内周部32との間に取り付け、
引出線1sおよび1eを入力端子3に接続したプレート
30を、接着剤によってヨーク14の周辺部前面に取り
付ける。これによって、ポールピース15の外周端部1
5aの前面とプレート30の内周端部の後面との間にギ
ャップ5が形成される。
【0066】その接着剤の乾燥後、マグネット20を、
前方側がN極となり、後方側がS極となるように、ある
いは逆に、後方側がN極となり、前方側がS極となるよ
うに、着磁すれば、電気音響変換器の組み立てが完了す
る。
【0067】図1の例は、入力端子3を取り付けた端子
板4をプレート30の外周面に取り付ける場合である
が、端子板4をヨーク14の外周面に取り付けてもよ
い。この場合には、プレート30をヨーク14に取り付
けた段階で、駆動コイル1の引出線1sおよび1eを入
力端子3に接続することができる。
【0068】〔実施例2〕図2は、この発明の音響変換
器の第2の例を示し、図1の実施例1と同様に、内磁型
の電気音響変換器で、かつプレートに駆動コイルを設け
る場合である。
【0069】この例では、プレート30を、プレート本
体部31と、それぞれ筒状の内周端部内周部33および
内周端部外周部34とによって構成し、プレート本体部
31には、中心孔35および窓36を形成し、プレート
本体部31と内周端部内周部33または内周端部外周部
34には、同一の角度位置にスリットを形成する。
【0070】そして、扁平かつ筒状に巻回した駆動コイ
ル1を、内周端部内周部33と内周端部外周部34の間
に挟んで取り付け、駆動コイル1の引出線1sおよび1
eを、内周端部内周部33または内周端部外周部34の
スリット内に接着剤によって固定して、内周端部内周部
33または内周端部外周部34の前面側に引き出して、
プレート30の内周端部を形成する。
【0071】その内周端部を、プレート本体部31の内
周部後面に接着剤によって取り付け、内周端部内周部3
3または内周端部外周部34の前面側に引き出した引出
線1sおよび1eを、プレート本体部31のスリット内
に接着剤によって固定して、プレート本体部31の外周
側に引き出す。
【0072】この場合、水平方向において磁束が飽和し
ない程度に駆動コイル1の近傍部分に集中してギャップ
5を通るように、内周端部内周部33の内周面の後方部
分をテーパ面33aとするとともに、内周端部外周部3
4の厚みを小さくする。
【0073】この実施例2によっても、実施例1と同様
に、小型かつ低コストで、高感度かつ大入力・大出力
の、全帯域型または低音専用の変換器を実現することが
できる。
【0074】〔実施例3〕図3は、この発明の音響変換
器の第3の例を示し、図2の実施例2と同様に、内磁型
の電気音響変換器で、かつプレートに駆動コイルを設け
る場合である。
【0075】この例では、プレート30を、プレート本
体部31と、それぞれ筒状の4個の内周端部構成部39
A〜39Dとによって構成し、内周端部構成部39A,
39B間、内周端部構成部39B,39C間および内周
端部構成部39C,39D間に、駆動コイル1S,1T
および1Uを挟んで取り付けて、プレート30の内周端
部を形成し、その内周端部を、プレート本体部31の内
周部後面に接着剤によって取り付ける。プレート本体部
31と内周端部構成部39A〜39Cまたは39B〜3
9Dには、同一の角度位置にスリットを形成する。
【0076】図10に示すように、駆動コイル1S,1
T,1Uは、それぞれ軸心方向の一端側を巻き始めと
し、他端側を巻き終りとして、扁平かつ筒状に巻回し、
それぞれの巻き始めおよび巻き終りに引出線1sおよび
1eを設ける。ただし、駆動コイル1S,1T,1Uの
径は互いに異ならせる。
【0077】その駆動コイル1S,1T,1Uの引出線
1sおよび1eを、内周端部構成部39A〜39Cまた
は39B〜39Dのスリット内およびプレート本体部3
1のスリット内に接着剤によって固定して、プレート本
体部31の外周側に引き出す。
【0078】この場合、駆動コイル1S,1Tおよび1
Uを直列に接続することができ、その場合には、全体と
して一つの駆動コイルのターン数をより多くし、インダ
クタンスをより大きくすることができる。
【0079】また、駆動コイル1S,1Tおよび1Uを
並列に接続することもできる。その場合には、全体とし
て一つの駆動コイルに、より大きな入力電流を流すこと
ができるとともに、電気音響変換器の一次側の抵抗が小
さくなることにより、電気音響変換器を駆動する増幅器
との整合が容易となる。
【0080】さらに、図12に示すように、それぞれの
駆動コイル1S,1T,1Uを、軸心方向に、互いにタ
ーン数の等しい5個のコイル1E〜1A,1J〜1F,
1O〜1Kに分割することができる。この場合も、それ
ぞれのコイル1E〜1A,1J〜1F,1O〜1Kは、
軸心方向の一端側を巻き始めとし、他端側を巻き終りと
して、その巻き始めおよび巻き終りに引出線1sおよび
1eを設ける。
【0081】また、図13に示すように、それぞれの駆
動コイル1S,1T,1Uを、軸心方向に、ターン数の
比がN:N/2:N/4:N/8:N/16となる5個
のコイル1E〜1A,1J〜1F,1O〜1Kに分割す
ることもできる。この場合も、それぞれのコイル1E〜
1A,1J〜1F,1O〜1Kは、軸心方向の一端側を
巻き始めとし、他端側を巻き終りとして、その巻き始め
および巻き終りに引出線1sおよび1eを設ける。
【0082】そして、図12または図13のように駆動
コイルを総計15個のコイル1A〜1Oに分割する場合
には、後述する実施例9で示すように、駆動コイルを1
6ビットのデジタル音声信号によって駆動することがで
きる。
【0083】〔実施例4〕図4は、この発明の音響変換
器の第4の例を示し、内磁型の電気音響変換器で、かつ
ポールピースに駆動コイルを設ける場合である。
【0084】この例では、ポールピースの外周端部を前
方側に突出させるとともに、水平方向に内側部分と外側
部分に分割して、両者間に扁平かつ筒状に巻回した1枚
の駆動コイル1を配置する。具体的に、ポールピース
は、ピース本体部16と筒状のピース外周部17とに分
割し、ピース本体部16には、マグネット20の中心孔
20cに通じる中心孔16cを形成し、ピース外周部1
7には、所定角度位置にスリットを形成する。
【0085】したがって、プレート30の内周端部38
とともにギャップ5を形成する、ポールピースの外周端
部は、ピース本体部16の外周部とピース外周部17と
によって構成される。この場合、水平方向において磁束
が飽和しない程度に駆動コイル1の近傍部分に集中して
ギャップ5を通るように、ピース外周部17の厚みを小
さくする。
【0086】そして、ピース本体部16の外周面に駆動
コイル1を接着剤によって取り付け、駆動コイル1の外
周面にピース外周部17を接着剤によって取り付け、駆
動コイル1の引出線1sおよび1eを、ピース外周部1
7のスリット内に接着剤によって固定して、ピース外周
部17の外周側に引き出す。
【0087】また、例えば、ヨーク14の背面に入力端
子3を取り付けた端子板4を取り付け、ピース外周部1
7の外周側に引き出した引出線1sおよび1eを、接着
剤によってマグネット20の外周面に固定して、ヨーク
14の窓14aに通して入力端子3に接続する。
【0088】プレート30には中心孔35および窓36
を形成し、プレート30の内周端部38を後方側に突出
させる。その他は、図1の実施例1と同じである。
【0089】この実施例4によっても、実施例1と同様
に、小型かつ低コストで、高感度かつ大入力・大出力
の、全帯域型または低音専用の変換器を実現することが
できる。
【0090】〔実施例5〕図5は、この発明の音響変換
器の第5の例を示し、図4の実施例4と同様に、内磁型
の電気音響変換器で、かつポールピースに駆動コイルを
設ける場合である。
【0091】この例では、ポールピースを、ピース本体
部18Aと、それぞれ筒状の外周端部内周部18Bおよ
び外周端部外周部18Cとによって構成し、ピース本体
部18Aには、マグネット20の中心孔20cに通じる
中心孔18cを形成し、外周端部外周部18Cには、所
定角度位置にスリットを形成する。
【0092】そして、扁平かつ筒状に巻回した駆動コイ
ル1を、外周端部内周部18Bと外周端部外周部18C
の間に挟んで取り付け、駆動コイル1の引出線1sおよ
び1eを、外周端部外周部18Cのスリット内に接着剤
によって固定して、外周端部外周部18Cの外周側に引
き出して、ポールピースの外周端部を形成し、その外周
端部を、ピース本体部18Aの外周部前面に接着剤によ
って取り付ける。その他は、図4の実施例4と同じであ
る。
【0093】〔実施例6〕図6は、この発明の音響変換
器の第6の例を示し、図5の実施例5と同様に、内磁型
の電気音響変換器で、かつポールピースに駆動コイルを
設ける場合である。
【0094】この例では、ポールピースを、ピース本体
部18Aと、それぞれ筒状の4個の外周端部構成部19
A〜19Dとによって構成し、外周端部構成部19A,
19B間、外周端部構成部19B,19C間および外周
端部構成部19C,19D間に、駆動コイル1S,1T
および1Uを挟んで取り付けて、ポールピースの外周端
部を形成し、その外周端部を、ピース本体部18Aの外
周部前面に接着剤によって取り付ける。ピース本体部1
8Aと外周端部構成部19A〜19Cまたは19B〜1
9Dには、同一の角度位置にスリットを形成する。
【0095】図10に示すように、駆動コイル1S,1
T,1Uは、それぞれ軸心方向の一端側を巻き始めと
し、他端側を巻き終りとして、扁平かつ筒状に巻回し、
それぞれの巻き始めおよび巻き終りに引出線1sおよび
1eを設けて、その引出線1sおよび1eを、外周端部
構成部19A〜19Cまたは19B〜19Dのスリット
内およびピース本体部18Aのスリット内に接着剤によ
って固定して、ピース本体部18Aの外周側に引き出
す。
【0096】この例でも、駆動コイル1S,1Tおよび
1Uを直列に接続することができ、その場合には、全体
として一つの駆動コイルのターン数をより多くし、イン
ダクタンスをより大きくすることができる。
【0097】また、駆動コイル1S,1Tおよび1Uを
並列に接続することもできる。その場合には、全体とし
て一つの駆動コイルに、より大きな入力電流を流すこと
ができるとともに、電気音響変換器の一次側の抵抗が小
さくなることにより、電気音響変換器を駆動する増幅器
との整合が容易となる。
【0098】さらに、図12に示したように、それぞれ
の駆動コイル1S,1T,1Uを、軸心方向に、互いに
ターン数の等しい5個のコイル1E〜1A,1J〜1
F,1O〜1Kに分割することができる。また、図13
に示したように、それぞれの駆動コイル1S,1T,1
Uを、軸心方向に、ターン数の比がN:N/2:N/
4:N/8:N/16となる5個のコイル1E〜1A,
1J〜1F,1O〜1Kに分割することもできる。そし
て、このように駆動コイルを総計15個のコイル1A〜
1Oに分割する場合には、後述する実施例9で示すよう
に、駆動コイルを16ビットのデジタル音声信号によっ
て駆動することができる。
【0099】〔実施例7〕図7は、この発明の音響変換
器の第7の例を示し、外磁型の電気音響変換器で、かつ
プレートに駆動コイルを設ける場合である。
【0100】この例では、センターポール・ヨーク10
の底部前面にマグネット20を取り付け、マグネット2
0の前面にプレート30を取り付けて、後述のようにセ
ンターポール・ヨーク10のセンターポール11の外周
端部11aとプレート30の内周端部との間にギャップ
5を有する磁気回路6を形成し、図1の実施例1と同様
に、プレート30を環状のプレート本体部31と筒状の
プレート内周部32とに分割して、両者間に扁平かつ筒
状に巻回した駆動コイル1を挟んで取り付ける。
【0101】センターポール11の外周端部11aは前
方側に突出させ、プレート30の内周端部も後方側に突
出させ、水平方向において、図のようにセンターポール
11の外周端部11aをプレート30の内周端部の内側
に位置させることによって、または図とは逆にプレート
30の内周端部をセンターポール11の外周端部11a
の内側に位置させることによって、センターポール11
の外周端部11aの前面とプレート30の内周端部の後
面とを、軸心方向および水平方向の双方に対して斜めの
方向に対向させて、両者間に軸心方向に僅かな間隔のギ
ャップ5を形成する。
【0102】そのギャップ5の位置に扁平かつ環状のシ
ョートされた二次コイル7を形成し、最外周部にダイヤ
フラムリング55を取り付けた振動板50を、ギャップ
5を横切るように水平方向に配してマグネット20に取
り付ける。この例は、振動板50を平板状にした場合で
ある。
【0103】プレート本体部31には所定角度位置にス
リットを形成し、例えば、マグネット20の外周面に入
力端子3を取り付けた端子板4を取り付け、駆動コイル
1の引出線1sおよび1eを、プレート本体部31のス
リット内に接着剤によって固定して、入力端子3に接続
する。
【0104】この実施例7によっても、上述した各実施
例と同様に、小型かつ低コストで、高感度かつ大入力・
大出力の、全帯域型または低音専用の変換器を実現する
ことができる。
【0105】〔実施例8〕図8は、この発明の音響変換
器の第8の例を示し、外磁型の電気音響変換器で、かつ
センターポールに駆動コイルを設ける場合である。
【0106】この例では、センターポール11の外周端
部を前方側に突出させるとともに、その外側に筒状のポ
ール外周部11Cを配して、両者間に扁平かつ筒状に巻
回した駆動コイル1を挟んで取り付ける。
【0107】ポール外周部11Cには所定角度位置にス
リットを形成し、センターポール・ヨーク10の底部に
穴12を形成し、背面に入力端子3を取り付けた端子板
4を取り付け、駆動コイル1の引出線1sおよび1e
を、ポール外周部11Cのスリット内に接着剤によって
固定して、穴12に通して入力端子3に接続する。その
他は、図7の実施例7と同じである。
【0108】〔実施例9〕この発明の電気音響変換器
を、デジタル音声信号によって駆動する場合の例を、実
施例9として示す。
【0109】図14は、駆動装置部を含む変換器装置の
一例を示し、CDプレーヤやDAT(デジタルオーディ
オテープレコーダ)などからの、例えば44.1kHz
または48kHzのサンプリング周波数で16ビットに
デジタル化された、シリアルデータのデジタル音声信号
Dsが、シリアルパラレル変換器110によって、パラ
レルデータのデジタル音声信号Dpに変換される。
【0110】そのパラレルデータとされた16ビットの
デジタル音声信号Dpは、図15に示すような2’sコ
ンプリメントコードで、かつ直線的に量子化されたもの
で、そのデジタル音声信号Dpから、デコーダ120に
よって、デジタル音声信号DpのMSB(最上位ビッ
ト)をサインビットとして、MSBを除く下位15ビッ
トである2SB〜LSB(最下位ビット)のそれぞれに
つき、後述するような4個の制御信号G1〜G4を生成
する。
【0111】電気音響変換器は、例えば、図3または図
6に示したように、それぞれ扁平かつ筒状に巻回した3
枚の駆動コイル1S,1T,1Uを有するとともに、そ
れぞれの駆動コイル1S,1T,1Uを、図12に示し
たように、軸心方向に、互いにターン数の等しい5個の
コイル1E〜1A,1J〜1F,1O〜1Kに分割し、
または図13に示したように、軸心方向に、ターン数の
比がN:N/2:N/4:N/8:N/16となる5個
のコイル1E〜1A,1J〜1F,1O〜1Kに分割し
たものである。
【0112】そして、図15に示すように、コイル1A
をデジタル音声信号DpのLSBに対応させ、以下、コ
イル1B,1C‥‥1N,1Oをデジタル音声信号Dp
の15SB,14SB‥‥3SB,2SBに対応させ
て、図14に示すように、それぞれのコイル1A‥‥1
N,1Oに対して、コイル駆動回路60A‥‥60N,
60Oを設ける。
【0113】コイル駆動回路60Aは、例えば、定電流
源65Aと、それぞれスイッチング素子としての4個の
FET61〜64と、対応するコイル1Aとを、ブリッ
ジ接続して構成し、FET61,63がオン、FET6
2,64がオフのときには、定電流源65Aの電流Ia
がコイル1Aにプラス方向に流れ、FET61,63が
オフ、FET62,64がオンのときには、定電流源6
5Aの電流Iaがコイル1Aにマイナス方向に流れ、F
ET61〜64がすべてオンまたはオフのときには、コ
イル1Aに電流が流れないようにする。他のコイル駆動
回路も、同様である。
【0114】そして、デコーダ120からの、デジタル
音声信号Dpの2SB,3SB‥‥LSBのそれぞれに
ついての制御信号G1〜G4を、対応するコイル駆動回
路60O,60N‥‥60AのそれぞれのFET61〜
64のゲートに供給する。
【0115】制御信号G1〜G4は、デジタル音声信号
DpのMSBが0で、対応する下位ビットが1のときに
は、制御信号G1,G3がFET61,63をオンにす
るレベル、制御信号G2,G4がFET62,64をオ
フにするレベルとなり、MSBが0で、対応する下位ビ
ットも0のとき、またはMSBが1で、対応する下位ビ
ットも1のときには、制御信号G1〜G4がFET61
〜64をオフにするレベルとなり、MSBが1で、対応
する下位ビットが0のときには、制御信号G1,G3が
FET61,63をオフにするレベル、制御信号G2,
G4がFET62,64をオンにするレベルとなるもの
である。
【0116】したがって、MSBが0のときには、ある
下位ビットが1のときにのみ、これに対応するコイルに
プラス方向に信号電流が流れ、逆にMSBが1のときに
は、ある下位ビットが0のときにのみ、これに対応する
コイルにマイナス方向に信号電流が流れる。
【0117】電磁結合形の電気音響変換器の振動系の駆
動力Fは、二次コイルに誘起される二次電流iと、磁気
回路のギャップに生じる磁束の密度Bと、磁気回路のギ
ャップ内にある二次コイルの長さLとの積として、F=
BLiで表され、磁束密度Bおよび長さLは一定である
ので、振動系の駆動力Fは、二次コイルに誘起される二
次電流iに比例することになる。そして、二次コイルに
誘起される二次電流iは、駆動コイル(一次コイル)に
流れる信号電流と駆動コイルのターン数との積に比例す
る。
【0118】そして、図12のように15個のコイル1
A〜1Oのターン数を等しくする場合には、デジタル音
声信号Dpの15SB,14SB,13SB‥‥に対応
するコイル1B,1C,1D‥‥に対応するコイル駆動
回路60B,60C,60D‥‥の定電流源65B,6
5C,65D‥‥の電流Ib,Ic,Id‥‥を、デジ
タル音声信号DpのLSBに対応するコイル1Aに対応
するコイル駆動回路60Aの定電流源65Aの電流Ia
との関係で、Ib=2Ia,Ic=2Ib=4Ia,I
d=2Ic=8Ia‥‥とする。
【0119】したがって、この場合、図3または図6の
ように二次コイル7が固定された振動板50が、デジタ
ル音声信号DpのMSBの値に応じた方向に、15個の
コイル1A〜1Oのそれぞれに対応するビットの重みに
比例した量だけ偏位し、デジタル音声信号Dpに忠実に
音声が再生されることになる。
【0120】また、図13のように15個のコイル1A
〜1O中のコイル1E,1J,1Oとコイル1D,1
I,1Nとコイル1C,1H,1Mとコイル1B,1
G,1Lとコイル1A,1F,1Kとのターン数の比を
N:N/2:N/4:N/8:N/16とする場合に
は、デジタル音声信号Dpの15SB,14SB,13
SB12SB,11SB,10SB,9SB,8SB,
7SB,6SB,5SB,4SB,3SB,2SBに対
応するコイル1B,1C,1D,1E,1F,1G,1
H,1I,1J,1K,1L,1M,1N,1Oに対応
するコイル駆動回路60B,60C,60D,60E,
60F,60G,60H,60I,60J,60K,6
0L,60M,60N,60Oの定電流源65B,65
C,65D,65E,65F,65G,65H,65
I,65J,65K,65L,65M,65N,65O
の電流Ib,Ic,Id,Ie,If,Ig,Ih,I
i,Ij,Ik,Il,Im,In,Ioを、デジタル
音声信号DpのLSBに対応するコイル1Aに対応する
コイル駆動回路60Aの定電流源65Aの電流Iaとの
関係で、Ia=Ib=Ic=Id=Ie,If=Ig=
Ih=Ii=Ij=32Ia,Ik=Il=Im=In
=Io=32If=32×32Iaとする。
【0121】したがって、この場合にも、図3または図
6のように二次コイル7が固定された振動板50が、デ
ジタル音声信号DpのMSBの値に応じた方向に、15
個のコイル1A〜1Oのそれぞれに対応するビットの重
みに比例した量だけ偏位し、デジタル音声信号Dpに忠
実に音声が再生されることになる。しかも、この場合に
は、最小の電流値と最大の電流値との間の電流値の比
を、1:32×32というように小さくすることができ
る。
【0122】電気音響変換器の振動系は、20kHzを
超えるような高い周波数の成分はほとんど再生しない。
したがって、上述した各例のように駆動コイルの各コイ
ル1A〜1Oを44.1kHzまたは48kHzのサン
プリング周波数のデジタル音声信号Dpで駆動しても、
そのサンプリング周波数成分はほとんど再生されない。
かりに微小な音圧で再生されても、20kHzを超える
音は人間の耳でほとんど聞き取ることができないので、
音楽を聴く時などでも支障を生じない。
【0123】そして、上述した各例によれば、D/Aコ
ンバータおよびパワーアンプを使用しないで、デジタル
音声信号によって直接、音声を再生する、歪みの小さ
い、最大出力の大きい電気音響変換器を実現することが
できる。
【0124】なお、上述したように駆動コイルをデジタ
ル音声信号によって駆動する場合、駆動電流の小さいビ
ットに対応する駆動コイルは相対的に細くし、駆動電流
の大きいビットに対応する駆動コイルは相対的に太くす
ることによって、歪みが小さく効率の良い駆動を行うこ
とができる。
【0125】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、小
型かつ低コストで、高感度かつ大入力・大出力の、全帯
域型または低音専用の音響変換器を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の音響変換器を示す断面図である。
【図2】実施例2の音響変換器を示す断面図である。
【図3】実施例3の音響変換器を示す断面図である。
【図4】実施例4の音響変換器を示す断面図である。
【図5】実施例5の音響変換器を示す断面図である。
【図6】実施例6の音響変換器を示す断面図である。
【図7】実施例7の音響変換器を示す断面図である。
【図8】実施例8の音響変換器を示す断面図である。
【図9】実施例1の音響変換器を示す平面図である。
【図10】第1コイルの一例を示す斜視図である。
【図11】第1コイルの他の例を示す斜視図である。
【図12】第1コイルのさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【図13】第1コイルのさらに他の例を示す斜視図であ
る。
【図14】この発明の電気音響変換器をデジタル音声信
号によって駆動する場合の駆動装置部を含む変換器装置
の一例を示す接続図である。
【図15】図14の変換器装置におけるデジタル音声信
号の各ビットと各コイルとの関係を示す図である。
【図16】従来の電磁結合スピーカの一例を示す断面図
である。
【図17】従来の電磁結合スピーカの他の例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1,1S,1T,1U…駆動コイル、1A,1B,1
C,1D,1E,1F,1G,1H,1I,1J,1
K,1L,1M,1N,1O,1P,1Q,1R…コイ
ル、1s,1e…引出線、3…入力端子、4…端子板、
5…ギャップ、6…磁気回路、7…二次コイル、10…
センターポール・ヨーク、11…センターポール、11
a…外周端部、11C…ポール外周部、14…ヨーク、
15…ポールピース、15a…外周端部、16,18A
…ピース本体部、17,18C…ピース外周部、18B
…ピース内周部、19A〜19D…外周端部構成部、2
0…マグネット、30…プレート、31…プレート本体
部、32…プレート内周部、33…内周端部内周部、3
4…内周端部外周部、37…スリット、38…内周端
部、39A〜39D…内周端部構成部、50…振動板、
60A〜60O…コイル駆動回路、65A〜65O…定
電流源、110…シリアルパラレル変換器、120…デ
コーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村口 高弘 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 篠原 幾夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネットとともに磁気回路を構成する第
    1磁性体部品および第2磁性体部品の端部を、当該音響
    変換器の軸心方向、およびこれに垂直な方向である水平
    方向の、双方に対して斜めの方向に対向させて、これら
    端部間にギャップを形成し、 その少なくとも第1磁性体部品の端部を、前記水平方向
    に分割した複数の磁性体部分によって形成して、その複
    数の磁性体部分の間に、扁平かつ筒状に巻回した第1コ
    イルを、その前記軸心方向の一端を前記ギャップに臨ま
    せて配置し、 前記ギャップに通して前記水平方向に振動板を配置し、
    前記ギャップ位置において前記振動板にショートされた
    第2コイルを固定した音響変換器。
  2. 【請求項2】請求項1の音響変換器において、 前記第1コイルが一次コイルとしての駆動コイルであ
    り、当該音響変換器が電気音響変換器である音響変換
    器。
  3. 【請求項3】請求項1の音響変換器において、 前記第1コイルが二次コイルとしての出力コイルであ
    り、当該音響変換器が音響電気変換器である音響変換
    器。
  4. 【請求項4】請求項1の音響変換器において、 前記第1磁性体部品がプレートであり、前記第2磁性体
    部品がセンターポール・ヨークのセンターポールまたは
    前記マグネットを介してヨークに取り付けたポールピー
    スである音響変換器。
  5. 【請求項5】請求項1の音響変換器において、 前記第1磁性体部品がセンターポール・ヨークのセンタ
    ーポールまたは前記マグネットを介してヨークに取り付
    けたポールピースであり、前記第2磁性体部品がプレー
    トである音響変換器。
  6. 【請求項6】請求項1の音響変換器において、 前記第1コイルを分割して巻回した複数のコイルで構成
    し、その複数のコイルを直列または並列に接続した音響
    変換器。
  7. 【請求項7】請求項2の音響変換器において、 前記駆動コイルをデジタル音声信号によって駆動する音
    響変換器。
JP8074697A 1997-03-31 1997-03-31 音響変換器 Pending JPH10276493A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8074697A JPH10276493A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 音響変換器
KR1019980010021A KR19980080567A (ko) 1997-03-31 1998-03-23 음향 변환기
US09/048,078 US6035052A (en) 1997-03-31 1998-03-26 Acoustic transducer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8074697A JPH10276493A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 音響変換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10276493A true JPH10276493A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13726979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8074697A Pending JPH10276493A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 音響変換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10276493A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007069325A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Japan Science & Technology Agency 微小電磁装置の作製方法及びそれによって作製される微小電磁装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007069325A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Japan Science & Technology Agency 微小電磁装置の作製方法及びそれによって作製される微小電磁装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10285690A (ja) 音響変換器
JPH1051888A (ja) スピーカ装置および音声再生システム
US6035052A (en) Acoustic transducer
JPH10276490A (ja) 音響変換器
EP0788722B1 (en) Apparatus and method of enhancing audio signals
US5862237A (en) Speaker apparatus
JPH1155788A (ja) スピーカ装置
JPH10276493A (ja) 音響変換器
JPH1155789A (ja) スピーカ装置
JPH10285691A (ja) 音響変換器
JPH10285693A (ja) 音響変換器
JPH10276494A (ja) 音響変換器
JPH10285689A (ja) 音響変換器
JPH1051895A (ja) スピーカ装置
JP2000078689A (ja) 電気・音響変換装置
GB2251355A (en) Loudspeaker having multiple voice coils
US3188389A (en) Sound reverberating device
JPH1155787A (ja) スピーカ装置
JPH0984187A (ja) スピーカ
JPH1066186A (ja) スピーカ装置
JPH09322286A (ja) スピーカ装置および音響再生システム
JPH1056686A (ja) スピーカ装置
JPH1056685A (ja) スピーカ装置
JPH1051878A (ja) スピーカ装置
JPS594297A (ja) 複合型スピ−カ