JP3332713B2 - 帯電部材、該帯電部材を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
帯電部材、該帯電部材を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置Info
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Description
帯電部材に関し、特に被帯電体に当接され電圧を印加さ
れることによって被帯電体を一様に帯電させる接触帯電
部材に関する。
ロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
ては、電子写真感光体などの被帯電体を帯電させる装置
として、コロナ帯電装置及び接触帯電装置が採用されて
いる。
電部材に直流電圧、または直流電圧に交流電圧を重畳し
た振動電圧を印加して被帯電体を帯電させる装置であ
る。
開昭63−149669号公報に開示されているよう
に、直流電圧を接触帯電部材に印加した時に、被帯電体
の帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する振動
電界を接触帯電部材と被帯電体との間に形成することに
よって、被帯電体を帯電させることができる。
断面図である。帯電ローラ10は、支持部材(芯金)で
ある導電性基体11と、被帯電体面と均一なニップを形
成するために必要な弾性を有する導電性弾性層13と、
帯電ローラ10の抵抗を制御する中抵抗の帯電層12で
構成されている。
ム及びシリコーンゴムなどのソリッド状ゴムに金属酸化
物やカーボンブラックなどの導電性フィラーが分散され
た導電体である。
帯電体にピンホールなどの欠陥が発生しても画像領域に
帯電不良が生じないよう構成されている。中抵抗体とし
ての帯電層は、アクリル樹脂、ナイロン、ポリエステ
ル、ポリウレタン、フェノール樹脂及びスチレン樹脂な
どの樹脂に、酸化チタンや酸化スズなどの金属酸化物や
カーボンブラックなどの導電性フィラーを分散させた混
合溶液が、ディッピングコート、スプレーコート及びロ
ーラ転写コート法などの手段を用いて表面にコートされ
ている。
成装置の説明として、反転現像方式を採用するレーザー
ビームプリンターの構成例を示す。
している。帯電ローラ10は、被帯電体である感光体2
1に略平行に配設され、一定の当接ニップ幅で感光体に
圧接される。ここで、圧接は帯電ローラの導電性基体の
両端部に位置する加圧バネ22によって行われている。
この加圧状態で帯電ローラは所定のプロセススピードで
回転する感光体に従動回転して感光体の表面を逐次帯電
させる。ここで23は、電源である。
スカートリッジを有するレーザービームプリンターの概
略図である。接触帯電部材10で帯電処理された感光体
21はレーザー光31により走査露光され、感光体表面
に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置32に
よりトナー像として現像(反転現像)され、トナー像
は、転写装置33と感光体との圧接部に給送されてくる
転写材34に転写される。ここで感光体上の転写残トナ
ーはクリーニング装置35によって除去され、感光体は
次の画像形成に備えられる。トナー像が転写された転写
材は定着装置36に搬送され、トナー像の定着を受けた
後、複写物となって機外に排出される。なお、電子写真
感光体21、帯電部材10、現像装置32及びクリーニ
ング装置35は一体に支持されプロセスカートリッジ3
7としてレール38などの案内手段を用いてプリンター
本体に着脱自在になっている。
脂と導電性フィラーからなる帯電層を有する接触帯電部
材を、長期間使用すると、感光体を磨耗させ、帯電性が
低下してしまうことがあった。
材の圧接回転が指摘されている。しかし、接触帯電にお
いて、十分な帯電性を得るには帯電部材の感光体に均一
に接触させることが条件となるために、帯電部材の感光
体へのある程度の加圧は必要不可欠な手段とされてい
る。
転写残トナーや感光体の削れ粉などが付着すると、帯電
部材の表面抵抗が変化し、帯電性が低下してしまうこと
があった。
開平6−274009号公報には、導電性繊維からなる
帯電部材が開示されている。部材構成は、前者が、基
体、弾性層、電極層及び接触層であり、感光体に当接し
帯電を行う接触層か導電性の繊維集合体からなる。後者
は、導電性ホルダー、弾性芯材及び感光体に当接する導
電性不織布からなる。繊維部材は、前記の樹脂層に比べ
感光体の磨耗性が少ないため表面削れ防止が期待されて
いる。
は被帯電体との接触性が低く、十分な帯電性が得られな
いことが多い。そこで、繊維部材による接触帯電では、
被帯電体との当接圧を大きくしたり、または当接面積
(ニップ)を広くすることにより帯電性の低下を防止し
ているのが現状である。そのために感光体の表面削れを
長期的に防止することはやはり困難であった。また、感
光体との接触性が不十分なために転写残トナーなどが繊
維部材に付着すると、帯電性が低下する欠点も指摘され
ている。
低い圧接力でも十分な接触が得られる低硬度ゴムや発泡
体からなる弾性層を採用した帯電部材も提案されてい
る。弾性層の低硬度化により、従来品に比べると感光体
削れは緩和される方向にあるが、樹脂層からなる帯電層
と感光体との間に働く摩擦の影響のため、根本的な削れ
防止には至っていない。
ものと、特開平6−3921号公報や特開平7−574
8号公報などに記載されるような感光体の表面層として
電荷注入層を設け、帯電部材からその層に直接電荷を注
入する注入帯電に大別される。注入帯電は放電を利用し
ないので、印加電圧の低減やオゾン生成物の発生の防止
などの点で非常に優れる。
と電荷注入層の注入点との接触点でのみ電荷が注入され
るため、帯電部材の接触性が帯電性に与える影響は通常
の接触帯電に比較して非常に大きいものになる。従っ
て、注入帯電においては、上述のような表面が樹脂層や
通常のブラシ接触子である従来の帯電部材では、十分な
接触性が得にくいことに起因する帯電性の低下という問
題がより顕著に生じ易い。
る接触性に優れた帯電部材を提供することにある。
削りにくい帯電部材を提供することにある。
も被帯電体を均一に帯電することができる帯電部材を提
供することにある。
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供する
ことにある。
体に接触配置され、電圧を印加されることにより該被帯
電体を帯電する帯電部材において、導電性基体及び該被
帯電体に接触する表面層を有し、該表面層がバフィング
処理またはブラッシング処理によって起毛された、エッ
チング繊維または複合繊維を開繊することによって得ら
れる分割繊維を絡合した繊維絡合体を有することを特徴
とする帯電部材である。
ロセスカートリッジ及び電子写真装置である。
起毛されていればいずれのものでもよく、織布でも不織
布でもよい。
るバフィング処理、剛性ブラシによるブラッシング処理
などが挙げられる。本発明においては、繊維絡合体を起
毛することにより感光体との接触面積が増大するので低
い当接圧条件で帯電を均一化することができる。更に起
毛された繊維先端は鋭利化され、帯電性が飛躍的に向上
する。
維、天然繊維、半合成繊維及び再生繊維などである。具
体例を挙げると、まず合成繊維としては、例えばナイロ
ン−6、ナイロン−66、ナイロン−12、ナイロン−
46、アラミド系などのポリアミド類、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)などのポリエステル類、ポリエ
チレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオ
レフィン類、ポリビニールアルコール系、ポリ塩化ビニ
ールやビニリデン系、ポリアクリロニトリル系、ポリフ
ェニレンサルファイド、ポリウレタン、ポリフルオロエ
チレン、炭素繊維、ガラス繊維などがある。天然繊維と
しては、例えば、絹、綿、羊毛、麻などがある。半合成
繊維としてはアセテートなど、また再生繊維としては、
レーヨン、キュプラなどがある。更には、合成繊維の原
材料成分を2種類以上複合し溶融紡糸して得られる複合
性繊維を用いることができる。これらの繊維は、単独ま
たは2種類以上組み合わせて用いることができる。
維を使用する。なぜなら、起毛の高密度化を容易に達成
でき、更には極細繊維で構成される繊維絡合体は強度が
高く部材として耐久性に優れるので、長期的により均一
な帯電か得られるからである。よって、本発明の効果
は、注入帯電に適用したときに特に顕著である。このよ
うな極細繊維発生型複合繊維は、単独または2種類以上
組み合わせて用いることができる。更には、前記した繊
維と組み合わせて用いることもできる。
ング繊維及び分割繊維である。
成分の中から特定成分のみを酸やアルカリを用いて化学
的に除去することによって得られる繊維であり、合成繊
維、天然繊維、半合成繊維及び再生繊維などが挙げられ
る。
中から二種類以上の原材料を複合紡糸して得られる複合
繊維を用いる。化学エッチング可能な複合繊維として
は、単一の極細繊維が得られる芯鞘繊維は、複数の極細
繊維が得られる海島繊維などがある。これらの複合繊維
は、例えば、ポリエステル系の加水分解性樹脂とポリア
ミド系、ポリオレフィン系、ポリアクリル系などの非加
水分解性樹脂を複合紡糸した繊維であり、酸またはアル
カリなど加水分解することにより非加水分解性樹脂から
なる繊維が得られる。加水分解性樹脂は他には、溶剤溶
解性樹脂と非溶解性樹脂の複合繊維などもある。
性樹脂のPET、複数存在する島部を非加水分解性樹脂
のナイロン−6としアルカリ性の水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウム水溶液で加水分解することにより、海
部のPET成分が分解除去され複数のナイロン−6の島
部が極細繊維として得られる。
縮率の差や、外的な力を利用して分割することによって
得られる繊維であり、上述のような合成繊維、天然繊
維、半合成繊維及び再生繊維などが挙げられる。
合紡糸した後、延伸、熱処理が施してあり、加熱を行う
と各部分の収縮率の差により開繊、分割される。ここ
で、非相溶性の熱可塑性樹脂の組み合わせとしては、例
えば、一方がポリエステル、他方がナイロンやポリプロ
ピレンなどである。
により繊維を極細繊維群に開繊する。この場合、より効
率的に開繊が行われるように、上記した熱収縮率を利用
した極細繊維発生型複合繊維を用いることができる。こ
こで、非相溶性の熱可塑性樹脂の組み合わせとしては、
例えば、一方がポリエステル、他方がナイロンやポリプ
ロピレンなどである。
細な凹凸を有しているので、被帯電体との接触性が非常
に高く、均一な帯電が可能である。その効果は、注入帯
電に適用したときに特に顕著である。
から得られる極細繊維の数(セグメント数)や繊度は、
特に限定されるものではないが、長期的な繊維耐久性を
考慮すると、セグメント数は1〜100、繊維平均径
は、0.05μm〜20μmであることが好ましい。繊
維平均径は、電子顕微鏡撮影を行い、任意に10箇所を
選び、更に1箇所につき10本の繊維径を測定した各測
定値を平均した値である。
が、1×103 Ω≦R≦1×109 Ωであることが好ま
しい。
感光体はピンホールが存在した場合にリークが発生する
ことがあり、その場合は帯電不良となってしまう。ま
た、抵抗Rを1×109 Ωより大きくすると、均一帯電
が困難になる。
させ、DC100V印加時の電流値から算出した値であ
る。
導電性繊維を使用する方法、 2)導電性の電子共役性ポリマー(以下、導電性ポリマ
ーと称する)を繊維表面に付与する方法、 3)導電性フィラーを分散した結着樹脂を繊維表面に付
与する方法、などが挙げられるが、中でも2)の導電性
ポリマーを使用することが好ましい。また、導電性ポリ
マーは、単独で使用してもよいが、上記の1)及び/も
しくは3)と併用してもよい。
使用してもよいが、導電性処理されていない繊維と混合
絡合することにより絡合体を導電化してもよい。
は、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリキノリン、ポ
リフェニレン、ポリナフチレン、ポリアセチレン、ポリ
フェニレンスルフィド、ポリアニリン、ポリフェニレン
ビニレンや、これらモノマー誘導体の重合物などが挙げ
られ、これらは単独または2種類以上組み合わせて用い
ることができる。
は、オレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹
脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂
などが挙げられ、上記導電性フィラーの好ましい例とし
ては、アルミニウム、すず、鉄、銅などの金属粉体や金
属繊維、酸化亜鉛、酸化すず、酸化チタンなどの金属酸
化物、硫化銅や硫化亜鉛などの金属硫化物、カーボンブ
ラックなどの炭素粉などを挙げることができる。
より繊維にコートすることができる。例えば、溶媒に溶
解した導電性ポリマーや導電性フィラーを分散した結着
樹脂溶液の場合は、これら溶液中に繊維を含浸させた
り、スプレーコートやローラコートなどの手段で繊維に
付与することができる。また、導電性ポリマーの前駆体
であるモノマーを事前に触媒処理された繊維に接触させ
ることにより、繊維表面を導電性ポリマーでコートでき
る。ここで、モノマーは蒸気及び液状どちらでも接触可
能である。
としては、紡糸直後の繊維を導電化する方法、繊維絡合
体に加工させた後に導電化する方法などが挙げられる。
アルミニウム、アルミニウム合金及びステンレスなどの
金属や合金、及び導電性カーボンブラック、金属及び導
電性金属酸化物などの導電性粒子を分散した樹脂などが
挙げられる。その形状としては、棒状、及び平板やへの
字型板などのブレード状などが挙げられる。
の間に導電性弾性層を設けることも可能である。用いら
れる弾性材料としては、例えばEPDM、NBR、ブチ
ルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、ポリブタジエ
ン、ブタジエンスチレンゴム、ブタジエンアクリロニト
リルゴム、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、クロル
スルホン化ポリエチレン、ポリイソブチレン、イソブチ
レンイソプレンゴム、フッ素ゴム及びシリコーンゴムな
どの合成ゴムや天然ゴムなどが挙げられる。これらの弾
性材料は、必要に応じ発泡剤などを用いて適当なセル径
に発泡させても良い。弾性材料は、導電性フィラーによ
り容易に導電化できるが、このような導電性フィラーと
しては、例えばアルミニウム、ニッケル、ステンレス、
パラジウム、亜鉛、鉄、銅及び銀などの金属系の粉体や
繊維、酸化亜鉛、酸化すず、酸化チタン、硫化銅及び硫
化亜鉛などの複合金属粉、及びアセチレンブラック、ケ
ッチェンブラック、PAN系カーボン及びピッチ系カー
ボンなどのカーボン粉が挙げられ、これらを単独または
2種類以上組み合わせて用いることができる。
形態としては、例えば、ローラ形状、ブレード形状及び
ベルト形状などが挙げられるが、中でもローラ形状及び
ベルト形状が好ましい。以下に、本発明の帯電部材の構
成例を示す。
繊維絡合体3を導電性基体(芯金)2に巻き付けた構成
である。巻き付ける手段としては、例えば、短幅の繊維
絡合体をスパイラル状に巻き付ける方法、帯電部材幅に
相当する広幅の織物を芯金に張り合わせる方法などが挙
げられる。また、図2は導電性基体2と表面層3の間に
導電性弾性層を設けた例である。
の導電性基体2に起毛された繊維絡合体3を張り合わせ
た構成である。ブレードは、振動機(不図示)の連結に
より感光体表面上を前後左右に振動移動させることも可
能である。
は起毛された繊維絡合体、2は導電性ゴムからなるベル
ト形状の導電性基体であり、駆動ロール6と従動ロール
5により固定、回転される。ベルトは、図4に示す2軸
式固定ベルトの他に、図4の駆動ロール位置に従動ロー
ルを入れ替え、新たに駆動ロールを設置した3軸式固定
ベルトまたは3軸以上の固定ベルトを採用することも可
能である。
の感光体は、いずれのものでも良く、導電性支持体上に
少なくとも感光層を有し、必要に応じて感光層上に保護
層や電荷注入層を設けることができる。
れをおこさない条件を満足するために、体積抵抗値が1
×108 Ωcm〜1×1015Ωcmの範囲に調整される
ことが好ましい。特には、画像流れ防止の点から、1×
1010Ωcm〜1×1015Ωcmであり、更には急激な
環境変動下でも画像流れや帯電不良が発生しないよう
に、1×1012Ωcm〜1×1015Ωcmであることが
好ましい。
抵抗値では静電潜像を保持できずに画像流れが発生し易
く、1×1015Ωcmより大きい抵抗値であると帯電部
材からの電荷を十分受け取ることができず、帯電不良を
生じる傾向にある。
蒸着させたポリエチレンテレフタレート(PET)上に
電荷注入層を作成し、これを体積抵抗測定装置(ヒュー
レットパッカード社製4140B pAMATER)に
より23℃、65%の環境で100Vの電圧を印加する
ことにより測定した。
適量分散させた樹脂層、 2)半導体などで構成された無機層、 3)導電性高分子からなる有機層、などを挙げることが
できる。
ることによって、帯電部材より印加された電荷を90%
以上の高い効率で保持する役割を果たし、像露光時に
は、この電荷を感光体支持体に逃がす役割を果し、残留
電位を低減させることができる。
からなる樹脂層の場合、結着樹脂には、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フッ素
樹脂、セルロース、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹
脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ア
ルキド樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニール共重合体樹脂
などの樹脂を用いることができる。導電性微粒子として
は、銅、アルミニウム、銀及びニッケルなどの金属、酸
化亜鉛、酸化すず、酸化アンチモン、酸化チタン、ある
いはこれらの固溶体、もしくは融着体などの金属酸化
物、ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリピロールな
どの導電性ポリマーなどが使用できるが、感光体の透光
性の観点から透明度の高い酸化すずなどの金属酸化物を
選択使用することがより好ましい。
点から0.3μm以下が好ましく、特には0.1μm以
下であることが好ましい。電荷注入層に含有させる場
合、導電性微粒子の含有量は、その粒径にも依存する
が、結着樹脂に対し2〜280重量%の範囲が好まし
い。含有量が2重量%未満では、電荷注入層の抵抗調整
が困難となることがあり、また、280重量%を越える
と結着樹脂の塗膜性が部分的に低下することがある。
接着性、あるいは成膜後の塗膜平滑性向上を目的とし
て、種々の添加剤を加えることができる。また、分散性
の向上に関しては、カップリング剤あるいはレベリンク
剤などにより、導電性微粒子の表面改質を行うことは非
常に有効である。更には、分散性向上の点から、結着樹
脂として硬化型樹脂を用いることが効果的である。
は、導電性微粒子を硬化性モノマーまたはオリゴマーの
溶液中に分散下塗工液を感光層上に塗布、成膜後、熱ま
たは光照射によって該塗膜を硬化させて表面層とする。
このような硬化型樹脂としては、例えばアクリル樹脂、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂及びメラミン樹脂などが
挙げられるが、これに限ったわけではなく、塗布成膜後
に光または熱などのエネルギーを与えることにより化学
反応を起こし硬化する樹脂であれば使用可能である。
子及び必要に応じ添加剤を加えた、適当な溶液または分
散溶液を感光体上に塗布乾燥することにより得られ、こ
の膜厚は、好ましくは0.1〜10μm、特には0.5
〜5μmであることが好ましい。
有させてもよい。感光体と帯電部材との摩擦、または感
光体とのクリーニング部材との摩擦が低減され、電子写
真装置の力的負荷が軽減できる。また、感光体表面の離
型性が向上するため、現像剤粒子(トナー)の付着が防
止できる。このような滑剤粒子としては、臨界表面張力
の低い、フッ素樹脂、シリコーン樹脂またはポリオレフ
ィン樹脂を用いるのが好ましい。特に好ましくは、4フ
ッ化ポリエチレン樹脂である。この場合、滑剤粉末の添
加量は、好ましくは結着樹脂に対して2〜50重量%、
より好ましくは5〜40重量%である。2重量%未満で
は帯電性の向上効果が十分でなく、また、50重量%を
越えると、画像の分解能、感光体の感度が低下する傾向
にある。
注入層としては、例えばアモルファスシリコンなどの半
導体を挙げることができる。
導電化されたアモルファスシリコンを選択することによ
り、高周波グロー放電分解によりプラズマ化学気相堆積
装置を用いて連続的に作製できる。
層としては、例えばポリピロール、ポリチオフェン及び
ポリアニリンなどの電子共役性ポリマー及び有機ポリシ
ラン類などを挙げることができる。
層を有する積層型でも電荷発生物質及び電荷輸送物質を
同一層に含有する単層型でも良い。ここで、電荷輸送層
の膜厚は、5〜40μm、電荷発生層の膜厚は、0.0
5〜5μmの範囲に設定することが好ましい。
アニン顔料及びアゾ顔料などの有機系材料、シリコン化
合物などの無機系材料などが挙げられる。
合物、スチリル化合物、トリアリールアミン化合物及び
トリアリールメタン化合物などが挙げられる。
性支持体と感光層の間に中間層を設けることもできる。
中間層は各層の接着性を高め、あるいは電荷のバリアー
層として機能させることを目的とする。中間層として
は、例えばエポキシン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂及びシリコ
ーン樹脂などの樹脂材料が使用可能である。
アルミニウム、ニッケル、ステンレス及びスチールなど
の金属、導電性膜を有するプラスチックあるいは硝子、
導電化した紙などを用いることができる。
明する。
6からなるオレンジ型分割繊維(フィラメント数8、平
均繊維径1μm)とナイロン−6繊維(単繊維、繊維径
30μm)を使用して平織りシートを作製した。これに
高圧水流を噴射し分割繊維を開繊した後、サンドペーパ
ーで起毛処理した。
%の塩化第2鉄水溶液に1時間含浸させてから、ピロー
ルモノマー蒸気で満たされた密閉容器に入れ、2時間重
合反応を行い、繊維表面にポリピロールを形成させた。
反応後、純水とエタノールで十分に洗浄し100℃で乾
燥した。乾燥した繊維シートについて、起毛部を剛性ブ
ラシでブラッシングし毛並みを揃えた。このようにして
得られた起毛繊維シートの抵抗は5×106 Ωであっ
た。
加工し、ステンレス製の直径12mmの芯金にスパイラ
ル状に巻き付け帯電ローラを作製した。
が起こらないようウレタンバインダーで固着させてい
る。
レート、島部がポリエチレン(フィラメント数25、島
部繊維径0.5μm)からなる海島型繊維の平織りシー
トを85℃の水酸化ナトリウム水溶液に浸し海部を加水
分解処理して、ポリエチレン極細繊維を発生させた。こ
れを用いて実施例1と同様な方法により帯電ローラを作
製した。ここで、起毛繊維シートの抵抗は、3×106
Ωであった。
とポリプロピレンからなる分割繊維(フィラメント数1
6、繊維径0.8μm)と導電性カーボンを分散した導
電性アクリル繊維(単一繊維、繊維径30μm、抵抗1
×104 Ω)から平織り織布を作製した。これに、高圧
水流を噴射し、分割繊維を開繊した後、サンドペーパー
で起毛処理した。更に、起毛繊維シートの表面を剛性ブ
ラシでブラッシングし、起毛部の毛並みを揃えた。起毛
繊維シートの抵抗は、2×107 Ωであった。
製の直径6mm金属芯(導電性基体)に、導電剤として
カーボンブラックと酸化すずを混合分散したEPDM発
泡体(平均発泡セル径100μm)の層を設けた外径1
2mmの導電性弾性ローラ上に巻き付け帯電ローラを作
製した。
ートを、ブレード状ステンレス基体(厚み2mm)の感
光体接触面を覆うように貼りつけ、帯電ブレードを作製
した。
と6ナイロンからなる分割繊維(フィラメント数8、繊
維径1μm)を希塩酸で洗浄してから、20重量%の塩
化第2水溶液に6時間浸漬し、塩化鉄成分を吸着させ
た。これをピロール蒸気が満たされた密閉容器にセット
し、24時間放置して重合反応を行った。反応後、純粋
とエタノールで十分に洗浄してから100℃で乾燥し
た。
更に高圧水流を噴射し分割繊維を開繊した。開繊後、サ
ンドペーパーと剛性ブラシを使用して起毛処理を行っ
た。起毛繊維シートの抵抗は、1×108 Ωであった。
クを分散したEPDM発泡体(平均発泡セル径100μ
m、外径12mm、芯金6mm)に巻き付け、帯電ロー
ラを作製した。
(単繊維、繊維径20μm、抵抗1×104Ω)を横線
が互いに接するように平織りすることにより平織りシー
トを作成し、更に、サンドペーパーで起毛した後ブラッ
シングにより毛並みを揃えた。
施例1と同様にして帯電ローラを作製した。
は実施例1と同様にして帯電ローラを作製した。
態で、ブレード状ステンレス基体(実施例4と同様品)
に取付け帯電ブレードを作製した。
トリウム水溶液で海部を加水分解した。得られた極細繊
維30重量部を導電性酸化すず30重量部と共にウレタ
ン樹脂に混合分散した。これを、実施例5で用いたもの
と同様のEPDM発泡体にディッピングコートし、厚さ
100μmの表層を形成した。
装置(レーザープリンター)に装着し、圧接加重1kg
で感光体に接触させた。なお、感光体は電荷注入層を持
たず、電荷輸送層を表面層として有するものを用いた。
プロセススピードを16枚/min、解像度を600d
piに設定し、感光体の回転に対し−150%の対向周
速差で回転する帯電ローラに所定の電圧を印加し、感光
体の表面削れと画質を調査した。
用の接触帯電装置を改良した保護治具に取付け感光体に
対し固定状態で当接させた。
℃、85%)、常温常湿N/N(23℃、60%)及び
低温低湿L/L(15℃、10%)の3条件とした。
00V及びDC−1200Vとした。
式会社製、TC−6DS)を使用し、プリント後の転写
紙白部の白色度とプリント前の転写紙の白色度を測定
し、両者の差からカブリ(%)を算出することにより行
った。カブリは、5%以上になると画質的に問題とな
る。
リと耐久した帯電部材を未耐久の感光体で画像出しを行
った時の画像カブリ評価。 2)ドラム削れ起因のカブリとして、耐久感光ドラムに
よる画像カブリ評価。 3)DC帯電による画像カブリ評価。
評価した(表1)。
を表2に整理した。
画像カブリは未発生で均一な帯電性を発揮し、耐久後も
カブリによる画質低下は全く認められなかった。
リは5%以下であった。
光体削れは防止できず、また十分な帯電性か得られない
ために画像カブリが目立った。
は低く、感光体削れによる帯電不良が発生した。
ウムシリンダー上に機能層を5層設ける。
ムの欠陥などをならすため、またレーザ露光の反射によ
るモアレの発生を防止するために設けられている厚さ約
20μmの導電性粒子含有樹脂層である。
り、アルミニウム支持体から注入された正電荷が感光体
表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を
果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによ
って106 Ωcm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの
中抵抗層である。
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であり、レ
ーザ露光を受けることによって正負の電荷対を発生す
る。
ート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、厚さ20
μmのP型半導体である。従って、感光体表面に帯電さ
れた負電荷はこの層を移動することはできず、電荷発生
層で発生した正電荷のみを感光体表面に輸送することが
できる。
クリル樹脂にSnO2 超微粒子を分散した厚さ3μmの
層である。具体的には、アンチモンをドーピングして低
抵抗化した粒径約0.03μmのSnO2 粒子を樹脂に
対して65重量%、更に、4フッ化エチレン樹脂粒子を
30重量%、分散財を1.2重量%分散したものであ
る。
は、電荷輸送層単体の場合3×1015Ωcmであったの
に比べ、7×1012Ωcmまで低下した。
0mmのアルミシリンダーにグロー放電法を用いて阻止
層、光導電層及び表面層(電荷注入層)を順次形成し
た。
た後に、アルミシリンダー250℃に保ちつつ、SiH
4 、B2 H6 、NO及びH2 ガスを反応室内に送り込む
一方、反応室よりガスを流出させて30Pa程度の内圧
にした後に、グロー放電を生起させて厚さ5μmの防止
層を形成した。
い、SiH4 及びH2 ガスを使用し、50paの内圧に
した後に、厚さ20μmの光導電層を形成し、更に、S
iH4、CH4 及びH2 ガスを使用し、55Paの圧力
下でグロー放電により厚さ0.5μmのSiとCからな
る表面層を形成し、アモルファイシリコン感光体を作成
した。
光体1及び2とする)を用いて実施例1〜5及び比較例
1で得られた帯電部材(以下、帯電部材1〜5及び比較
帯電部材1とする)を評価した。
1で用いたものと同様の構成を有するものを用いたが、
印加電圧は実施例7〜8及び比較例5においてはDC−
750Vとし、実施例9〜11及び比較例6においては
+500Vとした。
久試験後の画像カブリの評価とした。
圧)×100(%)で示され、90%以上であれは良好
な帯電性、95%以上であれば優れた帯電性である。カ
ブリの評価基準は表1に準じる。環境条件はL/L(1
5℃、10%)とした。結果を表3に示す。
2及び3とする)を用いた以外は実施例7と同様にして
帯電部材を評価した。結果を表3に示す。
に対する接触性に優れ、被帯電体の表面を削りにくく、
繰り返し使用しても被帯電体を均一に帯電することがで
き、更には注入帯電に適する帯電部材、該帯電部材を有
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供する
ことができる。
面図である。
る。
有するレーザービームプリンターの主要部の構成図であ
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 被帯電体に接触配置され、電圧を印加さ
れることにより該被帯電体を帯電する帯電部材におい
て、 導電性基体及び該被帯電体に接触する表面層を有し、該
表面層がバフィング処理またはブラッシング処理によっ
て起毛された、エッチング繊維または複合繊維を開繊す
ることによって得られる分割繊維を絡合した繊維絡合体
を有することを特徴とする帯電部材。 - 【請求項2】 繊維絡合体がエッチング繊維を有する請
求項1記載の帯電部材。 - 【請求項3】 繊維絡合体が分割繊維を有する請求項1
記載の帯電部材。 - 【請求項4】 繊維絡合体が有する繊維の平均径が0.
05μm以上30μm以下である請求項1乃至3のいず
れかに記載の帯電部材。 - 【請求項5】 被帯電体が電子写真感光体である請求項
1乃至4のいずれかに記載の帯電部材。 - 【請求項6】 電子写真感光体が電荷注入層を有する請
求項5記載の帯電部材。 - 【請求項7】 電子写真感光体及び請求項1乃至4のい
ずれか記載の帯電部材、あるいは電子写真感光体、請求
項1乃至4に記載の帯電部材、及び現像手段及びクリー
ニング手段の少なくとも一方の手段を一体に支持し、装
置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカー
トリッジ。 - 【請求項8】 電子写真感光体が電荷注入層を有する請
求項7記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項9】 電子写真感光体、請求項1乃至4のいず
れかに記載の帯電部材、露光手段、現像手段及び転写手
段を有することを特徴とする電子写真装置。 - 【請求項10】 電子写真感光体が電荷注入層を有する
請求項9記載の電子写真装置。
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---|---|---|---|
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JP7283595 | 1995-03-30 | ||
JP19451495 | 1995-07-31 | ||
JP7-194514 | 1995-07-31 | ||
JP7-72835 | 1995-07-31 | ||
JP07652896A JP3332713B2 (ja) | 1995-03-30 | 1996-03-29 | 帯電部材、該帯電部材を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09101650A JPH09101650A (ja) | 1997-04-15 |
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Family
ID=27301053
Family Applications (1)
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JP2007248745A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Toei Sangyo Kk | 画像形成装置用クリーニングブラシ |
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-
1996
- 1996-03-29 JP JP07652896A patent/JP3332713B2/ja not_active Expired - Fee Related
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