JP3610380B2 - 携帯電子メール端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にユーザが携帯して電子メールの送受信に利用する携帯電子メール端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで、電子メールの送受信は、パーソナルコンピュータ(以降、パソコンと略す)などの据え置き型の装置、或いは移動に不便な装置を用いて行われていた。しかし、近年は、半導体技術の向上によって、電子手帳サイズで電子メールの送受信を行える電子メール機能を搭載した小型の情報携帯端末装置(以降、携帯端末と略す)が製品化されている。その携帯端末は、通信機能を内蔵、或いは携帯電話装置等の通信機器と接続できるようになっている。そのため、ユーザは、携帯端末を購入することにより、様々な場所で電子メールの送受信を行えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような電子メール機能を備えた従来の携帯端末(携帯電子メール端末装置)には、以下のような問題点があった。
【0004】
ユーザが携帯して利用するという利用形態では、当然のことながら、小型・軽量化が装置に要請される。その要請によって、携帯端末の記憶容量の大きさは抑えられるため、電子メールの記憶に割り当てられる容量が小さいという問題点があった。
【0005】
電子メール用の記憶容量が小さいと、あまり多くの電子メールを記憶させておくことができないことから、不要となった電子メールを随時消去して次に送られてくる電子メールを記憶できるようにしておかなければならない。そのようなことから、操作性や利便性の低下という形で上記問題点は表面化していた。
【0006】
ところで、携帯端末(携帯電子メール端末装置)は、ユーザがどこでも電子メールの送受信を行えるという利点がある一方、その利点が逆に働くようなこともある。以降、そのことについて具体的に説明する。
【0007】
受信した電子メールは、場所に気を付けて見なければならないときがある。例えば、営業を行っているユーザが、取引先のA社に行っているときに競合相手であるB社からの電子メールを見るような場合や、勤務中に私用の電子メールを見るような場合である。それらの何れの場合においても、受信した電子メールを他の人に見られるのは望ましくない。
【0008】
その他には、携帯端末は携帯して使用することから、特に紛失する危険性が高いことが挙げられる。それが発生した場合には、受信した電子メールを直ちに見ることができなくなるだけでなく、それを二度と見ることができなくなるようなこともある。特に重要な電子メールが送られてきていたときには、それによって生じる被害は甚大である。
【0009】
上記したような危険性が携帯端末には存在している。そのような危険性を回避することも望まれていた。
本発明の課題は、携帯電子メール端末装置の操作性、及び利便性をより向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電子メール端末装置は、ユーザが携帯して利用することを共に前提とする。携帯電子メール端末装置は、以下の手段を具備する。
【0013】
携帯電子メール端末装置は、電子メールを受信する受信手段と、受信手段が受信した電子メールを記憶する記憶手段と、受信手段が受信した電子メールが特定の条件を満たしている特定メールか否か検出する特定メール検出手段と、受信手段が受信した電子メールを送信する送信手段と、特定メール検出手段が特定メールではないと検出した電子メールを記憶手段に記憶させ、該特定メール検出手段が特定メールと検出した電子メールは一部のみを記憶手段に記憶させるとともに、該電子メールを予め指定されている送信先に送信手段に送信させる制御手段と、を具備する。
【0014】
なお、特定メール検出手段は、受信手段が受信した電子メールの送信元が予め設定された送信先と一致しているか否か判定することにより、該電子メールが特定メールか否か検出する、受信手段が受信した電子メール中に予め設定された用語が含まれているか否か判定することにより、該電子メールが特定メールか否か検出する、及び受信手段が受信した電子メールのデータ量が予め設定されたデータ量以上であった場合に、該電子メールを特定メールとして検出する、の少なくとも一つの手法を用いて特定メールの電子メールを検出することが望ましい。
【0016】
更に、制御手段が、特定メール検出手段が特定メールと検出した電子メールの一部として、該電子メールの本文以外のデータを記憶手段に記憶させる、ことが望ましい。
【0019】
本発明の記録媒体は、電子メールを受信する手段と、受信する手段により受信された電子メールを記憶させる手段と、受信する手段により受信された電子メールが特定の条件を満たしている特定メールか否か検出する手段と、受信する手段により受信された電子メールを送信させる手段と、検出する手段によって特定メールではないと検出された電子メールを記憶させる手段により記憶させ、該検出する手段によって特定メールと検出された電子メールは一部のみを記憶させる手段により記憶させるとともに、該電子メールを予め指定されている送信先に送信させる手段に送信させる制御を行う手段と、を実現させるためのプログラムを記録している。
【0022】
本発明では、受信した電子メールのなかで特定メールと検出された電子メールの一部を残しつつ、その電子メールを送信(転送)先に送信させる。それにより、特定メールと検出されたメールの受信の有無は少なくとも認識することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態につき詳細に説明する。
図1は、本実施の形態による携帯電子メール端末装置(以降、電子メール端末と略す)の構成図である。
【0024】
図1に示すように、電子メール端末は、装置全体の制御を行うCPU101と、そのCPU101が実行するプログラムや各種制御データ、及び画像を表示するための画像データを格納したROM102と、CPU101が作業用に使用して電子メール等が格納されるRAM103と、各種の情報や画像を表示する表示部104と、不図示の電話線、及び電話網を介してデータの送受信を行うモデム106とを備えて構成される。
【0025】
図2は、上記電子メール端末の外観図である。
電子メール端末は、図2に示すように、画面201を内側にして折り畳めるタイプの装置である。画面201がある面側には、画面201上に表示されたカーソルを移動させるためのカーソルスイッチ202、各種のアイコンが配置されたウィンドウを表示させるためのOKスイッチ203、電源のオン/オフを行うための電源スイッチ205等が配置されている。他方の折り畳んだ際に画面201と対向する側の面には、主に文字入力に用いられる各種スイッチが配置されている。その中の確定スイッチ204は、ウィンドウ内のアイコンの選択を確定させるためのスイッチであり、ESCスイッチ206は、現在行っている作業を終了させるためのスイッチである。これらのスイッチは、キーボード105を構成するスイッチである。また、図示していないが、筐体の側面には、電話線をモデム106に接続するための端子が設けられている。
【0026】
以上の構成において、その動作を説明する。
ユーザが電源スイッチ205を操作して電源をオンさせると、CPU101はROM102に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、装置全体の制御を開始する。その制御は、RAM103を作業用に使用しながら、キーボード105に対してユーザが行った操作やモデム106の電子メールの受信に応じて行う。
【0027】
電源がオンされた後は、CPU101は図2に示す作業画面を画面201に表示させる。その表示は、例えばROM102に格納された画像データを読み出し、それを、或いはその画像データを加工することで生成した画像データを表示部103内のメモリに書き込むことで行わせる。なお、これは、他の画像を表示させる場合も同様である。
【0028】
そのときに表示させた作業画面はモード選択画面であり、ユーザが作業内容を指定するための複数のアイコンが配置されている。複数のアイコンのなかで一つだけが他と表示形態が異なっており、それが現在選択されているアイコン(選択アイコン)である。そのアイコンは、カーソルスイッチ202への操作に応じて変更され、確定スイッチ204が操作されたときに他と表示形態が異なっているアイコンの機能が選択される。ユーザは、カーソルスイッチ202を必要に応じて操作した後、OKスイッチ203を操作することにより、所望する作業内容を選択し、その作業を開始する。
【0029】
上記のようにして作業を開始した後は、CPU101はキーボード105に対して行われた操作に応じて、各作業内容別に定められた作業手順に従った表示画面の切り換えや、ユーザがキーボード105を介して入力した文字(ここでは、キーボード105から入力可能な全てのものを意味するとして用いる)の表示、更には電子メールの送信等を行う。モデム106を介して受信した(ダウンロードした)電子メールに対しては、後述するようにして、それのRAM103への格納や指定された送信先への送信(転送)を行う。
【0030】
上記モード選択画面に配置されるアイコンとしては、「受信簿」アイコンや「送信簿」アイコン、「送受信」アイコン、「アドレスリスト」アイコン、及び「設定」アイコン等がある。ユーザは、受信した電子メールを見たいようなときには「受信簿」アイコン、過去に送信した電子メールを確認したいようなときには「送信簿」アイコン、登録したアドレスを見たいようなときには「アドレスリスト」アイコン、未送信のメールの送信とメールの受信を共に行いたいようなときには「送受信」アイコン、受信したメールのなかでどのようなメールを送信させるかを設定したいようなときには「設定」アイコンをそれぞれ選択すれば良いようになっている。
【0031】
上記各アイコンに割り当てた作業を行えるように、CPU101は、ROM103に電子メール関連のデータを図3に示すように格納させる。各エリアには、以下のようなデータが格納される。
【0032】
メール作成エリアは、電子メールを新たに作成したり、受信したメールを一時格納しておくといったことに利用されるエリア(領域)であり、宛先、送信元、件名、及び本文等の各データが格納される。宛先、及び送信元のデータは、それぞれ、ネーム(Name)、及びメールアドレスとから構成されている。
【0033】
受信メールエリアは、電子メール端末が過去に受信した(ダウンロードした)電子メールを格納しておくためのエリア(領域)であり、図4に示すように、電子メール毎に分けて格納される。各電子メールのデータMAIL(n)(nは整数)は、メール作成エリアに格納されるデータに、受信時刻、及び開封フラグが制御用データとして付加されてなる。受信時刻は、それを図示しないサーバーが受け取った時刻を表すデータである。nは、受信した時刻が古い順に1を初期値としてシーケンシャルに付与される値である。他方の開封フラグは、その電子メールをユーザが見たか否か、即ち開封したか否かを管理するためのデータである。その値としては、電子メールを開封していないときには0、開封したときには1が格納される。
【0034】
送信メールエリアは、電子メール端末が過去に送信した電子メールを格納しておくためのエリア(領域)であり、図4に示すように、電子メール毎に分けて格納される。各電子メールのデータMAIL(n)(nは整数)は、メール作成エリアに格納されるデータに、送信時刻、及び送信済フラグが制御用データとして付加されてなる。送信時刻は、それが付加された電子メールの送信を行った時刻を表すデータである。nは、送信した、或いは送信を試みた時刻が古い順に1を初期値としてシーケンシャルに付与される値である。他方の送信済フラグは、その電子メールが実際に送信したか否かを管理するためのデータである。その値としては、電子メールを送信したときには1、送信していないときには0が格納される。
【0035】
なお、受信メールエリア及び送信メールエリアに格納されたメール単位のデータの表現については、以降、便宜的に、或る一つだけが対応する意味で用いる際にはデータMAIL(n)といったように括弧を用いて表現し、そのような意味で用いない際にはデータMAILと表現することにする。
【0036】
アドレスエリアは、図6に示すように、メールアドレス単位でユーザが入力したデータを格納しておくためのエリアである。1単位のデータは、Name、メールアドレス、及び選択フラグから構成される。その選択フラグは、それが付与されたメールアドレスから送られたメールを他に転送(送信)させるとユーザが選択しているか否かを表すフラグである。転送させると選択されているときには1、そうでないときには0が格納される。
【0037】
選択アドレスエリアは、図6に示すアドレスエリアのなかで選択フラグの値が1となっているデータが抽出されて格納されるエリアである。このエリアには、図7に示すように、メールアドレス単位でデータが格納される。1単位のデータは、Nameとメールアドレスから構成されている。
【0038】
なお、アドレスエリア、及び選択アドレスエリアに格納された単位データの表現については、以降、便宜的に、或る一つだけが対応する意味で用いる際にはアドレスデータ(n)といったように括弧を用いて表現し、そのような意味で用いない際にはアドレスデータと表現することにする。
【0039】
パスワードエリアは、ユーザが登録したパスワード(キーワード)を格納しておくためのエリアである、このエリアには、図8に示すように、パスワード単位でデータが格納される。なお、このエリアに格納される単位データの表現については、以降、便宜的に、或る一つだけが対応する意味で用いる際にはパスワードデータ(n)といったように括弧を用いて表現し、そのような意味で用いない際にはパスワードデータと表現することにする。
【0040】
それ以外では、特には図示しないが、受信したメールを転送させる転送先のアドレスデータを格納しておくエリアがRAM103内に割り当てられている。受信したメールを転送させると判定した場合には、そのアドレスデータが読み出され、受信したメールの宛先のデータとして用いられる。
【0041】
CPU101は、RAM103に格納したデータのなかで、選択アドレスエリア、或いはパスワードエリアに格納したデータを参照して、受信したメールを転送させるか否か判定し、その判定結果に従って受信したメールを転送する。
【0042】
次に、上記CPU101の動作について、図9〜図48に示す各種の動作フローチャート、及び図49〜図64に示す各種説明図を参照して詳細に説明する。なお、それらの動作フローチャートは、CPU101が、ROM102に格納されたプログラムを読み出して実行することで実現される処理動作である。
【0043】
図9、及び図10は、全体処理の動作フローチャートである。始めに、この図9及び図10を参照して、全体処理について詳細に説明する。
電子メール端末の図2に示す電源スイッチ205を操作してユーザが電源をオンさせると、CPU101はROM102に格納されているプログラムの実行を開始して、先ず、ステップ901でイニシャライズを行う。そのイニシャライズによって、電子メール端末は予め定められた初期状態、或いはユーザが設定した初期状態に設定される。その後、ステップ902に移行する。
【0044】
ステップ902では、図2に示すモード選択画面の表示を行う。続くステップ903では、表示させた複数のアイコンうちの一つである「受信簿」アイコンの表示形態の変更を行う(そのアイコンが現在選択されているアイコンである)。それが終了した後、ステップ904に移行する。
【0045】
ステップ904では、カーソルスイッチ202が操作されたか否か判定する。そのカーソルスイッチ202は、上下左右の4つのスイッチから構成されているスイッチである。そのなかの何れかのスイッチをユーザが操作した場合、その判定はYESとなってステップ905に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ906に移行する。
【0046】
ステップ905では、ユーザのカーソルスイッチ202への操作に応じた表示形態を異ならせるアイコンの変更を行う。それが終了すると、ステップ906に移行する。
【0047】
ステップ906では、確定スイッチ204が操作されたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ907に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ904に戻る。
【0048】
モード選択画面を表示させている状況では、ユーザが確定スイッチ204を操作するまでの間、ステップ904〜906で形成される処理ループが繰り返し実行される。それにより、カーソルスイッチ202への操作に応じて表示形態が異なるアイコンを任意に変更させることができるようになっている。
【0049】
ステップ907〜918では、ユーザが確定スイッチ204を操作したときに選択されていたアイコンを判定して、そのアイコンに割り当てていた機能を実現するための処理が行われる。
【0050】
具体的には、選択アイコンが「受信簿」アイコンであった場合、ステップ907の判定がYESとなってステップ908の受信メールリスト表示処理が実行され、選択アイコンが「送信簿」アイコンであった場合には、ステップ907の判定がNOでステップ909の判定がYESとなってステップ910の送信メールリスト表示処理が実行される。同様に、選択アイコンが「アドレスリスト」アイコンであった場合、ステップ907、及び909の判定がNO、ステップ911の判定がYESとなってステップ912のアドレスリスト表示処理が実行され、そのアイコンが「送受信」アイコンであった場合には、ステップ907、909、及び911の判定がNO、ステップ913の判定がYESとなってステップ914の送受信処理が実行され、そのアイコンが「設定」アイコンであった場合には、ステップ907、909、911、及び913の判定がNO、ステップ915の判定がYESとなってステップ916の設定処理が実行され、そのアイコンがその他のアイコンであった場合には、ステップ907、909、911、913、及び915の判定がNO、ステップ917の判定がYESとなってステップ918のその他の処理が実行される。
【0051】
ステップ908の受信メールリスト表示処理を実行した後は、ステップ902の処理に戻る。ステップ910の送信メールリスト表示処理、図10のステップ912のアドレスリスト表示処理、ステップ916の設定処理、或いはステップ918のその他の処理を実行した後は、ステップ904に戻る。ステップ914の送受信処理を実行した後は、ステップ908に戻る。その後は、それ以降の処理を同様に繰り返す。
【0052】
以降は、上記全体処理内で実行される各種サブルーチン処理について詳細に説明する。
図11〜図14は、全体処理内でステップ908として実行される受信メールリスト表示処理の動作フローチャートである。次に、図11〜図14を参照して、その処理について詳細に説明する。
【0053】
「受信簿」アイコンの機能を選択した場合、受信されているメールを見たり、新たにメールを受信するといったメールの受信に関わる作業をユーザが行えるようにしている。受信メールリスト表示処理は、それらの作業を実現するために実行される処理である。
【0054】
先ず、ステップ1101では、画面201の表示をクリアする。続くステップ1102では、変数であるポインタAに1を代入する。そのポインタAは、ここでは受信された電子メールのなかで有効とする電子メールの管理用として用いられる。それに1を代入した後、ステップ1103に移行する。なお、画面201の表示のクリアは、CPU101が、例えば表示部104のメモリ内に割り当てられた画面201に表示させる画像のデータの格納用領域をクリアさせることで行われる。
【0055】
「受信簿」アイコンの機能を選択した後は、図49に示すような受信メールリスト画面を表示するようにしている。ステップ1103では、その画面の枠の表示を行う。続くステップ1104では、受信メールのリストを順次表示していくための変数nに1を代入する。その後、ステップ1105に移行する。
【0056】
ステップ1105〜1110で形成される処理ループでは、変数nの値をインクリメントしながら、その値に対応する受信メールのリストを、対象となる受信メールが無くなるまで、或いは画面201上に表示可能な最大数となるまで表示させていくことが行われる。
【0057】
先ず、ステップ1105では、変数nの値に対応する受信した電子メールのデータMAIL(n)をRAM103内の図4に示す受信メールエリアから読み出し、そのデータ中の送信元のName、件名、及び受信時刻を、変数nの値から特定される画面201上の表示エリアに表示させる。
【0058】
続くステップ1106では、そのデータ中の開封フラグの値が0か否か判定する。その電子メールをユーザが開封していなかった場合、その判定はYESとなってステップ1107に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1108に移行する。そのステップ1107では、その電子メールが開封されていない旨を表すマーク(図49中の2重丸がそのマークである)を表示させる。その後、ステップ1108に移行する。
【0059】
ステップ1108では、1電子メール分の表示が終了したとして、変数nの値をインクリメントする。その後、ステップ1109に移行して、変数nの値が画面201にリストを表示できる最大数以下か否か判定する。最大数の受信メールのリスト表示が終了していた場合、その判定はNOとなってステップ1111に移行する。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ1110に移行する。
【0060】
ステップ1110では、変数nの値に対応するデータMAIL(n)が受信メールエリアに格納されていないか否か判定する。そのデータが受信メールエリアに格納されていた場合、その判定はNOとなってステップ1105に戻る。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ1111に移行する。
【0061】
ステップ1111では、ポインタAの値から特定されるリストの表示形態の変更を行う。その後、図12のステップ1112に移行する。ステップ1111が終了することで、「受信簿」アイコンの機能を選択後に表示される受信メールリスト画面の表示が完了することになる。表示形態が他と異なるリストが現在有効となっているリストである。
【0062】
ステップ1112以降では、ユーザの各種スイッチへの操作に応じた処理が行われる。
先ず、ステップ1112では、カーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが上下スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ1113に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1115に移行する。
【0063】
ステップ1113では、上下スイッチへの操作に従って、表示形態を他と異ならせるリストを変更する。続くステップ1114では、その変更に合わせてポインタAの値を更新する。その更新は、それまで表示形態が異なっていたリストの値から、表示形態を新たに異ならせたリストの値に変更することで行う。それが終了した後、ステップ1112に戻る。
【0064】
一方、ステップ1115では、OKスイッチ203がオンしたか否か判定する。ユーザがOKスイッチ203を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1116に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1112に戻る。
【0065】
ステップ1116では、図50に示すウィンドウAを、図49に示す受信メールリスト画面に重ねて表示させる。そのウィンドウAは、OKスイッチ203操作時に選択されていたリストの電子メールを対象として行う作業項目や、その時点で行える作業項目を表すアイコンが複数配置されているウィンドウである。そのウィンドウAを表示させた後は、ステップ1117に移行して、「開封」アイコンの表示形態を他と変更させる。その後、ステップ1118に移行する。
【0066】
ウィンドウAを表示させた後は、ユーザはアイコンを介して作業内容を指定する。その作業内容の指定、及び指定した内容の作業は、ステップ1118以降の処理を実行することによって実現される。
【0067】
ステップ1118では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1119に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1120に移行する。ステップ1119では、ユーザがウィンドウAに配置したアイコンで表される作業を行わないとして、ウィンドウAの表示をクリアする。その後、ステップ1112に戻る。
【0068】
ステップ1120では、カーソルスイッチ202の左右スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが左右スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ1121に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図13のステップ1122に移行する。そのステップ1121では、左右スイッチへの操作に従って、表示形態が他と異ならせるアイコンの変更を行う。その後、ステップ1122に移行する。
【0069】
ステップ1122では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1123に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図12のステップ1118に戻る。
【0070】
ステップ1123以降では、ユーザが確定スイッチ204を操作時に選択されていた(表示形態が他と異ならせていた)アイコンを特定し、その選択アイコンに割り当てた機能を実現するための処理が行われる。
【0071】
具体的には、選択アイコンが「開封」アイコンであった場合、ステップ1123の判定がYESとなってステップ1124の開封処理が実行される。その選択アイコンが「メール作成」アイコンであった場合には、ステップ1123の判定がNO、ステップ1125の判定がYESとなってステップ1126のメール作成処理が実行される。その選択アイコンが「受信」アイコンであった場合には、ステップ1123及び1125の判定がNO、ステップ1127の判定がYESとなってステップ1128の受信処理が実行される。ステップ1124、1126或いは1128の処理が終了した後は、図11のステップ1103に戻る。
【0072】
その選択アイコンが「削除」アイコンであった場合には、ステップ1123、1125、及び1127の判定がNO、ステップ1129の判定がYESとなってステップ1130に移行する。そのステップ1130では、ポインタAの値から特定される電子メールのデータMAIL(A)の削除を行う。続くステップ1131では、その削除に伴って、受信メールエリア内のソートを行う。その後、図11のステップ1103に戻る。
【0073】
その選択アイコンが「終了」アイコンであった場合には、ステップ1123、1125、1127、及び1129の判定がNO、図14のステップ1132の判定がYESとなってステップ1133に移行する。そのステップ1133では、ユーザが「受信簿」アイコンに割り当てた機能での作業の終了を指示したとして、現在画面201に表示されている画面のクリアを行う。その後、一連の処理を終了する。
【0074】
このように、「受信簿」アイコンの機能を選択した場合、受信したメールの中身を見るだけでなく、メールの作成や受信、受信したメールの削除をユーザが行えるようになっている。
【0075】
次に、上記受信メールリスト表示処理内で実行される各種サブルーチン処理について、図15〜図23に示す動作フローチャートを参照して説明する。
図15及び図16は、上記ステップ1124として実行される開封処理の動作フローチャートである。始めに、この図15及び図16を参照して、開封処理について詳細に説明する。
【0076】
この開封処理は、受信されたメールや、送信、或いは未送信のメールの中身をユーザが見るのを実現するための処理である。この開封処理には、それを呼び出す処理からポインタAの値が引数(以降、引数Aと呼ぶことにする)として渡される。
【0077】
先ず、ステップ1501では、画面201のクリアを行う。そのクリアを行った後は、ステップ1502に移行して、図51に示す開封画面の枠の表示を行う。その後、ステップ1503に移行する。
【0078】
ステップ1503では、中身を表示させる対象が受信メールエリア内に格納されたデータか否か判定する。受信メールエリア内に格納されたデータを表示する場合、その判定はYESとなってステップ1504に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1506に移行する。
【0079】
ステップ1504では、引数Aの値から特定される受信メールエリア(図4参照)内のデータMAIL(A)中の送信元Name、宛先Name、件名、及び本文を、図51に示すように表示させる。続くステップ1505では、データMAIL(A)の中身を表示させたことから、開封フラグに1を格納する。その後、ステップ1507に移行する。
【0080】
他方のステップ1506では、引数Aの値から特定される送信メールエリア(図5参照)内のデータMAIL(A)中の送信元Name、宛先Name、件名、及び本文を、図51に示すように表示させる。その後、ステップ1507に移行する。
【0081】
ステップ1507では、OKスイッチ203がオンされるのを待つ。ユーザがOKスイッチ203を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1508に移行する。
【0082】
ステップ1508では、図52に示すように、現在開封中のメールを対象とした作業項目を表すアイコンが複数配置されたウィンドウEを、図51に示す開封画面上に重ねて表示させる。続くステップ1509では、「終了」アイコンを選択アイコンとして表示形態を他と異ならせる変更を行う。その後、ステップ1510に移行する。
【0083】
ステップ1510では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1511に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図16のステップ1512に移行する。
【0084】
ステップ1511では、ユーザがウィンドウEに配置されたアイコンの機能での作業を行わないことを指示したとして、そのウィンドウEを消去させる。その後、ステップ1507に戻る。
【0085】
他方の図16のステップ1512では、カーソルスイッチ202の左右スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが左右スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ1513に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1514に移行する。
【0086】
ステップ1513では、ユーザが操作したスイッチに応じて、表示形態を他と異ならせる選択アイコンの変更を行う。ここでは、左スイッチが操作された場合には「削除」アイコンを選択アイコン、右スイッチが操作された場合には「終了」アイコンを選択アイコンとする変更を行う。その後、ステップ1514に移行する。
【0087】
ステップ1514では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1515に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図15のステップ1510に移行する。このようなことから、ウィンドウEを表示させた後は、カーソルスイッチ202の左右スイッチ、確定スイッチ204、及びESCスイッチ206だけが有効なスイッチとなっている。
【0088】
ステップ1515以降は、選択アイコンの種類を特定し、それに割り当てた機能を実現するための処理が行われる。
先ず、ステップ1515では、確定スイッチ204操作時の選択アイコンが「終了」アイコンか否か判定する。「終了」アイコンが選択アイコンとなっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1516に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1517に移行する。
【0089】
ステップ1516では、図51に示すような開封画面を表示させての作業の終了をユーザが指示したとして、画面201上の表示のクリアを行う。その後、一連の処理を終了する。
【0090】
他方のステップ1517では、選択アイコンが「削除」アイコンか否か判定する。「削除」アイコンが選択アイコンとなっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1518に移行する。そうでない場合には、即ちその他の操作が行われた場合には、その判定はNOとなってステップ1514に戻る。
【0091】
ステップ1518では、現在中身を表示させている対象が受信メールエリア内に格納されたデータか否か判定する。受信メールエリア内に格納されたデータを表示させていた場合、その判定はYESとなってステップ1519に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1521に移行する。
【0092】
ステップ1519では、引数Aの値から特定される受信メールエリア(図4参照)内のデータMAIL(A)の削除を行う。続くステップ1520では、その削除に合わせて、受信メールエリア内に格納されているデータMAILのソートを行う。そのソートが終了した後、ステップ1523に移行する。なお、そのソートを行うことで、引数Aの値より大きい値が付与されているデータMAILには、それまでより1だけ小さい値が新たに付与されることになる。
【0093】
他方のステップ1521では、引数Aの値から特定される送信メールエリア(図5参照)内のデータMAIL(A)の削除を行う。続くステップ1522では、その削除に合わせて、送信メールエリア内に格納されているデータMAILのソートを行う。そのソートが終了した後、ステップ1523に移行する。なお、そのソートを行うことで、引数Aの値より大きい値が付与されているデータMAILには、それまでより1だけ小さい値が新たに付与されることになる。
【0094】
ステップ1523では、画面201上の表示のクリアを行う。その後、一連の処理を終了する。
図17〜図20は、受信メールリスト表示処理内でステップ1126として実行されるメール作成処理の動作フローチャートである。次に、図17〜図20を参照して、その処理内容について詳細に説明する。
【0095】
このメール作成処理は、RAM103内のメール作成エリア(図3参照)を作業領域として、そのメール作成エリアに、ユーザがキーボード105を操作して入力されるデータを種類別に分けて格納したり、メールを送信するといったことを実現するための処理である。
【0096】
先ず、ステップ1701では、メール作成エリア及び画面201上の表示をクリアする。続くステップ1702では、図53に示すメール作成画面の枠を画面201に表示させる。以後、ステップ1703では送信元のアドレスエリアにユーザ自身のNameを表示させ、続くステップ1704ではメール作成エリア内の送信元Name、及び送信元アドレスに、それぞれ、ユーザ自身のName、及びメールアドレスを格納させ、その後のステップ1705では文字カーソルを宛先のアドレス入力エリア内に表示させる。それらが終了した後、ステップ1706に移行する。
【0097】
メール作成画面では、ユーザが文字入力を行うエリアとして、宛先のアドレス入力エリア、件名入力エリア、及び本文入力エリアが設けられている。特には図示しない文字カーソルが表示されているエリアが、それらの入力エリアのなかで現在文字入力が行えるエリアである。各エリアでの文字入力は、ステップ1706〜1716を実行することで実現される。
【0098】
先ず、ステップ1706では、カーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが上下スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ1707に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1708に移行する。
【0099】
ステップ1707では、現在の文字カーソルの表示位置、及び操作されたスイッチの種類に応じて、文字カーソルを表示させるエリアの変更を行う。それが終了した後、ステップ1708に移行する。なお、上記エリアの変更は、例えば文字カーソルの表示位置を、それが現在表示されているエリアから外れる方向に移動させるのをカーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかを操作することでユーザが指示した場合に行われる。
【0100】
ステップ1708では、何れかのエリアでデータ入力があったか否か判定する。キーボード105の文字入力用のスイッチをユーザが操作した場合、その判定はYESとなってステップ1709に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図18のステップ1717に移行する。
【0101】
ステップ1709では、文字カーソルが表示されているエリア、即ちデータ入力(文字入力)が行われたエリアを判定する。そのエリアがアドレス入力エリアと判定した場合、ステップ1710に移行して、ユーザが入力したデータ(文字)をそのエリアに表示させる。続くステップ1711では、そのデータ(文字)をメール作成エリア内の宛先のName、或いはメールアドレスのデータとして格納する。その後、ステップ1716に移行する。
【0102】
文字カーソルが件名入力エリア内に表示されている場合には、ステップ1709からステップ1712に移行する。そのステップ1712では、ユーザが入力したデータ(文字)をそのエリアに表示させる。続くステップ1713では、そのデータ(文字)をメール作成エリア内の件名のデータとして格納する。その後、ステップ1716に移行する。
【0103】
文字カーソルが本文入力エリア内に表示されている場合には、ステップ1709からステップ1714に移行する。そのステップ1714では、ユーザが入力したデータ(文字)をそのエリアに表示させる。続くステップ1715では、そのデータ(文字)をメール作成エリア内の本文のデータとして格納する。その後、ステップ1716に移行する。
【0104】
ステップ1716では、ユーザのデータ(文字)入力に合わせた文字カーソルの移動を行う。その移動により、文字カーソルは、次にデータ(文字)が入力される位置に表示される。それが終了した後、ステップ1706に戻る。
【0105】
一方、ステップ1708の判定がNOとなった場合に実行されるステップ1717では、OKスイッチ203がオンしたか否か判定する。ユーザがOKスイッチ203を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1718に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図17のステップ1716に戻る。
【0106】
ステップ1718では、その時点で行える作業項目をアイコン化して配置した図54に示すウィンドウFをメール作成画面上に重ねて表示させる。続くステップ1719では、ウィンドウF内に配置したアイコンのなかの「送信」アイコンを選択アイコンとして表示形態を変更させる。その後、ステップ1720に移行する。
【0107】
ステップ1720では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1721に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1722に移行する。ステップ1721では、ユーザがウィンドウF内のアイコンで選択される作業を行わないことを指示したとして、そのウィンドウFを消去させる。その後、図17のステップ1706に移行する。
【0108】
他方のステップ1722では、カーソルスイッチ202の左右スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが左右スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ1723に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1724に移行する。
【0109】
ステップ1723では、ユーザのカーソルスイッチ202の左右スイッチへの操作に応じた選択アイコンの変更を行う。それが終了した後、ステップ1724に移行する。
【0110】
ステップ1724では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1725に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1720に戻る。このようなことから、ウィンドウFが表示された後は、ESCスイッチ206、確定スイッチ204、及びカーソルスイッチ202のみが有効となる。
【0111】
ステップ1725以降では、ユーザが確定スイッチ204を操作したときに選択アイコンとなっていたアイコンに応じて処理が行われる。
先ず、ステップ1725では、その選択アイコンが「送信」アイコンか否か判定する。そのアイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1726に移行し、そこで送信処理を実行した後、一連の処理を終了する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図19のステップ1727に移行する。
【0112】
ステップ1727では、選択アイコンが「アドレスリスト」アイコンか否か判定する。そのアイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1728に移行し、そこでアドレスリスト表示処理を実行した後、一連の処理を終了する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1729に移行する。
【0113】
ステップ1729では、選択アイコンが「取消」アイコンか否か判定する。そのアイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1730に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ1732に移行する。
【0114】
ステップ1730では、メール作成エリアに格納させたデータを全てクリアする。続くステップ1731では、そのデータのクリアに合わせて画面201の表示をクリアさせる。その後、一連の処理を終了する。従って、ウィンドウF内の「取消」アイコンの機能を選択した場合には、それまでのデータ入力が無効となるとともに、メール作成作業がその時点で終了することになる。
【0115】
他方のステップ1732では、選択アイコンが「終了」アイコンか否か判定する。そのアイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ1733に移行する。そうでない場合には、即ちアイコンの機能の選択以外の操作が行われたような場合には、その判定はNOとなって図28のステップ1720に移行する。
【0116】
ステップ1733以降では、メールの作成作業の終了をユーザが指示したとして、それまでにメール作成エリアに格納させたデータの保存に関わる処理が行われる。
【0117】
先ず、ステップ1733では、データの保存先を検出するための変数nに1を代入する。続くステップ1734では、変数nの値から特定されるデータMAIL(n)が送信メールエリア(図5参照)内に格納されていないか否か判定する。そのデータMAIL(n)が格納されていない場合、その判定はYESとなってステップ1735に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図20のステップ1739に移行する。
【0118】
ステップ1735では、メール作成エリアに格納されているデータをMAIL(n)のデータとして送信メールエリアに格納する。続くステップ1736では、そのデータMAIL(n)の送信済フラグとして、送信を行っていないことを表す1を代入する。それ以後は、ステップ1737でメール作成エリアのクリア、ステップ1738で画面201上の表示のクリアを行い、その後、一連の処理を終了する。
【0119】
一方、ステップ1734の判定がNOの場合に実行される図20のステップ1739では、変数nの値をインクリメントする。続くステップ1740では、変数nの値が送信メールエリアに格納可能なメールの最大数より大きいか否か判定する。送信メールエリアに新たにデータを格納させる余裕がない場合、その判定はYESとなってステップ1741に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図19のステップ1734に戻る。
【0120】
ステップ1741では、送信メールエリアに新たにデータを格納させる余裕がない旨を警告として表示させる。その表示は、キーボード202を構成する何れかのスイッチが操作されるまで行う。その後、何れかのスイッチが操作されると、ステップ1740に移行してメール作成エリアのクリア、続くステップ1744では画面201上の表示のクリアを行い、一連の処理を終了する。
【0121】
図21〜図23は、上記受信メールリスト表示処理内でステップ1128として実行される受信処理の動作フローチャートである。次に、図21〜図23を参照して、その処理内容について詳細に説明する。なお、この受信処理は、受信メールリスト表示処理以外では後述する送受信処理で呼び出される。
【0122】
先ず、ステップ2101では、呼び出したのが送受信処理ではないか否か判定する。呼び出したのが送受信処理ではない、即ち受信メールリスト表示処理で呼び出された場合、その判定はYESとなってステップ2102に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2105に移行する。なお、後者の場合では、後述するようにサーバーとは既に接続された状態である。
【0123】
ステップ2102では、画面201上の表示をクリアする。続くステップ2103では、センターに対して予め設定されているダイアルナンバーの相手(サーバー)側との接続要求(発呼要求)を行う。その接続が許可された場合、ステップ2104に移行してサーバーとの接続を行い、その後にステップ2105に移行する。反対にそれが許可されなかった場合には、ここで一連の処理を終了させる。
【0124】
サーバーに格納されている新たに送信されてきたメールは、ステップ2105以降を実行することにより、一つずつ処理(受信)される。
ステップ2105では、サーバーにアクセスして、新たに送信されてきたメールが有るか否か判定する。ユーザが持つメールアドレスを宛先とした電子メールをサーバーが新たに保持していた場合、その判定はYESとなってステップ2108に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2106に移行する。
【0125】
ステップ2106では、新たに受信する電子メールが無いことから、サーバーとの接続を断ち、続くステップ2107ではセンターに回線の切断要求を行う。それにより、回線を切断した後、一連の処理を終了する。
【0126】
他方のステップ2108では、新たに送信されてきたメールをダウンロードして、RAM103のメール作成エリアに格納する。このときには、サーバーがメールを受け取った受信時刻も合わせてダウンロードする。続くステップ2109では、変数nに1を代入する。その後、ステップ2110に移行する。なお、その変数nは、ここではダウンロードしたメールの受信メールエリア内における格納先を検出するために用いられる。
【0127】
ステップ2110では、変数nの値から特定される電子メールのデータMAIL(n)が受信メールエリア内に格納されているか否か判定する。そのデータMAIL(n)が受信メールエリア内に格納されていた場合、その判定はYESとなってステップ2111に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図22のステップ2113に移行する。
【0128】
ステップ2111では、変数nの値をインクリメントする。続くステップ2112では、その変数nの値が受信メールエリアに格納させるデータMAIL(電子メール)のデータ)の最大数より大きいか否か判定する。その最大数よりも変数nの値が大きい場合、その判定はYESとなって図23のステップ2127に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2110に戻る。
【0129】
ステップ2110の判定がNO、即ち受信メールエリアに最大数のデータMAILが格納されていなかった場合に実行される図22のステップ2113では、メール作成エリアにダウンロードしたメールの本文のデータ量が予め定めたデータ量より大きいか否か判定する。その本文のデータ量が予め定めたデータ量より大きい場合、その判定はYESとなって図23のステップ2124に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2114に移行する。
【0130】
ステップ2114では、変数mに1を代入する。それに続くステップ2115〜2117で形成される処理ループでは、変数mの値を随時インクリメントしながら、ダウンロードした電子メールの送信元のメールアドレスと一致するメールアドレスを、図7に示す選択アドレスエリアの変数mの値から特定されるアドレスデータ(m)のメールアドレスと比較していくことにより検出することが行われる。その処理ループを予め指定された数(選択アドレスエリアに格納されるデータの最大数)だけ繰り返し行う迄に送信元のメールアドレスと一致するメールアドレスを選択アドレスエリア内から検出した場合、ステップ2115の判定がNOとなって図23のステップ2124に移行する。予め指定された数だけ繰り返し行っても送信元のメールアドレスと一致するメールアドレスを選択アドレスエリア内から検出できなかった場合には、ステップ2117の判定はYESとなってステップ2118に移行する。
【0131】
ステップ2118では、変数lに1を代入する。それに続くステップ2119〜2121で形成される処理ループでは、ダウンロードした電子メールの件名と本文内に図8に示すパスワードエリアの変数lの値から特定されるパスワードデータ(l)のパスワード(キーワード)と一致するワードが有るか否かを、変数lの値を随時インクリメントしながら検出していくことが行われる。その処理ループを予め指定された数(パスワードエリアに格納されるデータの最大数)だけ繰り返し行う迄に、パスワードエリア内に格納されたパスワードと一致するワードを件名内、或いは本文内から検出した場合、ステップ2119の判定がNOとなって図23のステップ2124に移行する。予め指定された数だけ繰り返し行ってもパスワードエリア内に格納されたパスワードと一致するワードを件名内、及び本文内から検出できなかった場合には、ステップ2121の判定がYESとなってステップ2122に移行する。
【0132】
そのステップ2122では、メール作成エリアに格納されている内容をデータMAIL(n)として受信メールエリアに格納する。続くステップ2123では、そのデータMAIL(n)中の開封フラグとして、開封されていないことを表す0を格納する。その後、図21のステップ2105に移行する。
【0133】
ステップ2115の判定がNO、即ち送信元のメールアドレスと一致するメールアドレスを選択アドレスエリア内から検出した場合、或いは、ステップ2119の判定がNO、即ち件名内、或いは本文内にパスワードエリア内に格納されたパスワードと一致するワードを検出した場合には、続けて図23のステップ2124〜2132が実行される。このステップ2124〜2132を実行することにより、メール作成エリアにダウンロードしたメールは他のメールアドレスに転送される。
【0134】
先ず、ステップ2124では、メール作成エリアに格納されている宛先、送信元、件名、及び受信時刻の各データをデータMAIL(n)として受信メールエリアに格納する。続くステップ2125では、データMAIL(n)の本文のデータとして、送信先を表す文章のデータを格納する。その文章としては、その送信先がユーザが持つ他のメールアドレスであった場合には、例えば「別自己アドレスに転送」という文章を格納する。そのような文章のデータを本文のデータとして格納した後は、ステップ2126に移行して、データMAIL(n)中の開封フラグに0を格納する。その後、ステップ2127に移行する。
【0135】
ステップ2127では、メール作成エリアの本文内に、引用符を挿入する。その引用符は、例えば本文のデータの最後に挿入する。続くステップ2128では、その引用符に続けて、メールの送信が転送であることを表す文章のデータを挿入する。その文章としては、例えば転送するメールのアドレスを表す文章、具体的には例えば「(送信元の他の自己メールアドレス)から」という文章を挿入する。その後、ステップ2129に移行する。
【0136】
ステップ2129では、メール作成エリアの送信元のメールアドレスに自己アドレス(転送するメールが送られてきたメールアドレス)を格納する。続くステップ2130では、メール作成エリアの宛先のメールアドレスに、転送先のメールアドレス、例えばユーザの別自己アドレスを格納する。そのようにして送信元、及び宛先のデータをメール作成エリアに格納した後、ステップ2131に移行して送信処理を実行する。送信処理の実行後は、ステップ2132でメール作成エリアをクリアした後、図21の図2105に戻る。
【0137】
ところで、図21のステップ2112の判定がNO、即ち受信メールエリアにダウンロードしたメールを格納する空きがない場合には、次に図23のステップ2127に移行する。このため、その場合、ダウンロードしたメールのデータは何も受信メールエリア内に格納することなく、転送先に転送される。
【0138】
上記受信処理では、受信したメールの処理形態は3つに大別される。第1の処理形態は、受信したメールを受信メールエリア内に単に格納する形態である。第2の処理形態は、受信メールエリアにデータを格納する空きが無いことから、受信したメールを予め設定された転送先に転送する形態である。第3の処理形態は、受信したメールが転送を行う条件(ここでは、送信元のメールアドレス、或いは予めユーザが登録したパスワード(キーワード)から判定)を満たしていることから転送し、そのメールのデータとしては書誌的事項のみ(ここでは宛先、送信元、件名、及び受信時刻である)を受信メールエリアに格納する形態である。それらの処理の優先度は、高いほうから第2の処理形態、第3の処理形態、第1の処理形態の順である。
【0139】
受信したメールを第2の処理形態で処理することで、受信メールエリアに空きがなくて保存しておくことができなくとも、ユーザが他に使える装置でそれを閲覧することが容易に行えるようになる。メールを第3の処理形態で処理することで、送られたメールを自動的に選別させて、そのメールを閲覧するのに望ましい場所で閲覧するといったことができるようになる。具体的には、ビジネスユースのメールアドレスに送られた私的なメールを、ユーザが私的に所有しているメールアドレスに自動的に転送させるといったことが行えるようになる。このときには、メールの書誌的事項は携帯電子メール端末に残しておくため、メールの受信の有無、送信元、更にはメールの大まかな内容をユーザは知ることができる。第2及び第3の処理形態の何れも、ユーザ以外の人に自身が受信したメールを自動的に送ることもできる。このようなことから、何れにおいても携帯電子メール端末の操作性、及び利便性が向上される。
【0140】
本実施の形態では、本文のデータ量が大きいメールは第2の処理形態で処理するようにしている。それにより、受信メールエリアに特定の数のメール(データMAIL)を確実に格納させられることを可能とし、ユーザが実質的により多くのメールを携帯電子メール端末に残しておけるようにさせている。
【0141】
図24及び図25は、上記受信処理内でステップ2137として実行される送信処理の動作フローチャートである。次に、図24及び図25を参照して送信処理について詳細に説明する。なお、この送信処理は、受信処理以外では図17〜図20に示すメール作成処理、後述する送信メールリスト表示処理、及び送受信処理で呼び出される。
【0142】
送信処理は、メール作成エリアに格納されているデータをメールとして、宛先に指定されているメールアドレスに送信するとともに、そのデータを送信メールエリア内に格納するようなことを実現するための処理である。
【0143】
先ず、ステップ2401では、呼び出したのが受信処理か否か判定する。呼び出したのが受信処理であった場合、その判定はYESとなってステップ2404に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2402に移行する。なお、前者の場合では、上記したようにサーバーとは既に接続された状態である。
【0144】
ステップ2402では、センターに対して予め設定されているダイアルナンバーの相手(サーバー)側との接続要求(発呼要求)を行う。その接続が許可された場合、ステップ2403に移行してサーバーとの接続を行い、その後にステップ2404に移行する。反対にそれが許可されなかった場合には、ここで一連の処理を終了させる。
【0145】
ステップ2404では、呼び出したのがメール作成処理、或いは受信処理か否か判定する。送信の対象がメール作成エリアのデータであった場合、その判定はYESとなってステップ2405に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図25のステップ2418に移行する。
【0146】
ステップ2405〜2413では、ダウンロードしたメール、或いは図53に示すメール作成画面上でユーザが入力した内容の送信に関わる一連の処理が行われる。
【0147】
先ず、ステップ2405では、メール作成エリアに格納されているデータをメールとして送信する。続くステップ2405aでは、呼び出したのが受信処理ではないのか否か判定する。受信処理内で送信処理を呼び出していた場合、その判定はNOとなって一連の処理を終了する(この場合では、ダウンロードしたメールに関するデータの保存は既に終了している状況である)。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ2406に移行する。
【0148】
そのステップ2406では、ここでは送信したデータの格納先を検出するために用いる変数nに1を代入する。その後、ステップ2407に移行する。なお、データの送信は、CPU101が、メール作成エリアに格納されたデータをモデム106に送出することで行われる。
【0149】
ステップ2407では、変数nの値で特定されるデータMAIL(n)が送信メールエリアに格納されているか否か判定する。そのデータMAIL(n)が送信メールエリアに格納されていなかった場合、その判定はYESとなってステップ2408に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2414に移行する。
【0150】
ステップ2408では、メール作成エリアに格納されているデータをデータMAIL(n)として送信メールエリアに格納する。続けて、そのデータMAIL(n)の送信済フラグとしては1、送信時刻としては現在時刻をそれぞれ格納する(ステップ2409、2410)。それらを格納することで、送信メールエリアでの1メール分のデータMAIL(n)の格納が完了する。
【0151】
それ以後は、ステップ2411でサーバーとの接続を断ち、続くステップ2107ではセンターに回線の切断要求を行う。回線が切断すると、ステップ2413に移行し、画面201上の表示をクリアした後、一連の処理を終了する。
【0152】
一方、ステップ2407の判定がNO、即ち変数nの値で特定されるデータMAIL(n)が送信メールエリアに格納されている場合には、ステップ2407、2414、及び2415で形成される処理ループを、ステップ2407、或いはステップ2415の判定がYESとなるまで繰り返し行う。送信メールエリア内に新たにメールのデータを格納する余裕が無い場合、ステップ2415の判定がYESとなってステップ2416に移行する。そのステップ2415の判定がYESとなる前にステップ2407の判定がYESとなった場合には、上記したようにステップ2408に移行する。
【0153】
ステップ2416では、送信メールエリアに新たにデータを格納する空きが無いことから、その旨を表す警告を画面201上に表示させる。その表示は、キーボード105の何れかのスイッチが操作されるまで継続して行う(ステップ2417)。警告が表示されてから何れかのスイッチをユーザが操作すると、ステップ2417の判定がYESとなってステップ2411に移行する。
【0154】
図25のステップ2418〜2428は、送信処理がメール作成処理以外のサブルーチン処理で呼び出された場合に実行される一連の処理である。ここでは、送信メールエリアに格納されているデータMAILのなかで、送信済フラグの値が0、即ち送信されていないデータを全て送信することが行われる。
【0155】
先ず、ステップ2418では、変数nに1を代入する。続くステップ2419〜2425で形成される処理ループでは、変数nの値を順次インクリメントしていくことで送信メールエリアに格納された全てのデータMAILを対象にして、そのなかで送信済フラグが0となっているデータMAILの送信を行う。このとき、送信したデータMAILの送信済フラグには1、送信時刻には現在時刻をそれぞれ格納する。送信メールエリアに格納されているデータMAILを全て対象とすると、ステップ2424の判定がNO、或いはステップ2425の判定がYESとなって上記処理ループを抜け、ステップ2426に移行する。
【0156】
ステップ2426では、呼び出したのが送受信処理でないか否か判定する。送受信処理が送信処理を呼び出していた場合、その判定はNOとなって一連の処理を終了する。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ2427に移行する。なお、送受信処理では、後述するように、送信処理が終了した後、続いて受信処理が実行されることになる。
【0157】
ステップ2427では、サーバーとの接続を断ち、続くステップ2428ではセンターに回線の切断要求を行う。その後、回線が切断するのを待って一連の処理を終了する。
【0158】
図26〜図29は、全体処理内でステップ910として実行される送信メールリスト表示処理の動作フローチャートである。次に、図26〜図29を参照して、その処理について詳細に説明する。
【0159】
「送信簿」アイコンの機能を選択した場合、ユーザは送信メールエリアに格納されているデータMAIL(メール)の中身を見たり、新たに作成したメール或いは未送信のメールを送信するといった作業を行えるようにしている。受信メールリスト表示処理は、それらの作業を実現するために実行される処理である。
【0160】
先ず、ステップ2601では、画面201の表示をクリアする。続くステップ2602では、変数であるポインタAに1を代入する。そのポインタAは、ここでは送信メールエリアに格納されたデータMAIL(メール)のなかで有効とするデータMAILの管理用として用いられる。それに1を代入した後、ステップ2603に移行する。なお、画面201の表示のクリアは、CPU101が、例えば表示部104のメモリ内に割り当てられた画面201に表示させる画像のデータの格納用領域をクリアさせることで行われる。
【0161】
「送信簿」アイコンの機能を選択した後は、図55に示すような送信メールリスト画面を表示するようにしている。ステップ2603では、その画面の枠の表示を行う。続くステップ2604では、送信メール(データMAIL)のリストを順次表示していくための変数nに1を代入する。その後、ステップ2605に移行する。
【0162】
ステップ2605〜2611で形成される処理ループでは、変数nの値をインクリメントしながら、その値に対応する送信メールのリストを、対象となる送信メールが無くなるまで、或いは画面201上に表示可能な最大数となるまで表示させていくことが行われる。
【0163】
先ず、ステップ2605では、変数nの値に対応するデータMAIL(n)をRAM103内の図5に示す送信メールエリアから読み出し、そのデータ中の宛先、及び件名を、変数nの値から特定される画面201上の表示エリアに表示させる。
【0164】
続くステップ2606では、そのデータ中の送信済フラグの値が1か否か判定する。データMAIL(n)が送信されていた場合、その判定はYESとなってステップ2607に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2608に移行する。
【0165】
そのステップ2607では、そのデータが送信されていることから、送信時刻を表示させる。他方のステップ2608では、そのデータが送信されていないことを表すマーク(未送信マーク。図55中に示す△がそのマークである)を表示させる。ステップ2607或いは2608が終了した後、ステップ2609に移行する。
【0166】
ステップ2609では、1電子メール分の表示が終了したとして、変数nの値をインクリメントする。その後、ステップ2610に移行して、変数nの値が画面201にリスト表示可能な最大数以下か否か判定する。最大数の送信メールのリスト表示が終了していた場合、その判定はNOとなってステップ2612に移行する。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ2611に移行する。
【0167】
ステップ2610では、変数nの値に対応するデータMAIL(n)が送信メールエリアに格納されていないか否か判定する。そのデータが送信メールエリアに格納されていた場合、その判定はNOとなってステップ2605に戻る。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ2612に移行する。
【0168】
ステップ2612では、ポインタAの値から特定されるリストの表示形態の変更を行う。その後、図27のステップ2613に移行する。ステップ2612が終了することで、「送信簿」アイコンの機能を選択後に表示される送信メールリスト画面の表示が完了することになる。
【0169】
ステップ2613以降では、ユーザの各種スイッチへの操作に応じた処理が行われる。
先ず、ステップ2613では、カーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが上下スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ2614に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2616に移行する。
【0170】
ステップ2614では、上下スイッチへの操作に従って、表示形態を他と異ならせるリストを変更する。続くステップ2615では、その変更に合わせてポインタAの値を更新する。その更新は、それまで表示形態が異なっていたリストの値から、表示形態を新たに異ならせたリストの値に変更することで行う。それが終了した後、ステップ2613に戻る。
【0171】
一方、ステップ2616では、OKスイッチ203がオンしたか否か判定する。ユーザがOKスイッチ203を操作した場合、その判定はYESとなってステップ2617に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2613に戻る。
【0172】
ステップ2617では、図56に示すウィンドウBを、図55に示す送信メールリスト画面に重ねて表示させる。そのウィンドウBは、OKスイッチ203操作時に選択されていたリストの電子メールを対象として行う作業項目や、その時点で行える作業項目を表すアイコンが複数配置されているウィンドウである。そのウィンドウBを表示させた後は、ステップ2618に移行して、「開封」アイコンの表示形態を他と変更させる。その後、ステップ2619に移行する。
【0173】
ウィンドウBを表示させた後は、ユーザはアイコンを介して作業内容を指定する。その作業内容の指定、及び指定した内容の作業は、ステップ2619以降の処理を実行することによって実現される。
【0174】
ステップ2619では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ2620に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ2621に移行する。ステップ2620では、ユーザがウィンドウBに配置したアイコンで表される作業を行わないとして、ウィンドウBの表示をクリアする。その後、ステップ2613に戻る。
【0175】
ステップ2621では、カーソルスイッチ202の左右スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが左右スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ2622に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図28のステップ2623に移行する。そのステップ2622では、左右スイッチへの操作に従って、表示形態を他と異ならせるアイコンの変更を行う。その後、ステップ2623に移行する。
【0176】
ステップ2623では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ2624に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図27のステップ2619に戻る。
【0177】
ステップ2624以降では、ユーザが確定スイッチ204を操作時に選択されていた(表示形態が他と異ならせていた)アイコンを特定し、その選択アイコンに割り当てた機能を実現するための処理が行われる。
【0178】
具体的には、選択アイコンが「開封」アイコンであった場合、ステップ2624の判定がYESとなってステップ2625の開封処理が実行される。その選択アイコンが「メール作成」アイコンであった場合には、ステップ2624の判定がNO、ステップ2626の判定がYESとなってステップ2627のメール作成処理が実行される。その選択アイコンが「送信」アイコンであった場合には、ステップ2624及び2626の判定がNO、ステップ2628の判定がYESとなってステップ2629の送信処理が実行される。ステップ2625、2627或いは2629の処理が終了した後は、図26のステップ2603に戻る。
【0179】
その選択アイコンが「削除」アイコンであった場合には、ステップ2624、2626、及び2628の判定がNO、ステップ2630の判定がYESとなってステップ2631に移行する。そのステップ2631では、ポインタAの値から特定される電子メールのデータMAIL(A)の削除を行う。続くステップ2632では、その削除に伴って、送信メールエリア内のソートを行う。その後、図26のステップ2603に戻る。
【0180】
その選択アイコンが「終了」アイコンであった場合には、ステップ2624、2626、2628、及び2630の判定がNO、図29のステップ2633の判定がYESとなってステップ2634に移行する。そのステップ2634では、ユーザが「送信簿」アイコンに割り当てた機能での作業の終了を指示したとして、現在画面201に表示されている画面のクリアを行う。その後、一連の処理を終了する。
【0181】
このように、「送信簿」アイコンの機能を選択した場合、送信したメールの中身を見るだけでなく、メールの作成や受信、送信したメールの削除等をユーザが行えるようになっている。
【0182】
図30〜図33は、全体処理内でステップ912として実行されるアドレスリスト表示処理の動作フローチャートである。次に、図30〜図33を参照して、その処理について詳細に説明する。なお、アドレスリスト表示処理は、全体処理以外ではメール作成処理内で呼び出される。
【0183】
「アドレスリスト」アイコンの機能を選択した場合、ユーザは図6に示すアドレスエリアに格納されたデータ(アドレス)の中身を見たり、そのエリアに格納されたデータを編集(変更や削除、新たな登録等)するといった以外に、メールの作成等の作業を行えるようにしている。アドレスリスト表示処理は、それらの作業を実現するために実行される処理である。
【0184】
先ず、ステップ3001では、画面201の表示をクリアする。続くステップ3002では、変数であるポインタAに1を代入する。そのポインタAは、ここではアドレスエリアに格納されたアドレスデータのなかで有効とするアドレスデータの管理用として用いられる。それに1を代入した後、ステップ3003に移行する。なお、画面201の表示のクリアは、CPU101が、例えば表示部104のメモリ内に割り当てられた画面201に表示させる画像のデータの格納用領域をクリアさせることで行われる。
【0185】
「アドレスリスト」アイコンの機能を選択した後は、図57に示すようなアドレスリスト画面を表示するようにしている。ステップ3003では、その画面の枠の表示を行う。続くステップ3004では、アドレスエリアに格納されているアドレスデータを順次表示していくための変数mに1を代入する。その後、ステップ3005に移行する。
【0186】
ステップ3005〜3008で形成される処理ループでは、変数mの値をインクリメントしながら、その値に対応するアドレスデータのName、及びメールアドレスを、対象となるアドレスデータが無くなるまで、或いは画面201上に表示可能な最大数となるまで表示させていくことが行われる。
【0187】
先ず、ステップ3005では、変数mの値に対応するアドレスデータ(m)をRAM103内の図6に示すアドレスエリアから読み出し、そのデータ中のName、及びメールアドレスを、変数mの値から特定される画面201上の表示エリアに表示させる。
【0188】
続くステップ3006では、変数mの値をインクリメントする。その後、ステップ3007に移行して、変数mの値が画面201に表示可能な最大数以下か否か判定する。最大数のアドレスデータのリスト表示が終了していた場合、その判定はNOとなってステップ3009に移行する。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ3008に移行する。
【0189】
ステップ3008では、変数mの値に対応するアドレスデータ(m)がアドレスエリアに格納されていないか否か判定する。そのデータがアドレスエリアに格納されていた場合、その判定はNOとなってステップ3005に戻る。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ3009に移行する。
【0190】
ステップ3009では、ポインタAの値から特定されるリストの表示形態の変更を行う。その後、図31のステップ3010に移行する。ステップ3009が終了することで、「アドレスリスト」アイコンの機能を選択後に表示されるアドレスリスト画面の表示が完了することになる。
【0191】
ステップ3010以降では、ユーザの各種スイッチへの操作に応じた処理が行われる。
先ず、ステップ3010では、カーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかがオンされたか否か判定する。ユーザが上下スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ3011に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3013に移行する。
【0192】
ステップ3011では、上下スイッチへの操作に従って、表示形態を他と異ならせるリスト(表示エリア)を変更する。続くステップ3012では、その変更に合わせてポインタAの値を更新する。その更新は、それまで表示形態が異なっていたリストの値から、表示形態を新たに異ならせたリストの値に変更することで行う。それが終了した後、ステップ3010に戻る。
【0193】
一方、ステップ3013では、OKスイッチ203がオンしたか否か判定する。ユーザがOKスイッチ203を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3014に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3010に戻る。
【0194】
ステップ3014では、図58に示すウィンドウCを、図57に示すアドレスリスト画面に重ねて表示させる。そのウィンドウCは、OKスイッチ203操作時に選択されていたリストのアドレスデータを対象として行う作業項目や、その時点で行える作業項目を表すアイコンが複数配置されているウィンドウである。そのウィンドウCを表示させた後は、ステップ3015に移行して、「新規入力」アイコンの表示形態を他と変更させる。その後、ステップ3016に移行する。
【0195】
ウィンドウCを表示させた後は、ユーザはアイコンを介して作業内容を指定する。その作業内容の指定、及び指定した内容の作業は、ステップ3016以降の処理を実行することによって実現される。
【0196】
ステップ3016では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3017に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3018に移行する。ステップ3017では、ユーザがウィンドウCに配置したアイコンで表される作業を行わないことを指示したとして、ウィンドウCの表示をクリアする。その後、ステップ3010に戻る。
【0197】
ステップ3018では、カーソルスイッチ202の左右スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが左右スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ3019に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図32のステップ3020に移行する。そのステップ3019では、左右スイッチへの操作に従って、表示形態が他と異ならせるアイコンの変更を行う。その後、ステップ3020に移行する。
【0198】
ステップ3020では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3021に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図31のステップ3016に戻る。
【0199】
ステップ3021以降では、ユーザが確定スイッチ204を操作時に選択されていた(表示形態が他と異ならせていた)アイコンを特定し、その選択アイコンに割り当てた機能を実現するための処理が行われる。
【0200】
具体的には、選択アイコンが「新規作成」アイコンであった場合、ステップ3021の判定がYESとなってステップ3022の新規入力処理が実行される。その選択アイコンが「詳細表示」アイコンであった場合には、ステップ3021の判定がNO、ステップ3023の判定がYESとなってステップ3024の詳細表示処理が実行される。その選択アイコンが「メール作成」アイコンであった場合には、ステップ3021及び3023の判定がNO、ステップ3025の判定がYESとなってステップ3026のメール作成処理が実行される。ステップ3022、3024或いは3026の処理が終了した後は、図30のステップ3003に戻る。
【0201】
その選択アイコンが「削除」アイコンであった場合には、ステップ3021、3023、及び3025の判定がNO、ステップ3027の判定がYESとなってステップ3028に移行する。そのステップ3028では、ポインタAの値から特定されるアドレスデータ(A)の削除を行う。続くステップ3029では、その削除に伴って、アドレスエリア内のソートを行う。その後、図30のステップ3003に戻る。
【0202】
その選択アイコンが「終了」アイコンであった場合には、ステップ3021、3023、3025、及び3027の判定がNO、図33のステップ3030の判定がYESとなってステップ3031に移行する。そのステップ3031では、ユーザが「アドレスリスト」アイコンに割り当てた機能での作業の終了を指示したとして、現在画面201に表示されている画面のクリアを行う。その後、ステップ3032に移行する。
【0203】
ステップ3032では、アドレスリスト表示処理がメール作成処理から呼び出されたか否か判定する。ユーザが図53に示すメール作成画面上に図54に示すウィンドウFを重ねて表示させた後、「アドレスリスト」アイコンが選択アイコンとなっている状態で確定スイッチ204を操作していた場合、その判定はYESとなってステップ3033に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3034に移行する。
【0204】
ステップ3033では、OKスイッチ203の操作時に選択されていた(有効となっていた)リスト(アドレスデータ(A))のName、及びメールアドレスを、メール作成画面の宛先入力エリアに表示させるとともに、それをメール作成エリアに格納する。その後、一連の処理を終了する。
【0205】
他方のステップ3034では、図2に示すモード選択画面を表示させる。続くステップ3035では、「アドレスリスト」アイコンの表示形態を他のアイコンと異ならせる。一連の処理はその後に終了させる。
【0206】
次に、上記アドレスリスト表示処理内で実行されるサブルーチン処理について、図34〜図39を参照して詳細に説明する。
図34〜図36は、アドレスリスト表示処理内でステップ3022として実行される新規入力処理の動作フローチャートである。次に、図34〜図36を参照して、その処理について詳細に説明する。
【0207】
新規入力処理は、ユーザにアドレスエリアに格納させるべきデータを入力させ、その入力されたデータを新規のアドレスデータとしてアドレスエリアに格納するために行われる処理である。
【0208】
先ず、ステップ3401では、画面201の表示をクリアする。続くステップ3402では、変数mに1を代入する。その後は、ステップ3403〜3405で形成される処理ループを実行することで、変数mの値に対応するアドレスデータ(m)がアドレスエリアに格納されていないか否かを、変数mの値を随時インクリメントしながら判定する。その処理ループを実行した結果、アドレスエリアに空きが見つかった場合、ステップ3403の判定がNOとなって処理ループを抜け、ステップ3408に移行する。アドレスエリアにアドレスデータを格納可能な最大数よりも大きくなるまで変数mの値をインクリメントした場合には、ステップ3405の判定がYESとなってステップ3406に移行する。
【0209】
ステップ3406では、アドレスエリアに新たにデータを格納できる空きがない旨を警告として表示させる。その表示は、ユーザがキーボード105の何れかのスイッチを操作することでステップ3407の判定がYESとなるまで行う。ユーザが何れかのスイッチを操作してステップ3407の判定がYESとなると、ここで一連の処理が終了する。
【0210】
他方のステップ3408では、図59に示すアドレス新規入力画面を表示させる。続くステップ3409では、アドレス新規入力画面のName入力エリアに文字カーソルを表示させる。その後、図35のステップ3410に移行する。
【0211】
アドレス新規入力画面では、図59に示すように、ユーザが文字入力を行うエリアとして、相手の名前を入力するName入力エリア、及びメールアドレスを入力するアドレス力エリアが設けられている。それらのエリアへのデータ入力は、ステップ3410以降が実行されることで実現される。
【0212】
先ず、ステップ3410では、カーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが上下スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ3411に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3412に移行する。
【0213】
ステップ3411では、現在の文字カーソルの表示位置、及び操作されたスイッチの種類に応じて、文字カーソルを表示させるエリアの変更を行う。それが終了した後、ステップ3412に移行する。なお、上記エリアの変更は、例えば文字カーソルがName入力エリア内に表示されている状態で下スイッチが操作された場合、文字カーソルをアドレス入力エリアに表示させ、文字カーソルがアドレス入力エリア内に表示されている状態で上スイッチが操作された場合には、文字カーソルをName入力エリアに表示させるようにして行われる。
【0214】
ステップ3412では、何れかのエリアでのデータ入力があったか否か判定する。キーボード105の文字入力用のスイッチをユーザが操作した場合、その判定はYESとなってステップ3413に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3419に移行する。
【0215】
ステップ3413では、文字カーソルが表示されているエリア、即ちデータ入力(文字入力)が行われたエリアがName入力エリアか否か判定する。そのエリアがName入力エリアであった場合、その判定がYESとなってステップ3414に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3416に移行する。
【0216】
ステップ3414では、ユーザが入力したデータ(文字)をName入力エリア内の文字カーソルが表示されている位置に表示させる。続くステップ3415では、そのデータ(文字)をアドレスデータ(m)のNameのデータとしてアドレスエリアに格納する。その後、ステップ3418に移行する。ステップ3413の判定がNOのときに実行されるステップ3416、3417の内容は、ステップ3414、3415と同様である。
【0217】
ステップ3415、或いは3417を実行した後に実行されるステップ3418では、ユーザのデータ(文字)入力に合わせた文字カーソルの移動を行う。その移動により、文字カーソルは、次にデータ(文字)が入力される位置を表示することになる。それが終了した後、ステップ3410に戻る。
【0218】
一方、ステップ3412の判定がNOとなった場合に実行されるステップ3419では、OKスイッチ203がオンしたか否か判定する。ユーザがOKスイッチ203を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3420に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3410に戻る。
【0219】
ステップ3420では、その時点で行える作業項目をアイコン化して配置した図60に示すウィンドウDをアドレス新規入力画面上に重ねて表示させる。続くステップ3421では、ウィンドウD内に配置したアイコンのなかの「取消」アイコンを選択アイコンとして表示形態を変更させる。その後、ステップ3422に移行する。
【0220】
ステップ3422では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3423に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図36のステップ3424に移行する。ステップ3423では、ユーザがウィンドウD内のアイコンで選択される作業を行わないことを指示したとして、そのウィンドウDを消去させる。その後、ステップ3410に移行する。
【0221】
他方の図36のステップ3424では、カーソルスイッチ202の左右スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが左右スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ3425に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3426に移行する。
【0222】
ステップ3425では、ユーザのカーソルスイッチ202の左右スイッチへの操作に応じた選択アイコンの変更を行う。それが終了した後、ステップ3426に移行する。
【0223】
ステップ3426では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3427に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図35のステップ3422に戻る。このようなことから、ウィンドウDが表示された後は、ESCスイッチ206、確定スイッチ204、及びカーソルスイッチ202のみが有効となる。
【0224】
ステップ3427以降では、ユーザが確定スイッチ204を操作したときに選択アイコンとなっていたアイコンに応じて処理が行われる。
先ず、ステップ3427では、その選択アイコンが「取消」アイコンか否か判定する。その「取消」アイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3428に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3430に移行する。
【0225】
ステップ3428では、アドレス新規入力画面のName入力エリア、及びアドレス入力エリアに表示させているデータ(文字)を全てクリアさせる。続くステップ3429では、その表示のクリアに合わせて、アドレスデータ(m)としてアドレスエリアに格納済みのデータをクリアする。その後、図35のステップ3423に戻る。
【0226】
他方のステップ3430では、選択アイコンが「終了」アイコンか否か判定する。そのアイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3431に移行し、そこで画面201の表示をクリアさせた後、一連の処理を終了する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図35のステップ3422に戻る。
【0227】
図37〜図39は、アドレスリスト表示処理内でステップ3024として実行される詳細表示処理の動作フローチャートである。次に、図37〜図39を参照して、その処理について詳細に説明する。
【0228】
詳細表示処理は、アドレスエリアに格納されたアドレスデータの編集をユーザに可能とさせるための処理である。この詳細表示処理には、アドレスリスト表示処理からポインタAの値が引数として渡される。その引数については、ここでは引数Aと呼ぶことにする。
【0229】
先ず、ステップ3701では、画面201の表示をクリアする。続くステップ3702では、図59に示すアドレス新規入力画面の枠を画面201上に表示させる。それ以後は、ステップ3703で文字カーソルをName入力エリアに表示させ、ステップ3704では引数Aの値に対応するアドレスデータ(A)をアドレスエリアから読み出し、Name入力エリア、及びアドレス入力エリアにそれに対応するデータを各々表示させる。その後、ステップ3705に移行する。ステップ3704の終了時には、図61に示すような画面が詳細表示画面として表示されることになる。
【0230】
詳細表示画面に表示されている内容に対するユーザの編集作業は、ステップ3705以降の実行によって実現される。
先ず、ステップ3705では、カーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが上下スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ3706に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3707に移行する。
【0231】
ステップ3706では、現在の文字カーソルの表示位置、及び操作されたスイッチの種類に応じて、文字カーソルを表示させるエリアの変更を行う。それが終了した後、ステップ3707に移行する。なお、上記エリアの変更は、例えば文字カーソルがName入力エリア内に表示されている状態で下スイッチが操作された場合、文字カーソルをアドレス入力エリアに表示させ、文字カーソルがアドレス入力エリア内に表示されている状態で上スイッチが操作された場合には、文字カーソルをName入力エリアに表示させるようにして行われる。
【0232】
ステップ3707では、何れかのエリアでのデータ入力があったか否か判定する。キーボード105の文字入力用のスイッチをユーザが操作した場合、その判定はYESとなってステップ3708に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図38のステップ3714に移行する。
【0233】
ステップ3708では、文字カーソルが表示されているエリア、即ちデータ入力(文字入力)が行われたエリアがName入力エリアか否か判定する。そのエリアがName入力エリアであった場合、その判定がYESとなってステップ3709に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3711に移行する。
【0234】
ステップ3709では、ユーザが入力したデータ(文字)をName入力エリア内の文字カーソルが表示されている位置に表示させる。続くステップ3710では、そのデータ(文字)をアドレスデータ(m)のNameのデータとしてアドレスエリアに格納する。その後、ステップ3713に移行する。ステップ3708の判定がNOのときに実行されるステップ3711、3712の内容は、ステップ3709、3710と同様である。
【0235】
ステップ3710、或いは3712を実行した後に実行されるステップ3713では、ユーザのデータ(文字)入力に合わせた文字カーソルの移動を行う。その移動により、文字カーソルは、次にデータ(文字)が入力される位置を表示することになる。それが終了した後、ステップ3705に戻る。
【0236】
一方、ステップ3707の判定がNOとなった場合に実行される図38のステップ3714では、OKスイッチ203がオンしたか否か判定する。ユーザがOKスイッチ203を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3715に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図37のステップ3705に戻る。
【0237】
ステップ3715では、その時点で行える作業項目をアイコン化して配置した図52に示すウィンドウEを詳細表示画面上に重ねて表示させる。続くステップ3716では、ウィンドウE内に配置したアイコンのなかの「削除」アイコンを選択アイコンとして表示形態を変更させる。その後、ステップ3717に移行する。
【0238】
ステップ3717では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3718に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3719に移行する。ステップ3718では、ユーザがウィンドウE内のアイコンで選択される作業を行わないことを指示したとして、そのウィンドウEを消去させる。その後、図37のステップ3705に移行する。
【0239】
他方のステップ3719では、カーソルスイッチ202の左右スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが左右スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ3720に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3721に移行する。
【0240】
ステップ3720では、ユーザのカーソルスイッチ202の左右スイッチへの操作に応じた選択アイコンの変更を行う。それが終了した後、ステップ3721に移行する。
【0241】
ステップ3721では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3722に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ3717に戻る。このようなことから、ウィンドウEが表示された後は、ESCスイッチ206、確定スイッチ204、及びカーソルスイッチ202のみが有効となる。
【0242】
ステップ3722以降では、ユーザが確定スイッチ204を操作したときに選択アイコンとなっていたアイコンに応じて処理が行われる。
先ず、ステップ3722では、その選択アイコンが「終了」アイコンか否か判定する。そのアイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3723に移行し、そこで画面201の表示をクリアさせた後、一連の処理を終了する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図39のステップ3724に移行する。
【0243】
そのステップ3724では、その選択アイコンが「削除」アイコンか否か判定する。その「削除」アイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ3725に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図38のステップ3717に戻る。
【0244】
ステップ3725では、現在作業の対象となっているアドレスデータ(A)をアドレスエリアから削除する。続くステップ3726では、その削除に合わせて、アドレスエリアのアドレスデータのソートを行う。その後、ステップ3727に移行して、画面201の表示をクリアさせる。一連の処理はその後に終了させる。
【0245】
図40は、図9及び図10に示す全体処理内でステップ914として実行される送受信処理の動作フローチャートである。次に、図40を参照して、その処理内容について詳細に説明する。
【0246】
送受信処理は、図40に示すように、始めにステップ4001の送信処理を実行した後、ステップ4002の受信処理を行って一連の処理が終了するようになっている。そのため、ここでは、送信メールエリア内の未送信のデータMAILを全て送信した後、新たに送られてきたメールを受信メールエリアに格納することが行われる。
【0247】
図41は、図9及び図10に示す全体処理内でステップ916として実行される設定処理の動作フローチャートである。次に、図41を参照して、その処理内容について詳細に説明する。
【0248】
本実施の形態では、受信したメールを転送させる条件として、送信元のメールアドレス、及びパスワード(キーワード)をユーザに設定させるようにしている。この設定処理は、ユーザにそれらの設定を行わせるために実行される処理である。
【0249】
先ず、ステップ4101では、画面201の表示をクリアさせる。続くステップ4102では、画面201に、図62に示す設定選択画面を表示させる。その設定選択画面は、設定する対象をユーザが選択するための画面であり、「アドレス設定」アイコンと「パスワード設定」アイコンが配置されている。その設定選択画面を表示させた後は、ステップ4103に移行して、「アドレス設定」アイコンを選択アイコンとして表示形態を変更させる。
【0250】
ステップ4103に続くステップ4104では、カーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかがオンされたか否か判定する。ユーザが上下スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ4105に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4106に移行する。
【0251】
ステップ4105では、上下スイッチへの操作に従って、選択アイコンとして表示形態を他と異ならせるアイコンを変更させる。続くステップ4106では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4107に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4110に移行する。
【0252】
ステップ4107では、確定スイッチ204操作時の選択アイコンが「パスワード設定」アイコンか否か判定する。そのアイコンが選択アイコンの表示形態で表示されている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4108に移行し、パスワード設定処理を実行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4109に移行し、アドレス設定処理を実行する。ステップ4108のパスワード設定処理、或いはステップ4109のアドレス設定処理を終了した後は、ステップ4102に戻る。
【0253】
一方、ステップ4110では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4111に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4104に戻る。
【0254】
ステップ4111では、画面201の表示をクリアさせる。続くステップ4112では、図2に示すモード選択画面を表示させる。その後は、ステップ4113に移行して、「設定」アイコンを選択アイコンとして表示形態を変更させる。一連の処理はその後に終了させる。
【0255】
このように、図62に示す設定選択画面が表示されている状態では、基本的にカーソルスイッチ202、確定スイッチ204、及びESCスイッチ206のみが有効となる。ユーザは、それらのスイッチを必要に応じて操作することにより、設定の対象を選択する。
【0256】
以降は、上記設定処理内で実行されるサブルーチン処理について、図42〜図48に示す動作フローチャートを参照して詳細に説明する。
図42〜図44は、設定処理内でステップ4108として実行されるパスワード設定処理の動作フローチャートである。始めに、図42〜図44を参照して、パスワード設定処理について詳細に説明する。
【0257】
先ず、ステップ4201では、画面201の表示をクリアさせる。次にステップ4202で図63に示すパスワード表示画面の枠を画面201に表示させる。続くステップ4203では、変数lに1を代入する。その後、ステップ4204に移行する。
【0258】
ステップ4204〜4207で形成される処理ループでは、変数lの値から特定されるパスワードエリアのパスワードデータ(l)を、変数lの値を順次インクリメントしながら1画面分の表示が完了、或いは全てのパスワードデータを表示させることが行われる。1画面分のパスワードデータを表示させた場合、ステップ4206の判定がNOとなってステップ4208に移行し、1画面分のパスワードデータを表示させる前に全てのパスワードデータを表示させた場合、ステップ4207の判定がYESとなってステップ4208に移行する。パスワードが表示されている、或いは表示される枠内は、全て文字入力エリアである。
【0259】
ステップ4208では、変数であるポインタAに1を代入する。そのポインタAは、ここでは表示させているパスワードのなかで有効とするパスワードの管理用として用いられる。それに1を代入した後、ステップ4209に移行する。
【0260】
ステップ4209では、ポインタAの値から特定される入力エリア内に文字カーソルを表示させる。その文字カーソルが表示されているエリアが、現在文字(データ)入力を行えるエリアである。続くステップ4210では、カーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが上下スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ4211に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図43のステップ4212に移行する。
【0261】
ステップ4211では、それまでの文字カーソルの表示エリア、ユーザが操作したスイッチの種類に応じてポインタAの値を変更する。その後、ステップ4207に戻る。
【0262】
他方の図43のステップ4212では、データ入力が行われたか否か判定する。ユーザがキーボード105のなかのデータ入力用スイッチを操作した場合、その判定はYESとなってステップ4213に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4215に移行する。
【0263】
ステップ4213では、現在文字カーソルが表示されている位置に入力されたデータを表示させる。それが終了すると、ステップ4214に移行して、次に入力されたデータを表示させる位置に文字カーソルを移動させる。その後、ステップ4215に移行する。
【0264】
ステップ4215では、OKスイッチ203がオンしたか否か判定する。ユーザがOKスイッチ203を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4216に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図42のステップ4210に戻る。
【0265】
ステップ4216では、その時点で行える作業項目をアイコン化して配置した図60に示すウィンドウDをアドレス新規入力画面上に重ねて表示させる。続くステップ4217では、ウィンドウD内に配置したアイコンのなかの「終了」アイコンを選択アイコンとして表示形態を変更させる。その後、ステップ4218に移行する。
【0266】
ステップ4218では、カーソルスイッチ202の左右スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが左右スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ4219に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4220に移行する。
【0267】
ステップ4220では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4221に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4222に移行する。ステップ4221では、ユーザがウィンドウD内のアイコンで選択される作業を行わないことを指示したとして、そのウィンドウDを消去させる。その後、図42のステップ4210に戻る。
【0268】
他方のステップ4222では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4223に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4218に戻る。このようなことから、ウィンドウDが表示された後は、ESCスイッチ206、確定スイッチ204、及びカーソルスイッチ202のみが有効となる。
【0269】
ステップ4223以降では、ユーザが確定スイッチ204を操作したときに選択アイコンとなっていたアイコンに応じて処理が行われる。
先ず、ステップ4223では、その選択アイコンが「取消」アイコンか否か判定する。その「取消」アイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4224に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図44のステップ4225に移行する。
【0270】
ステップ4224では、パスワード表示画面上で行った作業の取り消しを指示したとして、画面201の表示をクリアさせる。その後、一連の処理を終了する。なお、この場合、パスワードエリアに格納されているデータ(パスワード)は元のままである。
【0271】
一方、図44のステップ4225では、その選択アイコンが「終了」アイコンか否か判定する。その「終了」アイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4226に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図43のステップ4218に戻る。
【0272】
ステップ4226以降では、パスワード表示画面に表示されているパスワードをパスワードエリアの新しいデータとして格納するための処理が行われる。
先ず、ステップ4226では、パスワードエリア内をクリアする。続くステップ4227では、変数lに1を代入する。その変数lは、ここではパスワード表示画面上に表示されているパスワードを順次パスワードエリアに格納するために用いられる。
【0273】
ステップ4227に続くステップ4228では、変数lの値から特定される入力エリアに表示のパスワードを、パスワードデータ(l)としてパスワードエリアに格納する。次のステップ4229では変数lの値をインクリメントする。その後、ステップ4230に移行する。
【0274】
ステップ4230では、変数lの値がパスワードエリアにパスワードデータを格納できる最大数よりも大きいか否か判定する。パスワードエリアにまだ空きがある場合、その判定はYESとなってステップ4231に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4232に移行する。
【0275】
ステップ4231では、変数lの値から特定される入力エリアにパスワードが表示されていないか否か判定する。その入力エリアにパスワードが表示されていない場合、その判定はYESとなってステップ4232に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4228に戻る。
【0276】
ステップ4232では、パスワード表示画面に表示されているパスワードの格納は全て終了したとして、画面201の表示をクリアさせる。その後、一連の処理を終了する。
【0277】
上記のようにして入力されるパスワードを受信したメールを転送させるか否かの判定に用いた場合、メールの内容に応じてそれを転送させることができるようになる。なお、図63に示すパスワード(「社長」、「極秘」等)は、携帯電子メール端末でメールの中身を見ている際に、それを第3者に見られるというのを回避する目的で設定したものである。
【0278】
図45〜図48は、設定処理内でステップ4109として実行されるアドレス設定処理の動作フローチャートである。次に、図45〜図48を参照して、アドレス設定処理について詳細に説明する。
【0279】
本実施の形態では、受信したメールのなかで予め設定されたメールアドレスから送られてきたメールを転送させるようにしている。アドレス設定処理は、そのメールアドレスをユーザに設定させるために行われる処理である。
【0280】
先ず、ステップ4501では、画面201の表示をクリアするとともに、変数mに1を代入する。その変数mは、アドレスエリア(図6参照)に格納されているアドレスデータを順次表示させていくために用いられる変数である。ステップ4501に続くステップ4502では、図64に示すアドレス選択画面の枠を画面201上に表示させる。そのアドレス選択画面の枠を表示させると、ステップ4503に移行する。
【0281】
アドレス選択画面には、図64に示すように、アドレスエリアに格納されているアドレスデータ毎に表示エリアが設けられている。各表示エリアには、それに対応するアドレスデータの内容と、転送させる送信元のメールアドレスとして設定(選択)されているか否かを表す選択マークとが表示される。その選択マークは、図64中の二重丸である。
【0282】
ステップ4503〜4508で形成される処理ループでは、現在アドレスエリアに格納されているアドレスデータを1画面分、或いはその全てをアドレス選択画面の表示エリアに表示させることが行われる。
【0283】
先ず、ステップ4503では、変数mの値に対応するアドレスデータ(m)をアドレスエリアから読み出し、Name、及びメールアドレスを変数mの値から特定される表示エリアに表示させる。続くステップ4504では、そのアドレスデータ(m)中の選択フラグの値が1か否か判定する。ユーザがそのアドレスデータ(m)のメールアドレスを転送させるべき送信元のメールアドレスとして設定(選択)していた場合、その判定はYESとなってステップ4505に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4506に移行する。ステップ4505では、変数mの値から特定される表示位置に、そのメールアドレスが選択されていることを表す選択マークを表示させる。その後、ステップ4506に移行する。
【0284】
ステップ4506では、変数mのインクリメントを行う。続くステップ4507では、変数mの値が1画面分のアドレス選択画面で表示させるメールアドレスの最大数より大きいか否か判定する。画面201に表示させているアドレス選択画面にメールアドレスを表示させるエリアが残されていない場合、その判定はNOとなってステップ4509に移行する。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ4508に移行する。
【0285】
ステップ4508では、変数mの値に対応するアドレスデータ(m)がアドレスエリアに格納されていないか否か判定する。そのデータがアドレスエリアに格納されていた場合、その判定はNOとなってステップ4503に戻る。そうでない場合には、その判定はYESとなってステップ4509に移行する。
【0286】
ステップ4509では、選択作業が有効なアドレスデータを管理するためのポインタ(変数)Aに1を代入する。それに続くステップ4510以降は、ユーザの作業を実現するための処理である。
【0287】
そのステップ4510では、そのポインタAの値に対応する表示エリアを選択作業が有効なエリアとして表示形態を変更させる。次の図46のステップ4511では、カーソルスイッチ202の上下スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが上下スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ4512に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4513に移行する。
【0288】
ステップ4512では、それまで表示形態を他と異ならせていた表示エリアの位置、及びユーザが操作したスイッチの種類に応じてポインタAの値を変更する。その後、図45のステップ4510に戻る。
【0289】
他方のステップ4513では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。その確定スイッチ204をユーザが操作した場合、その判定はYESとなってステップ4514に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4517に移行する。
【0290】
ステップ4514では、ポインタAの値から特定される表示エリアに選択マークが表示されていないか否か判定する。その表示エリアに選択マークが表示されていない場合、その判定はYESとなってステップ4515に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4516に移行する。
【0291】
ステップ4515では、ポインタAの値から特定される表示エリアに選択マークを表示させる。他方のステップ4516では、その表示エリアに表示させていた選択マークを消去させる。それらステップ4515、或いは4516の処理が終了した後は、ステップ4511に戻る。
【0292】
一方、ステップ4517では、OKスイッチ203がオンしたか否か判定する。ユーザがOKスイッチ203を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4518に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4511に戻る。これらのことから明らかなように、転送させる送信元のメールアドレスの選択(設定)は、カーソルスイッチ202の上下スイッチ、及び確定スイッチ204への操作によってユーザに行わせるようになっている。
【0293】
ステップ4518では、その時点で行える作業項目をアイコン化して配置した図60に示すウィンドウDをアドレス選択画面上に重ねて表示させる。続くステップ4519では、ウィンドウD内に配置したアイコンのなかの「終了」アイコンを選択アイコンとして表示形態を変更させる。その後、ステップ4520に移行する。
【0294】
ステップ4520では、ESCスイッチ206がオンしたか否か判定する。ユーザがESCスイッチ206を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4521に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図47のステップ4522に移行する。ステップ4521では、ユーザがウィンドウD内のアイコンで選択される作業を行わないことを指示したとして、そのウィンドウDを消去させる。その後、ステップ4511に戻る。
【0295】
他方の図47のステップ4522では、カーソルスイッチ202の左右スイッチの何れかがオンしたか否か判定する。ユーザが左右スイッチの何れかを操作した場合、その判定はYESとなってステップ4523に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4524に移行する。ステップ4523では、選択アイコンとしているアイコンの表示位置、ユーザが操作したスイッチの種類に応じた選択アイコンの変更を行う。その後、ステップ4524に移行する。
【0296】
ステップ4524では、確定スイッチ204がオンしたか否か判定する。ユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4525に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなって図46のステップ4520に戻る。このようなことから、ウィンドウDが表示された後は、ESCスイッチ206、確定スイッチ204、及びカーソルスイッチ202のみが有効となっている。
【0297】
ステップ4525以降では、ユーザが確定スイッチ204を操作したときに選択アイコンとなっていたアイコンに応じて処理が行われる。
先ず、ステップ4525では、その選択アイコンが「取消」アイコンか否か判定する。その「取消」アイコンの表示形態が他と異なっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作した場合、その判定はYESとなってステップ4526に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4527に移行する。
【0298】
ステップ4526では、アドレス選択画面上で行った選択作業の無効をユーザが指示したとして、画面201の表示をクリアさせる。その後、一連の処理を終了する。なお、この場合、アドレスエリアに格納されているデータ(アドレス)は元のままである。
【0299】
ウィンドウDには、図60に示すように、「取消」アイコンと「終了」アイコンの2つだけが配置される。そのため、ステップ4527以降では、「終了」アイコンが選択アイコンとなっている状態でユーザが確定スイッチ204を操作したとして、それに対応するための処理が行われる。
【0300】
先ず、ステップ4527では、図7に示す選択アドレスエリアをクリアする。続くステップ4528では、変数m及びlに1を各々代入する。変数mは、アドレス選択画面に表示されている内容をアドレスデータ毎にアドレスエリアに格納していくことに用いられ、他方の変数lは、選択マークが表示されているアドレスデータのみを選択アドレスエリアに格納していくことに用いられる。それらの変数m及びlに1を各々代入すると、ステップ4529に移行する。
【0301】
ステップ4529では、変数mの値から特定されるアドレス選択画面上の表示エリアに選択マークを表示させているか否か判定する。その表示エリアに先tかうマークが表示されている場合、その判定はYESとなってステップ4530に移行する。そうでない場合には、その判定はNOとなってステップ4533に移行する。
【0302】
ステップ4530では、変数mの値に対応するアドレスエリアに格納されたアドレスデータ(m)の選択フラグの値を1にする。続くステップ4531では、そのアドレスデータ(m)のName、及びメールアドレスを、変数lの値に対応するアドレスデータ(l)として設定アドレスエリアに格納する。その後は、ステップ4532で変数lの値をインクリメントした後、ステップ4534に移行する。
【0303】
他方のステップ4534では、変数mの値に対応するアドレス選択画面の表示エリアに選択マークが表示されていないことから、変数mの値に対応するアドレスエリアに格納されたアドレスデータ(m)の選択フラグの値を0にする。その後、ステップ4534に移行する。
【0304】
ステップ4534では、変数mの値をインクリメントする。その後は、図48のステップ4535に移行して、変数mの値がアドレスエリアに格納できるアドレスデータの最大数よりも大きいか否か判定する。アドレスエリアにアドレスデータを格納する空きがある場合、その判定はYESとなってステップ4536に移行する。そうでない場合には、即ちアドレスエリアに空きがない場合には、その判定はNOとなってステップ4537に移行する。
【0305】
ステップ4536では、変数mの値に対応するアドレスデータ(m)がアドレスエリアに格納されていないか否か判定する。そのアドレスデータ(m)がアドレスエリアに格納されている場合、その判定はNOとなって図47のステップ4529に戻る。そうでない場合には、即ち、変数mの値に対応するアドレスデータ(m)がアドレスエリアに格納されていない場合には、その判定はYESとなってステップ4537に移行する。そのステップ4537では、アドレエリアに格納された内容の変更、及び選択アドレスエリアへのデータの格納が完了したとして、画面201の表示をクリアさせる。その後、一連の処理を終了する。
【0306】
メールを転送させる送信元のメールアドレスをユーザが任意に設定できるようにしたことで、例えば私的な関係だけの友人からビジネスユースで使用するメールアドレスに送られてきたメールを自動的に私的に使用する他のメールアドレスに転送させるといったことができるようになる。そのようなことから、携帯電子メール端末では、ユーザは現在の状況に適当なメールだけを見るようにすることができるようになる。
【0307】
なお、本実施の形態では、受信メールエリアに格納可能なメール数を予め設定し、格納されているメール数からそのエリアの空きの有無を判定しているが、各メールのデータ量にはバラツキがあると考えられることから、実際の空容量を基に受信したメールを格納できるか否か、換言すれば、受信したメールを転送させるか否か判定するようにしても良い。その場合には、受信したメールを転送させるか否か判定するだけでなく、受信したメールのなかで受信メールエリアに格納させるデータを選択するようにしても良い。その選択は、空容量が小さくなるにつれてデータ量を小さくさせるように行っても良い。
【0308】
また、本実施の形態では、設定アドレスエリアに格納されているメールアドレスから送られたメール、及びパスワードエリアに格納されているパスワードを有するメールは、その一部だけを格納するようにしているが、受信メールエリアに空きがあればその全てを格納するようにしても良い。そのようにした場合には、それらのメールをバックアップ等の目的で転送させることができる。
【0309】
受信したメールの転送先としては、本実施の形態では一つに限定しているが、必ずしも転送先を一つに限定する必要はない。例えば転送先毎にメールアドレス、及びパスワードの少なくとも一方を設定できるようにして、受信したメールを複数の転送先に転送させられるようにしても良い。このように、様々な変形が可能である。
【0310】
また、本実施の形態は、携帯電子メール端末装置(携帯情報端末装置)に本発明を適用したものであるが、本発明が適用できるのはそれに限定されるものではない。例えばパーソナルコンピュータ(特にノートタイプ)にも本発明を適用させることができる。そのパーソナルコンピュータへの本発明の適用は、基本的に、上記CPU101の動作を実現させるプログラムをロードすることで行うことができる。そのプログラムは、フロッピーディスクやCD−ROMといった記録媒体に記録して配布しても良く、或いは何らかの通信手段を介して配信するようにしても良い。
【0311】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、受信した電子メールのなかで特定メールと検出された電子メールの一部を残しつつ、その電子メールを送信(転送)先に送信させる。そのため、更に、特定メールと検出されたメールの受信の有無を少なくとも認識することができるようになる。
【0312】
それにより、重要なメールを他のメールアドレスでバックアップするといったことや、そのメールアドレスでの受信に不都合なメールを適当なメールアドレスに転送させるといったことができるようになる。その結果、装置の操作性や利便性が向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による携帯電子メール端末装置の構成図である。
【図2】本実施の形態による携帯電子メール端末装置の外観図である。
【図3】RAMに格納される電子メール関連データの構成図である。
【図4】受信メールエリアに格納されるデータの構成図である。
【図5】送信メールエリアに格納されるデータの構成図である。
【図6】アドレスエリアに格納されるデータの構成図である。
【図7】選択アドレスエリアに格納されるデータの構成図である。
【図8】パスワードエリアに格納されるデータの構成図である。
【図9】全体処理の動作フローチャートである。
【図10】全体処理の動作フローチャートである(続き)。
【図11】受信メールリスト表示処理の動作フローチャートである。
【図12】受信メールリスト表示処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図13】受信メールリスト表示処理の動作フローチャートである(続き2)。
【図14】受信メールリスト表示処理の動作フローチャートである(続き3)。
【図15】開封処理の動作フローチャートである。
【図16】開封処理の動作フローチャートである(続き)。
【図17】メール作成処理の動作フローチャートである。
【図18】メール作成処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図19】メール作成処理の動作フローチャートである(続き2)。
【図20】メール作成処理の動作フローチャートである(続き3)。
【図21】受信処理の動作フローチャートである。
【図22】受信処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図23】受信処理の動作フローチャートである(続き2)。
【図24】送信処理の動作フローチャートである。
【図25】送信処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図26】送信メールリスト表示処理の動作フローチャートである。
【図27】送信メールリスト表示処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図28】送信メールリスト表示処理の動作フローチャートである(続き2)。
【図29】送信メールリスト表示処理の動作フローチャートである(続き3)。
【図30】アドレスリスト表示処理の動作フローチャートである。
【図31】アドレスリスト表示処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図32】アドレスリスト表示処理の動作フローチャートである(続き2)。
【図33】アドレスリスト表示処理の動作フローチャートである(続き3)。
【図34】新規入力処理の動作フローチャートである。
【図35】新規入力処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図36】新規入力処理の動作フローチャートである(続き2)。
【図37】詳細表示処理の動作フローチャートである。
【図38】詳細表示処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図39】詳細表示処理の動作フローチャートである(続き2)。
【図40】送受信処理の動作フローチャートである。
【図41】設定処理の動作フローチャートである。
【図42】パスワード設定処理の動作フローチャートである。
【図43】パスワード設定処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図44】パスワード設定処理の動作フローチャートである(続き2)。
【図45】アドレス設定処理の動作フローチャートである。
【図46】アドレス設定処理の動作フローチャートである(続き1)。
【図47】アドレス設定処理の動作フローチャートである(続き2)。
【図48】アドレス設定処理の動作フローチャートである(続き3)。
【図49】受信メールリスト画面例を示す図である。
【図50】ウィンドウA例を示す図である。
【図51】開封画面例を示す図である。
【図52】ウィンドウE例を示す図である。
【図53】メール作成画面例を示す図である。
【図54】ウィンドウF例を示す図である。
【図55】送信メールリスト画面例を示す図である。
【図56】ウィンドウB例を示す図である。
【図57】アドレスリスト画面例を示す図である。
【図58】ウィンドウC例を示す図である。
【図59】アドレス新規入力画面例を示す図である。
【図60】ウィンドウD例を示す図である。
【図61】詳細表示画面例を示す図である。
【図62】設定選択画面例を示す図である。
【図63】パスワード表示画面例を示す図である。
【図64】アドレス選択画面例を示す図である。
【符号の説明】
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 表示部
105 キーボード
106 モデム

Claims (6)

  1. ユーザが携帯して利用するための電子メール端末装置であって、
    電子メールを受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した電子メールを記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が受信した電子メールが特定の条件を満たしている特定メールか否か検出する特定メール検出手段と、
    前記受信手段が受信した電子メールを送信する送信手段と、
    前記特定メール検出手段が特定メールではないと検出した電子メールを前記記憶手段に記憶させ、該特定メール検出手段が特定メールと検出した電子メールは一部のみを前記記憶手段に記憶させるとともに、該電子メールを予め指定されている送信先に前記送信手段に送信させる制御手段と、
    を具備したことを特徴とする携帯電子メール端末装置。
  2. 前記特定メール検出手段は、前記受信手段が受信した電子メールの送信元が予め設定された送信先と一致しているか否か判定することにより、該電子メールが特定メールか否か検出する、ことを特徴とする請求項1記載の携帯電子メール端末装置。
  3. 前記特定メール検出手段は、前記受信手段が受信した電子メール中に予め設定された用語が含まれているか否か判定することにより、該電子メールが特定メールか否か検出する、ことを特徴とする請求項1記載の携帯電子メール端末装置。
  4. 前記特定メール検出手段は、前記受信手段が受信した電子メールのデータ量が予め設定されたデータ量以上であった場合に、該電子メールを特定メールとして検出する、ことを特徴とする請求項1記載の携帯電子メール端末装置。
  5. 前記制御手段は、前記特定メール検出手段が特定メールと検出した電子メールの一部として、該電子メールの本文以外のデータを前記記憶手段に記憶させる、ことを特徴とする請求項1記載の携帯電子メール端末装置。
  6. 請求項1記載の携帯電子メール端末装置が読み取り可能な記録媒体であって、
    電子メールを受信する手段と、
    前記受信する手段により受信された電子メールを記憶させる手段と、
    前記受信する手段により受信された電子メールが特定の条件を満たしている特定メールか否か検出する手段と、
    前記受信する手段により受信された電子メールを送信させる手段と、
    前記検出する手段によって特定メールではないと検出された電子メールを前記記憶させる手段により記憶させ、該検出する手段によって特定メールと検出された電子メールは一部のみを前記記憶させる手段により記憶させるとともに、該電子メールを予め指定されている送信先に前記送信させる手段に送信させる制御を行う手段と、
    を実現させるためのプログラムを記録した前記携帯電子メール端末装置読み取り可能な記録媒体。
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