JP3466102B2 - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置及び半導体装置の製造方法Info
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Description
キャパシタと称する)等にシリコン層を用いた半導体装
置に関し、特に、不純物が導入されたシリコン層を有す
る半導体装置及びその製造方法に関する。
々な部分で用いている。例えば、シリコン層は、配線、
抵抗素子、ゲート電極、キャパシタ等に利用されてい
る。例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(以
下、DRAMと称する)のメモリセルを構成するキャパ
シタがシリコン層を用いることが知られている。この場
合、キャパシタのストレージノード電極及びセルプレー
ト電極としてシリコン層が用いられる。このようなキャ
パシタを有する半導体装置の製造方法としては以下の文
献にも示されている。 文献名:特開平7ー235616号公報
キャパシタのストレージノード電極は、シリコン層とし
てポリシリコン膜とアモルファスシリコン膜とで構成し
ている。ここで、シリコン層を配線、ゲート電極、キャ
パシタ等に利用する場合、低抵抗化し導電性を持たせる
ため、高濃度の不純物が導入される。上記文献の場合に
おいても、半導体基板内に形成され、トランジスタのソ
ースあるいはドレインとなる拡散層と接続されるポリシ
リコン層に不純物を導入している。
たシリコン層から構成されるストレージノード電極を形
成後に行われる熱処理工程において、ストレージノード
電極を構成するシリコン層の不純物が半導体基板側に拡
散することがある。このような場合、ストレージノード
電極を構成するシリコン層の下方に位置するソースある
いはドレインとなる拡散層の不純物濃度が変化したり、
ストレージノード電極を形成後に用いられる熱処理によ
る拡散層の拡がりが所望の場合より大きく変化してしま
うこととなる。この結果、トランジスタのしきい値に代
表される特性が所望の値から大きく変化しまいこととな
り、半導体装置としての正常な動作を妨げる要因となっ
てしまう。
リコン層の不純物を過剰に導入してしまった場合にも、
導入した不純物が半導体基板側に染み出してしまうこと
となる。この場合においても、上記と同様な問題が生じ
得ることとなる。
積の縮小化に伴い、フィールド酸化膜の下を導通経路と
するようなメモリセル間のリークが無視できなくなって
きている。このため、ストレージノード電極を構成する
シリコン層に過剰に導入された不純物が半導体基板内に
染み出すと、このメモリセル間のリークをより大きくし
てしまうこととなる。この結果、データリテンションタ
イムが所望の時間より短くなってしまうこととなる。
半導体装置の縮小化や低コスト化が進んでいる近年にお
いては、構成の多大な追加は極力低減した方が望まし
い。
には、低コスト化とともにより早く所望の半導体装置を
提供するため、半導体装置の製造工程の多大な増加も極
力低減した方が望ましい。
テンションタイムやトランジスタの特性与える影響を低
減して、不純物が導入されたシリコン層を有する半導体
装置及びその製造方法を実現することを目的とする。
大な追加や半導体装置の製造工程の多大な増加を極力低
減して実現することを他の目的とする。
め、本発明は、半導体基体の上にシリコン層を有する半
導体装置において、シリコン層は第1のシリコン膜とこ
の第1のシリコン膜上に形成された第2のシリコン膜と
を有する積層構造であり、第2のシリコン膜は前記第1
のシリコン膜より不純物濃度が高いようにするものであ
る。
ン層を有する半導体装置の製造方法において、シリコン
層は、第1のシリコン膜を設けた後、第1のシリコン膜
上に、第1のシリコン膜より濃度の高い不純物が導入さ
れた第2のシリコン膜を設けるものであって、第2のシ
リコン膜を設けた後に、第1及び前記第2のシリコン膜
をパターニングするようにするものである。
方法について以下に図面を用いて詳細に説明する。図1
は、本発明の第1の実施の形態における半導体装置の断
面図である。なお、以下の実施の形態においては、DR
AMのキャパシタを例として説明する。
リセルを構成するトランジスタのソースあるいはドレイ
ンとなるn型拡散層3が配置されている。ここで、半導
体基体1は、例えば、P型シリコン基板や半導体基板に
形成されたPウェル層である。半導体基体1の表面には
ゲート酸化膜15及びゲート酸化膜15より厚いフィー
ルド酸化膜5が配置されている。ゲート酸化膜15上
の、拡散層3間には、メモリセルを構成するトランジス
タのゲート電極7が配置されている。このゲート電極7
は例えば、ポリシリコンで構成され、フィールド酸化膜
5上にも配置されている。
及びゲート電極7上には第1の層間絶縁膜9が配置され
ている。この第1の層間絶縁膜は例えば、酸化膜あるい
はBPSG膜で構成されている。第1の層間絶縁膜9上
にはビット線21が配置している。ビット線21は、第
1の層間絶縁膜9に設けられた接続孔を介して、メモリ
セルを構成するトランジスタのソースあるいはドレイン
のいずれか一方の拡散層3と電気的に接続されている。
1が配置されている。第2の層間絶縁膜11は、例え
ば、酸化膜あるいはBPSG膜で構成されている。第1
の層間絶縁膜9及び第2の層間絶縁膜11には、メモリ
セルを構成するトランジスタのソースあるいはドレイン
のいずれか一方の拡散層(ビット線21と電気的に接続
されていない方の拡散層)まで到達する接続孔が設けら
れている。
シタは、シリコン層としての第1のシリコン膜51及び
第2のシリコン膜53から構成されるストレージノード
電極と、窒化膜57から構成されるキャパシタ絶縁膜、
シリコン膜59から構成されるセルプレート電極59に
て構成されている。本実施の形態においては、第1、第
2のシリコン膜51、53及びシリコン膜59は、ポリ
シリコン膜である。このうち、特に第2のシリコン膜5
3は他のシリコン膜(例えば、アモルファスシリコン
膜)でも構成できるが、下層となるシリコン膜51との
密着性や相間性を考慮すれば、ポリシリコンを用いた方
が良い。
間絶縁膜9、11に形成された接続孔内に充填されてい
る。また、第1のシリコン膜51は、第2の層間絶縁膜
11の表面において、第2の層間絶縁膜11に形成され
た接続孔の周辺に延在するように配置されている。第2
のシリコン膜53は第1のシリコン膜51上に配置され
ている。このため、これらのシリコン膜から構成される
ストレージノード電極は第1及び第2の層間絶縁膜9、
11に形成された接続孔を介して、メモリセルを構成す
るトランジスタのソースあるいはドレインのいずれか一
方の拡散層(ビット線21と電気的に接続されていない
方の拡散層)と電気的に接続されることとなる。
ように、第2の層間絶縁膜11上、第1のシリコン膜5
1側面、第2のシリコン膜53側面及び上面に延在する
ように配置されている。シリコン膜59はストレージ電
極部分を窒化膜57上から覆うように配置されている。
なお、セルプレート電極を構成するシリコン膜59はス
トレージノード電極周辺にてパターニングされている。
のシリコン膜51側面、第2のシリコン膜53側面及び
上面がキャパシタの容量に起因し、動作することとな
る。
第1のシリコン膜51は、リン等の不純物を導入しない
(ノンドープのシリコン膜)か第2のシリコン膜53に
導入される不純物濃度より低い濃度の不純物が導入され
ている。高濃度な不純物の導入は第2のシリコン膜53
に対して行われることとなる。このため、例えば、過剰
な不純物が第2のシリコン膜53に対して導入されたと
しても、不純物が導入されていないあるいは低濃度な不
純物が導入された第1のシリコン膜51が半導体基体1
との間のバッファとなる。よって、第2のシリコン膜5
3に対して過剰な不純物が導入されても、この不純物が
染み出して半導体基体1に到達することが抑制されるこ
ととなる。
出しによるデータリテンションタイムに影響を与えるこ
とを抑制できる。
理工程においても、過剰な不純物が、ストレージノード
電極と電気的に接続されている拡散層3へ到達すること
が抑制されるため、拡散層3の拡がりを所望の範囲にす
ることができる。
不純物はノンドープもよいが、ストレージノード電極の
下部にて極端な空乏化を起こしてキャパシタの容量の低
下をもたらすことのない濃度を下限とし、拡散層3への
必要以上の染み出しを引き起こすことがない濃度を上限
とすればよい。濃度のバラツキやスループット等の制約
を考慮すれば、下限は2×1020/cm3程度となり、
実験的な数値から染み出しを抑制できる上限は5×10
20/cm3程度となる。このため、第2のシリコン膜5
3に導入される不純物の濃度は2〜5×1020/cm3
のうちで、第1のシリコン膜51に導入される不純物の
濃度より高い濃度となる。
のシリコン膜53が、層間絶縁膜9、11に設けられた
接続孔内に入り込むようにしてもよい。ただし、高濃度
不純物が導入される第2のシリコン膜53と半導体基体
1との距離を長くすることで、高濃度不純物の染み出し
をより抑制できるので、第1のシリコン膜51のみが接
続孔内に充填される方が好ましい。
ためには、第1のシリコン膜51と第2のシリコン膜5
3とを同じ膜質(例えば、ともにポリシリコンとする)
とする方が、高濃度不純物の染み出しの早さや拡がり程
度を想定し易いので好ましい。
いてを図面を用いて以下に説明する。図2及び図3は、
図1に示す本発明の第1の実施の形態における半導体装
置の製造方法を説明する工程図である。図2及び図3に
おいては、キャパシタの形成工程を中心に示してある。
散層3が設けられている。半導体基体1の表面にはゲー
ト酸化膜15及びフィールド酸化膜5が形成されてい
る。フィールド酸化膜5は通常のLOCOS法により形
成されている。このフィールド酸化膜5の膜厚は200
0〜5000Å程度である。ゲート酸化膜15上及びフ
ィールド酸化膜15上にはゲート電極7として用いられ
る配線が形成されている。このゲート電極7はワード線
として利用してもよいし、別途形成したワード線と電気
的に接続されるようにしてもよい。さらに、ゲート酸化
膜15、フィールド酸化膜5、ゲート電極7の上には第
1の層間絶縁膜9、第2の層間絶縁膜11が設けられて
いる。第1の層間絶縁膜9及び第2の層間絶縁膜11は
それぞれ通常のCVD法にて形成され、膜厚はともに1
000〜5000Å程度である。第1の層間絶縁膜9と
第2の層間絶縁膜11の間にはビット線21として用い
られる配線が配置されている。
を設けて、このレジスト膜60において、キャパシタの
ストレージノードを形成すべき位置に開口部61を設け
る。
スクとして、通常のホトリソ、エッチング技術を用いて
第1及び第2の層間絶縁膜9、11、ゲート酸化膜15
のそれぞれ一部をエッチングし、接続孔63を設ける。
この接続孔63は拡散層3まで達する。この接続孔63
はセルコンタクトとも称されるものである。
り、例えば、第1のシリコン膜51を設けるためにポリ
シリコン膜71を接続孔63を完全に埋め込むように充
填するとともに、第2の層間絶縁膜11上に形成する。
なお、ポリシリコン膜71の最低必要膜厚は接続孔63
の径の1/2であるため、これ以上であればよい。
入せずに(ノンドープのまま)次の工程に進んでもよい
が、後述するポリシリコン膜81に導入する不純物濃度
より低濃度の不純物を導入してもよい。このときに導入
される不純物は例えば、リン等である。導入される不純
物の濃度は上述したように、2〜5×1020/cm3の
範囲内とする。不純物の導入は通常のイオン注入法にて
行われる。なお、不純物の導入後、850℃程度のN2
雰囲気中にて30分程度のアニール処理が行われる。こ
のアニール処理は、導入した不純物の活性化を促すため
に行われるものである。このアニール処理にてポリシリ
コン膜71に導電性を持たせることができる。
ン膜71を第2の層間絶縁膜11上に生成するようにし
てもよい。このようなポリシリコン膜は減圧化学気相成
長法(LPCVD法とも称される)を用いれば実現可能
である。この場合、不純物の導入工程や不純物を活性化
するためのアニール工程を削減することができる。
D法により、例えば、第2のシリコン膜53を設けるた
めにポリシリコン膜81をポリシリコン膜71上に形成
する。
ン等である。導入される不純物の濃度は上述したよう
に、ポリシリコン膜71に導入した不純物の濃度を越え
る範囲でよい。不純物の導入は通常のイオン注入法にて
行われる。なお、不純物の導入後、850℃程度のN2
雰囲気中にて30分程度のアニール処理が行われる。こ
のアニール処理は、導入した不純物の活性化を促すため
に行われるものである。このアニール処理にてポリシリ
コン膜81に導電性を持たせることができる。なお、第
1のシリコン膜71に対するアニール処理を行わずに、
第2のシリコン膜81に対するアニール処理にて第1の
シリコン膜に対するアニール処理を代用するようにして
もよい。この場合、第1のシリコン膜71に対するアニ
ール工程が削減できる。
と同様に、予め不純物が導入されたポリシリコン膜81
をポリシリコン膜71上に形成してもよい。
リコン膜81上に設け、ストレージノード電極形成のた
めに、ポリシリコン膜81上の、ストレージノード電極
形成領域にレジスト膜91が残るようにパターニングす
る。
スクとして、ポリシリコン膜81、71をそれぞれエッ
チングする。この時、ポリシリコンとは異なる材料から
なる第2の層間絶縁膜11がエッチングストッパの役割
をすることとなる。この後、レジスト膜91を除去する
ことにより、第1のシリコン膜51、第2のシリコン膜
53から構成されるストレージノード電極が形成され
る。
絶縁膜11上、第1のシリコン膜51の側面及び第2の
シリコン膜53の側面及び表面に延在するように窒化膜
57を設ける。
膜を窒化膜57上に形成し、パターニングすることによ
り、セルプレート電極となるポリシリコン膜59を設け
る。
コンタクト孔の形成、メタル配線の形成等の後に、最終
的な保護膜を形成して半導体装置が形成される。
て第2のシリコン膜53に導入される不純物濃度が高い
ため、ストレージノード電極形成後の熱処理によって、
拡散層3に第2のシリコン膜53に導入された不純物が
伝達されたり、過剰に導入された不純物が拡散層3に伝
達されることが抑制できる。
コン膜53に対する導入する不純物濃度に差を持たせる
ことで、上記効果を得るようにしているため、製造工程
が大幅に増えることもなく、特別な膜等を追加して設け
るような必要がない。
をともに同じ膜質のものを用いているため、異なる膜質
とするのに比べて、製造工程が複雑化することがない。
半導体装置及び半導体装置の製造方法によれば、データ
リテンションタイムやトランジスタの特性与える影響を
低減して、不純物が導入されたシリコン層を有する半導
体装置及びその製造方法を実現することができる。
Mのキャパシタを例にして説明したが、他の構成、例え
ば、トランジスタのゲート電極に、本発明を適用するこ
ともできることは言うまでもない。
半導体装置についてを図面を用いて以下に説明する。図
4は、本発明の第2の実施の形態における半導体装置の
断面図である。なお、図4において、図1と同様な構成
要素については、同じ符号を付して、説明の重複を避け
ることとする。
構成する第2のシリコン膜に相当するシリコン膜153
の表面が粗面化されているものである。つまり、シリコ
ン膜153の表面に凹凸部163が設けられている。こ
れに応じて、シリコン膜163の粗面化された表面上の
窒化膜57も凹凸部163に応じた形状となっている。
その他の構成要素は図1と同様である。
を粗面化することにより、第1の実施の形態における効
果に加えて、ストレージノード電極の実効表面積を増加
することできるため、キャパシタの容量を増加すること
ができる。この結果、ソフトエラー耐性に十分な容量の
確保ができ、また、例えば、高濃度不純物の染み出しが
起こっても、データリテンションタイムへの影響を補う
ことが望めるものである。
いてを図面を用いて以下に説明する。図5は、図4に示
す本発明の第2の実施の形態における半導体装置の製造
方法を説明する工程図である。図5においては、キャパ
シタの凹凸部163の形成工程を中心に示してある。図
5においては、第1の実施の形態における製造工程にお
ける図2(d)までは、第1の実施の形態と同様であ
る。
入された第2のシリコン膜81を第1のシリコン膜71
上に設けた後に、第2のシリコン膜81上を粗面化する
ために、粗面ポリシリコン160を形成する。この粗面
ポリシリコン160の膜厚は500〜1000Å程度で
ある。粗面ポリシリコン160は、例えば、第2のシリ
コン膜81上に対して560〜580℃の温度で、Si
H4を流すことにより形成することができる。その後、
アニール処理すれば、粗面ポリシリコン160が形成さ
れた第2のシリコン膜81に導電性を持たせることがで
きる。パターニングによりストレージノード電極を形成
した後に、選択的に粗面化してもよい。
を粗面ポリシリコン160上に設け、ストレージノード
電極形成のために、粗面ポリシリコン160上の、スト
レージノード電極形成領域にレジスト膜170が残るよ
うにパターニングする。
マスクとして、粗面ポリシリコン160、ポリシリコン
膜81、71をそれぞれエッチングする。この時、ポリ
シリコンとは異なる材料からなる第2の層間絶縁膜11
がエッチングストッパの役割をすることとなる。この
後、レジスト膜170を除去することにより、第1のシ
リコン膜51、第2のシリコン膜153、及び第2のシ
リコン膜153の表面に形成された凹凸部163から構
成されるストレージノード電極が形成される。
間絶縁膜11上、第1のシリコン膜51の側面及び第2
のシリコン膜153の側面及び表面(この場合、凹凸部
163の表面となる)に延在するように窒化膜57を設
ける。以降は、第1の実施の形態における図3(c)及
びこれ以降と同様な製造工程でよい。
造工程では、実質的には粗面ポリシリコン160を設け
る工程が追加されたのみで、上記のような図4に示す第
2の実施の形態の半導体装置を実現することができる。
電極と同様の材料(ポリシリコン)にて形成しているた
め、凹凸部163とシリコン膜153との密着性等が十
分確保できるうえ、他の材料を用いるのに比べて製造工
程の複雑化を抑制できる。
半導体装置についてを図面を用いて以下に説明する。図
6は、本発明の第3の実施の形態における半導体装置の
断面図である。なお、図6において、図1と同様な構成
要素については、同じ符号を付して、説明の重複を避け
ることとする。
充填される接続孔内の、層間絶縁膜9及び11の側壁に
側壁膜201を設けている。その他の構成要素は図1と
同様である。
ていないポリシリコンからなる膜である。このような側
壁膜201を設けることにより、第1の実施の形態と同
様な効果が得られるとともに、層間絶縁膜9、11に設
けられる接続孔の径を、露光機の露光限界以下の径とす
ることができる。また、側壁膜201を、例えば、窒化
膜あるいは酸化膜からなる膜としてもよい。この場合に
は、上記のような効果の他に、不純物の染み出しに対し
ても絶縁性が維持されるため、接続孔形成時に近隣のゲ
ート電極7が接続孔内に露出したとしても、側壁膜20
1によりゲート電極7の露出部分を覆うため、ゲート電
極7とストレージノード電極との短絡を防止することが
できる。
いてを図面を用いて以下に説明する。図7は、図6の本
発明の第3の実施の形態における半導体装置の製造方法
を説明する工程図である。図7においては、側壁膜20
1の形成工程を中心に示してある。図7においては、第
1の実施の形態における製造工程における図2(b)ま
では、第1の実施の形態と同様である。
当するレジスト膜211を残した状態で、側壁膜形成の
ための膜213を、接続孔内及びレジスト211上に設
ける。この膜213は、通常のCVD法により膜厚10
00〜3000Å程度設ける。
チングにより、膜213をエッチングすることにより、
接続孔内の層間絶縁膜9、11の側面に側壁膜201を
設ける。この後、レジスト膜211を除去する。以降の
工程は、第1の実施の形態における製造工程の図2
(c)及びこれ以降と同様である。
導体装置は、第1の実施の形態に対して、膜213を設
ける工程と、これを異方性エッチングする工程が実質的
に追加される程度で実現することができる。
1は膜213を設ける前に除去してもよい。ただし、側
壁膜201を層間絶縁膜11と同様な材質のものとする
場合には、側壁膜201形成時において、層間絶縁膜1
1をエッチングから保護するために、レジスト211を
残しておく必要がある。
第2の実施の形態と第3の実施の形態のそれぞれの特徴
を合わせた構造としてもよい。第3の実施の形態の変形
例を図8に示す。なお、図8において、図1と同様な構
成要素については、図1と同じ符号を付して説明の重複
を避けることとする。
9、11の側面に、図6の側壁膜201に相当する側壁
膜301が設けられている。さらに、図8においては、
第2のシリコン膜53に相当するシリコン膜353に表
面が粗面化され、凹凸部363が設けられている。その
他の構成要素は図1と同様である。
第3の実施の形態の半導体装置特有の効果をともに得ら
れるものとなる。なお、図8のような構成は、第1の実
施の形態の半導体装置の製造方法に対して、図5及び図
7に示す工程を追加することにて得られる。
半導体装置についてを図面を用いて以下に説明する。図
9は、本発明の第4の実施の形態における半導体装置の
断面図である。なお、図9において、図1と同様な構成
要素については、同じ符号を付して、説明の重複を避け
ることとする。
第1のシリコン膜51との間に、例えば、ポリシリコン
からなるシリコン膜401及び、例えば、ポリシリコン
からなる側壁膜403が設けられている。図9における
その他の構成要素は図1と同様である。
ン膜401及び側壁膜403をマスクとして、層間絶縁
膜9、11に設けられる接続孔を形成することができ、
第1の実施の形態と同様な効果が得られるとともに、層
間絶縁膜9、11に設けられる接続孔の径を、露光機の
露光限界以下の径とすることができる。詳細について
は、以降に述べる製造工程にて説明する。また、このよ
うなマスクとして用いられたポリシリコン膜401をそ
のままストレージノード電極の一部として利用できるた
め、ポリシリコン膜401の膜厚分のキャパシタの容量
増加が望める。また、追加される膜401、403はポ
リシリコン膜に限定されないが、第1のシリコン膜51
と同じ材質の膜とした方が、第1のシリコン膜との密着
性が良い。
いてを図面を用いて以下に説明する。図10及び図11
は、図9の本発明の第4の実施の形態における半導体装
置の製造方法を説明する工程図である。図10及び図1
1においては、追加される膜401、403の形成工程
を中心に示してある。図10及び図11においては、第
1の実施の形態における製造工程における図2(a)に
おけるレジスト膜60の形成前の状態までは、第1の実
施の形態と同様である。
て、シリコン膜として、例えば、ポリシリコン膜410
を第2の層間絶縁膜11上に設ける。ポリシリコン膜4
10の膜厚は1000〜3000Å程度である。なお、
ポリシリコン膜410は不純物が導入されていないもの
であってもよいが、ここでは、第1のシリコン膜51と
同程度の不純物濃度(2〜5×1020/cm3)の不純
物(例えば、リン等)が導入されたポリシリコン膜41
0を設けるものとする。
ン膜410上にレジスト膜420を設けて、このレジス
ト膜420において、キャパシタのストレージノードを
形成すべき位置に開口部421を設ける。
をマスクとして、通常のホトリソ、エッチング技術を用
いてポリシリコン膜410の一部をエッチングし、ポリ
シリコン膜410に開口部423を設ける。
より、開口部423内及び残存するポリシリコン膜41
0上に側壁膜403形成のためのポリシリコン膜430
を設ける。ポリシリコン膜430の膜厚は1000〜2
000Å程度である。また、ポリシリコン膜430もポ
リシリコン膜410と同様に、不純物が導入されていな
いものであっても、予め第1のシリコン膜51と同程度
の不純物が導入されたものであってもよい。
を行うことにより、ポリシリコン膜410の側壁に、ポ
リシリコン膜430からなる側壁膜403を設ける。異
方性エッチングにより、側壁膜403の肩部は傾斜形状
となる。この後、ポリシリコン膜410及び側壁膜40
3をマスクとして、層間絶縁膜9、11及びゲート絶縁
膜15のそれぞれ一部をエッチングするため、層間絶縁
膜9、11及びゲート絶縁膜15を構成する材質をエッ
チング可能な条件に替えて、異方性エッチングを継続す
る。なお、ポリシリコン膜410及び側壁膜403をマ
スクとして、層間絶縁膜9、11及びゲート絶縁膜15
を構成する材質をエッチング可能な条件であれば、異方
性エッチングに限定されない。この結果、層間絶縁膜9
及び11に接続孔463が設けられる。この接続孔46
3は拡散層3まで達している。この接続孔463の径
は、開口部423の径に比べて、側壁膜403にてマス
クされた分小さくすることができる。
D法により、例えば、第1のシリコン膜51を設けるた
めにポリシリコン膜471を接続孔463内を完全に埋
め込むように形成するとともに、ポリシリコン410上
及び側壁膜403上に形成する。なお、ポリシリコン膜
471は不純物を導入していないものとして、後工程に
て所望の濃度の不純物を導入し、アニール処理するもの
であってもよいが、説明の簡略化のため、ここでは、所
望の濃度(2〜5×1020/cm3)の不純物が予め導
入されたものを形成するものとする。
VD法により、例えば、第2のシリコン膜53を設ける
ためにポリシリコン膜481をポリシリコン膜471上
に形成する。ここで、説明の簡略化のため、ポリシリコ
ン膜481はポリシリコン膜471と同様に、所望の濃
度(ポリシリコン膜471に導入された不純物濃度より
高い濃度)の不純物が予め導入されたものを形成するも
のとする。
シリコン膜481上に設け、ストレージノード電極形成
のために、ポリシリコン膜481上の、ストレージノー
ド電極形成領域にレジスト膜491が残るようにパター
ニングする。
をマスクとして、ポリシリコン膜481、471、41
0をそれぞれエッチングする。この時、ポリシリコンと
は異なる材料からなる第2の層間絶縁膜11がエッチン
グストッパの役割をすることとなる。この後、レジスト
膜491を除去することにより、第1のシリコン膜5
1、第2のシリコン膜53、シリコン膜401、側壁膜
403から構成されるストレージノード電極が形成され
る。
工程と同様に行われ、窒化膜57及びセルプレート電極
59が形成されることとなる。
導体装置は、製造工程数が増えるものの、第4の実施の
形態にて接続孔463を形成するためのマスクとなるポ
リシリコン膜401、403をそのままストレージノー
ド電極の一部として利用でき、これにより、キャパシタ
の容量の増加を図ることができる。
第2の実施の形態と第4の実施の形態のそれぞれの特徴
を合わせた構造としてもよい。第4の実施の形態の変形
例を図12に示す。なお、図12において、図1と同様
な構成要素については、図1と同じ符号を付して説明の
重複を避けることとする。
と第1のシリコン膜51との間に、図9のシリコン膜4
01及び側壁膜403が設けられている。さらに、図1
2においては、第2のシリコン膜53に相当するシリコ
ン膜553の表面が粗面化され、凹凸部563が設けら
れている。その他の構成要素は図1と同様である。
び第4の実施の形態の半導体装置特有の効果をともに得
られるものとなる。なお、図12のような構成は、第1
の実施の形態の半導体装置の製造方法に対して、図5及
び図10、図11に示す工程を追加することにて得られ
る。
法についてを説明したが、本発明は上記構成や製造方法
に限定されるものではない。
は他の場合でもよく、その場合、他の構成要素の導電極
性も半導体基体1や拡散層3の導電極性に合わせて変更
すればよい。
ャパシタを例に説明したが、不純物が導入されるシリコ
ン膜を用いたゲート電極や配線に適用することも可能で
ある。この場合、メモリセル間のリーク等DARM特有
の効果を除く本発明の効果が得られるものである。
の構造は種々変更が可能である。本発明を適用したDR
AMの変形例を図13に示す。
層603、613、623が配置されている。半導体基
体1上にはゲート酸化膜15が配置されている。ゲート
酸化膜15上の、各拡散層間にはゲート電極607、6
17が配置されている。ゲート酸化膜15上及びゲート
電極607、617上には層間絶縁膜9が配置されてい
る。
れ、この接続孔のひとつを介して、ストレージノード電
極のための第1のシリコン膜51ー1と拡散層603と
が電気的に接続されている。同様に、層間絶縁膜9に設
けられた接続孔の他のひとつを介して、ストレージノー
ド電極のための第1のシリコン膜51ー2と拡散層61
3とが電気的に接続されている。各第1のシリコン膜5
1ー1、51ー2上にはそれぞれ第2のシリコン膜53
ー1、53ー2が設けられている。第1のシリコン膜5
1ー1と第2のシリコン膜53ー1、及び第1のシリコ
ン膜51ー2と第2のシリコン膜53ー2にてそれぞれ
ストレージノード電極を構成している。
シリコン膜53ー1の側面及び表面にはキャパシタ絶縁
膜としての窒化膜57ー1が配置されている。同様に、
第1のシリコン膜51ー2の側面、第2のシリコン膜5
3ー2の側面及び表面にはキャパシタ絶縁膜としての窒
化膜57ー2が配置されている。各窒化膜57ー1、5
7ー2上にはそれぞれ、ストレージノード電極を覆うよ
うにセルプレート電極としてのシリコン膜59ー1、5
9ー2が設けられている。
膜59ー1、59ー2上にはそれぞれ第2の層間絶縁膜
611が設けられている。第1の層間絶縁膜9に設けら
れた接続孔と第2の層間絶縁膜611に設けられた接続
孔を介してビット線として用いられる配線621が第2
の層間絶縁膜611上に配置されている。このため、配
線621と拡散層623とが電気的に接続される。
1、51ー2、第2のシリコン膜53ー1、53ー2、
シリコン膜59ー1、59ー2はいずれもポリシリコン
からなるものとし、層間絶縁膜9、611はいずれも酸
化膜あるいはBPSG膜からなるものとする。
は適用可能である。また、図13の構成では、2つのメ
モリセルを構成する各トランジスタのソースあるいはド
レインを構成する拡散層のひとつである拡散層623を
共有することができる。さらに、ビット線として用いら
れる配線621をキャパシタの上に設けているため、ビ
ット線のレイアウトの自由度が向上することが期待でき
る。
形例のキャパシタの構造をフィン型やシリンダ型のもの
としても本発明を適用可能である。
よれば、データリテンションタイムやトランジスタの特
性与える影響を低減して、不純物が導入されたシリコン
層を有する半導体装置及びその製造方法を実現すること
ができる。
体装置及びその製造方法を、構成の多大な追加や半導体
装置の製造工程の多大な増加を極力低減して実現するこ
とができる。
の断面図である。
の製造工程を説明する図である。
の製造工程を説明する図である。
の断面図である。
の製造工程を説明する図である。
の断面図である。
の製造工程を説明する図である。
の変形例の断面図である。
の断面図である。
置の製造工程を説明する図である。
置の製造工程を説明する図である。
置の変形例の断面図である。
である。
Claims (10)
- 【請求項1】 半導体基体と、 前記半導体基体内に形成された拡散層と、 前記半導体基体上に形成され、前記拡散層上に接続孔が
設けられた絶縁膜と、前記絶縁層上に形成されるとともに前記接続孔内に充填
される、前記接続孔の径の1/2以上の膜厚を有する第
1のシリコン膜と、前記第1のシリコン膜上の、前記第
1のシリコン膜よりも不純物濃度が高い第2のシリコン
膜と、を含み、 前記第1のシリコン膜の不純物濃度が2×10 20 /cm
3 〜5×10 20 /cm 3 であることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項2】 前記第1のシリコン膜及び前記第2のシ
リコン膜はともにポリシリコンからなることを特徴とす
る請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記第1のシリコン膜および前記第2の
シリコン膜は、ダイナミックランダムアクセスメモリの
メモリセルを形成するキャパシタ電極のストレージノー
ド電極を構成することを特徴とする請求項1または2に
記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記第2のシリコン膜の上面は粗面であ
ることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。 - 【請求項5】 前記接続孔内において前記絶縁膜の側壁
に側壁膜が設けられていることを特徴とする請求項3ま
たは4記載の半導体装置。 - 【請求項6】 前記第1のシリコン膜と前記絶縁膜との
間には、前記接続孔近傍において傾斜部を有する第3の
シリコン膜を有することを特徴とする請求項3または請
求項4記載の半導体装置。 - 【請求項7】 半導体基体に拡散層を形成する工程と、 前記拡散層上に接続孔が位置する絶縁層を前記半導体基
体上に設ける工程と、 前記絶縁層上に前記接続孔の径の1/2以上の膜厚であ
り2×10 20 /cm 3 〜5×10 20 /cm 3 の不純物濃度
を有する第1のシリコン膜を形成するとともに、前記接
続孔を前記第1のシリコン膜で充填する工程と、 前記第1のシリコン膜上に、前記第1のシリコン膜より
も不純物濃度が高い第2のシリコン膜を形成する工程
と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記第2のシリコン膜を設けた後、前記
第2のシリコン膜表面を粗面化した後に、前記不純物を
前記第2のシリコン膜に導入することを特徴とする請求
項7記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記第1のシリコン膜は、前記絶縁層の
前記開孔部に面する側面に側壁膜を形成した後に、この
側壁膜上に形成されることを特徴とする請求項7または
請求項8記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記半導体基体に前記接続孔を有する
前記絶縁層を形成する工程は、半導体基体に拡散層が設
けられた状態で、絶縁層を前記半導体基体上に設ける工
程と、前記絶縁層上に第3のシリコン膜を設ける工程
と、前記第3のシリコン膜の前記拡散層の上方に位置す
る部分を除去して開口部を形成する工程と、前記開口部
内の前記第3のシリコン膜側面に側壁膜を設ける工程
と、前記第3のシリコン膜及び前記側壁膜をマスクとし
て前記絶縁層に前記接続孔を設ける工程とを含むことを
特徴とする請求項7または請求項8記載の半導体装置の
製造方法。
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