JP3527910B2 - 帯電ローラ式電子写真複写装置 - Google Patents

帯電ローラ式電子写真複写装置

Info

Publication number
JP3527910B2
JP3527910B2 JP25910398A JP25910398A JP3527910B2 JP 3527910 B2 JP3527910 B2 JP 3527910B2 JP 25910398 A JP25910398 A JP 25910398A JP 25910398 A JP25910398 A JP 25910398A JP 3527910 B2 JP3527910 B2 JP 3527910B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
roll
charging roller
photosensitive drum
tubular film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25910398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000075601A (ja
Inventor
隆之 広田
泰規 伊井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunze Ltd filed Critical Gunze Ltd
Priority to JP25910398A priority Critical patent/JP3527910B2/ja
Priority to US09/377,106 priority patent/US6173143B1/en
Publication of JP2000075601A publication Critical patent/JP2000075601A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3527910B2 publication Critical patent/JP3527910B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0208Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
    • G03G15/0216Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers
    • G03G15/0233Structure, details of the charging member, e.g. chemical composition, surface properties
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0208Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
    • G03G15/0216Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯電ローラー式電子
写真複写装置に関し、特にその帯電ローラーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来使用されるトナーを用いて複写・印
刷する電子写真複写装置においては、先ず複写作業工程
は感光体(一般にドラム状をなす)を帯電させる動作か
ら開始されるが、その帯電動作を空中放電によって行う
場合はオゾンの発生が避けられず、環境汚染の観点より
問題となっていた。その解決策の一つとして、感光体に
帯電ローラーを接して電荷を授受し帯電させる帯電ロー
ラー方式が開発された。
【0003】感光体の帯電を帯電ローラーを用いて行う
方式においては、帯電させた円筒状帯電部材に感光体を
接触させて電荷を移動させ感光体を帯電せしめるため、
オゾン発生が抑制されるというものである。
【0004】この従来用いられた帯電用部材を円筒状と
して構成せしめる帯電ローラーでは、該帯電部材の典型
的な適用状態としてフィルム状適用方式とブラシ状適用
方式の2種類があり、フィルム状として適用される場合
の実施形態は、半導電性合成樹脂フィルムを導電性ゴム
層を介してアルミ管(芯体)に捲回・装着されて用いら
れ(以下、フィルムロールと呼ぶ)、一方ブラシ状とし
て適用される場合の実施形態は、半導電性合成繊維のス
テープルファイバーを静電植毛技術(所謂フロッキィー
加工法)にてアルミ管芯体外周に均等に電着させて(以
下、ブラシロールと呼ぶ)用いられる。
【0005】しかしながら、フィルムロール並びにブラ
シロール方式においても、共に次のような問題点があり
充分満足する結果を提供できなかったのである。即ち、
フィルムロール方式においては、複写面積(特に横幅)
の増大に伴い感光体とフィルムロールの接圧の均等性維
持が困難となり帯電斑が生じ易いこと、又構造上硬質の
フィルムが感光体に回転接触する機構のために、感光体
を摩耗し易く且つ、損傷し易いため、かかる問題点を回
避するべくできる限り接触面積を減ずるように配慮し、
線接触状態で接触する構造に設計されているが、反面こ
の対策が裏目に出て接触幅の低下が帯電効率を低下さ
せ、コロナ放電的帯電状態を惹起させるため、目的とす
るオゾン発生を抑制する効果をも減じ、更により高電圧
印加時には該ロール自体の表面劣化の危険も増し、その
ため(接触幅の)妥協点を探って設計せざるを得ず、不
十分な機能の、画質欠陥が発生し易い装置しか製作でき
ない難点があった。
【0006】一方、ブラシロール方式においても、ブラ
シを形成する繊維の最適曲げ硬さ、太さの選定と、最適
にして均等な植毛長及び植毛密度の均等性の確保という
点で、何れの必要条件も最適状態に整えた物の製作する
ことは実施し難く、このような帯電装置を備えた装置で
最適の帯電条件を見いだし設定して操作する事は困難で
あった。又植毛繊維の曲げ硬さが高すぎたり、回転速度
が 早かったりすると、感光体を傷つけ易いこと、植毛
繊維の脱落発生が完全に防止できないこと、極めて均質
な植毛密度の確保が困難なことなど装置寿命面並びに均
質帯電維持面での問題もあった。更に、前記繊維の断面
での接触においては、その繊維の電気抵抗は体積抵抗値
によって決められるが、体積抵抗値の下での接触帯電で
は、抵抗の安定性での点で劣る。つまり、環境の変化と
か、経時変化によって抵抗特性が変り易いとういうこと
である。これは繊維中に分散されている導電粉体、例え
ばカーボンブラックの場合、繊維表面よりも内部で移動
し、分散状態が変わるためではないかと考えられる。ま
た前記の2つの方式とともに感光体面のピンホール欠点
による画像欠陥が発生しやすい。従って無欠点の感光体
を使うということでの厳重管理も必要である。
【0007】前記の公知の2つの帯電手段における欠陥
を改善するための新規な手段として、本発明の発明者ら
は先に接触帯電用ポリアミドエラストマーを用いる方法
を開発し特許出願し、既に特開平9−230673号公
報で公開された。該発明において開示される技術は、帯
電ロール用素材としてポリアミドエラストマーを選定
し、これに導電剤、好ましくはカーボンブラックを分散
混練し、該エラストマーに103 〜1012Ω・cmの体
積抵抗値を付与せしめ、このシートを所定サイズにカッ
トし、その断面を感光体表面に接して感光体を帯電させ
るというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記公開公報で開示さ
れる発明に基づく電子写真複写装置は、従来公知の帯電
ローラー式電子写真複写装置に比し、それら装置の持つ
多くの欠陥を解消する優れたものであり既に実用化も試
みられているが、実用化テストの段階でのロングランテ
ストにおいて耐久性面で更に解決すべき点が発見され、
その解決が必須であることが判明した。
【0009】即ち、5,000枚複写時点で実用上は殆
ど問題ないが、複写印刷された画像に微かな筋状の濃度
斑が見られるようになり、更に10,000枚目になる
とシートの接触部周囲で僅かではあるが、感光体上のト
ナーの付着が見受けられ始め、該シートの先端部が削ら
れたような状態になり始めることである。この現象は、
薄いシートの断面での線接触による帯電であるため、電
圧を印加する度に、電荷の全てが先端に集中することよ
り先端部におけるカーボンブラックの分散状態が変わ
り、体積抵抗値に変動が生じたということと、マトリッ
クスとなっている樹脂自体が劣化し始めたために発現す
るのではないかと考えられる。
【0010】そこで、本発明の発明者らはこの問題解決
のために、特開平9−230673号公報にて公開され
る技術を基に解決策の検討を始め、次の手段により問題
解決が可能なことを見出し本発明に至ったのである。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、課題を解決するた
めの方法としては、本発明の請求項に規定される通り
帯電ローラー式電子写真複写装置において、該帯電ロー
ラーに10〜10Ω/□の表面抵抗値を有するショ
アA硬度45以上、ショアD硬度60以下のナイロン1
2セグメントとポリアルキレングリコールよりなるセグ
メントを主成分として構成されるポリエーテルブロック
アミドエラストマーのエンドレス管状フィルムが懸架さ
れてなり、且つ複写時における感光体との接触幅が1.
5〜7mmの面接触となるように設けられてなる帯電ロ
ーラー式電子写真複写装置となすことにより、長時間安
定して優れた画質で複写できる装置を得ることができる
ようになった。
【0012】 更に、請求項2,3においては、請求
項1に規定する帯電ローラー式電子写真複写装置におい
て、特に好ましい実施態様の具体例を開示・提供した。
即ち、 (1)請求項2については、請求項1に規定する帯電ロ
ーラー式電子写真複写装置における帯電ローラーの構成
を、ポリアミドエラストマーのエンドレス管状フィルム
を金属芯体ローラーに導電性発泡体を捲着した導電性ロ
ーラーに懸吊させて構成せしめるよう規定した。 (2)請求項3については、請求項1又は2に記載の帯
電ローラーが5〜30重量%のカーボンブラックを含有
しているポリアミドエラストマーのエンドレス管状フィ
ルムより構成されることを規定した。
【0013】即ち、本発明は、従来の帯電ローラー式電
子写真複写装置機構上の問題点である、感光ドラムにオ
ゾン発生を伴わずにチャージ付与するために、硬質の帯
電ロールを線接触状態で感光ドラムに押し当て、電荷の
移行・受渡しを行う機構のために生じる、感光ドラム表
面の摩耗損傷、帯電ロールの半導電シートの端部(繋
目)における電荷密度不均等・集中、ドラム−ロール接
触部の接圧不均等に基づくチャージ斑の発生などのトラ
ブルを解消するために、帯電ロールを軟質の曲げ弾性率
の低くく圧縮弾性を有するエンドレス管状フィルムで構
成させ、感光ドラムとの接触を該帯電ロールを構成する
エンドレス管状フィルムのチャージによる静電吸引力を
活用し、感光ドラムと面接触状態で低接圧で接触させる
機構の装置を開発し課題となっていた全て問題点を解決
したのである。更に本発明は、以上の機能を満たす帯電
ロール構成用エンドレス管状フィルム構成材料として、
ポリアミドエラストマーを選択することにより上記の機
械的要求機能を満足することは勿論、帯電ロール素材に
要求される電気的性能も最高水準で満足でき、高性能で
安定性高く耐久性優秀な帯電ローラー式電子写真複写装
置を提供することに成功したのである。
【0014】具体的には、従来の帯電ローラー式電子写
真複写装置の構造は、図5の概略側断面図で示される構
造からなっている。即ち、感光ドラム21と該感光ドラ
ムに電荷を受渡し帯電させる(+にチャージ)ための帯
電ロール22が、図示する配置で感光ドラム21の表面
に1mm程度の接触幅で接するように設置されている。
帯電ロール22は、芯材としてアルミニウム管を用い、
その周囲に導電性ゴムを捲着し、更に該ゴムシートの周
囲にフッソ樹脂等の絶縁薄層を捲着している。帯電ロー
ル22は、芯材のアルミニウム管から引き出されたリー
ド線で可変電流電源23と電圧計24を介して接続さ
れ、必要電圧を供給され帯電させられ、帯電ロールと感
光ドラムの接触面を介して電荷の移行を行い、感光ドラ
ム表面に電荷を供給して帯電している。
【0015】次いで、複写しようとする原稿を露光器2
5で露光させ、感光ドラム21上に複写すべき画像を結
ばせ静電潜像を形成させ、現像器26から該静電潜像に
トナーを供給し、トナー顕像に変え、対峠する転写ドラ
ム27により供給されてくる用紙28に転写し、複写紙
29を得る。複写終了後、残存する帯電の全てを除電器
30により除電し、更にトナークリーナー31により残
存するトナーも除去しクリーニングして複写工程を完結
する。以上がサイクルであり、再び帯電から出発して複
写工程が繰り返される。
【0016】本発明は、この従来の基本構造の帯電ロー
ラー式電子写真複写装置における、装置欠陥を解消する
ため、請求項に規定した通りの手段を講じ、次のような
従来なし得なかった機能を付与するものである。 極めて sensitive で損傷を受け易く、且つ高精度を
必要とする感光ドラムの損傷を防止し、高効率で電荷の
移行・受渡しを実施可能とするため、帯電ロールの表層
帯電体を構成する半導電性ポリマーを、従来の高硬度の
合成樹脂膜より、圧縮弾性性能に富み、より柔軟・軟質
のポリアミドエラストマー(ポリエーテルブロックアミ
ドエラストマー)のエンドレス管状フィルムに変更し、
電荷の移行・受渡しの高効率化と感光ドラムの損傷防止
・寿命増大を図った。
【0017】帯電ローラーをエンドレス管状フィルム
で構成せしめ、帯電ロール表層構成シートに切断面の存
在を排除し、高電圧印加により電荷の全てがシート切断
面先端に集中し、先端部におけるカーボンブラックの分
散状態が変わり体積抵抗値の変動発生の可能性と、マト
リックスとなっている樹脂自体の劣化進行の可能性を排
除し、帯電ロールの長期の安定した性能維持に成功し
た。 帯電ローラーを圧縮弾性性能に富み、より柔軟・軟質
のポリアミドエラストマーエンドレス管状フィルムで構
成せしめたことにより、帯電ローラーに高電圧印加時、
その荷電に基づく静電吸引力により、帯電用エンドレス
管状フィルムが、感光ドラムに所定幅に(接触幅が1.
5〜7mmの面接触となるよう)吸引密着し、感光ドラ
ムへ電荷の高効率の移行・受渡しを行い得ることを可能
ならしめた。
【0018】帯電ロールへのポリアミドエラストマー
(ポリエーテルブロックアミドエラストマー)のエンド
レス管状フィルムの適用は、それ自体では帯電ロールか
ら感光ドラムへの電荷の移行・受渡しに必要な表面抵抗
値を満足していないので、該ポリアミドエラストマーに
カーボンブラックなどの導電剤を添加・混練することに
より、最適表面抵抗値(103 〜1013Ω/□)など必
須の電気的性能を、任意且つ容易に付与し、長期に渡り
安定した性能を維持できる高性能の帯電ロールの作製を
可能ならしめた。
【0019】以上の装置構成上、特に重要な、帯電ロー
ルに所定の表面抵抗値を与えることの意義について説明
を加えると、帯電ローラー式電子写真複写装置におい
て、表面抵抗値は、感光ドラムに電荷を高効率・迅速・
正確に移行・受渡しし、安定した高画質の複写を行うた
めに必須の要求機能であり、具体的な好適な値として
は、表面抵抗値は103 〜1013Ω/□の範囲にあるこ
とが必要である。これは、表面抵抗値が103 Ω/□よ
り低いと、帯電密度が小さくなって複写画像(特にベタ
部分)の濃度が淡くなる傾向にあるからであり、この原
因は、印加された電荷が表面抵抗値が低いと電流となり
流れ消失し易くなるからであると考えられる。又反面表
面抵抗値が1013 Ω/□より高いと、帯電効率が低下
し、エンドレス管状フィルムの表面が加熱状態となり、
更には表面からコロナ放電することにもなるからであ
る。これらの現象傾向は、印加電圧がすべて感光体の帯
電に消費されず、除々に帯電されるようになるためと考
えられる。
【0020】前記エンドレス管状フィルムの大きさ(管
径、厚さ、幅)においてまず管径と幅については、導電
性ロール基体の大きさと装着の仕方、つまり該ロール基
体に篏入して、しっかりと固定した状態で使うか、叉は
本発明で好ましい形態として示す該ロール基体に懸吊し
た状態で使うかによって異なる。一方厚さについては、
より安定した表面抵抗でもって効率的な帯電を行うため
には、厚い方よりも薄い方が好ましいが、それ自身の強
度に基づく耐久性、該ロール基体への装着性、走行安定
性、更には装着の仕方も考慮しバランスのとれた設定で
行うことが好ましい。このような点からその厚さを例示
すると、帯電ロールを構成するエンドレス管状フィルム
の厚みは、0.05〜1mm程度、好ましくは0.07
〜0.7mmがよい。
【0021】又、帯電ロール構成エンドレス管状フィル
ムと感光ドラムが面接触する接触幅は、1.5〜7m
m、好ましくは2〜6mm、より好ましくは、3〜5m
mであるように帯電ロール−感光ドラム間隙をとり設置
する。本発明が従来の帯電ローラで行われる線接触(キ
スタッチ的)での帯電手段ではなく、面接触状態で帯電
されるのも前記特性を有する半導電性ポリアミドエラス
トマーエンドレス管状フィルムであることによるが、更
により効率的にはその接触幅をも条件として、始めて達
成される。これは本発明では帯電効率以外に耐久性(そ
れ自身の摩耗、摩耗から発生する表面劣化による表面抵
抗値変動一画像劣化)においても、より優れた効果を発
現させることも目的とするからである。この両方の効果
が同時的に発現されるために、接触幅も特定する必要が
あるということになる。ここで該幅が1.5mm未満で
は帯電効率の点で低下傾向になり、かつオゾンの発生傾
向も見られ、逆に7mmを超えると帯電効率には低下は
見られないが、耐久性において低下傾向が見られる。ま
た感光体との接触回転において、その面接触が不均一に
なる危険性もあって避けねばならない。
【0022】そして前記面接触幅は少なくとも複写時に
おいて、もたらされれば良いので、従って、帯電ロール
は感光体に対して複写前から面接触して配置されていて
も良いが、ある隙間をもって感光体面から離れて配置さ
れても良いことになる。このように、接触幅が上記指定
より少ないと電荷移行受渡し面での効率低下があり、大
きすぎると走行安定性、耐久性面で問題発生の可能性が
生じる。斯かる本発明の構成要件を適用すると、長期に
渡り優秀な機能を維持できる高性能の帯電ローラー式電
子写真複写装置を得ることができるのである。
【0023】本発明では、前記従来の帯電ローラに代え
て、前記のとおり特定されるが、該ローラの基本を形成
する103〜1013Ω/□、好ましくは105〜1011Ω
/□、更に好ましくは106〜109Ω/□の表面抵抗値
を有するポリアミドエラストマーエンドレス管状フィル
ムは次のようなものである。
【0024】まず素材であるポリアミドエラストマー
は、非ゴム的弾性で、且つ高硬度(ショアD硬度で約6
0以上)のナイロン系樹脂をはじめとする各種熱可塑性
樹脂とは異なり、該ナイロン系樹脂に化学的方法によっ
てゴム的弾性を付与し、且つ低硬度(ショアA硬度で約
45以上、ショアD硬度で約60以下)で、熱可塑性を
有する非加硫のポリアミド系ゴム弾性樹脂といったもの
である。但し該ゴム弾性といっても、該エラストマーの
有するそれは、弾性余効変形の範囲内であって、天然ゴ
ム、合成ゴムに見られるような理想的弾性変形に近いも
のとは異なる。
【0025】そして、ポリアミドエラストマー(ポリエ
ーテルブロックアミド)は、ポリエーテルブロックアミ
ドはハードセグメントとしてポリアミド、ソフトセグメ
ントとしてポリアルキレングリコールより構成された熱
可塑性エラストマー(TPE)であり、次記の一般式に
て表示されるブロック共重合体である。即ち、−[−
(Ny)-NHCO−R1−CONH−(R2O)n−]m
−(ここで Ny:ポリアミドセグメント、R1,R2
アルキレン基である) ここで該ハードセグメント成分としては一般にナイロン
6、66、610、11、12等の脂肪族ポリアミド叉
は芳香族ポリアミド成分よりなり、ソフトセグメントと
してはエントロピー弾性を示すようなソフト成分、例え
ば脂肪族ポリエーテル叉は脂肪族ポリエステル成分によ
ってなる。これらの各セグメント成分によって種々の組
み合わせができるので、それによって、ゴム弾性を替え
るとか、硬度を変えることもできる。また、より軟質化
の試みとして例えばハードセグメント成分の脂肪族ポリ
アミドにおいて、そのアミド基をホルムアルデヒドとか
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のアルキ
レンオキサイドを反応させて、メチロール化とかエチロ
ール化、プチロール化等のアルキロール化をしてもよ
い。
【0026】前記どのような成分との組合わせでも、本
発明にいうポリアミドエラストマーであれば、本発明の
課題は達成されるので、特定はされないがその中でも脂
肪族ポリアミド成分と脂肪族ポリエーテル成分との組み
合わせ結合によりなる脂肪族ポリアミドエーテルエラス
トマーを範ちゅうとするものにより改善される効果を見
ることができる。更にはハードセグメント部分を形成す
る脂肪族ポリアミド成分に関し、これがポリアミド12
(ナイロン12)セグメントに特定されると、更なる改
善効果を見ることができる。つまりポリアミド12をセ
グメントとすることで、より安定した電気抵抗特性を持
ったエンドレス管状フィルムとなり、更により耐久性
(強度、寸法安定性等)にも優れ、また環境(湿度、温
度)に対しての影響も極めて小さい等、種々の特性を合
わせ有するという点でより優れているといえる。
【0027】尚、ポリアミドエラストマーの製造法につ
いては、一般的に知られている方法によってつくられる
ものであるので、これには何んら制限はない。その製造
方法としては、例えば前記より好ましいものとして例示
するポリアミド12をハードセグメントとするもので
は、末端アミノ化ポリアルキレンエーテルグリコールと
これに当量の脂肪族ジカルボン酸とω−ラウロラクタム
との混合物をナイロン型条件で重合することで得られ
る。
【0028】そして前記ポリアミドエラストマーは、特
に表面抵抗値103 〜1013Ω/□を有し、かつエンド
レス管状フィルムの形態を有しているが、まず電気抵抗
特性を表面電気抵抗で特定するのは、感光体への帯電が
該エンドレス管状フィルムの表面で行われることによる
ものである。従って、少なくとも表層部分の電気抵抗値
は安定して、所望する値を維持し続ける必要がある。こ
れがポリアミドエラストマーを素材とすることで、他の
合成樹脂には見られないより安定した電気抵抗特性を発
現してくれる。この長時間安定した表面抵抗値が維持で
きることは、高画質での複写が安定して長時間行えるこ
とになる。
【0029】前記表面抵抗での意義は、前記の通りであ
るが、しかし感光体への帯電を迅速に効率良く行うため
には、具体的な抵抗値として103 〜1013Ω/□の範
囲にあってはじめて達成される。そして前記表面抵抗値
を有するポリアミドエラストマーは、エンドレス管状フ
ィルム形状にあるが、この形状で帯電ローラとして使用
されることで、まず前記ブラシ状とかシート状での帯電
方式に比較して、帯電のための印加電圧が帯電動作の終
始にわたって一点に集中されずに、所定幅をもって均等
に帯電され続けることになる。その結果より安定した帯
電を長時間維持しつづけることができると共に、その表
面にクラック等の物理的破損をもたらすようなこともな
い。つまり耐久性により優れるという結果になる。また
継目が全くないので回転によって切断されるとか、円滑
な回転ができないとか、帯電ムラを発生させるとかの危
険性も全くないという点でもより有効なものといえる。
更に、帯電ロールを製作する点においても、該管状フィ
ルムを導電性ロール基体に篏着するだけで、簡単に製作
できるのでその製作時間と共に、常に安定した品質で得
ることができる。
【0030】次に103 〜1013Ω/□の表面抵抗値を
有するポリアミドエラストマーエンドレス管状フィルム
の製造方法について説明する。まず前記ポリアミドエラ
ストマー(ペレット叉は粉体)に導電性粉体を5〜30
重量%(対ポリアミドエラストマー粉体)、好ましくは
10〜25重量%を混合し分散する。この場合分散の手
段については該エラストマーと導電性粉体との間で最も
効率的な方法によるが、好ましいのは一旦ハイミキサー
等で混合した後、これを2軸押出機にて、溶融混練して
ペレット化し、これを次の管状フィルムの成形機に供す
るのが良い。ここで導電性粉体は、一般に粒径1〜50
0μm程度のカーボン系と金属系粉体で具体的には、カ
ーボン系ではカーボンブラックとカーボンファイバー、
金属系ではアルミニウム・銀・銅・酸化亜鉛・インジウ
ム錫等が例示できる。他にチタン酸ウィスカー、カーボ
ンウィスカーも例示できる。
【0031】前記導電性粉体は、更にポリアミドエラス
トマーとの混合分散性(相溶性)、成形性、成形後の安
定性(電気抵抗特性)等を考慮し、最適なものが選らば
れるが、このような点から選択すると中でもカーボンブ
ラックが好ましい。尚、カーボンブラックといっても、
その原料ソースの違いによって種々ある。それはアセチ
レンブラック、チャネルブラック、ファーネスブラッ
ク、サーマルブラック等であるが、中でもアセチレンブ
ラック叉はファーネスブラックの方がより好ましい。ま
た、この混合の場合に一般に知られている各種添加剤の
中から、有効であるものを選択し、少量(本発明の本質
を変えない範囲)添加し、併用することは許容される。
【0032】そして、前記得られた混合体(粉体叉はペ
レット状)を、環状ダイ付き押出機(温度は一般に15
0〜250℃)に供給して、エンドレス状の管状フィル
ムに押出成形する。ここで成形条件(温度、吐出圧力、
吐出速度、延伸等)については、実験的形態として決め
れば良いが、特に表面抵抗値のバラツキとの関係を見
て、事前チェックして詳細条件を決めるのが良い。
【0033】尚、本発明に係わる電子写真複写装置によ
る複写は、単色にかぎらず多色も含まれ、各色トナーに
対して同様の作用効果をもたらす。
【0034】結局、ポリアミドエラストマーを選定する
意義及びその効果としては、 帯電ロール素材に求められる最大の要求機能は、該ロ
ール表面の電荷を感光ドラムと密着し該感光ドラムを傷
つけることなく電荷を効率よく移行・授受できる事であ
る故、感光ドラム表面を摩耗・損傷させない適度な硬度
(ショアーA硬度:45以上、ショアーD硬度:60以
下)と、斑なく密着できる適度な曲げ弾性率(5,00
0kgf/cm2 以下)、圧縮弾性性能を有するもので
なくではならないのであり、ポリアミドエラストマーは
この条件を満足するエラストマーであり、更にその共重
合組成により圧縮弾性性能、硬度など物性を変える事が
可能であるゆえ目的に応じた共重合組成の共重合体を選
定する事による要求機能への対応能力も高い。
【0035】帯電ロール素材は感光ドラムに電荷を移
行・受渡しするためのロールである故、優れた電気特性
特に電荷受渡しに必須となる表面抵抗値(103 〜10
13Ω/□、更に好ましくは106 〜109 Ω/□)を持
たねばならないが、ポリアミドエラストマーはかかる電
気的特性を満足する範躊に有るポリマーであり、更に該
ポリアミドエラストマーは、カーボンブラック(アセチ
レンブラック、チャネルブラック、サーマルブラッ等)
や種々の金属微粉末やチタン酸ウイスカーなどの導電性
微粉末を(5〜30重量%)添加し混練りして、希望す
る任意の最適の電気特性を有するポリアミドエラストマ
ーを調整・製造することが可能であり、又混練技術は既
に汎用技術として確立されており、目的達成のためこの
観点からも最適の素材(ポリマー)である。
【0036】ポリアミドエラストマーは、前記の如く
熱可塑性エラストマー(TPE)の一つであり、既存の
汎用設備にて任意形状の成型品に押出し成型・射出成型
が可能であり、本発明の構成要件であるエンドレス管状
フィルムを製造のための任意厚み、任意口径のチューブ
状物への押出し成型技術は既に汎用技術として完備して
おり、極めて容易に目的とする均質な任意厚み・口径の
エンドレス管状フィルムを製造する事ができるメリット
がある。
【0037】前記の通り、ポリアミドエラストマーの
性状は、そのブロック共重合体の共重合組成(構成成
分)を選択することにより、 modify することが可能で
あり、ハードセグメント・ソフトセグメントに拘らず、
一般に構成モノマーユニットの鎖長の長いものを用いる
ことにより、又、側鎖の導入はより硬度・剛性・弾性率
の低いポリマーが得られ事が知られており、又更にハー
ド・ソフト各セグメント長・ブロック共重合比が弾性性
能を変えることも知られているので、共重合組成を適宜
選択して目的に応じたポリマーを任意に選択できるメリ
ットがある。本発明の実施例においては、電気的特性柔
軟性などの適正面よりハードセグメントとしてナイロン
12を選定しているが何等これに限定するものではな
い。
【0038】
【発明の実施の形態】次に本発明の帯電ローラー式電子
写真複写装置の具体的装置仕様に就いて説明を加える。
図1において、2はアルミ管を芯体とする導電性ゴムス
ポンジロールであって、これに本発明の表面抵抗値10
3 〜1013Ω/□を有するポリアミドエラストマーエン
ドレス管状フィルム1が懸吊され装着されて帯電ロール
となって、感光ドラム3に対峙して配置されている。そ
して該管状フィルム1は感光ドラム3には接していない
状態(僅少の隙間)にある。感光ドラム3を帯電するた
めに、可変直流電源4によって所定電圧の印加を開始す
ると懸吊にある該管状フィルム1が感光ドラム3に面接
触(W=1.5〜7mm)で吸着され、帯電(+チャー
ジ)させることになる。この面接触幅を維持し、感光ド
ラム3の回転に連動して該管状フィルム1は、導電性ゴ
ムスポンジロール2(一般にフリー回転であるが、該感
光ドラム3に同期して自動回転機構としても良い)と共
に、回転しつつ帯電させる。所定の複写が終了し電圧印
加を停止すると、該管状フィルム1は離れて、原位置に
復帰する。該電源4は電圧計4aを介して、リード線の
端子が芯体のアルミ管の側面に設けられている電極と繋
がっている。尚、5、6、7、8(8a)、9及び10
は各々図2に対応して露光器、現像器、転写ドラム、複
写用紙、除電器及びトナー用クリーナーである。
【0039】そして図2〜図4では、他の配置状態の例
を図1の部分図をもって示したものである。つまり図2
は、前記構成によって作製された導電性ゴムスポンジロ
ール10に、前記エンドレス管状フィルムによる帯電ロ
ール11を嵌着固定した状態での帯電ロールを所定の面
接触幅(W)になるように、帯電開始前に物理的に押し
つけて配置した場合である。所定幅で設定したら、電圧
を印加し帯電ロール11を介して感光ドラム3を帯電に
導くが、該感光ドラムの回転によって該帯電ロールは連
動回転し、複写中一定の帯電電位をもって帯電し続け
る。尚該帯電ロールは、自由回転叉は感光ドラムとの自
動同期回転機構にしても良い。また感光ドラムに対して
脱装着機構を取り入れた方が接触幅調整の点からも好ま
しい。
【0040】 図3は、前記図1の1つの応用形態であ
り、垂直位置で2つの導電ゴムスポンジロール12,1
2を垂設し、前記エンドレス管状フィルム13をベルト
状に嵌装したベルト状の帯電ロールで、これが感光ドラ
ム3に対峙し僅少な隙間をもたせて配置した場合であ
る。ここで僅少な隙間は、前記図1と同様に電圧印加に
よって発生する静電気引力で、該エンドレス管状フィル
ム13が感光ドラム3表面に容易に吸着される距離であ
る。具体的数値については、例えば該エンドレス管状フ
ィルム13の厚さ(柔軟性)、表面抵抗値、印加電圧等
によって左右されるので、これらの関係を事前にチェッ
クして決めるのが良いので、一義的に例示はできない。
尚、図3では、導電性ゴムスポンジロール12の両方に
同時に電圧を印可する配線にしているが、どちらか一方
でも良い。
【0041】更に図4は、図1のような状態で前記エン
ドレス管状フィルム15が、導電性ゴムスポンジロール
14に懸吊された帯電ロールを(1−B)に示すよう
に、帯電開始前に感光ドラム3に所定の面接触幅(W)
で物理的に押しつけて配置した場合を示している。該管
状フィルム15は、該スポンジロール14と共に、感光
ドラム3の回転によって連動するが、この時の該スポン
ジロール14は自由回転するか、感光ドラム3と自動同
期回転するかのいずれかの機構をとる。そして図2と同
様に感光ドラム3に対して、脱装着機構を取り入れた方
が好ましい。尚、図2に対して、該管状フィルム15は
長く、かつ嵌着自在であるために、その点からは本例の
方が好ましい構造形態である。
【0042】尚、前記図1では前記エンドレス管状フィ
ルムを装着する導電性ロール基体はアルミ管を芯体とし
て、これに導電性ゴムスポンジを捲着したものを例示
し、好ましい形態として挙げるが、このアルミ管に代え
て他の金属管でも良く、また該導電性ゴムスポンジに代
えて、非スポンジの導電性ゴムシート、導電性の不織布
とかフェルト叉はこれらが適宜組み合わされた複合材を
捲着した導電性ロールを基体ロールとしても良い。また
前記捲着する材料自身の硬度、捲着して得られた導電性
ロール基体としての硬度については、一般にはゴム硬度
(ショアA)で10〜50程度が例示できるが、最適条
件については帯電効率、耐久性等に有効に寄与すること
を前提で事前テストとして決めるのが良い。
【0043】以上の実施態様例に於いては、エンドレス
管状フィルムを装着する導電性ロール芯体をアルミニウ
ム管を芯材とし導電性スポンジを捲着した物を例示した
が、該ロールの芯体は何もアルミニウムに限定する必要
は全くなく、導電性の金属管であれば何れでもよく、又
導電性ゴムスポンジ層も何等ゴムスポンジである必要は
なく、導電性さえあれば圧縮弾性性能を備えた素材なら
ば何れでもよく、導電性を有するフエルトや導電性を有
するエラストマーなどを芯材に捲着した物は何れも対象
となり得る。
【0044】
【実施例】以下に本発明の技術内容並びに実施態様を実
施例をもって更に詳しく説明する。[実施例1]ナイロ
ン12をハードセグメントとする絶乾したポリエーテル
ポリアミド樹脂の粉末[宇部興産株式会社製 UBE PAE 1
200S,M.P.:157℃,比重:1.17,MFR:6〜13(190℃)]
と、24重量%のアセチレンブラックを混合し、2軸混
練押出機を用いて混練し、導電剤を配合したポリエーテ
ルポリアミド樹脂のペレットを製作する。次いで得られ
たペレットを乾燥し、スリット幅1.5mmのチューブ
押出し成型用環状ダイを装着した1軸押出機を用い、押
し出し温度160℃、引き取り速度1.2m/分でイン
ナーサイジングし、空冷しながら積極的延伸を行わない
ように引き取りポリエーテルアミドのチューブを製作し
た。得られたポリエーテルアミドのチューブは、厚さ1
00±5μ、外径10mmφの極めて均質且つ平滑な表
面状態を有する管状フィルム(チューブ)であった。
【0045】このチューブを350mm長にカットし、
表面抵抗値を測定した結果、その抵抗値は、2(±0.
2)×107 Ω/□であり、印加電圧を変えても測定場
所を変えても、抵抗値に実質的差を見出せない安定・均
質な抵抗値を有するチューブであった。このチューブを
用い図1に示したような帯電ローラー式電子写真複写装
置を作製した。即ち、作製したチューブ(以降、チュー
ブ1と呼ぶ)を330mm長にカットし、アルミニウム
管を芯材とし外周に導電性スポンジゴムを捲着した外径
7mmφ 、長さ330mmの導電性スポンジゴムロー
ル(表面硬度ショアーA10)に挿入し、チューブが懸
吊状態で装着された帯電ロールを作製した。尚、該帯電
ロールの芯材のアルミニウム管の端部には回転接触する
電極を設け、リード線を引き出し電圧計4aを介し可変
直流電源に接続した。
【0046】この帯電ロールと感光ドラム3(OPCド
ラムで、感光表面には薄層のポリカーボネート膜がコー
ティングされている)を図1に示めす配置に設置する
が、ロール−ドラム間の間隙設定は、可変直流電源から
1.5KVの電圧を印加し、帯電ロールに懸吊状態で装
着されて居るチューブが静電吸引力で感光ドラムに吸引
され、3〜5mmの接触幅で接触する位置(間隙)にセ
ットし設置する。(このようにセットした間隙は約1m
mであった)尚、この装置においては、帯電ロールは自
由回転機構とし、感光ドラムの回転に同期して回転する
ようにした。
【0047】そしてこのように設定した帯電ローラー式
電子写真複写装置の帯電ロール−感光ドラムのチャージ
移転・授受能を評価するために、次の測定条件下におい
てドラムに帯電した電位を測定しその性能を評価した。
即ち、感光ドラムの帯電能を評価するために、露光器
5、現像器6及び転写ロール7を停止し、感光ドラム3
を24mm/秒の表面速度で回転させ、可変直流電源4
から1.5KVの電圧を印加し圧電ロールのチューブが
感光ドラムに接触幅3〜5mm幅で吸引接触されている
ことを確認後、感光ドラムの電位を電圧計で測定した。
測定結果は、電圧印加開始、即ち帯電スタート時の帯電
電位:470〜480V、連続回転5時間後の帯電電
位:470〜480Vであり、この装置の帯電ロール−
感光ドラムは安定したチャージの移転授受能があること
が確認できた。
【0048】次いで、この装置の複写性能評価を次の条
件で実施した。即ち、複写原稿として100線90%の
網点画像(A4)を用い、先のテストで機能停止してあ
った露光器5、現像器6(トナー黒)及び、転写ドラム
7の機能を復帰させ作動可能とし、前記試験と同じ印加
電圧と作動速度で感光ドラム3を回転させ、複写紙8
(A4)を供給し連続複写テストを行い、複写画像の画
質テストを実施した。先ず複写環境条件室温20℃、R
H45%にて、18,000枚の連続複写を行い、10
0枚、5,000枚、10,000枚、15,000枚
目の複写試料を抜き取り、網点の再現忠実性とその濃度
などの画質チェックを実施した。原稿と100枚目コピ
ー試料を比較基準として、対比試験を実施した画質評価
結果は、何れの時点での抜取り試料も網点再現忠実性及
び濃度など同画質であり満足する結果が確認された。
【0049】次に、該複写装置に対する複写環境の影響
をチェックするために、前記テストを18,000枚迄
の連続複写テストで終了させ、複写環境を室温40℃、
RH80%に変更し、同様にして2,000枚の連続複
写を実施し、この2,000枚目のコピー試料をサンプ
リングし、先の評価試験に於ける画質評価試験の標準試
料(原稿と100枚目コピー試料)と画質対比を行った
評価試験結果は、網点再現忠実性及び濃度など同画質で
あり高温・高湿下の環境条件下でも複写性能に影響を及
ぼさず複写できる事が確認できた。
【0050】又、複写装置を停止し、電源をOFFとし
て帯電ロールを取り出し、帯電チューブ1をアルミニウ
ム管に導電性スポンジを捲着したガイドロール2から抜
取り、該チューブの表面状態を顕微鏡を用い観察し、高
電圧付加による帯電チューブ1の損傷状態(表面あれの
存在の有無、クラック発生痕の有無など)をチェックし
たが、一切の異常も見受けられず、又外形寸法も10mm
φで何等の変化もなかった。更に、表面抵抗値の再測定
も行ったが、その抵抗値は2(±0.2)×107Ω/
□でありテスト前と変化なく、ランニングテストによる
損傷が全く生じていないことが確認できた。以上の結
果、この複写装置は、実用上操業可能な作業環境下にお
いて経時変化を受けることなく連続運転に耐え、安定し
た高画質の複写が行える優れた性能有する複写装置であ
る事が確認できた。
【0051】[比較例1] 実施例1の帯電ロール用ポリアミドエラストマーチュー
ブのアセチレンブラック含有量を、4重量%、31重量
%に変更して帯電ロール用チューブを製作した(即ち帯
電ロール用チューブの表面抵抗値を変更する)以外は他
を全く同一条件にして、帯電ロールの表面抵抗値の複写
性能に及ぼす効果を検討・評価した。製作した各々の帯
電ロール用チューブの表面抵抗値を測定した結果は、ア
セチレンブラック含有量を4重量%とした帯電ロール用
チューブ(以後、比4%と称する)では10 14 Ω/
□、同じく31重量%に変更した帯電ロール用チューブ
(以後、比31%と称する)では10 Ω/□であっ
た。又、[比31%]チューブではアセチレンブラック
添加量が多すぎるためか、その表面状態が若干あれ気味
であった。
【0052】この比較サンプルを用い実施例1と同様に
して帯電ロール−感光ドラムのチャージ移転・授受能を
評価を実施したところ、[比4%]チューブを用いた帯
電ロールの場合感光ドラム上のチャージは50〜100
Vで必要な帯電電位が得られず若干の発熱が観測され、
[比31%]チューブを用いた帯電ロールの場合は所定
帯電電位が得られたものの、表面状態にあれがあり、平
滑性に欠けるためか場所により帯電電位に斑があり均一
な帯電状態が確保できなかった。このように、[比4
%]、[比31%]チューブを用いた帯電ロールに於い
ては、上記の如き帯電ロール−感光ドラムのチャージ移
転・授受能しか得られず、複写テスト実施に値しない故
複写テストは行わなかった。
【0053】[実施例2]実施例1で使用したと同一の
ポリエーテルポリアミド樹脂の粉末[宇部興産株式会社
製 UBE PAE 1200S]を用い、アセチレンブラックの添加
配合量のみを17重量%に変更し、同様に混合・混練・
ペレタイジングを行い、実施例1と同様の押出機を用い
紡出−引き取り条件のみを変更して、外径15mmφ、
厚み83μの帯電ロール用ポリエーテルポリアミドのチ
ューブ11を得た。このチューブを380mm長にカッ
トし表面抵抗値を測定した結果、その抵抗値は、5(±
0.5)×107 Ω/□であり、印加電圧を変えても測
定場所を変えても、抵抗値に実質的差を見出せない安定
・均質な抵抗値を有するチューブであった。
【0054】330mm長にカットしたこのチューブ1
1を、アルミニューム管を芯材とし外周に導電性スポン
ジゴムを捲着した外径を14.5mmφ、長さ330m
m、表面硬度(ショアーA35)のガイドロールに挿入
して加熱し、該芯材のガイドロールに篏合・密着し帯電
ロールを作製し、図2に示す如き仕様の帯電ローラー式
電子写真複写装置を組立て、該装置の帯電ロール−感光
ドラム間の接圧を接触幅3〜5mmとなるように調整・
セットして、実施例1と同様に性能評価試験を実施し
た。尚、本装置において帯電ロールは、自由回転機構で
感光ドラム回転と同期回転する仕様となした。
【0055】帯電ロール−感光ドラムのチャージ移転・
授受能評価結果は、電圧印加開始即ち帯電スタート時の
帯電電位:478〜487V、連続回転5時間後の帯電
電位:475〜490Vであり、この装置の帯電ロール
−感光ドラムも安定したチャージの移転授受能があるこ
とを示した。次いで、実施例1におけると同一条件で複
写性能テストを実施した。但し、本実施例のテストにお
いては、感光ドラム3の中心部に深さ10μ、大きさ1
00μのピンホールを4個横列状態で開けて置いた。2
0℃、RH45%雰囲気下に於けるテスト結果は、何れ
の時点での抜取り試料も網点再現忠実性及び濃度など同
画質であり満足する結果が確認され、且つ感光ドラムに
開けた4個のピンホールによる画像欠陥も見出せなかっ
た。又、高温多湿の環境条件40℃、RH80%雰囲気
下に於けるテスト結果も全く問題なく、複写環境が複写
性能に影響を及ぼさず複写できる事が確認できた。
【0056】[比較例2]実施例2における帯電ロール
−感光ドラムの接触幅のみを、0.9〜1.2mm及び
8.5〜9mmと変更した2条件の場合の複写性能を、
20℃、RH45%雰囲気下に於いて行った。性能評価
結果は、接触幅0.9〜1.2mmの場合においては、
実施例1及び2の場合に比し画像の忠実度とシャープネ
スが若干劣り、且つ感光ドラムに開けたピンホールが微
かな淡黒色で複写されていた。又、接触幅8.5〜9m
mの場合においては、複写枚数15,000枚程度から
画像の解像度が若干低下し、20,000枚では全体に
黒濃度が低く淡く感じられ、何れの場合も実施例2に比
較して帯電ロール−感光ドラム間の接触幅が不適切で複
写性能が不良であることが示された。以上の性能評価に
おいて表面抵抗値は、試験片シートの両端に電極を設け
リード線を介して、三菱油化株式会社製の抵抗測定機
「ハイレスタ」に繋ぎ印加電圧を100、250、50
0V(DC)と変化させて印加し、測定場所10ヶ所の
抵抗値を測定し、この測定値を平均して表面固有抵抗値
とした。
【0057】
【発明の効果】本発明は前記のように構成されているた
め次のような効果を有する。帯電ローラー式電子写真複
写装置について、帯電性能に優れチャージ移行・授受効
率がよく且つ、適度な硬度・曲げ弾性率・圧縮弾性を有
するポリアミドエラストマーを帯電ロールに採用したこ
とにより、帯電ロール−感光ドラム間の接触を弱い接圧
の面接触で実施することが可能となり、装置の耐久性が
増し安定したロングラン走行が可能となった。
【0058】帯電ロールの表面抵抗値が安定して維持で
き、帯電ロール−感光ドラム間のチャージの移行・授受
効率がよく、安定した高忠実度でシャープな画像のロン
グラン複写が可能となった。
【0059】感光ドラムへのチャージ移行・授受を帯電
ロール−感光ドラム間の面接触で行うため、操業(複写
作業)時のオゾン発生量が大幅に減少し環境汚染度が著
しく改善された。
【0060】感光ドラム表面にピンホールがあっても画
像欠陥の発生が軽減される様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の帯電ローラー式電子写真複写装置の概
要側断面、特に、帯電ローラの形態と感光体との配置関
係を示す概要側断面図である。
【図2】帯電ローラの形態と感光体との他の配置関係を
示す部分側断面である。
【図3】帯電ローラの形態と感光体との更に他の配置関
係を示す部分側断面である。
【図4】帯電ローラの形態と感光体との更に他の配置関
係を示す部分側断面である。
【図5】従来の帯電ローラー式電子写真複写装置の部分
側断面図である。
【符号の説明】
1,11,13,15:エンドレス管状フィルム(チュ
ーブ) 2,10,12,14:導電性スポンジロール 3:感光ドラム 4:可変直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/02 G03G 15/16 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電ローラー式電子写真複写装置におい
    て、該帯電ローラーに10〜10Ω/□の表面抵抗
    値を有するショアA硬度45以上、ショアD硬度60以
    下のナイロン12セグメントとポリアルキレングリコー
    ルよりなるセグメントを主成分として構成されるポリエ
    ーテルブロックアミドエラストマーのエンドレス管状フ
    ィルムが懸架されてなり、且つ複写時における感光体と
    の接触幅が1.5〜7mmの面接触となるように設けら
    れてなることを特徴とする帯電ローラー式電子写真複写
    装置。
  2. 【請求項2】 前記エンドレス管状フィルムが、金属芯
    体ローラーに導電性発泡体を捲着した導電性ローラーに
    懸吊されてなる帯電ローラーである請求項1に記載の帯
    電ローラー式電子写真複写装置。
  3. 【請求項3】 前記ポリアミドエラストマーのエンドレ
    ス管状フィルムが、5〜30重量%のカーボンブラック
    を含有している請求項1又は2に記載の帯電ローラー式
    電子写真複写装置。
JP25910398A 1998-08-31 1998-08-31 帯電ローラ式電子写真複写装置 Expired - Fee Related JP3527910B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25910398A JP3527910B2 (ja) 1998-08-31 1998-08-31 帯電ローラ式電子写真複写装置
US09/377,106 US6173143B1 (en) 1998-08-31 1999-08-19 Charged roller type electrophotographic copying apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25910398A JP3527910B2 (ja) 1998-08-31 1998-08-31 帯電ローラ式電子写真複写装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000075601A JP2000075601A (ja) 2000-03-14
JP3527910B2 true JP3527910B2 (ja) 2004-05-17

Family

ID=17329375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25910398A Expired - Fee Related JP3527910B2 (ja) 1998-08-31 1998-08-31 帯電ローラ式電子写真複写装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6173143B1 (ja)
JP (1) JP3527910B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002169356A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Canon Chemicals Inc 帯電ローラの製造方法及び帯電ローラ
US6889023B2 (en) 2001-08-24 2005-05-03 Ricoh Company, Ltd. Charging device, process cartridge and image forming device
US6810221B1 (en) 2003-04-24 2004-10-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Apparatus and method for discharging an electrophotography component
JP5224157B2 (ja) * 2006-12-22 2013-07-03 株式会社リコー 画像形成装置
US8620187B2 (en) * 2011-06-28 2013-12-31 Xerox Corporation Surface coatings for the bias charging roller
JP6016055B2 (ja) * 2012-03-16 2016-10-26 富士ゼロックス株式会社 帯電装置および画像形成装置
JP5631447B2 (ja) * 2012-06-27 2014-11-26 キヤノン株式会社 電子写真用部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP7363160B2 (ja) 2019-07-25 2023-10-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5430527A (en) 1987-06-30 1995-07-04 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic apparatus having cleaning width larger than charging width
DE69125406T2 (de) * 1990-01-24 1997-10-30 Canon Kk Aufladegerät
US5534344A (en) * 1992-01-30 1996-07-09 Canon Kabushiki Kaisha Charging member having a loosely supported charger portion
JPH0636113A (ja) 1992-07-20 1994-02-10 Hitachi Ltd 取引装置の表示制御方法
JPH06130780A (ja) 1992-10-16 1994-05-13 Canon Inc 接触帯電装置
JPH0749602A (ja) 1993-05-31 1995-02-21 Ricoh Co Ltd ローラ帯電装置
EP0629928B1 (en) 1993-05-31 2007-08-01 Ricoh Company, Ltd Roller charging apparatus and image forming apparatus using the same
JPH07120999A (ja) * 1993-10-27 1995-05-12 Minolta Co Ltd 帯電装置
JPH0926685A (ja) 1995-07-11 1997-01-28 Canon Inc 電荷供給装置、及び画像形成装置
JP3104163B2 (ja) 1996-02-26 2000-10-30 グンゼ株式会社 接触帯電用ポリアミドエラストマーシート
US5666608A (en) 1996-05-02 1997-09-09 Hewlett-Packard Company Charging member and image forming member spacer apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000075601A (ja) 2000-03-14
US6173143B1 (en) 2001-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3527910B2 (ja) 帯電ローラ式電子写真複写装置
JP2008209488A (ja) 帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7103304B2 (en) Electrically conductive member, unit for cleaning image holding member, process cartridge and image forming apparatus
JP3275394B2 (ja) シームレスベルト
JP3623551B2 (ja) 電子写真装置用無端円筒状フイルム
JP3587860B2 (ja) シームレスベルト
JP3104163B2 (ja) 接触帯電用ポリアミドエラストマーシート
JP2004109923A (ja) バイアスロール及びそれを用いた画像形成装置
WO2019088465A1 (en) Image forming apparatus
JPH07172613A (ja) シームレスベルト
JP3332713B2 (ja) 帯電部材、該帯電部材を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2000181200A (ja) 画像形成装置およびプロセスカ―トリッジ
JP2007010714A (ja) 電子写真用ベルト及び画像形成装置
JP2011095480A (ja) 導電性シームレスベルト
JP2002196590A (ja) エンドレスベルト、画像形成装置用ベルト及び画像形成装置
JP4945175B2 (ja) 接触式帯電/除電用導電シート
JP4477225B2 (ja) 半導電性ロール
JP2001047566A (ja) 導電性部材
JP2004038056A (ja) 電子写真装置
JP3317036B2 (ja) 導電性ベルト
JPH10228156A (ja) 帯電ローラ、該帯電ローラの製造方法及び該帯電ローラを有する帯電装置
JPH10154416A (ja) 中抵抗エラストマー組成物
JP2000147918A (ja) 中間転写体及び画像形成装置
JP3943976B2 (ja) ベルト状転写部材、ベルト状転写部材の製造方法、画像形成装置及び中間転写ベルト−潜像担持体一体型カートリッジ
JPH1010880A (ja) 電子写真装置用中間転写ベルト

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080305

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees