JPWO2009063567A1 - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

スピーカ装置が振動板部材を駆動する駆動部材を備え、フレームに備えられた端子部とボイスコイルとを接続する配線を異音を生じることなく配置すること。スピーカ装置1は、ボイスコイルボビン37に巻回されたボイスコイル38が磁気ギャップに配置される磁気回路2と、ボイスコイル38に配線を介して電気的に接続される端子部5を備えるフレーム4と、外周部がフレーム4に振動自在に支持された振動板部材30と、振動板部材30の音響放射方向に対して反対側に配置され、内周部がボイスコイルボビン37に接合し、外周部がフレーム4に振動自在に支持され、該内周部および外周部間で振動板部材30を支持するとともにボイスコイル38の駆動力を当該振動板部材30に伝達する駆動部材33とを有し、駆動部材33は、該駆動部材33の内周部と外周部との間の胴体部に複数の孔部338を備え、配線82が複数の孔部338に挿通した状態で駆動部材33に支持されているので、配線82の異音を抑止することができる。

Description

本発明は、スピーカ装置に関する。
ボイスコイルの駆動力をボイスコイルボビンから連結部材(駆動部材、サスペンションホルダともいう)を介して振動板に伝達するスピーカ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記スピーカ装置は、コーン状振動板と連結部材を有し、このコーン状振動板は、内周部がボイスコイルボビンに連結され、外周部が第1のエッジを介してフレームに連結され、振動板の裏面側に配置された連結部材は、内周部がボイスコイルボビンに連結し、外周部が第2のエッジを介してフレームに連結されている。また、このスピーカ装置は、振動板と連結部材の中間部どうしが結合した構造を有する。
特開2004−312599号公報
例えば、振動板の裏面側に上記連結部材が設けられていない単純な構造のスピーカ装置では、錦糸線(配線)と端子部とが直接接続された簡単な構造を備えるが、上述したスピーカ装置のように、振動板とサスペンションホルダとフレームとにより囲まれた密閉空間が形成され、その密閉空間内のフレームに端子部が設けられている場合、端子部に接続される錦糸線(配線)の引き回し構造に工夫が必要となる。例えば錦糸線を固定せずに配線した構造の場合、スピーカ駆動時に錦糸線が振動し、振動板や連結部材に接触して異音を発する場合がある。
また、上記特許文献1に記載されたスピーカ装置では、連結部材(サスペンションホルダ)が、略法線方向にボイスコイルと端子部とを接続する錦糸線をはさみ込む溝を備えており、この溝に沿って錦糸線が配置されている。しかし、上記スピーカ装置では、連結部材に溝を設けることを要する。また、その溝を形成するという煩雑な工程を要する。
このため簡単な構造で、駆動時に錦糸線による不要な異音の発生を抑止することができるスピーカ装置が望まれている。
また、上記振動板と連結部材(駆動部材)を備えた大出力型のスピーカ装置では、スピーカ駆動時に、ボイスコイルボビンと駆動部材との接合部に比較的大きな駆動力がかかる場合がある。例えば、このボイスコイルボビンと駆動部材との接合部の接合強度が弱い場合、スピーカ駆動時に、ボイスコイルボビンと駆動部材とが分離して異音が生じる虞がある。
このため、簡単な構造で、ボイスコイルボビンと駆動部材の接合部を補強したスピーカ装置が望まれている。また、煩雑な工程を行うことなく、簡単に製造することができるスピーカ装置が望まれている。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、スピーカ装置が振動板部材を駆動する駆動部材を備え、フレームに備えられた端子部とボイスコイルとを接続する配線を異音を生じることなく配置すること、駆動部材とボイスコイルボビンとの接合部を簡単な構成で補強すること、煩雑な工程を行うことなく簡単に製造することができるスピーカ装置を提供すること、等が本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明は、以下の独立請求項に係る構成を少なくとも具備するものである。
本発明に係るスピーカ装置は、ボイスコイルボビンに巻回されたボイスコイルが磁気ギャップに配置される磁気回路と、前記ボイスコイルに配線を介して電気的に接続される端子部を備えるフレームと、外周部が前記フレームに振動自在に支持された振動板部材と、前記振動板部材の音響放射方向に対して反対側に配置され、内周部が前記ボイスコイルボビンに接合し、外周部が前記フレームに振動自在に支持され、該内周部および外周部間で前記振動板部材を支持するとともに前記ボイスコイルの駆動力を当該振動板部材に伝達する駆動部材とを有し、前記駆動部材は、該駆動部材の内周部と外周部との間の胴体部に複数の孔部を備え、前記配線が、前記複数の孔部に挿通した状態で前記駆動部材に支持されていることを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係るスピーカ装置1の正面図である。 図1に示したスピーカ装置1のA−A線に沿った断面図である。 図1に示したスピーカ装置1のB−B線に沿った断面図である。 図3に示したスピーカ装置1の分解断面図である。 図1に示したスピーカ装置1のB−B線に沿った断面斜視図である。 (A)は図5に示したスピーカ装置1の第1振動板,第2振動板および駆動部材付近を拡大した斜視図であり、(B)は(A)に示した第1振動板と第2振動板の接合部付近を拡大した断面図である。 図1に示したスピーカ装置1の第1振動板31を説明するための図であり、(A)は第1振動板31の表面側の平面図であり、(B)は第1振動板31の裏面側の平面図である。 図1に示したスピーカ装置1の第2振動板32を説明するための図であり、(A)は第2振動板32の表面側の平面図であり、(B)は第2振動板32の裏面側の平面図である。 図8(A)に示した第2振動板32の溝部付近を拡大した平面図である。 図2に示したスピーカ装置の駆動部材の表面側(振動板部材側)を示す平面図である。 図10に示した駆動部材の表面側(振動板部材側)の斜視図である。 図11に示した駆動部材に形成された孔部付近を拡大した斜視図である。 図2に示したボイスコイルボビンとリング状補強部材との組立時の動作を説明するための断面図である。 図13に示したボイスコイルボビンと補強部材とが嵌合した状態を説明するための断面図である。 (A)は図2に示した駆動部材とリング状補強部材とボイスコイルボビンとの組立時の動作を説明するための断面図であり、(B)は駆動部材の内周部がボイスコイルボビンに嵌合した状態を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係るスピーカ装置1Aの断面図である。
本発明の一実施形態に係るスピーカ装置は、ボイスコイルボビンに巻回されたボイスコイルが磁気ギャップに配置される磁気回路と、ボイスコイルに配線を介して電気的に接続される端子部を備えるフレームと、外周部がフレームに振動自在に支持された振動板部材と、振動板部材の音響放射方向に対して反対側に配置され、内周部が前記ボイスコイルボビンに接合し、外周部がフレームに振動自在に支持され、該内周部および外周部間で振動板部材を支持するとともにボイスコイルの駆動力を当該振動板部材に伝達する駆動部材とを有し、駆動部材は、該駆動部材の内周部と外周部との間の胴体部に複数の孔部を備え、配線が複数の孔部に挿通した状態で駆動部材に支持されていることを特徴とする。
上記構成のスピーカ装置は、駆動部材が、該駆動部材の内周部と外周部との間の胴体部に複数の孔部を備え、配線が複数の孔部に挿通した状態で駆動部材に支持されているので、フレームに備えられた端子部とボイスコイルとを接続する配線を異音を生じることなく配置することができる。
また本発明に係るスピーカ装置は、例えば駆動部材に配線を挟み込む溝部を設けるという煩雑な工程を行うことなく、駆動部材に複数の孔部を設けて、その複数の孔部に配線を挿通することで簡単に製造することができる。
また、本発明の一実施形態に係るスピーカ装置は、ボイスコイルボビンがその外周側面に環状の補強部材を備え、補強部材が上端部から径方向外側に向かって延出した形状のフランジ部を備える。
上記構成のスピーカ装置は、フランジ部が形成された補強部材を備えるので、駆動部材とボイスコイルボビンとの接合部を簡単な構成で補強することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るスピーカ装置について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係るスピーカ装置1の正面図である。図2は図1に示したスピーカ装置1のA−A線に沿った断面図である。図3は図1に示したスピーカ装置1のB−B線に沿った断面図である。図4は図3に示したスピーカ装置1の分解断面図である。図5は図1に示したスピーカ装置1のB−B線に沿った断面斜視図である。図6(A)は図5に示したスピーカ装置1の第1振動板,第2振動板および駆動部材付近を拡大した斜視図である。図6(B)は図6(A)に示した第1振動板と第2振動板の接合部付近を拡大した断面図である。図6(A),(B)において第1および第2振動板等の左側断面部分について図示し、右側断面部分については省略している。
本発明の第1実施形態に係るスピーカ装置1は、図1〜6に示すように、磁気回路2、振動体3、ボイスコイルボビン37、ボイスコイル38、リング状補強部材(補強部材)39、フレーム(スピーカフレーム)4、端子部5、保護部材6、および配線(錦糸線)82を有する。振動体3は、振動板部材30、駆動部材(ドライブコーン)33、第1のエッジ34、第2のエッジ35を有する。振動板部材30は、第1振動板(センターキャップ)31、および第2振動板32を有する。駆動部材33には、配線82が挿通される複数の孔部338が形成されている。ボイスコイル38から引き出された引出線81と配線82とをまとめて導電線8という。
磁気回路2は本発明に係る磁気回路の一実施形態に相当し、振動板部材30は本発明に係る振動板部材の一実施形態に相当する。第1振動板31は本発明に係る第1振動板の一実施形態に相当し、第2振動板32は本発明に係る第2振動板の一実施形態に相当する。駆動部材33は本発明に係る駆動部材の一実施形態に相当する。孔部338は本発明に係る孔部の一実施形態に相当し、配線82は本発明に係る配部の一実施形態に相当する。
本実施形態に係るスピーカ装置1は、振動体3が振動板部材30と駆動部材33を備える、いわゆるダブルコーン型スピーカ装置である。
駆動部材33は、振動板部材30の音響放射方向(SD)に対して反対側に配置され、内周部がボイスコイルボビン37に接合し、外周部がフレーム4に振動自在に支持され、該内周部および外周部間に振動板部材30を支持するとともにボイスコイル37の駆動力を振動板部材30に伝達する振動板部材支持部(331,332,333)を備える。
駆動部材33は、その駆動部材33の内周部と外周部との間の胴体部に複数の孔部338を備え、配線82がその複数の孔部338に挿通した状態で駆動部材33に支持されている。また、振動板部材30と駆動部材33とフレームとに囲まれた密閉空間71内のフレーム4に端子部5が設けられており、その端子部5に配線82が接続されている。
詳細には、本実施形態に係る振動板部材30は、平板形状に形成されており、外周部が第1のエッジ34を介してフレーム4の上部平坦部41に振動自在に支持されている。また第1振動板31および第2振動板32は、音響放射側の面が略同一平面上に位置するように平坦面が形成されている。
第1振動板31は、平板形状に形成され、外周部31Dが第2振動板32により支持されており、外周部31Dより径方向内側に位置する接合部312にて駆動部材33により支持されている。第2振動板32は、リング形状に形成され、内周部32Aが第1振動板31の外径31Dより小さい内径に形成されるとともに第1振動板31の外周部裏面側を支持する第1振動板外周部支持部321を備える。
駆動部材33は、内周部がボイスコイルボビン37に接着剤等により接合し、外周部が第2のエッジ35を介してフレーム4の中央平坦部42に振動自在に支持されている。また、駆動部材33は、径方向略中央部の折返し部331にて、折り返された形状に形成されており、振動板部材30を支持している。詳細には、駆動部材33は、第2振動板32の内周部32Aより径方向内側に位置する折返し部331にて第1振動板31の裏面側を支持する第1振動板支持部331Aを備える。また、駆動部材33は、折返し部331と外周部33Dとの間に形成され第2振動板32を支持する第2振動板支持部(332,333)とを備える。
本実施形態に係るスピーカ装置1は、第1振動板支持部331Aおよび第2振動板支持部(332,333)のいずれか一方または両方を迂回して配線82が配置されるように、当該配線82が挿通される複数の孔部338が形成されている。
以下、図面を参照しながら、スピーカ装置1の各構成要素について説明する。
[磁気回路2]
磁気回路2は、磁気ギャップが形成され、その磁気ギャップに、ボイスコイルボビン37に巻回されたボイスコイル38が配置されている。また、磁気回路2は、断面略U字形状に形成されたフレーム4に内蔵され、支持されている。磁気回路2としては、例えば外磁型磁気回路、内磁型磁気回路などを採用することができる。本実施形態に係る磁気回路2は、外磁型磁気回路を採用している。
磁気回路2は、例えば図2〜5に示すように、ヨーク21、マグネット22、およびプレート23を有する。
ヨーク21は、中央部に形成された円筒形状部211と、円筒形状部211の底部から径方向外側に向かって延出した形状に形成されたフランジ部212とを有する。円筒形状部211は中心部に貫通孔214が形成されており、例えば円筒形状部211の上部に通気性のあるシート状の防塵部材213が設けられていてもよい。ヨーク21の形成材料としては、例えば鉄などの金属、合金などの公知の材料を採用することができる。
マグネット22は、ヨーク21上に配置されている。詳細には、マグネット22はリング形状に形成されており、フランジ部212の平坦部上に配置されている。マグネット22は、例えばサマリウム・コバルト系、アルニコ系、希土類系、フェライト系磁石等の永久磁石により形成されている。
プレート23はリング形状に形成されており、マグネット22の上部に配置されている。プレート23は、例えば金属などの公知の材料により形成されている。
上記磁気回路2は、ヨーク21、マグネット22、およびプレート23が同心円状に形成されている。また、磁気回路2はヨーク21のフランジ部212の外径、マグネット22の外径、およびプレート23の外径が略同一となるように形成されている。本実施形態ではマグネット22の外径がフランジ部212およびプレート23の外径より比較的大きく形成されている。本実施形態に係る磁気回路2の外径は、例えばヨーク21、マグネット22、プレート23等の外径の平均値、最大値、または最小値とする。
また、磁気回路2は、上述したようにプレート23の内周部と、ヨーク21の円筒形状部211の外周部との間に磁気ギャップが形成されている。この磁気ギャップには全周に亘って略均一な磁束密度分布が形成されている。
ボイスコイルボビン37は、図2〜5に示すように、筒形状に形成されており、ボイスコイル38が巻回されている。また、ボイスコイルボビン37は上端部付近に駆動部材33の内周部が接合されている。
ボイスコイル38は、例えば導電線8がリング形状にボイスコイルボビン37に巻回されている。磁気回路2の磁気ギャップには、ボイスコイルボビン37に巻回されたボイスコイル38が振動方向(音響放射方向)に沿って振動自在に配置されている。
ボイスコイル38に電気的に接続された引出線81は、ボイスコイルボビン37の外周部に沿って上端部付近まで引き出され、例えば駆動部材33と振動板部材30との間に配置されている配線82に電気的に接続されている。配線82は、例えば駆動部材33の胴体部に沿って配置され、フレーム4に設けられた端子部5に電気的に接続されている。
また、配線82は、例えば複数本の導電線を撚り合わせたものや編み加工が施された導電線などである。
[補強部材39]
補強部材39は、ボイスコイルボビン7との駆動部材33の接合部における接合強度を補強する。詳細には、図2〜5,6(A)に示すように、補強部材39はリング形状に形成され、ボイスコイルボビン37と駆動部材33の内周部との接合部より磁気回路側に設けられている。この補強部材39は、断面L字形状のリング状部391と、リング状部391の上端部から径方向外側に向かって延出した形状のフランジ部392とを備える。断面L字形状のリング状部391の内周側には液溜部393が形成されている。液溜部393に駆動部材33の内周部33Aに形成されたネック部が嵌合した状態で、駆動部材33と補強部材39とボイスコイルボビン37とが接着剤などにより接合される。補強部材39は、例えば樹脂や金属などの公知の材料により形成されている。
上述したように、スピーカ装置1は、上記構成の補強部材39を備えるので、例えばボイスコイルボビン37と駆動部材33の接合部が比較的高い接合強度を有し、比較的大音量の音波を放射することが可能である。また、補強部材39は、例えば樹脂を成形して作製されている場合でも、フランジ部392が形成されているので比較的高い剛性を有し、ソリなどの変形を低減することができる。
また、振動板部材30及び駆動部材33とを、大きな振幅にて振動させる際、駆動部材33とボイスコイルボビン37との接合部に大きなストレスが作用し、ボイスコイルボビン37がたわみ易くなるが、ボイスコイルボビン37が補強部材39を備えることで、たわみの発生を抑止することができる。
[フレーム4]
フレーム4は、図2〜5に示すように、下部から上部にかけて大口径となるように、断面形状が略U字形状に形成されている。詳細には、フレーム4は、底部に磁気回路2の外径より小さい内径の孔部4Aが形成され、孔部4Aの近傍に下部平坦部43が形成され、下部平坦部43から径方向外側に延出するとともに音響放射方向に湾曲した形状の湾曲部4Cが形成されている。フレーム4は、湾曲部4Cの上部に上部平坦部41が形成されている。この上部平坦部41には、第1のエッジ34の外周部が接着剤などにより接合されている。つまり振動板部材30の外周部が、第1のエッジ34を介してフレーム4の上部平坦部41に接合されている。
また、フレーム4は、湾曲部4Cのフレームに沿って略中央部に、中央平坦部42が形成されている。この中央平坦部42には、第2のエッジ35の外周部が接着材などにより接合されている。つまり駆動部材33の外周部が、第2のエッジ35を介してフレーム4の中央平坦部42に接合されている。
また、本実施形態に係るフレーム4は、中央平坦部42と下部平坦部43との間の湾曲部4Cに、通気孔4Dが形成されている。この通気孔4Dは周方向に規定間隔に形成されている。フレーム4は、例えば、鉄などの金属、合金、樹脂などにより形成されている。
[端子部5]
端子部5は、ボイスコイル38に導電線8を介して電気的に接続されている。詳細には、ボイスコイル38から引き出された引出線81が、配線(錦糸線)82の一方の端部に電気的に接続され、配線82の他端部が端子部5に接続されている。本実施形態に係る端子部5は、図3,5に示すように、内部端子部51および外部端子部52を有する。
内部端子部51は、例えばフレーム4の内側に設けられており、本実施形態では、振動板部材30と第2振動板32とフレーム4とにより囲まれた密閉空間71内のフレーム4の内側に備えられている。
外部端子部52は、フレーム4の外周側に備えられており、内部端子部51と電気的に接続されている。また、外部端子部52は、例えば音声処理装置、アンプ、チューナ、テレビジョン、オーディオ装置等の外部装置に導電線を介して電気的に接続される。本実施形態では内部端子部51,外部端子部52それぞれは、2つの端子を備える。
[保護部材6]
保護部材6は、図1〜3に示すように、例えばリング形状に形成され、フレーム4の上端部上に配置されている。また、保護部材6は、断面形状が凸形状に形成され、頂部が第1のエッジ34より高く形成されており、第1のエッジ34や振動板部材30への障害物の接触などの不具合を抑止する。
[振動体3]
振動体3は、外周部がフレーム4により振動自在に支持されている。また、本実施形態に係る振動体3は、振動板部材30、駆動部材33、第1のエッジ34、第2のエッジ35、ボイスコイルボビン37、およびボイスコイル38を有する。各構成要素は同心状に形成されている。
[振動板部材30]
振動板部材30は、外周部がフレーム4により振動自在に支持されている。また、振動板部材30は、平板形状に形成されており、音響放射側に平坦面が形成されている。また、振動板部材30は、略円形状に形成されている。
振動板部材30は、上述したように第1振動板31、および第2振動板32を有する。以下、第1振動板31および第2振動板32について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1振動板31]
図7は図1に示したスピーカ装置1の第1振動板31を説明するための図である。詳細には図7(A)は第1振動板31の表面側の平面図であり、図7(B)は第1振動板31の裏面側の平面図である。
図1〜7(A),7(B)に示すように、第1振動板31は、外周部の裏面が第2振動板32の第1振動板外周部支持部により支持され、外周部より径方向内側が駆動部材33の第1振動板支持部により支持されている。
本実施形態に係る第1振動板31は、例えば略円形状に形成されている。詳細には図7(A),7(B)に示すように、第1振動板31は、外周部31Dが外径31RAの領域31DAと、外径31RAより短い外径RBの領域31DBとを有する。本実施形態に係る第1振動板31は、領域31DAと領域31DBとが、周方向に沿って規定間隔に交互に形成されている。
また、第1振動板31は、外周部31Dの裏面側に、音響放射方向に対して逆方向に突出した形状の突出状部(リブ)311を有する。リブ311は、第2振動板32に形成された溝部321Aに嵌合した状態で接着剤などにより接着される。本実施形態に係るリブ311は、領域31DAに形成され、領域31DBには形成されていない。また、リブ311は、図6(B)に示すように、第1振動板31の外周部31Dから規定間隔311Rだけ径方向内側に設けられている。また、第1振動板31と第2振動板32とを接合した状態で、間隔(クリアランス)311Hが形成されている。
上記構成の振動板部材30では、図6(A),(B)に示すように、第1振動板31と第2振動板32の接合時に、塗布された接着剤が溝部321Aからはみ出した場合であっても、上記構成の間隔(クリアランス)311が設けられているので、溝部321Aからはみでた接着剤が間隔311Hに留まる。このため接着剤が第1振動板31の外周部からはみ出すことを抑止することができる。
また、第1振動板31は、裏面側に駆動部材33の頂部と接合する接合部312が形成されている。接合部312は、リブ311より径方向中心側に形成されており、比較的幅広に形成されている。例えば後述する駆動部材33の溝部の径方向の幅より幅広に形成されている。この接合部312が駆動部材33の折返し部331(第1振動板支持部331A)に接着剤等により接合することで、第1振動板31が駆動部材33により支持される。
第1振動板31は、例えば、ポリカーボネート系樹脂などの樹脂、金属、合金、紙、セラミックスなどの公知の材料により形成されている。本実施形態では第1振動板31の形成材料としてポリカーボネート系樹脂を採用する。
[第2振動板32]
図8は、図1に示したスピーカ装置1の第2振動板32を説明するための図である。詳細には、図8(A)は第2振動板32の表面側の平面図であり、図8(B)は第2振動板32の裏面側の平面図である。図9は図8(A)に示した第2振動板32の溝部付近を拡大した平面図である。
第2振動板32は、リング形状に形成されるとともに、内周部32Aが第1振動板の外周部31Dの外径より小さい内径に形成されている。
詳細には、第2振動板32は、図1〜6、図8(A),8(B)に示すように、平坦部320、第1振動板外周部支持部321、接合部322、および屈曲部323を有する。
平坦部320は、図8A(A)に示すように、内周部32Aから外周部にかけて形成されており、音響放射面が平坦状に形成されている。この平坦部320は、音響放射側の面が、第1振動板31の音響放射側の面と同一平面上に位置するように形成されている。また、本実施形態に係る第2振動板32は、平坦部320と屈曲部323とが、周方向に沿って規定間隔に交互に形成されている。
第1振動板外周部支持部321は、内周部32Aより径方向外側に形成され、第1振動板31の外周部裏面側を支持する。また、第1振動板外周部支持部321は、第1振動板31の外周部裏側に形成されたリブ311に嵌合する溝部321Aが形成されている。この溝部321Aは、周方向に沿って規定間隔に形成されている。溝部321Aは、図6(B)に示すように、溝の上端部外周側にC面3211が形成されている。また、溝部321Aは、図8(A)に示すように、平面形状が円弧形状に形成され、溝部321Aの両端321B,321Cが径方向内側に向かって延出した平面形状U字形状に形成されている。
図9に示すように、一般的に溝部321Aに接着剤を塗布した場合、塗布開始時および塗布終了時に、接着剤の量が比較的多くなるが、上記構成の溝部321Aは、両端部が上記形状に形成されているので、あふれ出る余分な接着剤の量を低減することができる。
また、本実施形態に係るスピーカ装置1では、図6(B)に示すように、溝部321AのコーナにC面3211が形成され、第1振動板31のリブ311が、最外周から規定距離だけ少し径方向内側に形成され、それに対応する位置に溝部321Aが形成されており、第1振動板31と第2振動板32との間にクリアランスが形成されているので、更に、あふれ出る余分な接着剤の量を低減することができる。
第2振動板32は、駆動部材33と接合する接合部322が内周部32Aに形成されている。この接合部322は、駆動部材33に形成された溝部332に嵌合した状態で接合する。本実施形態に係る接合部322は、音響放射側に対して反対方向に突出した2つの径の異なる円環形状の突出部322A,322Bを備える。この突出部322A,322Bは、駆動部材33の溝部332に形成された2つの溝部332A,332Bに嵌合した状態で、接着剤などにより固定される。上述したように、駆動部材33の溝部332A,332Bと、第2振動板32の突出部322A,322Bとが嵌合した状態で接着剤等により接合されるので、比較的大きな接合強度を有する。
屈曲部323は、内周部32Aと外周部32Bとの間に音響放射方向に対して反対方向に屈曲した形状に形成されている。屈曲部323は、図8(B)に示すように、裏面側に平面形状が略U字形状に形成された凸形状部323Aを備える。凸形状部323Aは、周方向に沿って円弧形状に形成された突起部3231Aと、略径方向に沿って形成された突起部3232Aとを有する。本実施形態に係る突起部3232Aは、平坦部320と屈曲部323の境界に沿って形成されている。上記凸形状部323Aは、駆動部材33に形成された支持部333に連結され、第2振動板32が駆動部材33により支持される。
本実施形態に係るスピーカ装置1では、第2振動板32の屈曲部323が、駆動部材33に形成された支持部333により支持されるので、例えば単純な平板形状の第2振動板32を支持部333により支持する場合と比べて、第2振動板32が比較的大きな剛性を有し、駆動部材33から第2振動板32へ駆動力を伝達する際に第2振動板32の歪が低減して、比較的高い効率で駆動力を伝達することができる。
また、第2振動板32は、外周部32Dに平坦部321Dが形成され、平坦部321Dに第1のエッジ34の内周側平坦部341が接着剤などにより接合されている。
第2振動板32は、例えばポリカーボネート系樹脂などの樹脂、金属、合金、紙、セラミックスなどの公知の材料により形成されている。
[第1のエッジ34]
第1のエッジ34は、内周側平坦部341、外周側平坦部342、および変形自在な断面凸形状部343を有し、非通気性である。
内周側平坦部341は、第2振動板32の外周部に接着剤等により接合され、外周側平坦部342は、フレーム4の上部平坦部41に接着剤等により接合されている。この第1のエッジ34は、例えば内周側平坦部341の上面が第1振動板31および第2振動板32の平坦面と同一平面上に位置するように形成されている。このため、本実施形態に係るスピーカ装置1では、第1振動板31、第2振動板32、第1のエッジ34の内周側平坦部341により形成された平坦面が振動することにより、比較的広い範囲で同位相の音波を放射することができる。
断面凸形状部343は、本実施形態では、中央頂部に凹部が形成されており、柔軟な変形性と比較的高い剛性を兼ね備える。
[駆動部材33]
図10は、図2に示したスピーカ装置の駆動部材の表面側(振動板部材側)を示す平面図である。図11は、図10に示した駆動部材の表面側(振動板部材側)の斜視図である。図12は、図11に示した駆動部材に形成された孔部付近を拡大した斜視図である。図2〜6,10〜12を参照しながら、駆動部材33を説明する。
図2〜6,10〜12に示すように、駆動部材33は、内周部33A、外周部33D、折返し部331、溝部332、胴体部33B、コーン状部33C、逆コーン状部33E、支持部333、溝部333A、外周平坦部334、外周折返し部335、突起状部(リブガイド)336、切欠部336A、および孔部338(338A〜338E)を有する。
折返し部331は本発明に係る第1振動板支持部の一実施形態に相当する。溝部332は本発明に係る第2振動板支持部の一実施形態に相当する。また、支持部333は本発明に係る第2振動板支持部の一実施形態に相当する。
駆動部材33は、リング形状に形成され、内周部33Aがボイスコイルボビン37に接合し、外周部33Dの外径が第1振動板31の外径より大きく形成されており、その外周部33Dが、フレーム4に第2のエッジ35を介して振動自在に固定されている。また、駆動部材33は、内周部33Aと外周部33Dの間に胴体部33Bが形成されている。この胴体部33Bは、内周部33Aから折返し部331にかけて音響放射方向(SD)に向かって延出した形状のコーン状部33Cと、折返し部331から外周部33Dにかけて音響放射方向(SD)に対して反対方向に延出された逆コーン状部33Eとを有する。
駆動部材33は、振動板部材30の音響放射方向(SD)に対して反対側に配置され、内周部30Aがボイスコイルボビン37に接合し、外周部30Dが第2のエッジ35を介してフレーム4に振動自在に支持されている。駆動部材33は、例えば樹脂、金属、紙などの公知の材料により形成されている。本実施形態に係る駆動部材33は、樹脂により形成されている。
駆動部材33は、ボイスコイル38の駆動力を第1振動板支持部および第2振動板支持部を介して振動板部材30に伝達する。
折返し部331(第1振動板支持部331A)は、第2振動板32の内周部より径方向内側に位置しており、頂部に平坦部が形成されている。この折返し部331の頂部が第1振動板31の裏面側に接着剤等により接合することにより、駆動部材33が第1振動板31を支持する。また、折返し部331の外周側には第2振動板32の内周部が当接する側面部が形成されている。
溝部332(第2振動板支持部)は、例えば折返し部331より径方向外周側に形成され、第2振動板32の内周部32Aを支持する。溝部332は、詳細には、第2振動板32の内周部32Aに形成された接合部322と嵌合した状態で接合する。本実施形態では第2振動板32の接合部322は、音響放射側に対して反対方向に突出した2つの径の異なる円環形状の突出部322A,322Bを備えており、突出部322A,322Bが、駆動部材33の溝部332に形成された2つの溝部322A,322Bに嵌合した状態で、接着剤などにより固定される。
支持部333(第2振動板支持部)は、音響放射方向に突出した形状に形成され、第2振動板32の裏面側を支持している。詳細には支持部333は、第2振動板32の屈曲部323を支持している。より具体的には、支持部333は、頂部に溝部333Aが形成されている。この溝部333Aが、第2振動板32の屈曲部323の裏面側に形成された凸形状部323Aに嵌合して、第2振動板32と駆動部材33が連結される。
また、本実施形態に係る支持部333は、平面形状がU字形状に形成された非環状の連結部材である。詳細には、支持部333は、図10〜12に示すように、周方向に沿って円弧形状に形成された突起部3331と、略径方向に沿って形成された突起部3332とを有する。また、本実施形態に係る駆動部材33は、複数の支持部333が、周方向に沿って規定間隔で形成されている。
また、上記支持部333は非環状に形成されていたが、この形態に限られるものではなく、例えば駆動部材33の胴体部33Bに周方向に沿って環状に形成されてもよい。
上述したように、本実施形態に係るスピーカ装置1では、駆動部材33の支持部333と溝部332により、駆動部材33と第2振動板32とが連結し、駆動部材33が第2振動板32を支持している。このため、駆動部材33と振動板部材30とが比較的大きな接合強度にて接合し、ボイスコイル38の駆動力を駆動部材33を介して、第2振動板32の比較的広い範囲に均一に伝達することができる。
外周平坦部334は、第2のエッジ35を介してフレーム4に振動自在に支持されている。詳細には、第2のエッジ35は、断面U字形状に形成されており、内周側平坦部が外周平坦部334の裏面側に接合し、外周側平坦部がフレーム4の中央平坦部42に固定されている。
外周折返し部335は、支持部333の外周端部に形成されている。駆動部材33は、外周部折返し部335が形成されているので比較的高い剛性を有する。
突起状部(リブガイド)336は、胴体部33Bから外周部33Dにかけて、径方向に延出した形状に形成されている。詳細には、突起状部336は、外周平坦部334に径方向に沿って突出した形状に形成され、径方向外側端部が、外周折返し部335まで延出して外周折返し部335を支持し、径方向中心側端部が胴体部33Bまで延出している。本実施形態に係る駆動部材33は、図10,11に示すように、周方向に沿って規定間隔で2つの突起状部336が形成されている。また、本実施形態に係る突起状部336は、図10〜12に示すように、支持部333と他の支持部333の間に形成されている。駆動部材33は、外周部付近に突起状部336が形成されているので、比較的高い剛性を有する。
また、図10〜12に示すように、突起状部336は、上部に切欠部336Aを備える。この切欠部336Aは配線82が通るように形成されている。この切欠部336Aについては後述する。
孔部338は、駆動部材33の内周部33Aと外周部33Dとの間の胴体部33Bに複数個形成されており、配線(錦糸線)82が挿通される。つまり、配線82が、駆動部材33に形成された複数の孔部338に順次挿通されることにより、駆動部材33の胴体部33Bに支持される。この孔部338は、配線82の径と略同一の径に形成されていることが好ましい。上記構成によりスピーカ装置1の密閉空間71の気密性の低下を低減することができる。また、配線82が孔部338に挿通された状態で樹脂や導電材料などにより配線82と孔部338の隙間を埋めてもよい。こうすることにより更に密閉空間71の気密性の低下を低減することができる。
本実施形態に係る駆動部材33は、配線82一本当たり5個の孔部338A〜338Eが胴体部33Bに形成されており、つまり合計10個の配線用孔部338が形成されている。詳細には、孔部338A〜338Cは、折返し部331と外周部33D間の逆コーン状部33Eに形成され、孔部338D,338Eは、内周部33Aと折返し部331間のコーン状部33Cに形成されている。
図10〜12に示すように、孔部338D,338Eは、周方向に沿って規定間隔に形成されている。この孔部338D,338Eには、配線82の一部が駆動部材33の表面側に露出するように配線82が挿通している。この孔部338D,338E間の駆動部材33の配線82は、配線型端子部80として機能し、ボイスコイル38から引き出された引出線81が電気的に接続されている。また、配線型端子部80は、駆動部材33の内周部と第1振動板部材支持部との間に形成された複数の孔部338D,338Eに挿通された配線の一部が、駆動部材33の表面側又は裏面側に露出して形成されてもよい。
駆動部材33は、第2振動板支持部として機能する溝部332の径方向内周側に孔部338Dが形成され、溝部332の径方向外周側に孔部338Cが形成されており、配線82が、溝部332(第2振動板支持部)の裏側を通るように、孔部338Dと孔部338Cを挿通して、駆動部材33に支持されている。このように、本実施形態に係るスピーカ装置1は、駆動部材33の溝部332(第2振動板支持部)の裏側を配線82が迂回することで、例えば配線通過用の溝部を第2振動板支持部に設けることなく、簡単な構成で配線82を駆動部材33の内周部から外周部に引き回わすことができる。
また、図10〜12に示すように、本実施形態に係る駆動部材33は、配線型端子部80と端子部5の間に、一つの支持部333が形成されている。本実施形態では、駆動部材33は、配線82が支持部333を迂回するように、複数の孔部338が形成されている。配線82は、複数の孔部338に挿通された状態で、前記支持部333を迂回するように駆動部材33に配置される。
詳細には、駆動部材33の胴体部33Bに沿って引き回された2つの配線82は、互いにその近傍に位置する支持部333を挟むように迂回して引き回されている。また、孔部338A〜338Cは、駆動部材33の支持部333(第2振動板支持部)と他の支持部333(第2振動板支持部)の間に形成されている。
このように、本実施形態に係るスピーカ装置1は、駆動部材33が第2振動板32を支持する支持部(第2振動板支持部)を迂回するように配線82が配置されているので、簡単な構成で、配線82を駆動部材33の内周部と外周部との間に配置することができる。
また、図10,11に示すように、2つの配線82のうち、左側の配線82が挿通する孔部338Bと孔部338Aとの間には、駆動部材33の平面形状がU字形状の支持部333が形成されている。この左側の配線82は、この孔部338Bと孔部338Aを挿通して、駆動部材33の裏面側を通過することにより、支持部333を迂回して引きまわされている。このように本実施形態に係る配線82は、簡単な構成で駆動部材33の支持部333を迂回して配置されている。
また、孔部338A〜338Dは、径方向に沿って略直線状に所定間隔で形成されている。配線82は、孔部338Cと孔部338Bとの間で駆動部材33の表面側に配置されるように、孔部338C,338Bに挿通されている。また、配線82は、孔部338Bと孔部338Aとの間に駆動部材33の裏面側に配置されるように、孔部338B,338Aに挿通されている。駆動部材33の裏面側から表面側に孔部338Aを通過した配線82は、突起状部336に形成された切欠部336Aを介して端子部5の内部端子部51に引きまわされている。
また、本実施形態では、孔部338Bは、孔部338Cと孔部338Aとの直線中央位置より、端子部5にたいして反対側にずれた位置に形成されている。これは、配線82が、孔部338Bと孔部338Aを経由して、切欠部336Aにて屈曲したのち端子部5に接続する際に、屈曲の角度を比較的小さく低減することができる。
上記構成のスピーカ装置1では、配線82が孔部338A、突起状部336の切欠部336Aに当接したのち屈曲して内部端子部51に接続されるので、例えばスピーカ駆動時であっても、孔部338Aの切欠部336Aから外れることを抑止することができる。また、突起状部336の切欠部336Aと孔部338Aは、比較的近傍に形成されており、例えば孔部338Aは、駆動部材33の胴体部の中央部と外周部との間に形成されている。例えば具体的には、切欠部336Aと孔部338Aは、配線82の径の2〜10倍の距離だけ離れて形成されている。
このように孔部338Aの近傍に突起状部336の切欠部336Aが形成されて、配線82が孔部338A、突起状部の切欠部336Aに当接したのち屈曲して端子部51に接続されるので、切欠部336Aから配線82が外れることを低減することができる。
また、孔部338Aの近傍に突起状部336の切欠部336Aが形成されているので、製造時に、配線82を切欠部336Aに引っ掛けやすくなる、配線82が外れにくくなる等、作業性が向上する。
また、駆動部材33は、上述したように突起状部(リブガイド)336が設けられているので、駆動部材33の突起状部336近傍が比較的高い強度となり、配線82は配置されることで支持部333が局所的に重量が比較的大きくなった場合でも、胴体部外周部分のたわみを低減することができる。また、支持部333の異常振動を低減することができる。
通気孔部339は、例えば駆動部材33の内周部33Aと、溝部332の間に形成されており、スピーカ外部との通気孔として機能する。
[第2のエッジ35]
第2のエッジ35は、例えば図4に示すように、内周側平坦部351、外周側平坦部352、および変形自在な断面U字形状部353を有し、非通気性である。
内周側平坦部351は、駆動部材33の外周部33Dに接着剤等により接合され、外周側平坦部352は、フレーム4の中央平坦部42に接着剤等により接合されている。
本実施形態では、第1のエッジ34が断面凸形状に形成され、第2のエッジ35が断面U字形状に形成されているので、スピーカ装置1は密閉空間71の容積が比較的大きくなる。
[スピーカ装置1の製造方法]
本実施形態に係るスピーカ装置1の製造方法の一具体例を図面を参照しながら説明する。
図13は図2に示したボイスコイルボビンとリング状補強部材との組立時の動作を説明するための断面図である。図14は図13に示したボイスコイルボビンと補強部材とが嵌合した状態を説明するための断面図である。図15(A)は図2に示した駆動部材とリング状補強部材とボイスコイルボビンとの組立時の動作を説明するための断面図であり、図15(B)は駆動部材の内周部がボイスコイルボビンに嵌合した状態を説明するための断面図である。図15(A),(B)において、各部材の左側断面については図示し、右側断面については省略している。
図13、14に示すように、治具9を用いて、ボイスコイル38が巻回されたボイスコイルボビン37の所定位置に、リング形状の補強部材39を配置して接着剤等により固定する動作を説明する。
本実施形態に係る治具9は、第1の治具91、および第2の治具91を有する。第1の治具91は、センターポール部911と、筒状部912とを有する。センターポール部911と筒状部912は底部で連結されており、センターポール部911の外周と筒状部912の内周の間には溝部が形成されている。第2の治具92は、筒形状に形成されており中心孔部921を有する。また、第2の治具92は、治具91の溝部に嵌合する形状に形成されている。また、第2の治具92は、ボイスコイルボビン37の内周側に嵌合するように形成されている。この第2の治具92は、略中央部側面に段部923が形成されている。
先ず、図13,14に示すように、ボイスコイルボビン37をボイスコイル38が巻回された端部を上にした状態で補強部材39に挿入し、ボイスコイルボビン37の内周側に第2の治具92を挿入して、第2の治具92を第1の治具91に嵌合する。この際、図14に示すように、ボイスコイルボビン37の端部37Aが、第2の治具92の段部923に当接した状態となる。
また、図14に示すように、補強部材39のフランジ部392の端面392Aと、筒状部912の上端面912Aとが接した状態で、ボイスコイルボビン37と補強部材39が規定位置となるように位置決めされる。
そして、図14に示すように、リング状部391の内周端部に形成された傾斜部391Aに接着剤などにより、ボイスコイルボビン37と補強部材39とが接合される。所定時間後、ボイスコイルボビン37を治具9から取り外す。
次に、図15(A),(B)に示すように、補強部材39が接合されたボイスコイルボビン37に、駆動部材33を取り付ける。詳細には、補強部材39のフランジ部392の内側に形成された液溜部393に接着剤95を塗布する。この状態で、駆動部材33の内周部33Aに形成されたネック部を、ボイスコイルボビン37に嵌合し、接着剤95により固定する。
この際、本実施形態に係る補強部材39は、断面L字形状のリング状部391の上端部に、径方向外側に延出された形状のフランジ部392が形成されているので、接着剤があふれ出ることを抑止することができる。また、本実施形態に係る補強部材39は、樹脂材料により成形されているが、フランジ部392を備えるので比較的高い剛性を有し、ソリなどの変形を低減することができる。
次に、図2〜4に示すように、フレーム4の下部平坦部43上に磁気回路2が配置され、磁気回路2の磁気ギャップ内にボイスコイルボビン37に設けられたボイスコイル38が位置するように、第2のエッジ35が貼付けられた駆動部材33が配置される。第2のエッジ35の外周部は、フレーム4の中央平坦部42に接着剤などにより固定される。
駆動部材33には、複数の孔部338A〜338Eに配線82が挿通されている。この際、配線82は、複数の孔部338に順次挿通されて、駆動部材33の表面と裏面に交互に配置される。そして、孔部338D,338Eに挿通された配線82により形成された配線型端子部80に、ボイスコイル38から引き出された引出線81が電気的に接続される。
次に、端子部5をフレーム4の所定位置に配置し、配線82の端部を内部端子部51に電気的に接続する。
次に、図2〜6に示すように、駆動部材33上にリング形状の第2振動板32を配置する。具体的には、駆動部材33の溝部332と第2振動板32の接合部322とが接合する。詳細には、溝部332A,332Bと接合部322A,322Bそれぞれが接合した状態で接着剤等により固定される。
また、駆動部材33の支持部333が、第2振動板32の屈曲部323の裏面側を支持する。詳細には、駆動部材33の支持部333の溝部333Aが、第2振動板32の屈曲部323の裏面側に設けられた凸形状部323Aに接合した状態で接着剤等により固定される。
また、第2振動板32の外周部32Dには、リング状の第1のエッジ34が固着されており、第1のエッジ34のエッジの外周部がフレーム4の上部平坦部41に接着剤などにより固定される。
次に、図2〜6に示すように、第2振動板32上に第1振動板31を配置する。
具体的には、第2振動板32の溝部321A(第1振動板外周部支持部321)に接着剤を塗布し、駆動部材33の折返し部331(第1振動板支持部331A)の頂部に、接着剤を塗布する。そして、第1振動板31のリブ311が、第2振動板32の溝部321Aに嵌合し、駆動部材33の折返し部331の頂部が、第1振動板31の接合部312に接合して固定する。
上述した製造工程により、本実施形態に係るスピーカ装置1を作製することができる。
[スピーカ装置1の動作]
次に、上記構成のスピーカ装置1の動作を簡単に説明する。
例えば音声処理装置、アンプ、チューナなどの外部装置から音声信号が、端子部5の外部端子部52に入力される。音声信号は、外部端子部52から内部端子部51、配線82、および引出線81を介して、ボイスコイル38に入力される。磁気回路2の磁気ギャップに配置されたボイスコイル38には、音声信号に応じて、振動方向(上下方向)に沿って駆動力(ローレンツ力)が生じる。この駆動力は、ボイスコイルボビン37を介して駆動部材33に伝達して、駆動部材33を振動方向に沿って振動させる。
また、駆動部材33から溝部332(第2振動板支持部)を通って、駆動力が第2振動板32の内周部に伝達し、支持部333(第2振動板支持部)を通って第2振動板32の外周部付近に伝達し、第2振動板32を略均一に駆動させる。
また、駆動力は、第2振動板32から第1振動板外周部支持部321を介して第1振動板31の外周部に伝達する。また、駆動力は、駆動部材33から折返し部331(第1振動板支持部331A)を通って第1振動板31の裏面側の接合部312に伝達する。そして第1振動板31が略均一に駆動する。
そして、第1振動板31,第2振動板32の比較広い範囲に亘って駆動力が略均一に伝達する。そして平板形状に形成された第1振動板31と第2振動板32が比較的広い範囲に亘って略均一に振動する。そして第1振動板31および第2振動板32を備える振動板部材30が振動することにより、比較的広い範囲で同位相の音波(平面波)が音響放射方向に放射される。
以上、説明したように、本実施形態に係るスピーカ装置1は、ボイスコイルボビン37に巻回されたボイスコイル38が磁気ギャップに配置される磁気回路2と、ボイスコイル38に配線を介して電気的に接続される端子部5を備えるフレーム4と、外周部がフレーム4に振動自在に支持された振動板部材30と、振動板部材30の音響放射方向に対して反対側に配置され、内周部がボイスコイルボビン37に接合し、外周部がフレーム4に振動自在に支持され、該内周部および外周部間で振動板部材30を支持するとともにボイスコイル38の駆動力を当該振動板部材30に伝達する駆動部材33とを有し、駆動部材33は、該駆動部材33の内周部と外周部との間の胴体部に複数の孔部338を備え、配線82が複数の孔部338に挿通した状態で駆動部材33に支持されているので、配線の異音を抑止することができる。
また本発明に係るスピーカ装置1は、例えば駆動部材33に配線82を挟み込む溝部を設けるという煩雑な工程を行うことなく、駆動部材33に複数の孔部338を設けて、その複数の孔部338に配線82を挿通することで簡単に製造することができる。
また、スピーカ装置1は、駆動部材33に胴体部から外周部にかけて延在する突起状部336を設け、突起状部336に配線82が当接して端子部5に接続されているので、配線82の振動による異音の発生を抑止することができる。また、配線82と端子部5との接合部にストレスが作用することを抑え、断線の発生を抑えることができる。
また、突起状部336の切欠け部336Aに配線82を接合することで、配線82を駆動部材33に支持させることができる。また、切欠け部336Aに配線82が接合されているので、例えば配線82に外力が作用しても断線等の発生を抑止することができる。
また、本実施形態に係るスピーカ装置1は、配線82の一部によって配線型端子部80が駆動部材33に形成されているので、例えば別部材の端子部を設けることがなく、振動体3の重量を低減することができる。また、部品点数を削減することができる。
また、駆動部材33は突起状部336を備えるので、駆動部材33が比較的高い剛性を有し、駆動時の振動によるたわみの発生を抑止することができる。また、駆動部材33のたわみによる孔部338と端子部との間の配線82の伸縮を低減することができる。
また、駆動部材33の外周部が音響放射方向に向かって延在した形状に形成されているので、駆動部材33がフレーム4等に接触することを抑止することができる。
また、本実施形態に係るスピーカ装置1は、ボイスコイルボビン37の外周側面に環状の補強部材を備え、補強部材39が上端部から径方向外側に向かって延出した形状のフランジ部392を備えるので、駆動部材33とボイスコイルボビン37との接合部を簡単な構成で補強することができ、比較的高い接合強度を備える。
また、本実施形態に係るスピーカ装置1は、磁気回路2と、外周部31Dが第2振動板32により支持されており、外周部31Dより径方向内側に位置する接合部312にて駆動部材33により支持された第1振動板31と、第1振動板31の外周部裏面側を支持する第1振動板外周部支持部321を備えるとともに外周部が第1のエッジ34によりフレーム4に振動自在に支持された第2振動板32と、内周部33Aがボイスコイルボビン37に接合するとともに外周部33Dが第2のエッジ35を介してフレーム4の中央平坦部42に振動自在に支持され駆動部材33とを有し、駆動部材33が折返し部331にて第1振動板31の裏面側を支持する第1振動板支持部331Aと、折返し部331と外周部33Dとの間に形成され第2振動板32を支持する第2振動板支持部(溝部332,支持部333)とを備えるので、駆動部材33がボイスコイル38の駆動力を平板形状に形成された第1振動板31および第2振動板32に比較的広い範囲で均一に伝達することができる。
また、上記構成のスピーカ装置は、音響放射方向側の面が平坦状に形成された平板形状の振動板部材が振動するので、比較的広い範囲で同位相の音波を放射することができる。また、上記構成のスピーカ装置1は、比較的高音質の再生音を提供することができる。
[第2実施形態]
図16は、本発明の第2実施形態に係るスピーカ装置1Aの断面図である。第1実施形態と同様な構成については説明を省略する。
本実施形態に係るスピーカ装置1Aは、図16に示すように、ボイスコイルボビン37Bが第1実施形態に係るボイスコイルボビン37より軸方向上方に長く形成されており、ボイスコイルボビン37Bの上端部375が、第1振動板31の裏面側に接合されている。例えば、ボイスコイルボビン37Bの上端部375と第1振動板31とを接着剤により接合してもよい。また、第1振動板31とボイスコイルボビン37Bに嵌合部や被嵌合部などを設けることにより、接合強度を高くしてもよい。
上記構成のスピーカ装置1Aでは、ボイスコイル38の駆動力を、ボイスコイルボビン37Bの上端部375を介して第1振動板31の中央部付近に伝達するので、第1実施形態と比べて、第1振動板31および第2振動板32に比較的広い範囲に亘って均一に駆動力を伝達することができる。また、第1振動板31および第2振動板32の比較的広い範囲に亘ってより均一な同位相の音波を放射することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態を組み合わせて実施してもよい。また、各構成要素について独立に実施してもよい。
例えば、上述した実施形態に係るスピーカ装置は、音響放射側から視認した場合、円形状に形成されていたが、この形態に限られるものではない。スピーカ装置は、例えば矩形状、多角形状、楕円形状などに形成されていてもよい。
また、上記実施形態に係るスピーカ装置では、端子部5(内部端子部51)が、密閉空間71内に設けられていたが、この形態に限られるものではない。例えばフレーム4のそれ以外の場所に設けられていてもよい。

Claims (17)

  1. ボイスコイルボビンに巻回されたボイスコイルが磁気ギャップに配置される磁気回路と、
    前記ボイスコイルに配線を介して電気的に接続される端子部を備えるフレームと、
    外周部が前記フレームに振動自在に支持された振動板部材と、
    前記振動板部材の音響放射方向に対して反対側に配置され、内周部が前記ボイスコイルボビンに接合し、外周部が前記フレームに振動自在に支持され、該内周部および外周部間で前記振動板部材を支持するとともに前記ボイスコイルの駆動力を当該振動板部材に伝達する駆動部材とを有し、
    前記駆動部材は、該駆動部材の内周部と外周部との間の胴体部に複数の孔部を備え、
    前記配線が、前記複数の孔部に挿通した状態で前記駆動部材に支持されていることを特徴とする
    スピーカ装置。
  2. 前記駆動部材は、前記複数の孔部が内周部から外周部にかけて略径方向に沿って規定間隔に形成され、
    前記配線が前記複数の孔部に順次挿通した状態で、該駆動部材の内周部から外周部にかけて配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記駆動部材は、前記胴体部から外周部にかけて延在する突起状部を備え、
    前記配線が、前記突起状部に当接して前記端子部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  4. 前記駆動部材は、外周部に音響放射側に向かって屈曲した形状の折返し外周部を備え、
    前記突起状部は、前記折返し外周部と前記胴体部とを支持していることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  5. 前記突起状部は切欠き部を備え、前記孔部に挿通された配線が該切欠き部を通って前記フレームに設けられた端子部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  6. 前記駆動部材は、内周部と前記振動板部材支持部との間に前記配線で形成された配線型端子部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  7. 前記配線型端子部は、前記駆動部材の前記内周部と前記振動板部材支持部との間に形成された複数の孔部に挿通された前記配線の一部が、該駆動部材の表面側又は裏面側に露出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  8. 前記駆動部材は、音響放射方向に突出した形状に形成されるとともに前記振動板部材を支持する支持部を備え、前記支持部を前記配線が迂回するように前記複数の孔部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  9. 前記駆動部材は、前記振動板部材を支持する複数の支持部を備え、該複数の支持部の間に前記孔部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  10. 前記駆動部材は、音響放射方向に突出した形状に形成されるとともに前記振動板部材を支持する複数の支持部を備え、
    前記複数の支持部の間に前記突起状部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のスピーカ装置。
  11. 前記駆動部材は、複数の配線が配置されており、該複数の配線が互いに前記振動板部材を支持する支持部を挟んで配置されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  12. 前記磁気回路は、プレートと磁石とヨークとを備え、
    前記磁気回路は、前記フレームにて支持されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  13. 前記ボイスコイルボビンは、その外周側面にリング状の補強部材を備え、
    前記補強部材は、上端部から径方向外側に向かって延出した形状のフランジ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  14. 前記振動板部材は、前記第1のエッジを介して前記フレームに振動自在に支持されており、
    前記駆動部材は、第2のエッジを介して前記フレームに振動自在に支持されていることを特徴とする請求項1に記載スピーカ装置。
  15. 前記振動板部材と前記駆動部材と前記フレームとに囲まれた密閉空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  16. 前記駆動部材は、該内周部から該外周部にかけて前記音響放射方向に向かってコーン状に延出するとともに折返し部にて前記音響放射方向に対して反対方向に折り返された形状に形成され、
    前記振動板部材は、平板形状に形成された第1振動板と、内周部が前記第1振動板の外径より小さい内径に形成されるとともに前記第1振動板の外周部裏面側を支持する第1振動板外周部支持部を備えるリング形状の第2振動板とを備え、
    前記駆動部材は、前記第2振動板の内周部より径方向内側に位置する前記折返し部にて前記第1振動板の裏面側を支持する第1振動板支持部と、前記折返し部と前記外周部との間に形成され前記第2振動板を支持する第2振動板支持部とを備え、
    前記第1振動板支持部および前記第2振動板支持部のいずれか一方または両方を迂回して前記配線が配置されるように、当該配線が挿通される前記複数の孔部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  17. 前記振動板部材と前記駆動部材と前記フレームとに囲まれた密閉空間が形成され、当該密閉空間内の前記フレームに前記端子部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
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