JP2000265008A - 導電性ゴム組成物及びその製造方法並びに導電性ゴム部材 - Google Patents

導電性ゴム組成物及びその製造方法並びに導電性ゴム部材

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JP2000265008A JP2000003645A JP2000003645A JP2000265008A JP 2000265008 A JP2000265008 A JP 2000265008A JP 2000003645 A JP2000003645 A JP 2000003645A JP 2000003645 A JP2000003645 A JP 2000003645A JP 2000265008 A JP2000265008 A JP 2000265008A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低硬度で、低歪みで且つ体積固有抵抗値のバ
ラツキ及び環境依存性が小さい導電性ゴム組成物及びそ
の製造方法、更にはこれを用いた導電性ゴム部材を提供
する。 【解決手段】 本導電性ゴム組成物は、架橋粒子状ポリ
マー(A1)、未架橋ポリマー(A2、線状ポリマー)
及び導電性付与剤(B)を含有し、架橋粒子状ポリマー
が非極性ポリマー(SBR等)であり、未架橋ポリマー
が極性ポリマー(NBR等)であり、導電性付与剤
(B)が未架橋ポリマー中に偏在している。この組成物
は、上記各配合物を未架橋ポリマーのムーニー粘度が架
橋粒子状ポリマーのムーニー粘度と同じか又は小さくな
る温度(T℃ )において混練開始することにより得ら
れる。架橋粒子状ポリマーの平均粒子径が25μm以下
であり、デュロA硬さが45〜80であるものが好まし
い。本導電性ゴム部材は上記導電性ゴム組成物を成形
し、その後加硫させて得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性ゴム組成物
及びその製造方法並びに導電性ゴム部材に関し、更に詳
しくは、低硬度で、低歪みで、且つ体積固有抵抗値のば
らつき及び環境依存性が小さい導電性ゴム組成物及びそ
の製造方法、更にはこの組成物を用いて得られ、電子写
真装置や静電記録装置等の画像形成装置に用いられる導
電性ゴム部材に関する。本発明は、自動車部品、ホー
ス、ベルト、コピー,ファックス,プリンター等の各種
ロール、履物、AV機器、OA機器、シール材等に使用
されるゴム部材、特に電子写真、静電記録等によるプリ
ンターに使用される各種ゴム部材等に、広く利用され
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真技術の進歩に伴い乾式電
子写真装置の転写材、トナーに対する接触帯電部材とし
て半導電性弾性ロールが注目されており、現像ロール、
転写ロール等に用いられている。このような用途に用い
られる半導電性部材は所定の電気抵抗値であるのみなら
ず、電気抵抗の位置ばらつきが少なく、且つ電気抵抗の
印加電圧依存性が少なく、且つ連続して通電した際の電
気抵抗の変動幅が少ないこと、更には低温・低湿から高
温・高湿に至るまでの環境変化に対してもその電気抵抗
値の変動幅が小さいことが要求される。
【0003】一般に、カーボンブラック等の混入により
導電性(体積固有抵抗値:1×106Ω・cm以下)を
付与させるために、通常の方法では、その添加量が増え
るため、系の粘度が上昇し加工性に支障を来たし、また
硬さが高くなりその結果感光体ドラムとの接触面積が減
少するため印刷特性に問題が生じる。これを防止するた
めに、所定の電気抵抗と硬さを有し、電子写真複写機や
静電記録装置等の画像形成装置において使用される導電
性ブレードなどのゴム材料として好適な導電性ゴム組成
物が知られている(特開平10−87897号公報)。
この組成物は、ゴム成分A(エポキシ含有ゴム等)の加
硫物、該ゴム成分Aとは異なる機構により加硫されるゴ
ム成分B(SBR、NBR等)、及び導電性粒子を含有
する。そして、ゴム成分B中の導電性粒子の濃度を高く
することにより、導電性と硬度を所定範囲に調整するも
のである。しかし、混練中に、導電粒子の相当部がゴム
成分A側に移行してしまい、所望の導電性を安定的に付
与させることが困難である。また、これは、加硫機構の
異なる2種類の加硫剤を必須としており、2段階の加硫
を行うこととなり、煩雑である。また、WO97/03
122には、ゴム成分(A)、該ゴム成分(A)とは異
なる機構により加硫されるゴム成分(B)、及びゴム成
分(A)の加硫剤を混練して、ゴム成分(A)のみを加
硫し、次いで、ゴム成分(B)の加硫剤、及び導電性粒
子を添加する工程を含むことを特徴とする導電性ゴム組
成物の製造方法が知られている。しかし、この方法も、
導電性粒子の分散不良が生じ、導電性にばらつきが生じ
るという問題があった。更に、可塑剤・軟化剤を多量に
添加して低硬度化すると、導電付与剤の分散不良が生
じ、導電性にばらつきが生ずるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を解決するために創案されたものであっ
て、所定の電気抵抗値を示すのみならず、電気抵抗のば
らつきが少なく、低温・低湿から高温・高湿に至るまで
の環境変化に対してもその電気抵抗値の変動幅が小さ
く、且つ低硬度、低圧縮永久歪に優れた導電性ゴム組成
物を提供することを目的とする。更に、本発明は、この
ような導電性ゴム組成物の製造方法、及びこの組成物を
使用して得られる導電性ゴム部材を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、架橋粒子状ポリマー(A1)、未架橋ポ
リマー(A2)及び導電性付与剤(B)を含有し、未架
橋ポリマーのムーニー粘度が架橋粒子状ポリマーのムー
ニー粘度と同じか又は小さくなる温度で混練開始させて
導電性付与剤(B)を未架橋ポリマー(A2)中に偏在
させることにより、本目的を達成できることを見い出し
て、本発明がなされたものである。本第1発明の導電性
ゴム組成物は、架橋粒子状ポリマー(A1)、未架橋ポ
リマー(A2)及び導電性付与剤(B)を含有し、上記
架橋粒子状ポリマー(A1)が非極性ポリマーであり、
上記未架橋ポリマー(A2)が極性ポリマーであり、上
記導電性付与剤(B)が未架橋ポリマー中に偏在してい
ることを特徴とする。
【0006】本第4発明の導電性ゴム組成物の製造方法
は、架橋粒子状ポリマー(A1)、未架橋ポリマー(A
2)及び導電性付与剤(B)を含有し、上記架橋粒子状
ポリマー(A1)が非極性ポリマーであり、上記未架橋
ポリマー(A2)が極性ポリマーである配合物を、以下
に示す(1)式が成立する温度(T℃)において混練開
始することを特徴とする。この温度(T℃)とは、混練
開始の温度であり、即ち混練途中の温度ではなく、実質
上、混練機の設定温度を意味する。上記未架橋ポリマー
(A2)のムーニー粘度(T℃)/上記架橋粒子状ポリ マー(A1)のムーニー粘度(T℃)≦1.0 (1) このムーニー粘度は、架橋粒子状ポリマー、未架橋ポリ
マーそれぞれ単独について、ローターを用い、所定の温
度で、1分間予熱後、2rpmで4分間回転させ4分に
おけるム−ニー粘度をいう。
【0007】本第6発明の導電性ゴム部材は、上記導電
性ゴム組成物を加硫して得られる画像形成装置に使用さ
れることを特徴とする。
【0008】本発明における「架橋粒子状ポリマー(A
1)」は、非極性ポリマーであり、具体的には天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタ
ジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレン−非共
役ジエンゴム、エチレン−ブテン−非共役ジエンゴム等
のエチレン−αオレフィン−非共役ジエンゴム、エチレ
ン−酢酸ビニルゴム等が挙げられる。これらのゴムのな
かで、好ましくは、エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴムで
ある。更に好ましくは、スチレン−ブタジエンゴムであ
る。これらのゴムは、1種単独あるいは2種類以上ブレ
ンドして用いてもよい。この架橋粒子状ポリマーは、ト
ルエン不溶解分が80重量%以上のものとすることがで
き、好ましくは90%以上、更に好ましくは92%以上
である。
【0009】架橋粒子状ポリマーを構成する単量体、又
は製造に用いる単量体としては、脂肪族共役ジエン単
量体及び/又はオレフィン単量体(以下「単量体」と
いう。)が必須である。そして、この架橋粒子状ポリマ
ーとしては、第2又は第5発明に示すように、架橋反応
性単量体(以下「単量体」という。)を共重合させて
得られた架橋粒子状ポリマーが好ましい。尚、この架橋
粒子状ポリマーとしては、この共重合方法以外に、加硫
ゴムを作った後これを粉砕させたもの、又は、動的加硫
が可能なポリマー(A1’)と動的加硫されないポリマ
ー(未架橋ポリマー,A2)とこのA1’ポリマーのみ
を加硫できる加硫剤とを混合して前者のポリマーのみを
動的に加硫させて得られたもの(A1+A2)等とする
ことができる。上記単量体の脂肪族共役ジエン単量体
の例としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3
-ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられる。また、
上記オレフィン単量体の例としては、エチレン、プロピ
レン、ブテン、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン等が挙げられる。これらの単量体は、単独で又
は2種以上を混合して使用することができる。粒子状共
重合体中の繰り返し単位において、単量体単位の含有
率は、10〜95モル%、好ましくは30〜90モル%
である。単量体単位の含有率が10モル%未満では、
得られる導電性ゴム組成物の機械的性質が不十分であ
り、一方95モル%を越えると、得られる導電性組成物
の導電性が不十分となり好ましくない。また、上記エチ
レン−αオレフィン−非共役ジエンゴムに使用される非
共役ジエン単量体としては、シクロペンタジエン、ジシ
クロペンタジエン、トリシクロペンタジエン、5−メチ
ル2,5−ノルボルナジエン、5−メチル−2−ノルボ
ルネン、5−イソプロペニル−2−ノルボルネン、5−
(1−ブテニル)2−ノルボルネン、シクロオクタジエ
ン、ビニルシクロヘキセン、1,5,9−シクロドデカ
トリエン、6−メチル−4,7,8,9−テトラヒドロ
インデン、2,2’−ジシクロペンテニル、トランス−
1,2−ジビニルシクロブタン、2−メチル−1,4−
ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、1,7−オクタ
ジエン、1,4−ヘキサジエン、1,8−ノナジエン、
1,9−デカジエン、3,4,7−オクタトリエン、5
−メチル−1,8−ノナジエン、ジシクロオクタジエ
ン、メチレンノルボルネン、5−エチリデン−2−ノル
ボルネン等を挙げることができる。これらは一種又は二
種以上を混合して使用してもよい。
【0010】上記単量体の例としては、エチレングリ
コール−ジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコー
ル−ジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール
−ジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール
−ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン−
ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン−ト
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール−トリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール−テトラ
(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼン、ジイソプロ
ペニルベンゼン、トリビニルベンゼン、ヘキサメチレン
ジ−(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの単
量体は、単独で又は2種以上を混合して使用すること
ができる。粒子状共重合体中の繰返し単位において、単
量体単位の含有率は、0.1〜20モル%、好ましく
は0.5〜10モル%である。単量体単位の含有率が
0.1モル%未満では得られる導電性ゴム組成物の導電
性が不十分であり、一方20モル%を越えると導電性ゴ
ム組成物の機械的性質が不十分となり好ましくない。
【0011】上記架橋粒子状ポリマーは、ラジカル開始
剤を用いる乳化重合法又は懸濁重合法により製造するこ
とができるが、粒子の大きさ、粒子サイズの均一性の点
で乳化重合法が好ましい。上記ラジカル開始剤として
は、例えば、(1)ベンゾイルペルオキシド、ラウロイ
ルペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、クメ
ンヒドロペルオキシド、パラメンタンヒドロペルオキシ
ド、ジーt−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシ
ド等の有機過酸化物、(2)アゾイソブチロニトリルで
代表されるジアゾ化合物、(3)過硫酸カリウムで代表
される無機過酸化物、(4)これらの過酸化物−硫酸第
一鉄の組み合わせで代表されるレドックス系触媒等が挙
げられる。これらのラジカル開始剤は、単独であるいは
2種以上を混合して使用することができる。
【0012】乳化重合に使用される乳化剤としては、例
えば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、
カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、
またこれらの界面活性剤はフッ素系であることもでき
る。これらの乳化剤は、単独で又は2種以上を混合して
使用することもできる。また、懸濁重合に使用される懸
濁安定剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリル酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース
等が挙げられる。これらの懸濁安定剤は、単独で又は2
種以上を混合して使用することができる。乳化重合又は
懸濁重合において、各単量体やラジカル開始剤等の重合
薬剤は、反応開始時に全量添加してもよい。重合は、通
常、酸素を除去した反応器中、0〜80℃で行われる
が、反応途中で温度や攪拌等の操作条件を適宜に変更す
ることもできる。重合方式は、連続式、回分式のいずれ
も可能である。
【0013】架橋粒子状ポリマー(A1)の平均粒子径
としては、第3発明に示すように25μm以下、好まし
くは10μm以下、更に好ましくは5μm以下である。
25μmを超えると、得られる導電性ゴム組成物の体積
固有抵抗値にばらつきが生じ好ましくない。また、架橋
粒子状ポリマー(A1)の硬さとしては、第3発明に示
すように、デュロAで45〜80のものが好ましい。4
5以下では、導電性付与剤(B)の未架橋ポリマー(A
2)への偏在が少なくなり、所望の導電性を付与するた
めに導電性付与剤(B)の増量を余儀なくされ、硬さ上
昇を伴い好ましくない。一方、80を越えると、得られ
る導電性ゴム組成物の機械的性質が不十分となり好まし
くない。
【0014】本発明における未架橋ポリマー(A2)
は、極性ポリマーであり、通常、線状ポリマーである。
この未架橋ポリマーは、具体的には、クロロプレンゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、水素化アクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム、アクリルゴム、エチレン
−アクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、多硫
化ゴム、エピクロロヒドリンゴム、エピクロルエチレン
オキシドゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素
ゴムが挙げられる。これらのゴムのなかで、好ましくは
アクリロニトリル−ブタジエンゴム、水素化アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム、アクリルゴム、エチレンアク
リルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエ
チレンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、
エピクロルヒドリン−エチレンオキシドゴムである。更
に好ましくは、アクリルゴム、又はアクリロニトリル−
ブタジエンゴムである。これらのゴムは1種単独あるい
は2種類以上ブレンドして用いてもよい。
【0015】架橋粒子状ポリマー(A1)と未架橋ポリ
マー(A2)とのブレンド比率(重量比)としては、1
0/90〜90/10である。好ましくは、20/80
〜80/20、更に好ましくは25/75〜75/25
である。架橋粒子状ポリマー(A1)の比率が10未満
では、所望の体積固有抵抗値を得るためには、多量の導
電性付与剤(B)の添加が必要となり好ましくない。一
方、90を越えると、機械的性質が不十分となり好まし
くない。また、上記未架橋ポリマー(A2)の溶解度パ
ラメータと上記架橋粒子状ポリマー(A1)の溶解度パ
ラメータとの差が0.5以上であるものとすることがで
きる。この差は、好ましくは0.6以上であり、より好
ましくは0.7以上であり、通常、5以下である。ま
た、この差は、通常、0.7〜3.0、好ましくは0.
7〜2.5である。
【0016】本発明における導電性付与剤(B)は、こ
れをポリマー中に分散させることにより、ポリマーの電
気抵抗を低下させるものであり、一般に粒状をなしてい
る。導電性付与剤(B)の具体例としては、(1)EC
(ExtraConductive)、ECF(Ext
ra Conductive Furnace)、SC
F(Super conductive Furnac
e)、CF(Conductive Furnac
e)、アセチレンブラック(ケッチェンブラックEC
(EC600JD)を含む。)、SAF(Super
AbrasionFurnace)、ISAF(Int
ermediate SAF)、HAF(High A
brasion Furnace)、FEF(Fast
Extruding Furnace)、GPF(G
eneral Purpose Furnace)、S
AF(Semi Reinforcing Furna
ce)、FT(Fine Furnace)、MT(M
edium Thermal)などのカーボンブラッ
ク、(2)ZnO(Alドープ)、SnO2(酸化アン
チモンドープ)、TiO2、SnO2(酸化アンチモン
ドープ)、金属被覆SnO2、金属被覆TiO2、K2
O−nTiO2/SnO2(酸化アンチモンドープ)、
SnO2(酸化アンチモンドープ)、金属被覆複合酸化
物などの金属酸化物、(3)銅粉、銀粉、アルミニウム
粉などの金属単体、(4)ポリアニリン、ポリピロー
ル、ポリアセチレンなどの導電性ポリマー等が挙げられ
る。これらのうち、好ましくは、カーボンブラックであ
る。
【0017】また、上記導電性付与剤(B)、特にカー
ボンブラックの一次粒子径としては、10〜100nm
のもの、好ましくは20〜80nm、更に好ましくは3
0〜60nmである。また、上記導電性付与剤(B)の
添加量としては、0.5〜100重量部が好ましく、1
〜50重量部がより好ましく、2〜40重量部が更に好
ましい。0.5重量部未満では、添加時の計量における
測定誤差が問題となり、また100重量部を超えると、
低硬さ、低圧縮永久ひずみ特性に支障を来し好ましくな
い。
【0018】本発明の導電性ゴム組成物の製造方法とし
ては、たとえば、以下のもの等が挙げられる。 (1)架橋粒子状ポリマーと未架橋ポリマーと導電性付
与剤とを混練機を用いて混練りする方法、 (2)未架橋ポリマーの水分散液あるいは乳化液と、架
橋粒子状ポリマーの水分散液又は乳化液とを混入後凝固
・乾燥した後、混練機を用いて導電性付与物質を混練り
する方法、 (3)予め、未架橋ポリマーと導電性付与剤とを混練機
にて混練りした後、架橋粒子状ポリマーを添加混練りす
る方法。
【0019】混練機としては、密閉型混練機(例えば、
バンバリーミキサ、インターナルミキサ、ニーダー)、
オープンロール等が挙げられる。混練条件として、その
混練開始温度(混練機の設定温度)は、架橋粒子状ポリ
マー(A1)と未架橋ポリマー(A2)のムーニー粘度
の間に前記の式が成立する温度である。この条件から外
れると、得られる導電性ゴム組成物中の導電性付与剤
(B)の未架橋ポリマーへの偏在が不十分となり、体積
固有抵抗値が所望のレベルに十分に到達せず、更には、
製造の度にばらつき大きくなり好ましくない。また、機
械的性質においてもばらつきが大きくなり好ましくな
い。例えば、上記架橋粒子状ポリマー(A1)がスチレ
ン−ブタジエン系ゴムであり、上記未架橋ポリマー(A
2)がアクリロニトリル−ブタジエン系ゴムである場
合、混練開始温度は80℃以上(好ましくは90℃以
上、通常、150℃以下)とすることができる。
【0020】本発明の導電性ゴム組成物においては、必
要に応じてイオン性導電性付与剤、加硫剤、充填剤、着
色剤、滑剤、金属酸化物、軟化剤、可塑剤、老化防止
剤、加工助剤、スコーチ防止剤、プリング剤、酸化防止
剤、活性剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、奪水剤、ワッ
クス、光安定剤、内部離型剤、発泡剤、発泡助剤、抗菌
剤、難燃剤、素練り促進剤等を添加することができる。
【0021】上記イオン性導電性付与剤としては、例え
ば、LiCF3SO3、NaClO4、LiClO4、Li
AsF6、LiBF4、NaSCN、KSCN、NaCl
等の周期律表第1族金属の塩;NH4Cl、NH4
4、NH4NO3 過塩素酸の第四級アンモニウム塩等の
アンモニウム塩;Ca(ClO42、Ba(ClO42
等の周期律表第2族金属の塩;これらの塩と1,4−ブ
タンジオール、エチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール等の多価アルコールやそれらの誘導体との錯体;こ
れらの塩とエチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレング
リコールモノメチルエーテル、ポリエチレングリコール
モノエチルエーテル等のモノオールとの錯体;第四級ア
ンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤;脂肪族スルホ
ン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エス
テル塩等の陰イオン性界面活性剤;高級アルコールのポ
リエチレングリコール付加物、ポリアルキレングリコー
ル脂肪酸ジエステル等の非イオン性界面活性剤、ベタイ
ン等の両性界面活性剤とを挙げることができる。上記過
塩素酸の第四級アンモニウム塩は、例えば、次の一般式
(I)で表される。上記ポリアルキレングリコールの脂
肪族カルボン酸ジエステルは、例えば、次の一般式(I
I)で表される。そして、これらの過塩素酸の第四級ア
ンモニウム塩及び/又はポリアルキレングリコールの脂
肪族カルボン酸ジエステルの群から選ばれる少なくとも
1種の化合物が挙げられる。
【0022】 [R4−O−(A1−O)m−C(O)]x−R1−[C(O)−(O−A2n−N + (R2)(R3)(R5)・ClO4−]y (I) (式中、R1は炭素数2〜20の脂肪族又は芳香族カル
ボン酸から全てのカルボキシル基を除く基を示し、R2
及びR3は各々独立に炭素原子数1〜20のアルキル基
又は炭素数1〜20のヒドロキシアルキル基を示し、A
1及びA2は各々独立に炭素数2〜4のアルキレン基を示
し、mは0〜20の整数であり、nは1〜20の整数で
あり、R4は炭素数4〜22のアルキル基、炭素数7〜
20のアラルキル基又はR’CONHR”−(但し、
R’は炭素数1〜20のアルキル基又は炭素数1〜20
のアルケニル基、R”は炭素数1〜10のアルキレン基
である。)を示し、R5は炭素数1〜20のアルキル基
を示し、xは0〜3の整数で、yは1〜4の整数であ
り、(x+y)はR1の価数に等しい。)
【0023】 R6−C(O)−O−(R7−O)k−C(O)−R8 (II) (式中、R6及びR8は各々独立に炭素数4〜18の脂肪
族モノカルボン酸からカルボキシル基を除いた基を示
し、R7は炭素原子数2〜4のアルキレン基を示し、k
は2〜30の整数である。)
【0024】加硫剤としては、用いるゴム種により異な
り、硫黄系加硫剤、有機過酸化物、キノイド加硫剤、樹
脂加硫剤、金属酸化物加硫剤、含硫黄有機化合物、アミ
ン加硫剤、トリアジン系加硫剤、ポリオール加硫剤、金
属石けん系加硫剤、マレイミド系加硫剤等が挙げられ
る。硫黄系加硫剤として粉末硫黄、硫黄華、高分散性硫
黄、不溶性硫黄、沈降硫黄、表面処理硫黄、コロイド硫
黄、塩化硫黄、一塩化硫黄、二塩化硫黄等が挙げられ
る。硫黄系加硫剤を使用する場合には、加硫促進剤を使
用することができる。
【0025】加硫促進剤の具体的な例としては、例え
ば、(1)ヘキサメチレンテトラミン、アセトアルデヒ
ド−アンモニア等のアルデヒドアンモニア類、(2)n
−ブチルアルデヒド−アニリン縮合品、ブチルアルデヒ
ド−モノブチルアミン縮合品、ヘプトアルデヒド−アニ
リン反応品、トリクロトニリデン・テトラミン等のアル
デヒドアミン類、(3)ジフェニルグアニジン、ジ−o
−トリルグアニジン、オルト・トリル・ビグアニド、ジ
カテコール・ホウ酸のジオルト・トリル・グアニジン塩
等のグアニジン塩類、(4)2−メルカプトイミダゾリ
ン等のイミダゾリン、(5)2−メルカプトベンゾチア
ゾール、2−メルカプトチアゾリン、ジベンゾチアジル
・ジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜
鉛塩、2−メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム
塩、2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシル
アミン塩、2−(2,4−ジニトロフェニルチオ)ベン
ゾチアゾール、2−(N,N−ジエチルチオ・カルバモ
イルチオ)ベンゾチアゾール、2−(4’−モルホリノ
・ジチオ)ベンゾチアゾール、4−モルホニル−2−ベ
ンゾチアジル・ジスルフィド等のチアゾール、(6)N
−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル・スルフェンア
ミド、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジル
・スルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベン
ゾチアジル・スルフェンアミド、N,N−ジイソプロピ
ル−2−ベンゾチアジル・スルフェンアミド、N−te
rt−ブチル−2−ベンゾチアジル・スルフェンアミド
等のスルフェンアミド類、(7)チオカルバミド、エチ
レン・チオ尿素(2−メルカプトイミダゾリン)、ジエ
チル・チオ尿素、ジブチル・チオ尿素、混合アルキルチ
オ尿素、トリメチルチオ尿素、ジラウリルチオ尿素等の
チオ尿素類、(8)ジメチル・ジチオカルバミン酸ナト
リウム、ジエチル・ジチオカルバミン酸ナトリウム、ジ
−n−ブチル・カルバミン酸ナトリウム、ジメチル・ジ
チオカルバミン酸鉛、ジアミル・ジチオカルバミン酸
鉛、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジアミル・ジチ
オカルバミン酸亜鉛、ジエチル・ジチオカルバミン酸亜
鉛、ジーn−ブチル・ジチオカルバミン酸亜鉛、ジベン
ジル・ジチオカルバミン酸亜鉛、N−ペンタメチレン・
ジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニル・ジチオカル
バミン酸亜鉛、ジメチル・ジチオカルバミン酸セレン、
ジエチル・ジチオカルバミン酸セレン、ジエチル・ジチ
オカルバミン酸テルル、ジエチル・ジチオカルバミン酸
カドミウム、ジメチル・ジチオカルバミン酸銅、ジメチ
ル・ジチオカルバミン酸鉄、ジメチル・ジチオカルバミ
ン酸ビスマス、ジメチル・ジチオカルバミン酸ピペリジ
ン、メチルペンタメチレン・ジチオカルバミン酸ピペコ
リン、活性化ジチオカルバメート等のジチオカルバミン
酸塩類、(9)テトラメチルチウラム・モノスルフィ
ド、テトラメチルチウラム・ジスルフィド、活性テトラ
メチルチウラム・ジスルフィド、テトラエチルチウラム
・ジスルフィド、テトラブチルチウラム・ジスルフィ
ド、N,N’−ジメチル−N,N’−ジフェニルチウラ
ム・ジスルフィド、ジペンタメチレンチウラム・ジスル
フィド、ジペンタメチレンチウラム・テトラスルフィ
ド、混合アルキル・チウラム・ジスルフィド等のチウラ
ム類、(10)イソプロピル・キサントゲン酸ナトリウ
ム、イソプロピル・キサントゲン酸亜鉛、ブチル・キサ
ントゲン酸亜鉛等のザンテート類、(11)4,4’−
ジチオジモルホリン、アミノジアルキルジチオホスフェ
ート、亜鉛−o,o−n−ブチル・ホスホロジチオエー
ト、3−メルカプトイミダゾリン−チオン−2、チオグ
リコール酸エステル等が挙げられる。これらは一種類単
独であるいは2種類以上混合して使用することができ
る。
【0026】有機過酸化物としては、1,1−ジ−te
rt−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、t
ert−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−クミルパー
オキサイド、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(ter
t−ブチルパ−オキシ)ヘキサン)、2,5−ジ−メチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシ
ン、1,3ビス−(tert−ブチルパーオキシ−イソ
−プロピル)ベンゼン、tert−ブチルパーオキシ−
イソ−プロピルカーボネート、アセチルシクロヘキシル
スルフォニルパーオキサイド、イソ−ブチルパーオキサ
イド、ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ
−アリルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピル
パーオキシジカーボネート、ジ−(2−エトキシエチ
ル)パーオキシジカーボネート、ジ(メトキシイソプロ
ピル)パーオキシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキ
シル)パーオキシジカーボネート、tert−ヘキシル
パーオキシネオヘキサネート、ジ(3−メチル−3−メ
チロキシブチル)パーオキシジカーボネート、tert
−ブチルパーオキシネオデカネート、tert−ヘキシ
ルパーオキシネオデカネート、tert−ブチルパーオ
キシネオヘキサネート、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキシド、tert−ヘキシルパーキシピバレート、
tert−ブチルパーヘキシピバレート、3,3,5−
トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイル
パーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイ
ルパーオキサイド、クミルパーオキシオクテート、アセ
チルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ(2
−エチルヘキサネート)、ベンゾイルパーオキサイド、
tert−ブチルパーオキシイソイソブチレート、1,
1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、tert−ブチルパーオキシマレイックアシッド、
tert−ブチルパーオキシラウレート、tert−ブ
チルパーオキシ3,3,5−トリメチルヘキサネート、
シクロヘキサノンパーオキサイド、tert−ブチルパ
ーオキシアリルカーボネート、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,2,−
ビス(tert−ブチルパーオキシ)オクタン、ter
t−ブチルパーオキシアセテート、2,2−ビス(te
rt−ブチルパーオキシ)ブタン、tert−ブチルパ
ーオキシベンゾエート、n−ブチル−4,4−ビス(t
ert−ブチルパーオキシ)バレレート、ジ−tert
−ブチルジパーオキシイソフタレート、メチルエチルケ
トンパーオキサイド、α,α’−ビス(tert−ブチ
ルパーオキシ−m−イソプロピル)ヘキサン、ジ−イソ
プロピルベンゼン−ヒドロパーオキサイド、p−メタン
ヒドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチル
ブチルヒドロパーオキサイド、2,5,−ジメチルヘキ
サン−2,5−ジヒドロパーオキサイド、クメンヒドロ
パーオキサイド、tert−ブチルヒドロパーオキサイ
ドなどが挙げられる。これらは、一種類単独であるいは
二種類以上混合して使用することができる。
【0027】加硫剤として有機過酸化物を使用する場合
には、有機過酸化物と併用して硫黄、p−キノンジオキ
シム、p−ベンゾキノンジオキシム、p,p’−ジベン
ゾイルキノンジオキシム、テトラクロロ−p−ベンゾキ
ノン、ポリ−p−ジニトロベンゼン、N−メチル−N’
−4−ジニトロソアニリン、N,N’−m−フェニレン
ジマレイミド、ジペンタメチレンチウラムペンタスルフ
ィド、ジニトロソベンゼン、ジビニルベンゼン、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリ
アジンチオール、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチ
レングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタ
クリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、エリス
リトールテトラメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、ジアリルメラミン、トリメタク
リレート、ジメタクリレート、ジビニルアジペート、ビ
ニルブチラート、ビニルステアレート、液状ポリブタジ
エンゴム、液状ポリイソプレンゴム、液状スチレンーブ
タジエンゴム、液状アクリロニトリルーブタジエンゴ
ム、マグネシウムジアクリレート、カルシウムジアクリ
レート、アルミニウムアクリレート、亜鉛アクリレー
ト、スタナスアクリレート、メタクリル酸亜鉛、メタク
リル酸マグネシウムジメタクリル酸亜鉛等の共架橋剤を
配合することができる。
【0028】樹脂加硫剤としては、アルキルフェノール
・ホルムアルデヒド樹脂、メラミンーホルムアルデヒド
縮合物、トリアジン−ホルムアルデヒド縮合物、オクチ
ルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、アルキルフェノ
ール・スルフィド樹脂、ヘキサメトキシメチル・メラミ
ン樹脂等が挙げられる。金属酸化物加硫剤としては、酸
化亜鉛、酸化マグネシウム、一酸化鉛等が挙げられる。
含硫黄有機加硫剤としては、モルホリンジスルフィド、
アルキルフェノールジスルフィド、N、N−[ジチオ−
ビス(ヘキサヒドロ−2H−アゼピノン−2)、チウラ
ムポリスルフィド、2−(4−[モルホリノジチオ)ベ
ンゾチアゾール等が挙げられる。
【0029】ポリアミン系加硫剤としては、ヘキサメチ
レンジアミンカルバメート、N,N’−1,6−ヘキサ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリエチレン・
テトラミン、テトラエチレン・ペンタミン、4,4’−
メチレンビス(シクロヘキシルアミン)カルバメート、
N,N’−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサンジアミ
ン、アンモニウムベンゾエート等が挙げられる。トリア
ジン系加硫剤としては、2,4,6−トリメルカプト−
S−トリアジン、2−ジ−n−ブチルアミノ−4,6−
ジメルカプト−s−トリアジン等が挙げられる。
【0030】ポリオール系加硫剤としては、ビスフェノ
ールA、ビスフェノールAF、ハイドロキノン、ペンタ
エリトリトール等が挙げられる。金属石けん系加硫剤と
しては、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウ
ム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム等が挙
げられる。マレイミド系加硫剤としては、N,N’−m
−フェニレンジマレイミド等が挙げられる。
【0031】前記充填剤としては、例えば、重質炭酸カ
ルシウム、胡粉、軽微性炭酸カルシウム、極微細活性化
炭酸カルシウム、特殊炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグ
ネシウム、カオリンクレー、焼成クレー、パイロフライ
トクレー、シラン処理クレー、天然ケイ酸、合成無水ケ
イ酸、合成含水ケイ酸、合成ケイ酸カルシウム、合成ケ
イ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、炭酸マグ
ネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、
酸化マグネシウム、カオリン、セリサイト、タルク、微
粉タルク、ウォラスナイト、ゼオライト、ゾーノトナイ
ト、マイカ、アスベスト、PMF(Processed
Mineral Fiber)、セピオライト、チタ
ン酸カリウム、エレスタダイト、石膏繊維、ガラスバル
ン、シリカバルン、ハイドロタルサイト、フライアシュ
バルン、シラスバルン、カーボン系バルン、フェノール
樹脂、尿素樹脂、スチレン系樹脂、サラン樹脂等の有機
系バルン、アルミナ、硫酸バリウム、硫酸アルミニウ
ム、硫酸カルシウム、二硫化モリブデン、グラファイ
ト、ガラス繊維(チョップドストランド、ローピング、
ミルドガラス繊維、ガラスフレーク)、カットファイバ
ー、ロックファイバー、ミクロファイバー、炭素繊維、
芳香族ポリアミド繊維、チタン酸カリウム繊維、再生ゴ
ム、ゴム粉末、エボナイト粉末、セラック、木粉等が挙
げられる。
【0032】着色剤としては、(1)酸化チタン、酸化
亜鉛、リトポン、バライト、沈降性硫酸バリウム、炭酸
カルシウム、せっこう、カーボンブラック、鉛白、弁柄
等の無機顔料、(2)不溶性ジスアゾ系、縮合アゾ系、
イソインドリノン系、ベンズイミダゾロン系、アニリン
ブラック等の有機顔料が挙げられる。滑剤としては、例
えば、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリル酸、ジブチ
ルアンモニウム・オレート、ステアリン酸亜鉛、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン
酸ナトリウム等が挙げられる。
【0033】金属酸化物としては、例えば、亜鉛華、活
性亜鉛華、表面処理亜鉛華、炭酸亜鉛、複合亜鉛華、複
合活性亜鉛華、表面処理酸化マグネシウム、酸化マグネ
シウム、水酸化カルシウム、極微細水酸化カルシウム、
一酸化鉛、鉛丹、鉛白等が挙げられる。本発明の導電性
組成物はその低硬度化の手段として、一般的に行われて
いる様な方法例えば、軟化剤、可塑剤の添加による方法
及び/又は、発泡剤、発泡助剤の添加によるスポンジゴ
ムとする方法が有効である。このうち、ソリッドゴムを
スポンジゴム化すると、通常、ソリッドゴムにおける電
気抵抗値のバラツキが更に増幅される傾向にあり問題点
が多い。しかし、本発明の導電性ゴム組成物は、ソリッ
ドゴムのバラツキが極めて小さいためスポンジゴムにお
いてもバラツキが小さくなる。発泡剤としては、例えば
炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、無水硝酸ナトリ
ウム等の無機発泡剤;ジニトロソペンタメチレンテトラ
ミン、N,N’−ジメチル−N,N’ジニトロソテレフ
タルアミド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p,p’
−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、3,
3’−ジスルホンヒドラジドジフェニルスルホン、アゾ
イソブチロニトリル、アゾビスホルムアミド等の有機発
泡剤を挙げることができる。これらの発泡剤は、単独で
又は2種以上を混合して使用することができる。また、
上記発泡剤とともに、尿素系、有機酸系、金属塩系等の
発泡助剤を用いることもできる。軟化剤としては石油系
軟化剤、植物油系軟化剤、サブが挙げられる。石油系軟
化剤は、アロマティック系、ナフテン系、パラフィン系
軟化剤等が挙げられる。植物系軟化剤は、ひまし油、綿
実油、あまに油、なたね油、大豆油、パーム油、やじ
油、落花生油、木ろう等が挙げられる。サブとしては、
黒サブ、白サブ、飴サブ等が挙げられる。このうち、現
像ロールはトナーとの反応性のないこと(トナーの脱離
性に優れること)が必要であり、この点において、特に
パラフィン系、ナフテン系油が好ましい。
【0034】可塑剤としては、フタル酸系、イソフタル
酸系、テトラヒドロフタル酸系、アジピン酸系、アゼラ
イン酸系、セバシン酸系、ドデカンー2ー酸系、マレイ
ン酸系、フマル酸系、トリメリット酸系、クエン酸系、
イタコン酸系、リシノール酸系、ステアリン酸系、ポリ
エーテル系、ポリエステル系、ポリエーテルエステル
系、フォスフェート系、グリコール系、エポキシ系等の
可塑剤が挙げられる。中でも、トナーの脱離の点で、セ
バシン酸系が好ましい。
【0035】老化防止剤としてナフチルアミン系、ジフ
ェニルアミン系、p−フェニレンジアミン系、キノリン
系、ヒドロキノン誘導体系、モノ、ビス、トリス、ポリ
フェノール系、チオビスフェノール系、ヒンダートフェ
ノール系、亜リン酸エステル系、イミダゾール系、ジチ
オカルバミン酸ニッケル塩系、リン酸系の老化防止剤等
が挙げられる。
【0036】上記方法によって得られた導電性ゴム組成
物は、その後、加硫されて導電性ゴム部材が製造され
る。この際、この導電性ゴム組成物を加硫(架橋)させ
るために、加硫剤(架橋剤)を混練機にて添加したの
ち、架橋成形を行う。この加硫剤としては、前記に示す
ものを使用できる。また、混練温度が低い場合、又は反
応温度が高い加硫剤のように混練時に加硫剤が反応しな
い場合には、最初から加硫剤を配合しておいて、混練時
に配合しなくてもよい。導電性ゴム部材として使用され
るロール、ブレード、ベルト等に適用するために所望の
形状に成形される。成型方法は特に限定されず、通常の
方法を採用することができる。例えば、プレス成形、ト
ランスファー成形、押し出し成形、インジェクション成
形、などの方法が挙げられる。更には、成型物を電子
線、高周波、空気加熱等の架橋を行うこともできる。
【0037】また、体積固有抵抗値の同一バッチ間のば
らつき範囲(最大値と最小値との差)は、以下の実施例
にて示す測定条件において、1.0Ω・cm以下、好ま
しくは0.5Ω・cm以下、更に好ましくは0.4Ω・
cm以下である。更に、以下の実施例にて示す測定条件
において測定される環境依存性について、10℃、15
%RH下の体積固有抵抗値(L/L値)と、30℃、8
5%RH下の体積固有抵抗値(H/H値)の差が、0.
7Ω・cm以下、好ましくは0.5Ω・cm以下、更に
好ましくは0.4Ω・cm以下である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明のゴム
組成物を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。 実施例1 本実施例の架橋粒子状ポリマー(A1−1)は、以下の
方法により製造された。即ち、ラウリル硫酸ナトリウム
を乳化剤とし、過酸化ベンゾイルを重合開始剤として、
ブタジエン/スチレン/ジビニルベンゼン=70/20
/10(モル%)の割合からなる単量体混合物の乳化重
合を実施した。得られた共重合体エマルジョンを、塩化
カルシウムを用いて塩凝固し、乾燥して、架橋粒子状ポ
リマー(A1、溶解度パラメータ(以下、SP値とい
う。);8.45)を得た。このときの重合転化率はほ
ぼ100%であった。この架橋粒子状ポリマー(A1−
1)の平均粒子径は、ゴム組成物を凍結切断し、切断面
を透過型電子顕微鏡で分散ゴム粒子の数が約50〜10
0個からなる領域を任意に3カ所選び、各々について分
散ゴム粒子の長径と個数を観察し、数平均粒子径を算出
し、3領域の平均値を平均粒子径とした。また、トルエ
ン不溶分は、ゴム成分の架橋度を示す指数であり、以下
のようにして定量される。即ち、架橋粒子状ポリマー
(A1)を325メッシュの金網のカゴに精秤して入
れ、大過剰の沸騰トルエン中に放置し、6時間後カゴを
取り出して不溶分を乾燥後、精秤し、溶解前の架橋粒子
状ポリマー全量で除した価である。このようにして求め
た架橋粒子状ポリマー(A1−1)の平均粒子径は0.
7μmで、ムーニー粘度は75(100℃)であった。
このトルエン不溶分の結果は表2に示した。また、架橋
粒子状ポリマー(A1−1)を170℃で20分間圧縮
プレスして得られた成型物の硬さは、50(デュロ
A)であった(表2参照)。次に、未架橋ポリマー(線
状ポリマー、A2)として、アクリロニトリルブタジエ
ン共重合体ゴム(JSR(株)製「 N230S」、1
00℃のムーニー粘度;56、SP値;10.0)を用
いた。尚、両者のSP値の差は1.55(表1参照)で
あった。導電性付与剤(B)として、カーボンブラック
(ライオン(株)製、「ケッチェンブラックEC600
JD」)を用いた。これら及び他の添加剤を、表1に示
す配合処方でバンバリーミキサを用いて、混練設定温度
100℃にて混練し、導電性ゴム組成物を得た。
【0039】
【表1】
【0040】尚、表1に示す他の添加剤の内容等は、以
下の通りである。 「PW380」;出光興産製、パラフィン系軟化剤 「LV70」;旭電化社製、導電性可塑剤 「コーモレックス2号プロセスオイル」;日本石油社
製、ナフテン系軟化剤 「LV808」;旭電化社製、導電性可塑剤 「RS700」;旭電化社製、非導電性可塑剤 「パーカドックス14/40」;日本化薬アクゾ社製、
架橋剤 「バルノックPM」;大内新興化学工業社製、架橋助剤 「ノンスコーチN」;精工化学社製、加硫遅延剤 「DOS」;大八化学製、非導電性可塑剤 「コーモレックス2号プロセスオイル」;日本石油社
製、ナフテン系軟化剤「CL#2」 「MP100」;昭島化学工業(株)製、NaClO4
とCH3OCH2CH2OCH2CH2OHとの錯塩 「MP100A」;昭島化学工業(株)製、LiClO
4とCH3OCH2CH2OCH2CH2OHとの錯塩 「ノクセラーCZ」;大内新興化学工業社製 「ノクセラーTT」;大内新興化学工業社製 「硫黄」;鶴見化学工業(株)製 「ネオセルボンN#1000」;永和化成(株)製 「セルトンNP」;三協化成(株)製 「ベスタPP」;井上石灰(株)製
【0041】次いで、170℃、20分プレス加硫し1
60mm×160×mm×2mmのシート及びブロック
(φ29mm、厚さ12.7mm)を作製し、体積固有
抵抗値、機械的性質(硬さ、引張強度、破断伸び、圧縮
永久歪み)及びカーボンブラックの偏在の有無を測定し
た。その結果を表2に示した。
【0042】
【表2】
【0043】本実施例において実施した評価方法は以下
の通りである。 [体積固有抵抗値];加硫ゴムシートを用いJIS K
6723に従い測定した。環境依存性については、L/
L(10℃、15%RH)、M/M(25℃、50%R
H)、H/H(30℃、85%RH)の3条件について
体積固有抵抗値を測定した。一方、ばらつきの状況はM
/Mの条件下で、シート5点について測定した。この値
は、同一配合(n=5バッチ)におけるバッチ間のバラ
ツキについての測定値(最大値及び最小値)である。更
に、同一加硫シート内の位置バラツキについても測定を
した。この値は、縦;150mm、横;150mm、厚
さ;2mmの縦、横を各五等分した計25の格子領域に
ついて、25℃、50%RH(M/M)の条件下にて測
定したもの(最高値、最低値及び標準偏差)である。こ
れらの値は、表2に併記した。 [引張試験];JIS K6251に従い、引張強度
(MPa)、破断伸び(%)を測定した。 [硬さ試験];JIS K6253に従い、硬さ(デュ
ロ A)を測定した。 [圧縮永久歪み試験];JIS K6262に従い、測
定した(70℃、22時間)。 [カーボンブラックの偏在の有無];上記加硫試片を凍
結切断し、その断面を透過型電子顕微鏡で観察し、未架
橋ポリマー(A2)及び架橋粒子状ポリマー(A1)の
うち、架橋粒子状ポリマー(A1)中よりも未架橋ポリ
マー(A2)中にカーボンブラックが多く存在している
状況が確認できるか否かで判定した。
【0044】実施例2 本実施例は、SBRエマルジョンとNBRエマルジョン
とを混合してブレンドゴムを得て、試験したものであ
る。本実施例の架橋粒子状ポリマー(A1−2)として
は、実施例1で得た共重合体エマルジョン(SP値;
8.45)を用いた。そして、この共重合体エマルジョ
ン70部(固形分換算値)と、未架橋ポリマー(A2−
2)として、実施例1のNBRエマルジョン(JSR
(株)製、「N230Sエマルジョン」、SP値;1
0.0)30部(固形分換算値)とを混合し、その後、
塩化カルシウムを用いて塩凝固し、乾燥して、ブレンド
ゴムを得た(表1参照)。このブレンドゴムに、導電性
付与剤(B)としてカーボンブラック(三菱カーボン社
製、「ダイヤブラック 3030B」)を用い、表1に
示す配合処方でバンバリーミキサを用いて、混練設定温
度100℃にて混練し、導電性ゴム組成物を得た。次い
で、170℃、20分プレス加硫し、前記と同じ評価方
法により同評価試験を行い、その結果を表2に示した。
【0045】実施例3 本実施例においては、未架橋ポリマー(A2)として、
アクリルゴム(JSR(株)製、「AREX100」、
100℃のムーニー粘度;40、SP値;9.35)を
用いた他は実施例1と同様にして、導電性ゴム組成物を
得た(表1参照)。次いで、170℃、20分プレス加
硫し、前記と同じ評価方法により同評価試験を行い、そ
の結果を表2に示した。
【0046】実施例4 本実施例は架橋性単量体として、ジビニベンゼンの代わ
りにトリメチロールプロパントリアクリレートを用いた
ものである。本実施例の架橋粒子状ポリマー(A1−
3)は、以下のようにして製造された。即ち、ラウリル
硫酸ナトリウムを乳化剤とし、過酸化ベンゾイルを重合
開始剤として、ブタジエン/スチレン/トリメチロール
プロパントリアクリレート=70/23/7(モル%)
の割合からなる単量体混合物の乳化重合を実施した。得
られた共重合体エマルジョンを、塩化カルシウムを用い
て塩凝固し、乾燥して、架橋粒子状ポリマー(A1−
3、SP値;8.6)を得た。このときの重合転化率は
ほぼ100%であった。この架橋粒子状ポリマー(A1
−3)の平均粒子径は0.4μm、80℃のムーニー粘
度は68であった。また架橋粒子状ポリマー(A1−
3)を170℃で20分間圧縮プレスして得られた成型
物の硬さは、49(デュロ A)であった。次に、未架
橋ポリマー(A2)として、アクリロニトリルブタジエ
ン共重合体ゴム(JSR(株)製、「 N230S
V」、80℃のムーニー粘度;55、SP値;10.
0)を用いた。導電性付与剤(B)としてカーボンブラ
ック(ライオン(株)製、「ケッチェンブラックEC6
00JD」)を用い、表1に示す配合処方でバンバリー
ミキサを用いて、混練開始温度100℃にて混練し、導
電性ゴム組成物を得た。次いで、170℃、20分プレ
ス加硫し、前記と同じ評価方法により同評価試験を行
い、その結果を表2に示した。
【0047】実施例5 本実施例は、架橋粒子状ポリマー(A1−2)及び未架
橋ポリマー(A2、「N230Sエマルジョン」、SP
値;10.0)、更にはカーボンブラック(東海カーボ
ン社製、「トーカブラック#5500」)の配合割合を
実施例2の場合と変えて、同様にして、導電性ゴム組成
物を得たものである(表1参照)。次いで、170℃、
20分プレス加硫し、前記と同じ評価方法により同評価
試験を行い、その結果を表2に示した。
【0048】実施例6 本実施例は、未架橋ポリマー(A2)として、アクリロ
ニトリルブタジエン共重合体ゴム(JSR(株)製、
「N239SV」、100℃のムーニー粘度;30、S
P値;10,0)を用い、導電付与剤(B)としてカー
ボンブラック(昭和電工(株)製、「アセチレンブラッ
ク HS−100」を用いた他は、実施例1と同様にし
て表1に示す配合処方で導電性ゴム組成物を得た。(表
1参照)。次いで、170℃、20分プレス加硫し、前
記と同じ評価方法により同評価試験を行い、その結果を
表2に示した。
【0049】実施例7 架橋粒子ポリマー(A1)として、ラウリル硫酸ナトリ
ウムを乳化剤とし、過酸化ベンゾイルを重合開始剤とし
て、ブタジエン/スチレン/ジビニルベンゼン=75/
24/1(モル%)の割合からなる単量体混合物の乳化
重合を実施した。得られた共重合体エマルジョンを、塩
化カルシウムを用いて塩凝固し、乾燥して、架橋粒子状
ポリマー(A1−5、SP値;8.5)を得た。このと
きの重合転化率はほぼ100%であった。この架橋粒子
状ポリマー(A1−5)の平均粒子径は0.7μmで、
ムーニー粘度は65であった。また、架橋粒子状ポリマ
ー(A1−5)を170℃で20分間圧縮プレスして得
られた成型物の硬さは、50(デュロ A)であった
(表2参照)。未架橋ポリマー(A2)として、アクリ
ロニトリルブタジエン共重合体ゴム(JSR(株)製
「 N250SL」、100℃のムーニー粘度;43、
SP値;9.25)を用い、導電性付与剤(B)とし
て、カーボンブラック(昭和電工(株)製、「アセチレ
ンブラック HS100」)を用い、表1に示す配合処
方の他は、実施例1と同様にして、導電性ゴム組成物を
得た。次いで、170℃、20分プレス加硫し、前記と
同じ評価方法により同評価試験を行い、その結果を表2
に示した。
【0050】実施例8 本実施例は、架橋粒子ポリマー(A1−5)を用い、未
架橋ポリマー(A2)として、アクリロニトリルブタジ
エン共重合体ゴム(JSR(株)製、「N239S
V」、100℃のムーニー粘度;30、SP値;10.
0)を用い、導電付与剤(B)としてカーボンブラック
(昭和電工(株)製、「アセチレンブラックHS−10
0」を用いた他は、実施例1と同様にして表1に示す配
合処方で導電性ゴム組成物を得た(表1参照)。次い
で、170℃、20分プレス加硫し、前記と同じ評価方
法により同評価試験を行い、その結果を表2に示した。
【0051】実施例9 本実施例は、実施例7と同じの架橋粒子ポリマー(A1
−5)、未架橋ポリマー(A2)及びカーボンブラック
(「アセチレンブラック HS−100」)を用い、実
施例8と異なる配合処方を用いて導電性ゴム組成物を得
た(表1参照)。次いで、170℃、20分プレス加硫
し、前記と同じ評価方法により同評価試験を行い、その
結果を表2に示した。
【0052】実施例10 本実施例は、実施例9の架橋粒子ポリマー(A1−
5)、未架橋ポリマー(A2)及びカーボンブラック
(「アセチレンブラック HS−100」)を用い、表
1に示す配合処方を用いて導電性ゴム組成物を得た(表
1参照)。次いで、170℃、20分プレス加硫し、架
橋発泡体を得た。次に、この発泡体をスポンジすき機に
よって2mmシートに成形した。このシートを前記と同
じ評価方法により同評価試験を行い、その結果を表2に
示した。
【0053】比較例1 実施例1中のバンバリーミキサの混練設定温度を50℃
とした以外は、実施例1と同様にして組成物を作製し
(表1参照)、同様にして評価した。その結果を表2に
示した。
【0054】比較例2 本比較例は極性の架橋粒子状ポリマー(NBR)と非極
性の未架橋ポリマー(SBR)という逆の極性の組合せ
にしたものである。本比較例の架橋粒子状ポリマー(A
1−4)は、アクリロニトリル/ブタジエン/ジビニル
ベンゼン=30/60/10(モル%)の割合の単量体
混合物の乳化重合を実施し、得られた共重合体エマルジ
ョンを塩化カルシウムを用いて塩凝固し、乾燥して得
た。このときの重合転化率は99%であった。また、こ
の平均粒子径は1μm、100℃のムーニー粘度は6
0、SP値は10.0であった。次いで、未架橋ポリマ
ーとして、SBR(JSR(株)製、「SBR150
2」、100℃のムーニー粘度;52、SP値;8.
6)を用いた。導電性付与剤(B)としては、カーボン
ブラック(三菱カーボン社製、「ダイヤブラック 30
30B」)を用い、表1に示す配合処方でバンバリーミ
キサを用いて、混練設定温度100℃にて混練し、導電
性ゴム組成物を得た。次いで、170℃、20分プレス
加硫し、前記と同じ評価方法により同評価試験を行い、
その結果を表2に示した。
【0055】実施例1〜10及び比較例1〜2の効果 表1及び表2の結果によれば、比較例1では、混練開始
温度における粘度が未架橋ポリマーの方が大きいので、
バッチ間のばらつき(Δ)が3.0と大きく、しかもL
/L値とH/H値との差も1.0と大きい。また、破断
伸びが350%と小さく、硬さ(デュロA)も48とや
や硬い。これらは、カーボンブラックとの親和性がよ
く、一方、混練り時のムーニー粘度については、低粘度
側に混入しやすいという性質を持ち、このことがカーボ
ンブラックの混入性が極めて不安定となり、導電性のば
らつきの要因となる。また、比較例2は、極性の架橋粒
子状ポリマー(NBR)と非極性の未架橋ポリマー(S
BR)という逆の極性の組合せのため、バッチ間のばら
つき(Δ)が2.5と大きく、しかもL/L値とH/H
値との差も1と大きく、破断伸びも360%と小さく、
硬さ(デュロA)も48とやや硬い。これらは、カーボ
ンブラックが極性ゴムとは親和性がよく、一方、架橋ゴ
ムには混入し難いという性質を持つために、カーボンブ
ラックの混入性は、極めて不安定な状態におかれ、導電
性のばらつきの要因となる。
【0056】一方、実施例1〜10は、いずれも、バッ
チ間のばらつき(Δ)が0.2〜0.4Ω・cmであ
り、比較例1及び比較例2の約1/10である。また、
実施例1〜9は、いずれも、同一加硫シート内の位置バ
ラツキ(標準偏差)も、0.01〜0.04であり、比
較例1及び比較例2の約1/10である。更に、実施例
1〜9は、L/L値とH/H値との差も0.1〜0.7
Ω・cmであり、両比較例と比べると大変小さく、特
に、実施例1〜3、実施例5及び実施例8は、0.1〜
0.5Ω・cmと著しく小さい。また、破断伸びは、4
00〜650%であり、両比較例と比べると、大変大き
く、特に、実施例2は650%と著しく大きい。更に、
実施例1〜8及び10において、硬さ(デュロA)は両
比較例と比べると、15〜45と小さく、特に、実施例
3は35と小さく、実施例10は15と著しく小さい。
尚、圧縮永久歪においても、十分な実用性能を示してい
る。以上より、本実施例のゴム組成物を用いれば、電気
抵抗の位置ばらつきが少なく、低温・低湿から高温・高
湿に至るまでの環境変化に対してもその電気抵抗値の変
動幅が小さく、低硬度で、且つ破断伸びも大きいとい
う、全ての面で優れた性能をバランスよく示すゴム部材
(ゴムシート等)を提供できる。
【0057】また、実施例1〜10に示すように、非極
性のSBR架橋粒子状ポリマー及び極性のNBR未架橋
ポリマーを用いて、混練設定温度を80℃及び100℃
にすれば、上記極めて優れた性能を示す導電性ゴム組成
物を、容易に製造できる。尚、本発明においては、前記
具体的実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じ
て本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることがで
きる。
【0058】
【発明の効果】本発明のゴム組成物によれば、電気抵抗
の位置ばらつきが少なく、低温・低湿から高温・高湿に
至るまでの環境変化に対してもその電気抵抗値の変動幅
が小さく、低硬度で、且つ破断伸びも大きいという、全
ての面で優れた性能をバランスよく示す導電性ゴム部材
(ゴムシート等)を提供できる。即ち、本発明の導電性
ゴム部材は、上記優れた性能を示す。また、本発明の製
造方法によれば、極めて優れた上記性能を示す導電性ゴ
ム組成物を、加硫剤の種類を変えて且つ2段加硫をしな
くても、容易に製造できる。以上より、本発明のゴム組
成物等は、LCD関連分野、LSI関連分野、IC関連
分野、OA機器、AV機器、家電機器等の導電性あるい
は帯電防止性が要求される分野、特に電子写真技術を用
いたプリンタ、複写機等の帯電・現像・転写ロール、ベ
ルト等に極めて好適に使用することができる。
フロントページの続き (72)発明者 山崎 隆生 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内 (72)発明者 恒吉 実 東京都中央区築地二丁目11番24号 ジェイ エスアール株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋粒子状ポリマー(A1)、未架橋ポ
    リマー(A2)及び導電性付与剤(B)を含有し、上記
    架橋粒子状ポリマー(A1)が非極性ポリマーであり、
    上記未架橋ポリマー(A2)が極性ポリマーであり、上
    記導電性付与剤(B)が未架橋ポリマー中に偏在してい
    ることを特徴とする導電性ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 上記架橋粒子状ポリマー(A1)は、架
    橋反応性モノマーを共重合させて得られた架橋粒子状ポ
    リマーである請求項1記載の導電性ゴム組成物。
  3. 【請求項3】 上記架橋粒子状ポリマー(A1)の平均
    粒子径が25μm以下であり、デュロA硬さが45〜8
    0である請求項1又は2に記載の導電性ゴム組成物。
  4. 【請求項4】 架橋粒子状ポリマー(A1)、未架橋ポ
    リマー(A2)及び導電性付与剤(B)を含有し、上記
    架橋粒子状ポリマー(A1)が非極性ポリマーであり、
    上記未架橋ポリマー(A2)が極性ポリマーである配合
    物を、以下に示す(1)式が成立する温度(T℃)にお
    いて混練開始することを特徴とする導電性ゴム組成物の
    製造方法。上記未架橋ポリマー(A2)のムーニー粘度
    (T℃)/上記粒子状ポリマー (A1)のムーニー粘度(T℃)≦1.0 (1)
  5. 【請求項5】 上記架橋粒子状ポリマー(A1)は、架
    橋反応性モノマーを共重合させて得られた架橋粒子状ポ
    リマーである請求項4記載の導電性ゴム組成物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載の導電
    性ゴム組成物を加硫して得られる画像形成装置に使用さ
    れることを特徴とする導電性ゴム部材。
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