JP3607531B2 - 帯電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナー(現像剤)によって画像を形成する電子写真方式の画像形成装置に使用される帯電装置に関し、特にトナー像が形成される感光体を帯電するための帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、トナーと同一極性に帯電された感光体ドラムを露光して静電潜像を形成し、この潜像をトナーで現像してトナー像を形成する(一般に反転現像方式と呼称される)電子写真方式の複写機では、露光前の感光体ドラムを一様に帯電させるための帯電装置、露光装置、現像装置等が感光体ドラムの周囲に設けられている。さらに、転写装置、クリーニング装置および除電装置も設けられている。
【0003】
この感光体ドラムの表面において各装置による画像形成処理が実行されるが、図11に感光体ドラムAの表面に対する各装置によって施される処理領域の関係を示す。ここで、帯電領域、露光領域(=画像領域)、現像領域、転写領域、クリーニング領域および除電領域のそれぞれの長さを、L1、L2、L3、L4、L5、L6とすると、
L2<L1 or L3 or L4 (1)
L1 or L3 or L4<L5<L6 (2)
となる。(1)式のようになっているのは、帯電、露光によって形成された静電潜像を確実に現像、転写するためである。すなわち、帯電領域の端部は帯電電位が不安定であったり不均一であるので、画像領域に対して所定の帯電マージンを設けるためであり、現像領域の端部は現像が不安定であったり不均一であるので、画像領域に対して所定の現像マージンを設けるためであり、転写領域の端部は転写電位が不安定であったり不均一であるので、画像領域に対して所定の転写マージンを設けるためである。また、(2)式のようになっているのは、感光体表面のクリーニングと除電を確実に行えるように、クリーニング領域にL1〜L4のうちの最も幅広の領域に対してクリーニングマージンを設けるためであり、除電領域にクリーニング領域に対して所定の除電マージンを設けるためである。なお、L1、L3およびL4の大小関係は任意である。
【0004】
しかしながら、このような複写機では、感光体ドラムにおける帯電されない領域である帯電領域の外側の非画像領域では、電荷を保持しないため電位が低くなって現像処理によってトナーが付着しやすい領域となっている。そのため、この領域に付着したトナーによって、転写用紙や複写機内の汚染、トナーの浪費が招来されてしまうという問題があった。
【0005】
このような問題を解決するために、実開平3−125358号公報には、スコロトロン方式の帯電装置、すなわち感光体ドラムの画像領域における帯電量の増減や均一化といった帯電量調節のためのグリッドを備えた帯電装置を有する複写機において、画像領域より長いグリッドを用いるとともに、画像領域外にある帯電領域に対応したグリッドの両端部分を感光体ドラム側に湾曲させることが開示されている。これによって、グリッドを感光体ドラム側に湾曲させない場合に比して、画像領域外の画像領域の電位の絶対値が現像電位の絶対値より小さくなる箇所(反転現像方式故、帯電領域の電位と現像電位は同極性となる)にトナーが付着し、用紙上に黒筋として転写されるのを防止している。
【0006】
なお、スコロトロン方式の帯電装置を図12に示す。感光体ドラムに静電荷を与えるための荷電粒子を発生する放電体1が絶縁性の電極ホルダー2に取り付けられ、チャージャケース3に内装されている。放電体1の前方には、放電体1からの粒子流の通過を規制して均一化するグリッド4が設けられ、その両端がホルダー5に突設された爪6に係合されて、グリッド4は引っ張られた状態で保持されている。なお、7は電極である。ここで、このグリッド4のない帯電装置がコロトロン方式とされ、スコロトロン方式は、感光体ドラムにおける帯電電位の一様性をより向上できる点においてコロトロン方式より優れている。
【0007】
しかしながら、上記のようにグリッドを感光体ドラム側に湾曲させてしまうと、画像領域に対向する部分のグリッドの平面性が失われてしまうため、画像領域における電位の一様性が低下してしまうという問題が発生する。また、帯電領域外の感光体ドラムの非画像領域の電位が現像電位よりもその絶対値が小さいために、帯電領域外の現像領域と重なる箇所にトナーが付着して、トナーが不要に消費され、感光体ドラムから回収される廃棄トナーも増えて、廃棄トナー容器のライフが短くなるといった問題も生じる。さらに、上述のように現像領域よりも幅広いクリーニング領域が設けられていても、クリーニングブレードを使用して感光体ドラムからトナーを掻き落とす場合、一部のトナーはクリーニングブレードのエッジに沿って感光体ドラム端部方向に移動するため、このように画像領域外に付着して用紙に転写しないトナーがクリーニングブレードの側端に設けられたシール体に余分な負担をかけることになり、シール性が早期に低下するといった問題を生じる。
【0008】
また、上述の問題を解決するため、特開平4−172379号公報には、コロトロン方式の帯電装置を備えた複写機において、感光体ドラム表面上の静電潜像が形成される領域である画像領域および現像領域よりも帯電領域を広くすることによって、上記のようなトナー付着を防止する技術が開示されている。しかしながら、この方式では、トナー付着の防止を図ることは簡単に行えるが、グリッドを備えていないので、画像領域の電位の一様性を高めて高画質を得るには不向きであり、帯電むらが生じて画像不良の原因になるという問題がある。
【0009】
さらに、別の問題として以下のものがある。感光体ドラムには、製造作業の簡素化のために、導電性の感光体基体上に塗布する感光層を基体の縁まで塗布せず、縁から一定の幅だけ基体が露呈したものがある。また、感光層の塗布後に基体の端部に生じる塗布液の盛り上がりを除去するために拭き取りを行って製造されるが、これにより感光層が拭き取られない部分に比して端部の電気絶縁性が低下する。このような感光体ドラムに対して単にグリッドを配置しただけでは、露呈した基体端部あるいは拭き取りを行った基体端部といった低絶縁性部位とグリッドとの距離が接近するので、この間でリーク放電し、感光層を損なうことがある。これは、基体のアースをとるために感光体ドラムのフランジに導電性樹脂等を採用した場合にも問題となる。
【0010】
そこで、本発明は、上記に鑑み、画像領域を均一に帯電しながら非画像領域へのトナー付着の防止を図れる帯電装置の提供を目的とする。さらに、スコロトロン方式の帯電装置において、グリッドから感光体側へのリーク放電を防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による課題解決手段は、スコロトロン方式およびコロトロン方式を組み合わせることによって、両者の長所を活かして画像領域を均一に帯電しながら非画像領域へのトナー付着の防止を図るものであり、感光体表面の画像領域をスコロトロン方式で帯電して、非画像領域をコロトロン方式で帯電するようにしている。
【0012】
これを実現するためには、グリッドを画像領域に対向する規制部と非画像領域に対向する非規制部とから構成すればよい。なお、非規制部は、非画像領域全体に対向していなくても、少なくとも画像領域外にある現像領域に対向していればよい。そして、感光体表面の画像領域に対しては、放電体からの粒子流の通過を所定の電位により規制することによって、均一な粒子流を安定的に供給することができる。一方、非規制部によって、少なくとも画像領域外にある現像領域を現像電位以上の電位となるように放電体からの粒子流の通過を許容することにより、非画像領域を現像電位以上の電位とすることができ、この領域でのトナーの付着を防止する。
【0013】
しかも、グリッドの非規制部を感光体から所定の距離だけ隔てて配置しておくと、所定の電位で感光体端部の低絶縁性部位に対してリーク放電しないようにできる。この場合、グリッドに開口を形成して非規制部とすると、簡単な構造にできる。また、グリッドを感光体から遠ざかる方向に引っ張って張架すると、グリッドの平面性が低下することがなくなり、安定した帯電を行える。これによって、グリッドを感光体に接近させて配置することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係る画像形成装置の実施形態を図1に基づいて説明する。本画像形成装置であるデジタルカラー複写機では、複写機本体の上面に原稿台111および操作パネルが設けられ、複写機本体の内部に画像読み取り部110、画像形成部210および給紙機構211が設けられて構成される。原稿台111の上方には、原稿台111に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台111上面に対して所定の位置関係をもって両面自動原稿送り装置(RADF;Reversing Automatic Document Feeder)112が装着されており、両面自動原稿送り装置112を開けると原稿台111上に原稿を直接載置できる。
【0015】
この両面自動原稿送り装置112は、まず原稿の一方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するように原稿を搬送し、この一方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台111の所定位置において画像読み取り部110に対向するよう原稿を反転して原稿台111に向かって搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置112は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後にこの原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。この原稿搬送および表裏反転の動作は、複写機全体の動作に関連して複写機本体に内蔵された制御装置によって制御されるものである。
【0016】
画像読み取り部110は、両面自動原稿送り装置112により原稿台111上に搬送されてきた原稿の画像を読み取るために、原稿台111の下方に配置されている。画像読み取り部110は、原稿台111の下面に沿って平行に往復移動する第1,第2走査ユニット113,114と、光学レンズ115と、光電変換素子であるCCDラインセンサ116とを有している。
【0017】
第1走査ユニット113は、原稿画像表面を露光する露光ランプと、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを備え、原稿台111の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動するものである。第2走査ユニット114は、第1走査ユニット113の第1ミラーにより偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーとを備え、第1走査ユニット113と一定の速度関係を保って平行に往復移動するものである。
【0018】
光学レンズ115は、第2走査ユニット114の第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ116上の所定位置に結像させるものである。
【0019】
CCDラインセンサ116は、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。CCDラインセンサ116としては、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサ116により電気信号に変換された原稿画像情報は、さらに制御装置内の画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施される。
【0020】
画像読み取り部110の下方には画像形成部210が配され、画像形成部210の下方には、用紙トレイ250内に積載収容されている用紙Pを1枚ずつ分離して画像形成部210に向かって供給する給紙機構211が設けられている。
【0021】
画像形成部210は、図2に示すように、黒画像を形成するための第1の画像形成ステーションPa、シアン画像を形成するための第2の画像形成ステーションPb、マゼンタ画像を形成するための第3の画像形成ステーションPc、および黄色画像を形成するための第4の画像形成ステーションPdと、各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdに対応したレーザービームスキャナユニット(LSU)227a〜227dと、転写機構213とを備えている。第1の画像形成ステーションPa、第2の画像形成ステーションPb、第3の画像形成ステーションPc、および第4の画像形成ステーションPdは、転写機構213の上方に近接して、用紙搬送方向の上流側から順に並設されている。
【0022】
転写機構213は、駆動ローラ214と従動ローラ215との間に略平行に伸びるように張架された搬送ベルト216および吸着用帯電器228、除電器229を有している。なお、230は搬送ベルト216上に付着したトナーや紙粉を除去するクリーニング装置である。
【0023】
吸着用帯電器228は、画像形成ステーションPaとレジストローラ212との間に設けられたローラであり、搬送ベルト216と用紙Pとが静電気力で引き合うようにするためのものである。すなわち、搬送ベルト216と帯電器228とで用紙Pを挟持しているとき、帯電器228から印加された高電圧により、搬送ベルト216と用紙Pとが静電気力で引き合って、用紙Pが搬送ベルト216に静電吸着されることで、搬送中における用紙Pのずれを防止している。
【0024】
除電器229は、第4の画像ステーションPdより下流側で駆動ローラ214のほぼ真上に配置されている。この除電器229には、搬送ベルト216の表面を除電するための交流電流が印加されており、搬送ベルト216に静電吸着されている用紙Pを搬送べルト216から分離するためのものである。
【0025】
そして、搬送ベルト216は駆動ローラ214および従動ローラ215によって図1において矢印Zで示す方向に摩擦駆動され、吸着用帯電器228により搬送ベルト216を帯電させて、給紙機構211を通じて給送される用紙Pを静電吸着して用紙Pを画像形成ステーションPa〜Pdへと順次搬送する。
【0026】
搬送べルト216の下流側には、用紙P上に転写されたトナー像を定着するための定着装置217が配置されており、この定着装置217の一対の定着ローラ間におけるニップ部を通過した用紙Pは、複写機本体の外部に排出される。
【0027】
各画像ステーションPa〜Pdは、実質的に同一の構成を有しており、図1に示す矢印F方向に回転駆動される感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ備えている。各感光体ドラム222a〜222dの周辺には、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電する帯電装置223a〜223dと、感光体ドラム222a〜222d上に形成された静電潜像をそれぞれ現像する現像装置224a〜224dと、感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pへ転写する転写用放電器225a〜225dと、感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去するクリーニング装置226a〜226dとが感光体ドラム222a〜222dの回転方向に沿って順次配置されている。
【0028】
各感光体ドラム222a〜222dは、光導電性の感光層が基体表面に形成され端部が塞がれた円筒体であり、矢印F方向に回転駆動されるように設定されている。なお、ドラム状に限らず無端ベルト状にすることも可能である。
【0029】
そして、現像装置224aには黒色のトナーが、現像装置224bにはシアン色のトナーが、現像装置224cにはマゼンタ色のトナーが、現像装置224dには黄色のトナーがそれぞれ収容されており、これらのトナーによって感光体ドラム222a〜222d上に生成された静電潜像を現像し、トナー像を生成する機能を有している。
【0030】
帯電装置223a〜223dは、感光体ドラム222a〜222dをそれぞれ一様に帯電するためのスコロトロン方式のコロナ放電器である。転写用放電器225a〜225dは、感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pヘ転写するためのコロナ放電器である。なお、図2に示すように、これら転写用放電器225a〜225dでは、制御装置に従属する制御部231によって電源V1〜V4が制御されることによりそのパワー(電位)が設定されるようになっている。さらに、クリーニング装置226a〜226dは、用紙Pヘの転写後に感光体ドラム222a〜222d上に残留するトナーを除去するものである。
【0031】
なお、感光体ドラム222a〜222dにおける軸方向の長さは、用紙Pの幅よりやや長めに設定されている。したがって、静電潜像やトナー像(画像)は、感光体ドラム222a〜222d表面全体ではなく中央の領域のみに形成される。そこで、以下では、感光体ドラム222a〜222dにおける画像形成領域を画像領域Xとするとともに、画像が形成されない両端部の領域を非画像領域Yとする。
【0032】
各感光体ドラム222a〜222dの上方には、レーザービームスキャナユニット227a〜227dがそれぞれ配置されている。レーザービームスキャナユニット227a〜227dは、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子である半導体レーザダイオードLD1〜LD4、半導体レーザダイオードLD1〜LD4からのレーザービームを主走査方向に偏向させるためのポリゴンミラー(偏向装置)240a〜240dと、ポリゴンミラ−240a〜240dにより偏向されたレーザビームを感光体ドラム222a〜222d表面に結像させるためのfθレンズ241a〜241dやミラー242a〜242d、243a〜243dなどから構成されている。半導体レーザダイオードLD1〜LD4では、制御装置に従属する制御部232によりそのパワーや光発生のタイミングが制御される。
【0033】
レーザービームスキャナユニット227aにはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナユニット227bにはカラー原稿画像のシアン色成分像に対応する画素信号が、レーザービームスキャナユニット227cにはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応する画素信号が、そしてレーザービームスキャナユニット227dにはカラー原稿画像の黄色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力される。これにより色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像が各感光体ドラム222a〜222d上に形成される。そして、各現像装置224a〜224dによって感光体ドラム222a〜222d上の静電潜像は、各色のトナーにより現像される。このように、画像形成部210にて色変換された原稿画像情報が各色のトナー像として再現される。
【0034】
給紙機構211は、画像形成部210にて生成された各色のトナー像を用紙Pに転写させるために、用紙Pを画像形成部210の所定位置に搬送するものである。さらに、トナー像が転写されて定着された後、用紙Pを外部に排出する機能や片面に画像が形成された用紙Pを画像形成部210の画像形成にタイミングを合わせて画像形成部210に再供給搬送する機能も有している。
【0035】
すなわち、給紙機構211は、用紙トレイ250から用紙Pを1枚ずつ取り出す取出しローラ251、搬送路S1,S2中で用紙Pを搬送する複数の搬送ローラ252、レジストローラ212、搬送方向切り換えゲート218、排紙ローラ219および排紙トレイ220を備えている。
【0036】
ここで、レジストローラ212は、搬送路S1を搬送されてきた用紙Pを一時停止させるものであり、感光体ドラム222a〜222d上のトナー像を用紙Pに良好に転写できるように、各画像形成ステーションPa〜Pdとタイミングをとって、転写機構213に送り込む機能を有している。
【0037】
すなわち、搬送路S1を搬送される用紙Pが所定の位置を通過したことをレジスト前検知スイッチが検出して、このとき出力される検知信号に基づいてレジストローラ212は、感光体ドラム222a〜222d上のトナー画像の先端が用紙Pにおける印刷範囲の先端に押し付けられるように、用紙Pを転写機構213に送り込むように駆動タイミングが設定されている。
【0038】
また、切り換えゲート218は、複写機本体外へ定着後の用紙Pを排出する排出路と、画像形成部210に向かって用紙Pを再供給する副搬送路S2との間で選択的に切り換えるものである。切り換えゲート218により再び画像形成部210に向かって搬送方向が切り換えられた用紙Pは、スイッチバック搬送経路221を介して表裏反転された後、副搬送路S2を通って画像形成部210へと再度供給される。
【0039】
上記構成のデジタルカラー複写機においては、制御装置によって画像形成プロセスのタイミングに合わせて用紙の搬送制御が行われている。用紙Pとしてカットシート状の紙が使用され,この用紙Pは用紙トレイ250から送り出されて搬送路S1内に供給されると、その用紙Pの先端部分がレジスト前検知スイッチにて検知され、このスイッチから出力される検知信号に基づいてレジストローラ212により一旦停止される。
【0040】
そして、用紙Pは各画像ステーションPa〜Pdの画像形成とタイミングをとって矢印Z方向に回転している搬送ベルト216上に送られる。このとき搬送ベルト216には前述したように吸着用帯電器228により所定の帯電が施されているので、搬送ベルト216上に確実に静電吸着された状態で第1の画像形成ステーションPaから第4の画像形成ステーションPdの間を位置ずれすることなく安定して搬送される。
【0041】
各画像ステーションPa〜Pdにおいては、各色のトナー像がそれぞれ感光体ドラム222a〜222d上に形成され、搬送ベルト216により静電吸着されて搬送される用紙Pに転写されてその表面上で重ね合わされる。第4の画像ステーションPdによる画像の転写が完了すると、用紙Pはその先端部分から順次、除電器229により搬送べルト216上から剥離され、定着装置217へと導かれる。この定着装置217の一対の定着ローラ間におけるニップ部を通過した用紙Pは、搬送方向切り換えゲート218を経て、排出ローラ219により複写機本体の外壁に取り付けられている排紙トレイ220上に排出される。
【0042】
なお、上記の構成では、レーザービームスキャナユニット227a〜227dによって、レーザービームを走査して露光することにより、感光体ドラム222a〜222dへの光書き込みを行なっている。しかし、レーザービームスキャナユニットの代わりに、発光ダイオードアレイと結像レンズアレイからなる書き込み光学系(LEDヘッド)を用いてもよい。LEDヘッドは、レーザービームスキャナユニットに比べサイズも小さく、また可動部分がなく無音である。よって、複数個の光書き込みユニットを必要とするタンデム方式のデジタルカラー複写機などの画像形成装置では、好適に用いることができる。
【0043】
ここで、画像形成ステーションPa〜Pdにおける画像形成処理について簡単に説明する。なお、これら画像形成ステーションPa〜Pdは同一の構造であるため、以下では画像形成ステーションPaについてのみ説明する。図3は画像形成ステーションPaにおける感光体ドラム222a近傍を示す説明図であり、図4に感光体ドラム222aの表面電位を各処理毎に示す。
【0044】
これらの図に示すように、トナー像形成の際、感光体ドラム222aの表面は帯電装置223aによって一様にトナーと同極性である−500Vに帯電され、その後表面の画像領域Xがレーザービームスキャナユニット227aによって露光される。この露光により、感光体ドラム222aにおける画像領域Xの表面に、黒画像に応じた静電潜像が形成される。
【0045】
露光部分からなる静電潜像の電位の大きさは、露光の方式によって異なるが、約−100Vから数10Vであり、例えば図4に示す場合には約−100V程度であり、図中の斜線部で示すように現像バイアス電圧である−200Vより小さい。したがって、−200Vのバイアス電圧が印加されている現像装置224aのトナーが、感光体ドラム222aにおける画像領域Xの静電潜像に吸着され、トナー像が生成される。一方、画像領域Xにおける露光されない部分(非露光部分)では、帯電装置223aによって与えられた電位が自発的に失われてゆくが、現像時には−400V程度の電位を有している。したがって、現像装置224aのトナーは、非露光部分には吸着されない。
【0046】
また、転写用放電器225aには+1.2kVの電圧が印加されており、この電力を用いたコロナ放電により搬送ベルト216上の用紙Pに対してトナーと逆極性の正電荷を与えるように設定されている。したがって、感光体ドラム222a上のトナー像が、転写用放電器225a上で電気的に引き寄せられ、用紙Pに転写される。
【0047】
その後、感光体ドラム222aでは、残留したトナーがクリーニング装置226aによって排除された後、除電器233によって除電され、露光部分および非露光部分の表面電位は、ともに0に向かうようになっている。
【0048】
次に、本実施形態の複写機の特徴的な構成である帯電装置223a〜223dの詳細な構成について図5、6に基づいて説明する。なお、これら帯電装置223a〜223dは同一の構造であるため、以下では画像形成ステーションPaにおける帯電装置223aについてのみ説明する。
【0049】
帯電装置223aは、放電体10のコロナ放電によって感光体ドラム222aに向かって荷電粒子(コロナイオン)を照射することにより電荷を供給し、グリッド11によって感光体ドラム222aの表面を一様に帯電させている。そのため、放電体10、この放電体10を保持するための電極ホルダー12、グリッド11、グリッド11を保持するための前後ホルダー13a,13b、および放電体10の左右側部を囲むチャージャケース14から構成されている。
【0050】
放電体10は、コロナ放電を起こすためのノコ歯状のステンレス鋼製の電極であり、ポリカーボネート等の絶縁性材料からなる電極ホルダー12に取り付けられている。電極ホルダー12は、放電体10を保持するための台であるとともに、帯電装置223aを複写機本体に固定するための機能も有している。すなわち、電極ホルダー12の下部に着脱ガイド15が形成されており、この着脱ガイド15を複写機本体におけるレール状の係合部(図示せず)にはめ込むことによって、帯電装置223aは複写機本体の所定位置に固定されるようになっている。
【0051】
そして、放電体10の後側の端部が中継電極16を介して電極ビス17に接続され、電極ビス17が後ホルダー13bにねじ止めされている。図7に外部電源から電極ビス17を介して放電体10に印加される電圧と放電体10を流れる電流との関係を示す。このグラフに示すように、印加電圧が800〜900Vを超えると、放電体10における電流値/電圧値が不連続的に増大することがわかる。したがって、放電体10では、800〜900V以上の電圧を印加されたときに、放電が開始されることになる。
【0052】
また、チャージャケース14は、第1ケース14aおよび第2ケース14bからなり、電極ホルダー12を挟んで対向して配置されることにより、放電体10の対向電極としての機能を有している。各ケース14a、14bの両端側にはねじ孔が形成されており、固定ビス18がホルダー13a、13bに形成された貫通孔19を通ってねじ孔にねじ止めされることによって、両ケース14a、14bが互いに結合されて固定される。
【0053】
グリッド11は、放電体10と感光体ドラム222aとの間に配され、印加されたグリッド電圧により放電体10から発生する粒子流であるコロナイオン流を制御して、感光体ドラム222aに到達するイオン量を調整するためのものであり、ステンレス鋼あるいはタングステンにより形成された薄板からなり、エッチング加工によりメッシュ構造とされる。
【0054】
このグリッド11の両端部は前後ホルダー13a,13bに保持される電極部20とされ、外部電源に接続される。電極部20には係合孔21が形成されており、この係合孔21に係合するL字形のグリッド張架電極22が前ホルダー13aに設けられ、グリッド張架電極22は固定ビス23によって前ホルダー13aに固定されている。一方、後ホルダー13bには、係合孔21に係合するL字形のグリッドテンション電極24が設けられ、グリッドテンション電極24は後ホルダー13bにねじ止めされた電極ビス25に連結されている。そして、電極ビス25は外部電源に接続され、グリッドテンション電極24を介してグリッド11の電極部20に電圧が印加される。
【0055】
このようにグリッド11は、両側の電極部20がそれぞれフック状の電極22,24に係合されることにより、感光体ドラム222aから遠ざかる方向に引っ張られた状態で保持される。そして、グリッドテンション電極24はグリッド11の長手方向に移動可能とされ、ユーザーが電極ビス25を締めるかあるいは緩めることによってグリッドテンション電極24の位置を移動させると、両電極22,24間の距離が変化して、グリッド11に与えるテンションを調節できるようになっている。したがって、グリッド11の保持とテンションの調節を簡単な機構で達成でき、しかもテンションの調節を容易に行えるので、帯電の安定化を容易に図れる。
【0056】
ここで、グリッド11の中央は、放電体10および感光体ドラム222aに対向しており、感光体ドラム222aの画像領域Xと対向する領域が規制部Sとされ、非画像領域Yと対向する領域が非規制部Tとされる。
【0057】
規制部Sは、メッシュ構造とされ、放電体10から感光体ドラム222aの画像領域Xに照射される粒子流であるイオン流中に位置している。したがって、規制部Sは、通過するイオン流の密度を平均化し、感光体ドラム222aの画像領域Xに供給されるイオン量を均一化する機能を有する、いわゆるスコロトロン域である。
【0058】
非規制部Tは、規制部Sの両側に位置して、四方を外枠30で囲まれた開口31が形成されており、放電体10から発生するイオンは開口31を通って感光体ドラム222aの非画像領域Yに直接照射される。したがって、感光体ドラム222aの非画像領域Yには、放電体10からのイオン流が遮られることなく到達するようになっており、非規制部Tはいわゆるコロトロン域である。なお、左右の外枠30は2本形成されているが、開口面積の増大を図るとともにグリッド11の強度を維持するためであり、しかも外枠30が感光体ドラム222aからできるだけ離れる側部に近い位置に形成されている。
【0059】
このように、帯電装置223aでは、感光体ドラム222aの画像領域Xに対しては規制部Sによって制御されたイオン流を照射するようになっており、非画像領域Yに対しては放電体10から発生したイオン流が直接到達するようになっている。したがって、非画像領域Yでは、画像領域Xよりも多くのイオンが到達するため、画像領域Xに比して電位変化が大きくなる。
【0060】
ここで、本発明の帯電装置223aによって帯電した場合と従来の図12に示した帯電装置によって帯電した場合の感光体ドラム222aの表面電位を比較する。図8に示した通り、従来の帯電装置を用いた場合には、図中●で示すように感光体ドラム222aにおける端部付近、すなわち非画像領域Yの電圧がほぼ0Vとなる。一方、本発明の帯電装置223aを使用した場合、図中◆で示すように非画像領域Yの電位は、画像領域Xの電位である−600Vより大きい(絶対値が大きい)状態となっている。なお、電位の大小の比較は絶対値で行っており、電位が大きいということは絶対値が大きいことを意味するものとする。
【0061】
したがって、従来の帯電装置を用いた場合、現像装置224aの現像バイアス電圧である−200Vより小さい電位となっている非画像領域Yには、現像装置224aによる現像処理の際にトナーが付着してしまい、用紙Pや複写機本体内の汚染、およびトナーの浪費が招来されてしまう。一方、帯電装置223aを用いた場合には、非画像領域Yが−200Vより大きい電位となっているため、非画像領域Yにトナーが付着することはない。そのため、トナーによる汚染やトナーの浪費を回避することが可能となる。
【0062】
このように、感光体ドラム222aの非画像領域Yにおいてトナーの付着を防止するには、感光体ドラム222aの表面電位が少なくとも現像バイアス電圧より大きくなればよい。すなわち、非規制部Tでは、開口を形成しなくてもメッシュの目を粗くすればよく、通過できるイオン流を多くして、感光体ドラム222aの表面電位が現像バイアス電圧より大きくなるように目の粗さを設定しておく。これによれば、エッチング加工によってメッシュを形成する場合には、一度の工程で済ますことができる。
【0063】
ところで、グリッド11は、電極部20を除いて感光体ドラム222aと平行に直線状に設けられ、電極部20に係合してグリッド11を張架するためのフックである各電極22,24が感光体ドラム222aに向かって突き出すように設けられている。このようにグリッド11を張架することによって、チャージャケース側、すなわち帯電装置223aの側部にフックが設けられている構成に比して、帯電装置223aの幅を小さくすることが可能となる。
【0064】
これにより、感光体ドラム222aの周囲に設けられている他の部材、例えば現像装置224aや除電器233等と帯電装置223aとが形状、配置を互いに制約しあうことがない。また、感光体ドラム222aが非常に小さく、その周囲の他の部材が帯電装置223aに非常に接近している場合でも、帯電装置223aの着脱のために他の部材を取り外す必要がない。したがって、グリッド11を有する帯電装置223aであっても、グリッド11を設けたことによる製造コストおよび設計コストの上昇を回避できるようになっている。
【0065】
なお、感光体ドラム222aは、その製造工程を簡略化するために、非画像領域Yのある感光体ドラム222aの軸方向端部では感光層を形成せずに感光体ドラム222aのアルミニウム合金や導電性樹脂等からなる導電性の基体を露出させていることがある。また、感光体ドラム端部では、製造時に塗布液の盛り上がりが形成されるのを防止するために感光層を塗布後に拭き取っており、感光層があっても他の部分よりも電気絶縁性が低い。このような感光体ドラム222aを用いる場合、従来のスコロトロン方式の帯電装置によって帯電を行うと、上記の露呈した基体部分や拭き取り部分である低絶縁性部位に向けてグリッド11からリーク放電(落雷)が発生し、感光体ドラム222aが破損されてしまうという問題がある。さらに、感光体ドラム222aの端部に組付けられる樹脂製フランジは、導電性基体のアース(電気的接地)を行うために導電性とされることがあり、グリッド11からのリーク放電が問題となる。さらに、感光体ドラム222aの端部に組付けられる絶縁性樹脂製フランジがクリーニング装置226aの開口の軸方向両端部をシールするシール体(サイドシール体)と摩擦して帯電するが、この摩擦帯電によるフランジの帯電極性がトナーの帯電極性と逆の極性になると、フランジの摩擦帯電した部分に現像装置224aのトナーや感光体ドラム222aの周囲の飛散トナーを吸着し、シール体に摺擦することになり、シール体を汚損するといった問題がある。
【0066】
しかしながら、非規制部Tを有する帯電装置223aでは、上記のようなリーク放電を回避することができる。すなわち、図9に示すように、規制部Sと感光体ドラム222aとの最短の距離は、規制部Sの中央から感光体ドラム222aの表面までの距離d1(0.8〜1.0mm)である。一方、図10に示すように、非規制部Tと感光体ドラム222aとの最短の距離は、外枠30から感光体ドラム222aの表面までの距離d2であり、距離d1より長くなっている。このように非画像領域Yでは、帯電装置223aと感光体ドラム222aとの距離が長くなるために、上記のような低絶縁性部位があったとしても、グリッド11からのリーク放電が生じることはない。したがって、感光体ドラム222aや帯電装置223aあるいは周囲の他の部品の破損を防止することが可能となる。また、感光体ドラム222aの軸方向端部をトナーと同一極性に帯電するので、上記のように絶縁性のフランジにトナーが付着することがなく、クリーニング装置226aのシール体を不要に汚損することを防止できる。さらに、感光体ドラム端部の低絶縁性部位へのリーク放電を防止できることから、この低絶縁性部位を感光体ドラム中央側に寄せることが可能となり、感光体ドラムの軸方向長さを短くでき、小型化を図れる。
【0067】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、方式の異なる帯電装置を組み合わせて構成してもよく、感光体ドラムの画像領域に対向してスコロトロン方式の第1帯電部を設け、非画像領域に対向してコロトロン方式の第2帯電部を設ける。そして、第2帯電部による帯電では、トナー付着を防止できるように非画像領域の表面電位が現像バイアス電圧より大きくなればよいので、第1帯電部よりも低い電圧を印加すればよく、全体的な消費電力の低減を図れる。
【0068】
また、上記実施形態では、感光体ドラムの非画像領域全域、すなわち画像領域外の現像領域から感光体ドラム端部の低絶縁性部位までの領域にグリッドに設けた開口を対向させて、画像領域外の現像領域へのトナーの付着を防止すると共に、感光体ドラム端部の低絶縁性部位に対するリーク放電を防止するよう構成したが、画像領域外の現像領域までグリッドの規制部を延長して対向させ、この現像領域を現像バイアス電位と同極性で絶対値の大きい電位に帯電することで、この現像領域へのトナーの付着を防止し、感光体ドラム端部の低絶縁性部位に対しては開口を対向させるようにしてもよい。あるいは、グリッドの規制部を画像領域が安定かつ均一に帯電できるように画像領域よりも所定長さだけ外方に延長して帯電マージンをとるようにして、それより外方にはグリッドをなくしてもよい。すなわち、非画像領域の一部および感光体ドラム端部の低絶縁性部位までグリッドが延長していなくてもよい。
【0069】
また、上記実施形態では、グリッドが感光体ドラムから遠ざかり始める所が、放電体の外方であったが、グリッドの規制部を画像領域が安定かつ均一に帯電できるように画像領域よりも所定長さだけ外方に延長して、帯電マージンをとるようにして、そのすぐ外方からグリッドを感光体ドラムから遠ざけ始めてもよい。この場合、画像領域外の現像領域やその他の非画像領域に対して現像バイアス電位と同極性で絶対値の大きい電位に帯電することは言うまでもない。この場合も画像領域を安定かつ均一に帯電して、画像を良好にできると共に、画像領域外の現像領域やその他の非画像領域に対して現像バイアス電位と同極性で絶対値の大きい電位に帯電して、トナーの無駄な消費を減らし、廃棄トナー容器のライフ短縮化の防止やクリーニング装置のシール体のシール性の早期低下を防止できる。これに加えて、感光体ドラム端部の低絶縁性部位へのリーク放電を防止できるので、この低絶縁性部位を内側に寄せることが可能となり、感光体ドラムの軸方向長さを短くでき、小型化を図れる。なお、上記の各形態にあっても放電体は非画像領域全域を帯電できるように設けられていることは言うまでもない。
【0070】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、感光体の画像領域に対しては放電体から均一にコロナイオン等の電荷を安定的に供給することができ、帯電が安定化して良好な画像を形成できる。一方、感光体の非画像領域に対しては放電体から多量の電荷が供給され、表面電位を現像電位以上にすることによって、トナーの付着を防止することができる。したがって、スコロトロン方式とコロトロン方式を併用した帯電装置にすることによって、高品質な画像が得られる。しかも、トナーの無駄な消費を低減でき、これによって廃棄トナー容器のライフを延ばすことができる。さらに、付着トナーのクリーニングが必要なくなるので、クリーニング装置のシール体に余分な負荷がかからず、そのシール性能を長期間にわたって維持することができる。
【0071】
また、グリッドを画像領域に対向する規制部と非画像領域に対向する非規制部とから構成したとき、非規制部を感光体から所定の距離だけ隔てて配置することにより、感光体端部にある低絶縁性部位に対するグリッドの非規制部からのリーク放電を防いで感光体の感光層の損傷を防止できる。
【0072】
また、グリッドを感光体から遠ざかる方向に引っ張って張架することにより、グリッドの平面性が低下することはなく、画像領域の帯電電位を均一にでき、安定した帯電を行える。しかも、グリッドを感光体表面により一層近接させることが可能となるので、放電体に印加する電圧を小さくしてもよく、高圧印加用のトランス等を小型のものが使用可能となる。さらに、感光体端部の低絶縁性部位を中央側に寄せてもリーク放電が生じないようにできるので、感光体の軸方向長さが短縮可能となり、各装置の小型化を図ることができ、感光体の周囲の部材の着脱を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の複写機の概略全体構成図
【図2】画像形成部の概略構成図
【図3】画像形成処理を説明するための図
【図4】感光体ドラムの表面電位の変化を示す図
【図5】帯電装置の一部破断斜視図
【図6】帯電装置の断面図
【図7】放電体に対する印加電圧と発生電流との関係を示す図
【図8】本発明の帯電装置と従来の帯電装置の帯電分布特性図
【図9】感光体ドラムと帯電装置の規制部の位置関係を示す図
【図10】感光体ドラムと帯電装置の非規制部の位置関係を示す図
【図11】従来の感光体ドラムの表面における各装置の処理領域を示す図
【図12】従来の帯電装置の分解斜視図
【符号の説明】
10 放電体
11 グリッド
31 開口
222a 感光体
S 規制部
T 非規制部
X 画像領域
Y 非画像領域

Claims (3)

  1. 表面に供給されたトナーによりトナー像を形成する感光体をトナーの極性と同一極性で帯電し、前記感光体表面のトナー像が形成される画像領域に比べて、該画像領域外の非画像領域を大電位に帯電する帯電装置であって、放電体と、該放電体と前記感光体との間に配されたグリッドとを備え、前記感光体表面の非画像領域と対向する前記グリッドの非規制部に、前記非画像領域に対して前記放電体から発生した粒子流が直接到達するように開口が形成されたことを特徴とする帯電装置。
  2. 開口は、四方を外枠で囲まれ、長手方向に沿った左右の外枠は、2本形成されたことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  3. 請求項1または2記載の帯電装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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