JPH09327085A - スピーカ製造方法 - Google Patents

スピーカ製造方法

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Publication number
JPH09327085A
JPH09327085A JP16687296A JP16687296A JPH09327085A JP H09327085 A JPH09327085 A JP H09327085A JP 16687296 A JP16687296 A JP 16687296A JP 16687296 A JP16687296 A JP 16687296A JP H09327085 A JPH09327085 A JP H09327085A
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JP
Japan
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coil
secondary coil
speaker
primary coil
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP16687296A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Fujihira
正男 藤平
Jun Kishigami
純 岸上
Takahiro Muraguchi
高弘 村口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル駆動式の電磁結合スピーカであっ
て、中高音特性および中高音の音質を改善したものを容
易に製造できる。 【解決手段】 磁気回路中の空隙GPの近傍部分に固定
される1次コイル24と、空隙24内に配されて、1次
コイル24に流れる電流に応じた2次電流が誘起される
ショートコイルから構成される2次コイル25Cと、2
次コイルユニット25に対して取り付けられると共に、
エッジ部を介してスピーカフレーム31に固定される主
振動板29と、2次コイルユニット25と一体の部品と
して取り付けられる副振動板26とを備える電磁結合ス
ピーカを製造する方法である。スピーカフレームに主振
動板29を固定すると共に、この主振動板29を円筒形
状の補助ボビン26に固定する。その後、副振動板26
が一体に取り付けられている2次コイルユニット25
を、補助ボビン28に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁結合スピー
カの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】音響再生用のスピーカとしては、各種の
タイプのものが考えられ、実用化されている。
【0003】例えば、ポールピースと呼ばれる第1の磁
気ヨークとプレートと呼ばれる第2の磁気ヨークとによ
ってマグネットを挟んで、第1の磁気ヨークのセンター
ポール部とプレートとの間に空隙を有する磁気回路を構
成し、その磁気回路の空隙内に1次コイルを固定し、こ
れと対向するように振動板に固定して磁気回路の空隙内
に2次コイルを配したスピーカユニットが、電磁結合
(電磁誘導)スピーカとして実用化されている。
【0004】この電磁結合スピーカでは、1次コイルに
流れる信号電流によって、2次コイルに2次電流が誘起
され、磁気回路の空隙に生じる磁束との相互作用によっ
て、2次コイルに2次電流に応じた駆動力を生じて、2
次コイルが固定された振動板が振動する。
【0005】この電磁結合スピーカは、信号電流が流れ
る1次コイルが、鉄などの磁性材料からなる第1および
/または第2の磁気ヨークに固定されるため、放熱性に
優れ、大入力にも耐えられる利点がある。また、2次コ
イルを、非磁性の導電材料、例えばアルミニウムからな
る、1ターンのショートコイルを形成するパイプないし
円筒体によって構成すれば、歪みを少なくすることがで
きる。
【0006】他方で、磁気回路の空隙内にボイスコイル
を配置した導電型スピーカが実用化されており、この導
電型スピーカでは、ボイスコイルに電力を供給するとと
もに、ボイスコイルを含む振動系に不用な振動や抵抗を
与えないために、ボイスコイルを錦糸線からなるリード
線によって、スピーカフレームに設けた端子に接合す
る。
【0007】また、この導電型スピーカで、ボイスコイ
ルをデジタル音声信号のビット数分に分割して、それぞ
れのコイルを、デジタル音声信号のそれぞれのビットに
対応させて、それぞれのビットのデータで直接駆動する
ことが考えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、電磁
結合スピーカは、放熱性に優れ、大入力にも耐えられる
利点があるとともに、歪みを少なくすることができる。
しかし、磁気回路の空隙の長さを大きくすると、スピー
カの感度が低下するため、1次コイルおよび2次コイル
は、ターン数を多くすることができない。
【0009】そのため、1次コイルおよび2次コイルの
インダクタンスを大きくすることができず、1次コイル
に流れる信号電流によって2次コイルに2次電流が誘起
される電磁結合力が、数kHzないし1kHz以下の低
域で小さくなって、音声の再生に必要な20Hzまでの
再生は不可能である。そのため、電磁結合スピーカは、
主として高音再生用のスピーカとしてのみ用いられてい
る。
【0010】他方で、上述したように、導電型スピーカ
では、ボイスコイルを錦糸線からなるリード線によっ
て、スピーカフレームに設けた端子に接合する。また、
導電型スピーカで、ボイスコイルをデジタル音声信号の
ビット数分に分割して、それぞれのコイルをデジタル音
声信号のそれぞれのビットのデータで直接駆動すること
が考えられている。
【0011】しかし、現在では、音声信号をデジタル化
する場合、音声の忠実な再生などのために、デジタル音
声信号を16ビットとするのが一般的である。そのた
め、導電型スピーカで、ボイスコイルをデジタル音声信
号で駆動する場合には、一つのスピーカに16対のリー
ド線が必要になる。
【0012】しかしながら、そのリード線である錦糸線
はボイスコイルの振動とともに大きく振れるため、互い
の距離を小さくすることができない。そのため、16対
もの錦糸線を小型のスピーカに設けるのは、かなり困難
である。
【0013】そこで、この発明の発明者は、電磁結合ス
ピーカをデジタル信号で駆動することによって、低域ま
での再生が可能となるようにした新規なスピーカ装置を
提案している。
【0014】図17は、この新規なスピーカ装置に用い
る電磁結合型のスピーカユニットの一例の構造の断面図
を示すものである。
【0015】図17に示すように、この例の電磁結合型
のスピーカユニットは、円柱状のセンターポール部1a
と円板状のフランジ部1bとを備える第1のヨーク1
と、第2のヨークを構成するドーナツ形状のプレート2
と、第1のヨーク1のフランジ部1bとプレート2との
間に配されるドーナツ形状のマグネット3と、プレート
2とセンターポール部1aとの間の磁気空隙GPにより
磁気回路が構成される。
【0016】なお、フランジ部1bには、マグネット3
と、センターポール部1aとの中心位置が一致するよう
にするための段差からなるマグネットガイド5が設けら
れている。また、センターポール部1aの中心と、プレ
ート2の中心とが一致するように、磁気回路の組み立て
に際しては、ギャップガイドと呼ばれる治具が用いら
れ、磁気空隙GPの大きさが、センターポール部21a
の外周面とプレート2の内周面との間で一定となるよう
にされている。
【0017】そして、磁気空隙GPを挟んで互いに対向
するセンターポール部1aの外周面部と、プレート2の
内周面部との、どちらか一方あるいは双方に、1次コイ
ルとしての駆動コイルを配する。この実施例では、セン
ターポール部1aの外周面部に1次コイル4を配する。
この1次コイル4を配するため、センターポール部1a
の頂部近傍には、1次コイル4の巻幅分の長さの小径部
1cが設けられ、この小径部1cに1次コイル4が設け
られる。
【0018】この1次コイル4は、この例の場合、入力
デジタル信号のビット数に応じた数のコイル群からな
る。例えば、入力デジタル信号が16ビット/1サンプ
ルであり、最上位ビットMSBがサインビット(正負ビ
ット)とされている2進符号の場合、1次コイル4とし
てはビット数に対応してMSBを除く15個のコイルが
設けられる。
【0019】そして、15個のコイルのそれぞれは、対
応する各ビットの重みに応じたターン数とされる。デジ
タル音声信号が直線量子化されたものであった場合に
は、15個のコイルのターン数は、最下位ビットLSB
から最上位ビットMSBまでの各ビットに対応して等比
級数的に変化するものとされる。例えば、LSBに対応
するコイルが2ターンとした場合には、15SBに対応
するコイルは4ターン、14SBに対応するコイルは8
ターン、13SBに対応するコイルは16ターン、…と
いうようにターン数が増えるものとされる。
【0020】1次コイル4から導出されたリード線対1
7(実際には、15対あるが、説明の簡単のため図では
1対のみを示す)は、第1の磁気ヨーク1のフランジ部
1bに設けられた貫通孔14を通って、フランジ部1b
の裏側にまで延長される。そして、リード線対17のそ
れぞれは、フランジ部1bの裏側に設けられた15個の
入力端子18(図では説明の簡単のため1個の入力端子
のみを示す)に、それぞれ接続される。
【0021】この場合、リード線対17からの放熱のた
めに、リード線対17はセンターポール部1aの外表面
に接着されて、第1の磁気ヨーク1のフランジ部1bの
方向に導出される。
【0022】そして、空隙GPの中に、1次コイル4と
電磁結合するショートコイルからなる2次コイル5Cが
挿入される。この例の場合、2次コイル5Cを構成する
2次コイルユニット5は、図18に示すように、それぞ
れ非磁性体であり、かつ導電性の材料、例えばアルミニ
ウムが、円筒状に形成されて、1ターンのショートコイ
ルとされている。この例では、コイルボビンを省略し
て、ショートコイル5Cのみにより2次コイルユニット
5を構成している。もちろん、コイルボビンにコイルを
巻回し、両端をショートすることにより、2次コイルユ
ニットを構成することもできる。
【0023】以上のような構成の2次コイルユニット5
は、ダンパー10を介してスピーカフレーム11に取り
付けられる。また、この2次コイルユニット5には、振
動板の例としてのコーン紙9が接着されて取り付けられ
る。コーン紙9は、可撓性のエッジ9eを介して、ガス
ケット12によりスピーカフレーム11に取り付けられ
る。最後に、キャップ13がコーン紙9あるいは2次コ
イルユニット5の頂部の縁に接着されて取り付けられ
る。
【0024】以上説明した電磁結合スピーカのビット数
に応じた数の入力端子18に、デジタル信号の各ビット
に応じた信号入力をそれぞれ加えれば、1次コイル4を
構成する複数のコイルのそれぞれに流れる電流に応じ
て、2次コイル5Cとしてのショートコイルに電流が誘
起され、空隙GP内の磁束との相互作用により、フレミ
ングの左手の法則によって2次コイルユニット5が上下
に振動する。
【0025】この場合、音声信号をデジタル化する場合
のサンプリング周波数は、44.1kHzまたは48k
Hzというような、可聴周波数の上限と言われる20k
Hzの2倍以上の高い周波数である。したがって、デジ
タル化される前の音声信号の数kHzないし1kHz以
下というような低域成分も、デジタル音声信号としては
20kHzを超える高い周波数となる。
【0026】また、電磁結合スピーカは、スピーカ感度
の低下を来さないように磁気回路の空隙の長さを小さく
し、1次コイルおよび2次コイルのターン数を少なくし
ても、1次コイルに流れる信号電流の周波数が20kH
zを超えるような高い周波数のときには、その電磁結合
力が低下せず、音声の再生が可能となる。
【0027】そして、上記のように構成された、この発
明のスピーカ装置においては、電磁結合スピーカの1次
コイルが、デジタル音声信号によって駆動されるので、
デジタル化される前の音声信号の低域成分も、1次コイ
ルに流れる信号電流としては20kHzを超える高い周
波数となる。したがって、電磁結合スピーカによって低
域までの再生が可能となる。
【0028】一般のスピーカと同様に、スピーカユニッ
トの振動系は、高域には反応しにくく、特に20kHz
を超えるような高い周波数の成分はほとんど再生しな
い。したがって、1次コイルの複数個のコイルが44.
1kHzまたは48kHzのサンプリング周波数のデジ
タル信号で駆動されても、そのサンプリング周波数成分
はほとんど再生されない。かりに微小な音圧で再生され
ても、20kHzを超える音は人間の耳でほとんど聞き
取ることができないので、音楽を聴く時などでも支障を
生じない。
【0029】また、20kHz以上を阻止帯域とするメ
カニカルフィルタを、意図的に形成して、スピーカユニ
ットに組み込むことも容易である。
【0030】しかも、D/A変換器およびパワーアンプ
を使用しないで、デジタル音声信号によって直接、音声
を再生する、歪みの小さい、最大出力の大きいスピーカ
装置を実現することができる。
【0031】ところで、この電磁結合スピーカにおいて
は、中高域の音声は、コーン紙9の中央部およびキャッ
プ13の部分から放射される。このため、2次コイルユ
ニット5と、コーン紙9およびキャップ13とは、この
中高域での振動のために強固に接着固定される必要があ
る。
【0032】しかしながら、コーン紙9およびキャップ
13と、2次コイルユニットであるアルミニウムとは、
エポキシ剤などの接着剤により接着されるために、一体
化物に比べて強度が弱く、このため、中高域特性と、中
高域の音質とが劣化するおそれがある。
【0033】そこで、この発明の発明者は、2次コイル
ユニットに中高音再生用の副振動板を、接着ではなく、
一体的に結合することにより、中高音域特性と、中高音
域の音質の改善を図った電磁結合スピーカを考えてい
る。このようにすれば、コーン紙9等の主振動板のみに
よる音声再生帯域では、中高音域特性や、中高音域の音
質が問題になっても、副振動板により、中高音域が再生
されるので、その問題は解消される。
【0034】この場合、副振動板が、2次コイルユニッ
トに一体的に結合された部品を用いてスピーカユニット
の組み立てを行うため、2次コイルユニットと、コーン
紙等の主振動板との接着がやりにくくなったり、また、
2次コイルユニットを適切な位置に調整するための治具
が使用できないため、2次コイルユニットの取り付けが
困難になる問題がある。
【0035】この発明は、以上の点にかんがみ、上述し
たような新規な電磁結合スピーカユニットを、容易に製
造することが可能なスピーカ製造方法を提供することを
目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明では、磁気回路中の空隙の近傍部分に固
定される1次コイルと、前記空隙内に配されて、前記1
次コイルに流れる電流に応じた2次電流が誘起されるシ
ョートコイルから構成される2次コイルと、前記2次コ
イルが形成される2次コイルユニットに対して取り付け
られると共に、エッジ部を介してスピーカフレームに固
定される主振動板と、前記2次コイルユニットと一体の
部品として取り付けられる副振動板とを備え、前記1次
コイルが可聴周波数より高い周波数で変化する信号によ
り駆動される電磁結合スピーカユニットを製造する方法
であって、前記磁気回路を組み立てる第1の工程と、前
記磁気回路の空隙の近傍部分に前記1次コイルを固定す
る第2の工程と、前記スピーカフレームに前記主振動板
を固定すると共に、この主振動板を円筒形状の補助ボビ
ンに固定する第3の工程と、前記補助ボビン内に前記副
振動板が一体化部品として取り付けられている2次コイ
ルユニットを挿入し、前記2次コイルが前記空隙内に配
される状態で、前記補助ボビンに前記2次コイルユニッ
トを固定する第4の工程とを備えることを特徴とする。
【0037】上記の構成のこの発明によるスピーカ製造
方法によれば、補助ボビンに主振動板が取り付けられた
後、この補助ボビンに2次コイルユニットが取り付けら
れるので、2次コイルユニットと主振動板とを接着する
必要はなく、容易にスピーカの組み立てができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、この発明によるスピーカ製
造方法の一実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0039】図1は、この発明による製造する電磁結合
スピーカユニットの一実施例の構造の断面図を示すもの
である。
【0040】図1に示すように、この例のスピーカユニ
ットは、電磁結合スピーカからなり、前述した図17の
例のスピーカユニットの構造とは、2次コイルユニット
の部分の構造が異なるだけで、他の部分は、ほぼ同様で
ある。
【0041】すなわち、この例のスピーカユニットにお
いては、円柱状のセンターポール部21aと円板状のフ
ランジ部21bとを備える第1のヨーク21と、第2の
ヨークを構成するドーナツ形状のプレート22と、第1
のヨーク21のフランジ部21bとプレート22との間
に配されるドーナツ形状のマグネット23と、プレート
22とセンターポール部21aとの間の磁気空隙GPに
より磁気回路が構成される。
【0042】フランジ部21bには、マグネット23
と、センターポール部21aとの中心位置が一致するよ
うにするための段差からなるマグネットガイド35が設
けられている。
【0043】そして、磁気空隙GPを挟んで互いに対向
するセンターポール部21aの外周面部と、プレート2
2の内周面部との、どちらか一方あるいは双方に、1次
コイルとしての駆動コイルを配する。この実施例では、
前述の例と同様に、センターポール部21aの外周面部
に1次コイル24を配する。この1次コイル24を配す
るため、センターポール部21aの頂部近傍には、1次
コイル24の巻幅分の長さの小径部21cが設けられ、
この小径部21cに1次コイル24が固定される。
【0044】この1次コイル24は、この例の場合も、
入力デジタル信号のビット数に応じた数のコイル群から
なり、前述したように、例えば、入力デジタル信号が1
6ビット/1サンプルであり、最上位ビットMSBがサ
インビット(正負ビット)とされている、例えば2’コ
ンプリメント符号の場合には、1次コイル24としては
ビット数に対応して15個のコイルが設けられる。
【0045】そして、15個のコイルのそれぞれは、対
応する各ビットの重みに応じたターン数とされる。デジ
タル音声信号が直線量子化されたものであった場合に
は、15個のコイルのターン数は、最下位ビットLSB
から最上位ビットMSBまでの各ビットに対応して等比
級数的に変化するものとされる。
【0046】なお、アナログ音声信号が非直線量子化さ
れて、デジタル音声信号に変換された場合には、1次コ
イル24を構成する複数のコイルのターン数は、前記の
ように、等比級数的に変化させるのではなく、当該非直
線量子化の非直線特性に応じて変化させるものとする。
【0047】1次コイル24の例を、図2Aに示す。こ
の例は、1次コイル24が空芯コイルの構成とされた場
合である。すなわち、図2Aに示すように、1次コイル
24は、それぞれターン数の異なる15個のコイルLA
〜LG,LI〜LPからなり、各コイルLA〜LG,L
I〜LPから、その巻き始めおよび巻き終りのリード線
の対37a〜37g,37i〜37pが導出される。そ
して、この1次コイル24は、図2Bに示すセンターポ
ール部21aの小径部21cに挿入され、接着されて、
図1に示すような状態に固定される。
【0048】なお、1次コイル24は、図3Aに示すよ
うに、磁性体のボビン36に線材を巻回したものであっ
てもよいし、図3Bに示すように、センターポール部2
1aの小径部21cに線材を直接巻回して取り付けるよ
うにようにしてもよい。
【0049】1次コイル24から導出された15対のリ
ード線対37a〜37pは、第1の磁気ヨーク21のフ
ランジ部21bに設けられた、1ないし複数個の貫通孔
34を通って、フランジ部21bの裏側にまで延長され
る。そして、これらリード線対37a〜37p(図1で
は代表番号として37と1対のみを記載)のそれぞれ
は、フランジ部21bの裏側に設けられた15個の入力
端子38a〜38p(図1では代表番号として38とし
て1個のみを記載)に、それぞれ接続される。
【0050】この場合、リード線対37a〜37pから
の放熱のために、リード線対37a〜37pはセンター
ポール部21aの外表面に接着されて、第1の磁気ヨー
ク21のフランジ部21bの方向に導出される。なお、
接着ではなく、図3Bに示すように、センターポール部
21aのリード線対の上から、例えば紙39を巻き、こ
の紙39により、リード線対をセンターポール部21a
側に接触させるように押圧するようにしてもよい。
【0051】そして、この実施の形態においては、空隙
GPの中に、1次コイル24と電磁結合するショートコ
イルからなる2次コイル25Cが挿入される。この例の
場合、この2次コイル25Cは、2次コイルユニット2
5、そのものとして形成される。2次コイルユニット2
5は、コイルボビンに円筒状リングからなる2次コイル
を挿入して構成したり、両端を互いに接続してショート
したコイルを前記コイルボビンに巻いて構成することも
できるが、この実施例では、前述した例と同様に、ま
た、図4に示すように、非磁性体であり、かつ導電性の
材料、例えばアルミニウムが、円筒状に形成されて、1
ターンのショートコイルとした2次コイル25Cによ
り、コイルボビンを省略して、2次コイルユニット25
を構成している。
【0052】そして、図4に示すように、この2次コイ
ルユニット25と一体に副振動板26が形成される。こ
の副振動板26は、主として中高域の音声の再生放射の
ためのものであり、この例では、所定の傾斜を持った、
あさがお型の形状とされている。この2次コイルユニッ
ト25と副振動板26とからなる一体化部品27は、例
えば円筒状のアルミニウム環を、「へら絞り」と呼ばれ
る加工処理を行うことにより副振動板26の部分を形成
することにより、成型される。
【0053】このように、この例の副振動板26は、あ
さがお型の形状であるので、コーン紙29を2次コイル
ユニット25に取り付けようとすると、この副振動板2
6が邪魔になり、取り付けにくい。そこで、この実施例
においては、後述するように、補助ボビン28を使用し
て、スピーカの組み立てを容易にする。
【0054】すなわち、組み上がった時点では、以上の
ような構成の一体化部品27の磁気ギャップGPより上
方の2次コイルユニット25の外周部分には、補助ボビ
ン28が固定されて配される。そして、この補助ボビン
28がダンパー30を介してスピーカフレーム31に取
り付けられることにより、2次コイルユニット25およ
び副振動板26からなる部品27が取り付けられる。
【0055】また、補助ボビン28には、主振動板の例
としてのコーン紙29が取り付けられる。コーン紙29
は、可撓性のエッジ29eを介して、ガスケット32に
よりスピーカフレーム31に取り付けられる。
【0056】補助ボビン28は、例えば、図5Aに示す
ように、矩形板を突き合わせて環状にしたボビン28B
に、補強紙28Pを巻いて構成される。ボビン28Bの
内径は、2次コイルユニット25の外径にほぼ等しく設
定される。部品27の2次コイルユニットの所定位置
が、この図5Aの例の補助ボビン28に接着固定された
状態を図6に示す。
【0057】なお、補助ボビン28としては、図5Bに
示すようなスパイラルボビン28Sの構成したものを用
いることもできる。
【0058】以上の構成のスピーカユニットの組み立て
方法について、以下に説明する。
【0059】第2図Bに示したように、1次コイル24
を、センターポール部21aの上方の小径部21cの部
分に挿入し、接着する。
【0060】次に、1次コイル24を構成する15個の
コイルLA〜LA,LI〜LPからのリード線対37a
〜37gおよび37i〜37pを、貫通孔34を通して
ヨーク21の裏面側に引き出して、入力端子38a〜3
8gおよび38i〜38pに半田付けし、固定する。な
お、センターポール部21aと接触するリード線部分
は、放熱の目的のために、センターポール部21aに接
着しておく。以上の1次コイル24の固定は磁気回路の
組立の前工程で行うようにする。
【0061】次に、ヨーク21のフランジ部21bの前
面に接着剤を塗布し、マグネット23を乗せ、マグネッ
ト23の内径と、フランジ部21の前面の段差として形
成されているマグネットガイド35の外径とが係合する
ようにして、センターポール部21aとマグネット23
の中心がほぼ一致するように位置合わせする。
【0062】次に、マグネット23の上面に接着剤を塗
布してプレート22を乗せる。そして、プレート22の
内径とセンターポール部21aの外径が同心円状になる
ようにギャップガイドと呼ばれる治具を入れる。
【0063】スピーカフレーム31は、あらかじめプレ
ート22にカシメなどの手段にて取り付けておく。ある
いは、磁気回路の完成後に、ネジなどの手段にて、スピ
ーカフレーム31をプレート22に取り付けても良い。
【0064】プレート22とマグネット23との間の接
着剤の乾燥後、ギャップガイドをセンターポール部21
aより引き抜く。これでスピーカの本体は完成である。
【0065】次に、補助ボビン28とコイルスペーサと
呼ばれる治具を用意する。このコイルスペーサは、その
外径を補助ボビン28の内径に、その内径をセンターポ
ール部21aの外径に合わせてある治具である。
【0066】そして、補助ボビン28の内側に、このコ
イルスペーサを差し込んでギャップGPより上の所定の
位置に補助ボビン28が来るように位置合わせをして、
コイルスペーサをセンターポール部21aに差し込む。
【0067】次に、その状態のままで、ダンパー30の
外周部をスピーカフレーム31に、ダンパー30の内周
部を補助ボビン28の外周部に、それぞれ接着固定し
て、2次コイルユニット25がセンターポール部21a
の軸線方向に、揺動自由に動くようにする。
【0068】次に、エッジ29e付きのコーン紙(主振
動板)29の外周部を、ガスケット32を介してスピー
カフレーム31の外周部に接着固定する。また、コーン
紙29の内周部を、補助ボビン28の外周部に接着固定
する。そして、接着剤が乾燥した後、コイルスペーサを
センターポール部21aから引き抜く。
【0069】次に、図4に示した2次コイルユニット2
5と、副振動板26との一体化部品27の、2次コイル
ユニット25の部分を、補助ボビン28の内周側に挿入
し、2次コイル25Cが磁気空隙GP内の所定の位置に
来るように位置調整した後、接着固定する。このとき、
前記とは別のコイルスペーサを用意し、それを、2次コ
イルユニット25とセンターポール部21aとの間に入
れておく。
【0070】補助ボビン28と部品27との間の接着剤
の乾燥後、前記コイルスペーサをセンターポール部21
aより引き抜く。
【0071】そして、キャップ33を副振動板26の頂
部付近に接着する。接着剤の乾燥後、マグネット23が
着磁されて、スピーカ装置は完成となる。
【0072】以上説明した電磁結合型のスピーカユニッ
トの入力端子38a〜38gおよび38i〜38pに、
デジタル信号の各ビットに応じた信号入力を加えれば、
1次コイル24に流れる電流に応じて、2次コイル25
Cに電流が誘起され、空隙GP内の磁束との相互作用に
より、フレミングの左手の法則によって2次コイルユニ
ット25が上下に振動する。この場合、デジタル信号の
変化周期は、そのサンプリング周波数である44.1k
Hzまたは48kHzであり、2次コイル25Cと1次
コイル24との誘導結合力は、低下せず、低音から中高
音域までの再生が可能である。
【0073】そして、この例の電磁結合型のスピーカユ
ニットでは、2次コイル25C(2次コイルユニット2
5)がアルミニウムの円筒形状に形成されると共に、こ
れと一体に中高音用の副振動板26が設けられているの
で、2次コイルユニット25と副振動板26との接合部
分のヤング率は、接着に比べて非常に大きくなり、剛性
が高いので、中高域特性および中高域の音質の劣化は少
ない。
【0074】すなわち、主振動板であるコーン紙29と
2次コイルユニット25との接着部は、ヤング率が小さ
くなるので、中高域特性および中高域の音質の劣化のお
それがあるが、この発明のスピーカユニットでは、2次
コイルユニット25と一体的に設けられる副振動板26
の存在により、中高音域特性および中高音域の音質が向
上する。
【0075】そして、ダンパー30を介してスピーカフ
レーム31に対して取り付けられた補助ボビン28に、
主振動板としてのコーン紙29を接着固定した後に、2
次コイルユニット25を補助ボビン28に対して接着す
ることにより、製造するので、副振動板26の存在は、
取り付けの際の邪魔にならず、製造が容易になる。
【0076】なお、上述の実施例は、2次コイルユニッ
トが円筒状のショートコイルからなる2次コイルのみで
構成された例であるが、ボビンに円筒状ショートコイル
を挿入あるいはボビンにショートコイルを巻回したもの
でもよい。その場合には、副振動板は、2次コイルユニ
ットのボビンと一体化部品として設けられる。
【0077】なお、この明細書において、「一体化」す
るとは、へら絞りのように、一体物を加工する場合に限
らず、接着よりも接合部分でのヤング率が10倍以上の
大きい、溶接や溶着などの接合方法により接合して一体
化して一部品としたものも含むものである。
【0078】また、2次コイルユニットと副振動板との
一体化部品としては、図7に示すように、アルミニウム
からなる円筒状の2次コイル251Cに、ドーム形状の
副振動板261を一体に形成した部品270とすること
もできる。この場合には、2次コイルユニットを取り付
けるときに、この2次コイルユニットと、センターポー
ル部21aの間にコイルスペーサを挿入すると、コイル
スペーサを引き出すことができないので、この種のコイ
ルスペーサを用いることができない。
【0079】しかし、この例の場合には、補助ボビン2
8が、コイルスペーサを用いて所定の位置に取り付けら
れ、当該補助ボビン28に2次コイルユニットとしての
一体化部品270が接着固定されるので、問題はない。
【0080】次に、この発明によるスピーカユニットを
用いた音声再生システムの一例を、図8に示す。この図
8の例は、デジタル音声出力装置からのデジタル音声信
号によって音声を再生する場合である。
【0081】デジタル音声出力装置210は、CDプレ
ーヤやDAT(デジタルオーディオテープレコーダ)な
どで、そのデジタル出力端子から、例えば44.1kH
zまたは48kHzのサンプリング周波数で16ビット
にデジタル化された、左右チャンネルの音声信号からな
るステレオ音声信号が、左右の音声データにつき1サン
プルごとに交互に、シリアルデータとして出力される。
【0082】このデジタル音声出力装置210からのシ
リアルデータの16ビットのデジタル音声信号が、シリ
アルパラレル変換器220に供給されて、シリアルパラ
レル変換器220において、左右チャンネルのデジタル
音声信号が分離されるとともに、それぞれがパラレルデ
ータに変換され、そのパラレルデータとされた16ビッ
トの左右のデジタル音声信号が、左右チャンネル用のス
ピーカ装置100L,100Rに供給される。
【0083】なお、図示しなかったが、シリアルパラレ
ル変換器220では、ビットレートのクロックが得ら
れ、このビットレートのクロックがデコーダ70に供給
されている。
【0084】スピーカ装置100L,100Rは、この
例では、それぞれ、デコーダ70、スピーカ駆動回路4
0およびスピーカユニット110を備える。スピーカユ
ニット110は、前述の図1に示した電磁結合型のスピ
ーカユニットで構成される。
【0085】そして、この例の場合、スピーカ装置10
0L,100Rにおいては、それぞれ、デコーダ70に
おいて、シリアルパラレル変換器220からのパラレル
データとされた16ビットの左右のデジタル音声信号か
ら、後述するような制御信号が生成され、その制御信号
がスピーカ駆動回路40に供給されて、スピーカ駆動回
路40により、スピーカユニット110の1次コイル2
4が駆動される。
【0086】そして、1次コイル24を複数のコイルで
構成する場合、16ビットのデジタル音声信号が、図9
に示すような2’コンプリメントコードであるときに
は、そのMSB(最上位ビット)をサインビットとし
て、前述したように、また、図9および図10に示すよ
うに、1次コイル24を15個のコイルLA〜LG,L
O〜LPで構成する。そして、コイルLAをLSB(最
下位ビット)に対応させて、例えば2ターンとし、以
下、コイルLB,LC,LD,LE,LF,LG,L
I,LJ,LK,LL,LM,LN,LO,LPを、1
5SB,14SB,13SB,12SB,11SB,1
0SB,9SB,8SB,7SB,6SB,5SB,4
SB,3SB,2SBに対応させて、それぞれ4ター
ン、8ターン、16ターン…というように、一つ下位の
ビットに対応するコイルのターン数の2倍のターン数と
する。
【0087】なお、アナログ音声信号が非直線量子化さ
れて、デジタル音声信号に変換された場合には、1次コ
イル24を構成する複数のコイルのターン数は、前記の
ように、等比級数的に変化するのではなく、当該非直線
量子化の非直線特性に応じて変化するものとする。
【0088】図11は、図8に示したデコーダ70およ
びスピーカ駆動回路40の部分の一例を示し、スピーカ
駆動回路40は、1次コイル24の15個のコイルLA
〜LG,LI〜LPに対応して15個のコイル駆動回路
40A〜40G,40I〜40Pを有する。
【0089】そして、それぞれのコイル駆動回路40A
〜40G,40I〜40Pは、それぞれスイッチング素
子としての4個のFET51〜54と、1次コイル24
のコイルLA〜LG,LI〜LPのうちの対応するコイ
ルとがブリッジ接続されて構成された回路と、定電流源
41とが直列接続されて構成される。
【0090】そして、FET51,53がオン、FET
52,54がオフとされるときには、定電流源41の電
流Iaが、1次コイルの複数のコイルのうちの、各ビッ
トに対応するコイル(以下、対応する1次コイルとい
う)にプラス方向に流れ、FET51,53がオフ、F
ET52,54がオンとされるときには、定電流源41
の電流Iaが、対応する1次コイルにマイナス方向に流
れるようにされる。
【0091】コイル駆動回路40A〜40G,40I〜
40Pの定電流源41の電流は、すべて電流Iaで示す
ように等しい電流値にされる。同一のコイル駆動回路に
おいて、FET51〜54がすべてオンまたはオフとさ
れるときには、対応する1次コイルに電流は流れない。
【0092】デコーダ70は、1次コイル24の15個
のコイルLA〜LG,LI〜LPに対応して、すなわち
デジタル音声信号のMSBを除く15ビットに対応し
て、15個の制御信号生成回路70A〜70G,70I
〜70Pを有し、それぞれの制御信号生成回路70A〜
70G,70I〜70Pからは、シリアルパラレル変換
器220からのパラレルデータとされたデジタル音声信
号のMSBと、それぞれの制御信号生成回路70A〜7
0G,70I〜70Pに対応する下位ビット(LSB〜
2SB)とから、それぞれ後述するような4個の制御信
号G1〜G4が得られ、その制御信号G1〜G4が、ス
ピーカ駆動回路40の対応するコイル駆動回路のFET
51〜54のゲートに供給される。
【0093】4個の制御信号G1〜G4は、入力デジタ
ル音声信号のMSBが0で、対応する下位ビットが1の
ときには、制御信号G1,G3がFET51,53をオ
ンにするレベル、制御信号G2,G4がFET52,5
4をオフにするレベルとなり、対応する1次コイルに、
プラス方向に電流Iaが流れる。一方、デジタル音声信
号のMSBが1で、対応する下位ビットが0のときに
は、制御信号G1,G3がFET51,53をオフにす
るレベル、制御信号G2,G4がFET52,54をオ
ンにするレベルとなり、対応する1次コイルには、上記
と逆向きのマイナス方向に電流Iaが流れる。
【0094】また、デジタル音声信号のMSBが0で、
対応する下位ビットも0のとき、または、MSBが1
で、対応する下位ビットも1のときには、制御信号G1
〜G4がFET51〜54をオフにするレベルとなり、
対応する1次コイルには電流は流れない。
【0095】なお、制御信号G1〜G4がFET51〜
54をすべてオンとすることにより、対応する1次コイ
ルに電流を流さないようにすることもできる。その場合
には、回路には常時電流が流れることになり、安定な動
作を行うことができる。
【0096】電磁結合スピーカの振動系の駆動力Fは、
2次コイルに誘起される2次電流iと、磁気回路の空隙
に生じる磁束の密度Bと、磁気回路の空隙内にある2次
コイルの長さLとの積として、F=B・L・iで表さ
れ、磁束密度Bおよび長さLは一定であるので、振動系
の駆動力Fは、2次コイルに誘起される2次電流iに比
例することになる。そして、2次コイル25に誘起され
る2次電流iは、1次コイルに流れる信号電流と1次コ
イルのターン数との積に比例する。
【0097】そして、上述した例では、1次コイル24
の各コイルLA〜LG,LI〜LPのターン数が、入力
デジタル音声信号のMSBを除く各ビットの重みに比例
したターン数とされることにより、1次コイル24の1
5個の各コイルうちの、信号電流として電流Iaが流れ
るコイルに対応して、2次コイル25Cには、デジタル
音声信号のMSBの値に応じた方向に、前記1次コイル
24のうちの前記電流Iaが流れるコイルに対応するビ
ットの重みに比例した電流値の2次電流が誘起される。
【0098】つまり、2次コイル25Cには、前記1次
コイル24のうちの前記電流Iaが流れるコイルに対応
するビットの重みに比例した電流値の総和の2次電流が
流れる。これにより、2次コイルユニット25が固定さ
れた振動板であるコーン紙29が、入力デジタル音声信
号のMSBの値に応じた方向に、当該1サンプルのデジ
タルデータ値に比例した量だけ振動し、スピーカユニッ
ト110において、入力デジタル音声信号に忠実に音声
が再生されることになる。
【0099】なお、コイル駆動回路40A〜40G,4
0I〜40Pのスイッチング素子としては、FETに限
らず、高速で動作する他の素子を用いることができる。
【0100】上述した例は、1次コイル24を構成する
各コイルLA〜LG,LI〜LPのターン数を、入力デ
ジタル音声信号のMSBを除く各ビットの重みに比例し
たターン数とすることによって、入力デジタル音声信号
の各ビットの重みの違いを再生する場合であるが、各コ
イルLA〜LG,LI〜LPのターン数は同一にして、
これに対応する各コイル駆動回路40A〜40G,40
I〜40Pの定電流源の電流値を変えることによって、
入力デジタル音声信号の各ビットの重みの違いを再生す
ることもできる。
【0101】図12は、この場合の例を示し、1次コイ
ル24を構成する15個のコイルLA〜LG,LI〜L
Pは、すべて同一のターン数、例えば50ターンとされ
るとともに、コイルLA〜LG,LI〜LPに対応する
コイル駆動回路40A〜40G,40I〜40Pの定電
流源4LA〜41G,41I〜41Pの電流Ia〜I
g,Ii〜Ipが後述するように変えられる。そのほか
は、図11の例と同じである。
【0102】上述したように、スピーカユニット110
の振動系の駆動力Fは、2次コイルに誘起される2次電
流iに比例し、その2次電流iは、1次コイルに流れる
信号電流の2乗と1次コイルのターン数との積に比例す
る。
【0103】そのため、この例では、図12では省略し
ているが、図9および図10に示したようにデジタル音
声信号の15SBに対応するコイルLBに対応するコイ
ル駆動回路の定電流源の電流Ibは、デジタル音声信号
のLSBに対応するコイルLAに対応するコイル駆動回
路40Aの定電流源41Aの電流Iaのルート2倍とさ
れる。すなわち、Ib=21/2 Iaとされる。
【0104】以下、デジタル音声信号の14SB,13
SB,12SB…に対応するコイルLC,LD,LE…
に対応するコイル駆動回路の定電流源の電流Ic,I
d,Ie…は、電流Ib,Ic,Id…の1/2 乗倍とさ
れる。
【0105】したがって、図11の例と同様に、スピー
カユニット110において、振動板29が、デジタル音
声信号のMSBの値に応じた方向に、信号電流が流れる
1次コイルに対応するビットの重みに比例した量だけ振
動し、入力デジタル音声信号に忠実に音声が再生され
る。
【0106】また、デジタル音声信号が16ビットの
2’コンプリメントコードであることに対応して、1次
コイル24を15個のコイルLA〜LG,LI〜LPで
構成する場合、上述したように各コイルLA〜LG,L
I〜LPのターン数を変える場合には、最小のターン数
のコイルLAと最大のターン数のコイルLPとの間のタ
ーン数の比を、1:214というように著しく大きくしな
ければならないのに対して、図12の例のように定電流
源の電流値を変える場合には、最小の電流値Iaと最大
の電流値Ipとの間の電流値の比を、1:27 というよ
うに小さくすることができる。
【0107】さらに、このように定電流源の電流値を変
えることによってデジタル音声信号の各ビットの重みの
違いを再生する場合には、1次コイルとしての駆動コイ
ルを一つにすることができる。この場合の1次コイル
は、センターポール部21aあるいはプレート22のど
ちらか一方に取り付けられる。
【0108】図13は、その場合の例を示す。ただし、
この例は、入力デジタル音声信号、すなわち、シリアル
パラレル変換器220からのパラレルデータとされた1
6ビットのデジタル音声信号が自然2進符号である場合
である。
【0109】この例では、1次コイル111が1個のコ
イルで構成されるとともに、その1次コイル111に対
して、それぞれ後述するような電流Ia,Ib,…,I
pの定電流源61A,61B,…,61Pが、それぞれ
スイッチ回路62A,62B,…,62Pを介して接続
され、スイッチ回路62A,62B,…,62Pが、シ
リアルパラレル変換器220からのデジタル音声信号の
対応するビットのデータによって切り換えられる。
【0110】すなわち、入力デジタル音声信号の、ある
ビットが1のときには、対応するスイッチ回路がオンと
なって、1次コイル111に、対応する定電流源の電流
が流れる。そして、定電流源61Bの電流Ibは、定電
流源61Aの電流Iaの1/2乗倍とされ、以下、デジタ
ル音声信号の各ビットに対応する定電流源の電流は、一
つ下位のビットに対応する定電流源の電流の1/2 乗倍と
される。
【0111】したがって、この例では、スピーカユニッ
ト110において、振動板29が、一方向に、入力デジ
タル音声信号の各ビットの重みに比例した量だけ振動
し、入力デジタル音声信号に忠実に音声が再生される。
【0112】なお、1次コイル111は一個ではなく、
ターン数が同じコイルを2個以上設け、16ビットの各
ビットに対応する電流を、対応する個数のグループに分
け、各グループの電流を、一つのコイルに対して流すよ
うに構成することもできる。例えば、センターポール部
21aに設けた1個のコイルと、プレート22に設けた
1個のコイルとにより、1次コイルを構成し、一方、デ
ジタル信号を上位8ビットと下位8ビットとに分けて、
それぞれに対応する電流のグループを、前記の2つのコ
イルに流すような構成とすることができる。
【0113】なお、入力デジタル音声信号が2’コンプ
リメントコードである場合でも、図12に示したような
コイル駆動回路40A〜40P自体が、デジタル音声信
号の対応するビットのデータによって切り換えられるよ
うにすることによって、1次コイル111を一つにする
ことができる。
【0114】さらに、複数の1次コイルのターン数の違
いと複数の定電流源の電流値の違いとの組み合わせによ
って、デジタル音声信号の各ビットの重みの違いを再生
することもできる。
【0115】図14は、その場合の例を示す。ただし、
この例は、入力デジタル音声信号、すなわち、シリアル
パラレル変換器220からのパラレルデータとされた1
6ビットのデジタル音声信号が自然2進符号である場合
である。
【0116】この例では、1次コイルが後述するような
ターン数比の4個のコイル111S,111T,111
U,111Vで構成され、それぞれのコイル111S,
111T,111U,111Vに対して駆動ブロック
S,T,U,Vが設けられるとともに、それぞれの駆動
ブロックS,T,U,Vは、それぞれ電流Ia,Ib,
Ic,Idの定電流源が、それぞれスイッチ回路を介し
て、対応するコイル111S,111T,111Uまた
は111Vに接続されて構成される。
【0117】すなわち、駆動ブロックSでは、定電流源
61A,61B,61C,61Dが、それぞれスイッチ
回路62A,62B,62C,62Dを介して、対応す
るコイル111Sに接続され、駆動ブロックTでは、定
電流源61E,61F,61G,61Hが、それぞれス
イッチ回路62E,62F,62G,62Hを介して、
対応するコイル111Tに接続され、駆動ブロックUで
は、定電流源61I,61J,61K,61Lが、それ
ぞれスイッチ回路62I,62J,62K,62Lを介
して、対応するコイル111Uに接続され、駆動ブロッ
クVでは、定電流源61M,61N,61O,61P
が、それぞれスイッチ回路62M,62N,62O,6
2Pを介して、対応するコイル111Vに接続されて構
成され、スイッチ回路62A,62B…62N,62
O,62Pが、入力デジタル音声信号の対応するビット
のデータによって切り換えられる。
【0118】コイル111S,111T,111U,1
11Vのターン数比は、1:16:162 :163 とさ
れる。定電流源61A,61B,61C,61Dの電流
Ia,Ib,Ic,Idの比は、1:21/2 :21 :2
3/2 とされる。すなわち、 Ib=21/2 ・Ia, Ic=21 ・Ia, Id=23/2 ・Ia とされる。
【0119】上述したように、スピーカユニット110
の振動系の駆動力Fは、2次コイルに誘起される2次電
流iに比例し、その2次電流iは、1次コイルに流れる
信号電流の2乗と1次コイルのターン数との積に比例す
る。
【0120】したがって、この例では、デジタル音声信
号の、あるビットが1となることにより、スイッチ回路
62A,62B…62Pの対応するものがオンとなっ
て、1次コイル111S,111T,111Uまたは1
11Vに、電流Ia,Ib,IcまたはIdが流れるこ
とにより、2次コイルに誘起される2次電流の比は、デ
ジタル音声信号の各ビットの重みの比に一致する。
【0121】したがって、図13の例と同様に、スピー
カユニット110において、振動板29が、一方向に、
デジタル音声信号の各ビットの重みに比例した量だけ変
移し、入力デジタル音声信号に忠実に音声が再生され
る。
【0122】そして、この例では、最小のターン数の1
次コイル111Sと最大のターン数の1次コイル111
Vとの間のターン数の比を、1:163 =1:212とい
うように小さくすることができるとともに、最小の電流
値Iaと最大の電流値Idとの間の電流値の比を、1:
3/2 というように著しく小さくすることができる。
【0123】なお、図示していないが、1次コイルをタ
ーン数の比が1:2:4:8の4個のコイルで構成する
とともに、それぞれのコイルに対して、それぞれスイッ
チ回路を介して、電流値の比が1:4:16:64の4
個の定電流源を接続して、電流値が最小の4個の定電流
源と各コイルとの組み合わせを、それぞれ入力デジタル
音声信号のLSB,2SB,3SB,4SBに対応さ
せ、電流値が2番目に小さい4個の定電流源と各コイル
との組み合わせを、それぞれ入力デジタル音声信号の5
SB,6SB,7SB,8SBに対応させ、電流値が2
番目に大きい4個の定電流源と各コイルとの組み合わせ
を、それぞれ入力デジタル音声信号の9SB,10S
B,11SB,12SBに対応させ、電流値が最大の4
個の定電流源と各コイルとの組み合わせを、それぞれデ
ジタル音声信号の13SB,14SB,15SB,MS
Bに対応させるようにしてもよく、これによれば、最小
のターン数の1次コイルと最大のターン数の1次コイル
との間のターン数の比を、1:8というように著しく小
さくすることができるとともに、最小の電流値と最大の
電流値との間の電流値の比を、1:64というように著
しく小さくすることができる。
【0124】こうして、低音から高音までを平坦な周波
数特性で再生することが可能であって、D/A変換器や
パワーアンプを使用しないで、デジタル音声信号から直
接音声を再生する、歪みの少ない、最大出力の大きいス
ピーカ装置が実現できる。
【0125】図15は、この発明のスピーカ装置の他の
例を示す。この例では、カセットプレーヤやFMチュー
ナなどのアナログ音声出力装置510からのアナログ音
声信号Aoが、チョッパ回路520に供給されて、チョ
ッパ回路520において、図16のアナログ音声信号A
cで示すように、可聴周波数より高い周波数、すなわち
可聴周波数の上限と言われる20kHzを超える周波数
fcで、チョッピングされる。
【0126】ただし、そのチョッピング周波数fcは、
20kHzの2倍前後の高い周波数とされることが望ま
しく、例えば40kHzとされる。また、チョッピング
期間の時間幅は、チョッピング周期Tcに比べて十分短
くされる。
【0127】そして、このチョッパ回路520からのチ
ョッピングされたアナログ音声信号Acが、パワーアン
プ530で増幅されて、上述したスピーカユニット11
0の1次コイル111に供給される。この場合、スピー
カユニット110は、1次コイル111が一つのもので
ある。1次コイル111に音声信号電流が供給される結
果、2次コイルに2次電流が誘起され、振動板が振動す
る。
【0128】上述したように、電磁結合スピーカである
スピーカユニット110は、1次コイル111に流れる
信号電流によって、2次コイルに2次電流iが誘起され
る電磁結合力が、数kHzないし1kHz以下の低域で
小さくなる。
【0129】しかし、図15の例によれば、アナログ音
声信号が、可聴周波数より高い周波数fcで断続され
て、スピーカユニット110の1次コイル111に供給
されるので、アナログ音声信号の低域成分も、1次コイ
ル111に流れる信号電流としては20kHzを超える
ような高い周波数となる。したがって、電磁結合スピー
カであるスピーカユニット110によって低域から高域
までの周波数特性が平坦で音質の良好な再生が可能とな
る。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、補助ボビンを用いることにより、2次コイルユニッ
トに中高音域再生用の副振動板を一体的に設け、中高音
域特性および中高音域の音質の向上が計れるデジタル駆
動の電磁結合型のスピーカユニットを、容易に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるスピーカ装置の一実施の形態に
用いるスピーカユニットの一例の構造の断面図である。
【図2】図1のスピーカユニットに用いられる1次コイ
ルの例を示す図である。
【図3】図1のスピーカユニットに用いられる1次コイ
ルの他の例を示す図である。
【図4】図1のスピーカユニットに用いられる2次コイ
ルと副振動板との一体化部品の例を示す図である。
【図5】図1のスピーカユニットに用いられる補助ボビ
ンの例を示す図である。
【図6】図5の例の補助ボビンに図4の一体化部品を取
り付けた状態を示す図である。
【図7】2次コイルユニットと副振動板の一体化部品の
他の例を示す図である。
【図8】この発明によるスピーカ装置の一例を用いた音
声再生システムの一例を示す図である。
【図9】入力デジタル信号を説明するための図である。
【図10】この発明によるスピーカ装置の駆動原理を説
明するための図である。
【図11】図8の一部回路の具体例を示す回路図であ
る。
【図12】この発明によるスピーカ装置の他の例を用い
た音声再生システムの一例を示す図である。
【図13】この発明によるスピーカ装置の他の例を用い
た音声再生システムの一例を示す図である。
【図14】この発明によるスピーカ装置の他の例を用い
た音声再生システムの一例を示す図である。
【図15】この発明によるスピーカ装置の他の例を用い
た音声再生システムの一例を示す図である。
【図16】図15の例の説明のための図である。
【図17】従来のスピーカ装置の構造の断面図である。
【図18】図17の従来のスピーカ装置の2次コイルユ
ニットの例を示す図である。
【符号の説明】
21…第1の磁気ヨーク、21a…センターポール部、
21b…フランジ部、22…第2の磁気ヨーク(プレー
ト)、23…マグネット、24…駆動コイル(1次コイ
ル)、25…2次コイル、26…副振動板、27…一体
化部品、28…補助コイル、29…主振動板の例として
のコーン紙、29e…エッジ、30…ダンパー、31…
スピーカフレーム、32…ガスケット、33…キャッ
プ、34…貫通孔、35…マグネットガイド、37a〜
37gおよび37i〜37p…リード線対、38a〜3
8gおよび38i〜38p…入力端子、GP…磁気空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04R 31/00 H04R 31/00 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気回路中の空隙の近傍部分に固定される
    1次コイルと、前記空隙内に配されて、前記1次コイル
    に流れる電流に応じた2次電流が誘起されるショートコ
    イルから構成される2次コイルと、前記2次コイルが形
    成される2次コイルユニットに対して取り付けられると
    共に、エッジ部を介してスピーカフレームに固定される
    主振動板と、前記2次コイルユニットと一体の部品とし
    て取り付けられる副振動板とを備え、前記1次コイルが
    可聴周波数より高い周波数で変化する信号により駆動さ
    れる電磁結合スピーカユニットを製造する方法であっ
    て、 前記磁気回路を組み立てる第1の工程と、 前記第1の工程に先立ち、前記磁気回路の空隙の近傍部
    分に前記1次コイルを固定する第2の工程と、 前記スピーカフレームに前記主振動板を固定すると共
    に、この主振動板を円筒形状の補助ボビンに固定する第
    3の工程と、 前記補助ボビン内に前記副振動板が一体化部品として取
    り付けられている2次コイルユニットを挿入し、前記2
    次コイルが前記空隙内に配される状態で、前記補助ボビ
    ンに前記2次コイルユニットを固定する第4の工程とを
    備えるスピーカ製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のスピーカ製造方法におい
    て、 前記2次コイルは非磁性体かつ導電体材料からなる円筒
    状形状とされて、コイルボビンを省略して前記2次コイ
    ルユニットが構成され、この2次コイルユニットに副振
    動板が、一体の部品として形成されていることを特徴と
    するスピーカ製造方法。
JP16687296A 1996-06-06 1996-06-06 スピーカ製造方法 Pending JPH09327085A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101485466B1 (ko) * 2013-04-29 2015-01-22 네오피델리티 주식회사 디지털 앰프용 필터 내장 스피커 및 필터의 제조방법

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