JPH10271597A - スピーカ装置及びスピーカ装置の製造方法 - Google Patents

スピーカ装置及びスピーカ装置の製造方法

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JPH10271597A
JPH10271597A JP9090302A JP9030297A JPH10271597A JP H10271597 A JPH10271597 A JP H10271597A JP 9090302 A JP9090302 A JP 9090302A JP 9030297 A JP9030297 A JP 9030297A JP H10271597 A JPH10271597 A JP H10271597A
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damper
coil
voice coil
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健 徳正
Yasuhisa Abe
泰久 阿部
Fumio Murayama
文雄 村山
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Tohoku Pioneer Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に製造でき、しかも良好な音響特性を有
するスピーカ装置及びその製造方法を提供するものであ
る。 【解決手段】 振動板の裏面側に当該振動板の位置決め
を行うための位置決め部を設けたことを特徴とするスピ
ーカ装置。磁気回路とフレームを固定する工程と、磁気
回路が有するセンターポールに対してコイルを位置決め
すると共に、コイルとフレームとの間にダンパを接続す
る工程と、センターポールが有する中心孔から治具を突
出させる工程と、振動板の裏面側に設けられた位置決め
部と治具を嵌合させ振動板のセンターポールに対する位
置決めを行う工程と、位置決めされた振動板をコイルと
フレームに対して接続する工程とからなることを特徴と
するスピーカ装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカ装置及び
スピーカ装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気信号を音響エネルギーに変換
するためのスピーカ装置の一例として、いわゆる動電タ
イプのコーン型スピーカユニットが知られている。図1
1はその一例であり、同図に示すように、コーン型スピ
ーカユニットは、例えば略円錐形状の一部で形成された
振動板(コーン)101の中心部には、ボイスコイル1
02が巻回された円筒状のボイスコイルボビン103
が、振動板101と一体に設けられている。
【0003】また、振動板101及びボイスコイルボビ
ン103は、適度なコンプライアンスと剛性を兼ね備え
たリング形状のエッジ108及びダンパ109の一端に
固定され、さらに、エッジ108及びダンパ109の他
方端は、磁気回路107と一体に形成されるフレーム1
12に固定されて、上記振動板101及びボイスコイル
ボビン103を弾性支持している。
【0004】これにより、エッジ108及びダンパ10
9は、ボイスコイル102及びボイスコイルボビン10
3を、マグネット104、プレート105、ポールヨー
ク106等で構成される磁気回路107の磁気ギャップ
内において磁気回路に接触することなく所定位置に配置
すると共に、振動板101が所定方向に所定の振幅範囲
内でピストン振動可能に弾性支持する。
【0005】また、ボイスコイル102の両端はそれぞ
れ導電性を有する一対のリード線111の片端に接続さ
れ、さらに一対のリード線111のそれぞれ他方端は、
フレーム112に設けられた一対の端子110に接続さ
れている。
【0006】このため、端子110から導電性を有する
リード線111を経てボイスコイル102に供給される
音声電流に応じて、ボイスコイル102が磁気回路10
7の磁気ギャップ内において振動板101のピストン振
動方向に沿って駆動されることにより、振動板101
が、ボイスコイル102及びボイスコイルボビン103
と一体に振動して電気信号を音響エネルギーに変換して
音波を放射する。
【0007】また、センターキャップ113は、振動板
101の中央部に設けられた中心孔を塞ぐ様に振動板1
01上に固着され、振動板101と一体に設けられるこ
とで、振動板101及びボイスコイル102の構造強度
を補強し、振動板101及びボイスコイル102の分割
振動を極力抑えている。
【0008】また、センターキャップ113は、振動板
101と一体に振動するので、音響放射パワーの一部
(主として高音域)を担う場合や振動板101の形状に
起因した音波の干渉を位相補正して音響特性を可変する
役割を有し、振動板101の中央部に設けられた中心孔
に起因した音響特性の影響を、必要に応じて補正してい
る。
【0009】従来の動電タイプのコーン型スピーカユニ
ットはこのように構成され、例えば以下の図12及び図
13に示す製造方法により形成される。図13(a)〜
(d)は、図11に示すコーン型スピーカユニットの製
造方法を工程順に示した図であり、図12は図13の前
工程を示す図である。以下工程順に説明する。
【0010】先ず、前工程を図12により説明する。図
12は、コイルゲージ114の構造をコイルゲージ11
4が予め磁気回路107にフレーム112が取り付けら
れて形成されたフレームASSYに予め組み入れられる
前工程と共に示した断面構造図である。
【0011】図12(a)は、コイルゲージ114の構
造であり、コイルゲージ114は、例えば金属等からな
る本体部114aの円筒側面に所定の厚さを有する樹脂
フィルム等からなる円筒形状のコイル保持部114bが
固着されている。
【0012】本体部114aの円筒側面外径(即ちコイ
ル保持部114bの内径)D1 は、ポールヨーク106
の中央部分に位置するセンターポール径と略等しく、且
つ、コイル保持部114bが、図12(c)に示すよう
に、センターポールによって離脱嵌合可能に保持できる
ように寸法設定される。
【0013】また、保持部114bの外径D2 は、図1
2(b)に示すように、ボイスコイルボビン103の内
径D3 と略等しく、且つ、コイル保持部114bが、ボ
イスコイルボビン103を離脱嵌合可能に保持できるよ
うに寸法設定される。
【0014】コイルゲージ114はこのような構造を有
し、予め、図12(b)に示すようにボイスコイル10
2が巻回されたボイスコイルボビン103を嵌合装着さ
せて、次に、図12(c)に示すように、磁気回路10
7のセンターポールに嵌合装着することにより、ボイス
コイルボビン103を保持する前工程がなされる。
【0015】これにより、ボイスコイルボビン103及
びボイスコイル102は、磁気回路107の磁気ギャッ
プ内においてポールヨーク106のセンターポール及び
プレート105に当接すること無く保持されると共に、
ポールヨーク106及びプレート105に対する位置決
めがなされる。
【0016】次に、図13に示す各工程を説明する。先
ず、図13(a)に示すように、上述したフレームAS
SYの所定位置に、ダンパ109を載置し、次に先に示
した前工程によって、ボイスコイルボビン103、ボイ
スコイル102が嵌合装着したコイルゲージ114を、
ダンパ109の中心孔に挿通させた後、ポールヨーク1
06のセンターポールに嵌合装着させる。
【0017】次に、ダンパ109の内周側、外周側を接
着剤等により、それぞれボイスコイルボビン103、フ
レームASSYに固着させる。なお、このとき、ボイス
コイル102の両端側はダンパ109の上面側に長めに
引き出しておく。
【0018】次に、図13(b)に示すように、予めエ
ッジ108が取り付けられた振動板101を、フレーム
ASSYの上方から載置してボイスコイル102に対す
る位置決めを行い、その後接着剤等を用いて、エッジ1
08の外周部分をフレームASSYに取り付けて固定す
ると共に振動板101の内周部分をボイスコイルボビン
103に取り付けて固定する。
【0019】このとき、ボイスコイルボビン103は、
コイルゲージ114により移動規制されているので、振
動板101の固定作業中に、ボイスコイル102と振動
板101の位置ずれは生じない。
【0020】次に、図13(c)に示すように、ボイス
コイル102の両端を振動板101に予め設けられたハ
トメ等に半田づけ処理した後、コイルゲージ114をボ
イスコイルボビン103から引き抜く。
【0021】次に、図13(d)に示すように、接着剤
等を用いて振動板101の中央部にセンターキャップ1
13を固着させ、振動板101の裏面側において、一対
のリード線111を用いて、ボイスコイル102の両端
と一対の端子110とをそれぞれ接続することでコーン
型スピーカユニットが形成される。
【0022】このように、コーン型スピーカユニットを
製造する場合、振動板101及びダンパ109がボイス
コイルボビン103に接着されて固定されるまでは、互
いの相対位置を精度良く維持する必要があり、コイルゲ
ージ114が必要である。このため、振動板101の中
央部はコイルゲージ114の最大外径よりもやや大きな
直径の中心孔が設けられている。
【0023】振動板101は、この中心孔があいている
ために構造強度が低下するので、これを補強するために
通常センターキャップ113が用いられるが、本来は、
振動板101を一定の厚さのもとで高剛性に形成するた
めには、振動板101全体がセンターキャップ113の
形状を含めて一体成形されることが望ましい。
【0024】つまり、振動板101は、高剛性を有する
と共に、振動板の各領域から放射される音波が互いに干
渉することなく極力同位相で放射されることが望まし
く、これらを満足させるために、例えば高剛性を有する
材料で構成された平面振動板等の一体型振動板がある。
【0025】図14は、平面振動板を用いた平面スピー
カユニットの一例をその製造工程の一部と共に示した図
である。なお、図14中において、図11乃至12と同
等の部分については同一の符号を付している。
【0026】この平面スピーカユニットの製造方法は以
下の工程順に行われる。即ち、先ず、図14(a)に示
すように、予め磁気回路107に平面スピーカユニット
用のフレーム115が取り付けられて形成されたフレー
ムASSYの所定位置に、ダンパ109を載置し、次に
先に示した前工程によって、ボイスコイルボビン10
3、ボイスコイル102が嵌合装着したコイルゲージ1
14を、ダンパ109の中心孔に挿通させた後、ポール
ヨーク106のセンターポールに嵌合装着させる。
【0027】次に、ダンパ109の内周側、外周側を接
着剤等により、それぞれボイスコイルボビン103、フ
レームASSYに固着させる。なお、このとき、ボイス
コイル102の両端側はダンパ109の上面側に長めに
引き出しておく。
【0028】次に、図14(b)に示すように、一対の
リード線111を用いて、ボイスコイル102の両端と
一対の端子110とをそれぞれ接続した後、ダンパ10
9に固着されたボイスコイルボビン103からコイルゲ
ージ114を抜き取る。
【0029】次に、図14(c)に示すように、予めエ
ッジ116が取り付けられた平面形状からなる平面振動
板117をフレームASSYの上方から載置してボイス
コイル102に対する位置決めを行い、その後接着剤等
を用いて、エッジ116の外周部分をフレームASSY
に取り付けて固定すると共に振動板117の裏面側をボ
イスコイルボビン103に取り付けて固定する。
【0030】平面スピーカユニットは以上のように製造
されることで、先に述べたコーン型スピーカユニットの
製造方法の場合のようにセンターキャップ113によっ
て振動板の補強を行う必要がない。
【0031】なお、平面スピーカユニットにおけるリー
ド線111の接続作業は、上述したように、振動板11
7を固定する以前に行われるが、これは、コーン型スピ
ーカユニットの場合は、振動板101が略円錐形状の一
部で形成されるので、振動板101を固定した後におい
ても振動板101の裏面側では、リード線111の接続
作業が容易に行うことのできる充分なスペースが確保さ
れるが、平面スピーカユニットの場合には、振動板11
7が平面形状なので、振動板117とダンパ109の間
が狭いため、リード線111の接続作業が困難であるか
らである。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のス
ピーカユニットは、上述したように、その製造工程にお
いて、コイルゲージ114を取り去りダンパ109で浮
遊支持されただけのボイスコイルボビン103に対して
振動板117を位置決めして固着されるため、ボイスコ
イルボビン103と振動板117の固定作業中に両者の
ずれがおこり、接着当初の位置決め通りに固着できない
場合がある。
【0033】その結果、スピーカユニットのボイスコイ
ル102と磁気回路107の相対位置がずれたり、ボイ
スコイル102やボイスコイルボビン103が磁気回路
107のギャップ内においてポールヨークに接触するの
で、ボイスコイル102に供給された電気信号を忠実に
音響エネルギーに変換して再生することが困難となる。
【0034】このため、従来の平面スピーカユニットに
おいては、ダンパ109やエッジ116のコンプライア
ンスをある程度の範囲内に設定して、ボイスコイルボビ
ン103と振動板117の固定作業に支障のない範囲に
おいて平面スピーカユニットを製造していた。
【0035】しかし、ダンパ109やエッジ116のコ
ンプライアンスは、平面スピーカユニットの最低共振周
波数(f0 )を下げて低域の再生範囲を拡大する場合
や、ボイスコイル102の振幅を大きくして振動板11
7の音圧をあげる場合にその値を大きく設定する必要が
あり、これにより、平面スピーカユニットの再生周波数
帯域や最大音圧等の音響特性を向上させることができる
のであるが、上述した製造方法を用いる限り、ダンパ1
09やエッジ116のコンプライアンスの設定には限界
があり、スピーカユニットの音響特性を向上することが
困難であった。
【0036】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、容易に製造でき、しかも良好な音響特性を有す
るスピーカ装置及びその製造方法を提供するものであ
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
振動板の裏面側に当該振動板の位置決めを行うための位
置決め部を設けたことを特徴とするスピーカ装置で構成
される。
【0038】また、請求項2記載の発明は、請求項1に
記載のスピーカ装置において、位置決め部は、磁気回路
が有する中心孔を通じて突出する治具と嵌合することに
よって、振動板の当該磁気回路に対する位置決めを行う
ものであることを特徴とする。
【0039】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のスピーカ装置において、振動板は、位置決め部と嵌
合する治具によって所定位置において支持されることを
特徴とする。
【0040】また、請求項4記載の発明は、振動板の裏
面側に当該振動板の位置決めを行うための位置決め部材
を固定したことを特徴とするスピーカ装置。
【0041】また、請求項5記載の発明は、請求項4に
記載のスピーカ装置において、位置決め部材は、磁気回
路が有する中心孔を通じて突出する治具と嵌合すること
によって振動板の当該磁気回路に対する位置決めを行
う、振動板位置決め部が設けられていることを特徴とす
る。
【0042】また、請求項6記載の発明は、請求項5に
記載のスピーカ装置において、位置決め部材には、コイ
ルと接合する接合部が設けられていることを特徴とす
る。
【0043】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至6に記載のスピーカ装置において、コイルに電気的に
接続される給電部を備えた給電ダンパを有することを特
徴とする。
【0044】また、請求項8記載の発明は、請求項1乃
至7に記載のスピーカ装置において、振動板は、センタ
ーキャップが一体に形成されることを特徴とする。
【0045】また、請求項9記載の発明は、磁気回路と
フレームを固定する工程と、磁気回路が有するセンター
ポールに対してコイルを位置決めすると共に、コイルと
フレームとの間にダンパを接続する工程と、センターポ
ールが有する中心孔から治具を突出させる工程と、振動
板の裏面側に設けられた位置決め部と治具を嵌合させ振
動板のセンターポールに対する位置決めを行う工程と、
位置決めされた振動板をコイルとフレームに対して接続
する工程とからなることを特徴とするスピーカ装置の製
造方法からなる。
【0046】また、請求項10記載の発明は、請求項9
記載のスピーカ装置の製造方法において、ダンパは給電
部を備えた給電ダンパからなり、給電部とコイルとを電
気的に接続する工程を有する。
【0047】また、請求項11記載の発明は、請求項9
乃至10に記載のスピーカ装置の製造方法において、振
動板は、センターキャップが一体に形成されることを特
徴とする。また、請求項12記載の発明は、振動板全体
が一体形成されると共に、ダンパがコイルへの給電線を
含んでなることを特徴とするスピーカ装置で構成され
る。
【0048】
【作用】本発明は以上のように構成したので、磁気回路
の中心孔を通じて突出する治具が、振動板の裏面に設け
られた位置決め部と嵌合することによって、位置決め部
が有する位置決め部材が、振動板を磁気回路に対し所定
位置において位置決めし、位置決め部に設けられた接合
部にコイルを接合し、給電ダンパが備える給電部を接合
部に接合することで給電部をコイルに電気的に接続する
ようにしたので、振動板を磁気回路に対し、確実に位置
決めし且つ固定できると共に、コイルと振動板の固定作
業についても、最初に位置決めしたコイルと振動板の位
置関係を崩さずに固定作業を行うことができる。従っ
て、磁気回路に対するコイル、振動板の位置決めが良好
になされたスピーカ装置を容易に製造することができ、
従来の振動板全体を一体に形成したスピーカ装置に比べ
て良好な音響特性を有するスピーカ装置を提供すること
ができる。
【0049】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施形態に
ついて図面に基いて以下に説明する。図1は、本発明の
実施形態におけるスピーカ装置の一例を示す動電タイプ
のコーン型スピーカユニットの主要部断面構造図であ
る。同図において、振動板1は、例えば紙や樹脂の一体
成形によって断面がほぼ同一の厚さを有するパラボリッ
ク形状となるように形成されている。
【0050】したがって、振動板1は、適度なコンプラ
イアンスと剛性を兼ね備えたリング形状のエッジ2が取
り付けられた略円形の領域内では、全面に亘って閉じた
曲面で構成されるので、従来のようなボイスコイルボビ
ンを挿通するための円形の開口部分が形成されていな
い。
【0051】また、振動板1の裏面側の中心付近には、
例えばABS樹脂等によって形成されたホルダ3が振動
板1の固着されて一体に形成されている。
【0052】また、ホルダ3は、ボイスコイル4が巻回
されて円筒状のボイスコイルボビン5に固定されて形成
されたボイスコイルASSY(以下、コイルという)に
嵌合し、振動板1、ボイスコイル4、ボイスコイルボビ
ン5と一体に固着形成されている。
【0053】また、ホルダ3及びボイスコイルボビン5
は、適度なコンプライアンスと剛性を兼ね備えたリング
形状のダンパ6の内周側に固定される。また、エッジ2
及びダンパ6の外周側は、それぞれマグネット7、プレ
ート8、ポールヨーク9等で構成される磁気回路10と
一体に形成されるフレーム11に固定されている。
【0054】磁気回路10が構成するポールヨーク9
は、マグネット7を載置するための円形プレートの中央
に略円筒状のセンターポールが立設する形状を有し、セ
ンターポールと同軸の円筒状の中心孔9aが貫通して形
成されている。
【0055】また、エッジ2及びダンパ6は、所定の振
幅が得られる断面形状を有し、共に上記振動板1、ホル
ダ3、ボイスコイル4及びボイスコイルボビン5を弾性
支持している。
【0056】これにより、エッジ2及びダンパ6は、ボ
イスコイル4及びボイスコイルボビン5を、磁気回路1
0の磁気ギャップ内において磁気回路に接触することな
く所定位置に配置すると共に、振動板1が所定方向に所
定の振幅範囲内でピストン振動可能に弾性支持する。
【0057】また、ボイスコイル4の両端は、ダンパ6
に備えられた図示せぬ一対の給電線のそれぞれの一方端
側に接続され、さらに、一対の給電線のそれぞれの他方
端側がフレーム11に設けられた一対の端子12にそれ
ぞれ電気的に接続されている。
【0058】このため、ボイスコイル4が、端子12か
らダンパ6に備えられた給電線を経てボイスコイル4に
供給される音声電流に応じて、磁気回路10の磁気ギャ
ップ内において振動板1のピストン振動方向に沿って駆
動されることにより、振動板1が、ホルダ3、ボイスコ
イル4及びボイスコイルボビン5と一体に振動して電気
信号を音響エネルギーに変換して音波を放射する。本発
明の実施形態におけるコーン型スピーカユニットは、概
略このような構造を有する。
【0059】次に、このコーン型スピーカユニットの主
要各部の詳細構造ついて説明する。先ず振動板1の詳細
について述べる。図2は、振動板1の一例を示す断面詳
細図であり、(a)はエッジ2が取り付けられた状態に
おける振動板1の断面形状を示し、(b)は、(a)に
おける矢印Aの部分の拡大図をそれぞれ示している。図
2(b)に示すように、振動板1の裏面側には、リング
状の突起からなるホルダ取付部1a、1bが振動板の中
心軸Xに対しそれぞれ同軸に設けられている。
【0060】次に、ホルダ3の詳細について述べる。図
3は、ホルダ3の一例を示す構造図であり、(a)は上
面から見た図を示し、(b)は側面から見た図を示し、
(c)は底面から見た図を示し、(d)は側面側から見
た断面図を示している。
【0061】図3からわかるように、ホルダ3の底面側
には、リング状の突起からなるガイド3a、3b、及び
円形のガイド孔3cが中心軸Yに対しそれぞれ同軸に設
けられている。ガイド3aの内面側は、コーン型スピー
カユニットの後述する製造工程に用いられる治具14が
離脱嵌合可能となるようにその形状寸法が設定される。
【0062】また、ガイド3bは、内面側がボイスコイ
ルボビン5と嵌合するようにその形状寸法が設定され
る。また、ガイド孔3cは、振動板1のホルダ取付部1
aと嵌合するようにその形状寸法が設定される。また、
ホルダ3は、ホルダ取付部1bの内側において振動板1
に取り付けが可能なようにその最大外径が規制される。
【0063】図4は振動板1及び治具14がホルダ3に
嵌合する状態を表した図である。同図からわかるよう
に、振動板1とホルダ3が互いに接する面は、ガイド孔
3cがガイド3aと嵌合した場合に互いに密着するよう
にその寸法形状が設定されている。
【0064】また、振動板1とホルダ3が互いに接する
面は、上述したように、接着剤等によって固定される
が、この場合に、ホルダ取付部1bは、接着剤がホルダ
取付部1bの外側にはみ出さないように規制して接着剤
を含めた振動板1の質量バランスが中心軸Xに対し極端
に非対称とならないようにする役目も有している。
【0065】また、図4のように、振動板1とホルダ3
が嵌合して固着した場合は、振動板1の中心軸X及びホ
ルダ3の中心軸Yが一致するので、振動板1とホルダ3
は互いに精度良く同軸を維持して一体となる。
【0066】次に、ダンパ6の詳細について述べる。図
5は、ダンパ6の一例を示す構造図であり、(a)は上
面から見た図を示し、(b)は部分的に表した斜視図を
示す。ダンパ6は、同図に示すように、例えば布に樹脂
を含浸し加熱成形し同心円状の凹凸を形成したいわゆる
コルゲーションダンパの表面に、銅箔等からなる導電性
を有する一対の給電線6a、6bが取り付けられてリン
グ状に形成されている。
【0067】一対の給電線6a、6bは、布に樹脂を含
浸し加熱成形した後に、同心円状の凹凸上に沿って接着
剤やダンプ剤等によって放射状に配置したものであって
も良いし、予め加熱成形前に布に形成し加熱成形によっ
て凹凸形成したものであっても良い。また、ダンパ6中
央部分には、コイルを挿通するための中心孔6cが設け
られている。本発明の実施形態におけるコーン型スピー
カユニットは以上のように構成される。
【0068】次に、本発明の実施形態におけるコーン型
スピーカユニットの製造方法について以下に説明する。
図6及び図7は、本発明の実施形態におけるコーン型ス
ピーカユニットの製造方法の一例を工程順に示した図で
あり、図6は図7の前工程である。以下工程順に説明す
る。
【0069】先ず、前工程を図6により説明する。図6
は、コイルゲージ13が、予め磁気回路10にフレーム
11が取り付けられて形成されたフレームASSYに予
め組み入れられる前工程を、コイルゲージ13の構造と
共に示した断面構造図である。
【0070】図6(a)は、コイルゲージ13の構造で
あり、コイルゲージ13は、先に述べた従来のコイルゲ
ージ114と同様、例えば金属等からなる本体部13a
の円筒側面に所定の厚さを有する樹脂フィルム等からな
る円筒形状のコイル保持部13bが固着されている。
【0071】本体部13aの円筒側面外径(即ちコイル
保持部13bの内径)D4 は、ポールヨーク9の中央部
分に位置するセンターポールの外径と略等しく、且つ、
コイル保持部13bが、図6(c)に示すように、セン
ターポールによって離脱嵌合可能に保持できるように寸
法設定される。
【0072】また、コイル保持部13bの外径D5 は、
図6(b)に示すように、ボイスコイルボビン5の内径
D6 と略等しく、且つ、コイル保持部13bが、ボイス
コイルボビン5を離脱嵌合可能に保持できるように寸法
設定される。
【0073】コイルゲージ13はこのような構造を有
し、予め、図6(b)に示すようにボイスコイル4が巻
回されたボイスコイルボビン5を嵌合装着させて、次
に、図6(c)に示すように、磁気回路10のセンター
ポールに嵌合装着することにより、ボイスコイルボビン
5を保持する前工程がなされる。
【0074】これにより、ボイスコイルボビン5及びボ
イスコイル4は、磁気回路10の磁気ギャップ内におい
てポールヨーク9のセンターポール及びプレート8に当
接すること無く保持されると共に、ポールヨーク9及び
プレート8に対する位置決めがなされる。
【0075】次に、図7に示す各工程を説明する。先
ず、図7(a)に示すように、上述したフレームASS
Yの所定位置に、ダンパ6を載置し、次に先に図6で示
した前工程によって、前述したコイルが嵌合装着された
コイルゲージ13を、ダンパ6の中心孔6cに挿通させ
た後、ポールヨーク9の中心孔9aに嵌合装着させて、
コイルを所定の位置に配置する。
【0076】次に、ダンパ6の内周側、外周側を接着剤
等により、それぞれボイスコイルボビン5、フレームA
SSYに接着する。なお、このとき、ボイスコイル4の
両端側はダンパ6の上面側に長めに引き出しておく。
【0077】次に、ダンパ6が、ボイスコイルボビン5
及びフレームASSYに固着された後、ボイスコイル4
をダンパ6の中心孔6c付近において、一対の給電線6
a、6bと電気的に接続処理すると共に、一対の給電線
6a、6bの他方端側(即ちダンパ6の外周側)を一対
の端子12にそれぞれ電気的に接続処理する。
【0078】なおこの状態では、振動板1が未だダンパ
6及びボイスコイルボビン5に固定されていないので、
給電線6a、6bの各両端の接続処理は、従来のような
ダンパと振動板の間における狭い空間で行う必要がな
く、しかもボイスコイルボビン5をコイルゲージ13に
固定した状態で行うことができるので、容易にしかも安
定かつ確実に行うことができる。給電線6a、6bがボ
イスコイル4及び端子12に接続された後は、コイルゲ
ージ13をボイスコイルボビン5から引き抜いて離脱さ
せる。
【0079】次に、図7(b)に示すように、治具14
をポールヨーク9の底面から中心孔9aに挿通させてセ
ンターポールから突出させる。
【0080】図8に治具14の概略断面構造図を示す。
治具14は、例えばデルリン等の耐摩耗性、加工精度、
加工性の優れた材料で形成され、図8に示すように、円
板状の基台14aの中心に、所定の高さを有する円筒形
状の直立部14bが設けられて一体に形成される。
【0081】同図からわかるように、直立部14bは、
基台14a側の根元付近の外径(D7 )がポールヨーク
9の中心孔9aと離脱嵌合可能な形状寸法で形成されて
いる。また、直立部14bの先端付近の外径(D8 )
は、ホルダ3のガイド3aの内面側が離脱嵌合可能とな
るようにその形状寸法が設定されている。
【0082】また、直立部14bは、基台14aに平行
な面を有する段部14cを有し、図4に示すように、ホ
ルダ3のガイド3aの内面側が直立部14bに嵌合する
場合に、ガイド3aの底面と当接することで、ホルダ3
を支持するように形成される。治具14は、以上のよう
に形成される。
【0083】また、図7(b)において、ダンパ図7
(b)に示すように、治具14をポールヨーク9のセン
ターポールから突出させた後、ダンパ6の最内周部分及
び、ダンパ6から突出したボイスコイルボビン5の側面
に接着剤を全周塗布した後、ホルダ3のガイド3aを直
立部14bに嵌合させて段部14cに載置する。
【0084】このことにより、コイルが磁気回路に対し
図7(a)に示す所定位置を維持したまま、段部14c
によってガイド3aが支持されると共に、ガイド3bが
ダンパ6及びコイルに固定される。
【0085】次に、図7(c)において、接着剤をフレ
ームASSYのエッジ2が取り付けられる箇所及び、ホ
ルダ3の表面の振動板1が取り付けられる箇所に塗布し
た後に、予めエッジ2が取り付けられている振動板1
(図2参照)を上方から載置し、振動板1のホルダ取付
部1aをホルダ3の中心孔3cに嵌合させて振動板1を
ホルダ3に固着させると共に、エッジ2の外周部分をフ
レームASSYに固着させる。これにより、振動板1は
所定の位置に位置決めされた状態でホルダ3に固定され
る。次に、治具14をホルダ3から離脱させた後、中心
孔9aから引き抜くと、コーン型スピーカユニットが形
成される。
【0086】なお、以上述べた実施形態においては、振
動板1は、エッジ2が取り付けられた略円形の領域内で
は、全面に亘って閉じた曲面で構成したが、本発明はこ
れに限らない。即ち、スピーカ装置の製造の際に、磁気
回路に対する振動板の位置決めを行うためのガイド1
a、1b等が設けられた振動板であれば、開口部を有し
ていても良い。また、必要に応じて振動板に開口部を設
けて後にこれを塞ぐようにしても良い。また、以上述べ
た実施形態においては、ホルダ3に対してダンパ6及び
ボイスコイル4を固定した後にホルダ3と振動板1の固
着を行っているが、予めホルダ3と振動板1の固着を行
っておきその後にホルダ3に対するダンパ6及びボイス
コイル4を固定するようにしても良い。
【0087】また、上述した実施形態においては、セン
ターキャップを特に設けていないが、適宜必要に応じ
て、従来に見られるようなセンターキャップを併用する
ように構成しても良い。その場合、センターキャップの
取り付け工程は、振動板を取り付ける工程以降の工程で
あればいつでも行うことができる。
【0088】また、コーン型スピーカユニットに用いる
ダンパ6が有する一対の給電線6a、6bは、加熱成形
された布の表面上に設けるようにしたが、これに限ら
ず、例えば図9に示すように、一対の給電線15a、1
5bが布に織り込まれた状態で中心孔15cから放射状
に形成されても良い。図9は、本発明に係るスピーカ装
置に用いられるダンパ15のその他の例を示す構造図で
あり、(a)上面から見た図を示し、(b)は部分的に
表した斜視図を示す。
【0089】また、上述した実施形態においては、ホル
ダ3の底面側(治具14と対向する面側)はガイド3a
の内面側に直立部14bが挿入されて嵌合するようにホ
ルダ3及び治具14を形成したが、これに加えて、例え
ば図10に示すように、振動板1に固定するホルダ16
が有する突起16aを治具17が有する凹部17aに嵌
合させることにより、ホルダ16を治具17で所定位置
に支持して製造するようにしても良い。
【0090】この場合に、突起16a及び凹部17aが
互いに嵌合する面積をより広く設定することができるの
で、治具17が、より安定した状態でホルダ16を支持
することができる。なお、ホルダ16は、図10に示す
ように、中央部分にホルダ3のガイド孔3cの代わりに
突起16aを設けた構造を有する。また、治具17は、
治具14にさらに凹部17aを設けた構造を有する。
【0091】また、ホルダ16及び治具17を用いたス
ピーカ装置の製造方法においては、ボイスコイルボビン
5に嵌合するホルダ16のガイド(ホルダ3のガイド3
bに相当する)の高さを余り高く設定しなくても確実に
支持することができる。このため、スピーカ装置の振動
板の放射面積を変えることなく付加質量をできるだけ小
さくすることができ音響変換効率が増す。
【0092】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したため、磁
気回路の中心孔を通じて突出する治具が、振動板の裏面
に設けられた位置決め部と嵌合することによって、位置
決め部が有する位置決め部材が、振動板を磁気回路に対
し所定位置において位置決めし、位置決め部に設けられ
た接合部にコイルを接合し、給電ダンパが備える給電部
を接合部に接合することで給電部をコイルに電気的に接
続するようにしたので、振動板を磁気回路に対し、確実
に位置決めし且つ固定できると共に、コイルと振動板の
固定作業についても、最初に位置決めしたコイルと振動
板の位置関係を崩さずに固定作業を行うことができる。
従って、磁気回路に対するコイル、振動板の位置決めが
良好になされたスピーカ装置を容易に製造することがで
き、従来の振動板全体を一体に形成したスピーカ装置に
比べて良好な音響特性を有するスピーカ装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるスピーカ装置の一例
を示す図である。
【図2】振動板の一例を示す断面詳細図である。
【図3】ホルダの一例を示す構造図である。
【図4】振動板及び治具がホルダに嵌合する状態を表し
た図である。
【図5】ダンパの一例を示す構造図である。
【図6】本発明の実施形態におけるコーン型スピーカユ
ニットの製造方法の一例を工程順に示した図である。
(図7に示す工程の前工程)
【図7】本発明の実施形態におけるコーン型スピーカユ
ニットの製造方法の一例を工程順に示した図である。
【図8】本発明の実施形態におけるコーン型スピーカユ
ニットの製造に用いられる治具の概略断面構造図であ
る。
【図9】本発明に係るスピーカ装置に用いられるダンパ
のその他の例を示す構造図である。
【図10】本発明のその他の実施形態におけるコーン型
スピーカユニットのホルダが治具と嵌合する状態を表し
た図である。
【図11】従来における動電タイプのコーン型スピーカ
ユニットの一例を示す図である。
【図12】従来における動電タイプのコーン型スピーカ
ユニットの製造方法を工程順に示した図である。(図1
3に示す工程の前工程)
【図13】従来における動電タイプのコーン型スピーカ
ユニットの製造方法を工程順に示した図である。
【図14】平面振動板を用いた平面スピーカユニットの
一例をその製造工程の一部と共に示した図である。
【符号の説明】
1・・・・・振動板 1a・・・・ホルダ取付部 1b・・・・ホルダ取付部 2・・・・・エッジ 3・・・・・ホルダ 3a・・・・ガイド 3b・・・・ガイド 3c・・・・ガイド孔 4・・・・・ボイスコイル 5・・・・・ボイスコイルボビン 6・・・・・ダンパ 6a・・・・給電線 6b・・・・給電線 6c・・・・中心孔 7・・・・・マグネット 8・・・・・プレート 9・・・・・ポールヨーク 9a・・・・中心孔 10・・・・磁気回路 11・・・・フレーム 12・・・・端子 13・・・・コイルゲージ 13a・・・本体部 13b・・・コイル保持部 14・・・・治具 14a・・・基台 14b・・・直立部 14c・・・段部 15・・・・ダンパ 15a・・・給電線 15b・・・給電線 15c・・・中心孔 16・・・・ホルダ 16a・・・突起 17・・・・治具 17a・・・凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 文雄 山形県天童市大字久野本字日光1105番地 東北パイオニア株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板の裏面側に当該振動板の位置決め
    を行うための位置決め部を設けたことを特徴とするスピ
    ーカ装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め部は、磁気回路が有する中
    心孔を通じて突出する治具と嵌合することによって、前
    記振動板の当該磁気回路に対する位置決めを行うもので
    あることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 【請求項3】 前記振動板は、前記位置決め部と嵌合す
    る前記治具によって所定位置において支持されることを
    特徴とする請求項2記載のスピーカ装置。
  4. 【請求項4】 振動板の裏面側に当該振動板の位置決め
    を行うための位置決め部材を固定したことを特徴とする
    スピーカ装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め部材は、磁気回路が有する
    中心孔を通じて突出する治具と嵌合することによって前
    記振動板の当該磁気回路に対する位置決めを行う、振動
    板位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項
    4に記載のスピーカ装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決め部材には、コイルと接合す
    る接合部が設けられていることを特徴とする請求項5に
    記載のスピーカ装置。
  7. 【請求項7】 コイルに電気的に接続される給電部を備
    えた給電ダンパを有する請求項1乃至6に記載のスピー
    カ装置。
  8. 【請求項8】 前記振動板は、センターキャップが一体
    に形成されることを特徴とする請求項1乃至7に記載の
    スピーカ装置。
  9. 【請求項9】 磁気回路とフレームを固定する工程と、 前記磁気回路が有するセンターポールに対して前記コイ
    ルを位置決めすると共に、前記コイルと前記フレームと
    の間にダンパを接続する工程と、 前記センターポールが有する中心孔から治具を突出させ
    る工程と、 振動板の裏面側に設けられた位置決め部と前記治具を嵌
    合させ前記振動板の前記センターポールに対する位置決
    めを行う工程と、 位置決めされた前記振動板を前記コイルと前記フレーム
    に対して接続する工程と、 からなることを特徴とするスピーカ装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ダンパは給電部を備えた給電ダン
    パからなり、前記給電部と前記コイルとを電気的に接続
    する工程を有する請求項9記載のスピーカ装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記振動板は、センターキャップが一
    体に形成されることを特徴とする請求項9乃至10に記
    載のスピーカ装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 振動板全体が一体形成されると共に、
    ダンパがコイルへの給電線を含んでなることを特徴とす
    るスピーカ装置。
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