JP3594769B2 - 遠隔監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は建物に設置された設備機器類の状態を遠隔的に監視する遠隔監視装置に係り、特に、上記設備機器類に生じた異常への対処状況をリアルタイムに把握することが可能な遠隔監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ビルなどの建物には、エレベータ,エスカレータ,高架水槽,防犯装置,冷暖房機器など、各種の設備機器類が設置されている。このような設備機器類に何らかの異常が生じると、そのビルの居住者や利用者などに多大の迷惑を及ぼし、場合によっては死傷事故の原因となることもある。そこで、建物に設置された設備機器類に対しては、常に適切な保守管理を行うことが義務付けられている。こうした設備機器類は高度に精密化されていることが多く、その保守管理にはかなりの技術力が必要となるので、専門の保守管理会社に対し保守管理業務を委託するのが一般的である。保守管理業務を委託された保守管理会社は、管理対象の建物を定期的に巡回して保守点検・修理などを行う他、例えばエレベータの故障による乗客閉じ込めなどの異常が発生したとき迅速に対処できるように、通信回線を介して常に設備機器類の状態を遠隔的に監視している。
【0003】
図29は、従来の遠隔監視装置の一例の概略構成を示すブロック図である。図29において、1は図示しない監視対象のビルに設置され、そのビルの設備機器の異常の有無を検出するビル端末装置であって、例えばコンピュータにより構成されている。20はビル端末装置1から通信回線を介して送信される信号である発報によって監視対象のビルを監視する監視用コンピュータ、201はこの監視用コンピュータ20で処理した情報を表示する表示装置、202はこの監視用コンピュータ20に対して処理命令やデータの入力操作を行うための入力装置であって、これらは監視作業を行うオペレータが勤務する監視センタ2内に設置してある。3は監視対象のビルを管理する拠点すなわち営業所であって、それぞれ保守作業を行う所定人数の保守員4が常に配属されている。5は各々の保守員4が常に携行して保守に関わる情報管理を行うとき用いる携帯型コンピュータ、6は保守員4が常に携行して監視センタ2や配属された営業所3から連絡を受けるためのポケットベルである。
【0004】
監視対象のビルに設置された設備機器、例えばエレベータに何らかの異常が発生した場合、ビル端末装置1はこの異常を検出して、あらかじめ設定されたそのビルのデータ、例えば保守契約者番号,ビルコード,異常内容などを電話線などの通信回線経由で監視センタ2へ発報する。このビル端末装置1からの異常発報を受信した監視センタ2の監視用コンピュータ20は、該当するビルに対する保守員4の派遣を促すメッセージを表示装置201に表示させる。監視センタ2には図示しないオペレータが常に監視業務を行っており、上述のように表示装置201に表示された保守員4の派遣を促すメッセージを確認すると、該当するビルが営業範囲に属する営業所3で勤務する連絡要員に対し、例えばファクシミリなどを用いて該当するビルへ出動して異常の原因を除去する復旧作業を開始すべき旨の指示を伝える。この指示を受けた営業所3の連絡要員は、例えば保守点検のため外出中の保守員4が所持するポケットベル6によってこの保守員4を呼び出し、該当するビルへ出動して復旧作業を開始すべき旨の指示を伝える。この指示を受けた保守員4は直ちに該当するビルへ出動し、復旧作業を開始する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の遠隔監視装置において、監視センタ2の表示装置201は、異常が発生したビルに対する保守員4の派遣を促すメッセージとともに、この異常発報を受信した時刻と、異常の原因が除去されたことをビル端末装置1が検出して発報した復旧発報を受信した時刻とを、それぞれ表示している。このように、異常発報を受信した時刻及び復旧発報を受信した時刻のみを表示させる従来の遠隔監視装置では、異常発報に該当するビルへ出動して復旧作業を開始すべき旨の指示を監視センタ2から営業所3へ伝えて以後、その営業所3に配属されている保守員4が実際に出動したのか否か、復旧作業が特別な遅れもなく行われているのか否かなど、指示を伝達した後の対処状況について監視センタ2のオペレータが具体的に把握するためには、例えば電話などを用いて監視センタ2から営業所3へ問合せを行うことになる。監視センタ2から対処状況について問合せがあった場合、営業所3は復旧作業を開始すべき旨の指示を伝えた保守員4を再びポケットベル6によって呼び出し、異常発報に該当するビルに備えられた電話などを用いて対処状況を説明するよう指示することになる。
【0006】
しかしながら、ビルに設置された設備機器に異常が発生したときは、この設備機器を正常に復旧させることが最優先とされるため、通常、上述のように保守員4に対処状況を説明させるなどの復旧作業の効率低下に直結する作業は最小限に抑えなければならない。このため、復旧作業を開始すべき旨の指示を営業所3へ伝えてから、保守員4が営業所3を介して復旧作業の完了を連絡してくるまでの間、監視センタ2のオペレータは、監視対象のビルに設置された設備機器の異常への対処状況をリアルタイムに把握することができず、復旧作業についての進捗管理が事実上できないという問題点があった。
【0007】
本発明の目的は、上記の問題点を解決して、監視対象のビルに設置された設備機器の異常発生に際し、保守員による復旧作業に影響を与えずに、監視センタのオペレータが異常への対処状況をリアルタイムに把握可能な遠隔監視装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、監視対象のビルごとに設置され、そのビルの設備機器に発生した異常を検出して該当する発報を行うビル端末装置と、所定の保守作業を行う一人以上の保守員が予め配属され、前記監視対象のビルのうちの所定の複数のビルの保守管理を担当する営業所と、所定の通信回線経由で前記ビル端末装置及び前記営業所の各々に接続され、この通信回線を介して受信される前記ビル端末装置からの発報に基づいて該当するビルの設備機器に発生した異常に関する各種データを生成するとともに当該ビルを担当する営業所に保守員の出動指示を前記通信回線経由で与えるセンタ処理部と、
このセンタ処理部により生成された前記各種データに基づく表示出力を行う表示装置とを備えた監視センタとを有する遠隔監視装置において、前記監視センタは、異常が発生したビルの設備機器の各々について、その異常への対処状況を含む監視レコードを記憶させるデータ記憶部を備え、前記センタ処理部は、前記ビル端末装置からの発報及び前記営業所との間の送受信を監視するとともに、ビル端末装置から受信した発報を解析して得られる発報データに基づく前記監視レコードの新規生成、前記営業所との間の送受信を解析して得られる発報データに基づく前記監視レコードの更新のいずれかを行う発報データ監視部と、前記データ記憶部に記憶されている前記更新された監視レコード中に含まれる出動指示もしくは出動のいずれかの前記対処状況を判定し、その判定結果に応じた表示の指令を行う監視レコード判定部と、前記監視レコード判定部による前記指令に基づき、前記対処状況に応じた表示出力を前記表示装置に行わせる表示出力制御部とを有することを特徴としている。
【0009】
この請求項1に係る発明によれば、監視センタに備えられたデータ記憶部は、異常が発生したビルの設備機器の各々について、その異常への対処状況を含む監視レコードを記憶させる。センタ処理部に備えられた発報データ監視部は、受信した発報を解析して得られる発報データに基づいて前記監視レコードの新規生成及び更新のいずれかを行う。センタ処理部に備えられた監視レコード判定部は、データ記憶部に記憶されている監視レコードの各々について、その監視レコード中に含まれる対処状況を判定し、その判定結果に応じた表示の指令を行う。センタ処理部に備えられた表示出力制御部は、監視レコード判定部による指令に基づき、対処状況に応じた表示出力を表示装置に行わせる。したがって、監視センタで勤務するオペレータは、監視対象のビルの設備機器に発生した異常への対処状況をリアルタイムに把握できる。
【0010】
また本発明は、上記発明において、前記監視センタは、現在時刻を求めて出力するタイマを備えるとともに、前記発報データ監視部は、前記監視レコードの新規生成及び更新に際して前記タイマから得られた現在時刻をその時点の対処状況となったことを表す各種の時刻として前記監視レコード中に登録し、前記監視レコード判定部は、前記タイマから得られる現在時刻により、出動時刻からの経過時間を求め、その経過時間が所定時間を超過していたときには前記対処状況が望ましくない旨の表示の指令を行うことを特徴としている。
【0012】
また、本発明の請求項3に係る遠隔監視装置は、上記請求項1及び請求項2のいずれかに係る発明において、前記監視センタは、現在時刻を求めて出力するタイマを備えるとともに、前記発報データ監視部は、前記監視レコードの新規生成及び更新に際して前記タイマから得られた現在時刻をその時点の対処状況となったことを表す各種の時刻として前記監視レコード中に登録し、前記監視レコード判定部は、前記監視レコードの参照に際して前記タイマから得られる現在時刻とその前記監視レコード中に登録された前記各種の時刻との差を求め、この差の値が所定の範囲を超過していたときには前記対処状況が望ましくない旨の表示の指令を行うものである。
【0013】
この請求項3に係る発明によれば、発報データ監視部は、監視レコードの新規生成及び更新に際してタイマから得られた現在時刻をその時点の対処状況となったことを表す各種の時刻としてその監視レコード中に登録する。監視レコード判定部は、その監視レコードの参照に際してタイマから得られる現在時刻とその監視レコード中に登録された各種の時刻との差を求め、この差の値が所定の範囲を超過していたときには対処状況が望ましくない旨の表示の指令を行う。したがって、監視センタで勤務するオペレータは、監視対象のビルの設備機器に発生した異常への対処が遅れているものを、対処が順調なものと容易に区別して把握することができる。
【0014】
また、本発明の請求項4に係る遠隔監視装置は、上記請求項2及び請求項3のいずれかに係る発明において、各々の前記営業所は、前記保守員に関する情報があらかじめ設定された保守員記憶部を備えるとともに、前記発報データ監視部は、前記出動指示に対して前記特定の営業所から伝えられた発報に基づき、前記特定のビルへ実際に出動した特定の保守員に関する情報を求めて、この情報を前記監視レコード中に登録し、前記監視レコード判定部は、この保守員に関する情報を含む表示の指令を行うものである。
【0015】
この請求項4に係る発明によれば、発報データ監視部は、前記出動指示に対して前記特定の営業所から伝えられた発報に基づき、前記特定のビルへ実際に出動した特定の保守員に関する情報を求めて、この情報を前記監視レコード中に登録し、前記監視レコード判定部は、この保守員に関する情報を含む表示の指令を行う。したがって、監視センタで勤務するオペレータは、監視対象のビルの設備機器に発生した異常への対処すなわち復旧作業を実際に担当する保守員について知ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遠隔監視装置の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の遠隔監視装置の一実施形態の主要部分の全体的な構成を示すブロック図である。同図中、1は図29に示したものと同様のビル端末装置、2aは所定の監視業務を行うオペレータが勤務する監視センタ、3aは監視対象のビルを管理する拠点である営業所、4は監視対象のビルへ出動して所定の保守作業を行う保守員、5aは各々の保守員4が常に携行して保守に関わる情報管理や監視センタ2aへ発報を行うとき用いる携帯型コンピュータ、6は保守員4が常に携行して監視センタ2aや配属された営業所3aから連絡を受けるためのポケットベルである。20aはビル端末装置1から通信回線を介して送信される信号である発報によって監視対象のビルを監視する監視用コンピュータ、201は監視作業中のオペレータに対面するように設置されて監視用コンピュータ20aの処理結果に基づく表示出力を行う例えば70×70インチの大画面表示装置、202は監視作業中のオペレータが監視用コンピュータ20aに各種の指示を与えるための入力装置である。
【0018】
監視用コンピュータ20aにおいて、21は監視対象のビルに設置されたビル端末装置1から発報を受信するための送受信部、22は受信される発報に基づいて該当するビルの設備機器に発生した異常に関する各種データを生成するセンタ処理部、23は現在時刻を求めて出力するタイマ、24は異常が発生したビルの設備機器の各々について、その異常への対処状況を含む監視レコードを記憶させるデータ記憶部、25は監視対象のビルの各々について、そのビルの重要度を含むビル固有の情報があらかじめ設定されたビル記憶部、26は監視対象のビルの各々について、そのビルの保守管理を担当する営業所3aに関する情報があらかじめ設定された営業所記憶部、27は営業所3aとの通信及び携帯型コンピュータ5aからの発報の受信を行うセンタ通信部、28は各種のビルの設備機器で発生し得る異常の各々について、その異常の重要度を含む異常状態の情報があらかじめ設定された異常状態記憶部、29は監視作業を行うオペレータに関する情報があらかじめ設定されたオペレータ記憶部である。
【0019】
センタ処理部22中の発報データ監視部22aは、送受信部21による発報の受信を監視するとともに、受信した発報を解析して得られる発報データに基づいて上述した監視レコードの新規生成及び更新のいずれかを行う。センタ処理部22中の監視レコード判定部22bは、データ記憶部24に記憶されている監視レコードの各々について、その監視レコード中に含まれる対処状況を判定し、その判定結果に応じた表示の指令を行う。センタ処理部22中の表示出力制御部22cは、監視レコード判定部22bによる指令に基づき、対処状況に応じた表示出力を後述する大画面表示装置204に行わせる。ここで、対処状況とは、ビルの設備機器に発生した異常への対処がどのくらい進捗したかを表す指標のことであって、後述するように、データ記憶部24に記憶されている監視レコードごとに登録された対処状況フラグによって表される。
【0020】
営業所3aにおいて、30は営業所端末装置、31は監視センタ2aと通信を行う営業所通信部、32は保守員4に関する情報があらかじめ設定された保守員記憶部、33は営業所端末装置30の全般的な制御を行う営業所処理部、34は異常が発生した設備機器のある監視対象のビルへ出動させる保守員4に携行させているポケットベル6に対して自動ダイヤルを行う自動ダイヤル部、301は営業所3aで待機中の保守員などが監視センタ2aからの指示を読むための表示装置、302は営業所3aで待機中の保守員などが監視センタ2aへ応答するための入力装置である。
【0021】
携帯型コンピュータ5aにおいて、51は保守員4が指定したデータを発報として監視センタ2aへ転送するデータ転送部、52はこのような発報の生成などの各種制御を行う処理部、53及び54は図示しない通常の入力キーに加えて設けられた到着キー及び完了キーである。
【0022】
図2は、図1中に示した各種の記憶部のうち、あらかじめ情報が設定されている記憶部の一例を示す図である。ここで、図2(a)はビル記憶部25の設定例を表し、監視対象のビルを特定するビルコード25a,そのビルを所有あるいは管理する顧客を特定する顧客No25b,その顧客の名称である顧客名25c,そのビルが保守管理上のどの地域に属するかを示す番号である巡回地域25d,そのビル及び顧客の重要度25eが、各々のビルごとに設定されている。例えば、符号251に該当するビルについては、ビルコード25a=“1221−5556”,顧客No25b=“11−123”,顧客名25c=“Aビル”,巡回地域25d=“115”,重要度25e=“重要”が設定されている。図2(b)は営業所記憶部26の設定例を表し、上述したビルコード25aに対応付けられるビルコード26a,そのビルの保守管理を担当する営業所26bが、各々のビルごとに設定されている。例えば、符号261に該当するビルについては、ビルコード26a=“1221−5556”,営業所26b=“千葉1係2班”が設定されている。
【0023】
図2(c)は異常状態記憶部28の設定例を表し、監視対象のビルで発生した異常を特定する設備状態コード28a,その異常の内容を簡潔に記した異常内容28b,その異常の重要度28c,その異常の発報があったことをオペレータにはっきり通知するための標識28dが、各々の異常ごとに設定されている。例えば、符号281に該当する異常については、設備状態コード28a=“010101”,異常内容28b=“エレベータ閉じ込め”,重要度28c=“重要”が設定され、標識28dとしてエレベータのイメージ図形が設定されている。
【0024】
図2(d)はオペレータ記憶部29の設定例を表し、オペレータとして監視センタ2aで勤務可能な者の個人番号29a及びそのオペレータ名29bが、各々のオペレータごとに設定されている。例えば、符号291に該当するオペレータについては、個人番号29a=“ 02345”及びオペレータ名29b=“荒木田”が設定されている。図2(e)は保守員記憶部32の設定例を表し、保守員4として営業所3aに配属可能な者の個人番号32a,その保守員名32b,上述した巡回地域25dに対応付けられる巡回地域32c,その保守員4が携行するポケットベル6の呼出し電話番号であるポケットベルNo32dが、各々の保守員ごとに設定されている。例えば、符号322に該当する保守員については、個人番号32a=“ 03321”,保守員名32b=“佐藤”,巡回地域32c=“115”,ポケットベルNo32d=“03−5432−6634”が設定されている。
【0025】
図3は、受信した発報を解析して得られる発報データの一例を示す図である。これらの発報データのうち、図3(a)〜図3(e)に示す発報データは、後述する第1の監視レコードにより管理されるエレベータ閉じ込めの異常に係る一連の発報データを時系列的に並べて表したものであり、図3(a)の発報データは監視対象のビルでエレベータ閉じ込めが発生したときビル端末装置1から行われた発報に、図3(b)の発報データはこのエレベータ閉じ込めに対する出動指示を受信したとき営業所3aから行われた発報に、図3(c)の発報データはこの出動指示に応じて保守員4が出動したとき営業所3aから行われた発報に、図3(d)の発報データは保守員4が該当するビルに到着して利用客を救出し、到着キー53を操作したとき携帯型コンピュータ5aから行われた発報に、図3(e)の発報データは保守員4がエレベータの復旧作業を完了して完了キー54を操作したとき携帯型コンピュータ5aから行われた発報に、それぞれ対応する。
【0026】
また、図3(f)〜図3(j)に示す発報データは後述する第2の監視レコードにより管理される空調設備故障の異常に係る一連の発報データを時系列的に並べて表したものであり、図3(f)の発報データは監視対象のビルの空調設備が故障したときビル端末装置1から行われた発報に、図3(g)の発報データはこの空調設備故障に対する出動指示を受信したとき営業所3aから行われた発報に、図3(h)の発報データはこの出動指示に応じて保守員4が出動したとき営業所3aから行われた発報に、図3(i)の発報データは保守員4が該当するビルに到着して到着キー53を操作したとき携帯型コンピュータ5aから行われた発報に、図3(j)の発報データは保守員4が空調設備の復旧を完了して完了キー54を操作したとき携帯型コンピュータ5aから行われた発報に、それぞれ対応する。
【0027】
図4は、図1中に示したデータ記憶部24の構成の一例を示す図であり、図4(a)はデータ記憶部24に記憶される監視レコードの構成のみを、図4(b)は上述した図3(a)及び図3(f)の発報データに基づいて記憶される第1及び第2の監視レコードの設定内容を、それぞれ示す。
【0028】
図4(a)に示すように、データ記憶部24には、監視対象のビルに備えられて異常が発生した設備機器ごとに、その設備機器に発生した異常及びその異常に対する保守作業の進捗が登録される監視レコードが記憶される。それぞれの監視レコードには、監視レコードを互いに識別するためのレコードNo24a,異常が発生した設備機器が設置されている監視対象のビルを特定するビルコード24b,発生した異常を特定する設備状態コード24c,監視センタ2aから該当する巡回地域内の営業所3aに対して行われた出動指示の発報を受信して応答した者の個人番号である受付者番号24d,この出動指示に応じて異常が発生した設備機器が設置されている監視対象のビルへ実際に出動した保守員4の個人番号である出動者番号24e,設備機器に発生した異常をビル端末装置1が検出して最初の発報を行ったときの時刻である発報時刻24f,復旧作業の完了後に保守員4が携帯型コンピュータ5aの完了キー54を操作したときの時刻である復旧時刻24g,上記出動指示に対して営業所3aから応答したときの時刻である受信時刻24h,監視対象のビルへ保守員4が実際に出動したときの時刻である出動時刻24i,該当するビルに出動した保守員4が到着し、利用客の救出作業を行ったときの時刻である到着/救出時刻24j,該当するビル及びその顧客が重要であるか否かを表す重要顧客フラグ24k,設備機器に発生した異常が重要であるか否かを表す重要発報フラグ24l,異常発生の発報があったとき監視センタ2aで勤務していたオペレータを表す担当管制員24m,現時点における復旧作業の進捗を表す対処状況フラグ24nが、それぞれ設定される。
【0029】
図4(b)において、第1の監視レコードには、レコードNo24a=“1”,ビルコード24b=“1221−5556”,設備状態コード24c=“010101”,発報時刻24f=“13:09”,重要顧客フラグ24k=“重要”,重要発報フラグ24l=“重要”,担当管制員24m=“ 02345”,対処状況フラグ24n=“出動指示”の各値が設定されている。また、第2の監視レコードには、レコードNo24a=“2”,ビルコード24b=“1301−5786”,設備状態コード24c=“030101”,発報時刻24f=“13:04”,重要顧客フラグ24k=“(設定なし)”,重要発報フラグ24l=“(設定なし)”,担当管制員24m=“(設定なし)”,対処状況フラグ24n=“出動指示”の各値が設定されている。これらの各値は、後述する監視センタ2aの発報データ監視部22aによって登録される。
【0030】
図5〜図8は図1中に示した発報データ監視部22aによる処理の流れを示すフローチャート、図9〜図17は図1中に示した監視レコード判定部22bによる処理の流れを示すフローチャート、図18〜図28は、設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部24中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置201の表示出力の一例を示す図である。ここで、大画面表示装置201の表示は、異常が発生したビルの設備機器ごとに、そのビルの設備機器に対応する監視レコードのレコードNoを表示するa欄、顧客番号及びビルコードを表示するb欄、顧客名及び異常内容を表示するc欄、異常発報のあったビルを担当している営業所を表示するd欄、営業所で監視センタ2aから出動指示を受けた受付者及びこの出動指示に応じて出動した出動者(保守員)を表示するe欄、最初に異常発生の発報が行われた時刻及びその復旧時刻を表示するf欄、監視センタ2aから営業所へ出動指示を伝えた後の対応の経過を表示するg欄、重要な発報への対処を担当したオペレータの氏名を表示するh欄からなる。さらにg欄は、営業所で監視センタ2aからの出動指示を受けたことを示す標識及びその時刻を表示するg1欄、この出動指示に応じて保守員が出動したことを示す標識及びその時刻を表示するg2欄、この保守員が該当するビルに到着して異常に巻き込まれた利用客の救出作業を開始したことを示す標識及びその時刻を表示するg3欄、上記出動指示に応じた復旧作業がすべて完了したことを示す標識及びその時刻を表示するg4欄からなる。
【0031】
以下、図5〜図17のフローチャートと図18〜図28に示したデータ記憶部24中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置201の表示出力の一例とに基づいて、異常発生のために図4(b)に示した第1及び第2の監視レコードがデータ記憶部24中に生成されて以後に本実施形態の遠隔監視装置が実行する主要な処理について、説明を行う。なお、以後の記述中、“発報データを受信する”とは、“発報を受信して解析し、発報データを求める”ことであるものとする。
【0032】
図5において、発報データ監視部22aは、新たな発報データを受信しない限り(ステップS102=No)、発報データの受信を監視し続ける(ステップS101)。そして、新たな発報データを受信したときには(ステップS102=Yes)、その発報データの発信元によって処理を分岐する。発報データの発信元が営業所3aであった場合(ステップS103=Yes)、すなわち、出動指示を受信したときあるいは保守員4が出動したとき営業所3aから行われた発報であった場合には、ラベルA1(図6中のステップS121)へ分岐する。発報データの発信元が営業所3a及びビル端末装置1のいずれでもなく保守員4の携帯型コンピュータ5aであった場合(ステップS103=No,ステップS104=No)、すなわち、保守員4が到着キー53あるいは完了キー54を操作したとき携帯型コンピュータ5aから行われた発報であった場合には、ラベルA2(図7中のステップS131)へ分岐する。発報データの発信元がビル端末装置1であった場合(ステップS104=Yes)、すなわち、監視対象のビルの設備機器に異常が発生したときビル端末装置1から行われた発報であった場合には、そのままステップS105へ分岐する。発報データの発信元による処理の分岐先は以上の3通りである。
【0033】
発報データの発信元がビル端末装置1であった場合(ステップS104=Yes)、すなわち、監視対象のビルの設備機器に異常が発生したときビル端末装置1から行われた発報であった場合、発報データ監視部22aは、データ記憶部24中に図4(a)に示した形式の監視レコードを新規に生成する(ステップS105)。新規の監視レコードが生成されると、ステップS102で受信した新たな発報データ中に含まれるビルコード,設備状態コード,発報時刻の各値を、この新規の監視レコードに登録する(ステップS106)。そして、登録したビルコードの値をビル記憶部25の設定値と照合して(ステップS107)、該当するビルの顧客の重要度が“重要”に設定されていた場合に限り(ステップS108=Yes)、新規の監視レコードの重要顧客フラグの値を“重要”にセットする(ステップS109)。同様に、ステップS106で登録した設備状態コードの値を異常状態記憶部28の設定値と照合して(ステップS110)、該当する発報の重要度が“重要”に設定されていた場合に限り(ステップS111=Yes)、新規の監視レコードの重要発報フラグの値を“重要”にセットする(ステップS112)。そして、ラベルA3すなわち図8中に示すステップS141以降の処理へジャンプする。
【0034】
このステップS141では、新規の監視レコード中の重要顧客フラグ・重要発報フラグの一方でも“重要”にセットされているか否かを判定し、セットされていた場合(ステップS141=Yes)、監視センタ2aで勤務中のオペレータに対して、そのオペレータの個人番号の入力を促すメッセージを表示する(ステップS142)。そして、個人番号の入力が行われたか否かを判定し(ステップS143)、個人番号の入力が行われなければ(ステップS143=No)再びステップS142に戻る。一方、個人番号の入力が行われると(ステップS143=Yes)、入力された個人番号の値をオペレータ記憶部29の設定値と照合し(ステップS144)、入力された個人番号の値が正当か否かを判定する(ステップS145)。この結果、個人番号の値が正当でなければ(ステップS145=No)再びステップS142に戻る。一方、個人番号の値が正当であれば(ステップS145=Yes)、この個人番号の値を、新規の監視レコードに担当管制員番号の値として登録する(ステップS146)。
【0035】
上述したステップS141〜S146の処理を完了した後、あるいは、新規の監視レコード中の重要顧客フラグ・重要発報フラグのいずれも“重要”にセットされていなかったため(ステップS141=No)ステップS141〜S146の処理をスキップした後、発報データ監視部22aは、これまでの処理によって新規の監視レコードに登録されている各種データに基づき、少なくともビルコードと設備状態コードとを含む出動指示データを生成して(ステップS147)、この出動指示データを該当する営業所3a宛てにセンタ通信部27及び営業所通信部31経由で発信する(ステップS148)。そして、新規の監視レコードの対処状況フラグの値を“出動指示”にセットして(ステップS149)、発報データ監視部22aの処理はラベルA0すなわち図5中に示す最初のステップS101へ戻る。
【0036】
例えば、受信した発報データの内容が、図3(a)に示すように、ビルコード=“1221−5556”,設備状態コード=“010101”,発報時刻=“13:09”であった場合、監視センタ2aの発報データ監視部22aが上述したステップS101〜S112,S141〜S149の処理を実行することで、図4(b)中にレコードNo=1で示す第1の監視レコードが新規に生成され、レコードNo24a=“1”,ビルコード24b=“1221−5556”,設備状態コード24c=“010101”,発報時刻24f=“13:09”,重要顧客フラグ24k=“重要”,重要発報フラグ24l=“重要”,担当管制員24m=“ 02345”,対処状況フラグ24n=“出動指示”の各値が登録される。また、受信した発報データの内容が、図3(f)に示すように、ビルコード=“1301−5786”,設備状態コード=“030101”,発報時刻=“13:04”であった場合、監視センタ2aの発報データ監視部22aが上述したステップS101〜S112,S141〜S149の処理を実行することで、図4(b)中にレコードNo=2で示す第2の監視レコードが新規に生成され、レコードNo24a=“2”,ビルコード24b=“1301−5786”,設備状態コード24c=“030101”,発報時刻24f=“13:04”,重要顧客フラグ24k=“(設定なし)”,重要発報フラグ24l=“(設定なし)”,担当管制員24m=“(設定なし)”,対処状況フラグ24n=“出動指示”の各値が登録される。
【0037】
図9において、処理開始直後の監視レコード判定部22bは、処理対象の監視レコードを表す対象レコード番号に値0をセットする(ステップS201)。そして、この対象レコード番号の値を〔+1〕して(ステップS202)、データ記憶部24から現在の対象レコード番号に該当する監視レコードを読み出し(ステップS203)、正常に監視レコードを読み出せたか否かを判定する(ステップS204)。この結果、正常に監視レコードを読み出せなければ(ステップS204=No)、読み出し可能な既存の監視レコードをすべて処理してしまったものとみなし、監視レコード判定部22bの処理は再びステップS201に戻る。一方、正常に監視レコードを読み出せた場合(ステップS204=Yes)には、そのまま次のステップS205へ進む。ステップS205では、正常に読み出した監視レコードの対処状況フラグがセットされているか否かを判定し、セットされていなかった場合(ステップS205=No)には、表示出力などの処理が不要なものとみなし、監視レコード判定部22bの処理はラベルB0すなわち図中に示す2番目のステップS202へ戻る。一方、監視レコードの対処状況フラグがセットされていた場合(ステップS205=Yes)には、ステップS206以降の判定処理によって、その対処状況フラグの値に応じた処理へ分岐する。
【0038】
対処状況フラグの値が“出動指示”となっていた場合(ステップS206=Yes)、ラベルB1すなわち図10中に示すステップS221に分岐する。図10において、監視レコード判定部22bは、先に図9中のステップS203で読み出した監視レコード(対処状況フラグ=“出動指示”)を参照して、新たに登録されたビルコード,設備状態コード,発報時刻及び受信時刻の各値を取得する(ステップS221)。そして、監視レコードから取得した各種データに基づく表示を開始する旨の指令を、表示出力制御部22cに与え(ステップS222)、この監視レコードの対処状況フラグをクリアする(ステップS223)。上述したステップS221で参照される監視レコードには、例えば図4(b)に示したように、ビルコード,設備状態コード,発報時刻及び受信時刻の各値が登録されている。以上のステップS221〜S223の処理を行った後、監視レコード判定部22bの処理は再びラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202の処理へ戻る。
【0039】
上述のように監視レコードの対処状況フラグの値が“出動指示”となった後、監視センタ2aの発報データ監視部22aは、この監視レコードに基づく出動指示の送信先である営業所3aからその出動指示を受信した旨の発報が行われるのを監視している状態になる。図5において、受信した発報データの発信元が営業所3aであった場合(ステップS103=Yes)、すなわち、出動指示を受信したときあるいは保守員4が出動したとき営業所3aから行われた発報であった場合には、ラベルA1(図6中のステップS121)へ分岐する。分岐先のステップS121において、発報データ監視部22aは、新たな発報データ中に含まれるビルコードの値を、データ記憶部24の各監視レコードと照合して、ビルコードの値が一致する既存の監視レコードを求め(図6中のステップS121)、この既存の監視レコードに、受信時刻の値が登録済みであるか否かを判定する(ステップS122)。既存の監視レコードに、受信時刻の値が登録済みでなかった場合(ステップS122=No)、すなわち、新たな発報データがこの既存の監視レコードに基づく出動指示の送信先である営業所3aから行われたその出動指示を受信した旨の発報に対応するものであった場合、発報データ監視部22aは、新たな発報データ中に含まれる個人番号・発報時刻の値を、この既存の監視レコードに受付者番号・受信時刻としてそれぞれ登録し(ステップS123)、既存の監視レコードの対処状況フラグの値を“受信”にセットする(ステップS124)。そして、発報データ監視部22aの処理はラベルA0すなわち図5中に示す最初のステップS101へ戻る。図18(a)に示す第1及び第2の監視レコードの設定内容は、発報データ監視部22aが上述したステップS123,S124の処理を行った結果、図4(b)に示した第1及び第2の監視レコードの設定内容から更新されたものである。
【0040】
図9に示す監視レコード判定部22bの処理において、対処状況フラグの値が“受信”となっていた場合(ステップS207=Yes)、ラベルB2すなわち図11中に示すステップS231に分岐する。図11において、監視レコード判定部22bは、先に図9中のステップS203で読み出した監視レコード(対処状況フラグ=“受信”)を参照して、新たに登録された受付者番号・受信時刻の各値を取得する(ステップS231)。そして、出動指示の受付をオペレータに通知する所定の標識を表示に追加する旨の指令を、表示出力制御部22cに与えて(ステップS232)から、所定の表示時間を経過するまでの間そのまま待ち続ける(ステップS233=No)。図18(b)は図18(a)に示す第1及び第2の監視レコードから取得された各値に対するステップS232の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を表す。図18(a)及び図18(b)において、a欄,b欄,f欄には、監視レコードから取得したレコードNo24a,ビルコード24b,発報時刻24fの各値がそのまま表示出力される。また、b欄,c欄,d欄,h欄には、監視レコードから取得した各値をビル記憶部25,営業所記憶部26,異常状態記憶部28,オペレータ記憶部29と照合して求められる固有の顧客番号,顧客名,異常内容,営業所,担当管制員が表示出力される。さらにg1欄には、該当する監視レコードから取得した設備状態コードの値に対応する標識M1及びM2が表示出力される。
【0041】
図11において、所定の表示時間を経過した後(ステップS233=Yes)、監視レコード判定部22bは、ステップS231で取得した受付者番号及び受信時刻の各値に基づいて表示を更新する旨の指令を、表示出力制御部22cに与え(ステップS234)、この監視レコードの対処状況フラグをクリアする(ステップS235)。以上のステップS231〜S235の処理を行った後、監視レコード判定部22bの処理はラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202へ戻る。図19(a)は上述したステップS235によって対処状況フラグがクリアされた第1及び第2の監視レコードの設定内容の一例を、図19(b)は上述したステップS234の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を、それぞれ示す。図19(a)及び図19(b)において、e欄には、監視レコードから取得した受付者番号24dを保守員記憶部32と照合して求められる受付者名が追加によってそれぞれ表示出力され、g1欄には、標識M1及びM2に代えて受信時刻24hの値がそれぞれ表示出力される。
【0042】
図19(b)に示す大画面表示装置201への表示出力が行われた後、監視センタ2aの発報データ監視部22aは、この監視レコードに基づく出動指示の送信先である営業所3aから保守員4が出動した旨の発報が行われるのを監視している状態になる。図5において、受信した発報データの発信元が営業所3aであった場合(ステップS103=Yes)、上述したようにラベルA1(図6中のステップS121)へ分岐し、ビルコードの値が一致する既存の監視レコードを求め、受信時刻の値が登録済みであるか否かを判定する(ステップS122)。既存の監視レコードに、受信時刻の値が登録済みであった場合(ステップS122=Yes)、すなわち、新たな発報データがこの既存の監視レコードに基づく出動指示の送信先である営業所3aから行われた保守員4が出動した旨の発報に対応するものであった場合、発報データ監視部22aは、新たな発報データ中に含まれる個人番号・発報時刻の値を、この既存の監視レコードに出動者番号・出動時刻としてそれぞれ登録し(ステップS125)、既存の監視レコードの対処状況フラグの値を“出動”にセットする(ステップS126)。そして、発報データ監視部22aの処理はラベルA0すなわち図5中に示す最初のステップS101へ戻る。図20(a)に示す第1及び第2の監視レコードの設定内容は、発報データ監視部22aが上述したステップS125,S126の処理を行った結果、図19(a)に示した第1及び第2の監視レコードの設定内容から更新されたものである。
【0043】
図9に示す監視レコード判定部22bの処理において、対処状況フラグの値が“出動”となっていた場合(ステップS208=Yes)、ラベルB3すなわち図12中に示すステップS241に分岐する。図12において、監視レコード判定部22bは、先に図9中のステップS203で読み出した監視レコード(対処状況フラグ=“出動”)を参照して、新たに登録された出動者番号及び出動時刻の各値を取得する(ステップS241)。そして、保守員の出動をオペレータに通知する所定の標識を表示に追加する旨の指令を、表示出力制御部22cに与えて(ステップS242)から、所定の表示時間を経過するまでの間そのまま待ち続ける(ステップS243=No)。図20(b)は図20(a)に示す第1及び第2の監視レコードから取得された各値に対するステップS242の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を表す。図20(a)及び図20(b)において、g2欄には、保守員の出動を表す標識M3及びM4が追加によって表示出力される。
【0044】
図12において、所定の表示時間を経過した後(ステップS243=Yes)、監視レコード判定部22bは、ステップS241で取得した出動者番号及び出動時刻の各値に基づいて表示を更新する旨の指令を、表示出力制御部22cに与え(ステップS244)、この監視レコードの対処状況フラグの値を“通常域”にセットする(ステップS245)。以上のステップS241〜S245の処理を行った後、監視レコード判定部22bの処理はラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202へ戻る。
【0045】
図21(a)は上述したステップS245によって対処状況フラグが“通常域”にセットされた第1及び第2の監視レコードの設定内容の一例を、図21(b)は上述したステップS244の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を、それぞれ示す。図21(a)及び図21(b)において、e欄には、監視レコードから取得した出動者番号24eを保守員記憶部32と照合して求められる出動者名が追加によってそれぞれ表示出力され、g2欄には、標識M3及びM4に代えて出動時刻24iの値がそれぞれ表示出力される。
【0046】
図21(b)に示す大画面表示装置201への表示出力が行われた後、監視センタ2aの発報データ監視部22aは、この監視レコードに基づく出動指示に応じて出動した保守員4の携帯型コンピュータ5aから保守員4が該当するビルに到着して利用客を救出した旨の発報が行われるのを監視している状態になる。また同時に、監視センタ2aの監視レコード判定部22bは、この監視レコードに基づく出動指示に応じて保守員4が出動してからの経過時間を監視している状態になる。次に、このときの発報データ監視部22aと監視レコード判定部22bの処理についてそれぞれ説明する。
【0047】
図5に示す発報データ監視部22aの処理において、受信した発報データの発信元が営業所3a及びビル端末装置1のいずれでもなく保守員4の携帯型コンピュータ5aであった場合(ステップS103=No,ステップS104=No)、すなわち、保守員4が到着キー53あるいは完了キー54を操作したとき携帯型コンピュータ5aから行われた発報であった場合には、ラベルA2(図7中のステップS131)へ分岐する。分岐先のステップS131において、発報データ監視部22aは、新たな発報データ中に含まれるビルコードの値を、データ記憶部24の各監視レコードと照合して、ビルコードの値が一致する既存の監視レコードを求め(図7中のステップS131)、新たな発報データ中に含まれる設備状態コードの値が“900101”であるか否かを判定する(ステップS132)。そして、新たな発報データ中の設備状態コードの値が“900101”であった場合(ステップS132=Yes)、すなわち、新たな発報データがこの既存の監視レコードに基づく出動指示に応じて出動した保守員4による携帯型コンピュータ5aの到着キー53の操作で行われた発報に対応するものであった場合、発報データ監視部22aは、新たな発報データ中に含まれる発報時刻の値を、既存の監視レコードに到着/救出時刻として登録し(ステップS133)、既存の監視レコードの対処状況フラグの値を“到着/救出”にセットする(ステップS134)。そして、発報データ監視部22aの処理はラベルA0すなわち図5中に示す最初のステップS101へ戻る。図22(a)に示す第1の監視レコードの設定内容は、発報データ監視部22aが上述したステップS133,S134の処理を行った結果、図21(a)に示した第1の監視レコードの設定内容から更新されたものである。
【0048】
図9に示す監視レコード判定部22bの処理において、対処状況フラグの値が“通常域”となっていた場合(ステップS209=Yes)、ラベルB4すなわち図13中に示すステップS251に分岐する。図13において、監視レコード判定部22bは、先に図9中のステップS203で読み出した監視レコード(対処状況フラグ=“通常域”)を参照して、登録済の出動時刻24iの値を取得する(ステップS251)とともに、タイマ23から現在時刻を取得し、上記出動時刻24iからの経過時間を求める(ステップS252)。そして、求めた経過時間の値が所定の警告時間を超過していなければ(ステップS253=No)、監視レコード判定部22bの処理はそのままラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202へ戻る。一方、経過時間の値が所定の警告時間を超過していた場合(ステップS253=Yes)、監視レコード判定部22bは、出動後の経過時間が警告時間に達した旨をオペレータに通知するよう表示を更新する指令を表示出力制御部22cに与え(ステップS254)、この監視レコードの対処状況フラグの値を“警告域”にセットする(ステップS255)。以上のステップS251〜S255の処理を行った後、監視レコード判定部22bの処理はラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202へ戻る。図22(a)に示す第2の監視レコードの設定内容は、監視レコード判定部22bが上述したステップS254,S255の処理を行った結果、図21(a)に示した第2の監視レコードの設定内容から更新されたものである。また、図22(b)の下段は、図21(a)に示した第2の監視レコードに対し図13中のステップS254の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を示す。図22(a)及び図22(b)中の第2の監視レコードにおいて、g3欄には、出動後の経過時間が警告時間に達した旨をオペレータに通知するメッセージL1が追加によって表示出力される。
【0049】
図9に示す監視レコード判定部22bの処理において、対処状況フラグの値が“到着/救出”となっていた場合(ステップS212=Yes)、ラベルB7すなわち図16中に示すステップS281に分岐する。図16において、監視レコード判定部22bは、先に図9中のステップS203で読み出した監視レコード(対処状況フラグ=“到着/救出”)を参照して、新たに登録された到着/救出時刻の値を取得する(ステップS281)。そして、保守員4が到着/救出したことをオペレータに通知する所定の標識を表示に追加する旨の指令を、表示出力制御部22cに与えて(ステップS282)から、所定の表示時間を経過するまでの間そのまま待ち続ける(ステップS283=No)。図22(b)の上段は、図22(a)に示す第1の監視レコードから取得された各値に対するステップS282の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を表す。図22(a)及び図22(b)中の第1の監視レコードにおいて、g3欄には、到着/救出が開始したことをオペレータに通知する標識M4が追加によって表示出力される。
【0050】
図16において、所定の表示時間を経過した後(ステップS283=Yes)、監視レコード判定部22bは、ステップS281で取得した到着/救出時刻の値に基づいて表示を更新する旨の指令を、表示出力制御部22cに与え(ステップS284)、この監視レコードの対処状況フラグをクリアする(ステップS285)。以上のステップS281〜S285の処理を行った後、監視レコード判定部22bの処理はラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202へ戻る。図23(a)中に示す第1の監視レコードの設定内容は上述したステップS285によって対処状況フラグがクリアされた例を、図23(b)中に示す第1の監視レコードの表示出力は上述したステップS284の指令を与えられた表示出力制御部22cによる例を表す。図23(b)において、g3欄には、第1の監視レコードに対応する標識M4に代えて、到着/救出時刻の値が表示出力される。
【0051】
図9に示す監視レコード判定部22bの処理において、対処状況フラグの値が“警告域”となっていた場合(ステップS210=Yes)、ラベルB5すなわち図14中に示すステップS261に分岐する。図14において、監視レコード判定部22bは、先に図9中のステップS203で読み出した監視レコード(対処状況フラグ=“警告域”)を参照して、登録済の出動時刻24iの値を取得する(ステップS261)とともに、タイマ23から現在時刻を取得し、上記出動時刻24iからの経過時間を求める(ステップS262)。そして、求めた経過時間の値が所定の遅延時間を超過していなければ(ステップS263=No)、監視レコード判定部22bの処理はそのままラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202へ戻る。一方、経過時間の値が所定の遅延時間を超過していた場合(ステップS263=Yes)、監視レコード判定部22bは、出動後の経過時間が遅延時間に達した旨をオペレータに通知するよう表示を更新する指令を表示出力制御部22cに与えて(ステップS264)、この監視レコードの対処状況フラグの値を“遅延域”にセットする(ステップS265)。以上のステップS261〜S265の処理を行った後、監視レコード判定部22bの処理はラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202へ戻る。図24(a)に示す第2の監視レコードの設定内容は、監視レコード判定部22bが上述したステップS264,S265の処理を行った結果、図23(a)に示した第2の監視レコードの設定内容から更新されたものである。また、図24(b)の下段は、図23(a)に示した第2の監視レコードに対し図14中のステップS264の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を示す。図24(a)及び図24(b)中の第2の監視レコードにおいて、g3欄には、上述したメッセージL1に代えて、出動後の経過時間が遅延時間に達した旨をオペレータに通知するメッセージL3が表示出力される。
【0052】
図5に示す発報データ監視部22aの処理において、受信した発報データの発信元が営業所3a及びビル端末装置1のいずれでもなく保守員4の携帯型コンピュータ5aであった場合(ステップS103=No,ステップS104=No)、すなわち、保守員4が到着キー53あるいは完了キー54を操作したとき携帯型コンピュータ5aから行われた発報であった場合には、上述したように、ラベルA2(図7中のステップS131)へ分岐する。そして、分岐先のステップS131で上述した既存の監視レコードを求め、新たな発報データ中に含まれる設備状態コードの値が“900101”であるか否かを判定する(ステップS132)。この結果、この設備状態コードの値が“900101”でなかった場合(ステップS132=No)、発報データ監視部22aはさらに、この設備状態コードの値が“900909”であるか否かを判定する(ステップS135)。この結果、この設備状態コードの値が“900909”であった場合(ステップS135=Yes)、すなわち、新たな発報データがこの既存の監視レコードに基づく出動指示に応じて出動した保守員4による携帯型コンピュータ5aの完了キー54の操作で行われた発報に対応するものであった場合、発報データ監視部22aは、新たな発報データ中に含まれる発報時刻の値を、既存の監視レコードに復旧時刻として登録し(ステップS136)、既存の監視レコードの対処状況フラグの値を“完了”にセットする(ステップS137)。そして、発報データ監視部22aの処理はラベルA0すなわち図5中に示す最初のステップS101へ戻る。図24(a)に示す第1の監視レコードの設定内容は、発報データ監視部22aが上述したステップS136,S137の処理を行った結果、図23(a)に示した第1の監視レコードの設定内容から更新されたものである。
【0053】
図9に示す監視レコード判定部22bの処理において、対処状況フラグの値が“完了”となっていた場合(ステップS213=Yes)、ラベルB8すなわち図17中に示すステップS291に分岐する。図17において、監視レコード判定部22bは、先に図9中のステップS203で読み出した監視レコード(対処状況フラグ=“完了”)を参照して、新たに登録された復旧時刻24gの値を取得する(ステップS291)。そして、発報データへの対応がすべて完了した旨と復旧時刻24gの値とをオペレータに通知するよう表示を更新する指令を、表示出力制御部22cに与えて(ステップS292)から、所定の表示時間を経過するまでの間そのまま待ち続ける(ステップS293=No)。図24(b)の上段は、図24(a)に示す第1の監視レコードから取得された各値に対するステップS292の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を表す。図24(a)及び図24(b)において、g4欄には、第1の監視レコードに該当する設備機器の異常すなわちエレベータ閉じ込めに対する復旧作業がすべて完了した旨をオペレータに通知するメッセージL2が、追加によって表示出力される。
【0054】
図17において、所定の表示時間を経過した後(ステップS293=Yes)、監視レコード判定部22bは、この監視レコードについての表示を終了する旨の指令を、表示出力制御部22cに与え(ステップS294)、データ記憶部24中からこの監視レコードを削除する(ステップS295)。以上のステップS291〜S295の処理を行った後、ラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202へ戻る。図25(a)中に示す第1の監視レコードの設定内容は上述したステップS295によって監視レコードそのものが削除された例を、図25(b)中に示す第1の監視レコードの表示出力は上述したステップS294の指令を与えられた表示出力制御部22cによる例を表す。図25(b)において、第1の監視レコードに対応するa欄〜h欄には、すべて空白が表示出力される。
【0055】
図9に示す監視レコード判定部22bの処理において、対処状況フラグの値が“遅延域”となっていた場合(ステップS211=Yes)、ラベルB6すなわち図15中に示すステップS271に分岐する。図15において、監視レコード判定部22bは、先に図9中のステップS203で読み出した監視レコード(対処状況フラグ=“遅延域”)を参照して、登録済の出動時刻24iの値を取得する(ステップS271)とともに、タイマ23から現在時刻を取得し、出動後の経過時間がどの程度遅延時かを超過したかを表す超過情報を求める(ステップS272)。そして、求めた超過情報に基づいて表示を更新する指令を表示出力制御部22cに与えて(ステップS273)から、監視レコード判定部22bの処理は、ラベルB0すなわち図9中に示す2番目のステップS202へ戻る。図25(b)の下段は、図25(a)に示した第2の監視レコードに対し図15中のステップS273の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を示す。図25(a)及び図25(b)中の第2の監視レコードにおいて、g3欄には、通常の表示形態の上記メッセージL3に代えて、例えば赤色の枠をメッセージL3に加えた表示形態のメッセージL3aが表示出力される。
【0056】
図26(a)は、監視レコード判定部22bが図17中のステップS295で行った監視レコードの削除に伴うレコードNoの繰り上げの後、発報データ監視部22aが図7中のステップS134によって対処状況フラグの値を“到着/救出”にセットした第1の監視レコード(元の第2の監視レコード)の設定内容の一例を示し、図26(b)は、図26(a)に示した上記第1の監視レコードに対し図16中のステップS282の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を示す。図26(a)及び図26(b)において、a欄〜f欄,g1欄,g2欄の各々には、元の第2の監視レコードについて表示されていたものと同一の表示出力が行われるとともに、g3欄には、第1の監視レコードについて保守員4が到着/救出したことをオペレータに通知する標識M4が、追加によって表示出力される。
【0057】
図27(a)は、監視レコード判定部22bが図16中のステップS285によって対処状況フラグをクリアした第1の監視レコード(元の第2の監視レコード)の設定内容の一例を示し、図27(b)は、図27(a)に示した上記第1の監視レコードに対し図16中のステップS284の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を示す。図27(a)及び図27(b)において、g3欄には、上述した標識M4に代えて、到着/救出時刻24jの値が表示出力される。
【0058】
図28(a)は、発報データ監視部22aが図7中のステップS137によって対処状況フラグの値を“完了”にセットした第1の監視レコード(元の第2の監視レコード)の設定内容の一例を示し、図28(b)は、図28(a)に示した上記第1の監視レコードに対し図17中のステップS292の指令を与えられた表示出力制御部22cによる大画面表示装置201への表示出力の一例を示す。図28(a)及び図28(b)において、g4欄には、第1の監視レコード(元の第2の監視レコード)に該当する設備機器の異常すなわち空調設備故障に対する復旧作業がすべて完了した旨をオペレータに通知するメッセージL2が、追加によって表示出力される。
【0059】
上述した本実施形態の遠隔監視装置によれば、監視センタ2aで勤務するオペレータは、保守員4による復旧作業に影響を与えずに、監視対象のビルの設備機器に発生した異常への対処状況をリアルタイムに把握でき、復旧作業に関する進捗管理を十分に行うことができる。また、監視対象のビルの設備機器に異常が発生したとき、そのビルの保守管理を担当する営業所3aに対し、遅滞なく自動的に出動指示が行われるので、異常発生時から復旧作業開始時までの時間の短縮を図ることができる。また、異常発生時からの経過時間を監視して、対処が遅れているものについては上述したメッセージL1やメッセージL3を表示するようにしたので、オペレータは、監視対象のビルの設備機器に発生した異常への対処が遅れているものを、対処が順調なものと容易に区別して把握することができ、復旧作業に関する進捗管理をより適切に行うことができる。さらに、オペレータは、復旧作業を実際に担当する保守員4である出動者について知ることができ、これに基づいて各保守員4の作業能率や適性などを管理することができる。また、設備機器に発生し得る異常内容や監視対象のビルごとにあらかじめ重要度を設定し、実際に発生した異常への対処状況をこの重要度に応じて表示するようにしたので、同時に多数のビルの設備機器に異常が発生した場合に必要なオペレータによる優先判断の負担が軽減され、オペレータは、復旧作業に関する進捗管理をより容易かつ適正に行うことができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、監視センタで勤務するオペレータは、保守員による復旧作業に影響を与えずに、監視対象のビルの設備機器に発生した異常への対処状況をリアルタイムに把握でき、復旧作業に関する進捗管理を十分に行うことができる。
【0061】
また、監視対象のビルの設備機器に異常が発生したとき、そのビルの保守管理を担当する営業所に対し、遅滞なく自動的に出動指示が行われるので、異常発生時から復旧作業開始時までの時間の短縮を図ることができる。
【0062】
また、本発明によれば、異常発生時からの経過時間を監視して、対処が遅れているものについてはその旨を表示するようにしたので、オペレータは、監視対象のビルの設備機器に発生した異常への対処が遅れているものを、対処が順調なものと容易に区別して把握することができ、復旧作業に関する進捗管理をより適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遠隔監視装置の一実施形態の主要部分の全体的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1中に示した各種の記憶部のうち、あらかじめ情報が設定されている記憶部の一例を示す図である。
【図3】受信した発報を解析して得られる発報データの一例を示す図である。
【図4】図1中に示したデータ記憶部の構成の一例を示す図である。
【図5】図1中に示した発報データ監視部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図1中に示した発報データ監視部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図1中に示した発報データ監視部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図1中に示した発報データ監視部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図1中に示した監視レコード判定部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図1中に示した監視レコード判定部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図1中に示した監視レコード判定部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】図1中に示した監視レコード判定部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】図1中に示した監視レコード判定部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】図1中に示した監視レコード判定部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】図1中に示した監視レコード判定部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】図1中に示した監視レコード判定部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】図1中に示した監視レコード判定部による処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図19】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図20】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図21】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図22】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図23】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図24】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図25】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図26】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図27】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図28】設備機器の復旧作業の進捗に伴って更新されるデータ記憶部中の監視レコードの設定内容及び対応する大画面表示装置の表示出力の一例を示す図である。
【図29】従来の遠隔監視装置の一例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ビル端末装置
2a 監視センタ
3a 営業所
4 保守員
5a 携帯型コンピュータ
6 ポケットベル
20a 監視用コンピュータ
21 送受信部
22 センタ処理部
22a 発報データ監視部
22b 監視レコード判定部
22c 表示出力制御部
23 タイマ
24 データ記憶部
25 ビル記憶部
26 営業所記憶部
27 センタ通信部
28 異常状態記憶部
29 オペレータ記憶部
30 営業所端末装置
31 営業所通信部
32 保守員記憶部
33 営業所処理部
34 自動ダイヤル部
51 データ転送部
52 処理部
53 到着キー
54 完了キー
201 大画面表示装置
202 入力装置
301 表示装置
302 入力装置
Claims (2)
- 監視対象のビルごとに設置され、そのビルの設備機器に発生した異常を検出して該当する発報を行うビル端末装置と、
所定の保守作業を行う一人以上の保守員が予め配属され、前記監視対象のビルのうちの所定の複数のビルの保守管理を担当する営業所と、
所定の通信回線経由で前記ビル端末装置及び前記営業所の各々に接続され、この通信回線を介して受信される前記ビル端末装置からの発報に基づいて該当するビルの設備機器に発生した異常に関する各種データを生成するとともに当該ビルを担当する営業所に保守員の出動指示を前記通信回線経由で与えるセンタ処理部と、
このセンタ処理部により生成された前記各種データに基づく表示出力を行う表示装置とを備えた監視センタとを有する遠隔監視装置において、
前記監視センタは、異常が発生したビルの設備機器の各々について、その異常への対処状況を含む監視レコードを記憶させるデータ記憶部を備え、
前記センタ処理部は、
前記ビル端末装置からの発報及び前記営業所との間の送受信を監視するとともに、ビル端末装置から受信した発報を解析して得られる発報データに基づく前記監視レコードの新規生成、前記営業所との間の送受信を解析して得られる発報データに基づく前記監視レコードの更新のいずれかを行う発報データ監視部と、
前記データ記憶部に記憶されている前記更新された監視レコード中に含まれる出動指示もしくは出動のいずれかの前記対処状況を判定し、その判定結果に応じた表示の指令を行う監視レコード判定部と、
前記監視レコード判定部による前記指令に基づき、前記対処状況に応じた表示出力を前記表示装置に行わせる表示出力制御部とを有することを特徴とする遠隔監視装置。 - 前記監視センタは、現在時刻を求めて出力するタイマを備えるとともに、
前記発報データ監視部は、前記監視レコードの新規生成及び更新に際して前記タイマから得られた現在時刻をその時点の対処状況となったことを表す各種の時刻として前記監視レコード中に登録し、
前記監視レコード判定部は、前記タイマから得られる現在時刻により、出動時刻からの経過時間を求め、その経過時間が所定時間を超過していたときには前記対処状況が望ましくない旨の表示の指令を行うことを特徴とする請求項1記載の遠隔監視装置。
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