以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図10は、本発明のパラレル伝送路状態確認装置、画像処理装置、パラレル伝送路状態確認方法及びパラレル伝送路状態確認プログラムの一実施例を示す図であり、図1は、本発明のパラレル伝送路状態確認装置、画像処理装置、パラレル伝送路状態確認方法及びパラレル伝送路状態確認プログラムの一実施例を適用した複合装置1のブロック構成図である。
図1において、複合装置1は、コントローラ10、エンジン制御部20、画像処理部31、書き込み処理部32、センサ33、負荷34、作像部35、定着部36、操作表示部37、NCU(Network Control Unit)38及びFCU(Facsimile Control Unit)39等を備えているとともに、課金装置40がパラレル伝送路50によって接続されており、コントローラ10とエンジン制御部20とは、要求と応答が分離されて、応答を待たずに次の要求を発行できるPCI(Peripheral Component Interconnect) Express(以下、PCIeという。)30によって接続されている。
読み取り処理部31には、図示しないスキャナ部が接続されており、読み取り処理部31は、スキャナ部の光電変換素子が、原稿からの反射光を光電変換したアナログの画像データをサンプリング処理、A/D(アナログ/デジタル)変換処理及び一様な濃度の原稿を読み取ったにもかかわらず、読み取りデータがばらつく現象を補正する通常のシェーディング補正等の処理を施して、エンジン制御部20に出力する。
書き込み処理部32は、エンジン制御部20から渡される画像データ(描画データ)に基づいて、作像部38の一様に帯電された感光体上に露光光を照射して静電潜像を形成する。
センサ33は、用紙搬送路上の用紙の有無を検知する搬送路センサ、複合装置1の開閉ドアの開閉状況を確認するドアセンサ等の複合装置1に設けられている複合装置1の各種状態を検出する各種センサを総称したものであり、検出結果をエンジン制御部20に出力する。
負荷34は、エンジン制御部20が、センサ33からの検出信号を参照しながら駆動制御するモータ、ソレノイド、クラッチ等を総称したものである。
作像部35は、図示しないが、電子写真方式で用紙に画像を記録出力するのに必要な部品、例えば、感光体、帯電部、現像部、転写部及びクリーニング部等を備えており、回転駆動される感光体上に、帯電部によって一様に帯電された後、書き込み処理部32によって画像データに基づいて変調された露光光が照射されることで、静電潜像が形成される。作像部35は、静電潜像の形成された感光体に、現像部によりトナーを供給することで現像してトナー画像を形成し、給紙部から感光体と転写部との間に搬送されてくる用紙に、感光体上のトナー画像を用紙に転写させて作像する。作像部35は、トナー画像の転写された用紙を定着部36に搬送し、定着部36は、トナー画像の転写されている用紙を加熱・加圧して、トナー画像を用紙に定着させる。
操作表示部37は、複合装置1に各種動作させるのに必要な各種キーを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)やLED(Light Emitting Diode)等のランプを備えている。操作表示部37は、操作キーから、複合装置1を利用したコピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等の各種機能動作処理を行わせるための各種操作が行われると、操作内容をコントローラ10に渡し、コントローラ10から渡される表示情報、すなわち、操作キーから入力された命令内容や複合装置1からオペレータに通知する各種情報を、ディスプレイに表示させる。
NCU38は、コントローラ10に接続され、コントローラ10の制御下で、外部装置との通信処理を行う。
FCU39は、公衆回線に接続され、コントローラ10の制御下で、公衆回線を利用したファクシミリ送受信処理を行う。
コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)11、NV−RAM(Non Volatile RAM)12、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Random Access Memory)14、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)15、ハードディスク16、ワークメモリ17及びフレームメモリ18等を備えている。
ROM13には、複合装置1としての基本プログラム及びシステムデータ等が格納されており、CPU11は、ROM13内のプログラムに基づいてワークメモリ17を利用して複合装置1の各部を制御して、複合装置1としての各種機能を実行する。
NV−RAM12は、リチウム電池を内蔵して、RAMのバックアップを行うとともに、時計を内蔵しており、複合装置1の電源がOFFの場合にも記憶しておく必要のある各種データを、CPU11の制御下で記憶する。
ASIC15は、コントローラ10のシステムバス制御、フレームメモリ制御、FIFO等のCPU周辺を制御する。
フレームメモリ18は、CPU11、ハードディスク16、その他のデバイスから他のデバイスへの1フレーム分の画像データの転送に利用される。
RAM14は、CPU11が処理する各種処理で用いるデータを一時保管するのに用いられる。
ハードディスク16は、システムのアプリケーションプログラム、アプリケーションデータベース及び画像データやドキュメントデータを蓄える画像データベースとして用いられる。
また、エンジン制御部20は、CPU21、ROM22、RAM23、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory、登録商標)24、IO制御部25及び画像処理部26等を備えており、センサ33からの検出信号を参照して、読み取り処理部31、書き込み処理部32、作像部35、定着部36等の画像処理に関する動作制御を行うとともに、パラレル伝送路50で接続されている課金装置40に課金に必要なデータを提供するとともに、課金結果の情報を取得する。
ROM22は、エンジン制御部20としての基本プログラムや本発明のパラレル伝送路状態確認プログラム及び必要なシステムデータが格納されており、CPU21は、ROM22内のプログラムに基づいてRAM23をワークメモリとして利用しつつ、エンジン周りの動作制御を行うとともに、本発明のパラレル伝送路状態確認処理を実行する。
EEPROM(登録商標)24は、制御やタイミング等に関する調整値等を格納し、IO制御部25は、センサ33の入力を参照しながら負荷32等の制御を行う。
画像処理部26は、読み取り処理部31から入力されるスキャナで読み取った原稿の画像データに対して、MTF補正、画質補正等の画像処理を施し、コントローラ10からの画像データを受け取って書き込み処理部32で処理可能なデータに変換して書き込み処理部32に渡す。
課金装置40は、課金処理を行うのに必要な演算処理や信号処理を行うために、図示しないが、CPU、ROM、RAM等の回路を備えており、現金またはプリペイドカード等でのユーザによる支払金の受け付け、支払金の管理、支払金額のエンジン制御部20への通知を行うとともに、釣り銭がある場合には、ユーザに釣り銭を返却する。なお、課金装置40としては、減算型課金装置と加算型課金装置があり、いずれであってもよい。なお、減算型課金装置は、入金され金額の残額を計算するもので、コインラックやICカード等を用いたものであり、加算型課金装置は、ユーザ毎に印刷可能な枚数を計算するもので、キーカードやキーカウンタ等を用いたものである。
課金装置40は、複数の通信線で構成されるパラレル伝送路50によりエンジン制御部20と接続されており、エンジン制御部20から受信する信号に応じて課金処理を行う。したがって、課金装置40とエンジン制御部20とを接続するパラレル伝送路50上に断線、地絡等の接続異常が発生すると、お釣り・カードの返却不具合、誤った金額の課金等を引き起こす可能性がある。
そして、このパラレル伝送路50は、エンジン制御部20側に設けられているパラレルI/F51と課金装置40側に設けられているパラレルI/F52とに接続されており、これらパラレルI/F51とパラレルI/F52によって信号の同期と信号の授受がパラレル伝送路50の複数の通信線を通して行われることで、エンジン制御部20と課金装置40との間で信号の授受が行われる。
そこで、本実施例の複合装置1は、デバイスとしてのエンジン制御部20と課金装置40に、パラレル伝送路状態確認プログラムを導入し、所定のタイミング、例えば、複合装置1の電源オン時等の所定時期に、該パラレル伝送路状態確認プログラムによってパラレル伝送路50の状態を確認するパラレル伝送路状態確認処理を実行して、接続異常による不具合発生を未然に防止する。したがって、このCPU21等を搭載してパラレルI/F51によってパラレル伝送路50を通して課金装置40と接続されるエンジン制御部20と、CPU等を搭載してパラレルI/F52によってパラレル伝送路50を通してエンジン制御部20と接続される課金装置40は、全体として、パラレル伝送路50の状態を確認するパラレル伝送路状態確認装置60として機能し、上記パラレル伝送路状態確認プログラムが導入されることで、エンジン制御部20のCPU21と課金装置40のCPUが、パラレル伝送路50の通信線のうち、2本の通信線を特定通信線として、該特定通信線を用いてデバイスとしてのエンジン制御部20と課金装置40との間で、該通信線の接続状態確認処理の開始を確認する開始確認手段、2本の前記特定通信線と他の所定数の前記通信線を用いて該他の通信線の接続確認を順次行って、他の全ての該通信線の接続状態を確認する接続状態確認手段及び前記特定通信線を用いて前記接続状態確認手段による前記通信線の接続確認の終了を確認する終了確認手段として機能している。具体的には、エンジン制御部20のCPU21とパラレルI/F51及び課金装置40のCPUとパラレルI/F52等が、パラレル伝送路状態確認装置60の開始確認手段、接続状態確認手段及び終了確認手段として機能している。
すなわち、複合装置1は、ROM、EEPROM(登録商標)、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明のパラレル伝送路状態確認方法を実行するパラレル伝送路状態確認プログラムを読み込んでエンジン制御部20のROM22等及び課金装置40のROM等の不揮発性メモリに導入することで、後述するパラレル伝送路状態検査を簡素で安価かつ正確に行うパラレル伝送路状態確認方法を実行するパラレル伝送路状態確認装置を搭載した画像処理装置として構築されている。このパラレル伝送路状態確認プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の複合装置1は、パラレル伝送路状態検査を簡素で安価かつ正確に行う。
複合装置1は、エンジン制御部20と課金装置40がパラレル伝送路50で接続されており、パラレル伝送路50によるエンジン制御部20と課金装置40の接続に異常があると、課金処理や画像処理に不具合が発生するおそれがある。
そこで、パラレル伝送路状態確認装置60は、所定タイミング、例えば、複合装置1の電源オン時に、パラレル伝送路状態確認プログラムを立ち上げて、エンジン制御部20がマスタデバイス(以下、単に、マスタという。)、課金装置40がスレーブデバイス(以下、単に、スレーブという。)となって、該マスタと該スレーブの間で信号を授受することでパラレル伝送路50の状態を確認するパラレル伝送路状態確認処理を、図2に示すように行う。なお、以下の説明では、エンジン制御部20がマスタ、課金装置40がスレーブであるものとして説明するが、逆であってもよい。
図2において、パラレル伝送路状態確認装置60は、複合装置1の電源がオンされると、エンジン制御部20と課金装置40が、双方を接続するパラレル伝送路50の接続状態を確認するパラレル伝送路状態確認処理を開始するためのパラレル伝送路状態確認開始処理を行い、エンジン制御部20と課金制御部40が、パラレル伝送路状態確認処理を開始することを確認する(ステップS100)。
次に、パラレル伝送路状態確認装置60は、エンジン制御部20と課金装置40との間で、パラレル伝送路50の各通信線の接続状態を確認するパラレル伝送路状態確認本体処理を行う(ステップS200)。
次に、パラレル伝送路状態確認装置60は、パラレル伝送路状態確認処理を終了するためのパラレル伝送路状態確認終了処理を行い、エンジン制御部20と課金制御部40が、パラレル伝送路状態確認処理を終了することを確認する(ステップS300)。
最後に、パラレル伝送路状態確認装置60は、エンジン制御部20、特に、CPU21が、パラレル伝送路状態確認処理で確認したパラレル伝送路50の接続状態に基づいて課金に基づく動作として可能な動作を決定する動作可能モード判断処理を行う(ステップS400)。すなわち、CPU21は、解析手段として機能している。
パラレル伝送路状態確認装置60は、図2のステップS100のパラレル伝送路状態確認開始処理を、図3及び図4と図5に示すように行う。パラレル伝送路状態確認装置60は、このパラレル伝送路状態確認開始処理を、パラレル伝送路50の複数ある通信線のうち、特定の2本の通信線(以下、特定通信線という。)を用いて、マスタであるエンジン制御部20とスレーブである課金装置40との間で信号の授受を行うことで実行する。
すなわち、パラレル伝送路状態確認装置60は、図3に丸付き数字を付与した制御信号L1を規定回数(図3では、3回)だけ、スレーブである課金装置40からマスタであるエンジン制御部20へ、パラレル伝送路50の複数存在する通信線のうち、上記特定通信線の1本を使用して、図4に示すように、接続確認開始コマンドとして、送信させる(ステップS101)。この接続確認開始コマンドとしての制御信号L1は、図3に示すように、所定パルス幅を有するクロックパルス信号(CLK信号)である。
一方、マスタであるエンジン制御部20は、上記特定通信線を監視してスレーブである課金装置40からの接続確認開始コマンドを受信するかチェックし(ステップS102)、受信しないとき(ステップS102で、NOのとき)には、電源オンから予め設定されている所定時間が経過したかチェックする(ステップS103)。
ステップS103で、所定時間が経過していないとき(ステップS103で、NOのとき)には、エンジン制御部20は、ステップS102に戻って、接続確認開始コマンドを受信するかのチェックから上記同様の処理を繰り返し行い(ステップS102、S103)、ステップS103で、電源オンから所定時間経過すると、特定通信線に断線等の異常が発生していると判断して、図5に示すように、接続異常処理、例えば、画像処理装置1の使用の停止を行う処理等の予め設定されている接続異常処理を行って、パラレル伝送路状態確認開始処理を終了する(ステップS124)。
ステップS102で、接続確認開始コマンドを受信すると(ステップS102で、YESのとき)、エンジン制御部20は、図3に示すように、接続確認開始コマンド受信応答と、マスタであるエンジン制御部20からスレーブである課金装置40への接続確認を求める接続確認信号として、制御信号L2をLowからHighに切り替えて、Highの制御信号L2を、特定通信線のもう1本を使用して課金装置40に送信する(ステップS104)。
スレーブである課金装置40は、接続確認開始コマンドを送信すると、特定通信線のもう1本を監視して、制御信号L2がLowからHighに切り替わるかをモニタし(ステップS105)、Highを検出したかチェックする(ステップS106)。ステップS106で、制御信号L2がHighでないとき(ステップS106で、NOのとき)には、スレーブである課金装置40は、制御信号L2の接続確認結果返答として異常であることを示すLowの制御信号L1を、特定信号線を通してマスタのエンジン制御部20へ送出して(ステップS107)、電源オンから上記所定時間が経過したかチェックする(ステップS108)。
ステップS108で、所定時間経過していないときには、課金装置40は、ステップS106に戻って、制御信号L2がHighになったかの確認から上記同様に繰り返し実行し(ステップS106〜S108)、ステップS108で、所定時間が経過すると(ステップS108で、YESのとき)、特定通信線に断線等の異常が発生していると判断して、図5に示すように、上記接続異常処理を行って、パラレル伝送路状態確認開始処理を終了する(ステップS124)。
ステップS106で、所定時間経過する前に、制御信号L2がHighに切り替わると(ステップS106で、YESのとき)、スレーブである課金装置40は、制御信号L2を正常に受信したことを通知するための接続確認結果応答として、図3に示すように、制御信号L1をLowからHighに切り替える(ステップS109)。
そして、マスタであるエンジン制御部20は、ステップS104で制御信号L2をLowからHighに切り替えると、特定通信線を監視してスレーブである課金装置40からの制御信号L1がLowからHighに遷移するかモニタし(ステップS110)、図5に示すように、Highの制御信号L1を検出したかチェックする(ステップS111)。
ステップS111で、Highの制御信号L1を検出していないとき(ステップS111で、NOのとき)には、エンジン制御部20は、制御信号L1の接続確認結果返答として異常であることを示すHighの制御信号L2をスレーブである課金装置40へ出力し(ステップS112)、複合装置1の電源オンから所定時間経過したかチェックする(ステップS113)。
ステップS113で、所定時間が経過していないとき(ステップS113で、NOのとき)には、エンジン制御部20は、ステップS111に戻って、Highの制御信号L1を検出するかのチェックから上記同様の処理を繰り返し行い(ステップS111、S112、S113)、ステップS113で、電源オンから所定時間経過すると、特定通信線に断線等の異常が発生していると判断して、上記接続異常処理を行って、パラレル伝送路状態確認開始処理を終了する(ステップS124)。
ステップS111で、所定時間が経過する前に、制御信号L1がHighに切り替わると(ステップS111で、YESのとき)、エンジン制御部20は、図3に示すように、制御信号L1の接続確認信号として、制御信号L2をHighからLowに切り替えて、スレーブである課金装置40へ送信する(ステップS114)。
一方、課金装置40は、ステップS109で、制御信号L1をHighからLowに切り替えると、特定通信線を監視してマスタであるエンジン制御部20からの制御信号L2がHighからLowに遷移するかモニタし(ステップS115)、Lowの制御信号L2を検出したかチェックする(ステップS116)。
ステップS116で、Lowの制御信号L2を検出しないとき(ステップS116で、NOのとき)には、スレーブである課金装置40は、生後信号L2の接続確認結果応答として異常であることを示すHighの制御信号L1を特定信号線を通してマスタのエンジン制御部20へ送出して(ステップS117)、複合装置1の電源がオンされてから所定時間経過したかチェックする(ステップS118)。
ステップS118で、所定時間経過していないとき(ステップS118で、NOのとき)には、スレーブである課金装置40は、ステップS116に戻って、Lowの制御信号L2を検出するかのチェックから上記同様の処理を繰り返し行い(ステップS116、S117、S118)、ステップS118で、電源オンから所定時間経過すると、特定通信線に断線等の異常が発生していると判断して、上記接続異常処理を行って、パラレル伝送路状態確認開始処理を終了する(ステップS124)。
ステップS116で、所定時間が経過する前に、Lowの制御信号L2を検出すると(ステップS116で、YESのとき)、スレーブである課金装置40は、制御信号L2を正常に確認した旨の接続確認結果応答として、図3に示すように、制御信号L1をHighからLowに切り替えてマスタであるエンジン制御部20へ特定通信線を通して送信する(ステップS119)。
そして、マスタであるエンジン制御部20は、ステップS114で、制御信号L2をHighからLowに切り替えると、特定通信線を監視してスレーブである課金装置40からの制御信号L1がHighからLowに遷移するかモニタし(ステップS120)、Lowの制御信号L1を検出したかチェックする(ステップS121)。
ステップS121で、Lowの制御信号L1を検出していないとき(ステップS121で、NOのとき)には、マスタであるエンジン制御部20は、制御信号L1の接続確認結果返答として異常であることを示すLowの制御信号L2をスレーブである課金装置40へ出力し(ステップS122)、複合装置1の電源オンから所定時間経過したかチェックする(ステップS123)。
ステップS123で、所定時間が経過していないとき(ステップS123で、NOのとき)には、エンジン制御部20は、ステップS121に戻って、Lowの制御信号L1を検出するかのチェックから上記同様の処理を繰り返し行い(ステップS121、S122、S123)、ステップS123で、電源オンから所定時間経過すると、特定通信線に断線等の異常が発生していると判断して、上記接続異常処理を行って、パラレル伝送路状態確認開始処理を終了する(ステップS124)。
そして、ステップS121で、マスタであるエンジン制御部20が、Lowの制御信号L1を検出すると、特定通信線が正常に接続されていたとして、パラレル伝送路異常確認開始処理を正常に終了する。
次に、パラレル伝送路状態確認装置60は、図2のステップS200のパラレル伝送路状態確認本体処理を、図3及び図6と図7に示すように行う。パラレル伝送路状態確認装置60は、パラレル伝送路状態確認本体処理においては、図3に示すように、通常の動作状態において、パラレル伝送路50を使用して通信を行うときに、信号の送信と受信を行う向きと同じ状態で各通信線に制御信号L3〜Lnを出力するとともに、そのときの制御信号L3〜Lnの向きによって、特定通信線を使用して通信する制御信号L1、L2を、制御信号L3〜Lnの接続検知タイミング生成信号と接続確認結果応答信号として使用する。図3の場合には、制御信号L3、L4については、制御信号L2が接続検知タイミング生成信号、制御信号L1が接続確認結果応答信号として動作処理し、制御信号L5〜Lnについては、制御信号L1が接続検知タイミング生成信号、制御信号L2が接続確認結果応答信号として動作処理している場合が示されている。
すなわち、パラレル伝送路状態確認装置60は、図6に示すように、パラレル伝送路50の複数の通信線のうち、上記確認済みの特定通信線L1、L2以外の確認対象の通信線(以下、確認対象通信線という。)の接続確認を行うために、該確認対象の通信線を通して、確認対象制御信号L3〜Ln(実際には、確認対象制御信号L3〜Lnを順番に1つずつ処理を行う。)を正常接続確認信号として、該確認対象制御信号L3〜Lnと接続検知タイミング生成信号L2または接続検知タイミング生成信号L1を、LowからHighに切り替えて、マスタであるエンジン制御部20からスレーブである課金装置40へ、または、スレーブである課金装置40からマスタであるエンジン制御部20へ送信する(ステップS201)。
正常接続確認信号を受信する側のスレーブである課金装置40またはマスタであるエンジン制御部20は、まず、特定通信線で送られてくる制御信号L2または制御信号L1の状態をモニタしてLowからHighに切り替わるかを監視し(ステップS202)、Highに切り替わったことを検出すると(ステップS203)、確認対象の制御信号L3〜Lnの状態、すなわち、Highに遷移するかモニタして(ステップS204)、Highを検出したかチェックする(ステップS205)。
ステップS205で、確認対象の制御信号L3〜LnがHighに遷移したことを検出すると、スレーブである課金装置40またはマスタであるエンジン制御部20は、図3に示すように、確認対象制御信号L3〜Lnの正常受信した旨の接続確認結果返答信号として、制御信号L1または制御信号L2をLowからHighに切り替える(ステップS206)。正常接続確認信号を受信する側のスレーブである課金装置40またはマスタであるエンジン制御部20は、まず、特定通信線で送られてくる制御信号L1または制御信号L1の状態をモニタしてLowからHighに切り替わるかを監視する(ステップS207)。Highに切り替わったことを検出すると(ステップS208)、マスタであるエンジン制御部20またはスレーブである課金装置40は、確認対象制御信号L3〜Lnの正常接続確認信号として、確認対象制御信号L3〜LnをHighからLowに切り替えるとともに、制御信号L2または制御信号L1をHighからLowに切り替える(ステップS209)。
そして、図7に示すように、スレーブである課金装置40またはマスタであるエンジン制御部20は、相手からの制御信号L2または制御信号L1がHighからLowに遷移するか監視して(ステップS210)、制御信号L2または制御信号L1のLowを検出すると(ステップS211)、確認対象制御信号L3〜LnがLow状態であるかをモニタして(ステップS212)、Lowを検出したかチェックする(ステップS213)。
ステップS213で、スレーブである課金装置40またはマスタであるエンジン制御部20は、確認対象制御信号L3〜LnがLow状態であることを検出すると、確認対象制御信号L3〜Lnを正常受信した旨の接続確認結果として、制御信号L1または制御信号L2をHighからLowに切り替えて出力する(ステップS215)。
スレーブである課金装置40またはマスタであるエンジン制御部20は、相手からの制御信号L2または制御信号L1がHighからLowに遷移するか監視して(ステップS216)、制御信号L2または制御信号L1のLowを検出すると(ステップS217)、次の確認対象制御信号L4〜Lnの正常接続確認信号として、該確認対象制御信号L4〜Lnと接続検知タイミング生成信号L2または接続検知タイミング生成信号L1を、LowからHighに切り替えて、マスタであるエンジン制御部20からスレーブである課金装置40へ、または、スレーブである課金装置40からマスタであるエンジン制御部20へ送信して(ステップS218)、ステップS202に戻って、上記同様の処理を全ての信号線について処理を完了するまで繰り返し行う(ステップS202〜S218)。
そして、図6のステップS205で、確認対象制御信号L3〜LnがHighに遷移したことを検出しないとき(ステップS205で、NOのとき)には、スレーブである課金装置40またはマスタであるエンジン制御部20は、確認対象制御信号L3〜Lnが該確認対象制御信号L3〜Lnの通信線の地絡等によりLow固定状態になっていると判断して、確認対象制御信号L3〜Lnの異常である旨の接続確認結果応答信号として、制御信号L1または制御信号L2をLowのまま維持し(ステップS214)、図7のステップS219に移行して、確認対象制御信号L3〜Lnの異常接続状態をエンジン制御部22のRAM23に記憶させて(ステップS219)、ステップS218に移行して、次の確認対象制御信号L4〜Lnについて同様に処理する(ステップS202〜S219)。
また、図7のステップS213で、スレーブである課金装置40またはマスタであるエンジン制御部20は、確認対象制御信号L3〜LnがHigh状態のままであることを検出すると、確認対象制御信号L3〜Lnが該確認対象制御信号L3〜Lnの通信線の断線等によりHigh固定状態になっていると判断して、確認対象制御信号L3〜Lnの異常である旨の接続確認結果応答信号として、制御信号L1または制御信号L2をHighのまま維持し(ステップS220)、確認対象制御信号L3〜Lnの異常接続状態をエンジン制御部22のRAM23に記憶させて(ステップS219)、ステップS213に移行して、次の確認対象制御信号L4〜Lnについて同様に処理する(ステップS202〜S219)。
パラレル伝送路状態確認装置60は、パラレル伝送路50の全ての確認対象通信線について、上記パラレル伝送路状態確認本体処理を実行すると、パラレル伝送路状態確認本体処理を終了する。
パラレル伝送路状態確認装置60は、パラレル伝送路状態確認本体処理を終了すると、図2のステップS300のパラレル伝送路状態確認終了処理を、図8に示すように実行する。
すなわち、パラレル伝送路状態確認装置60は、パラレル伝送路状態確認終了処理に移行すると、図3に丸付き数字を付与した制御信号L1を規定回数(図3では、3回)だけ、スレーブである課金装置40からマスタであるエンジン制御部20へ、パラレル伝送路50の上記特定通信線の1本を使用して、図8に示すように、接続確認終了コマンドとして、送信させる(ステップS301)。
一方、マスタであるエンジン制御部20は、上記特定通信線を監視してスレーブである課金装置40からの接続確認終了コマンドを受信すると(ステップS302)、図3に示すように、接続確認終了コマンド受信応答として、制御信号L2をLowからHighに切り替えて、さらに、Lowに戻す制御信号L2を、特定通信線のもう1本を使用して課金装置40に送信する(ステップS303)。
また、課金装置40は、エンジン制御部20からの接続確認終了コマンド受信応答信号を受信すると、パラレル伝送路接続確認処理を終了し、エンジン制御部20と課金装置40の双方で、パラレル伝送路状態確認処理が完了する。
そして、エンジン制御部20の解析手段としてのCPU21は、上述のようにして、パラレル伝送路状態を確認すると、図2のステップS400の動作可能モード判断処理を、図9に示すように実行する。
すなわち、CPU21は、該パラレル伝送路状態確認処理でRAM23に格納された接続確認結果を読み出し(ステップS401)、該接続確認結果と予め分かっているパラレル伝送路50のどの通信線にどのような信号が流れるかの情報に基づいて、コピー動作可能モード(片面/両面、モノクロ/フルカラー等)を判断し(ステップS402)、さらに、動作可能なサイズ(用紙サイズ、原稿サイズ)を判断する(ステップS403)。なお、上述のように、RAM23に格納されている接続確認結果は、パラレル伝送路50の全ての通信線の全信号に対して、正常接続されているか、異常接続の場合には、HighとLowのいずれに固定されているかの情報である。すなわち、接続確認結果が、エンジン制御部20と課金装置40を接続するパラレル伝送路50の全通信線のうち、例えば、モード信号及びサイズ信号のみに接続異常が発生している場合には、異常状態に応じて、特定の動作モード(片面/両面、モノクロ/フルカラー、特定の用紙サイズ)に限り、コピー動作を行うことが可能であると判断する。
CPU21は、動作可能モードや動作可能サイズを判断すると、該判断結果に基づいて、操作表示部37の表示切替処理を行う(ステップS404)。この操作表示部37の表示切替処理は、具体的には、動作不可能なモード(片面/両面、モノクロ/フルカラー、用紙サイズ等)に対しては、操作表示部37上でユーザが選択できないようにしたり、パラレル伝送路50の異常接続のため、特定の動作モードに限り、動作が可能である旨を操作表示部37のディスプレイ上に表示する等の処理を行う。
なお、上記説明においては、特定通信線以外の通信線については、各通信線毎に状態確認処理を行っているが、パラレル伝送路状態確認本体処理は、上記方法に限るものではなく、例えば、図10に示すように、同じ方向の制御信号の通信線については、纏めて状態確認を行ってもよい。
なお、図10において、パラレル伝送路状態確認開始処理とパラレル状態確認終了処理は、図3の場合と同様である。
図10において、パラレル伝送路状態確認装置60は、パラレル伝送路状態確認本体処理では、通常の動作状態において、マスタであるエンジン制御部20からスレーブである課金装置40へ送信する信号を流す通信線、例えば、図10では、制御信号L3と制御信号L4を流す通信線については、マスタであるエンジン制御部20からスレーブである課金装置40へ接続確認用の制御信号L3と制御信号L4を同時に送信するとともに、接続検知タイミング生成信号として制御信号L2を同時に送信し、スレーブである課金装置40は、制御信号L2がLowからHighに切り替わると、確認対象の制御信号L3、L4の状態をモニタして、Highに遷移するかチェックする。スレーブである課金装置40は、これらの確認対象制御信号L3、L4がHighに遷移するのを確認すると、確認対象制御信号L3、L4を正常受信した旨の接続確認結果として、制御信号L1をHighからLowに切り替えて出力する。
そして、パラレル伝送路状態確認装置60は、スレーブである課金装置40からマスタであるエンジン制御部20へ送信する信号を流す通信線、例えば、図10では、制御信号L5〜Lnを流す通信線については、スレーブである課金装置40からマスタであるエンジン制御部20へ接続確認用の制御信号L5〜Lnを同時に送信するとともに、接続検知タイミング生成信号として制御信号L1を同時に送信し、マスタであるエンジン制御部20は、制御信号L1がLowからHighに切り替わると、確認対象の制御信号L5〜Lnの状態をモニタして、Highに遷移するかチェックする。マスタであるエンジン制御部20は、これらの確認対象制御信号L5〜LnがHighに遷移するのを確認すると、確認対象制御信号L5〜Lnを正常受信した旨の接続確認結果として、制御信号L2をHighからLowに切り替えて出力する。
なお、ある方向の通信線に流れる制御信号L3、L4または制御信号L5〜Lnについて正常受信しないときには、その方向の通信線全てに対して、図3のように1本の通信線ずつ順番にパラレル伝送路状態確認処理を行って、異常のある通信線を特定してもよい。
したがって、図10の場合には、パラレル伝送路50が正常のときには、上記2回の確認処理を行うだけで、パラレル伝送路状態確認本体処理を完了する。
このように、本実施例の複合装置1は、そのパラレル伝送路状態確認装置60が、デバイスであるエンジン制御部20と課金装置40の間を複数の通信線でパラレルに接続するパラレル伝送路50と、前記通信線のうち、2本の通信線を特定通信線として、該特定通信線を用いてエンジン制御部20と課金装置40の間で、該通信線の接続状態確認処理の開始を確認する開始確認手段と、2本の前記特定通信線と他の所定数の前記通信線を用いて該他の通信線の接続確認を順次行って、他の全ての該通信線の接続状態を確認する接続状態確認手段と、前記特定通信線を用いて前記接続状態確認手段による前記通信線の接続確認の終了を確認する終了確認手段と、を備えている。そして、エンジン制御部20のCPU21とパラレルI/F51及び課金装置40のCPUとパラレルI/F52等が、パラレル伝送路状態確認装置60の開始確認手段、接続状態確認手段及び終了確認手段として機能している。
したがって、専用回路や専用信号線を設けることなく、パラレル伝送路50の各通信線の状態を確認することができ、パラレル伝送路50の状態の確認を簡素で安価かつ正確に行うことができる。
また、本実施例の複合装置1は、そのパラレル伝送路状態確認装置60が、デバイスであるエンジン制御部20と課金装置40の間を複数の通信線でパラレルに接続するパラレル伝送路50の該通信線のうち、2本の通信線を特定通信線として、該特定通信線を用いてエンジン制御部20と課金装置40の間で、該通信線の接続状態確認処理の開始を確認する開始確認処理ステップと、2本の前記特定通信線と他の所定数の前記通信線を用いて該他の通信線の接続確認を順次行って、他の全ての該通信線の接続状態を確認する接続状態確認処理ステップと、前記特定通信線を用いて前記接続状態確認処理ステップによる前記通信線の接続確認の終了を確認する終了確認処理ステップと、を有しているパラレル伝送路状態確認方法を実行している。
したがって、専用回路や専用信号線を設けることなく、パラレル伝送路50の各通信線の状態を確認することができ、パラレル伝送路50の状態の確認を簡素で安価かつ正確に行うことができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、そのパラレル伝送路状態確認装置60が、制御プロセッサであるエンジン制御部20のCPU21と課金装置40のCPUに、デバイスであるエンジン制御部20と課金装置40の間を複数の通信線でパラレルに接続するパラレル伝送路50の該通信線のうち、2本の通信線を特定通信線として、該特定通信線を用いて前記デバイス間で、該通信線の接続状態確認処理の開始を確認する開始確認処理と、2本の前記特定通信線と他の所定数の前記通信線を用いて該他の通信線の接続確認を順次行って、他の全ての該通信線の接続状態を確認する接続状態確認処理と、前記特定通信線を用いて前記接続状態確認処理による前記通信線の接続確認の終了を確認する終了確認処理と、を実行させるパラレル伝送路状態確認プログラムを搭載している。
したがって、専用回路や専用信号線を設けることなく、パラレル伝送路50の各通信線の状態を確認することができ、パラレル伝送路50の状態の確認を簡素で安価かつ正確に行うことができる。
また、本実施例の複合装置1は、そのパラレル伝送路状態確認装置60が、パラレル伝送路50の各前記通信線によってエンジン制御部20と課金装置40の間で授受される信号に基づいて該通信線の状態を確認して、該パラレル伝送路50を使用した該エンジン制御部20と課金装置40との間で処理可能な機能と処理不可能な機能を解析するCPU(解析手段)21を、備えている。
したがって、パラレル伝送路50の通信線に、地絡や断線等の状態が発生している場合にも、該発生状態に応じて処理可能な機能と処理不可能な機能を把握することができ、利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例の複合装置1のパラレル伝送路状態確認装置60は、その前記開始確認手段が、一方の前記デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の一方)から前記特定通信線のうちの1本を使用した他方の前記デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の他方)へ所定の接続検知開始パルス信号を出力させ、該接続検知開始パルス信号に応じて、他方の該デバイスから一方の該デバイスへ該特定通信線のうち他の1本を使用した応答パルス信号を出力させている。
したがって、通常動作で使用している信号線を利用して、パラレル伝送路状態確認処理の開始をエンジン制御部20と課金装置40との間で確認することができ、パラレル伝送路50の状態の確認を簡素で安価かつ正確に行うことができる。
また、本実施例の複合装置1のパラレル伝送路状態確認装置60は、その前記接続状態確認手段が、パラレル伝送路50の前記特定通信線以外の所定数の前記通信線において、エンジン制御部20と課金装置40の間で通常動作時に信号を出力する方向に、出力側の該デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の一方)から所定の接続確認信号を出力させるとともに、該特定通信線に該接続確認信号の出力を通知するタイミング信号を出力させ、該タイミング信号を受信した受信側の該デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の他方)に、該接続確認信号に対する応答信号を該特定通信線を用いて出力させている。
したがって、通常動作で使用している信号線を利用して、パラレル伝送路状態確認処理をエンジン制御部20と課金装置40との間で行うことができ、パラレル伝送路50の状態の確認を簡素で安価かつ正確に行うことができる。
さらに、本実施例の複合装置1のパラレル伝送路状態家訓装置60は、前記終了確認手段が、一方の前記デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の一方)から前記特定通信線のうちの1本を使用した他方の前記デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の他方)へ所定の接続検知終了パルス信号を出力させ、該接続検知終了パルス信号に応じて、他方の該デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の他方)から一方の該デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の一方)へ該特定通信線のうち他の1本を使用した応答パルス信号を出力させている。
したがって、通常動作で使用している信号線を利用して、パラレル伝送路状態確認処理の終了をエンジン制御部20と課金装置40との間で確認することができ、パラレル伝送路50の状態の確認を簡素で安価かつ正確に行うことができる。
また、本実施例の複合装置1のパラレル伝送路状態家訓装置60は、前記接続状態確認手段が、前記パラレル伝送路50の前記特定通信線以外の全ての前記通信線において、前記デバイス(エンジン制御部20と課金装置40)間で通常動作時に信号を出力する方向に、出力側の該デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の一方)から前記接続確認信号を出力させるとともに、該特定通信線に該信号方向と同じ方向に前記タイミング信号を出力させ、該タイミング信号を受信した受信側の該デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の他方)に、該接続確認信号に対する応答信号を該特定通信線を用いて出力させる処理を、該通信線毎に順番に繰り返し行わせる。
したがって、パラレル伝送路50の全ての通信線の状態を、より一層簡素で安価かつより一層正確に行うことができる。
さらに、本実施例の複合装置1のパラレル伝送路状態家訓装置60は、前記接続状態確認手段が、前記パラレル伝送路50の前記特定通信線以外の全ての前記通信線のうち、前記デバイス(エンジン制御部20と課金装置40)間で通常動作時に信号を出力する方向が同じ通信線同士を纏めて該信号の方向に、該信号の出力側の該デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の一方)から前記接続確認信号を出力させるとともに、該特定通信線に該信号方向と同じ方向に前記タイミング信号を出力させ、該タイミング信号を受信した受信側の該デバイス(エンジン制御部20と課金装置40の他方)に、該接続確認信号に対する応答信号を、該特定通信線を用いて出力させる処理を、該信号方向毎に行わせている。
したがって、少なくとも2回の接続状態確認処理で、パラレル伝送路50の全ての通信線の状態を、より一層簡素で安価かつ正確に行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。