JPH10154416A - 中抵抗エラストマー組成物 - Google Patents

中抵抗エラストマー組成物

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JPH10154416A
JPH10154416A JP32764196A JP32764196A JPH10154416A JP H10154416 A JPH10154416 A JP H10154416A JP 32764196 A JP32764196 A JP 32764196A JP 32764196 A JP32764196 A JP 32764196A JP H10154416 A JPH10154416 A JP H10154416A
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JP
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elastomer
roll
medium
hardness
particles
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JP32764196A
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English (en)
Inventor
Naoki Tanahashi
直樹 棚橋
Koichiro Maeda
耕一郎 前田
Mari Misawa
眞理 三沢
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中程度の電気抵抗率(約10の3乗〜約10
の13乗Ωcm)で、環境変動による電気抵抗率の変動
が小さく、低硬度で、黒べた印字時に白抜けが生じない
中抵抗エラストマー組成物を提供する。 【解決手段】 平均粒径5μm、JIS A硬度25、
体積固有抵抗2×10の11乗Ωcmのエラストマー粒
子と、スチレンブタジエン共重合体ゴムと、カーボンブ
ラックと、ステアリン酸と、パークミルD40(日本油
脂製)とを、2本ロール混練機を用いて混練し、次いで
10mmφ×280mmのステンレス鋼製の芯材の周り
にロール形状に押出成形し、160℃の条件で30分間
加熱し、ロール外周面を研磨し、18.5mmφ×25
0mmのエラストマーロールを得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中抵抗エラストマ
ー組成物に関する。さらに詳しくは、中程度の電気抵抗
率(約10の3乗〜約10の13乗Ω・cm)で、環境
変動による電気抵抗率の変動が小さく、低硬度で、耐久
性試験後の黒べた印字時の白抜けがない中抵抗エラスト
マー組成物、特に、電子複写装置または電子印刷装置等
の画像形成装置に用いるロール、ブレードを得るための
中抵抗エラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機または電子写真印刷機な
どの画像形成装置は、感光体ドラム外周面を一様に帯電
させ、次いで感光体ドラムの外周面に印刷パターンまた
は複写パターンを露光することにより静電潜像を形成
し、この静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成
(現像)して、このトナー像を複写用紙または印刷用紙
に転写することにより印刷物または複写物を得ることが
できるものである。
【0003】画像形成装置においては、中抵抗エラスト
マー組成物がロールまたはブレードなど中抵抗部材の弾
性層として使用されている。ロールは、感光体ドラム外
周面を一様に帯電させるための帯電ロールとして、感光
体ドラム外周面の静電潜像をトナー像に現像するための
現像ロールとして、現像ロールにトナーを供給するため
の供給ロール、またはトナー像を転写するための転写ロ
ールなどとして使用されている。また、ブレードは、現
像ロールに付着するトナーの層厚または量を規制するた
めの現像ブレードとして、または感光ドラムに付着した
余分なトナーをかき取るためのクリーニングブレードな
どとして使用されている。
【0004】画像形成装置に用いるこれら中抵抗エラス
トマー組成物としては、カーボンブラックなどの導電性
付与剤を添加して電気抵抗率を低下させた中抵抗のエラ
ストマー組成物が知られている。導電性付与剤を添加し
たエラストマー組成物は、導電性付与剤の量が増えるに
したがって、硬度が高くなる。そのため、他の部材と接
触させたときのニップを十分にとることができなくな
り、画像形成装置として不具合を生じることがある。
【0005】導電性付与剤を添加せずに電気抵抗率の低
い(中抵抗の)ゴムロールの開発が試みられ、例えば、
エピクロロヒドリンゴムや、アクリロニトリルブタジエ
ンゴムを主体としたゴム部材を使用したゴムロールが提
案されている。しかし、このゴムロールも、硬度が未だ
十分に低くなっていない。また、環境変動による電気抵
抗率の変化を抑えることが不十分となっている。
【0006】又、別の中抵抗エラストマー組成物とし
て、導電性エラストマー(たとえばカーボンブラック含
有のジメチルシロキサンゴム)中に、平均粒径が30μ
m以上で、JIS 硬度が50以上の絶縁性エラストマ
ー粒子(たとえば、シリコーンゴム粒子など)を分散し
てなる現像剤担持体が提案されている(特開平4−88
378号公報)。この中抵抗エラストマー組成物では、
マイクロフィールドを形成させ、トナーの付着や帯電を
良好にするために絶縁性エラストマー粒子の大きさを3
0μm以上にすることが必要であると考えられてきた。
その結果、この中抵抗エラストマー組成物は、その電気
抵抗率が生産単位毎にばらついており、また同一の生産
単位中における電気抵抗率にむらが生じやすい。また、
電気抵抗率の環境変動も大きく、耐久試験後の黒べた印
刷で白ぬけを生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、中程度の電
気抵抗率(約10の3乗〜約10の13乗Ω・cm)
で、環境変動による電気抵抗率の変動が小さく、低硬度
で、黒べた印字時に白抜けが生じない中抵抗エラストマ
ー組成物、特に、電子複写装置または電子印刷装置等の
画像形成装置に用いる中抵抗ロール、中抵抗ブレードな
どに適した中抵抗エラストマー組成物を提供することを
目的とするものである。本発明者らは、上記目的を達成
するために、導電性エラストマーに、絶縁性エラストマ
ー粒子を分散してなる中抵抗エラストマー組成物におい
て、絶縁性エラストマー粒子の粒径及び硬度を種々変更
し鋭意研究を重ねた結果、粒径が25μm以下で且つJ
IS A硬度が45以下の粒子を分散させた部材は、そ
の現像特性の低下(白抜け等)がなく、しかも電気抵抗
率の環境変動等が小さくなることを見いだし、これらの
知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、(1) 導電性エラストマー(a)中に平均粒径が
25μm以下で、JIS A硬度が45以下の絶縁性エ
ラストマー粒子(b)を分散してなる中抵抗エラストマ
ー組成物が提供される。
【0009】本発明の中抵抗エラストマー組成物の好適
な態様としては、以下のものが提供される。 (2)絶縁性エラストマー粒子(b)が懸濁重合または
乳化重合で得られたものである前記(1)の中抵抗エラ
ストマー組成物。 (3)絶縁性エラストマー粒子のJIS A硬度が30
以下である前記(2)の中抵抗エラストマー組成物。 (4)導電性エラストマーが、導電性付与剤と絶縁性エ
ラストマーとを含有するものである前記(1)〜(3)
のいずれかの中抵抗エラストマー組成物。
【0010】また、本発明によれば、(5)芯材と、該
芯材に接触して設けてなる弾性層とを有し、該弾性層が
前記(1)〜(4)のいずれかである中抵抗部材が提供
され、さらに、前記(5)の中抵抗部材を備えた画像形
成装置が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の中抵抗エラストマー組成
物は、導電性エラストマー(a)中に、絶縁性エラスト
マー粒子(b)を分散してなるものである。
【0012】本発明に用いる導電性エラストマー(a)
は、その電気抵抗率が、通常、10の1乗〜10の7乗
Ω・cm、好ましくは10の2乗〜10の6乗Ω・cm
のものである。電気抵抗率が高いと、中抵抗エラストマ
ー組成物の電気抵抗率の環境変動が大きくなる。
【0013】本発明に用いる導電性エラストマー(a)
は、エラストマー自体が、前記電気抵抗率を有するもの
であってもよいし、絶縁性のエラストマーに導電性付与
剤を添加して電気抵抗率を低下させたものであってもよ
い。
【0014】導電性付与剤は、これをエラストマー中に
分散させることにより、エラストマーの電気抵抗率を低
下させるものであり、通常、粒子形状をなしている。導
電性付与剤の具体例としては、EC(Extra Conductiv
e)、ECF(ExtraConductive Furnace)、SCF(Su
per Conductive Furnace)、CF(Conductive Furnac
e)、アセチレンブラック等(ケッチェンブラックEC
[商品名]を含む。)、SAF(Super Abrasion Furna
ce)、ISAF(Intermediate SAF)、HAF(High A
brasion Furnace)、FEF(Fast Extruding Furnac
e)、GPF(General Purpose Furnace)、SRF(Se
mi Reinforcing Furnace)、FT(Fine furnace)、M
T(Medium Thermal)などのカーボンブラック;Alド
ープZnO、SnO2(酸化アンチモンドープ)被属T
iO2、SnO2(酸化アンチモンドープ)被属Sn
2、SnO2被属TiO2、K2O・nTiO2/SnO2
26、SnO2(酸化アンチモンドープ)被属複合酸
化物などの金属酸化物;銅粉、銀粉、アルミニウム粉な
どの金属単体;ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセ
チレンなどの導電性ポリマー等を挙げることができる。
【0015】電気抵抗率のむらをなくし、生産単位毎の
ばらつきを小さくするために、導電性付与剤として、電
気抵抗率が10の0乗Ω・cm以下、好適には5×10
の−1乗Ω・cm以下のものと、電気抵抗率が10の1
乗〜10の10乗Ω・cm、好ましくは10の1乗〜1
0の5乗Ω・cmのものとを組み合わせて使用すること
が好ましい。具体的には、カーボンブラックと複合金属
酸化物との組み合わせが好ましい。
【0016】導電性付与剤の量は、導電性エラストマー
(a)中に、通常、1〜50重量%、好ましくは3〜4
5重量%、より好ましくは4〜35重量%である。導電
性付与剤の量が少ないと、所望の電気抵抗率に調整する
ことができなくなり、逆に多いと、電気抵抗率が低くな
りすぎ、また中抵抗エラストマー組成物の硬度が高くな
る。
【0017】導電性エラストマー(a)のJIS A硬
度は、絶縁性エラストマー粒子(b)のJIS A硬度
よりも、通常、高くなっている。導電性エラストマー
(a)及び絶縁性エラストマー粒子(b)は、それぞれ
の硬度が導電性エラストマー(a)の方が絶縁性エラス
トマー粒子(b)より大きくなるものから適宜選択すれ
ばよい。導電性エラストマー(a)のJIS A硬度
は、通常、30〜100、好ましくは40〜80であ
る。なお、ここで、硬度は、各エラストマー単独(導電
性付与剤を添加した状態で)で測定したものであり、ま
たエラストマーが架橋性のエラストマーであるときは架
橋した後の値である。
【0018】導電性エラストマー(a)として好適なエ
ラストマーは、そのムーニー粘度ML1+4が、100℃
において、20〜100のものが好ましい。エラストマ
ーのムーニー粘度ML1+4が高いと導電性エラストマー
(a)中に絶縁性エラストマー粒子(b)が分散し難く
なり、逆に低いと導電性エラストマーを得る際にエラス
トマーと導電性付与剤との混練後の成形加工が困難にな
る。
【0019】導電性付与材を添加する好適なエラストマ
ーは、その電気抵抗率(500Vにて測定)が、10の
6乗〜10の17乗Ω・cm、好ましくは10の8乗〜
10の16乗Ω・cmのものである。エラストマーの電
気抵抗率が低いと、導電性付与剤の添加量が少なくて済
むが、電気抵抗率のむら、生産単位毎のばらつき及び環
境変動による変動が大きくなりやすい。
【0020】導電性エラストマー(a)は、その圧縮永
久歪率が低いものである。具体的な圧縮永久歪率は、通
常、0〜20%、好ましくは0〜10%である。圧縮永
久歪率が高いと、部材が変形しやすくなる。なお、圧縮
永久歪率は、直径29mm×厚さ12.5mmの試験片
を70℃、24時間の条件で25%圧縮し、次いで30
分間23℃、50%RHの雰囲気中に放置した後の測定
値である。圧縮永久歪率は、エラストマーが架橋性のも
のであるときは架橋した後の値である。
【0021】導電性エラストマー(a)として好適なエ
ラストマーの具体例としては、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム(例え
ば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、アクリロニト
リル−イソプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
−イソプレンゴムなど)、水素化ニトリルゴム、スチレ
ン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ゴム、エ
チレン−プロピレン−ジエンゴム、ポリノルボルネンゴ
ム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エチ
レン−酢酸ビニル共重合ゴム、エピクロロヒドリンゴ
ム、エピクロロヒドリン−エチレンオキサイド共重合ゴ
ム、塩素化ポリエチレンゴム、クロロスルホン化ポリエ
チレンゴム、ポリウレタンゴム;スチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブ
テン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレ
ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−
プロピレン−スチレンブロック共重合体、ポリプロピレ
ンエラストマー、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ポリ
エステル、ポリアミド、塩化ビニル、などを挙げること
ができる。これらのうち、ブタジエンゴム、ブチルゴ
ム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ポ
リノルボルネンゴムが好適である。
【0022】絶縁性エラストマー粒子(b)は、その電
気抵抗率(500Vで測定)が、通常、10の6乗〜1
0の17乗Ω・cm、好ましくは10の8乗〜10の1
6乗Ω・cm、さらに好ましくは10の9乗〜10の1
5乗Ω・cmのものである。絶縁性エラストマー粒子
(b)の電気抵抗率が低いと電流が絶縁性エラストマー
粒子(b)の相にも流れるようになり電気抵抗率のむ
ら、生産単位毎のばらつき、環境変動による変動が大き
くなる。
【0023】絶縁性エラストマー粒子(b)は、その平
均粒径が、25μm以下、好ましくは20μm以下、さ
らに好ましくは15μm以下のものである。25μmを
超えると、電気抵抗率の環境変動が大きくなる。
【0024】絶縁性エラストマー粒子(b)のJIS
A硬度は、45以下、通常、5〜45、好ましくは10
〜40である。導電性エラストマー(a)及び絶縁性エ
ラストマー粒子(b)の各々の硬度の比は、JIS A
硬度表記において、(導電性エラストマー(a)のJI
S A硬度)/(絶縁性エラストマー(b)のJIS
A硬度)が、通常、1以上、好ましくは1.5以上であ
る。硬度の比が1未満になると、中抵抗エラストマー組
成物の硬度が高くなり、画像形成装置用の部材としての
使用に適しなくなる。
【0025】絶縁性エラストマー粒子(b)として好適
なものは、圧縮永久歪率が低いものである。絶縁性エラ
ストマー粒子(b)の圧縮永久歪率は、通常、10〜5
0%、好ましくは15〜45%である。圧縮永久歪率が
あまりに高いと部材が変形しやすくなる。圧縮永久歪率
は前述の方法で得られる値である。また、本発明の中抵
抗エラストマー組成物においては、絶縁性エラストマー
粒子(b)の圧縮永久歪は導電性エラストマー(a)の
圧縮永久歪よりも、通常、高くなっている。
【0026】絶縁性エラストマー粒子(b)として好適
に用いられるエラストマーは、前記導電性エラストマー
を得るために導電性付与材を添加するエラストマーとし
て例示したものや、エポキシ基、塩素基、カルボキシル
基、アミノ基、水酸基、イソシアナート基などの反応性
の官能基をもつエラストマーなどが挙げられる。なお、
反応性官能基はエラストマー分子鎖に1種または2種以
上存在していてもよい。反応性官能基がエラストマー分
子鎖に2種以上存在するエラストマーでは、別途架橋剤
を添加しなくとも、該2種以上の反応性官能基同士で架
橋反応(いわゆる自己架橋反応)を起こすので好適に用
いることができる。
【0027】本発明の中抵抗エラストマー組成物におい
て、導電性エラストマー(a)中に分散する絶縁性エラ
ストマー粒子(b)の量は、導電性エラストマー(a)
を形成するエラストマー100重量部に対して、通常、
25〜400重量部、好ましくは、40〜150重量部
である。絶縁性エラストマー粒子(b)の量が多くなる
と導電性エラストマー(a)中にエラストマー(b)を
分散し難くなる。絶縁性エラストマー粒子(b)の量が
少なくなると中抵抗エラストマー組成物の硬度が高くな
る。
【0028】絶縁性エラストマー粒子は、その製法によ
って、特に限定されないが、懸濁重合法または乳化重合
法で得たものが、粒径が小さくコントロールされてお
り、導電性エラストマー中に均一分散させやすいので好
適である。
【0029】本発明の中抵抗エラストマー組成物は、導
電性エラストマー中に絶縁性エラストマーを分散させる
ことができる方法であれば、その製法は特に限定されな
い。例えば、(1)導電性エラストマーを混練中に絶縁
性エラストマー粒子を添加して混練する方法、(2)導
電性エラストマーの水分散液あるいは乳化液に、絶縁性
エラストマー粒子の水分散液または乳化液を添加した
後、凝固する方法などが挙げられる。導電性エラストマ
ー中に絶縁性エラストマー粒子が均一分散しやすいこと
から(2)の方法が好適である。
【0030】絶縁性エラストマー粒子を分散させた後、
成形加工するためにエラストマー(a)が架橋性のエラ
ストマーである場合にはエラストマー(a)を架橋する
ための架橋剤が添加される。エラストマー(a)を架橋
するための架橋剤としては、硫黄;テトラメチルチウラ
ムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィドの
ごとき硫黄供与体;ジクミルパーオキサイド、ジ−t−
ブチルパーオキシド、p−メンタンヒドロパーオキシ
ド、クメンヒドロパーオキシドのごとき有機過酸化物な
どを挙げることができる。なお、エラストマー(a)が
エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴムであるときに
は、前記架橋剤以外にもキノン系架橋剤、樹脂架橋剤な
どを使用することができる。エラストマー(a)100
重量部に対する架橋剤の量は、通常、0.5〜15重量
部、好ましくは0.5〜10重量部である。
【0031】本発明の中抵抗エラストマー組成物におい
ては、必要に応じて、ジチオカーバメート類、チウラム
類、グアニジン類、チアゾール類のごとき架橋促進剤;
ステアリン酸、金属酸化物のごとき架橋促進助剤;老化
防止剤等が配合されていてもよい。また、感光体ドラム
を汚染しないものであれば、導電性付与剤を均一分散さ
せるための分散剤などが配合されていてもよい。
【0032】中抵抗エラストマー組成物は、画像形成装
置などに使用するロールやブレードに適用するために所
望の形状に成形される。成形方法は特に限定されず、通
常の方法を採用することができる。例えば、エラストマ
ー(a)が非架橋性のエラストマーであれば、溶融成形
などを行い。架橋性のエラストマーであれば、架橋成形
を行う。成形方法の具体例としては押出成形、プレス成
形、トランスファー成形、インジェクション成形などの
方法が挙げられる。また、成形後の架橋は、通常、電熱
方式、水蒸気加熱方式、UHF加熱方式などの方法で行
う。
【0033】本発明の中抵抗エラストマー組成物は、2
3℃、50%RH(N/N)の条件での電気抵抗率が、
通常、10の3乗〜10の10乗Ω・cm、好ましくは
10の4乗〜10の9乗Ω・cmであり、生産単位毎の
電気抵抗率のばらつき、または部材内での電気抵抗率の
むらがきわめて小さく、しかも、10℃、20%RH
(L/L)の条件での電気抵抗率と35℃、80%RH
(H/H)の条件での電気抵抗率との比が10以下、好
ましくは7以下、さらに好ましくは5以下という環境安
定性を有する。
【0034】本発明の中抵抗エラストマー組成物は、そ
のJIS A硬度が、通常、20〜60、好ましくは2
5〜50、より好ましくは30〜45である。さらに7
0℃、22時間の条件における圧縮永久歪が、通常、3
0%、好ましくは20%以内である。
【0035】本発明の中抵抗部材は、芯材と、該芯材に
接触して設けてなる弾性層とを有し、該弾性層が前記中
抵抗エラストマー組成物からなるものである。
【0036】芯材は、通常、導電性の剛性体、具体的に
は銅、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、ニッケルなど
の金属で形成されている。中抵抗部材がロールであると
きには芯材の形状は、通常、円柱形状であり、ブレード
であるときには芯材の形状は、通常、L字状に折り曲げ
られた薄板である。本発明の中抵抗部材においては芯材
に接触して設けられた弾性層の表面の表面粗さ、表面電
気抵抗、摩擦係数などを調整するために、研磨したり、
紫外線を照射したり、ポリウレタンやポリアミドなどの
ポリマーをコーティングしたりすることができる。芯材
と弾性層とを接触して設けるには、通常、接着剤などを
用いて接着する。
【0037】本発明の中抵抗エラストマー組成物は上記
のような効果を奏するものであるので、電子写真複写
機、電子写真印刷機等の画像形成装置に用いる中抵抗部
材、すなわち、現像ロール、帯電ロール、転写ロール、
トナー量規制用ブレード、クリーニングブレードなどの
弾性層として、その他各種ベルトなどとして使用するこ
とができる。
【0038】本発明の画像形成装置は、前記中抵抗部材
を備えるものである。本発明の画像形成装置には、通
常、感光体、感光体の表面を帯電する手段、感光体の表
面に静電潜像を形成する手段、トナーを用いて感光体表
面の静電潜像を現像してトナー像を形成する手段、該ト
ナー像を感光体表面から転写材に転写する手段及び転写
手段で転写されたトナー像を定着する手段とを有するも
のである。
【0039】本発明の画像形成装置を図面に示す実施態
様に基づき詳細に説明する。図1に示すように、本実施
形態に係る画像形成装置には、感光体としての感光ドラ
ム1が矢印A方向に回転自在に装着してある。感光ドラ
ム1は導電性支持ドラム体の外周面に光導電層を設けた
ものである。光導電層は、たとえば、有機系感光体、セ
レン感光体、酸化亜鉛感光体、アモルファスシリコン感
光体などで構成される。
【0040】感光ドラム1の周囲には、その周方向に沿
って、帯電手段としての帯電ロール3、潜像形成手段と
してのレーザー光照射装置4、現像手段としての現像ロ
ール8、転写手段としての転写ロール6及び転写残りト
ナーを必要に応じて除去するクリーニング装置(図示せ
ず。)が配置されている。
【0041】帯電ロールは感光ドラムの表面をプラスま
たはマイナスに一様に帯電するためのものであり、帯電
ロールに電圧を印加し且つ帯電ロールを感光ドラムに接
触させることにより、感光ドラムの表面を帯電させてい
る。帯電ロール3はコロナ放電による帯電手段に置き換
えることも可能である。
【0042】レーザー光照射装置4は、画像信号に対応
した光を感光ドラムの表面に照射し、一様に帯電された
感光ドラムの表面に所定のパターンで、光を照射して、
光が照射された部分に静電潜像を形成する(反転現像の
場合)、または光が照射されない部分に静電潜像を形成
する(正規現像の場合)ためのものである。その他の潜
像形成手段としては、LEDアレイと光学系とから構成
されるものが挙げられる。
【0043】現像ロールは感光ドラム1の静電潜像にト
ナーを付着させるためのものであり、反転現像において
は光照射部にのみトナーを付着させ、正規現像において
は、光非照射部にのみトナーを付着させるように、現像
ロールと感光ドラムとの間にバイアス電圧が印加され
る。
【0044】現像ロールの隣には、トナー10が収容さ
れるケーシング11内に、現像ロール8と供給ロール1
2とが設けられている。現像ロールは感光ドラムに一部
接触するように近接して配置され、感光ドラムと反対方
向Bに回転するようになっている。供給ロール12は現
像ロールに接触して現像ロールと同じ方向Cに回転し、
現像ロールの外周にトナーを供給するようになってい
る。
【0045】現像ロールの周囲において、供給ロールと
の接触点から感光ドラムとの接触点までの間の位置に、
層厚規制手段としての現像ロール用ブレード9が配置し
てある。このブレード9は、導電性ゴムやステンレス鋼
で構成されており、トナーへの電荷注入を行うため、|
200V|〜|600V|の電圧が印加されている。そ
のために、ブレード9の電気抵抗率は10の6乗Ωcm
以下であることが好ましい。
【0046】本発明の画像形成装置のケーシング11に
は、トナー10が収容されている。トナー10は特に制
限されないが、重合法によって得られる球状トナー(以
下重合法トナーという。)が好適である。特に低温定
着、高速印刷が可能な、コアとシェルからなるカプセル
粒子を含有するもので、コアが軟質あるいは低ガラス転
移温度の重合体で形成され、シェルが硬質あるいは高ガ
ラス転移温度の重合体で形成され、トナーの表面の粘着
性が低く、ケーシング11内に保存中にトナーが凝集す
るようなことが少なくなっているトナーが好適である。
また、重合法トナーは、粒径分布が比較的シャープであ
るので、現像ロールの層を形成したときに、層厚規制手
段によって実質的に一層にすることができるので、画像
の再現性に優れている。
【0047】転写ロール6は、現像ロールにより形成さ
れた感光ドラム表面のトナー像を転写材7に転写するた
めのものである。転写材としては、紙、OHPシートの
ような樹脂が挙げられる。転写手段としては、転写ロー
ル以外にコロナ放電装置や、転写ベルトなどを挙げるこ
とができる。
【0048】転写材に転写されたトナー像は、定着手段
によって、転写材に固定される。定着手段2は、通常、
加熱手段と圧着手段とからなる。転写材に転写されたト
ナーを加熱手段により加熱しトナーを溶融させ、溶融さ
れたトナーを圧着手段により転写材の表面に押し付け固
定する。本発明の画像形成装置においては前述の重合法
トナーを用いることによって、加熱手段による加熱温度
が低くても、トナーが容易に溶融し、圧着手段で軽く押
し付けると、トナーが平滑な状態になって転写材表面に
固定されるので、高速での印刷または複写が可能であ
る。また、OHP透過性に優れている。
【0049】クリーニング装置は、感光ドラムの表面に
残留した転写残りトナーを清掃するためのものであり、
例えば、清掃用ブレードなどで構成される。なお、この
クリーニング装置は、現像ロールによる現像と同時にク
リーニングを行う方式を採用する場合には、必ずしも設
置することを要しない。
【0050】本発明の画像形成装置においては、現像ロ
ール、帯電ロール、転写ロールなどとして、あるいは、
トナー量規制用ブレード、クリーニングブレードなどと
して、本発明の中抵抗エラストマー組成物を使用する。
このことにより、カブリの発生や印字濃度の変動のごと
き画質低下が生じにくい画像形成装置が得られる。
【0051】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明についてさら
に具体的に説明する。なお、実施例中特に断わりが無い
限り、「部」または「%」は重量基準である。
【0052】本実施例において実施した評価方法は以下
のとおりである。 [電気抵抗率]エラストマーロールの外周面に幅1イン
チの薄膜からなる測定電極を巻き付け、測定電極からロ
ール軸方向に1mm離れた外周面に幅0.5インチの薄
膜からなるアース電極を巻き付け、アース電極は接地
し、測定電極と芯金との間に500Vの直流電圧を印加
し、電気抵抗Rを測定した。この測定値Rから数1に示
す計算式で電気抵抗率ρを求めた。
【0053】
【数1】
【0054】なお、L/Lはエラストマーロールを10
℃、20%RHの環境下に48時間放置した後の電気抵
抗率、N/Nはエラストマーロールを23℃、50%R
Hの環境下に48時間放置した後の電気抵抗率、H/H
はエラストマーロールを35℃、80%RHの環境下に
48時間放置した後の電気抵抗率である。
【0055】生産単位毎の電気抵抗率のばらつきは、エ
ラストマーロールを同一条件で10本作製し、これらの
電気抵抗率(N/N)の最大値と最小値で表した。ま
た、エラストマーロール内での電気抵抗率(N/N)の
むらは、前記10本のロールのうち中央値を示すロール
について、測定位置を変えて5箇所測定し、その最大値
と最小値で表した。
【0056】[硬度]直径29mm、厚さ12.5mm
の円盤片を用いてJIS K6253に準拠して、23
℃、50%RHの条件で測定した。円盤片はエラストマ
ー(a)もしくはエラストマー(b)を単独で混練し、
架橋したもの又は部材を成形したものである。
【0057】[圧縮永久歪]直径29mm、厚さ12.
5mmの円盤片を70℃、24時間の条件で25%圧縮
し、次いで30分間、23℃、50%RHの雰囲気中に
放置した後、JISK6262に準拠して測定した。円
盤片はエラストマー(a)もしくはエラストマー(b)
を単独で混練し、架橋したもの又は部材を成形したもの
である。
【0058】[5000枚印字後の黒べたの白抜け]エ
ラストマーロールを三星電子工業社製のプリンターにセ
ットし、23℃、50%RHの雰囲気中で印字試験を行
い、5000枚印字した後の印刷物の黒べたを目視観察
し白抜けの状況を評価した。
【0059】[粒子径測定]エラストマー(a)とエラ
ストマー粒子(b)とを混練後、その切断面をSEM
(走査電子顕微鏡)で観察し、無作為に粒子の像を選
び、その平均値を求めた。
【0060】実施例1 ビーカーに濃度2.3%の水酸化マグネシウム水溶液1
300部、ブチルアクリレート528部、スチレン60
部及びジビニルベンゼン12部を仕込み、氷浴に入れ冷
却したまま、ホモジナイザーを用いて懸濁させた。次に
メカニカルスターラをセットしたセパラブルフラスコに
前記懸濁液を移し、氷浴中で撹拌しながら減圧し、窒素
置換を行った。次いで、60℃の水浴中に入れて加温
し、パーロイルL(日本油脂製)を6部添加し24時間
重合させた。重合終了後、硫酸を添加し、系内のpHを
3に調整し、重合物を凝固し、濾過、水洗浄した。得ら
れた重合物を5日間60℃で減圧乾燥して、平均粒径5
μmの絶縁性エラストマー粒子αを得た。エラストマー
粒子αを150℃で30分間圧縮プレスして得られた成
型物の硬度は25(JIS A)、圧縮永久歪(70
℃、24時間)45%、体積固有抵抗値2×10の11
乗Ωcmであった。
【0061】次に、スチレンブタジエン共重合体ゴム
(ML1+4[100℃]=32、JIS A硬度=44、圧縮
永久歪率=7%、体積固有抵抗=2×10の15乗Ωc
m)40部、カーボンブラック(シースト#3、東海カ
ーボン社製)10部、AlドープZnO24部、ステア
リン酸2部及びパークミルD40(日本油脂製)0.8
部を2本ロール混練機を用いて混練して導電性エラスト
マー(体積固有抵抗=約3×10の4乗Ωcm)を得、
これにエラストマー粒子α60部を添加して練り合わ
せ、次いで10mmφ×280mmのステンレス鋼製の
芯材の周りにロール形状に押出成形し、160℃の条件
で30分間加熱し、ロール外周面を研磨し、18.5m
mφ×250mmのエラストマーロールを得た。このエ
ラストマーロールの評価結果を表1に示した。
【0062】実施例2 オートクレーブ中で水2000部に不均化ロジン酸ナト
リウム45部、アルキルアリルスルホン酸ナトリウム
1.5部を溶解し、スチレン235部、ジビニルベンゼ
ン15部及びトリリン酸ナトリウム5部を添加し、次い
で、氷浴で5℃に冷却し、減圧脱気し、窒素置換した。
次にブタジエン750部と、硫酸第一鉄0.5部、ナト
リウムホルムアルデヒドスルホキシド1.5部及びエチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム8部からなる混合物を添
加し、パラメンタンヒドロペルオキシド1部を添加して
10時間重合させた。重合終了後、重合物をメタノール
凝固し、回収して、5日間30℃で減圧乾燥して、平均
粒径0.3μmの絶縁性エラストマー粒子βを得た。エ
ラストマー粒子βを25℃で24時間圧縮プレスして得
られた成型物の硬度は20(JIS A)、圧縮永久歪
(70℃、24時間)50%、体積固有抵抗値4×10
の14乗Ωcmであった。
【0063】次に、実施例1において用いたエラストマ
ー粒子αの代わりにエラストマー粒子βを用いた他は実
施例1と同様にしてエラストマーロールを得た。このエ
ラストマーロールの評価結果を表1に示した。
【0064】実施例3 ビーカーに濃度2.3%の水酸化マグネシウム水溶液1
300部、ブチルアクリレート528部、スチレン60
部及びジビニルベンゼン12部を仕込み、氷浴に入れ冷
却したまま、ホモジナイザーを用いて懸濁させた。次に
メカニカルスターラをセットしたセパラブルフラスコに
前記懸濁液を移し、氷浴中で撹拌しながら減圧し、窒素
置換を行った。次いで、60℃の水浴中に入れて加温
し、パーロイルL(日本油脂製)を6部添加し24時間
重合させ、平均粒径7μmのエラストマー粒子γの水分
散液を得た。エラストマー粒子γを25℃で24時間圧
縮プレスして得られた成型物の硬度は23(JIS
A)、圧縮永久歪(70℃、24時間)43%、体積固
有抵抗値4×10の11乗Ωcmであった。
【0065】エラストマー粒子γの水分散液40部(固
形分)とスチレンブタジエン共重合体ゴムラテックス
(ML1+4[100℃]=36、JIS A硬度=50、圧縮
永久歪率=8%、体積固有抵抗=4×10の9乗Ωc
m)60部(固形分)とを混合した後、メタノールを添
加して凝固させた。凝固後、ポリマーを回収し5日間6
0℃で減圧乾燥した。乾燥後該ポリマー100部とカー
ボンブラック(シースト#3)20部とAlドープZn
24部とパークミルD40(日本油脂製)0.8部と
を2本ロール混練機で混練して、カーボンブラック及ぶ
AlドープZnO2により導電性を付与されたスチレン
ブタジエン共重合体ゴム(体積固有抵抗=約7×10の
4乗Ωcm)にエラストマー粒子γが分散した組成物を
得、次いで、10mmφ×280mmのステンレス鋼製
の芯材の周りにロール形状に押出成形し、160℃の条
件で30分間加熱し、ロール外周面を研磨し、18.5
mmφ×250mmのエラストマーロールを得た。この
エラストマーロールの評価結果を表1に示した。
【0066】実施例4 オートクレーブ中で水2000部に不均化ロジン酸ナト
リウム45部、アルキルアリルスルホン酸ナトリウム
1.5部を溶解し、スチレン235部、ジビニルベンゼ
ン15部及びトリリン酸ナトリウム5部を添加し、次い
で、氷浴で5℃に冷却し、減圧脱気し、窒素置換した。
次にブタジエン750部と、硫酸第一鉄0.5部、ナト
リウムホルムアルデヒドスルホキシド1.5部及びエチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム8部からなる混合物を添
加し、パラメンタンヒドロペルオキシド1部を添加して
10時間重合させて平均粒径0.2μmのエラストマー
粒子δのラテックスを得た。エラストマー粒子δを25
℃で24時間圧縮プレスして得られた成型物の硬度は1
8(JIS A)、圧縮永久歪(70℃、24時間)3
6%、体積固有抵抗値1×10の12乗Ωcmであっ
た。
【0067】次に、実施例3において用いたエラストマ
ー粒子γの代わりにエラストマー粒子δを用いた他は実
施例3と同様にしてエラストマーロールを得た。このエ
ラストマーロールの評価結果を表1に示した。
【0068】
【表1】
【0069】比較例1 平均粒径が10μmで、該粒子を150℃で30分間圧
縮プレスして作製した成型物のJIS A硬度が100
以上で、圧縮永久歪(70℃、24時間)が50%以上
で、電気抵抗率が6×10の13乗Ωcmのポリスチレ
ン粒子を、エラストマー粒子αの代わりに用いた他は実
施例1と同様にしてエラストマーロールを得た。このエ
ラストマーロールの評価結果を表1に示した。
【0070】比較例2 架橋したアクリルゴムシート(硬度30)を液体窒素で
凍結粉砕して得られた、平均粒径が50μmで、該粒子
を150℃で30分間圧縮プレスして作製した成型物の
JIS A硬度が24で、圧縮永久歪(70℃、24時
間)が42%で、電気抵抗率が5×10の10乗Ωcm
のアクリルゴム粒子を、エラストマー粒子αの代わりに
用いた他は実施例1と同様にしてエラストマーロールを
得た。このエラストマーロールの評価結果を表1に示し
た。
【0071】
【発明の効果】本発明の中抵抗エラストマー組成物は、
低硬度で、電気抵抗率の環境依存性が小さいので、電子
印刷装置などの画像形成装置のロールやブレードとして
好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成装置を示す図
【符号の説明】
1:感光体ドラム 3:帯電ロール 6:転写ロール 8:現像ロール 9:現像ブレード 12:供給ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/08 504 G03G 15/08 504A // B29D 31/00 B29D 31/00 B29K 21:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性エラストマー(a)中に平均粒径
    が25μm以下で、JIS A硬度が45以下の絶縁性
    エラストマー粒子(b)を分散してなる中抵抗エラスト
    マー組成物。
  2. 【請求項2】 芯材と、該芯材に接触して設けてなる弾
    性層とを有し、該弾性層が請求項1記載の組成物からな
    るものである中抵抗部材。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の中抵抗部材を備えた画像
    形成装置。
JP32764196A 1996-11-22 1996-11-22 中抵抗エラストマー組成物 Pending JPH10154416A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000265008A (ja) * 1999-01-14 2000-09-26 Jsr Corp 導電性ゴム組成物及びその製造方法並びに導電性ゴム部材
US6458883B1 (en) 1999-01-14 2002-10-01 Jsr Corporation Conductive rubber composition and manufacturing method and conductive rubber member thereof
US6558577B1 (en) * 1999-04-15 2003-05-06 Koichi Niihara Deformable conductive elastomer and manufacturing method thereof

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US6458883B1 (en) 1999-01-14 2002-10-01 Jsr Corporation Conductive rubber composition and manufacturing method and conductive rubber member thereof
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