JP3591383B2 - 共有バス障害診断装置及び方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、共有バスに複数の処理モジュールが接続された処理装置において、各処理モジュール間のバス障害箇所を詳細に切り分け判定する共有バス障害診断装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の共有バス障害診断方式としては、例えば、特開平7−182254号公報記載の「バス障害試験方式」(従来技術1)が知られており、該公報記載のバス障害試験方式では、共通バスに接続されるCPU、メモリ及び複数のI/O部に、それぞれ試験パターン発生回路部、試験パターン受信回路部、照合結果報告回路部及び照合結果収集回路部を設け、何れかの試験パターン発生回路部から共通バス上に試験パターンが送信されると、この試験パターンを各々の試験パターン受信回路部で照合すると共に、その照合結果のデータは、各々の照合結果報告回路部から試験パターンの送信元の照合結果収集回路部へ送信して収集させるようにしている。また、共通バスの一部として試験線を設け、この試験線上の制御信号のタイミングに基づき試験パターンの送信及び照合結果の送信を行なうようにしている。
【0003】
また、特開平3−132847号公報記載の「共通バス診断方式」(従来技術2)では、チャネル制御装置等の主装置に、入出力制御装置等の従装置の接続順番を示す実装テーブルを設けて、共通バスの診断時にその実装テーブルによる接続順番に従って従装置を指定して診断プログラムを実装する。ここで、従装置への診断プログラムは共通バス上で実行される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のバス障害の切り分け方法または装置では、バス上の各I/Oに対して順番にバスオーダを送出して障害確認を行ったり、また各I/Oが実施した診断結果の読み取りをバスを介して行っていたため、バス故障等の場合に指定以外のI/Oの誤応答やデータ誤りなどにより正常I/Oとの通信結果が異常となり障害箇所の判断を誤る可能性があった。
【0005】
例えば、(従来技術1)のバス障害試験方式の場合には、試験パターン照合結果をアドレスバス及びデータバスを使用して報告しているため、共通バスのアドレス信号線またはデータ信号線の一部に故障が発生していた場合、照合結果報告回路から送信された照合結果データが誤った内容で照合結果収集回路に受信される可能性があり、これにより障害箇所の判断を誤るおそれがある。
【0006】
また、(従来技術2)の共通バス診断方式の場合には、従装置のアドレス受信回路の故障等により主装置が指定したアドレスとは別の従装置が誤って応答し、指定されたアドレスの従装置からの応答が正常に主装置で受信できなくなる可能性があり、これにより正常な従装置を誤って故障と判断してしまうおそれがある。
【0007】
そこで本発明は、上記従来の問題点を解消すべく、共有バス障害診断における障害箇所の切り分け性能を向上させた共有バス障害診断装置及び方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明は、共有バスに接続された複数の処理モジュールとこれらの共有バス障害診断を行う診断モジュールを有し、前記診断モジュールは、前記共有バスの任意の信号線に対して診断パターンを送出し、前記各処理モジュールで折り返されたパターンを任意の信号線から受信して照合するバス診断機能部と、前記共有バスでの通信において前記各処理モジュールからのバス使用要求の競合整理を行なうバス競合制御部とを有し、前記各処理モジュールは、前記共有バスによる通信のためのバスインタフェース機能と、前記共有バスの信号線間の折り返し機能を備えた診断折り返し・バス制御機能部と、前記共有バスによる通信或いは診断の際に前記バス競合制御部との間でバス通信の制御を行うバス通信制御部とを有し、前記バス競合制御部と前記バス通信制御部は、バス診断開始を通知する診断制御線、共有バスの使用要求を行うバス権要求線、及びバス使用許可を通知するバス使用許可線により接続され、前記バス診断機能部は、前記共有バスの特定の信号線に対してのみ診断パターンを送出し、前記バス通信制御部の指示によりあるいは前記バス診断機能部からの診断の完了通知を受け、設定された折り返しルートから折り返されたパターンを受信して送信パターンと受信パターンの照合を行う、診断パターンの折り返し照合確認を、前記共有バスの全信号線に対して実施し、前記バス診断機能部と前記診断折り返し・バス制御機能部とが、診断パターン照合による診断完了を通知するバスアクノリッジ線で接続され、前記診断折り返し・バス制御機能部は、この診断完了通知を受けて、折り返し機能部の内部接続を切り替え、前記診断折り返し・バス制御機能部は、前記共通バスのn本(nは2以上の自然数)の信号線の内の一本を入力、その隣り合う二本の異なる線を出力として折り返し接続するn個の折り返し機能部と、前記バスアクノリッジ線からの診断完了通知を受けて、前記折り返し機能部の接続を順次切換制御する折り返し制御部とを有することを特徴とする。
また、複数の処理モジュールが接続された共有バスの障害診断を行う共有バス障害診断方法において、n本(nは2以上の自然数)の信号線の内の一本を入力、その隣り合う二本の異なる線を出力として折り返し接続された前記共有バスの信号線を折り返す処理モジュールを決定し、この対象処理モジュールと診断の開始を診断モード指示線により指示する処理と、前記処理モジュールに接続される診断制御線により全処理モジュールに対して診断の開始を通知し、この診断開始の通知を受けてバス権要求線により前記共有バスの使用要求を出し、予め指示された診断対象の処理モジュールに対してのみバス使用許可線によりバス使用許可を出す処理と、バス使用許可を受けて、折り返し起動通知線により共有バスの特定の信号線間に折り返しルートの設定を指示し、診断モジュールは、ここで設定されている共有バスの特定の信号線に対してのみ診断パターンを送出し、折り返しルートとして設定されている信号線から折り返されたパターンを受信して、送信したパターンと受信パターンとの照合を行なう処理と、その後、この信号線に対する診断の完了をバスアクノリッジ線により通知し、これを受けて前記共有バスの信号線間の折り返しルートを別の信号線に切り替える処理と、これらの動作を繰り返し、診断パターンの折り返し照合確認を前記共有バスの全信号線に対して実施する処理とを有し、以上の診断処理を全ての処理モジュールに対して実施することにより、前記共有バスの障害か、個別の処理モジュールの障害か、或いは処理モジュールの送信側の障害か、受信側の障害かを詳細に切り分けることを特徴とする。
つまり、本発明は、共有バスに診断モジュールと複数の処理モジュールとが接続された共有バスシステムの共有バス障害診断装置および方法であって、各処理モジュールに共有バスの特定の信号線間を折り返す機能と、この折り返し対象の信号線と送受信の方向を診断モジュールからの指示により切り替える機能を設ける。診断モジュールは、共有バスの特定の信号線に対して診断パターンを送信する機能と、これと異なる特定の信号線から折り返される診断パターンを受信する機能と、ここで受信したパターンと送信した診断パターンとを照合する機能を設ける。診断モジュールと各処理モジュールの間には、診断モジュールから各処理モジュールに対して共有バスの診断を通知する診断制御線を設ける。
【0009】
また、診断モジュールは、共有バスに接続された各処理モジュールのバス競合制御を行なうバス競合制御部に、診断時の対象モジュールを選択指示する機能を設け、このバス競合制御部は診断モジュールの指示により、バス使用要求を受け付けた複数の処理モジュールの中から特定の指示された処理モジュールに対してのみバス使用許可を発行する機能を設ける。
【0010】
各処理モジュールは、バス競合制御部に対してバス使用要求を発行するバス通信制御部において、診断モジュールから診断通知信号を受信したらバス競合制御部に対してバス使用要求を発行する機能と、内部の診断折り返し・バス制御機能部に対して共有バスの信号線の折り返しを指示する機能を設ける。また、共有バスにおける通信の終了を受け付けるバス制御機能部において、診断モジュールから診断通知信号を受信中に受け付けたバス通信終了信号により所定の順番で共有バスの折り返し設定する信号線を切り替える機能を設ける。
【0011】
以上の構成による作用として、共有バスあるいはこれに接続される処理モジュールのバスインタフェース部などに障害が発生した場合、診断モジュールは、処理モジュールが共有バスの特定の信号線間で設定した折り返しルートを介して診断パターンを送受して照合する。
【0012】
ここで、診断モジュールから各処理モジュールならびに共有バスのアドレスバス及びデータバスの各信号線への折り返しルートを変更することにより、詳細な障害箇所の診断を行なう。この折り返しルートを共有バスの信号線毎に双方向で設定し、また異なる信号線との間で折り返すことにより、共有バスの特定の信号線において発生した障害を切り分けることが可能であり、また複数の処理モジュールとの間で折り返しルートを設定することにより、特定の処理モジュールのバスインタフェース部において発生した障害の切り分けを行なうことが可能となる。
【0013】
診断モジュールから処理モジュールに対して折り返しルートの設定を指示するために、診断モジュールはバス競合制御回路に対して折り返し対象の処理モジュールを指示すると共に、各処理モジュールに対して診断起動の通知を行なう。ここで各診断モジュールは折り返し設定の許可を受けるためにバス競合制御部に対してバス使用要求を出すが、バス競合制御部において予め診断モジュールより指示を受けた処理モジュールに対してのみバス使用許可を出すことにより、指定の処理モジュールでのみ折り返しルートが設定される。
【0014】
診断モジュールはここで共有バスの所定の信号線間で診断パターンの折り返し照合試験を実施し、対象の信号線を変更する場合は処理モジュールに対してバスアクノリッジ信号を送出する。
【0015】
診断モジュールと処理モジュールはこの手順を繰り返すことにより、共有バスの必要な信号線に対して折り返し試験を実施する。ある処理モジュールに対する診断が終了したら、診断モジュールは各モジュールに対して送出している診断起動の信号を解除し、その後同様の手順により次の処理モジュールにて診断を実施する。
【0016】
以上の折り返しルートを設定する機能については、通常のバス通信において使用されるバス競合制御部、バス通信制御部、バス制御部の機能を活用することにより、新たに大幅な回路追加を必要とすることなく機能を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明の共有バス障害診断装置の構成図である。本発明の共有バス障害診断方法が実施される複数の処理モジュールからなるデータ処理装置は、診断モジュール20と複数の処理モジュール30とが共有バス10に接続された基本構成を有する。
【0019】
診断モジュール20は、処理モジュール30に対する共有バス障害診断の制御を行い、診断パターンの送出と処理モジュール30で折り返される診断パターンの照合処理を行なうバス診断機能部22を有する。
【0020】
各処理モジュール30は、共有バス10を介してデータの転送を行なう診断折り返し・バス制御機能部32を有し、またこの診断折り返し・バス制御機能部32において共有バス10の信号線の折り返しルートを設定し、バス診断機能部22から送信される診断パターンを折り返し送信する。
【0021】
また、診断モジュール20は、各処理モジュール30が共有バス10を介した通信を行なう際のバス競合整理と、バス診断機能部22の指示により各処理モジュール30に対して診断制御・バス権制御線40より診断の実施を通知するバス競合制御部21を有し、各処理モジュール30は、共有バス10による通信を行なう場合と、バス診断機能部22からの診断実施の通知を受けた場合に、バス競合制御部21との間でバス通信の制御を行なうバス通信制御部31を有する。
【0022】
本発明による上記構成の基本動作は以下のとおりである。診断モジュール20がバス診断を実施する際、バス診断機能部22はバス競合制御部21に対して診断対象となる処理モジュール30を指定して診断の開始を指示する。ここで、バス競合制御部21は各処理モジュール30に対して診断制御・バス権制御線40により診断開始を通知し、その際各処理モジュール30のバス通信制御部31から出されるバス使用要求に対して予めバス診断機能部22より指示された処理モジュール30に対してバス使用許可を返す。
【0023】
バス競合制御部21からのバス使用許可を受けた処理モジュール30のバス通信制御部31は、診断折り返し・バス制御機能部32に対し共有バス10の特定の信号線間の折り返しルート設定を指示する。ここでバス診断機能部22は、指定した共有バス10の前記信号線に対して診断パターンを送出し、折り返され受信された診断パターンを送信した診断パターンと照合する。この後、バス診断機能部22は同一処理モジュール30の診断折り返し・バス制御機能部32に対して折り返しを設定する信号線の切り替えを指示し、切り替え後の信号線に対して同様の診断パターンによる照合確認を実施する。
【0024】
バス診断機能部22は、以上の動作を全処理モジュールの全アドレス信号線及び全データ信号線について双方向で実施する。これにより、共有バス10と処理モジュール30との間の障害箇所を詳細に切り分けることが可能となる。
【0025】
次に、本発明の共有バス障害診断装置及び方法のより具体的な一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態を示すブロック図である。本実施の形態は診断モジュール20と処理モジュール30とが共有バス10に接続されたデータ処理装置に関する。診断モジュール20は、共有バス10の任意の信号線に対して診断パターンを送出し、処理モジュール30で折り返された受信パターンを任意の信号線から受信して照合するバス診断機能部22と、共有バス10での通信において各処理モジュール30からのバス使用要求の競合整理を行なうバス競合制御部21を有する。各処理モジュール30は、共有バス10による通信のためのバスインタフェース機能と、共有バス10の信号線間の折り返し機能を備えた診断折り返し・バス制御機能部32と、共有バス10による通信あるいは診断の際に、バス競合制御部21との間でバス通信の制御を行なうバス通信制御部31を有する。
【0027】
次に、本実施の形態のデータ処理装置における障害箇所等の詳細な診断動作を説明する。バス診断の実施にあたり、診断モジュール20のバス診断機能部22は共有バス10の信号線を折り返す処理モジュール30を決定し、この対象処理モジュールと診断の開始を診断モード指示線51によりバス競合制御部21に指示する。
【0028】
バス競合制御部21は、処理モジュール30のバス通信制御部31と接続される診断制御線52により全処理モジュール30に対して診断の開始を通知する。この診断開始の通知を受けたバス通信制御部31は、バス競合制御部21に対してバス権要求線53により共有バス10の使用要求を出す。バス競合制御部21は、バス診断機能部22より予め指示された診断対象の処理モジュール30に対してのみバス使用許可線54によりバス使用許可を出す。
【0029】
バス使用許可を受けた処理モジュール30のバス通信制御部31は、診断折り返し・バス制御機能部32に対して折り返し起動通知線55により共有バスの特定の信号線間に折り返しルートの設定を指示する。診断モジュール20のバス診断機能部は、ここで設定されている共有バス10の特定の信号線に対してのみ診断パターンを送出し、折り返しルートとして設定されている信号線から折り返されたパターンを受信して、送信したパターンと受信パターンとの照合を行なう。
【0030】
その後、バス診断機能部22はこの信号線に対する診断の完了をバスアクノリッジ線56により診断折り返し・バス制御機能部32に通知し、これを受けた診断折り返し・バス制御機能部32は共有バス10の信号線間の折り返しルートを別の信号線に切り替える。この折り返しルート設定の順番に関しては、予めバス診断機能部22と診断折り返し・バス制御機能部32において取り決めておくことにより、バスアクノリッジ線での通知のみで折り返しルート切り替えの制御が可能となる。これらの動作を繰り返し、バス診断機能部22は診断パターンの折り返し照合確認を共有バス10の全信号線に対して実施する。
【0031】
共有バス10の全アドレス信号線及び全データ信号線についての折り返し確認が完了後、バス診断機能部22はバス競合制御部21に対する診断開始の指示を解除し、これにより各処理モジュール30への診断制御線52による診断開始の通知が解除されてこの処理モジュール30に対する共有バス10の診断が完了する。
【0032】
以上の診断処理を全ての処理モジュール30に対して実施することにより、共有バスの障害か、個別の処理モジュールの障害か、あるいは処理モジュールの送信側の障害か、受信側の障害かを詳細に切り分けることが可能となる。
【0033】
次に、診断折り返し・バス制御機能部32について、その具体的構成及び動作を詳細に説明する。
【0034】
図3は、処理モジュール30の診断折り返し・バス制御機能部32の構成を示す図である。ここでは、共有バス10に接続するn本(nは2以上の自然数)のモジュール外部アドレス・データ信号線301と、処理モジュール内部のモジュール内部アドレス・データ信号線302とを有し、両アドレス・データ信号線301,302は、バス入出力インタフェース部321により切り離されている。モジュール内部アドレス・データ信号線302は、n本のそれぞれの信号線がn個のそれぞれの折り返し機能部323に接続され、その折り返し先としてモジュール内部アドレス・データ信号線302の異なる信号線2本に接続されている。
【0035】
この折り返しルートの接続に関しては、同一の信号線間について双方向での折り返しルートが設けられる接続となっており、これにより全信号線間での双方向の折り返し診断が可能となる。図3の例では、モジュール内部アドレス・データ信号線302の#0から#mのm+1本(=n本)の信号線について、#0から#mと#1、#mから#m−1と#0、#Xから#X−1と#X+1(ただし、0<X<m)へ接続され、前述の条件を満たす構成となっている。
【0036】
折り返し制御部322は、バス通信制御部31からの折り返し起動通知線55での折り返しルート設定の指示、あるいはバス診断機能部22からのバスアクノリッジ線56での診断の完了通知を受け、折り返し機能部323での折り返しの設定および解除を制御する。ここで、折り返し機能部323はいずれか1つのみが折り返し設定され、バス診断機能部22からの診断の完了通知を受けて、折り返し制御部322は折り返しを設定する折り返し機能部323を順次切り替えていく。
【0037】
図4は、診断動作の一例として、バス競合制御部21とバス通信制御部31における診断モジュール決定時のシーケンスと、その後の診断中におけるバス診断機能部22の診断パターン折り返しによる診断の実施と、信号線切り替えを指示するシーケンスを示す。
【0038】
診断モジュール20からの診断通知が診断制御線52により各処理モジュール30に通知され、これを受けて各処理モジュール30からバス権要求線53に送出されたバス使用要求の中から診断対象の処理モジュール30に対してのみバス使用許可線54よりバス使用許可を返送して診断が開始される。この診断状態はバス、使用許可が解除されるまで継続される。診断中はバス診断機能部22より診断対象のバス信号線を切り替えての折り返し診断が繰り返し実施され、折り返しルートを切り替える際にはバスアクノリッジ線56においてアクノリッジ通知が送出される。
【0039】
以上の説明では、図1、2において、共有バス10のバス競合整理を行なうバス競合制御部21は診断モジュール20の中に搭載される形態を示すが、他の処理モジュール、あるいはバス制御専用機能モジュール等に搭載されていてもよく、その場合も診断モジュール20のバス診断機能部22は、上記説明に示す手順と同様に、バス競合制御部に対して診断モジュール選択の指示を行なう。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の共有バス障害診断装置及び方法によれば、折り返しルートを切り替えることにより診断モジュールと各処理モジュールの間の共有バスのパターン折り返し診断を双方向で実施することができるので、複数の処理モジュールが接続された共有バスで障害が発生した場合、障害箇所の切り分けを詳細に行うことが可能となり、保守者による障害解析と障害からの復旧を容易に行うことが可能となる。
【0041】
また本診断機能の実現にあたり、各処理モジュールへの折り返しルート設定・切替のために通常のバス通信で使用する制御信号線を利用することから、回路の軽減化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共有バス障害診断装置の構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図3】診断折り返し・バス制御機能部の一実施の形態を示すブロック図である。
【図4】図3における診断制御線とアドレス・データバス線の信号例のタイムチャートである。
【符号の説明】
10 共有バス
20 診断モジュール
21 バス競合制御部
22 バス診断機能部
30 処理モジュール
31 バス通信制御部
32 診断折り返し・バス制御機能部
40 診断制御・バス権制御線
51 診断モード指示線
52 診断制御線
53 バス権要求線
54 バス使用許可線
55 折り返し起動通知線
56 バスアクノリッジ線
301 モジュール外部アドレス・データバス線
302 モジュール内部アドレス・データバス線
321 バス入出力インタフェース部
322 折り返し制御部
323 折り返し機能部

Claims (3)

  1. 共有バスに接続された複数の処理モジュールとこれらの共有バス障害診断を行う診断モジュールを有し、
    前記診断モジュールは、
    前記共有バスの任意の信号線に対して診断パターンを送出し、前記各処理モジュールで折り返されたパターンを任意の信号線から受信して照合するバス診断機能部と、前記共有バスでの通信において前記各処理モジュールからのバス使用要求の競合整理を行なうバス競合制御部とを有し、
    前記各処理モジュールは、
    前記共有バスによる通信のためのバスインタフェース機能と、前記共有バスの信号線間の折り返し機能を備えた診断折り返し・バス制御機能部と、前記共有バスによる通信或いは診断の際に前記バス競合制御部との間でバス通信の制御を行うバス通信制御部とを有し、
    前記バス競合制御部と前記バス通信制御部は、バス診断開始を通知する診断制御線、共有バスの使用要求を行うバス権要求線、及びバス使用許可を通知するバス使用許可線により接続され、
    前記バス診断機能部は、前記共有バスの特定の信号線に対してのみ診断パターンを送出し、前記バス通信制御部の指示によりあるいは前記バス診断機能部からの診断の完了通知を受け、設定された折り返しルートから折り返されたパターンを受信して送信パターンと受信パターンの照合を行う、診断パターンの折り返し照合確認を、前記共有バスの全信号線に対して実施し、
    前記バス診断機能部と前記診断折り返し・バス制御機能部とが、診断パターン照合による診断完了を通知するバスアクノリッジ線で接続され、
    前記診断折り返し・バス制御機能部は、この診断完了通知を受けて、折り返し機能部の内部接続を切り替え、
    前記診断折り返し・バス制御機能部は、
    前記共通バスのn本(nは2以上の自然数)の信号線の内の一本を入力、その隣り合う二本の異なる線を出力として折り返し接続するn個の折り返し機能部と、
    前記バスアクノリッジ線からの診断完了通知を受けて、前記折り返し機能部の接続を順次切換制御する折り返し制御部とを有することを特徴とする共有バス障害診断装置。
  2. 複数の処理モジュールが接続された共有バスの障害診断を行う共有バス障害診断方法において、
    n本(nは2以上の自然数)の信号線の内の一本を入力、その隣り合う二本の異なる線を出力として折り返し接続された前記共有バスの信号線を折り返す処理モジュールを決定し、この対象処理モジュールと診断の開始を診断モード指示線により指示する処理と、
    前記処理モジュールに接続される診断制御線により全処理モジュールに対して診断の開始を通知し、この診断開始の通知を受けてバス権要求線により前記共有バスの使用要求を出し、予め指示された診断対象の処理モジュールに対してのみバス使用許可線によりバス使用許可を出す処理と、
    バス使用許可を受けて、折り返し起動通知線により共有バスの特定の信号線間に折り返しルートの設定を指示し、診断モジュールは、ここで設定されている共有バスの特定の信号線に対してのみ診断パターンを送出し、折り返しルートとして設定されている信号線から折り返されたパターンを受信して、送信したパターンと受信パターンとの照合を行なう処理と、
    その後、この信号線に対する診断の完了をバスアクノリッジ線により通知し、これを受けて前記共有バスの信号線間の折り返しルートを別の信号線に切り替える処理と、
    これらの動作を繰り返し、診断パターンの折り返し照合確認を前記共有バスの全信号線に対して実施する処理とを有し、
    以上の診断処理を全ての処理モジュールに対して実施することにより、前記共有バスの障害か、個別の処理モジュールの障害か、或いは処理モジュールの送信側の障害か、受信側の障害かを詳細に切り分けることを特徴とする共有バス障害診断方法。
  3. 前記診断モジュールからの診断通知が前記診断制御線により前記各処理モジュールに通知され、これを受けて前記各処理モジュールから前記バス権要求線に送出されたバス使用要求の中から診断対象の処理モジュールに対してのみ前記バス使用許可線よりバス使用許可を返送して診断が開始され、この診断状態は、バス及び使用許可が解除されるまで継続され、診断中は、診断対象のバス信号線を切り替えての折り返し診断が繰り返し実施され、折り返しルートを切り替える際には前記バスアクノリッジ線においてアクノリッジ通知が送出されることを特徴とする請求項2に記載の共有バス障害診断方法。
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