JPH1056685A - スピーカ装置 - Google Patents

スピーカ装置

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Publication number
JPH1056685A
JPH1056685A JP8356883A JP35688396A JPH1056685A JP H1056685 A JPH1056685 A JP H1056685A JP 8356883 A JP8356883 A JP 8356883A JP 35688396 A JP35688396 A JP 35688396A JP H1056685 A JPH1056685 A JP H1056685A
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JP
Japan
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speaker
coil
bit
audio signal
digital audio
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Application number
JP8356883A
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English (en)
Inventor
Takahiro Muraguchi
高弘 村口
Jun Kishigami
純 岸上
Masao Fujihira
正男 藤平
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁結合スピーカやダイナミックスピーカな
どのスピーカの駆動コイルをデジタル音声信号によって
駆動する場合において、スピーカユニットの構造が簡単
となり、製造が容易となり、コストが低下するようにす
る。 【解決手段】 シリアルパラレル変換器220からのパ
ラレルデータのデジタル音声信号Dpは、自然2進符号
であり、スピーカユニット10は、電磁結合スピーカで
ある。スピーカユニット10の駆動コイルである一次コ
イル1を、デジタル音声信号Dpの各ビットに共通の1
個のコイル1Zで構成する。そのコイル1Zに対して、
それぞれ電流Ia〜In,Ip,Iqの定電流源61A
〜61N,61P,61Qを、それぞれスイッチ回路6
2A〜62N,62P,62Qを介して接続する。スイ
ッチ回路62A〜62N,62P,62Qを、デジタル
音声信号Dpの対応するビットのデータによって切り換
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音響再生用のス
ピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音響再生用のスピーカとしては、各種の
タイプのものが考えられ、実用化されている。
【0003】例えば、センターポール・ヨークとプレー
トとによってマグネットを挟んで、センターポール・ヨ
ークのセンターポール部とプレートとの間に空隙を有す
る磁気回路を構成し、その磁気回路の空隙内においてセ
ンターポール部またはプレートに、駆動コイルである一
次コイルを固定し、これと対向するように振動板に固定
して磁気回路の空隙内に、ショートコイルを構成する二
次コイルを配したスピーカユニットが、電磁結合(電磁
誘導形)スピーカとして実用化されている。
【0004】この電磁結合スピーカでは、駆動コイルで
ある一次コイルに流れる信号電流によって、ショートコ
イルを構成する二次コイルに二次電流が誘起され、磁気
回路の空隙部に生じる磁束との相互作用によって、フレ
ミングの左手の法則により、二次コイルに二次電流に応
じた駆動力を生じて、二次コイルが固定された振動板が
偏位する。
【0005】この電磁結合スピーカは、信号電流が流れ
る一次コイルが、鉄などの磁性材料からなるセンターポ
ール部またはプレートに固定されるため、放熱性に優
れ、大入力にも耐えられる利点がある。また、ショート
コイルを構成する二次コイルを、非磁性の導電材料、例
えばアルミニウムからなる、1ターン分のパイプないし
円筒体によって構成すれば、歪みを少なくすることがで
きる。
【0006】他方で、磁気回路の空隙内に、振動板に固
定してボイスコイルボビンを配し、このボイスコイルボ
ビンに、駆動コイルであるボイスコイルを巻回したダイ
ナミックスピーカが実用化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような電磁結合
スピーカやダイナミックスピーカなどのスピーカで、駆
動コイルとして、デジタル音声信号のビット数分のコイ
ルを設け、それぞれのコイルを、デジタル音声信号のそ
れぞれのビットに対応させて、それぞれのビットのデー
タで駆動することによって、音声を再生することが考え
られる。
【0008】図4は、その考えられるデジタル駆動型の
スピーカ装置を示し、シリアルパラレル変換器220で
は、例えば44.1kHzまたは48kHzのサンプリ
ング周波数で16ビットにデジタル化された、シリアル
データのデジタル音声信号Dsが、パラレルデータのデ
ジタル音声信号Dpに変換される。ただし、この例は、
その16ビットのデジタル音声信号DsおよびDpが、
自然2進符号で、かつ直線的に量子化されたものである
場合である。
【0009】スピーカユニット10は、この例では電磁
結合スピーカで、その駆動コイルである一次コイルを、
16個のコイル1A〜1N,1P,1Qで構成して、コ
イル1AをLSB(最下位ビット)に対応させ、以下、
コイル1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H,1
I,1J,1K,1L,1M,1N,1P,1Qを、1
5SB,14SB,13SB,12SB,11SB,1
0SB,9SB,8SB,7SB,6SB,5SB,4
SB,3SB,2SB,MSB(最上位ビット)に対応
させる。
【0010】そして、コイル1A〜1N,1P,1Qに
対して、それぞれ定電流源61A〜61N,61P,6
1Qを、それぞれスイッチ回路62A〜62N,62
P,62Qを介して接続し、スイッチ回路62A〜62
N,62P,62Qを、シリアルパラレル変換器220
からのデジタル音声信号Dpの対応するビットのデータ
によって切り換える。
【0011】この場合、一例として、コイル1Aを4タ
ーン、コイル1Bを8ターン、コイル1Cを16ター
ン、というように、デジタル音声信号Dpの各ビットの
重みに対応させて、それぞれのコイル1A〜1N,1
P,1Qのターン数を、一つ下位のビットに対応するコ
イルのターン数の2倍とするとともに、それぞれの定電
流源61A〜61N,61P,61Qの電流Ia〜I
n,Ip,Iqを、互いに等しくする。すなわち、Iq
=Ip=In=……=Iaとする。
【0012】または、コイル1A〜1N,1P,1Q
を、すべて同一のターン数とするとともに、デジタル音
声信号Dpの15SBに対応する定電流源61Bの電流
Ibを、LSBに対応する定電流源61Aの電流Iaの
2倍とし、すなわちIb=2Iaとし、以下、14S
B,13SB,12SB…に対応する定電流源61C,
61D,61E…の電流Ic,Id,Ie…を、電流I
b,Ic,Id…の2倍とする。
【0013】電磁結合スピーカの振動系の駆動力Fは、
二次コイルに誘起される二次電流iと、磁気回路の空隙
に生じる磁束の密度Bと、磁気回路の空隙内にある二次
コイルの長さLとの積として、F=BLiで表され、磁
束密度Bおよび長さLは一定であるので、振動系の駆動
力Fは、二次コイルに誘起される二次電流iに比例する
ことになる。そして、二次コイルに誘起される二次電流
iは、一次コイルに流れる信号電流と一次コイルのター
ン数(インピーダンス)との積に比例する。
【0014】したがって、図4のスピーカ装置では、ス
ピーカユニット10において、上述したように二次コイ
ルを固定した振動板が、一方向に、シリアルパラレル変
換器220からのデジタル音声信号Dpの各ビットの重
みに比例した量だけ偏位し、シリアルパラレル変換器2
20からのデジタル音声信号Dpに忠実に音声が再生さ
れる。
【0015】しかしながら、上述したスピーカ装置は、
入力デジタル音声信号のビット数に対応した多数の駆動
コイルを有するため、すなわち、シリアルパラレル変換
器220からのデジタル音声信号Dpが16ビットの自
然2進符号である場合には、16個の駆動コイルを有す
るため、スピーカユニット10の構造が複雑となり、製
造が難しくなり、コストが高くなる欠点がある。
【0016】そこで、この発明は、電磁結合スピーカや
ダイナミックスピーカなどのスピーカの駆動コイルをデ
ジタル音声信号によって駆動する場合において、スピー
カユニットの構造が簡単となり、製造が容易となり、コ
ストが低下するようにしたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明では、スピーカ
装置として、スピーカユニットと、スピーカ駆動回路と
を備え、前記スピーカユニットは、前記スピーカ駆動回
路に供給される入力デジタル音声信号の各ビットに共通
の一つの駆動コイル、または前記入力デジタル音声信号
のビット数の整数(ただし、2以上)分の1の、もしく
はこれに近い、複数の駆動コイルを有し、前記スピーカ
駆動回路は、前記入力デジタル音声信号の最上位ビット
を除く各ビット、または最上位ビットを含む各ビットに
対応した多数の定電流源を有するとともに、それぞれの
定電流源の電流値が、前記入力デジタル音声信号の最上
位ビットを除く各ビット、または最上位ビットを含む各
ビットの重みに応じて設定され、前記入力デジタル音声
信号の最上位ビットを除く各ビット、または最上位ビッ
トを含む各ビットの値に応じて、対応する定電流源から
の電流の、前記共通の一つの駆動コイル、または前記複
数の駆動コイル中の対応する駆動コイルへの供給を制御
する、ものとする。
【0018】ここで、「多数」というのは、入力デジタ
ル音声信号の最上位ビットを除くビット数、または最上
位ビットを含むビット数のことで、「複数」というのと
区別するために、あえて「多数」としたもので、絶対的
に多い数を示すものではない。
【0019】上記のように構成した、この発明のスピー
カ装置においては、スピーカユニットの一つの駆動コイ
ルが、入力デジタル音声信号の各ビットに共通とされ
て、これに、入力デジタル音声信号の最上位ビットを除
く各ビット、または最上位ビットを含む各ビットに対応
した多数の定電流源からの電流が共通に供給され、また
は、スピーカユニットの複数の駆動コイルが、それぞれ
入力デジタル音声信号の最上位ビットを除く、または最
上位ビットを含む多数ビット中の複数ビットに共通とさ
れて、それぞれに、入力デジタル音声信号の最上位ビッ
トを除く、または最上位ビットを含む多数ビット中の複
数ビットに対応した複数の定電流源からの電流が共通に
供給されることになる。
【0020】したがって、スピーカユニットの駆動コイ
ルは、入力デジタル音声信号の各ビットに共通の一つ、
または入力デジタル音声信号のビット数の整数分の1
の、もしくはこれに近い、複数でよく、スピーカユニッ
トの構造が簡単となり、製造が容易となり、コストが低
下する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、この発明のスピーカ装置
の一例を示し、シリアルパラレル変換器220では、例
えば44.1kHzまたは48kHzのサンプリング周
波数で16ビットにデジタル化された、シリアルデータ
のデジタル音声信号Dsが、パラレルデータのデジタル
音声信号Dpに変換される。
【0022】ただし、この例は、その16ビットのデジ
タル音声信号DsおよびDpが、自然2進符号である場
合、または、シリアルパラレル変換器220に供給され
るシリアルデータのデジタル音声信号Dsは、2’コン
プリメントコードで、これがシリアルパラレル変換器2
20において、パラレルデータに変換されるとともに、
自然2進符号に変換されて、シリアルパラレル変換器2
20からのパラレルデータのデジタル音声信号Dpとし
ては、自然2進符号とされる場合である。また、この例
は、デジタル音声信号DsおよびDpが、直線的に量子
化されたものである場合である。
【0023】スピーカユニット10は、この例では電磁
結合スピーカである。図3は、そのスピーカユニット1
0の一例を示し、センターポール・ヨーク11のセンタ
ーポール部12の先端部の周囲に凹部13が形成され、
駆動コイルである一次コイル1が、この凹部13に嵌め
込まれてセンターポール部12に取り付けられる。
【0024】一次コイル1は、空芯コイルとして巻回さ
れて、凹部13に圧入接着されることにより、センター
ポール部12に取り付けられ、または、図示していない
が、磁性体ボビンに巻回されて、その磁性体ボビンが凹
部13に圧入接着されることにより、センターポール部
12に取り付けられ、または、凹部13に直接、巻回さ
れることにより、センターポール部12に取り付けられ
る。
【0025】センターポール・ヨーク11のフランジ部
14には、センターポール部12と近接する位置におい
て、開口15が形成され、フランジ部14の後面には、
端子板16が取り付けられる。そして、一次コイル1の
例えば錦糸線からなるコイル引出線17が、センターポ
ール部12の周面に接着されて開口15に挿入され、端
子板16上の入力端子18に半田付けによって接続され
る。
【0026】コイル引出線17は、一次コイル1の巻き
始めおよび巻き終りに、それぞれ設けられて、それぞれ
が別個の入力端子に接続される。また、後述するように
一次コイル1が複数のコイルで構成される場合には、そ
れぞれのコイルのコイル引出線17が、センターポール
部12の周面に接着されて開口15に挿入され、端子板
16上の入力端子18に接続される。
【0027】センターポール・ヨーク11のフランジ部
14の前面には、マグネット21が接着され、マグネッ
ト21の前面には、プレート22が接着されて、センタ
ーポール部12の先端部の外周面とプレート22の内周
面との間に空隙23を有する磁気回路20が形成され
る。
【0028】磁気回路20の空隙23内には、ショート
コイルを構成する二次コイル2が挿入される。二次コイ
ル2は、非磁性の導電材料、例えばアルミニウムからな
る、1ターン分のパイプないし円筒体とされ、これによ
って、二次コイル2を巻装するボビンを省略することが
できる。
【0029】二次コイル2には、外周部にエッジ31が
付いたコーン32の内周部、センターキャップ33、お
よびダンパー34の内周部が、取り付けられる。また、
プレート22には、スピーカフレーム35が取り付けら
れ、コーン32の外周部のエッジ31、およびガスケッ
ト36が、スピーカフレーム35に取り付けられるとと
もに、ダンパー34の外周部が、スピーカフレーム35
に取り付けられる。
【0030】ただし、図示していないが、一次コイルの
一部のコイルがセンターポール部12の先端部の周面に
取り付けられ、残りのコイルがプレート22の内周面に
取り付けられてもよい。この場合、プレート22に取り
付けられたコイルのコイル引出線は、例えば、プレート
22とマグネット21との間に挿入されて、プレート2
2の外周面に取り付けられた端子板上の入力端子に接続
される。また、一次コイルがすべてプレート22の内周
面に取り付けられてもよい。
【0031】図1の例では、駆動コイルである一次コイ
ル1が、デジタル音声信号Dpの各ビットに共通の1個
のコイル1Zで構成される。そして、そのコイル1Zに
対して、それぞれ後述するような電流Ia〜In,I
p,Iqの定電流源61A〜61N,61P,61Q
が、それぞれスイッチ回路62A〜62N,62P,6
2Qを介して接続され、スイッチ回路62A〜62N,
62P,62Qが、シリアルパラレル変換器220から
のデジタル音声信号Dpの対応するビットのデータによ
って切り換えられる。
【0032】すなわち、シリアルパラレル変換器220
からのデジタル音声信号Dpの、あるビットが1のとき
には、対応するスイッチ回路がオンとなって、一次コイ
ル1Zに、対応する定電流源の電流が流れる。そして、
デジタル音声信号Dpの15SBに対応する定電流源6
1Bの電流Ibは、LSBに対応する定電流源61Aの
電流Iaの2倍とされ、以下、デジタル音声信号Dpの
それぞれのビットに対応する定電流源の電流は、一つ下
位のビットに対応する定電流源の電流の2倍とされる。
【0033】上述したように、電磁結合スピーカである
スピーカユニット10の振動系の駆動力Fは、二次コイ
ル2に誘起される二次電流iに比例し、その二次電流i
は、一次コイル1に流れる信号電流と一次コイル1のタ
ーン数(インピーダンス)との積に比例する。
【0034】したがって、図1のスピーカ装置では、ス
ピーカユニット10において、コーン32が、一方向
に、シリアルパラレル変換器220からのデジタル音声
信号Dpの各ビットの重みに比例した量だけ偏位し、シ
リアルパラレル変換器220からのデジタル音声信号D
pに忠実に音声が再生される。
【0035】一般に、電磁結合スピーカは、放熱性に優
れ、大入力にも耐えられ、歪みを少なくすることができ
るが、一次コイルに流れる信号電流によって二次コイル
に二次電流が誘起される電磁結合力が、数kHzないし
1kHz以下の低域で小さくなって、音声の再生に必要
な20Hzまでの再生は困難である。そのため、電磁結
合スピーカは、従来、主として高音再生用のスピーカと
して用いられている。
【0036】しかし、図1のシリアルパラレル変換器2
20からのデジタル音声信号Dpは、例えば44.1k
Hzまたは48kHzのサンプリング周波数でデジタル
化されたもので、一次コイル1は、同じサンプリング周
波数のデジタル信号で駆動されるので、デジタル化され
る前の音声信号の数kHzないし1kHz以下というよ
うな低域成分も、一次コイル1に流れる信号電流として
は20kHzを超える高い周波数となる。
【0037】したがって、電磁結合スピーカであるスピ
ーカユニット10によって低域までの再生が可能とな
り、低音から高音までを再生するフルレンジスピーカを
実現することができる。
【0038】一般のスピーカと同様に、スピーカユニッ
ト10の振動系は、高域には反応しにくく、特に20k
Hzを超えるような高い周波数の成分はほとんど再生し
ない。したがって、一次コイル1が44.1kHzまた
は48kHzのサンプリング周波数のデジタル信号で駆
動されても、そのサンプリング周波数成分はほとんど再
生されない。かりに微小な音圧で再生されても、20k
Hzを超える音は人間の耳でほとんど聞き取ることがで
きないので、音楽を聴く時などでも支障を生じない。ま
た、20kHz以上を阻止帯域とするメカニカルフィル
タを、意図的に形成して、スピーカユニット10に組み
込むことも容易である。
【0039】しかも、D/A変換器およびパワーアンプ
を使用しないで、デジタル音声信号によって直接、音声
を再生する、歪みの小さい、最大出力の大きいスピーカ
装置を実現することができる。
【0040】そして、図1のスピーカ装置では、駆動コ
イルである一次コイル1が、デジタル音声信号Dpの各
ビットに共通の1個のコイル1Zで構成されるので、ス
ピーカユニット10の構造が簡単となり、製造が容易と
なり、コストが低下する。
【0041】図1のスピーカ装置は、スピーカ駆動回路
40とスピーカユニット10を、一体化し、または別体
とすることができる。
【0042】図2は、この発明のスピーカ装置の他の例
を示し、図1の例と同様に、シリアルパラレル変換器2
20からのパラレルデータのデジタル音声信号Dpが、
自然2進符号で、かつ直線的に量子化されたものである
場合である。
【0043】スピーカユニット10は、この例でも電磁
結合スピーカである。ただし、この例では、駆動コイル
である一次コイル1が、デジタル音声信号Dpの下位8
ビットであるLSB〜9SBに共通のコイル1Xと、上
位8ビットである8SB〜MSBに共通のコイル1Yと
によって構成される。
【0044】そして、コイル1Xに対して、それぞれ後
述するような電流Ia〜Ihの定電流源61A〜61H
が、それぞれスイッチ回路62A〜62Hを介して接続
され、コイル1Yに対して、それぞれ後述するような電
流Ii〜In,Ip,Iqの定電流源61I〜61N,
61P,61Qが、それぞれスイッチ回路62I〜62
N,62P,62Qを介して接続され、スイッチ回路6
2A〜62N,62P,62Qが、シリアルパラレル変
換器220からのデジタル音声信号Dpの対応するビッ
トのデータによって切り換えられる。
【0045】一例として、コイル1Xおよび1Yのター
ン数が、それぞれ10ターンというように、互いに等し
くされるとともに、定電流源61A〜61N,61P,
61Qの電流Ia〜In,Ip,Iqは、図1の例と同
様に、デジタル音声信号Dpのそれぞれのビットに対応
する定電流源の電流が、一つ下位のビットに対応する定
電流源の電流の2倍とされる。
【0046】したがって、この場合、図1の例と同様
に、スピーカユニット10において、コーン32が、一
方向に、シリアルパラレル変換器220からのデジタル
音声信号Dpの各ビットの重みに比例した量だけ偏位
し、シリアルパラレル変換器220からのデジタル音声
信号Dpに忠実に音声が再生される。
【0047】また、別の例として、コイル1Xおよび1
Yのターン数の比が、1:2とされるとともに、定電
流源61A〜61N,61P,61Qの電流Ia〜I
n,Ip,Iqが、 Ii=Ia,Ij=Ib=2Ia,Ik=Ic=2
a,Il=Id=2Ia,Im=Ie=2Ia,I
n=If=2Ia,Ip=Ig=2Ia,Iq=I
h=2Ia とされる。
【0048】したがって、この場合も、図1の例と同様
に、スピーカユニット10において、コーン32が、一
方向に、シリアルパラレル変換器220からのデジタル
音声信号Dpの各ビットの重みに比例した量だけ偏位
し、シリアルパラレル変換器220からのデジタル音声
信号Dpに忠実に音声が再生される。
【0049】シリアルパラレル変換器220からのデジ
タル音声信号Dpが、16ビットの自然2進符号である
場合、駆動コイルである一次コイル1を4個のコイルで
構成して、それぞれに4個の定電流源を、それぞれスイ
ッチ回路を介して接続するようにしてもよい。また、例
えば、一次コイル1を3個のコイルで構成して、その第
1コイルに6個の定電流源を、第2コイルに5個の定電
流源を、第3コイルに5個の定電流源を、それぞれスイ
ッチ回路を介して接続するようにしてもよい。
【0050】また、上述した各例は、デジタル音声信号
DsおよびDpが直線的に量子化されていて、定電流源
61A〜61Qの電流値が等比級数的に変えられる場合
であるが、デジタル音声信号DsおよびDpが非直線的
に量子化されている場合には、その量子化の態様に応じ
て定電流源61A〜61Qの電流値を変えればよい。駆
動コイルである一次コイル1を複数のコイルで構成し、
かつそれぞれのコイルのターン数を変える場合の、その
ターン数の比も同様である。
【0051】なお、デジタル音声信号DsおよびDp
が、2’sコンプリメントコードである場合、または、
シリアルパラレル変換器220に供給されるシリアルデ
ータのデジタル音声信号Dsは、自然2進符号で、これ
がシリアルパラレル変換器220において、パラレルデ
ータに変換されるとともに、2’sコンプリメントコー
ドに変換されて、シリアルパラレル変換器220からの
パラレルデータのデジタル音声信号Dpとしては、2’
sコンプリメントコードとされる場合には、デジタル音
声信号DpのMSBに対応する定電流源61Qおよびス
イッチ回路62Qを無くすとともに、下位ビット(LS
B〜2SB)に対応する定電流源61A〜61Pとし
て、それぞれデジタル音声信号DpのMSBの値に応じ
て、MSBが0であるときには、対応する下位ビットが
アクティブのときに駆動コイルにプラス方向の電流を供
給し、MSBが1であるときには、対応する下位ビット
がアクティブのときに駆動コイルにマイナス方向の電流
を供給するものを用いればよい。
【0052】これによって、スピーカユニット10にお
いては、コーン32が、シリアルパラレル変換器220
からのデジタル音声信号DpのMSBの値に応じた方向
に、MSBを除く各ビットの重みに比例した量だけ偏位
し、シリアルパラレル変換器220からのデジタル音声
信号Dpに忠実に音声が再生される。
【0053】なお、この発明は、スピーカユニットがダ
イナミックスピーカなどである場合にも適用することが
できる。
【0054】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、電
磁結合スピーカやダイナミックスピーカなどのスピーカ
の駆動コイルをデジタル音声信号によって駆動する場合
において、スピーカユニットの構造が簡単となり、製造
が容易となり、コストが低下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスピーカ装置の一例を示す接続図で
ある。
【図2】この発明のスピーカ装置の他の例を示す接続図
である。
【図3】この発明のスピーカ装置のスピーカユニットの
一例を示す断面図である。
【図4】考えられるスピーカ装置の一例を示す接続図で
ある。
【符号の説明】
10…スピーカユニット、1,1X,1Y,1Z…一次
コイル、2…二次コイル、11…センターポール・ヨー
ク、12…センターポール部、14…フランジ部、16
…端子板、17…コイル引出線、18…入力端子、20
…磁気回路、21…マグネット、22…プレート、23
…空隙、32…コーン、40…スピーカ駆動回路、61
A〜61Q…定電流源、62A〜62Q…スイッチ回
路、220…シリアルパラレル変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04S 7/00 H04S 7/00 Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピーカユニットと、スピーカ駆動回路と
    を備え、 前記スピーカユニットは、前記スピーカ駆動回路に供給
    される入力デジタル音声信号の各ビットに共通の一つの
    駆動コイル、または前記入力デジタル音声信号のビット
    数の整数(ただし、2以上)分の1の、もしくはこれに
    近い、複数の駆動コイルを有し、 前記スピーカ駆動回路は、前記入力デジタル音声信号の
    最上位ビットを除く各ビット、または最上位ビットを含
    む各ビットに対応した多数の定電流源を有するととも
    に、それぞれの定電流源の電流値が、前記入力デジタル
    音声信号の最上位ビットを除く各ビット、または最上位
    ビットを含む各ビットの重みに応じて設定され、前記入
    力デジタル音声信号の最上位ビットを除く各ビット、ま
    たは最上位ビットを含む各ビットの値に応じて、対応す
    る定電流源からの電流の、前記共通の一つの駆動コイ
    ル、または前記複数の駆動コイル中の対応する駆動コイ
    ルへの供給を制御する、 スピーカ装置。
  2. 【請求項2】請求項1のスピーカ装置において、 前記スピーカユニットは、空隙が形成された磁気回路の
    前記空隙の近傍部分に、前記共通の一つの駆動コイル、
    または前記複数の駆動コイルが、一次コイルとして固定
    され、前記空隙内に、振動板に固定されて、ショートコ
    イルを構成する二次コイルが配された電磁結合スピーカ
    である、スピーカ装置。
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