JP3449464B2 - 合成樹脂製パレットの横型溶着装置 - Google Patents

合成樹脂製パレットの横型溶着装置

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JP3449464B2 JP20451698A JP20451698A JP3449464B2 JP 3449464 B2 JP3449464 B2 JP 3449464B2 JP 20451698 A JP20451698 A JP 20451698A JP 20451698 A JP20451698 A JP 20451698A JP 3449464 B2 JP3449464 B2 JP 3449464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂製成形
品、主に合成樹脂製パレットを垂直方向に分割成形した
左側部品と右側部品とを一体に突き合わせ溶着する合成
樹脂製パレットの溶着装置に係り、詳しくは一方側から
部品を供給し反対側から搬出することができる合成樹脂
製パレットの横型溶着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂製パレットの製造方法に
は射出成形機による一体成形方法と、予め分割成形した
部品の分割面を突き合わせて溶着することによって一体
のパレットを得る突き合わせ溶着法とがある。突き合わ
せ溶着法の一つにパレットの荷物の積載面に対して平行
に分割し、さらにパレットのほぼ中心から左右に垂直に
分割し、いわゆる十字状分割線によって4つの部品に分
割成形する方法がある。このような十字状に分割する方
法は、特に、被輸送物の落下を防ぐためにガードを取り
付けるボックスパレットやガード付きパレットのような
大型パレットの製造方法として用いられる。
【0003】図10は、短手方向Xの寸法が約1200
mm、長手方向Yの寸法が約2000mmの大型の二方
差しパレットの斜視図であって、上部デッキボード1と
下部デッキボード2とを両端部桁3と中間部桁4によっ
て連結されている。前記両端部桁3と中央部桁4は、短
手方向Xの側面に対して平行に設けられており、上下部
デッキボード1、2と桁3、4によって囲まれた部分を
フォーク挿入孔5としている。さらに、上部デッキボー
ド1の上面に開口し下部デッキボード2に達し、支柱を
立設するための支柱嵌合穴6が複数設けられている。前
記二方差しパレットは、桁3、4の部分でデッキボード
の上面に対して水平な分割線7により上部品8と下部品
9に分割成形し、さらに、これらの部品を中央部桁4の
ほぼ中心部から側面に対して平行に垂直な分割線10に
よりそれぞれ左側部品8a、9aと右側部品8b、9b
に分割した合計4個の部品を溶着して一体のパレットに
成形してなる。
【0004】上記のように分割成形された部品を組み立
てて溶着するには、まず、左側部品8aと左側部品9a
とを水平な分割線7による分割面を突き合わせて溶着
し、さらに、右側部品8bと右側部品9bとを同じく水
平な分割線7による分割面を突き合わせて溶着し、その
後、左側部品と右側部品とを垂直な分割線10による分
割面を突き合わせて一体に溶着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように予め分割成
形された部品を溶着する溶着装置としては、特公昭61
−50769号公報に記載の縦型溶着装置や特開平6−
254965号公報に記載の横型溶着装置がある。特公
昭61−50769号公報に記載の縦型溶着装置は、上
部品と下部品とをそれぞれ水平に保持し、両者の間に水
平方向に進退する熱板を挿入して溶着面を溶融し、その
後、熱板を取り除いて上下部品を突き合わせて溶着する
ものである。また、特開平6−254965号公報に記
載の横型溶着装置は、前記縦型溶着装置とは反対に上部
品と下部品とを垂直に保持し、突き合わせ面を対向させ
て両者の間に上下方向に昇降する熱板を挿入し、熱板を
引き上げた後上下部品を突き合わせて溶着するものであ
る。
【0006】しかしながら、上記溶着装置はいずれも2
部品を溶着するものであるが、溶着装置への部品の供給
に問題があった。即ち、上記縦型溶着装置においては、
上下部品の溶着面を合わせてセットしなければならず、
部品の供給に手間がかかる。また、板状の上下部品を水
平にセットすることはできるが、部品を縦方向にセット
することはできない。例えば、図10のパレットにおい
て、前記縦型溶着装置には、上記左側部品(8a、9
a)と右側部品(8b、9b)とを分割線10が水平に
なるように部品を縦方向に積み重ねてセットすることは
できない。
【0007】一方、上記横型溶着装置においては、上下
部品を垂直に供給するための部品移送機構を必要とする
ため、装置全体としては大型になるのが避けられず、ま
た、溶着面を合わせてセットしなければならないので部
品の供給に手間がかかる。さらに、縦型溶着装置とは反
対に上下部品を互いに垂直にセットすることはできる
が、逆に上下部品の厚さ方向の側面を突き合わせてセッ
トすることはできない。従って、前記横型溶着装置に
は、例えば、図10に示す左側部品(8a、9a)と右
側部品(8b、9b)とを互いに水平方向に保持して分
割線10を突き合わせることはできない。
【0008】この発明はかかる現況に鑑みてなされたも
ので、大型部品を水平な状態で並列して保持し、その側
面を突き合わせ溶着できるとともに、部品の供給が簡単
で装置全体の機構の簡略化を図った合成樹脂製パレット
の溶着装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために次のような構成とした。即ち、この発明に
係る合成樹脂製パレットの横型溶着装置は、溶着部品を
保持し側面を圧着する部品搬入側圧着機構と部品搬出側
圧着機構とを加熱機構の両側に対向するように配設し、
前記加熱機構は部品の溶着面を加熱し前記圧着機構の間
に出没自在となし、前記部品搬入側圧着機構は、高速用
モータを備えベッド上を水平移動するスライド台上に部
品を搬送する部品搬入機構と、搬入した部品を所定の位
置に固定する部品挟持用機構とを設けてなり、一方、前
記部品搬出側圧着機構は、低速用モータを備えベッド上
を水平移動するスライド台上に製品を搬出する部品搬出
機構と、搬入した部品を所定の位置に固定する部品挟持
用機構を設けてなり、前記各スライド台には、それぞれ
加熱機構側の側端部に立設した支柱に部品を載置する載
置台と部品を前記載置台との間で押圧固定する昇降自在
な押圧板が設けられており、前記部品搬入機構及び部品
搬出機構は、加熱機構側の端部上面を前記載置台の上面
から出没するように昇降自在に形成されており、前記両
部品挟持用機構は、部品の側面に当接し起倒自在な挟持
用アームと前記挟持用アームの起立状態を保持する係止
板とからなることを特徴とする。
【0010】そして、前記載置板には、部品の幅寸法に
合わせてスライド可能な位置決め板を設けるとともに、
部品搬入機構及び部品搬出機構の端部をそれぞれ挿入す
る切欠部を形成したことを特徴とする。また、前記両ス
ライド台の対向側の隅角部付近の下面に平行に取り付け
たボールナットにボールネジを螺合させるとともに、前
記両ボールネジはそれぞれ券回したチェーンによって一
体に回転させ、部品搬入側のスライド台の両ボールネジ
のうちいずれか一方の端部にクラッチを介して高速用モ
ータを取り付け、部品搬出側のスライド台の両ボールネ
ジのうちいずれか一方の端部にクラッチを介して低速用
モータを取り付け、部品搬入側のスライド台の各ボール
ネジと部品搬出側のスライド台の各ボールネジとは先端
部に設けたギアーの噛合によって一体に回転駆動するこ
と特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、図面に示す実施形態に基
づいてこの発明を詳細に説明する。まず、図1は、一部
を省略した装置全体の説明用正面図、図2は、説明用縦
断面図である。この発明に係る溶着装置は、溶着部品を
保持し側面を圧着する部品搬入側圧着機構11、部品搬
出側圧着機構12と、部品の溶着面を加熱し前記圧着機
構11、12間に出没自在とした加熱機構13とからな
り、前記部品搬入側圧着機構11と部品搬出側圧着機構
12とは前記加熱機構13を挟んでほぼ対称に構成され
ている。
【0012】前記部品搬入側圧着機構11は、ベッド1
13を水平移動するスライド台101上に部品を搬送す
る部品搬入機構14と、搬入した部品を所定の位置に固
定する部品挟持用機構15とを設けてなり、一方、前記
部品搬出側圧着機構12は、ベッド113を水平移動す
るスライド台101a上に部品を搬入し圧着した製品を
搬出する部品搬出機構16と、搬入した部品を所定の位
置に固定する部品挟持用機構15aを設けてなる。前記
構成において、スライド台101と部品搬入機構14と
部品搬出機構16及び部品挟持用機構15、15aと
は、それぞれほぼ同一に形成され対向した状態で配置さ
れている。従って、前記部品搬入側圧着機構11と前記
部品搬出側圧着機構12とは加熱機構13を挟んでほぼ
左右同一に構成されている。以下の説明においては、簡
略化を図るため同一構成については同一符号を付してそ
の説明を省略する。
【0013】以下に各機構について具体的に説明する。
まず、前記部品搬入側圧着機構11を構成するスライド
台101について説明する。図3〜図5に示すように、
前記スライド台101の対向側の隅角部付近の下面にボ
ールナット104、105が取り付けられており、前記
ボールナット104にはボールネジ106が、前記ボー
ルナット105にはボールネジ107がそれぞれ螺合し
ている。前記ボールネジ106の端部にはクラッチを介
して高速用モータ108が固着されており、モータ10
8によって正逆自在に回転駆動される。
【0014】前記ボールネジ106とボールネジ107
には、スプロケット110、111が固着されており、
券回したチェーン112によって同時に一体に回転駆動
される。さらに、前記スライド台101の下面には、ベ
ット113上に敷設された平行な走行レール114、1
14に係合するリニアガイド115、115が固着され
ている。上記構成によって、高速用モータ108が作動
してボールネジ106が回転駆動されると、スプロケッ
ト110、111に券回されたチェーン112によって
同時にボールネジ107も回転駆動されることになり、
スライド台101は螺合したボールナット104、10
5を介して走行レール114、114上を進退移動する
ことになる。
【0015】さらに、前記スライド台101の加熱機構
13側の端部には、両側端部に支柱120、120が立
設されており、前記支柱120に部品を載置する載置台
121、121と部品を前記載置台121との間で押圧
固定する押圧板122が設けられている。前記載置台1
21は、支柱120、120の内側に水平に一体に取付
けられており、図2に示すように、内側に部品搬入機構
14の先端部を挿入する切欠部123が形成されてい
る。前記載置台121の上面は、口述するように上方に
押し上げられた部品搬入機構14の上面よりもわずかに
低く形成され、部品搬入機構14によって部品の移送が
可能なように構成されている。
【0016】載置台121の両端部には、搬入された部
品の両サイドを位置決めする幅寄せ板124、124が
設けられている。幅寄せ板124、124は部品搬入機
構14に対して互いに離接する方向にスライド可能に設
けられており、両サイドから部品を挟持するように部品
の幅寸法に応じて予め固定されている。
【0017】一方、前記載置台121の上方には、載置
台とほぼ同じ大きさの押圧板122がほぼ水平に配設さ
れている。前記押圧板122は、支柱120の上端に架
設した取付板126に下向きに取り付けたエアーシリン
ダー127、127のロッド128に連結されている。
さらに、前記押圧版122の上面には取付板126を貫
通して上方に突出するガイドピン129、129がエア
ーシリンダー127、127の外側に設けられ、押圧板
122の下面には部品に形成された孔に嵌入する固定ピ
ン130が突設されている。前記エアーシリンダー12
7、127が作動すると、取付板126に摺動自在に貫
通するガイドピン129、129によって押圧板122
は水平状態を維持したまま昇降される。
【0018】部品搬出側圧着機構12は、前記部品搬入
側圧着機構11とほぼ同一に構成されているが、高速用
モータ108が低速用モータ116に変更されている点
において異なる。また、図2及び図4に示すように、前
記部品搬入側圧着機構11と部品搬出側圧着機構12の
ボールネジ106、107の先端部には、ギアー11
7、118が取付けられており、これらギアの噛合によ
って部品搬入側圧着機構のボールネジ106と部品搬出
側圧着機構のボールネジ107とは一体に回転駆動され
る。
【0019】即ち、高速用モータ108が作動するとき
は、低速用モータ116側のクラッチをきっておけば、
高速用モータ108によって前記部品搬入側圧着機構1
1のボールネジ106と部品搬出側圧着機構12のボー
ルネジ107が一体に回転すると同時に、部品搬入側圧
着機構11のボールネジ107はチェーン112を介し
て回転する。反対に低速用モータ116が作動するとき
は、高速用モータ108側のクラッチをきっておけば、
低速用モータ116によって前記部品搬入側圧着機構1
1と部品搬出側圧着機構12のボールネジ106、10
7が一体に回転することができる。このようにして、部
品搬入側圧着機構のボールネジ106、107と部品搬
出側圧着機構のボールネジ106、107とは同時に回
転する。
【0020】次いで、前記加熱機構13について説明す
ると、図1及び図3に示すように、ベッド113上に立
設された支柱131、131の上端に平行に架設された
梁材132、132を連結する連結材133にエアーシ
リンダー134、134を下向きに取り付け、前記エア
ーシリンダー134、134のロッド136、136に
吊り部材138を介して加熱板139を有する枠体14
0を垂下することによって構成されている。枠体140
は、その上端に一対のスプリングを券回したピン141
によって吊り部材138に取り付けられており、スプリ
ングによる弾性保持によって部品を溶融させるときに左
右に揺れ動いて位置調整が可能となっている。
【0021】さらに、前記吊り部材138の上面には、
吊り部材138を水平な状態で昇降させるためにガイド
ピン142、142がエアーシリンダー134、134
の内側に設けられている。ガイドピン142、142
は、梁材132、132を直交して連結する連結板に摺
動自在に挿通されている。前記構成の加熱機構13の加
熱板139は、部品搬入側圧着機構11と部品搬出側圧
着機構12の押圧板122、122の間に配設されてお
り、枠体140に保持された加熱板は降下したときに前
記圧着機構に保持された部品の間に位置するように構成
されている。
【0022】次に、図1、図2、図6及び図7に基づい
て部品搬入機構14について説明する。部品搬入機構1
4は図示する実施形態では複数のベルトコンベア装置か
らなる。ベルトコンベア装置は、ベルト144が駆動プ
ーリ146とテールプーリ147に張設してなり、前記
駆動プーリ146を駆動する回転軸148にはベルト車
149が設けられており、ベルト150を介してモータ
151によって駆動される。回転軸148はスライド台
101上に固定されている軸受153に回転自在に軸着
されている。前記テールプーリ147は支持板155に
一体に固着された軸受157に軸着されており、前記支
持板の下面にはスライド台101上にほぼ垂直に設けた
エアーシリンダー159のロッド160が固着されてい
る。このように、テールプーリ147の軸受157がエ
アーシリンダー159によって支持されているので、エ
アーシリンダー159が作動し、ロッド160が進退す
ることによってベルト144も同時に昇降することにな
る。
【0023】即ち、エアーシリンダー159が作動する
と、軸受157は前記回転軸148を中心にしてわずか
に回動するようにして昇降することになる。従って、ロ
ッド160が伸長したときにベルト144の上面が載置
台121の上面よりもわずかに高く位置するようにすれ
ば、搬送されてきた部品をそのまま載置台121に載せ
ることができ、ロッド160が後退したときはベルト1
44の上面を載置台121の上面よりもわずかに低くす
ることによって載置台に載せた部品から離れることがで
きる。尚、部品搬出機構16の構成は部品搬入機構14
と同一であって、対向して設けられている。
【0024】部品挟持用機構15は、図1、図2、図8
及び図9に示すように、部品の側面を押圧するとともに
起倒可能な挟持用アーム161と、前記挟持用アーム1
61が起立したとき挟持用アーム161の下面に係止し
て起立状態を保持する係止板163をボールナット16
5上に配設してなる。前記挟持用アーム161は、一端
をモータ167の回転軸に連結され他端を軸受けされた
回動軸169に固着され、係止板163は一端をエアー
シリンダー170のロッドに連結され他端を軸受けされ
たスライド軸171に固着されている。
【0025】前記挟持用アーム161は、立ち上がった
ときには部品よりも高いが、倒されたときにはベルト1
50の上面よりも下方に位置し、部品搬入機構14によ
る部品の搬送を可能とするように構成されている。前記
回動軸169とスライド軸171は部品搬入機構14の
下方において直交するように平行に取り付けられてお
り、モータ167とエアーシリンダー170は、外側に
位置するボールナット165に一体に取り付けられた取
付台173上に載置されている(図2参照)。
【0026】前記構成において、モータ167が作動す
ると回動軸169を介して挟持用アーム161が起倒
し、エアーシリンダー170が作動するとスライド軸1
71を介して係止板163がスライド軸171と一体に
スライドする。前記挟持用アーム161、係止板163
等はボールナット165上に配設されているから、ボー
ルナット165とともに一体になって進退する。前記ボ
ールナット165はボールネジ175に螺合していると
ともに、ボールナット165の下面に設けたリニアガイ
ド177が、スライド台101上に敷設された走行レー
ル179に係合している。従って、前記ボールナット1
65は、ボールネジ175の回転によって走行レール1
79上を進退することになる。
【0027】ボールネジ175は、図1及ぶ図2に示す
ように、モータ180によって回転駆動される。即ち、
モータ180の回転軸に固着したスプロケット181と
ボールネジ175に固着したスプロケット183との間
にタイミングベルト185が券回されており、各ボール
ネジ175は固着したスプロケット187、189にそ
れぞれタイミングベルト190、191を券回してな
り、モータ180によって順次回転駆動されるように構
成されている。従って、モータ180が作動すると、タ
イミングベルト185、190、191を介して各ボー
ルネジ175が回転駆動され、同時にボールナット16
5が走行レール179上を進退することになる。
【0028】尚、部品搬出側圧着機構12の部品挟持用
機構15aも上記部品挟持用機構15と同一の構成であ
って互いに対向するように配設されている。従って、互
いに向き合った挟持用アーム161、161は、モータ
180を作動させボールネジ175を駆動することによ
ってその間隔を広狭自在に調整することができる。
【0029】上記溶着装置の構成について説明したが、
次に上記装置の使用方法について説明する。まず、溶着
する部品の幅寸法に合わせて部品搬入側圧着機構11と
部品搬出側圧着機構12の幅寄せ板124の間隔を調整
して置く。また、溶着する部品の長さ寸法に合わせて部
品搬出側圧着機構12側のスライド台101の内側面を
加熱機構13の枠体140よりも外側に位置させて置く
とともに、部品挟持用機構15aの挟持用アーム161
の位置を所定位置に設定して置く。部品搬入側圧着機構
11側の部品挟持用機構15のエアーシリンダー170
の作動によって係止板163をスライドさせ挟持用アー
ム161との係合状態を解除し、モータ167の作動に
よって挟持用アーム161を倒して置く。さらに、加熱
機構13の加熱板139を有する枠体140と、押圧板
122を上昇させて置く。
【0030】次いで、部品搬入機構14のモータ151
を作動させてベルト144を搬入方向に回転させるとと
もに、部品搬出機構16のモータ151を作動させてベ
ルトを搬出方向に回転させる。溶着する一方の左側部品
の溶着面を加熱機構13側になるように部品搬入機構1
4のベルト144に載せる。さらに、溶着する他方の右
側部品を溶着面が加熱機構13側になるように部品搬入
機構14のベルト144に載せて移送させる。両部品は
ベルト144によって移送され左側部品は載置台121
に達すると右側部品に押されて部品搬出側圧着機構12
のベルト144上に載せられ、部品挟持用機構15aの
挟持用アームに当接して停止する。右側部品の後端面が
挟持用アーム161を通過した後、モータ167を作動
させて挟持用アーム161を起立させるとともに、エア
ーシリンダー170を作動させ係止板163をスライド
させて前記挟持用アーム161の下端面に挿入して係止
させる。
【0031】上記のように部品搬入側圧着機構11の挟
持用アーム161を起立させた後、部品搬入側圧着機構
11のモータ180を作動させてタイミングベルト18
5、190、191を介して各ボールネジ175を回転
駆動させ、ボールナット165を加熱機構13側に移動
させる。ボールナット165は走行レール179上を走
行することにより、対向する2つの挟持用アーム161
によって2つの部品をその溶着面を突き合わせるように
圧着する。この溶着面の圧着によって溶着面を予め馴染
ませることができる。このとき、2つの部品の溶着面は
載置台121の端面から突出して突き合わせられてい
る。次いで、挟持用アーム161で両部品を挟持したま
ま部品搬入機構14及び部品搬出機構16の各エアーシ
リンダー159を作動させて支持板155を降下させて
ベルト144の上面を載置台121の上面よりも下方に
引き下げて部品を載置台121上に保持する。
【0032】部品を載置台121上に保持した後、エア
ーシリンダー127を作動させて押圧板122を降下さ
せ固定ピン130を部品の穴に挿入するとともに、載置
台121と押圧板122との間で部品を挟持固定する。
その後、高速用モータ108を作動させてスライド台1
01、101を後退させて2つの部品の間を引き離す。
高速モータ108が作動すると、ボールネジ106、1
07はチェーン112によって同時に回転するから、ス
ライド台101は走行レール114上を捩れるような負
荷がかかることなくスムーズに走行することができる。
高速モータ108が作動するときは低速用モータ116
側のクラッチは切られている。2つの部品を引き離した
後、エアーシリンダー134を作動させて加熱板139
を有する枠体140を降下させて加熱板139を2つの
部品の溶着面に対向させる。
【0033】加熱板139を降下させた後、部品搬入側
圧着機構11の高速用モータ108を作動させて両部品
を一定量急接近させた後、部品搬出側圧着機構12の低
速用モータ116に切り替えて加熱機構13に徐々に接
近させる。このとき、高速用モータ108側のクラッチ
は切られているとともに、ボールネジ106、107は
チェーン112によって同時に回転するから、スライド
台101、101aは走行レール114上を捩れるよう
な負荷がかかることなくスムーズに走行することができ
る。部品は載置台121と押圧板122によって挟持さ
れているとともに、挟持用アーム161によって部品の
端面が押えられているから、加熱板への圧着力が加えら
れても部品はずれることなく固定した状態で加熱板に圧
着することができる。
【0034】左右両側部品の溶着面を加熱板に一定時間
圧着して部品の突き合わせ面を溶融する。部品の突き合
わせ面が一定量溶融した後に、高速用モータ108の作
動によってスライド台101、101aを後退させて引
き離すと同時に、加熱機構13のエアーシリンダー13
4を作動させて加熱板139を元の位置に復帰させる。
再度、高速用モータ108を作動させて両部品を一定量
急接近させた後、低速用モータ116に切り替えて両部
品を徐々に接近させて突き合わせ溶着し、一体に完成し
たパレットを得る。
【0035】溶着完了後、エアーシリンダー127を作
動させて押圧板122を引き上げ、載置台121との挟
持状態を解除し、さらに、シリンダー159を作動させ
てコンベアベルト144の上面を載置台121より高く
なるように押し上げる。次いで、部品搬出側圧着機構1
2のエアーシリンダー170を作動させて係止板163
を水平にスライドさせて挟持用アーム161との係止状
態を解除し、その後モータ167を作動させて挟持用ア
ーム161を倒して溶着したパレットを搬出可能の状態
とする。次いで、部品搬入機構14と部品搬出機構16
の駆動モータ151を作動させて溶着したパレットを搬
出する。以下、同様のサイクルを繰り返して部品の溶着
が行われる。
【0036】上記説明から明らかなように、溶着する部
品は、水平な状態で部品搬入機構14に載せるだけであ
るから部品の搬入が容易である。また、幅寄せ板12
4、124は互いに離接する方向にスライド可能に設け
られており、挟持用アーム161は進退可能であるから
部品の寸法変更にも対応して切り替えることができる。
部品の保持機構と搬入搬出機構とを兼ねた構成としたの
で、機構の簡略化を図ることができるとともに、部品及
び溶着したパレットを水平な状態で搬送するので安定し
た状態で搬送することができる。
【0037】
【発明の効果】部品搬入機構14、部品搬出機構16
は、部品を水平な状態で移送することができるととも
に、部品を載せるだけで自動的に位置決めすることがで
きる。特に、水平な状態で移送することができるから安
定しており、四方から位置決めをすることができるので
大型部品の溶着に適している。また、駆動機構は下方に
配置したので装置全体が安定しているとともに、保守、
点検を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を省略した装置全体の説明用正面図であ
る。
【図2】一部を省略した装置全体の説明用縦断面図であ
る。
【図3】部品搬入側圧着機構側における一部を省略した
説明用断面図である。
【図4】スライド台の駆動機構を示す説明用平面図であ
る。
【図5】スライド台の駆動装置を示す部分説明図であ
る。
【図6】部品搬入機構及び部品搬出機構の駆動装置を示
す斜視図である。
【図7】同じく、部品搬入機構及び部品搬出機構の内側
に設けられた昇降機構を示す斜視図である。
【図8】部品押付アームの作動状態を示す説明用斜視図
である。
【図9】同じく、部品押付アームの作動状態を示す説明
用斜視図である。
【図10】4つの溶着部品を溶着してなるパレットの斜
視図である。
【符号の説明】
10 垂直な分割線 11 部品搬入側圧着機構 12 部品搬出側圧着機構 13 加熱機構 14 部品搬入機構 15、15a 部品挟持用機構 16 部品搬出機構 101、101a スライド台 104、105 ボールナット 106、107 ボールネジ 108 高速用モータ 110、111 スプロケット 112 チェーン 113 ベット 114 走行レール 115 リニアガイド 116 低速用モータ 117、118 ギアー 120 支柱 121 載置台 122 押圧板 123 切欠部 124 幅寄せ板 126 取付板 127 エアーシリンダー 128 エアーシリンダーのロッド 129 ガイドピン 130 固定ピン 131 支柱 132 梁材 133 連結材 134 エアーシリンダー 136 ロッド 138 吊り部材 139 加熱板 140 枠体 141 ピン 142 ガイドピン 144 ベルト 146 駆動プーリ 147 テールプーリ 148 回転軸 149 ベルト車 150 ベルト 151 モータ 153 軸受 155 支持板 157 軸受 159 エアーシリンダー 160 ロッド 161 挟持用アーム 163 係止板 165 ボールナット 167 モータ 169 回動軸 170 エアーシリンダー 171 スライド軸 173 取付台 175 ボールネジ 177 リニアガイド 179 走行レール 180 モータ 181 スプロケット 183 スプロケット 185 タイミングベルト 187、189 スプロケット 190、191 タイミングベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭58−40489(JP,B2) 特公 昭60−26012(JP,B2) 特許2553004(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 65/00 - 65/82

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶着部品を保持し側面を圧着する部品搬
    入側圧着機構と部品搬出側圧着機構とを加熱機構の両側
    に対向するように配設し、前記加熱機構は部品の溶着面
    を加熱し前記圧着機構の間に出没自在となし、前記部品
    搬入側圧着機構は、高速用モータを備えベッド上を水平
    移動するスライド台上に部品を搬送する部品搬入機構
    と、搬入した部品を所定の位置に固定する部品挟持用機
    構とを設けてなり、一方、前記部品搬出側圧着機構は、
    低速用モータを備えベッド上を水平移動するスライド台
    上に製品を搬出する部品搬出機構と、搬入した部品を所
    定の位置に固定する部品挟持用機構を設けてなり、前記
    各スライド台には、それぞれ加熱機構側の側端部に立設
    した支柱に部品を載置する載置台と部品を前記載置台と
    の間で押圧固定する昇降自在な押圧板が設けられてお
    り、前記部品搬入機構及び部品搬出機構は、加熱機構側
    の端部上面を前記載置台の上面から出没するように昇降
    自在に形成されており、前記両部品挟持用機構は、部品
    の側面に当接し起倒自在な挟持用アームと前記挟持用ア
    ームの起立状態を保持する係止板とからなることを特徴
    とする合成樹脂製パレットの横型溶着装置。
  2. 【請求項2】 前記載置板には、部品の幅寸法に合わせ
    てスライド可能な位置決め板を設けるとともに、部品搬
    入機構及び部品搬出機構の端部をそれぞれ挿入する切欠
    部を形成したことを特徴とする請求項1記載の合成樹脂
    製パレットの横型溶着装置。
  3. 【請求項3】 前記両スライド台の対向側の隅角部付近
    の下面に平行に取り付けたボールナットにボールネジを
    螺合させるとともに、前記両ボールネジはそれぞれ券回
    したチェーンによって一体に回転させ、部品搬入側のス
    ライド台の両ボールネジのうちいずれか一方の端部にク
    ラッチを介して高速用モータを取り付け、部品搬出側の
    スライド台の両ボールネジのうちいずれか一方の端部に
    クラッチを介して低速用モータを取り付け、部品搬入側
    のスライド台の各ボールネジと部品搬出側のスライド台
    の各ボールネジとは先端部に設けたギアーの噛合によっ
    て一体に回転駆動すること特徴とする請求項1および請
    求項2記載の合成樹脂製パレットの横型溶着装置。
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