JP2001042634A - 現像剤担持体および現像装置 - Google Patents

現像剤担持体および現像装置

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JP2001042634A
JP2001042634A JP21559899A JP21559899A JP2001042634A JP 2001042634 A JP2001042634 A JP 2001042634A JP 21559899 A JP21559899 A JP 21559899A JP 21559899 A JP21559899 A JP 21559899A JP 2001042634 A JP2001042634 A JP 2001042634A
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toner
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Hiroyuki Osada
弘行 長田
Seiji Tsuru
誠司 都留
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも弾性層および表面層を有する現像
剤担持体の表面の微小なしわやうねり、像担持体等との
当接圧力、当接幅等の変化を防止して、現像剤担持体上
にトナーをムラなくコートでき、コートムラによる画像
不良のない画像を得ることである。 【解決手段】 現像装置の現像剤担持体である現像ロー
ラ24は、芯金24a上に弾性層24bおよび表面層2
4cを有する弾性ローラからなり、その表面層24cの
線膨張係数A[K-1]、弾性層24bの線膨張係数B
[K-1]を、0.1≦A/B≦100で、B≦2×10
-4を満足するように規定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等の
画像形成装置において、像担持体上に形成した静電潜像
を可視化するのに用いる現像装置に関し、特にその現像
剤担持体である現像ローラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置では、像担
持体上に形成した静電潜像を現像装置により現像してト
ナー像として可視化することを行っている。
【0003】現像法の1つとして、非磁性1成分現像剤
を用いた接触現像法が知られている。この現像法は、非
磁性1成分現像剤の非磁性トナー(非磁性1成分トナ
ー)を現像剤担持体上に担持して像担持体に接触させ、
現像剤担持体からトナーを像担持体の表面に転移させ
て、像担持体上の静電潜像にトナーを付着させ、現像す
るものである。現像の際、現像剤担持体と像担持体間
に、現像バイアスとして直流を重畳した交流電圧もしく
は直流電圧のみを印加することもある。
【0004】この接触現像法の技術では、現像剤担持体
として、金属の軸の周囲表面に弾性層を設けた弾性ロー
ラに形成した現像ローラを用い、その弾性層の比抵抗
(体積抵抗率)を105Ωcm程度の中抵抗にすること
が知られている。
【0005】一方、非磁性トナーと磁性キャリアとを含
有する2成分現像剤を用いた現像法も知られている。こ
の2成分現像法には、現像剤担持体上に担持した2成分
現像剤を、現像剤担持体と小間隙を開けた像担持体上の
静電潜像の画像部および非画像部に無差別に接触させ、
これと同時に現像剤担持体と像担持体との間に低周波交
流電圧の現像バイアスを印加して、実質的に画像部のみ
にトナーを付着し、非画像部へのトナーの付着がないよ
うにして現像する、非接触現像方式(たとえば特開昭5
5−32060号)や、現像剤担持体と像担持体とを接
触させる接触現像方式がある。その際、現像剤担持体と
像担持体間に現像バイアスとして、直流電圧のみを印加
する場合もあることが知られている。
【0006】図3は、従来の現像装置を備えた画像形成
装置を示す概略図である。本画像形成装置における現像
装置10は非磁性1成分接触現像法を採っている。
【0007】図3に示すように、画像形成装置は、画像
形成装置の像担持体である矢印方向に回転するドラム状
電子写真感光体、すなわち感光ドラム1を有し、この感
光ドラム1の周囲に、帯電器、露光手段等を含む静電潜
像形成手段20、現像装置10、転写部30およびクリ
ーン手段40を備える。
【0008】画像形成は、静電潜像形成手段20により
感光ドラム1の表面に静電潜像を形成し、その静電潜像
を現像装置10により現像してトナー像として可視化
し、トナー像を感光ドラム1に送られた図示しない転写
材に転写部30により転写し、ついで図示しない定着部
へ送ってトナー像を定着することにより終了し、これに
よりプリント画像が得られる。転写が終了した感光ドラ
ム1は、クリーニング手段40により表面の残留トナー
をクリーニングした後、つぎの画像形成に使用される。
【0009】現像装置10は、非磁性1成分現像剤の非
磁性トナー11(磁性粒子を含まず、また磁性キャリア
との混合もないトナー。以下必要に応じ、非磁性1成分
トナーと称す)を収容した現像容器12を備え、現像容
器12の感光ドラム1と対面した開口部に現像剤担持体
としての現像ローラ4を備え、この現像ローラ14は、
図示しない加圧手段によって感光ドラム1と対向した現
像領域13において、感光ドラム1に接触されており、
適当なニップ幅を有している。
【0010】上記の非磁性トナー11には、好ましくは
シリカ微粉末が若干外添されている。シリカ微粉末は、
画像濃度を増大させかつガサツキの少ない画像が得られ
るように、トナーの摩擦帯電電荷(トリボ)を制御する
目的から外添される。たとえば気相法シリカ(乾式シリ
カ)および/または湿式製法シリカ(湿式シリカ)をト
ナーに外添することが知られている。
【0011】たとえばスチレン−アクリルを母体とする
負極性トナーに、強い負帯電特性を示す乾式シリカ(た
とえば100m2の気相法シリカに対し、HMDSを1
0重量部の割合で添加し、加熱処理したもの)を外添し
たトナーは、負極性の静電潜像を反転現像するのに適し
ている。
【0012】トナー11は、矢印方向に回転する現像ロ
ーラ14によって現像容器12から持ち出され、感光ド
ラム1と対向した現像領域13に搬送される。この現像
ローラ14は、金属製の芯金(軸)14aの外周表面
に、半導電性の弾性層14bを厚さ8mmに形成した弾
性ローラからなっている。
【0013】現像領域13に搬送される現像ローラ14
上のトナー11の層厚は、現像ローラ14の略頂部上に
当接した現像剤規制部材としての現像ブレード16によ
って規制され、所定厚さの薄層のトナー層11aに形成
される。現像ブレード16は、鉄、SUS等の金属や合
金の薄板、あるいは弾性ゴム板が用いられる。本例で
は、現像ブレード16には鉄の薄板を用いた。
【0014】現像容器12内には、トナー供給部材とし
て供給ローラ15が設置されており、このトナー供給ロ
ーラ15は、現像ローラ14と同様、半導電領域の抵抗
を持つ弾性ローラからなり、現像ローラ14に当接して
いる。供給ローラ15は、所定の方向、たとえば図の矢
印方向に回転駆動されて、現像ローラ14上の現像に使
用されずに残ったトナーを剥ぎ取るとともに、現像容器
12内の新たなトナー11を現像ローラ14に供給す
る。
【0015】現像装置10は、以上のような構成によ
り、非磁性1成分接触現像を行う。すなわち、現像ロー
ラ14上に担持したトナー11の薄層11aを現像領域
13で感光ドラム1に接触し、トナー11を感光ドラム
1上の静電潜像の電位により転移し、潜像に付着させて
現像する。このときの現像効率を向上し、濃度が高く鮮
明でカブリの抑制された現像画像を得る目的で、現像ロ
ーラ14と感光ドラム1との間のニップ幅や加圧力、両
者の周速比の最適化を図る他に、バイアス電源18から
現像ローラ14に、前述したように現像バイアスを印加
する。この現像バイアスは、直流電圧またはこれと交流
電圧を重畳したバイアス電圧とされる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
弾性ローラの現像ローラ14を備えた接触現像装置は、
下記の問題があった。
【0017】接触現像は、現像ローラ14の表面にトナ
ー薄層11aを形成し、このトナーの薄層11aを感光
ドラム1の表面に接触させることにより、薄層11a中
のトナー11を感光ドラム1の表面に静電潜像の電荷分
布に応じて静電的に付着させ、潜像をトナー像に可視化
する方法であるが、弾性ローラ製の現像ローラ14で
は、表面に形成されるトナー薄層11aに厚さのムラ
(コートムラ)が生じやすく、感光ドラムに転移するト
ナー量にばらつきが生じ、結果的に画像濃度が不均一に
なってしまう。
【0018】この点について、本発明者らが鋭意検討を
行ったところ、現像ローラ14の表面層の微小なしわ、
うねりが主な原因の1つであることがわかった。
【0019】したがって、本発明の目的は、表面のし
わ、うねりによるトナーのコートムラに起因した画像不
良を発生することのない現像ローラ、およびその現像ロ
ーラを備えた現像装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像ローラおよび現像装置にて達成される。要約すれ
ば、非磁性一成分現像剤を担持して像担持体と接触した
現像部へ搬送する、芯金上に少なくとも弾性層および表
面層とを設けた現像剤担持体において、前記表面層の線
膨張係数A[K-1]および弾性層の線膨張係数B
[K-1]が、 0.1≦A/B≦100 B≦2×10-4 を満足することを特徴とする現像剤担持体である。
【0021】また本発明は、芯金上に少なくとも弾性層
および表面層とを設けた現像剤担持体上に、非磁性一成
分現像剤を担持して像担持体と接触した現像部へ搬送す
る現像装置において、前記現像剤担持体の表面層の線膨
張係数A[K-1]および弾性層の線膨張係数B[K-1
が、 0.1≦A/B≦100 B≦2×10-4 を満足することを特徴とする現像装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0023】図1は、本発明の現像装置の一実施例にお
ける現像ローラを示す断面図、図2は、本発明の現像装
置を備えた画像形成装置を示す概略構成図である。本発
明は、現像装置10の現像ローラ24を改良したことに
大きな特徴がある。
【0024】本発明の現像装置のその他の構成および現
像装置を備えた画像形成装置自体の構成は、図3に示し
た従来の現像装置およびこれを備えた画像形成装置と基
本的に同じであるので、図2において図3と同一の要素
は同一の符号を付して簡単に説明する。
【0025】本画像形成装置はレーザービームプリンタ
ーに構成されており、図2に示すように、像担持体とし
ての感光ドラム1(ドラム状電子写真感光体)の周囲
に、帯電ローラ19および図示しないレーザー露光手段
を含む静電潜像形成手段、現像装置10、転写部30お
よびクリーニング手段40を備え、静電潜像形成手段の
帯電ローラ19での帯電およびレーザー露光手段からの
レーザービームLでの露光により、感光ドラム1の表面
に静電潜像を形成し、その静電潜像を現像装置10によ
り現像してトナー像として可視化し、トナー像を感光ド
ラム1に送られた図示しない転写材に転写部30により
転写し、図示しない定着部へ送ってトナー像を定着する
ことによりプリント画像を得る。
【0026】現像装置10は、非磁性1成分現像剤の非
磁性トナー11を収容した現像容器12に、現像ローラ
24、トナー供給ローラ15および現像ブレード16を
設けてなっており、現像ローラ24は感光ドラム1と対
向した現像領域13において、感光ドラム1に接触され
ている。現像容器12内のトナー11は、トナー供給ロ
ーラ15によって現像ローラ24上に担持され、現像ブ
レード16による規制でトナー薄層11aに形成された
後、感光ドラム1と対向した現像領域13に至る。そし
て感光ドラム1に接触して、トナー11が感光ドラム1
上の静電潜像に付着して現像する。この現像の際、バイ
アス電源18から現像ローラ24に現像バイアスが印加
される。現像により残ったトナーは、現像ローラ24に
より現像容器12内に戻され、供給ローラ15により現
像ローラ24から剥ぎ取られる。
【0027】さて、本発明において、現像ローラ24
は、円筒状の導電性基体からなる芯金24a上に、導電
層24bおよび表面層24cを形成してなっている。導
電性基体としては、鉄、銅、アルミニウム、ステンレス
との金属や合金、導電性樹脂等を用いることができる。
弾性層24bには、EPDM、NBR、SBR、CR、
シリコーンゴム等のゴム材料や、ポリスチレン、ポリオ
レフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエステ
ル、ポリアミド系の熱可塑性エラストマー(TPE)等
が、いずれも用いることができる。表面層24cの材料
としては、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素
樹脂、シリコーン樹脂と運樹脂材料や、ポリスチレン、
ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリ
エステル、ポリアミド系の熱可塑性エラストマー(TP
E)等が、いずれも用いることができる。
【0028】本発明によれば、現像ローラ24の表面層
24cの線膨張係数をA[K-1]、弾性層24bの線膨
張係数をB[K-1](ただしKは絶対温度のdgree)と
して、これらの線膨張係数A、Bが、 0.1≦A/B≦100 B≦2×10-4 の関係を満足する。
【0029】すなわち、表面層24cと弾性層24bの
線膨張係数の比A/Bが0.1〜100であり、好まし
くは0.5〜10である。線膨張係数の比A/Bが0.
1以下の場合、弾性層24bの熱的膨張・収縮の変化に
対して表面層24cが追従できず、逆に100以上の場
合、表面層24cの熱的膨張・収縮の変化に対して芯金
24aが追従できず、いずれも、現像ローラ24の表面
に微小なしわ、うねりが発生し、それが原因で現像ロー
ラ24上のトナー層11aにコートムラが生じ、現像で
得られる画像の濃度が不均一になる。
【0030】また弾性層24bの線膨張係数Bは2×1
-4/K以下であり、好ましくは1×10-4/K以下で
ある。弾性層24bの線膨張係数Bが2×10-4/K以
上の場合、使用環境の変化に対し弾性層24bの膨張・
収縮が大きく、現像ローラ24の外形寸法の大きな変化
をもたらす。
【0031】なお、線膨張係数Bには理論上の下限値は
存在しないが、線膨張係数の極端な低減は弾性層の硬度
上昇につながり、感光ドラムへのトナー固着等の他の問
題を発生する可能性があるので、実用上、1×10-6
Kが下限値である。
【0032】上述したように、現像ローラ24は、トナ
ー供給ローラ25、現像ブレード16および感光ドラム
1に接触して配置されており、現像ローラ24の外形寸
法の大きな変化は、これらとの当接圧力および当接幅等
の変化を引き起こし、その結果、現像ローラ24上にコ
ーティングされたトナー層の厚さが変化して、画像濃度
の変動を生じる。
【0033】本発明において、上記の線熱膨張係数はA
STM D696に基づき測定した。
【0034】本発明の現像ローラ24と組み合わせて用
いることができる像担持体としては、OPC(有機光導
電体)、アモルファス−Si、Se、ZnOなど種々の
感光体を使用した感光ドラムが上げられる。特に機械的
強度、科学的安定性の点で劣化しやすいOPC感光体を
用いた感光ドラムに、本発明の現像ローラ24を組み合
わせると、その現像ローラ24の特性を顕著に発揮させ
ることができる。本発明の現像ローラ24を使用し得る
現像装置としては、複写機、レーザービームプリンタ
ー、LEDプリンターあるいは電子写真製版システムな
ど、電子写真画像形成装置や電子写真応用装置の現像装
置が挙げられる。
【0035】以下、本発明の具体例について説明する。
【0036】実施例1 本発明にかかる現像ローラ24を作成し、これを組み込
んだ現像装置をレーザービームプリンタに使用して画像
形成を行い、得られた画像の画質を評価した。現像ロー
ラはつぎのように作成した。
【0037】まず、アクリルシリコーンゴム(JSR社
製)を分散媒ポリマーとし、これに加硫促進剤等の各種
添加剤、導電性カーボンブラックを抵抗制御剤として配
合した半導電性のゴム材料を、2本ロールを用いて均一
に分散、混練した。得られたゴム混練物をプライマーを
塗布した鉄製芯金に巻き付け、これを金型に入れて17
0℃、25分の加熱加硫を行い、芯金上に半導電性の弾
性層を形成した。その後、弾性層は研磨加工により表面
仕上げを行った。
【0038】つぎに、溶剤可溶性ポリアミド樹脂のペレ
ットをメタノールで溶解し、これに導電性酸化チタンを
抵抗制御剤として配合し、表面層用塗料を調整した。こ
の塗料を上記の仕上げ後の弾性層上にディッピング塗工
し、120℃、1時間で加熱乾燥し、本発明に係る実施
例1の現像ローラを作成した。得られた現像ローラは、
芯金の径が6mm、弾性層の厚さが4mm、表面層の厚
さが15μmで、弾性層部分の長さが220mmであっ
た。
【0039】上記の現像ローラの弾性層に使用した材料
の線膨張係数B、表面層に使用した材料の線膨張係数A
を測定したところ、 A(表面層)=10×10-5/K B(弾性層)=5×10-5/K であった。
【0040】このようにして得られた現像ローラ24
を、図2の画像形成装置(レーザービームプリンター)
における現像装置10に組み込んで現像に使用し、画像
形成を行って、得られた画像の画質を評価した結果を表
1に示す。
【0041】実施例2 実施例1において、弾性層の分散媒ポリマーとしてアク
リルシリコーンゴムの代わりにNBR(アクリロニトリ
ルブタジエンゴム)を使用した以外は、実施例1と同じ
条件で、弾性層、表面層を形成し、芯金径が6mm、弾
性層の厚さが4mm、表面層の厚さが15μmで、弾性
層部分の長さが220mmの同一寸法の実施例2の現像
ローラを作成した。
【0042】上記の現像ローラの弾性層材料、表面層材
料の線膨張係数B、Aを測定したところ、 A(表面層)=10×10-5/K B(弾性層)=20×10-5/K であった。
【0043】実施例1と同様にして、この現像ローラ2
4をレーザービームプリンターの現像装置10に組み込
んで現像に使用し、画像形成を行ったときの画像の評価
結果を表1に示す。
【0044】実施例3 実施例1において、弾性層の形成を同じ条件にした。そ
れ以外はつぎのようにして現像ローラを作成した。
【0045】ポリエステルエラストマーに導電性カーボ
ンブラックを配合し、混練したものを、押出成形機を用
いて肉厚150μm、外径15.9mmの半導電性のチ
ューブに押し出した。このチューブを芯金上に設けた弾
性層上に、23℃、55%の常温常湿下で被せ、実施例
3の現像ローラを作成した。現像ローラの寸法は同様
に、芯金径が6mm、弾性層の厚さが4mm、表面層の
厚さが145μm、弾性層部分の長さが220mmであ
る。
【0046】上記の現像ローラの弾性層材料、表面層材
料の線膨張係数B、Aの測定結果は、 A(表面層)=50×10-5/K B(弾性層)=5×10-5/K であった。
【0047】実施例1と同様に、現像ローラ24をレー
ザービームプリンターの現像装置10に組み込んで現像
に使用し、画像形成を行ったときの画像の評価結果を表
1に示す。
【0048】実施例4 弾性層の形成条件を実施例2と同じにした以外は、つぎ
のようにして現像ローラを作成した。
【0049】シリコーン樹脂塗料をトルエンで希釈し、
これに導電性酸化チタンを抵抗制御剤として配合し、表
面層用塗料を調整した。この塗料を芯金上に設けた弾性
層上にディッピング塗工し、120℃、1時間で加熱乾
燥し、実施例4の現像ローラを作成した。現像ローラの
寸法は、芯金径が6mm、弾性層の厚さが4mm、表面
層の厚さが10μm、弾性層部分の長さが220mmで
ある。これまでと同じである。
【0050】上記の現像ローラの弾性層材料、表面層材
料の線膨張係数B、Aの測定結果は、 A(表面層)=2×10-5/K B(弾性層)=20×10-5/K であった。
【0051】この現像ローラ24をレーザービームプリ
ンターの現像装置10に組み込んで現像に使用し、画像
形成を行ったときの画像の評価結果を表1に示す。
【0052】実施例5 フッ素ゴムを分散媒ポリマーとし、これに加硫促進剤等
の各種添加剤、導電性カーボンブラックを抵抗制御剤と
して配合した半導電性のゴム材料を、2本ロールを用い
て均一に分散、混練し、得られたゴム混練物をプライマ
ーを塗布した鉄製芯金に巻き付け、これを金型に入れて
160℃、10分の一次加硫、180℃、4時間の二次
加硫をおこなって、芯金上に半導電性の弾性層を形成し
た。その後、弾性層は表面を研磨加工した。
【0053】つぎに、ウレタン樹脂塗料をメチルエチル
ケトンで希釈し、これに導電性酸化チタンを抵抗制御剤
として配合し、表面層用塗料を調整し、この塗料を上記
の弾性層上にディッピング塗工し、140℃、1時間で
加熱乾燥し、芯金径が6mm、弾性層の厚さが4mm、
表面層の厚さが20μm、弾性層部分の長さが220m
mの実施例5の現像ローラを作成した。
【0054】上記の現像ローラの弾性層材料、表面層材
料の線膨張係数B、Aの測定結果は、 A(表面層)=20×10-5/K B(弾性層)=0.4×10-5/K であった。
【0055】同様に、この現像ローラ24をレーザービ
ームプリンターの現像装置10に組み込んで現像に使用
し、画像形成を行ったときの画像の評価結果を表1に示
す。
【0056】比較例1 実施例1において、分散媒ポリマーとしてポリエステル
けエラストマー使用した点、および、これに各種添加剤
等を配合の混練物の芯金へ巻き付けて、金型で成型する
際の加熱条件を170℃、5分とした点を除き、実施例
1と同じにして弾性層を形成した。
【0057】その弾性層上に、実施例4のトルエンで希
釈した導電性酸化チタン配合のシリコーン樹脂塗料を同
じ条件でディッピング塗工し、加熱乾燥して、芯金径が
6mm、弾性層の厚さが4mm、表面層の厚さが10μ
m、弾性層部分の長さが220mmの比較例1の現像ロ
ーラを作成した。
【0058】上記の現像ローラの弾性層材料、表面層材
料の線膨張係数B、Aの測定結果は、 A(表面層)=2×10-5/K B(弾性層)=50×10-5/K であった。
【0059】この現像ローラ24をレーザービームプリ
ンターの現像装置10に組み込んで現像に使用し、画像
形成を行ったときの画像の評価結果を表1に示す。
【0060】比較例2 実施例5のフッ素ゴムを分散媒ポリマーとした弾性層上
に、実施例3のポリエステルエラストマーに導電性カー
ボンブラックを配合した押し出し成型品の半導電性のチ
ューブを、実施例3と同様に、23℃、55%の常温常
湿下で被せて、比較例3の現像ローラを作成した。寸法
は、芯金径が6mm、弾性層の厚さが4mm、表面層の
厚さが145μm、弾性層部分の長さが220mmであ
る上記の現像ローラの弾性層材料、表面層材料の線膨張
係数B、Aの測定結果は、 A(表面層)=50×10-5/K B(弾性層)=0.4×10-5/K であった。
【0061】この現像ローラ24をレーザービームプリ
ンターの現像装置10に組み込んで現像に使用し、画像
形成を行ったときの画像の評価結果を表1に示す。
【0062】比較例3 比較例1のポリエステルけエラストマーを分散媒ポリマ
ーとした弾性層上に、実施例5のメチルエチルケトンで
希釈した導電性酸化チタン配合のウレタン樹脂塗料を同
じ条件でディッピング塗工し、加熱乾燥して、芯金径が
6mm、弾性層の厚さが4mm、表面層の厚さが20μ
m、弾性層部分の長さが220mmの比較例3の現像ロ
ーラを作成した。
【0063】上記の現像ローラの弾性層材料、表面層材
料の線膨張係数B、Aの測定結果は、 A(表面層)=20×10-5/K B(弾性層)=50×10-5/K であった。
【0064】この現像ローラ24をレーザービームプリ
ンターの現像装置10に組み込んで現像に使用し、画像
形成を行ったときの画像の評価結果を表1に示す。
【0065】
【表1】 表1において、画像評価結果の符号の意味はつぎの通り
である。◎:非常に良好、○:良好、△:実用上可、
×:不良、××:劣悪。また環境条件の記号は、L/
L:15℃/10%、N/N:23℃/55%、H/
H:30℃/80%を示す。
【0066】表1に示されるように、本発明の実施例1
〜5は、現像ローラ24の弾性層24bおよび表面層2
4cについて、その表面層24cの線膨張係数A[1/
K]、弾性層24bの線膨張係数B[1/K]を、0.
1≦A/B≦100で、B≦2×10-4を満足するよう
に規定したので、現像ローラ24の表面の微小なしわや
うねりの発生や、感光ドラム1等との当接圧力、当接幅
等の変化を防止して、現像ローラ24上にトナーをムラ
なくコートできるようになって、トナーコートムラに起
因した画像不良の発生が防止され、悪くても、L/L環
境等で中間色画像にわずかな濃度ムラが出る程度の実用
上問題ない品質、およびそれ以上の品質の画像を得るこ
とができた。
【0067】これに対し、比較例1〜3は、現像ローラ
24の表面層24cの線膨張係数A[1/K]、弾性層
24bの線膨張係数B[1/K]が、0.1≦A/B≦
100の要件を欠くか、B≦2×10-4の要件を欠くた
め、L/L環境等で中間色画像の濃度ムラや大きな濃度
さが出る結果になった。
【0068】以上では、現像剤担持体として現像ローラ
を取り上げて説明したが、本発明は、これに限られず、
ベルト状の現像剤担持体であってもよい。また現像剤担
持体への現像バイアスの印加方法も一般に知られている
方法を用いることができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像装置の少なくとも弾性層および表面層を有する現像
剤担持体につき、その表面層の線膨張係数A[1/
K]、弾性層の線膨張係数B[1/K]を、0.1≦A
/B≦100で、B≦2×10-4を満足するようにした
ので、現像剤担持体の表面に微小なしわやうねりが発生
したり、像担持体等との当接圧力、当接幅等が変化する
のを防止して、現像剤担持体上にトナーをムラなくコー
トでき、コートムラによる画像不良のない良好な画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例における現像ロー
ラを示す断面図である。
【図2】本発明の現像装置を備えた画像形成装置を示す
概略構成図である。
【図3】従来の現像装置を備えた画像形成装置を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 10 現像装置 11 非磁性トナー 18 バイアス電源 24 現像ローラ 24a 芯金 24b 弾性層 24c 表面層
フロントページの続き Fターム(参考) 2H077 AC04 AD06 AD13 AD23 AD31 AD36 EA14 EA15 FA13 FA22 FA25 3J103 AA02 AA14 AA23 AA51 BA22 BA41 FA30 GA02 GA56 HA03 HA04 HA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性一成分現像剤を担持して像担持体
    と接触した現像部へ搬送する、芯金上に少なくとも弾性
    層および表面層とを設けた現像剤担持体において、 前記表面層の線膨張係数A[K-1]および弾性層の線膨
    張係数B[K-1]が、 0.1≦A/B≦100 B≦2×10-4 を満足することを特徴とする現像剤担持体。
  2. 【請求項2】 芯金上に少なくとも弾性層および表面層
    とを設けた現像剤担持体上に、非磁性一成分現像剤を担
    持して像担持体と接触した現像部へ搬送する現像装置に
    おいて、 前記現像剤担持体の表面層の線膨張係数A[K-1]およ
    び弾性層の線膨張係数B[K-1]が、 0.1≦A/B≦100 B≦2×10-4 を満足することを特徴とする現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002357950A (ja) * 2001-03-30 2002-12-13 Bridgestone Corp トナー担持体及びそれを用いた画像形成装置
JP2008291349A (ja) * 2007-04-27 2008-12-04 Canon Inc 電子写真用ローラ部材の製造方法

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