JP3568012B2 - 野菜移植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜などの苗を、主として畝上に移植する移植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から野菜移植機において、エンジンや移植部などを搭載した機体をスライドフレーム上で左右にスライドさせて、植え付け位置を左右方向で変更したり、車軸を伸縮移動してピンを差し替えたり、車軸ケースに対して車輪を反転させたりしてトレッドを変更して、畝幅に合わせて移植作業ができるようにした技術は公知となっている。
また、このような移植機においては、左右後輪に駆動力を伝達する出力軸を左右の伝動ケースに連結して、該出力軸を伸縮可能に構成することでトレッドの伸縮に対応していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のトレッド変更機構では、トレッドの調節可能な範囲は、それほど広くとれていなかった。
この結果、移植機の車幅が大きくなってしまい、軽トラック等で運搬するときに荷台に納まらなかったり、狭い畦道を通行するのが困難な場合があった。
また、移植機を収納するためトレッドを縮小するときに、機体が右端にスライドしていると機体の構成によっては、駆動力を伝達している六角パイプである伝動管上をスライドするスライドパイプと、該伝動管に嵌入している伝動軸の支持管とが干渉して、トレッドが最小位置まで縮小できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような手段を用いる。
請求項1においては、エンジン2や移植部3などを搭載した機体4を、前スライドフレーム11と後スライドフレーム12により構成したスライドフレーム上で左右にスライド可能とし、前記前スライドフレーム11と後スライドフレーム12に嵌挿して伸縮可能とした、前ズーム用フレーム91と後ズーム用フレーム92を設け、該前ズーム用フレーム91と後ズーム用フレーム92の伸縮で、ズーム側の前輪61とズーム側の後輪62を左右に移動させて、トレッドを調節可能とした野菜移植機において、機体フレーム1前部で縦ズーム用フレーム15の下方の位置に、伝動軸99を左右方向に伸縮可能に配設し、機体後部に配設した左右後輪への出力軸7と、該伝動軸99とをチェーン98aで連結して、該出力軸7の駆動力を前記伝動軸99に伝達し、更に該伝動軸99の縦ズーム用フレーム15側と、ズーム側の後輪62の伝動ケース68との間をチェーン98bにて連結し、該伝動軸99からズーム側の後輪62の伝動ケース68へ動力伝達すべく構成したものである。
【0005】
請求項2においては、エンジン2や移植部3などを搭載した機体4を、前スライドフレーム11と後スライドフレーム12により構成したスライドフレーム上で左右にスライド可能とし、前記前スライドフレーム11と後スライドフレーム12に嵌挿して伸縮可能とした、前ズーム用フレーム91と後ズーム用フレーム92を設け、該前ズーム用フレーム91と後ズーム用フレーム92の伸縮で、機体右側のズーム側の前輪61とズーム側の後輪62を左右に移動させて、トレッドを調節可能とした野菜移植機において、機体4の後部に配設した左右後輪への出力軸7上に、ベベルギア仕組123を配置し、該ベベルギア仕組123と機体フレーム1の右前部に配設したギア125とを、ユニバーサルジョイントを有する伸縮自在な連結軸121を介して回動可能に連結し、またズーム側後輪62の伝動ケース68連結部に配設したベベルギア仕組124と、機体フレーム1右前部に配設し、前記ギア125と噛合するギア126とを、両側にユニバーサルジョイントを有する伸縮自在な連結軸122を介して回動可能に連結し、縦ズーム用フレーム15の左右移動に関わらず、出力軸7の駆動力をズーム側後輪62に伝達すべく構成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の解決すべき課題及び手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の一実施例を説明する。
図1は本発明にかかる移植機の全体構造を示す右側面図、
図2は同じく左側面図、
図3は同じく平面図、
図4は同じくスイング機構の右側面図、
図5はスライド機構部の側面断面図、
図6は同じく正面図、
図7は機体の側面図、
図8は同じく平面図、
図9はトレッドを最小幅にした移植機の平面図、
図10は同じくスイング機構とズーム用フレームの位置関係を示す正面図、
図11は車輪取付け位置によるドレッドの違いを示す図、
図12は車輪取付け位置によるズーム用フレームの位置の違いを示す図、
図13は前後ネジ軸の駆動機構を説明する左側面図、
図14は同じく平面図、
図15はズーム側後車輪への駆動力伝達機構の別の実施例を示す平面図である。
【0007】
図1、図2、図3、図4より本発明の移植機の全体構成から説明する。
機体フレーム1は、エンジン2や移植部3が搭載された機体4を左右方向にスライド可能に支持すると共に、該フレーム1の上部に配設したスイング駆動機構5を介して、前輪61・61及び後輪62・62を上下方向にスイング可能に支持している。前記機体4の後方には操向ハンドル10を設けて、四輪歩行タイプとしている。
【0008】
前記機体フレーム1は、該機体フレーム1の前後部に左右方向に横設した前スライドフレーム11及び後スライドフレーム12と、該前後スライドフレーム11・12の両左端同士及び両右端同士を連結する左スライドフレーム13及び右スライドフレーム14とによって枠状に形成されている。
該左右スライドフレーム13・14の後端は、前記後スライドフレーム12よりも後方に突出しており、この突出部は、スイングロッド16を後スライドフレーム12と平行に、また回転可能に支持している。
該スイングロッド16は筒状部材であり、その内断面は六角形状に形成されている。また、該スイングロッド16右端から六角柱状に形成したズームスイングロッド50を嵌入している。
【0009】
前記右スライドフレーム14の右方には、縦ズームフレーム15が、該右スライドフレーム14と平行に配設され、該縦ズーム用フレーム15の前端から前ズーム用フレーム91、後端から後ズーム用フレーム92が、右スライドフレーム14側に突出し、その先端は前記前後スライドフレーム11・12にそれぞれ摺動自在に嵌入している。
また、縦ズーム用フレーム15の後端は、前記後ズーム用フレーム92よりも後方に突出しており、この突出部は、前記ズームスイングロッド50の右端を回転可能に支持している。
【0010】
前記左右スライドフレーム13・14は、前端の左右に前部側板17・17をそれぞれ固着して、これら前部側板17・17間に円筒状の前スライドフレーム11を貫通させて連結し、後端の左右には後部側板18・18をそれぞれ固着して、これら後部側板18・18間に円筒状の後スライドフレーム12及びスイングロッド16を貫通させて連結している。
同様に、前記縦ズーム用フレーム15の前端には、前部側板17・17を固着して、該前部側板17・17間に円筒状の前ズーム用フレーム91を貫通させて連結し、後端には後部側板18・18を固着して、該後部側板18・18間に円筒状の後ズーム用フレーム92及びズームスイングロッド50を貫通させて連結している。
また、前記左右スライドフレーム13・14及び縦ズーム用フレーム15は、それぞれ曲げ荷重に強い角パイプで形成しており、補強フレームを用いることなく、フレーム1の強度を高めるよう構成している。
【0011】
前記左スライドフレーム13に固着した前部側板17・17の、前スライドフレーム11の支持部下方には、左右方向に延びる支持部19aを回動可能に支持させて、該支持部19aには前車輪61を回転自在に支持する支持アーム63の、上端ボス部64をピンやボルト等で固定支持している。
また同様に、前記縦ズーム用フレーム15に固着した前部側板17・17の、前ズーム用フレーム91の支持部下方には、左右方向に延びる支持部19bを回動可能に支持させて、該支持部19bには、前車輪61を回転自在に支持する支持アーム65の上端ボス部66をピンやボルト等で固定支持している。
【0012】
さらに、前記左スライドフレーム13に固着した後部側板18・18の後スライドフレーム12の支持部下方には、後車輪62の車軸を支持する伝動ケース67の端部連結部67aを支持し、該連結部67a内を貫通する出力軸7の左端部を、伝動ケース67内の動力伝達機構を介して後車輪62に連動させている。
また、前記縦ズーム用フレーム15に固着した後部側板18・18の、後ズーム用フレーム92の支持部下方には、後車輪62の車軸を支持する伝動ケース68の端部連結部68aを支持している。
【0013】
次に、駆動力伝達機構を説明する。
前記出力軸7と一体に回転するスリーブ74にスプロケットを固設し、フレーム1の前部に前スライドフレーム11と平行に横設した伝動管99aには、スプロケットを摺動可能に配設し、該両スプロケットにチェーン98aを巻回して出力軸7と伝動管99aとが連動するようにしている。
前記伝動管99aは管状部材で、その内断面は六角形状に形成されている。該伝動管99aの右端からは六角柱状に形成した伝動軸99が摺動自在に嵌入しており、該伝動軸99の右端には支持管99bが嵌合している。該支持管99bと前記端部連結部68a内の軸とにそれぞれスプロケットを固設して、該両スプロケットにチェーン98bを巻回して、伝動管99aの回転を前記伝動ケース68内の動力伝達機構を介して後車輪62に伝達するよう構成している。
また、伝動管99aには機体4に固定したスライドパイプ99cを外嵌している。伝動管99aは前記スライドパイプ99c内を回転可能で、スライドパイプ99cは伝動管99aと摺動自在に嵌合している。
そして、該スライドパイプ99cは、チェーン98a及び伝動管99aに配設したスプロケットが、機体4と一体的にスライド可能なようにチェーンケース98を支持している。
【0014】
前記出力軸7は、前記エンジン2の回転動力が入力される駆動ギア75を持つ駆動ユニット70と、左右一対のスプライン軸71・72とを備え、該スプライン軸71・72と駆動ユニット70とを左右一対のスリーブ73・74を介して連動させることにより、前記機体4に追従してエンジン2が左右にスライドしても該エンジン2の回転動力を左右の後車輪62・62に伝達できるよう構成している。
前記駆動ユニット70における駆動ギア75の両側には、左右の後車輪62・62をそれぞれ独立して回転駆動させるための左右サイドクラッチ76・77を配設している。
【0015】
次に、出力軸7からズーム側後輪即ち、右後輪62への駆動力伝達機構の別の実施例を図15を用いて説明する。
出力軸7と一体に回転する前記スリーブ74にベベルギア仕組123が配設され、左右方向軸の回転を前後方向軸の回転へ変換している。また、機体フレーム1の前右部において前部側板17に固設した支持板128には、前後方向に軸芯を有するギア125が回転自在に支持されている。
該ギア125の回転軸と、前記ベベルギア仕組123の前後方向の回転軸との間には、両側にユニバーサルジョイント127・127を有する伸縮可能な連結軸121を配置して、任意方向へ回動可能、かつ、伸縮可能に連結されている。
該連結軸121はスプライン軸121bとボス軸121aとがスプライン嵌合して伸縮自在に形成されており、ベベルギア仕組123の回転をギア125に伝達する。
【0016】
前記支持板128上のギア125の右側には、該ギア125の回転軸と平行な軸芯を有するギア126が回転自在に並設されており、該ギア126はギア125と噛合している。また、ズーム側後輪62の伝動ケース68の支持部68aの先端にはベベルギア仕組124を配設し、該ベベルギア仕組124の前後方向の回転軸とギア126の回転軸とが、両側にユニバーサルジョイント127・127を有する連結軸122によって任意方向へ回動可能、かつ、伸縮可能に連結されている。
連結軸122は、スプライン軸122bとボス軸122aとがスプライン嵌合して伸縮自在に形成されており、ギア126の回転をベベルギア仕組124に伝達する。
【0017】
以上の如く構成して、出力軸7が回転するとベベルギア仕組123によって連結軸121へ回転が伝達され、ギア125が回転し、該ギア125と噛合したギア126も回転する。
該ギア126の回転は連結軸122を介してベベルギア仕組124に伝達され、連結部68aの回転軸を回転させることによって伝動ケース68を介して後車輪62を駆動する。
【0018】
そして、機体4が左右にスライドした場合でも、前記連結軸121は伸縮自在であり、かつユニバーサルジョイント127を介してベベルギア仕組123及びギア125と任意方向へ回動可能に連結されているので、機体4の位置にかかわらず回転を伝達することが可能である。
トレッドを変更した場合においても、前記連結軸122は伸縮自在であり、かつユニバーサルジョイント127を介してギア126及びベベルギア仕組124と任意方向へ回動可能に連結されているので、トレッドの幅にかかわらず回転を伝達することが可能である。
また、機体4がスライドして右端に位置している場合においても、前記実施例におけるスライドパイプ99cと支持部99bとのようにお互いに干渉しあうものがないので、トレッドを最小幅まで縮小することができる。
【0019】
前記移植部3は、前記機体4の後部側に設けた植付け伝動ケース31を介して動力が伝達され、上方側の苗受取位置と下方側の苗受取位置との間で上下往復動作される二つの分割片から成るバケット状の移植爪32と、複数のポット苗収容部を持つトレイTを搬送する搬送部33と、該搬送部33で搬送される苗トレイTからポット苗を取り出して苗受取位置で待機する移植爪32内に取出苗を放出する苗取出爪34とで構成している。
また、移植部3の下部には、畝上に被覆したマルチフィルムに移植孔を開設するためのマルチカッタ35と、移植爪32により畝に植付けられたポット苗に培土するための培土輪36とが配設されている。
【0020】
また、前記機体4の後方側に延設する操向ハンドル10には、左右サイドクラッチレバー10a、前記移植部への動力を入切操作する植付クラッチレバー10b、スイング機構5を動作させて前車輪61・61及び後車輪62・62を上下にスイングさせるためのスイングレバー10c、走行主変速レバー10d、機体4をスライドさせるスライド操作レバー10e、株間調整レバー10fなどを配置している。
【0021】
図5、図6、図7の如く、前記機体4の前部には、下端側が開放された略コ字状に形成した前部ブラケット41が連結体42を介して取付けられ、該機体4の後部の左右には下端側が開放された略コ字状に形成した後部上ブラケット44a・44aが取付けられ、該後部上ブラケット44a・44aの下方にはそれぞれ後部下ブラケット44b・44bが取付けられている。
【0022】
前記、前部ブラケット41上部左右には、転動体であるローラー43を回転軸43aを介して回転自在に支持した前部上ローラーカバー90a・90aが固設されている。
該前部上ローラーカバー90a・90aは下端側が開放された略コ字状に形成され、ローラー43・43は前部ブラケット41の上面に開口した孔から該前部ブラケット41内へ挿入している。
また、前部ブラケット41下部に取付けられた前部下ローラーカバー90bは上端側が開放された略コ字状に形成して、左右にローラー43・43を回転軸43bを介して回転自在に支持している。
さらに、後部上ブラケット44a・44a及び後部下ブラケット44b・44bは、それぞれ回転軸を介してローラー45を回転自在に支持している。
【0023】
前記前部ブラケット41の左右に配置された上下のローラー43・43を前スライドフレーム11外周の上下に摺接させ、左右の前記後部上下ブラケット44a・44bに支持されたローラー45・45を、後スライドフレーム12外周の上下に摺接させることによって、機体4が前記ローラ上を左右にスライドできるように構成している。
【0024】
さらに、図7、図8に示すように、前記機体4において、エンジン2が搭載される、第一機枠4A前部には第二機枠4Bが結合され、該第二機枠4B前端には前部ブラケット41が固定されている。
また、後部上ブラケット44a・44a及び後部下ブラケット44b・44bが固定された第三機枠4Cが、第一機枠4A後部に結合している。これらの各機枠4A・4B・4Cの結合部分をそれぞれ溶接(W1・W2)することにより、全体をユニット化している。
また、前記機枠4Cの両側面に切欠き部4d・4dを設けて、その切欠き部に後スライドフレーム12を貫通させているので、機体4上方及び下方にスペースが広くとれ、また支持した機体4の重心位置を低くできるので安定してスライドすることができる。
【0025】
図9に示すように、前記機体フレーム1と機体4との間には、該機体4を左右スライドフレーム13・14間の範囲で、左右にスライドさせるためのスライド機構8を設けている。
該スライド機構8において、ピストンロッド80を有した油圧シリンダ81は、取付板17aに支持されているが、該取付板17aは前記右スライドフレーム14の前部側板17・17及び右スライドフレーム14の外側に設けた支持フレーム95に固定されている。前記油圧シリンダ81は、機体4のエンジン2の取付け部付近に配設した油圧ポンプPと接続している。
また、その中間部が前記ピストンロッド80と連結された揺動アーム83は、前記取付板17aと前記機体4に設けた長孔を有する受入体82との間に介装されている。
このように構成して、前記油圧ポンプPからの圧油で油圧シリンダ81のピストンロッド80を伸縮動作させて、前記揺動アーム83を揺動させることにより、機体4を左右にスライドさせるのである。
【0026】
前記スイング機構5について、図2、図3、図4を用いて説明する。
前記油圧ポンプPと接続されピストンロッド51aを有する油圧シリンダ51が、前記右スライドフレーム14と支持フレーム95との間上方に固定され、該油圧シリンダ51のピストンロッド51aの先端と突片52とが軸96にて連結されている。
該突片52とスイングロッド16に突設した突片53とが、連結ロッド59aで連結されており、スイングロッド16左端には突片54aが、該スイングロッド16に嵌入したズームスイングロッド50右端には突片54bがそれぞれ突設されている。
【0027】
前記左伝動ケース67の連結部67a上には突片56が突設され、右伝動ケース68の連結部68a上には突片55が突設され、それぞれ突片54a及び突片54bと連結ロッド59bにて連結されている。
さらに、前記左前車輪61を支持する支持部19a上に突片58が突設され、右前車輪61を支持する支持部19b上に突片57が突設され、それぞれが突片56及び突片55と連結ロッド59cにて連結されている。
【0028】
以上のように構成して、前記油圧ポンプPからの圧油で油圧シリンダ51のピストンロッド51aを伸縮動作させて、突片52・53を介してスイングロッド16及びズームスイングロッド50を回転させることにより、前記各突片54a・54b・55・56・57・58と各連結ロッド59b・59b・59c・59cとを介して、前車輪61・61及び後車輪62・62を図1の実線及び仮想線で示す範囲で上下方向にスイングさせ、前記フレーム1の対地高さを任意に調整できるよう構成している。
【0029】
次にトレッド変更機構について図3、図5、図6を用いて説明する。
前記前スライドフレーム11に摺動自在に嵌入した前ズーム用フレーム91内に、ナット93が嵌合固定されている。
該ナット93は前スライドフレーム11内に配設されたネジ軸94と螺合しており、該ネジ軸94が回転することによって前ズーム用フレーム91が左右方向に摺動するよう構成している。
同様に、前記後スライドフレーム12に摺動自在に嵌入した後ズーム用フレーム92内に、ナット93が嵌合固定されている。該ナット93は後スライドフレーム12内に配設されたネジ軸94と螺合しており、該ネジ軸94が回転することによって後ズーム用フレーム92が左右方向に摺動するよう構成している。
【0030】
図13、図14に示すように、前記機体4におけるエンジン2の左前方にはモータMが配設され、該モータMの回転はベベルギア113を介して駆動スプロケット110に伝達されるよう構成している。
また、前後スライドフレーム内に配設されたネジ軸94・94の左端は、それぞれ前後部側板17・18から外側に突出し、その先端にはスプロケット111・112がそれぞれ固設されている。
該スプロケット111・112及び前記駆動スプロケット110にチェーン114を巻回し、駆動スプロケット110の回転を前後のネジ軸94・94に伝えている。前記チェーンはテンションスプロケット115によって緊張されており、前記スプロケット111及びスプロケット112の歯数は共に同じであるので、前後のネジ軸94・94は共に同じ速度で回転することとなる。
【0031】
そして、前記モータMを回転駆動させることにより前記ベベルギア113、チェーン114及びスプロケット111・112を介して、前後スライドフレーム11・12内のネジ軸94・94を回転させ、前記前後ズーム用フレーム91・92を左右にスライドさせることによってトレッドの調整を行うのである。
このように、トレッドの調節をネジ軸の回転にて行うと大きな推進力を得ることができるので、例えば畑等の中でも容易にトレッドの変更を行うことが可能である。
【0032】
前述の如く構成した機体4のスライド機構8及びトレッド調節機構において、図15に示す如く、トレッドの調節可能範囲S2は、機体4のスライド可能範囲S1よりも広く構成している。
これにより、例えば四条植えなどの多条植えに対応しながらも、車幅の小さな軽トラック等に積載可能となり、狭い畦道の通行も容易になった。
また逆に、例えば一畝を往復移動して四条植えをする際には、機体4は片側の二条間をスライドできれば足りるので、前述の如く該機体4のスライド範囲を小さく構成してフレーム1の強度低下を防止したり、構造の簡略化を図っている。
【0033】
また図2、図9、図10に示すように、縦ズームフレーム15、前後車輪61・62、支持アーム65及び車軸ケース68を、フレーム1上の昇降機構5よりも下方に配置しており、トレッドを最小幅にした場合にはこれらの縦ズームフレーム15、前後車輪61・62、支持アーム65及び車軸ケース68が昇降機構5の下方に収納されることとなり、移植機の車幅を小さくすることができ、車幅の小さな小型の積載車両にも積載することが可能となり、移植機の運搬が容易にできるのである。
【0034】
さらに、右側の前後車輪61・62すなわち移動側の車輪を支持アーム65及び車軸ケース68の内側に配置してあり、移植機の車幅をより小さくすることが可能となっている。
例えば、図11に示す如く、後車輪62を車軸ケース68の内側に配置した場合の車幅L1は、後車輪62を車軸ケース68の外側に配置した場合の車幅L2に比べて幅L3分だけ小さくできる。
また、後車輪62を車軸ケース68の外側に配置した場合に、車幅を前記車幅L1まで小さくすると図12に示すように、縦ズーム用フレーム15が右スライドフレーム14の内側まで入りこんでくる(15’)ため、機体4のスライド可能範囲が狭くなったり、トレッド調節機構の構造が複雑化したりする。
【0035】
従って、車軸ケースの内側に車輪を配置したことにより、畝や畝に貼設したマルチフィルムに車軸ケースがひっかかることを防止できたり、移植機を車幅の小さな小型の積載車両に積載する場合に、車輪が歩み板の中央部を通ることができるので安定して積載することができるようになった。
そのうえ、車軸ケース68の支持部68aが地面から受ける負荷が少なくなり、該支持部を簡単な構成にすることができるので、コストが低減できたり、移植機の軽量化によって取扱い性の向上をはかることができたりした。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したことにより、次のような効果が得られる。
請求項1の如く、機体フレーム前部に伝動軸を左右方向に伸縮可能に配設し、機体後部に配設した出力軸と該伝動軸をチェーンで連結して該出力軸の駆動力を伝動軸に伝達し、さらにその駆動力を伝動軸と伝動ケースの連結部とをチェーンで連結して伝動軸から伝動ケースへ伝達し、ズーム側後車輪を駆動するように構成したことで、伝動管99aの略長さ分の範囲を、トレッドの変更可能範囲とすることができる。また、トレッドの変更可能範囲を大幅に広くすることができた。
その結果、移植機の車幅を小さく構成できたので、狭い場所でも収納可能となったり、狭い畦道等でも容易に通行できたり、車幅の小さな軽トラック等にも積載可能で移植機の運搬が容易にできることとなった。
【0037】
請求項2の如く、機体後部の出力軸に配設したベベルギアと機体フレーム右前部に配設したギアとを、また伝動ケースの連結部に配設したベベルギア仕組と機体フレーム右前部に配設したギアとを、伸縮自在に形成した連結軸にてユニバーサルジョイントを介してそれぞれ任意方向へ回動可能に連結し、機体フレーム右前部に配設した前記ギアとギアとを互いに噛合させることによって出力軸の駆動力をズーム側後車輪に伝達し、該ズーム側後車輪を駆動するように構成したので、移植機を収納するためトレッドを縮小するときに機体が右端にスライドしていても、トレッドが最小位置まで縮小できるようになったのである。
その上、トレッドの変更可能範囲も大きくとれるようになったので、畝幅や植付け位置に対する適応範囲が広くなったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移植機の全体構造を示す右側面図である。
【図2】同じく左側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】同じくスイング機構の右側面図である。
【図5】スライド機構部の側面断面図である。
【図6】同じく正面図である。
【図7】機体の側面図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】トレッドを最小幅にした移植機の平面図である。
【図10】同じくスイング機構とズーム用フレームの位置関係を示す正面図である。
【図11】車輪取付け位置によるドレッドの違いを示す図である。
【図12】車輪取付け位置によるズーム用フレームの位置の違いを示す図である。
【図13】前後ネジ軸の駆動機構を説明する左側面図である。
【図14】同じく平面図である。
【図15】ズーム側後車輪への駆動力伝達機構の別の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
M モータ
P 油圧ポンプ
1 フレーム
2 エンジン
3 移植部
4 機体
5 スイング機構
7 出力軸
8 スライド機構
11 前スライドフレーム
12 後スライドフレーム
15 縦ズーム用フレーム
68 伝動ケース
68a 連結部
91 前ズーム用フレーム
92 後ズーム用フレーム
98a・98b チェーン
99 伝動軸
99a 伝動管
121・122 連結管
123・124 ベベルギア仕組
125・126 ギア
127 ユニバーサルジョイント

Claims (2)

  1. エンジン2や移植部3などを搭載した機体4を、前スライドフレーム11と後スライドフレーム12により構成したスライドフレーム上で左右にスライド可能とし、前記前スライドフレーム11と後スライドフレーム12に嵌挿して伸縮可能とした、前ズーム用フレーム91と後ズーム用フレーム92を設け、該前ズーム用フレーム91と後ズーム用フレーム92の伸縮で、ズーム側の前輪61とズーム側の後輪62を左右に移動させて、トレッドを調節可能とした野菜移植機において、
    機体フレーム1前部で縦ズーム用フレーム15の下方の位置に、伝動軸99を左右方向に伸縮可能に配設し、機体後部に配設した左右後輪への出力軸7と、該伝動軸99とをチェーン98aで連結して、該出力軸7の駆動力を前記伝動軸99に伝達し、更に該伝動軸99の縦ズーム用フレーム15側と、ズーム側の後輪62の伝動ケース68との間をチェーン98bにて連結し、該伝動軸99からズーム側の後輪62の伝動ケース68へ動力伝達すべく構成したことを特徴とする野菜移植機。
  2. エンジン2や移植部3などを搭載した機体4を、前スライドフレーム11と後スライドフレーム12により構成したスライドフレーム上で左右にスライド可能とし、前記前スライドフレーム11と後スライドフレーム12に嵌挿して伸縮可能とした、前ズーム用フレーム91と後ズーム用フレーム92を設け、該前ズーム用フレーム91と後ズーム用フレーム92の伸縮で、機体右側のズーム側の前輪61とズーム側の後輪62を左右に移動させて、トレッドを調節可能とした野菜移植機において、
    機体4の後部に配設した左右後輪への出力軸7上に、ベベルギア仕組123を配置し、該ベベルギア仕組123と機体フレーム1の右前部に配設したギア125とを、ユニバーサルジョイントを有する伸縮自在な連結軸121を介して回動可能に連結し、またズーム側後輪62の伝動ケース68連結部に配設したベベルギア仕組124と、機体フレーム1右前部に配設し、前記ギア125と噛合するギア126とを、両側にユニバーサルジョイントを有する伸縮自在な連結軸122を介して回動可能に連結し、縦ズーム用フレーム15の左右移動に関わらず、出力軸7の駆動力をズーム側後輪62に伝達するように構成したことを特徴とする野菜移植機。
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