JPH09302151A - 半導電性部材 - Google Patents

半導電性部材

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JPH09302151A
JPH09302151A JP14502196A JP14502196A JPH09302151A JP H09302151 A JPH09302151 A JP H09302151A JP 14502196 A JP14502196 A JP 14502196A JP 14502196 A JP14502196 A JP 14502196A JP H09302151 A JPH09302151 A JP H09302151A
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semiconductive
roll
carbon black
elastomer
metal oxide
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Haruhiko Takahashi
治彦 高橋
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導電性領域の電気抵抗率にばらつきなく調
整でき、且つ低硬度の半導電性部材を提供する。 【解決手段】 アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ムに酸化亜鉛、ステアリン酸、カーボンブラック、Al
ドープZnO、硫黄及びテトラメチルチウラムジスルフ
ィドを添加し、混練して半導性部材を得た。この部材を
弾性層とし、ステンレスを芯金とする半導電性ロールに
形成した。またこのロールを現像ロールとして用いて画
像形成装置を製造した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導電性部材に関
する。さらに詳しくは、半導電性領域の電気抵抗率(約
10の4乗〜約10の11乗Ω・cm)の範囲にばらつ
きなく調整でき、且つ低硬度の半導電性部材に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機または電子写真印刷機な
どの画像形成装置は、感光ドラム外周面を一様に帯電さ
せ、次いで感光ドラムの外周面に印刷パターンまたは複
写パターンを露光することにより静電潜像を形成し、こ
の静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成(現
像)して、このトナー像を複写用紙または印刷用紙に転
写することにより印刷または複写する機構を有するもの
である。半導電性部材は画像形成装置において、感光体
ドラム外周面を一様に帯電させるための帯電ロールとし
て、感光体ドラム外周面の静電潜像をトナー像に現像す
るための現像ロールとして、現像ロールにトナーを供給
するための供給ロール、現像ロール上に担持されたトナ
ーの量を規制し且つトナーを均一帯電させるための現像
ブレードまたはトナー像を転写するための転写ロールな
どとして使用されている。画像形成機に用いる半導電性
部材としては、電気抵抗率の低いカーボンブラックをエ
ラストマーに添加して電気抵抗率を低下させたものが知
られている。この部材ではカーボンブラックの添加量を
増していくと図1のごとく電気抵抗率が低下していく。
半導電性領域の電気抵抗率付近では、カーボンブラック
の添加量の変動に対する電気抵抗率の変動が大きく、カ
ーボンブラックの添加量を厳密にコントロールしなけれ
ばならない。しかし、エラストマーにカーボンブラック
を均一に分散させるのは困難であるため、部材の中で電
気抵抗率に分布が生じたり、ロット毎に電気抵抗率のば
らつきが生じる。また、別の半導電性部材として、10
の1乗Ω・cm以上の無機粒子をシリコーンゴムなどの
エラストマーに添加して電気抵抗率を低下させたものが
知られている。この部材では、電気抵抗率を半導電性領
域に低下するために金属酸化物の添加量を非常に多くし
なければならない。エラストマーに添加する無機粒子の
量が多くなると、部材の硬度が高くなり、画像形成装置
用のロールやブレードとして実用できなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、半導
電性領域の電気抵抗率がばらつきなく調整でき且つ低硬
度の半導電性部材を提供することにある。本発明者ら
は、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、
カーボンブラックの配合量が少ないときには電気抵抗率
の変動がカーボンブラックの配合量の変動に対して小さ
いこと、及びカーボンブラックと高電気抵抗率の金属酸
化物とを併用してエラストマーに特定量添加配合するこ
とにより、電気抵抗率のばらつきが小さくなり、且つ低
硬度の半導電性部材を得られることを見いだし、この知
見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0004】
【発明を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、(1) エラストマー100重量部、カーボンブラ
ック0.5〜60重量部、及び電気抵抗率10の1乗〜
10の10乗Ω・cmの金属酸化物10〜200重量部
を含有する半導電性部材が提供される。
【0005】本発明の好適な半導電性部材として以下の
ものが提供される。 (2)エラストマーが、エピクロロヒドリン系ゴム、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、水添アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリルゴム及びブ
タジエンゴムから選択される少なくとも1種以上のもの
である半導電性部材。 (3)エラストマーの電気抵抗率が10の6乗〜10の
18乗Ω・cmである半導電性部材。
【0006】(4)カーボンブラックが、その電気抵抗
率10の0乗Ω・cm以下のものである半導電性部材。 (5)カーボンブラックの一次粒子凝集体の粒径が0.
001〜10μmである半導電性部材。 (6)金属酸化物の一次粒子径が0.01〜10μmで
ある半導電性部材。
【0007】(7)金属酸化物がAlドープZnO、S
nO2(酸化アンチモンドープ)被属TiO2、SnO2
(酸化アンチモンドープ)被属SnO2、SnO2被属T
iO2、K2O・nTiO2/SnO2Sb26及びSnO2
(酸化アンチモンドープ)被属複合酸化物から選択され
る少なくとも1種のものである半導電性部材。 (8)金属酸化物がAlドープZnOである半導電性部
材。 (9)エラストマーにカーボンブラックを添加混練し、
その次ぎに金属酸化物を添加混練してなる半導電性部
材。
【0008】本発明によれば、(10) 芯金とこれの
外周面を被覆する弾性層とからなり、弾性層が、前記
(1)〜(9)のいずれかの半導電性部材を成形してな
るものである半導電性ロールが提供される。
【0009】本発明の半導電性ロールの好適な態様とし
て以下のものが提供される。 (11)弾性層の外周面の軸方向の中心線平均粗さ(R
a)が0.3〜2.5μmである前記(10)の半導電
性ロール。 (12)弾性層の外周面の軸方向の十点平均粗さ(Rz
1)が6〜10μmである前記(10)の半導電性ロー
ル。 (13)弾性層の円周方向の十点平均粗さ(Rz2)/
軸方向の十点平均粗さ(Rz1)の比が0.9〜1.2
である前記(10)の半導電性ロール。
【0010】(14)弾性層の電気抵抗率(芯金から弾
性層外周面までの間で測定した抵抗値から求めたもの)
が、10の6乗〜10の12乗Ω・cmである前記(1
0)の半導電性ロール。 (15)弾性層の圧縮永久歪が20%以下である前記
(10)の半導電性ロール。 (16)球形トナー用途に用いる前記半導電性ロール。
【0011】また、本発明によれば、(17) 前記
(10)〜(16)の半導電性ロール及び外周面が一様
に帯電し且つ露光することにより該帯電が除電される感
光体ドラムからなり、半導電性ロール及び感光体ドラム
はそれぞれ回転することができ且つ接触して設置されて
なる画像形成装置が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の半導電性部材は、エラス
トマー、カーボンブラック及び金属酸化物を含有するも
のである。
【0013】本発明に用いるエラストマーは、特に限定
されない。例えば、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合ゴム、水添アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、エピクロロヒド
リン系ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴム、シ
リコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、ブタジエン
ゴム、アクリルゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴ
ム、ブチルゴムなどが挙げられる。
【0014】エラストマーは、その電気抵抗率が、通常
10の6乗〜10の18乗Ω・cm、好ましくは10の
6乗〜10の11乗Ω・cmのものが用いられる。エラ
ストマーの電気抵抗率が高いとカーボンブラックまたは
金属酸化物の量を多くしなければならなくなるので、部
材の硬度が高くなる。
【0015】本発明に用いるカーボンブラックは、エラ
ストマーに導電性を付与するために配合される粒子であ
る。
【0016】カーボンブラックは、その電気抵抗率が、
通常、10の0乗Ω・cm以下、好適には5×10の−
1乗Ω・cm以下のものが用いられる。カーボンブラッ
クの電気抵抗率が高いと部材の電気抵抗率を半導電性領
域に低下させるために多量のカーボンブラックを要する
ことになり部材の硬度が高くなる。
【0017】カーボンブラックは、その一次粒子径によ
り特に限定されないが、カーボンブラックの一次粒子凝
集体の粒径が、通常、0.001〜10μmのものが用
いられる。凝集体粒径が小さいと、エラストマーへの配
合分散が困難になる。凝集体粒径が大きいと、部材の電
気抵抗を半導電性領域に低下させるために多量の添加が
必要になり、硬度が高くなりやすい。
【0018】カーボンブラックの具体例としては、EC
(Extra Conductive)カーボン、ECF(Extra Conduc
tive Furnace)カーボン、SCF(Super Conductive F
urnace)カーボン、CF(Conductive Furnace)カーボ
ン、アセチレンブラック等(ケッチェンブラックEC
[商品名]を含む。)などを挙げることができる。
【0019】カーボンブラックの量は、エラストマー1
00重量部に対して、0.5〜60重量部、好ましくは
1〜30重量部である。カーボンブラックの量が少ない
と、半導電性領域の電気抵抗率にするために金属酸化物
の量を増やさなければならなくなるので部材の硬度が高
くなる。逆にカーボンブラックの量が多いと、電気抵抗
率のばらつきが大きくなる。
【0020】本発明に用いる金属酸化物は、その電気抵
抗率が、10の1乗〜10の10乗Ω・cm、好ましく
は10の1乗〜10の5乗Ω・cmのものである。金属
酸化物の電気抵抗率が小さいと電気抵抗率のばらつきが
大きくなる。逆に金属酸化物の電気抵抗率が大きいと半
導電性領域の電気抵抗率にするために金属酸化物の量を
増やさなければならなくなるので部材の硬度が高くな
る。
【0021】金属酸化物は、その一次粒子径が、通常、
0.01〜10μm、好ましくは0.05〜5μmのも
のである。粒子径が小さいとエラストマーへの配合分散
が困難になり、逆に粒径が大きいと成形加工性や、物理
的特性が低下しやすくなる。
【0022】金属酸化物の具体例としては、Alドープ
ZnO、SnO2(酸化アンチモンドープ)被属Ti
2、SnO2(酸化アンチモンドープ)被属SnO2
SnO2被属TiO2、K2O・nTiO2/SnO2Sb2
6、SnO2(酸化アンチモンドープ)被属複合酸化物な
どを挙げることができる。これらのうち、AlドープZ
nOが好適に用いられる。
【0023】金属酸化物の量は、エラストマー100重
量部に対して、10〜200重量部、好ましくは20〜
150重量部である、金属酸化物の量が少ないと部材の
電気抵抗率が半導電性領域まで低下しない。逆に金属酸
化物の量が多くなると部材の硬度が高くなる。
【0024】本発明の半導電性部材は、エラストマーを
ニーダー、バンバリーミキサーなどの混練機を用いて練
り、それにカーボンブラックまたは金属酸化物を添加し
て、練り合わせることによって得られる。カーボンブラ
ックと金属酸化物の添加順序は、特に限定されないが、
カーボンブラック及び金属酸化物のエラストマー中の分
散を均一にするためにカーボンブラックを先に添加した
方が好ましい。
【0025】本発明の半導電性部材は、プレス成形やト
ランスファー成形等の方法を用いて、所望の形状(例え
ば、ロール、ブレード等)に成形加工することができ
る。
【0026】本発明の半導電性ロールは、芯金とこれの
外周面を被覆する弾性層とからなり、弾性層が前記の半
導電性部材を成形してなるものである。
【0027】本発明の半導電性ロールは、現像ロールや
帯電ロールなどとして使用するために、弾性層の外周面
の軸方向の中心線平均粗さ(Ra)が、通常、0.3〜
2.5μm、好ましくは0.3〜2μmにする。Raは
より小さい方が好ましいが、Raを0にすることは困難
であるので、生産効率の観点から下限は0.3μmとな
る。一方Raが大きくなると印字濃度が高くなる。な
お、中心線平均粗さは断面曲線から中心線の方向(X
軸)に測定長さ(L)だけ抜取り、粗さ方向(Y軸)と
して粗さ曲線y=f(x)なる関数で表すとき、この関
数の絶対値をx=0からLまで定積分して表されるμm
単位の値である(数1)。
【0028】
【数1】
【0029】本発明の半導電性ロールは、現像ロールや
帯電ロールなどとして使用するために、弾性層の外周面
の軸方向の十点平均粗さ(Rz1)を、通常、6〜10
μm、好ましくは6〜9μmにする。さらに本発明のゴ
ムロールは、その円周方向の十点平均粗さ(Rz2)/
軸方向の十点平均粗さ(Rz1)の比を、通常、0.9
〜1.2、好ましくは0.95〜1.15にする。Rz
2/Rz1の比が大きくなると印字濃度が高くなるがドッ
ト再現性が低下する。逆にRz2/Rz1の比が小さくな
ると印字濃度及びドット再現性が低下する。なお、十点
平均粗さ(Rz1及びRz2)はゴムロール面の断面曲線
から基準長さだけ抜き取った部分の中で最も高い山から
5番目までの山の高さの平均値と最も深い谷から5番目
までの谷の深さの平均値との差をμmの単位で表した値
である。
【0030】本発明の半導電性ロールは、その弾性層の
電気抵抗率(芯金から弾性層外周面までの間で測定した
抵抗値から求めたもの)が、通常、10の6乗〜10の
12乗Ω・cm、好ましくは10の6.5乗〜10の1
1.5乗Ω・cmである。電気抵抗率をこの範囲にする
ことにより、トナーの帯電が充分に均一となり、良好な
印字濃度が得られ、ドット再現性も高くなる。
【0031】本発明の半導電性ロールは、その弾性層の
圧縮永久歪率が、通常、25%以下、好ましくは20%
以下、さらに好ましくは20%以下である。圧縮永久歪
が大きくなると、良好な画像形成が困難になりやすい。
【0032】本発明の半導電性ロールにおいて、芯金は
導電性剛性体、具体的には、銅、鉄、ステンレス鋼、ア
ルミニウム、ニッケルなどの金属で形成されている。芯
金は通常、端から端までが同一外径の円柱形状をなして
いるものを用いるが、半導電性ロールが他のロールに接
触することによる、他のロールまたは半導電性ロールの
端部の摩耗を少なくするために芯金の端部の外径を芯金
の軸方向中央部よりも小さくすることが好ましい。芯金
の外周面はゴム層との接着力を高めるために、表面粗さ
を大きくすることが好ましく、例えば、芯金外表面にV
字状のローレット溝を設ける。
【0033】弾性層と芯金との接合は、芯金の外周面を
研磨、サンドプラストなどによって錆などの付着物を除
き、油分を洗浄し、接着剤を塗布しておく、次に前記弾
性層がチューブ状であるときには、そのチューブ腔に前
記芯金を挿入して芯金と弾性層とを接合する。また、前
記弾性層がシート状であるときには、前記芯金の外周面
に該シートゴムを巻き付けて、加硫することにより得る
ことができる。芯金の外径は弾性層の芯金を取り付ける
部分の内径に比べ大きい方が芯金と弾性層との接合力が
強くなるので、接合部が破壊され、芯金から弾性層表面
に印加した電圧が伝わらなくなることによる画像不良を
生起することが防げるので好ましい。
【0034】弾性層の外周面には、表面電位のリークを
防ぐために、あるいはトナーの粘着を防止するために、
表面粗さあるいは摩擦抵抗を低くすることが好ましい。
表面粗さあるいは摩擦抵抗を低くするには、研磨機を用
いて研磨するか、紫外線を弾性層外周面に均一に照射す
るか、ポリウレタンやシリコーンなどのポリマーを外周
面に被覆するかなどして行なう。ポリマーを被覆すると
さらに感光体汚染を防ぐことができる。
【0035】本発明の半導電性ロールは、画像形成装置
において、感光体ドラム外周面を一様に帯電させるため
の帯電ロールとして、感光体ドラム外周面の静電潜像を
トナー像に現像するための現像ロールとして、現像ロー
ルにトナーを供給するための供給ロール、またはトナー
像を転写するための転写ロールなどとして使用すること
ができる。
【0036】本発明の画像形成装置は、前記の半導電性
ロール(以下、現像ロールということがある。)及び感
光体ドラムからなり、現像ロール及び感光体ドラムはそ
れぞれ回転することができ且つ接触して設置されてなる
ものである。必要に応じて供給ロールが配置されてい
る。
【0037】図2は、本発明にかかる画像形成装置の一
例を示す概念図である。以下この図を参照して説明す
る。
【0038】感光体ドラム1は、帯電装置により外周面
が一様に帯電し且つ潜像形成装置4で露光することによ
り該帯電が除電されるものである。帯電装置としては、
本発明の半導電性ロールの外周面を樹脂被覆してなる帯
電ロール3を使用することができる。
【0039】供給ロール12、現像ロール8及び感光体
ドラムはそれぞれ回転することができるよう固定されて
いる。供給ロールと現像ロールとは接触するように固定
されている。また、現像ロールと感光体ドラムとが接触
するようにして固定されている。なお、供給ロール、感
光体ドラム及び現像ロールをそれぞれ回転させるための
駆動装置が、通常、備えられている。感光体ドラムの回
転方向と現像ロールの回転方向は、通常、逆回転方向に
なるように(接触面では同方向に擦り合うように)す
る。供給ロールの回転方向と現像ロールの回転方向は、
通常、同じ回転方向になるように(接触面では逆方向に
擦り合うように)する。周速度は、トナー10が感光体
ドラムに十分付着するように、また後述の転写装置で転
写しなかった残存トナーを現像ロールで清掃する効率を
高めるために感光体ドラムの周速度に対して1.5〜3
倍の周速度で現像ロールを回転させることが好ましい。
また現像ロールの周速度に対して0.4〜0.9倍の周
速度で供給ロールを回転させることが好ましい。現像ロ
ールにより現像と清掃を同時に行う場合には感光体ドラ
ム上の残存トナーを清掃するクリーナー2は不要にな
る。
【0040】供給ロール、感光体ドラム及び現像ロール
には、通常、電圧が印加されている。感光体ドラム及び
現像ロールに印加される電圧は、感光体ドラムの表面電
位(Vc)と現像ロールの表面電位(Vd)との関係
が、(Vc−Vd)の絶対値が50ボルト以上になるよ
うにする。印加電圧を上記条件に設定することにより、
現像と清掃とを同時に効率よく行うことができる。
【0041】現像ロールには、通常、現像ロール表面に
付着されるトナーの層厚及び帯電状態を制御するための
現像ブレード9が現像ロールに当接されている。現像ブ
レード及び供給ロールには、通常、電圧が印加されてい
る。現像ブレード及び供給ロールに印加される電圧は、
現像ブレードの表面電位(Vb)、供給ロールの表面電
位(Vs)、現像ロールの表面電位(Vd)との関係
が、数2で表されるようにする。トナーの帯電が均一に
なり、トナーの供給が効率よく行うことができる。
【0042】
【数2】
【0043】現像ロールによって感光体ドラムに付着さ
れたトナーは転写装置により紙または樹脂シート等にト
ナー像が転写される。転写装置としては、転写ロール
6、転写ベルト、コロナ放電転写装置などが挙げられ
る。転写ロールには、本発明の半導電性ゴムロールを使
用することができる。
【0044】本発明の画像形成装置に適用できるトナー
は特に制限されないが、好適には球形の非磁性一成分ト
ナーを用いる。球形トナーは体積平均粒径(dv)が3
〜15μm、好ましくは5〜10μmのものである。好
適な球形トナーは上記体積平均粒径を備え、さらに体積
平均粒径(dv)と個数平均粒径(dn)の比(dv/
dn)が1〜1.4であり、粒子の絶対最大長を直径と
した円の面積(Sc)を粒子の実質投影面積(Sr)で
割った値(Sc/Sr)が1〜1.3である。さらに好
適に適用できる球形トナーはBET法による比表面積
(A)[m2/g]、個数平均粒径(dn)[μm]及
び真比重(D)の積(A×dn×D)が5〜10の範囲
に入るもので、帯電量(Q)[μc/g]と比表面積
(A)の比(Q/A)が40〜150のものである。球
形トナーは、通常、重合法により得ることができる。球
形トナーには、軟質または低ガラス転移温度のポリマー
を含有するコアと、硬質または高ガラス転移温度のポリ
マーを含有するシェルとからなるいわゆるカプセルトナ
ーも含まれる。
【0045】トナーには、通常、着色剤が配合されてい
るが、この着色剤としては、黒、マゼンタ、イエロ、シ
アンなどの各色を付与するものを挙げることができ、い
ずれの着色剤を配合したトナーであっても、本発明の半
導電性部材(ロール)を用いた画像形成装置に適用でき
る。
【0046】
【実施例】実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。本実施例において行った評価試験方法は以下のとお
りである。なお、特に断わりがない限り、部及び%は重
量基準である。
【0047】[硬度]JIS K−6253の規定に準
拠して測定した。
【0048】[電気抵抗率]半導電性部材を2mm厚の
シートに成形し、このシートをガイドリング付き電極に
挟んで、直流電圧500V、温度23℃、湿度55%R
H%の条件で、電気抵抗率を測定し、平均値、最大値及
び最小値を求めた。
【0049】実施例1〜4及び比較例1〜3 表1に示す配合処方に従って、エラストマーにカーボン
ブラック、金属酸化物、架橋剤などをニーダーを用いて
順次添加し、均一に混練し、半導電性部材を得た。得ら
れた半導電性部材の評価結果を表1に示した。
【0050】エラストマーとしてはNBR(日本ゼオン
社製、Nipol DN223、アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合ゴム)、CHR(日本ゼオン社製、Ge
chron3106、エピクロロヒドリン共重合ゴ
ム)、Q(東芝シリコーン社製、TSE−270−5
U、シリコーンゴム)を用いた。
【0051】カーボンブラックとしては、ケッチェンブ
ラックEC(KETJEN BLACK INT.C
o.製、導電性カーボン、電気抵抗率0.1Ω・c
m)、HAFカーボン(東海カーボン社製、シースト#
3、電気抵抗率(0.25Ω・cm)を用いた。金属酸
化物としては、AlドープZnO(白水化学工業社製、
23−K、電気抵抗率150Ω・cm)を用いた。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、詳細な機構は不明だ
が、カーボンブラックと金属酸化物とがエラストマー中
で相互に接触し、その接触部を通して通電されるので、
同じ電気抵抗率を有する部材を得るためのカーボンブラ
ック及び金属酸化物の量を、それぞれを単独で配合した
場合に比べ、組み合わせて配合した場合の方が少なくす
ることができる。その結果、部材の電気抵抗率を低下さ
せても、硬度が高くならず、低硬度の部材を実現でき
る。また、カーボンブラックの量の変動に対して部材の
電気抵抗率の変動が小さい範囲(図1においてカーボン
ブラック配合量の少ない範囲)のカーボンブラック配合
量で済むので、部材の電気抵抗率のばらつきが小さくな
っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はカーボンブラック配合量に対する電気
抵抗率の変化を示した概念図である。
【図2】 図2は、本発明の画像形成装置の一例を示し
た図である。
【符号の説明】
1・・・感光体ドラム 2・・・クリーナー 3・・・帯電ロール 6・・・転写ロール 8・・・現像ロール 9・・・現像ブレード 10・・・トナー 12・・・供給ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/02 101 G03G 15/02 101 15/08 501 15/08 501A 504 504D 15/16 103 15/16 103

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマー100重量部、カーボンブ
    ラック0.5〜60重量部、及び電気抵抗率10の1乗
    〜10の10乗Ω・cmの金属酸化物10〜200重量
    部を含有する半導電性部材。
  2. 【請求項2】 芯金とこれの外周面を被覆する弾性層と
    からなり、弾性層が請求項1記載の半導電性部材を成形
    してなるものである半導電性ロール。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導電性ロール及び外周
    面が一様に帯電し且つ露光することにより該帯電が除電
    される感光体ドラムからなり、 半導電性ロール及び感光体ドラムはそれぞれ回転するこ
    とができ且つ接触して設置されてなる画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007225914A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Tokai Rubber Ind Ltd 帯電ロール
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CN115052744A (zh) * 2020-05-19 2022-09-13 韩华思路信株式会社 粘合性和导电性优秀的多层成型品及通过其输送的电子产品
CN115066461A (zh) * 2020-04-28 2022-09-16 韩华思路信株式会社 粘合性和导电性优异的树脂组合物及其成型品

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